JPH1185094A - 車載用機器 - Google Patents

車載用機器

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JPH1185094A
JPH1185094A JP23944497A JP23944497A JPH1185094A JP H1185094 A JPH1185094 A JP H1185094A JP 23944497 A JP23944497 A JP 23944497A JP 23944497 A JP23944497 A JP 23944497A JP H1185094 A JPH1185094 A JP H1185094A
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JP23944497A
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Hitoshi Kuroiwa
仁 黒岩
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Original Assignee
Sony Corp
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  • Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)
  • Fittings On The Vehicle Exterior For Carrying Loads, And Devices For Holding Or Mounting Articles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 それぞれ表示部を有する二つ以上のユニット
が組み合わされた車載用機器において、各ユニットの表
示部に関連したテキスト情報を表示することにより表示
できるテキスト量を増やす。 【解決手段】 DINサイズのマスターユニット11お
よびスレーブユニット21が車の収納部に上下に収納さ
れる。ユニット11は、CDプレーヤであって、CDの
リードイン領域からテキスト情報を再生する。再生した
テキスト情報を表示部12に表示する。ユニット21
は、グラフィックイコライザであり、スペアナ表示用の
表示部22を有する。ユニット11において設定された
種類のテキスト情報がバス26を介してユニット21に
送信され、表示部22に表示される。表示部22にテキ
スト情報を表示するか否か、各表示部にテキスト情報を
表示する場合の優先順位をユーザが任意に設定すること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複数のユニット
から構成される車載用のオーディオ再生装置に適用して
好適な車載用機器に関する。
【0002】
【従来の技術】車のダッシュボードに取り付けられる車
載用のオーディオ再生装置としては、一つのダッシュボ
ードに組み込まれるタイプ(1DINと称される)と二
つのダッシュボードに組み込まれるタイプ(2DINと
称される)とが知られている。特に、国産車において
は、二つの車載機器をインダッシュに2段搭載できるタ
イプが多い。また、インダッシュに2段搭載される車載
機器として、各ユニットが表示装置を有するものがあ
る。例えば、一方のユニットがカセットデッキおよびチ
ューナであり、他方のユニットがCD(コンパクトディ
スク)プレーヤの場合である。
【0003】各ユニットの表示装置は、通常、各ユニッ
ト自身のための表示を行うのが普通であった。カセット
デッキおよびチューナは、カセットデッキの動作モード
を表示し、また、受信している放送局のプリセット番号
を表示し、一方、CDプレーヤは、再生している曲のト
ラック番号、時間経過等を表示する。また、最近では、
FM文字多重放送によるテキストを表示したり、ユーザ
が自分で入力したCDのタイトルのテキスト(カスタム
ファイルと称される)を表示することもなされている。
さらに、CDテキストの称されるフォーマットに対応し
ている装置が実用化されている。その場合には、CDか
ら再生し、復号したテキスト情報が表示される。
【0004】CDプレーヤの場合の表示情報についてよ
り詳細に表示について説明する。周知のものとして、Q
チャンネルサブコードにモード1として記録されている
プログラム番号いわゆるトラック番号や各トラック番号
に割り当てられた時間情報を再生して表示することがな
されている。さらに、最近、リードインエリアに記録さ
れたサブコードのR〜Wチャンネルを使用してCD上
に、そのCDと関連したアルバムタイトル等の文字情報
を記録することが提案されている。これは、CDテキス
トと称される。CDテキストのフォーマットとしては、
リードイン情報(モード4)とプログラムエリア情報
(モード2)とが規定されている。リードイン情報は、
TOC読取り時に再生装置のメモリ(RAM)に記憶
し、ユーザが必要な時に表示できる。一方、プログラム
エリアの情報は、メモリを使用せずに、CDの製作者が
決めたタイミングで表示できる。この明細書では、CD
テキストのモード4を中心として説明する。
【0005】CDテキストに基づくCDを再生する場
合、CDテキストの情報がCDの装着時に読み取られ
る。読み取られたCDテキスト情報が復号され、メモリ
に記憶され、さらに、必要に応じて表示される。従っ
て、再生しようとするCDのアルバムタイトル、演奏者
名等が表示され、ユーザは、CDの内容を直ちに把握す
ることができる。
【0006】CDテキストのフォーマットでは、650
0文字程度の情報を記録できる。CDのアルバムタイト
ル等の情報の大半が800文字以下であるので、この容
量で、8カ国の言語の文字情報が記録可能である。後述
するように、CDテキストのフォーマットでは、最大8
カ国の言語に対応してブロック0〜ブロック7によりテ
キスト群が構成される。一つのブロックの中では、一つ
の文字コードが使用される。ブロック0は必ず存在しな
ければならないと規定され、搭載しているメモリの容量
が少ない再生装置の場合では、ブロック0のみを選択的
に優先で読み出す。従って、ブロック番号の少ないブロ
ックに対して、主たる言語を割り当てるようになされて
いる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の車載用機器に付
属している表示装置は、表示パネルのサイズが制約さ
れ、また、表示文字をあまり小さくできないために、1
行分の8文字程度の表示しかできないのが普通であっ
