JPH1184776A - 画像形成装置、およびこの画像形成装置に組込まれたベルト搬送装置 - Google Patents

画像形成装置、およびこの画像形成装置に組込まれたベルト搬送装置

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JPH1184776A
JPH1184776A JP9249102A JP24910297A JPH1184776A JP H1184776 A JPH1184776 A JP H1184776A JP 9249102 A JP9249102 A JP 9249102A JP 24910297 A JP24910297 A JP 24910297A JP H1184776 A JPH1184776 A JP H1184776A
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Takeshi Todome
剛 留目
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Original Assignee
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Abstract

(57)【要約】 【課題】この発明は、出力される画像のズレを防止で
き、良質な画像を形成できる画像形成装置を提供する。 【解決手段】カラー複写機は、互いに並設された4つの
画像形成部10Y、10M、10C、10Bkを有して
いる。各画像形成部の下方には、記録紙Pを搬送するた
めの搬送機構20が設けられている。搬送機構20の下
流側には、トナー像を転写した記録紙Pを加熱してトナ
ー像を定着させる定着装置50が設けられている。定着
装置50に近接して配置された搬送機構20の駆動ロー
ラ22は、低熱膨張係数を有するノビナイトにより形成
されており、定着装置50の熱により熱膨張しても搬送
ベルト21の走行速度が変更されることがなく、出力さ
れる画像にズレを生じることを防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、像担持体上にト
ナー像を形成し、像担持体に転接された搬送ベルトを介
して搬送される被転写媒体上にトナー像を転写すること
により画像を出力する画像形成装置、およびこの画像形
成装置に組込まれたベルト搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、フルカラー画像を形成する画像
形成装置では、並設した複数の感光体ドラムに各色のト
ナー像を形成し、搬送ベルトにて搬送される被転写媒体
上に各色のトナー像を順次重ね合わせて転写し、転写し
たトナー像を溶融して定着させることにより、被転写媒
体上にカラー画像を出力する。
【0003】例えば、4つの感光体ドラムにそれぞれ、
イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナー像を形
成し、記録用紙を搬送ベルトに静電的に吸着させて搬送
し、転写ローラあるいは転写ブラシにより転写電界を形
成し、トナー像を順次重ね合わせて記録用紙上に転写
し、カラー画像を出力する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色
の画像を、その転写位置を正確に一致させて転写するこ
とは極めて困難であり、色ズレのない良質な画像を出力
することは難しかった。
【0005】この発明は、以上の点に鑑みなされたもの
で、その目的は、出力される画像のズレを防止でき、良
質な画像を形成できる画像形成装置を提供することにあ
る。
【0006】また、この発明の目的は、無端走行される
ベルトを所定位置で正確に走行させることのできるベル
ト搬送装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明のうち請求項1記載の画像形成装置は、像
担持体上に熱溶融性の現像剤による可視像を形成する像
形成手段と、互いに離間した第1および第2ローラ、お
よび上記第1および第2ローラに巻回されて無端走行可
能に張設された搬送ベルトを有し、上記第1および第2
ローラの少なくとも一方を回転することにより、上記搬
送ベルトを所定方向に走行させ、この走行する搬送ベル
ト上に保持した被転写媒体を上記像形成手段にて形成さ