た。従って、上述したCDテキストのように、多くのテ
キスト情報で提供され、また、これらのテキスト情報を
復号しても、表示文字数が少ないために、テキスト情報
を有効に利用できない問題があった。CDテキストに限
らず、FM文字多重放送において提供される交通情報、
広告情報、緊急情報等のテキスト情報を車載用機器の表
示装置に表示する場合でも、同様の問題が生じる。
【0008】従って、この発明の目的は、別々のユニッ
トが有する表示装置を利用して、関連するテキスト情報
を同時に表示することが可能な車載用機器を提供するこ
とにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の課題
を達成するために、それぞれ表示手段を備える第1およ
び第2のユニットが組み合わされた車載用機器におい
て、第1および第2のユニットの一方のユニットは、テ
キスト情報を記録媒体から再生する再生手段と、表示手
段と、第1および第2のユニットの他方のユニットと通
信し、テキスト情報を他方のユニットに送信する通信手
段とからなり、他方のユニットは、表示手段と、一方の
ユニットと通信し、テキスト情報を受信する通信手段と
からなり、一方のユニットの表示手段と他方のユニット
の表示手段にテキスト情報の内の予め決めたものを時間
的に同期して表示することを特徴とする車載用機器であ
る。
【0010】請求項2の発明は、それぞれ表示手段を備
える第1および第2のユニットが組み合わされた車載用
機器において、第1および第2のユニットの一方のユニ
ットは、テキスト情報を受信信号から再生する再生手段
と、表示手段と、第1および第2のユニットの他方のユ
ニットと通信し、テキスト情報を他方のユニットに送信
する通信手段とからなり、他方のユニットは、表示手段
と、一方のユニットと通信し、テキスト情報を受信する
通信手段とからなり、一方のユニットの表示手段と他方
のユニットの表示手段にテキスト情報の内の予め決めた
ものを時間的に同期して表示することを特徴とする車載
用機器である。
【0011】第1および第2のユニットの一方のユニッ
トによって、CD等の記録媒体からテキスト情報が再生
される。または、一方のユニットは、FM文字多重放送
のような受信信号からテキスト情報を再生する。このテ
キスト情報が一方のユニットの表示装置に表示される。
また、テキスト情報が一方のユニットから他方のユニッ
トに対して送信され、他方のユニットの表示装置にも時
間的に同期して、例えば同時に表示される。一方のユニ
ットの表示装置により表示されるテキスト情報と他方の
ユニットの表示装置により表示されるテキスト情報は、
一方のユニット側において設定される。また、他方のユ
ニットで表示を行うか否かの設定、および表示の優先順
位がユーザによって設定される。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態に
ついて、図面を参照しながら説明する。図1は、この発
明の一実施形態のインダッシュへの実装例を示す。車の
ダッシュボードの中央部に,収納部が上下2段に設けら
れている。各収納部に対してDINサイズのユニット1
1、21がそれぞれ実装される。図2は、実装された二
つのユニット11、21の具体例である。多くの場合、
上段にマスターユニット、下段にスレーブユニットが配
置される。図2の例は、上段のマスターユニット11が
CDプレーヤおよびレシーバであり、下段のスレーブユ
ニット21が再生音声の周波数特性を調整するためのグ
ラフィックイコライザである。
【0013】マスターユニット11は、ボリュームコン
トロール、オーディオアンプなどが搭載されており、接
続されたユニットを集中的に操作することができる。図
2において、13がCDを挿入する挿入口を示し、14
が電源オン/オフおよびボリュームコントロール用の回
転つまみを示す。マスターユニット11は、CDを再生
する時の動作モード、時間情報、受信放送局のプリセッ
ト番号、周波数等を表示するための表示部12を有して
いる。スレーブユニット21は、スペアナ表示(すなわ
ち、横軸が周波数軸とれ、縦軸がレベルとされ、複数の
周波数の成分のレベルが棒状で表される表示)のための
表示部22を有している。表示部12、22は、液晶、
蛍光表示管等を使用して構成され、共にテキストを表示
できる。さらに、マスターユニット11であるCDプレ
ーヤは、CDテキストのフォーマットのCDが装填され
る時に、CDテキスト情報を再生できる機能を有してい
る。CDテキストの詳細については後述する。
【0014】図2に示す機器は、一例であって、マスタ
ーユニット11およびスレーブユニット21として、種
々の装置を使用することができる。例えばMD(ミニデ
ィスク)プレーヤ、CDおよびMDプレーヤ、カセット
デッキおよびレシーバ、DSP(ディジタル信号処理装
置)等のユニットを使用することもできる。また、3個
以上のユニットを組み合わせ、収納部に入らないユニッ
トをダッシュボード上に設置するようにしても良い。
【0015】さらに、マスターユニット11とスレーブ
ユニット21の配置関係が上下入れ替わっても良い。例
えば最近のユニットでは、テープカセット、CD等の媒
体の挿入時に表示部が前面に倒れるものがある。この場
合では、車のシフトレバーと接触することがないよう
に、媒体が装填されるスレーブユニット21が上段に配
置される。
【0016】この発明の一実施形態では、マスターユニ
ット11により再生されたCDテキスト情報を自分自身
の表示部12上のみならず、スレーブユニット21の表
示部22上にも表示することが可能とされる。また、各
ユニットに表示するテキスト情報は、プログラムにより
予め設定されているか、または、マスターユニット11
側においてユーザが任意に設定できる。すなわち、表示
部11、12にそれぞれ表示できる文字数は限られてい
るので、CDテキスト情報の内の特定の情報を各表示部
に表示するように設定される。例えばアルバム名と演奏
者名とを表示装置11、12にそれぞれ表示する。他の
例としては、アルバム名と曲名とを表示装置11、12
にそれぞれ表示する。
【0017】さらに、スレーブユニット21の表示部2
2上にもCDテキストを表示するかしないかの選択(表
示の有無の選択と称する)、並びに優先順位が高い文字
の表示をマスターユニット11とスレーブユニット2
1、または選択された他のユニットの何れに表示するか
の選択(優先順位の選択と称する)がユーザが行うこと
が可能とされている。
【0018】表示の有無の選択は、スレーブユニット2
1が自身の機能に基づく本来の表示を行うために必要で
ある。優先順位の選択は、上述したように、ユニットの
上段、下段の配置が入れ替わる場合に対応するために必
要である。すなわち、テキスト情報の中でも、ディスク
(あるいはアルバム)タイトルのようなディスクを代表
する優先順位が高い文字は、上段のユニットに表示し、
曲名のような優先順位のより低い文字は、下段のユニッ
トに表示することが好ましい。
【0019】一実施形態におけるマスターユニット1
1、スレーブユニット21の接続例の概略を図3に示
す。マスターユニット11は、CDの再生を行い、ま
た、CDテキストを再生し、復号するための再生装置1
5と、表示部12と、プログラム(音楽)情報信号が再
生装置15から供給される増幅器16と、インターフェ
ース18と、操作部19とから構成されている。増幅器
16は、ボリュームコントロール機能を有し、増幅器1
6に対して外部のスピーカ17が接続される。また、再
生装置15内のコントローラ(通常1チップCPU)に
よって、マスターユニット11の制御、表示、操作、通
信がなされる。
【0020】スレーブユニット21もマターユニット1
1と同様の構成とされている。すなわち、スレーブユニ
ット21は、表示部22と、スペクトルアナライザとし
ての信号処理を行うための信号処理装置23と、インタ
ーフェース24と、操作部25とから構成されている。
信号処理装置23内のコントローラ(通常1チップCP
U)によって、スレーブユニット21の制御、表示、操
作、通信がなされる。インターフェース18および24
との間に双方向バス26が設けられ、マスターユニット
11とスレーブユニット21との間の通信がなされる。
このバス26を介して、再生装置15および信号処理装
置23にそれぞれ含まれるマイクロコンピュータの通信
に必要なクロック、データと、オーディオ信号(アナロ
グまたはディジタルの形態)の伝送がなされる。このデ
ータ中には、マスターユニット11からスレーブユニッ
ト21に対して送信されるテキスト情報のデータが含ま
れる。マスターユニット11の表示部12とスレーブユ
ニット21の表示部22に表示する情報は、その種類お
よび表示の優先順位が予め設定されている。従って、マ
スターユニット11からスレーブユニット21には、表
示すべきデータおよびそれに関連するデータが送信され
る。但し、マスターユニット11において取得された表
示情報の全てをスレーブユニット21に送信し、スレー
ブユニット21のコントローラが必要な情報を選択して
表示するようにしても良い。
【0021】マスターユニット11の例として、CDプ
レーヤのより詳細な構成を図4に示す。このCDプレー
ヤは、CDテキストのフォーマットで、管理用のリード
イン領域に文字(付加)情報が記録されたCDを再生す
ることができる。図4において、61が再生されるディ
スクである。ディスク61は、スピンドルモータ63に
より回転駆動され、光学ピックアップ62により記録内
容が読み出される。
【0022】この光学ピックアップ62からの信号は、
RFアンプ64に供給される。RFアンプ64は、RF
信号の処理回路の機能を有し、RF信号の2値化、トラ
ッキングエラー信号TE、フォーカスエラー信号FEの
生成等の処理を行う。これらのエラー信号TE、FEが
サーボ信号処理回路65に供給される。サーボ信号処理
回路65によって、フォーカスコントロールおよびトラ
ッキングコントロールの処理がなされる。光学ピックア
ップ62内のフォーカスアクチュエータおよびトラッキ
ングアクチュエータがドライブ回路66および67を介
された信号によってドライブされる。図示しないが、ピ
ックアップ62をディスク径方向に送る装置もサーボ信
号処理回路65によって制御される。サーボ信号処理回
路65には、コントローラ70からの制御コマンドを受
け取るインターフェースが設けられている。
【0023】RFアンプ64からの2値化された再生信
号がPLL68、EFM復調回路69およびタイミング
生成回路71に供給される。PLL68は、再生信号と
同期したクロックを生成する。EFM復調回路69から
のディジタルオーディオ信号は、D/A変換器72でア
ナログのオーディオ信号に変換される。このオーディオ
信号がボリューム・トーンコントロール部78に供給さ
れる。操作部19をユーザが操作することによって、コ
ントローラ70から出力されるコントロール信号によっ
て、ボリューム・トーンコントロール部78が制御され
る。ボリューム・トーンコントロール部78に対してオ
ーディオ出力アンプ16を介してスピーカ17が接続さ
れる。
【0024】また、RFアンプ64の出力信号がタイミ
ング生成回路71に供給され、再生信号と同期したタイ
ミング信号が生成される。タイミング生成回路71の出
力信号がCLVプロセッサ73に供給される。CLVプ
ロセッサ73によってスピンドルモータ63がCLV駆
動される。
【0025】また、図4に示すディスク再生装置は、E
FM復調回路69で分離されたサブコードがサブコード
プロセッサ74に供給される。サブコードプロセッサ7
4では、サブコードのエラー検出等の処理がなされ、サ
ブコードのQチャンネル、R〜Wチャンネルとが分離さ
れて出力される。サブコードQがコントローラ70に供
給され、R〜WがCDテキストデコーダ75に供給され
る。
【0026】CDテキストデコーダ75は、R〜Wチャ
ンネルのサブコードを復号する。CDテキストデコーダ
75は、小容量のRAMを有しており、コントローラ7
0の要求に応じてデータを出力する。出力されたCDテ
キストデータは、コントローラ70において、システム
にとって必要なデータが選択され、メモリ部76に格納
される。この場合に、マスターユニット11の表示部1
2とスレーブユニット21の表示部22にそれぞれ表示
するものとして設定しているテキスト情報が選択され
て、メモリ部76に格納される。すなわち、表示すべき
テキストの種類、言語のデータがメモリ部76に格納さ
れる。勿論、CDテキスト情報の全てをメモリに記憶す
ることもできる。但し、その場合には、メモリの容量が
増大し、また、表示しないデータも記憶する無駄があ
る。
【0027】また、CDテキストデータのエラー検出が
CDテキストデコーダ75においてなされる。後述のよ
うに、CDテキストデータは、1パック毎にエラー検出
符号(CRC)によってエラー検出が可能とされてい
る。1パック毎にエラーの有無が検出される。多重記録
がなされているフォーマットでは、多重記録されている
複数のパックの内の全てのパックのCRCのチェックの
結果がエラーの場合において、このパックがエラーであ
ることを示すエラーフラグが形成される。このエラー検
出フラグがCDテキストデータと共に、コントローラ7