れた可視像へ搬送する搬送手段と、上記搬送手段にて搬
送された被転写媒体に上記像形成手段にて形成された可
視像を転写する転写手段と、上記搬送手段による被転写
媒体の搬送方向下流側に配置された第1ローラに近接し
て配置され、上記転写手段にて被転写媒体に転写された
可視像を加熱して溶融し、この可視像を被転写媒体に定
着させる定着手段と、を有し、上記第1ローラは、F
e、Ni、Co、C、およびSiを主成分とする金属材
料により形成されていることを特徴とする。
【0008】また、この発明のうち請求項3記載の画像
形成装置は、互いに離間して並設され略同じ方向に延び
た回転軸を有する複数の感光体ドラムと、上記複数の感
光体ドラム同士の距離を規定するように上記複数の感光
体ドラムの回転軸をその両端でそれぞれ支持した一対の
支持部材と、上記各感光体ドラムの表面上に、色分解さ
れた画像信号に基づく各色毎の熱溶融性の現像剤による
可視像をそれぞれ形成する像形成手段と、上記像形成手
段にて形成された各色毎の可視像を通して被転写媒体を
搬送する搬送手段と、上記搬送手段にて搬送された被転
写媒体に上記像形成手段にて形成された可視像を順次重
ね合わせて転写する転写手段と、上記搬送手段による被
転写媒体の搬送方向下流側に近接して配置され、上記転
写手段にて被転写媒体に重ね合せて転写された各色の可
視像を加熱して溶融し、溶融した可視像を被転写媒体に
定着させる定着手段と、を有し、上記一対の支持部材
は、Fe、Ni、Co、C、およびSiを主成分とする
金属材料により形成されていることを特徴とする。
【0009】また、この発明のうち請求項5記載の画像
形成装置は、第1の方向に走行される像担持体を所定の
電位に帯電させる帯電手段と、高速回転するポリゴンミ
ラーを有し、画像信号に応じた光ビームを上記第1の方
向を横切る第2の方向に連続的に偏向させる偏向手段、
および上記偏向手段にて偏向された光ビームを像担持体
上の所定の露光位置へ導く光学系を有し、上記帯電手段
にて帯電された像担持体を露光走査することにより、静
電潜像を形成する露光手段と、上記露光手段にて形成さ
れた静電潜像に現像剤を供給し、像担持体に現像剤によ
る可視像を形成する現像手段と、上記現像手段にて形成
された可視像に被転写媒体を搬送する搬送手段と、上記
搬送手段にて搬送された被転写媒体に上記現像手段にて
現像された可視像を転写する転写手段と、上記転写手段
にて被転写媒体に転写された可視像を被転写媒体に定着
させる定着手段と、を有し、上記ポリゴンミラーは、F
e、Ni、Co、C、およびSiを主成分とする金属材
料により形成されていることを特徴とする。
【0010】また、この発明のうち請求項7記載の画像
形成装置は、像担持体を所定の電位に帯電させる帯電手
段と、画像信号に応じた光ビームを連続的に偏向させる
偏向手段、および上記偏向手段にて偏向された光ビーム
を像担持体上の所定の露光位置へ反射させる少なくとも
1つの反射ミラーを有し、上記帯電手段にて帯電された
像担持体を該光ビームによって露光走査することによ
り、静電潜像を形成する露光手段と、上記露光手段にて
形成された静電潜像に熱溶融性の現像剤を供給し、像担
持体に現像剤による可視像を形成する現像手段と、上記
現像手段にて形成された可視像に被転写媒体を搬送する
搬送手段と、上記搬送手段にて搬送された被転写媒体に
上記現像手段にて現像された可視像を転写する転写手段
と、上記転写手段にて被転写媒体に転写された可視像を
加熱して溶融し、溶融した可視像を被転写媒体に定着さ
せる定着手段と、を有し、上記少なくとも1つの反射ミ
ラーを保持した保持部材は、Fe、Ni、Co、C、お
よびSiを主成分とする金属材料により形成されている
ことを特徴とする。
【0011】また、この発明のうち請求項9記載の画像
形成装置は、像担持体を所定の電位に帯電させる帯電手
段と、高速回転するポリゴンミラーを有し、画像信号に
応じた光ビームを連続的に偏向させる偏向手段、上記ポ
リゴンミラーに近接して配置され、上記偏向手段にて偏
向された光ビームを通過させ、該光ビームに所定のビー
ム特性を与えるfΘレンズ、およびこのfΘレンズを通
過した光ビームを像担持体上の所定の露光位置へ反射さ
せる反射ミラーを有し、上記帯電手段にて帯電された像
担持体を該光ビームによって露光走査することにより、
静電潜像を形成する露光手段と、上記露光手段にて形成
された静電潜像に現像剤を供給し、像担持体に現像剤に