0に供給される。コントローラ70は、エラー検出フラ
グを参照して、CDテキストデータによる文字情報の表
示が可能かどうかを判断し、CDに付着した汚れ、CD
の傷等によって、CDテキストデータの正しい読み取
り、あるいは復号が不可能な時に、警告を発生する処理
を行う。
【0028】コントローラ70は、サーボ信号処理回路
65にコマンドを出してサーボ系および復号の制御を行
う。コントローラ70は、再生装置の動作状態を制御す
る。コントローラ70に対して表示用ドライバを含む表
示部12が接続されている。表示部12は、例えば液晶
表示装置である。表示部12によってCDテキスト等の
文字情報の表示がなされ、また、CDテキストを読み取
ることができない場合の警告の表示がなされる。
【0029】コントローラ70には、操作部19からの
操作信号が与えられる。操作部19は、ディスクを再生
するためのキー、プログラムの選択、サーチのためのキ
ー等を含み、また、表示部12の画面上のカーソルを移
動させ、再生装置に所望の動作を行わせるマウスが操作
部19に含まれている。
【0030】また、コントローラ70とインターフェー
ス18とが接続されている。コントローラ70とインタ
ーフェース18間では、RESET、CLOCK、BU
SON、DATAなどのデータ送受信が行われ、スレー
ブユニット21等の他のユニットとの通信がなされる。
スレーブユニット21の構成も、上述したマスターユニ
ット11の構成とほぼ同様であり、信号処理装置23内
にコントローラが搭載されている。
【0031】RESETは、電源の接続時などに、各ユ
ニット内のコントローラをRESETするもので、基本
的にマスターユニット11から出力される。BUSON
は、通信の開始時(各再生機能が選択された時)に、マ
スターユニット11からスレーブユニット21へ出力さ
れる。
【0032】通信は、DATA、CLOCKを使用した
同期式通信とし、シリアルデータの形態で転送される。
CLOCKは、マスターユニット11から出力される。
BUSONがハイレベルになり次第、通信が開始され通
信はマスターユニット11のコントローラ70が管理す
る。DATAラインがローレベルの時、マスターユニッ
ト11→スレーブユニット21へコマンドが送信され、
これがハイレベルの時、スレーブユニット21→マスタ
ーユニット11へコマンドが送信される。DATAは、
アドレスオペレーション、パリティ、エラーの4つから
構成され、それぞれ、2バイト、2〜11バイト、1バ
イト、1バイトである。DATAの送り先、送り元は、
アドレスによって区別され、1DATAは6〜15バイ
トとなる。ただし、同期通信に限定された訳ではなく、
非同期通信を用いてももちろん構わない。
【0033】上述のこの発明の一実施形態において、電
源の投入/切断、スレーブユニット21の接続時など
に、図5のフローチャートに示すイニシャルリンクの処
理がなされる。図5において、マスターユニット11が
行う処理が左側に示され、スレーブユニット21が行う
処理が右側に示されている。イニシャルリンクの処理が
開始すると、ステップS1においてマスターユニット1
1が接続されている装置を調べ、装置番号の割り付けを
行い、装置番号を送信する。スレーブユニット21側
は、この装置番号を受信する(ステップS2)。
【0034】次に、ステップS3においてスレーブユニ
ット21は、それが対応している機能を示すデータおよ
び対応言語のデータをマスターユニット11に対して送
信する。対応機能のデータは、例えば表示部22が表示
できる文字数などの表示部22の機能を示すデータであ
る。対応言語データは、表示部22が表示可能な言語の
種類を示すデータである。CDテキストのフォーマット
では、最大で8カ国の言語が可能とされている。これら
の対応機能データおよび対応言語データは、表示部22
の属性のデータである。
【0035】マスターユニット11は、このデータを受
信することによって、スレーブユニット21の番号と、
その対応機能データおよび対応言語データを記憶する
(ステップS4)。そして、マスターユニット11は、
ステップS5において、CDテキストに対応する装置番
号と対応する言語をスレーブユニット21に返し、以
降、これらのデータをもとにしてテキストデータの送受
信がなされる。さらに、ステップS5において、マスタ
ーユニット11は、ユーザの指示に基づいて、表示の優
先順位を決めて、各表示データを送信する装置番号を割
り付ける。
【0036】スレーブユニット21では、ステップS5
においてマスターユニット11から送信れる対応装置番
号と対応言語のデータを受信する(ステップS6)。こ
の一実施形態では、マスターユニット11がテキストデ
ータの送信機能を有するが、テキストデータの送信機能
を有するスレーブユニット11が接続されているときに
は、ステップS7において送信言語を決定する。そし
て、割り付けられた装置番号に基づいて装置を指定して
から表示させるテキストデータを送信する。
【0037】以上でイニシャルリンクの処理が終了す
る。イニシャルリンクの処理によって、スレーブユニッ
ト21は、自身に割り付けられた装置番号、対応言語を
知ることが可能となる。
【0038】上述したイニシャルリンクの処理の後に、
ユーザの操作、またはマスターユニット11のプログラ
ムに応じて、テキストデータをスレーブユニット21に
送信することによって、同一のCDから再生されたCD
テキストをマスターユニット11の表示部12と、スレ
ーブユニット21の表示部22に表示させることができ
る。一例として、表示部12にアルバム名を表示し、表
示部22に曲名を表示することができる。曲名の表示
は、CDの再生と同期してなされる。
【0039】上述したこの発明の一実施形態におけるC
Dテキストのフォーマットについて以下に説明する。最
初に、理解を容易とするために、オーディオ再生用のC
Dのデータ構成について説明する。CDは、図6に示す
ように、CD101は中央に孔102を有し、その内周
から外周に向かって、TOC(table Of contents)デー
タが記録されたプログラム管理領域である、リードイン
(lead in )領域103と、プログラムデータが記録さ
れたプログラム領域104と、プログラム終了領域、い
わゆるリードアウト(lead out)領域105とが形成さ
れている。オーディオ情報を記録したオーディオ再生用
CDにおいては、プログラム領域104にオーディオデ
ータが記録され、このオーディオデータの時間情報等が
リードイン領域103で管理される。また、CD再生装
置によるプログラム領域104内のオーディオデータの
読み出しが終了して、リードアウト領域105にピック
アップが到達したときに、CD再生装置がCDの再生動
作を終了する。
【0040】CDには、メインデータとしてのオーディ
オデータの他にサブコードが記録されている。以下、サ
ブコードのPチャンネルおよびQチャンネルのデータに
ついて説明する。CDに記録されるオーディオ信号は、
1サンプルあるいは1ワードが16ビットで、44.1
kHzのサンプリング周波数でサンプリングされる。こ
のサンプリングされたデータは、1サンプルあるいは1
ワード16ビットが上位8ビットと下位8ビットに分割
されてそれぞれシンボルとされ、このシンボル単位で誤
り訂正符号化処理やインターリーブ処理が施され、オー
ディオデータの24シンボル毎に1つのフレームにまと
められる。1フレームは、ステレオ左右チャンネルの各
6サンプル分に相当する。
【0041】EFM変調により、各シンボルの8ビット
が14ビットへ変換される。EFM変調後の1フレーム
のデータ構造を図7に示す。1フレーム135は、24
チャンネルビットの同期パターンデータ領域131と、
14チャンネルビットのサブコード領域132と、12
シンボルのプログラムデータD1からD12を含むプロ
グラムデータ領域133と、4シンボルのパリティデー
タP1からP4から成るパリティデータ領域134と、
別のプログラムデータ領域133およびパリティデータ
領域134とからなる。また、各領域、あるいはデータ
部分を接続するために、各部分に対して3チャンネルビ
ットの結合ビットが配される。従って、1フレーム13
5は、合計588チャンネルビットのデータを含む。
【0042】さらに、98個のフレームを集めて、この
フレーム135の各領域およびデータ部分が縦方向に連
続するように並べ換えたものを図8に示す。この図8に
示される98フレームの周期は、サブコードが完結する
単位であって、サブコードフレームと称される。このサ
ブコードフレームは、フレーム同期パターン部136
と、サブコード部137と、データおよびパリティ部1
38とから成る。なお、この1サブコードフレームは、
CDの再生時間の1/75秒に相当する。
【0043】ここで、PチャンネルおよびQチャンネル
のデータを含むサブコードデータは、図8中のサブコー
ド部137に記録されているデータである。また、この
サブコード部137のサブコードフレームのデータの構
成の詳細を図9に示す。先頭のフレームF01、フレー
ムF02は、サブコードフレームの同期パターンS0、
S1である。この同期パターンは、フレーム同期パター
ンと同様に、EFM変調方式(eight to fourteen modu
lation: EFM)のアウトオブルール(out ofrule )
のパターンである。さらに、1シンボルの8ビットの各
ビットは、それぞれサブコードのPチャンネルからWチ
ャンネルを構成する。例えば、Pチャンネルは、S0、
S1のそれぞれ一部と、P01からP96とで構成され
る。
【0044】サブコードのPチャンネルは、プログラム
の有無に対応した情報を有し、Qチャンネルには、CD
上の絶対時間情報、各プログラムの時間情報、プログラ
ム番号(トラック番号とも称される)、楽章番号(イン
デックスとも称される)等の情報が含まれる。従って、
Qチャンネルに含まれる情報によって、プログラムの頭
だし等の再生動作の制御が可能であり、また、Qチャン
ネルの情報を表示することによって、演奏中のプログラ
ムが光ディスク上の何番目のプログラムであるのか、演
奏の経過時間や始めからの絶対時間等を視覚的に確認で
きる。
【0045】さらに、サブコードのRチャンネルからW
チャンネルまでの6チャンネル分のデータは、例えば静
止画や、曲の歌詞の表示等に用いることが可能である。
このようなRチャンネルからWチャンネルを用いた再生
装置は、CD−グラフィックスと呼ばれ、既に知られて
いる。さらに、最近では、リードイン領域のR〜Wチャ
ンネルを使用して、CDに付加的な文字情報を記録する
方式(CDテキスト)が提案されている。このCDテキ
ストの場合、6500字程度の文字情報を記録すること
が可能とされ、また、CDの付加文字情報としては、8
00文字以下であるとし、8カ国の言語に対応できるよ
うにされている。
【0046】図10Aは、CD上に記録されているデー
タを示す。図6についても説明したように、内周側から
順にリードイン領域103に記録されているTOCデー
タ、プログラム領域104に記録されているプログラム
No.1〜 No.n、リードアウトエリア105のデータが
記録されている。
【0047】既存のCDに記録されているTOCデータ
は、図10Bに示すように、サブコードのQチャンネル
を使用している。サブコードは、98ビットを1フレー
ムとするデータ構造を有している。この98ビット中の
72ビットがデータである。TOCデータの場合では、
図10Bに示すフォーマットを有している。
【0048】プログラム数が6の場合では、TOC中の
データ構造は、図11に示すものとされる。POINT
が00〜99の場合では、PMIN、PSEC、PFR
AMEが各プログラムのスタートアドレス(絶対時間)
を示す。POINTがA0の場合では、PMINがディ
スクの最初のプログラムのプログラム番号を示し、PS
EC、PFRAMEが00とされる。POINTがA1
の場合では、PMINが最後のプログラムのプログラム
番号を示し、PSEC、PFRAMEが00とされる。
POINTがA2の場合では、PMIN、PSEC、P
FRAMEがリードアウトが開始するアドレスを示す。
そして、これらの内容は、図11に示すように、3回ず
つ繰り返される。さらに、リードイン領域に繰り返して
記録される。このようなTOCデータは、CDの装着時
に再生装置により読み取られ、装置内部のメモリに記憶
される。
【0049】図12は、この発明の実施の一形態におけ
るCDテキスト(モード4)の場合のデータの構成を示
すものである。既存のCDの場合では、上述したよう
に、Qチャンネルのサブコードの1フレーム内の72ビ
ットのデータを使用して、総プログラム(曲)数と、各
プログラムの記録位置とが管理される。より具体的に
は、00〜99までの値をとりうるプログラム番号と各
プログラムに対応する開始アドレス(絶対時間)と、最
初のプログラム番号と、最後のプログラム番号と、リー
ドアウトが始まるアドレスとが記録されている。このQ
チャンネルのサブコードに加えて、図12に示すような
Rチャンネル〜Wチャンネルで構成されるCDテキスト
のデータがリードイン領域に記録される。
【0050】R〜Wチャンネルからなるデータの先頭の
2フレームは、同期パターンS0、S1である。残りの