よる可視像を形成する現像手段と、上記現像手段にて形
成された可視像に被転写媒体を搬送する搬送手段と、上
記搬送手段にて搬送された被転写媒体に上記現像手段に
て現像された可視像を転写する転写手段と、上記転写手
段にて被転写媒体に転写された可視像を被転写媒体に定
着させる定着手段と、を有し、上記fΘレンズを保持し
た保持部材は、Fe、Ni、Co、C、およびSiを主
成分とする金属材料により形成されていることを特徴と
する。
【0012】また、この発明のうち請求項11記載の画
像形成装置は、像担持体上に可視像を形成する像形成手
段と、第1ローラ、この第1ローラと離間して配置さ
れ、その一端に向けて先細のテーパー形状に形成された
第2ローラ、上記第1および第2ローラに巻回されて無
端走行可能に張設された搬送ベルト、および上記第2ロ
ーラの一端に対向した上記第1ローラの一端に近接した
位置で、該第1ローラに巻回された搬送ベルトの端辺に
摺接して配置された規制部材を有し、上記第1および第
2ローラの少なくとも一方を回転することにより、上記
搬送ベルトを所定方向に走行させ、この走行する搬送ベ
ルトの搬送面上に保持した被転写媒体を上記像形成手段
にて形成された可視像へ搬送する搬送手段と、上記搬送
手段にて搬送された被転写媒体に上記像形成手段にて形
成された可視像を転写する転写手段と、上記転写手段に
て被転写媒体に転写された可視像を該被転写媒体に定着
させる定着手段と、を有し、上記規制部材は、上記搬送
ベルトが上記第1ローラに巻回された領域で上記搬送ベ
ルトの端辺に摺接されていることを特徴とする。
【0013】また、この発明のうち請求項12記載のベ
ルト搬送装置は、回転駆動される第1ローラと、この第
1ローラと離間して配置され、その一端に向けて先細の
テーパー形状に形成された第2ローラと、上記第1およ
び第2ローラに巻回されて無端走行可能に張設された搬
送ベルトと、上記第2ローラの先細の一端に対向した上
記第1ローラの一端に近接した位置で、該第1ローラに
巻回された搬送ベルトの端辺に摺接して配置された規制
部材と、を有し、上記規制部材は、上記搬送ベルトが上
記第1ローラに巻回された領域で上記搬送ベルトの端辺
に摺接されていることを特徴とする。
【0014】また、この発明のうち請求項13記載の画
像形成装置は、色分解された画像信号に基づく各色毎の
潜像を形成し、これらの潜像に各色の現像剤を供給して
現像し、現像した各色の現像剤像を第1の被転写媒体上
に重ね合わせて転写してカラー画像を出力する画像形成
装置において、上記各色の現像剤像とともに、予め用意
された各色のパターンに基づくパターン画像を形成する
像形成手段と、上記像形成手段にて形成された各色のパ
ターン画像を通して上記第1の被転写媒体とは別の第2
の被転写媒体を供給する媒体供給手段と、上記媒体供給
手段にて供給された第2の被転写媒体上に上記各色のパ
ターン画像を転写する転写手段と、上記転写手段にて第
2の被転写媒体上に転写されたパターン画像を検出する
検出手段と、上記検出手段にてパターン画像の検出され
た第2の被転写媒体を収容する収容手段と、を備えてい
る。
【0015】更に、この発明のうち請求項14記載の画
像形成装置は、像担持体上に可視像を形成する像形成手
段と、上記像形成手段にて形成された可視像に被転写媒
体を搬送する搬送手段と、上記搬送手段にて搬送された
被転写媒体上に上記像形成手段にて形成された可視像を
転写することにより画像を出力する転写手段と、上記搬
送手段の被転写媒体を保持した搬送面に光を照射すると
ともに搬送面から反射される反射光を受光し、この受光
量によって搬送面の状態を検出する検出手段と、上記検
出手段によって受光した受光量から上記搬送面の寿命を
判断する判断手段と、を備えている。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながらこの発
明の実施の形態について詳細に説明する。
【0017】図1には、この発明の実施の形態に係る画
像形成装置として、4連タンデム方式のフルカラー複写
機(以下、単に複写機と称する)の構成を概略的に示し
てある。この複写機は、イエロー、マゼンタ、シアン、
ブラックの4色の可視像をそれぞれ対応した感光体ドラ
ム1Y、1M、1C、1Bkの表面上に形成するための
電子写真方式の4組の画像形成部10Y、10M、10
C、10Bkを備えている。これらの画像形成部10