96フレームには、それぞれが6ビットのシンボルが9
6シンボル含まれる。この96シンボルが24シンボル
ずつに4分割される。この24シンボルを1パックと称
し、4パックを1パケットと称する。
【0051】各パックの先頭位置にそのパックに記録さ
れる情報の記録モードを設定するモード情報と、テキス
ト情報の種類を示す識別情報を有するID1とその他の
識別情報を有するIDコード(ID2、ID3およびI
D4)を含む計24ビットのIDコードが記録されるI
D領域1が配置される。このID領域1の後に、8ビッ
ト単位で主データに付随するテキスト情報が記録される
テキスト領域2が配される。さらに、各パックに、誤り
検出符号として、巡回符号(CRC:cyclic redundanc
y code)による誤り検出を行うための16ビットのデー
タが記録されるCRC領域3が配される。
【0052】図13は、CDテキストフォーマットの概
略を示すものである。全ての文字情報は、テキスト群の
中に記録される。テキスト群は、リードイン領域では、
同じテキスト群が繰り返して記録される。一つのテキス
ト群が最大で8個のブロックにより構成される。図13
では、一つのテキスト群が2個のブロック(ブロック0
およびブロック1)により構成される例が示されてい
る。
【0053】ブロック0は、英語の文字情報を含み、英
語の場合の文字コードが8859−1によるものとされ
る。ブロック1は、日本語の文字情報を含み、日本語の
場合の文字コードがMS−JISとされる。各ブロック
は、パック0〜パックnにより構成される。
【0054】図14Aは、図12で示したデータフォー
マットをシリアルデータとして示した図である。図14
Aに示すように、先頭から32ビットのデータ(図14
Aでは、24ビットのみ示す)をバイト毎のデータに区
切り、これらのバイトを識別用のID1、ID2、ID
3、ID4に対して割り付け、ID(またはヘッダ)領
域1を形成する。その後のテキスト領域2もバイト単位
のデータに区切られる。テキスト領域2は、12バイト
の長さであり、最後に2バイトのCRC領域3が設けら
れる。これらのID領域1、テキスト領域2およびCR
C領域3からなる18バイトの長さがパックと称され
る。このようなバイト単位の処理によって、Qチャンネ
ルの信号の処理方法で処理することが可能になり、簡単
な処理回路の構成とできる。
【0055】また、CDテキストのデータフォーマット
では、CRCによる誤り検出符号を用いて誤りを検出す
るのにとどめ、誤りが検出されると再度データを読み出
すようにしている。このため、データは、TOC内で、
パック毎に例えば4重書きされ、さらに、一連のデータ
列がパケット単位で繰り返し記録されている。すなわ
ち、1/75秒の周期を有するサブコードシンクに同期
した1パケットに4パックが含まれる。このような多重
記録によって、誤り訂正のための複雑な回路を省略する
ことができる。
【0056】なお、パック単位の多重書きは、4重書き
に限らないし、また、多重書きの単位もパック単位に限
らず、例えばパケット単位、あるいは数パケットを周期
としてこの周期単位で多重書きしてもよい。
【0057】また、ID領域1の先頭のID1は、図1
4Bに示すように、従来の1シンボルより2ビット多い
8ビットで扱うことになる。さらに、既存のR乃至Wチ
ャンネルのサブコードを復号化する機能を有するCD再
生装置に装着してもこの再生装置が誤動作を起こさない
ように、MSBから3ビットは、モードを識別するため
のデータを書き込む。リードイン領域に記録されるCD
テキストフォーマットの場合では、この3ビットで示さ
れるモードとして、CDテキストフォーマットが提案さ
れる前では、未定義であったモード4(”100”)を
割り付ける。こうすることで、既存の再生装置に装着し
ても認識不可能なモードが検出されるだけなので、再生
装置は動作を停止するだけであり誤動作するおそれがな
い。また、未定義のモードは、モード4の他に、モード
5およびモード6がありうるので、モード4の代わりに
これらのモードを用いることもできる。
【0058】また、ID1によりモード4が指示される
この例では、1パックは、図15に示すように、8ビッ
ト(1バイト)毎に区切られたID1、ID2、ID
3、ID4と、テキストバイトtext1〜text12と、1
6ビットのCRCコードとを含むものである。
【0059】ID1は、8ビットの構造を有し、ID1
とパックで扱われるデータの内容が図16に示すように
規定されている。ID1は、上述したように、モード4
を上位側のビットで指示するために、(8×h)(hは
16進数を意味し、×が下位側の4ビットの値を意味す
る)。
【0060】ID1は、text1以降に続く文字列の内容
を示している。(80h)はアルバム名/プログラム
名、(81h)は演奏者/指揮者/オーケストラ名、
(82h)は作詩者、(83h)は作曲者、(84h)
は編曲者、(85h)はメッセージ、(86h)はdi
scID、(87h)は検索用キーワード、(88h)
はTOC、(89h)は2ndTOC、(8ah)、
(8bh)および(8ch)は予約、(8dH)はクロ
ーズド情報、(8eh)はアルバムのUPC/EAN
(POSコード)および各トラックのISRC、(8f
h)はブロックのサイズ情報である。なお、予約は、現
在は未定義であり、将来、定義されることを意味する。
【0061】ID2は、1ビットの拡張フラグと7ビッ
トのトラックナンバーまたはパックエレメントナンバー
を含む。トラックナンバーは、そのパックのテキストデ
ータの最初の文字が属するトラックナンバーを示すもの
である。図17に示すように、ID2には、1から99
までのトラックナンバーが記録される。トラックナンバ
ーは1から99であるので、これ以外の数値「0」や
「100」(64h)以上は特別な意味を持つ。「0
0」はディスク全体を代表する情報を意味する。MSB
は常に0とされて、1は拡張用のフラグとなる。パック
エレメントナンバーは、ID1により示されるパックの
種類に依存して使用される。
【0062】ID3は、パックに付された連続番号(シ
ーケンスナンバー)である。図18に示すように、ブロ
ック内のパックの連続番号は、00から255(0から
FFh)までである。ID3=0は、常にID1=80
hの先頭パックである。
【0063】ID4は、図19に示すように、1ビット
(MSB)のDBCC(Double ByteCharacter Code)識
別ビットと、3ビットのブロックナンバーと、そのパッ
クの文字位置を示す4ビットとからなる。若し、ブロッ
クがDBCC文字列を含む場合では、DBCC識別ビッ
トが「1」とされる。S(Single)BCC文字列の場合で
は、これが「0」とされる。ブロックナンバーは、その
パックが属するブロックのナンバーを示す。文字位置を
示す4ビットは、現パックのtext1の文字が何文字目か
を示している。「0000」が最初の文字、「000
1」が2番目の文字、「0010」が3番目の文字、以
下、「0011」、「0100」、・・・は、4番目、
5番目、・・・の文字である。
【0064】テキストデータは、上述したように12バ
イトからなり、ID1により示されるパックの種類に依
存した文字列あるいはバイナリー情報を含む。(ID1
=88h)、(ID1=89h)、(ID1=8fh)
を除くパックは、テキストデータが文字列で構成され
る。文字列は、文字の系列と終端子としてのヌルコード
とからなる。ヌルコードは、SBCCの場合では、1個
のヌルコードが使用され、DBCCの場合では、2個の
ヌルコードが使用される。ヌルコードとしては、(00
h)が使用され、文字列のサイズは、160バイトより
少ないことが推奨されている。
【0065】一例として、サイズ情報の場合のパック
(ID1=8fh)の構成の一例を図20、図21およ
び図22に示す。図20は、ID2により示されるパッ
クエレメントナンバーが(00h)のパックのデータ構
成であり、図21は、パックエレメントナンバーが(0
1h)のパックのデータ構成であり、図22は、パック
エレメントナンバーが(02h)のパックのデータ構成
である。
【0066】(ID2=00h)のパック(図20)
は、ID3により連番が示され、ID4によりブロック
ナンバーが示される。そして、その後のtext1 がそのブ
ロックの文字(キャラクタ)コードを表す。この文字コ
ードは、(ID1=80h〜85h)のパックの文字列
に使用される文字コードである。他のパックの文字コー
ドは、(00h)とされる。ブロック0に対しては文字
コードが(00h)と適用されるものとされる。文字コ
ードの規定の一例を下記に示す。
【0067】00h =ISO 8859−1 01h =ISO 646,ASCII 02h〜7F=予約 80h =MS−JIS 81h =韓国キャラクタコード 82h =マンダリン(標準的)中国語キャラクタ
コード 83h〜FFh=予約 例えばISO 8859−1は、数字、アルファベッ
ト、記号等を1バイトで表現するものであり、ISO
8859−1が標準的文字コードとして使用される。
【0068】次のtext2 が最初のトラックナンバーとさ
れ、text3 が最後のトラックナンバーとされ、text4 が
モード2およびコピー防止フラグとされる。このtext4
の1ビット(MSB)は、モード2のCDテキストパケ
ットがプログラム領域にエンコードされているか否かを
示すフラグである。残りの7ビットがコピー防止フラグ
として使用される。text5 〜text12は、(ID1=80
h)〜(ID1=87h)を有するパックのそれぞれの
個数を表す。
【0069】(ID1=8fh、ID2=01h)のパ
ック(図21)では、図20に示すパックと同様に、I
D3およびID4により連番およびブロックナンバーが
それぞれ示される。そして、text1 〜text8 が(ID1
=88h)〜(ID1=8fh)をそれぞれ有するパッ
クの個数を表す。text9 〜text12は、ブロック0〜ブロ
ック3のそれぞれの最後の連番を示す。
【0070】(ID1=8fh、ID2=02h)のパ
ック(図22)では、図20および図21に示すパック
と同様に、ID3およびID4により連番およびブロッ
クナンバーがそれぞれ示される。そして、text1 〜text
4 は、ブロック4〜ブロック7のそれぞれの最後の連番
を示す。この最後の連番が(00h)の場合では、その
ブロックが存在しないことを示す。このような存在しな
いブロックをデータ無しブロックと称する。次のtext5
〜text12は、ブロック0〜ブロック7のそれぞれの言語
コードを示す。文字コードが文字列の各文字を表すデー
タのフォーマットの種類を示すのに対して、言語コード
は、各ブロックの文字情報がどこの国の言語で記述され
ているかを示す。例えば英語の場合では、言語コードが
(09h)とされ、日本語の場合では、言語コードが
(69h)とされる。
【0071】なお、この実施の一形態では、2段に配置
された二つのユニットを使用しているが、3段以上に配
置した3個以上のユニットを使用しても良い。また、イ
ンダッシュ近辺にテレビジョン受信用またはナビゲーシ
ョン用に設置した液晶モニターを利用してテキスト情報
を表示しても良い。
【0072】また、上述した一実施形態では、CDテキ
ストフォーマットのCDから表示情報を取得している。
しかしながら、CDに限らず、FM音声多重放送、ディ
ジタル音声放送等の放送信号に含まれるテキスト情報を
表示する場合にも、この発明を適用することができる。
例えばディジタル音声放送(DAB(Digital Audio Bro
adcasting)) は、高能率音声符号化方式とマルチキャリ
アによるディジタル変調方式を採用し、1.5MHzの伝
送帯域幅で高音質のステレオ6番組とデータ放送とが可
能なものである。そして、データ放送によって、静止画
情報、交通情報、ニュース、天気予報等のマルチメディ
アの伝送が可能となる。かかるディジタル音声放送から
取得した情報を表示する場合にも、マスターユニットと
スレーブユニットの両方の表示部を利用することが可能
となる。
【0073】さらに、放送信号に限らず、ページャ(ポ
ケットベル)のメッセージ、インターネットのようなネ
ットワークを介されたニュース、電子メール等の受信信
号に基づくテキストの表示に対しても、この発明を適用
することができる。
【0074】さらに、この発明の一実施形態では、ディ
スク状記録媒体としてCDを使用しているが、これに限
らず、他の種類の光ディスク(例えばDVD(ディジタ
ル・ビデオ・ディスク)、磁気テープ、光テープ、半導
体メモリ等から表示情報を取得する場合に対してもこの
発明を適用することができる。また、記録媒体に記録さ
れているディジタルメイン情報は、オーディオデータに
限らず、ビデオデータ等であっても良い。
【0075】
【発明の効果】この発明では、再生され、または受信さ
れたテキスト情報を表示する時に、二つ以上のユニット
の表示部を使用することができるので、個々のユニット
の表示部の表示領域が狭いものであっても、より多くの
テキストを表示することができる。従って、取得された
多くのテキスト情報を有効に表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態の車への装着状態を示す
部分斜視図である。
【図2】この発明の一実施形態におけるマスターユニッ
トおよびスレーブユニットの具体例を示す正面図であ
る。
【図3】この発明の一実施形態におけるマスターユニッ
トおよびスレーブユニットの概略的構成と、両者の接続
関係を示すブロック図である。
【図4】この発明の一実施形態におけるマスターユニッ
トの一例の構成を示すブロック図である。
【図5】この発明の一実施形態におけるマスターユニッ
トおよびスレーブユニットの間の通信動作(イニシャル
リンク)を説明するための略線図である。
【図6】この発明を適用することができる従来の音楽再
生用CDの領域を示す略線図である。
【図7】CDの1フレームのデータを示す略線図であ
る。
【図8】サブコードフレーム全体のデータ構造を説明す
る略線図である。
【図9】サブコード信号の全チャンネルのデータを示す
略線図である。
【図10】CDの全体のデータ構成およびTOCデータ
の構成を示す略線図である。
【図11】CDのリードイン領域に記録されているTO
Cデータの構成を示す略線図である。
【図12】サブコード信号の全チャンネルのデータを示
す略線図である。
【図13】サブコードのデータフォーマットを全体的に
示す略線図である。
【図14】CDテキストのデータフォーマットの1パッ
クおよび1シンボルを示す略線図である。
【図15】この発明の一実施例のデータフォーマットの
割り付けを示す略線図である。
【図16】ID1で示されるデータの内容を示す略線図
である。
【図17】ID2で示されるデータの内容を示す略線図
である。
【図18】ID3で示されるデータの内容を示す略線図
である。
【図19】ID4で示されるデータの内容を示す略線図
である。
【図20】サイズパックのパックエレメントが(00
h)のデータの内容を示す略線図である。
【図21】サイズパックのパックエレメントが(01
h)のデータの内容を示す略線図である。
【図22】サイズパックのパックエレメントが(02
h)のデータの内容を示す略線図である。
【符号の説明】
1・・・ID領域、2・・・テキスト領域、3・・・C
RC領域、4・・・パック、5・・・パケット、11・
・・マスターユニット、12・・・表示部、21・・・
スレーブユニット、22・・・表示部、26・・・通信
用のバス、61・・・ディスク、62・・・光学ピック
アップ、70・・・コントローラ、74・・・サブコー
ドプロセッサ、75・・・CDテキストデコーダ、76
・・・メモリ部、70・・・コントローラ、75・・・
CDテキストデコーダ、76・・・メモリ部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれ表示手段を備える第1および第
    2のユニットが組み合わされた車載用機器において、 上記第1および第2のユニットの一方のユニットは、テ
    キスト情報を記録媒体から再生する再生手段と、表示手
    段と、上記第1および第2のユニットの他方のユニット
    と通信し、上記テキスト情報を上記他方のユニットに送
    信する通信手段とからなり、 上記他方のユニットは、表示手段と、上記一方のユニッ
    トと通信し、上記テキスト情報を受信する通信手段とか
    らなり、 上記一方のユニットの表示手段と上記他方のユニットの
    表示手段に上記テキスト情報の内の予め決めたものを時
    間的に同期して表示することを特徴とする車載用機器。
  2. 【請求項2】 それぞれ表示手段を備える第1および第
    2のユニットが組み合わされた車載用機器において、 上記第1および第2のユニットの一方のユニットは、テ
    キスト情報を受信信号から再生する再生手段と、表示手
    段と、上記第1および第2のユニットの他方のユニット
    と通信し、上記テキスト情報を上記他方のユニットに送
    信する通信手段とからなり、 上記他方のユニットは、表示手段と、上記一方のユニッ
    トと通信し、上記テキスト情報を受信する通信手段とか
    らなり、 上記一方のユニットの表示手段と上記他方のユニットの
    表示手段に上記テキスト情報の内の予め決めたものを時
    間的に同期して表示することを特徴とする車載用機器。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 上記記録媒体には、少なくとも1つのプログラムが記録
    されると共に、上記プログラムに関連する文字情報がそ
    の管理領域に記録され、 上記一方のユニットは、上記管理領域を再生し、上記記
    録媒体に記録されているプログラムに関連するテキスト
    情報を再生することを特徴とする車載用機器。
  4. 【請求項4】 請求項1または2において、 上記第1および第2のユニットの表示手段に表示される
    テキスト情報が互いに異なるものであることを特徴とす
    る車載用機器。
  5. 【請求項5】 請求項1または2において、 上記第1および第2のユニットの組み合わせは、自動的
    に上記第1および第2のユニットの一方のユニットが検
    出し、テキスト情報を上記他方のユニットに対して伝送
    することを特徴とする車載用機器。
  6. 【請求項6】 請求項5において、 上記一方のユニットは、上記他方のユニットの表示手段
    の属性情報を受信し、上記属性情報に従ってテキスト情
    報を上記他方のユニットに送信することを特徴とする車
    載用機器。
  7. 【請求項7】 請求項1または2において、 上記他方のユニットの表示手段に上記テキスト情報を表
    示するか否かを予めユーザが設定可能とすることを特徴
    とする車載用機器。
  8. 【請求項8】 請求項1または2において、 上記第1および第2のユニットの表示手段に上記テキス
    ト情報を表示する時の優先順位を予めユーザが設定可能
    とすることを特徴とする車載用機器。
  9. 【請求項9】 請求項1または2において、 上記第1および第2のユニットが車の上下に分割された
    ダッシュボードにそれぞれ収納されることを特徴とする
    車載用機器。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006335237A (ja) * 2005-06-02 2006-12-14 Sharp Corp 車載機器およびそのモード切替方法

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