Y、10M、10C、10Bkは、略水平方向に互いに
所定距離離間して並設されている。
【0018】各画像形成部10Y、10M、10C、1
0Bkの下方には、各画像形成部を通して被転写媒体と
しての記録紙Pを搬送するための搬送機構20が延設さ
れている。搬送機構20は、互いに離間して配置された
駆動ローラ22および従動ローラ24、および各ローラ
22、24に巻回されて張設され所定方向に無端走行さ
れる搬送ベルト21を有している。従動ローラ24は、
後述するバネにより駆動ローラ22から離れる方向に付
勢されており、両者の間に巻回された搬送ベルト21に
は所定のテンションが与えられている。そして、各画像
形成部10Y、10M、10C、10Bkの感光体ドラ
ム1Y、1M、1C、1Bkが搬送ベルト21の搬送面
上にそれぞれ転接されて配置されている。
【0019】尚、各感光体ドラム1Y、1M、1C、1
Bkの回転軸、および駆動ローラ22の回転軸は、複写
機のフロント側(紙面手前側)からリア側(紙面奥側)
に向けて同一方向に互いに略平行に延び、各回転軸のフ
ロント側およびリア側の端部には各回転軸を回動自在に
支持した一対の金属製の支持板(図示せず)がそれぞれ
設けられている。つまり、各感光体ドラム1Y、1M、
1C、1Bk、および駆動ローラ22は、一対の支持板
によって所定位置に位置決めされており、各感光体ドラ
ム間の距離も支持板によって所定の距離に規定されてい
る。
【0020】また、搬送機構20の図中右側端部には、
搬送ベルト21を介して従動ローラ24の上方に転接し
た吸着ローラ25が設けられている。吸着ローラ25に
は、吸着バイアス電源(図示せず)が接続され、接地さ
れた従動ローラ24との間に所定の吸着バイアス電圧が
与えられるようになっている。
【0021】更に、搬送機構20の図中左側端部には、
搬送ベルト21を介して駆動ローラ22に転接されたベ
ルトクリーナ27が設けられている。ベルトクリーナ2
7は、搬送ベルト21上に不所望に残留した残留トナー
および後述するパターン画像を掻き落とすことにより搬
送ベルト21の搬送面を清掃する。
【0022】ここで、上述した各画像形成部10Y、1
0M、10C、10Bkの構成について説明する。尚、
各画像形成部10Y、10M、10C、10Bkは略同
一の構成を有するため、ここでは記録紙Pの搬送方向最
上流側に配設されたイエロー用の画像形成部10Yにつ
いて代表して説明する。
【0023】すなわち、イエロー用の画像形成部10Y
はその略中央位置に搬送ベルト21に転接された像担持
体としての感光体ドラム1Yを備えている。この感光体
ドラム1Yの周囲には、感光体ドラム1Yの表面を所定
の電位に帯電させる帯電装置2Y、帯電されたドラム表
面を色分解された画像信号に基づいて露光し、ドラム表
面上に静電潜像を形成する露光装置3Y(後述する)、
ドラム表面上に形成された静電潜像にイエロートナー
(現像剤)を供給して現像する現像装置4Y、現像した
トナー像(現像剤像)を後述する給紙機構を介して給紙
される記録紙P上に転写する転写ローラ5Y、転写され
ずに感光体ドラム1Yの表面に残留した残留トナーを除
去するクリーナ6Y、および感光体ドラム1Yの表面に
残留した電荷を除去する除電ランプ7Yが順に配設され
ている。また、感光体ドラム1Yは、図示しないドラム
駆動モータにより所定の周速度で回転駆動されるように
なっている。
【0024】図2には、上述したイエロー用の露光装置
3Yの概略構成を代表して示してある。露光装置3Y
は、図示しない外部機器などから送られてくる画像デー
タに従って、図示しない印字制御部から送られる印字信
号に応じたレーザービーム31を射出する半導体レーザ
ー発振器32を有している。レーザー発振器32から射
出されたレーザービーム31は、ビーム整形光学系とし
てのシリンドリカルレンズ33を通過されて整形され、
図示しない高速回転モータによって高速回転(約200
00〜25000[rpm])されるポリゴンミラー3
4によって偏向される。
【0025】ポリゴンミラー34によって偏向されたレ
ーザービーム31は、fΘレンズ35を通過して反射ミ
ラー36によって反射され、感光体ドラム1Yの表面上
の所定の露光位置に照射される。反射ミラー36は、感
光体ドラム1Yに向う光路上に複数設けられているが、
ここでは図示簡略化のため、1つの反射ミラー36を代
表して示してある。
【0026】このとき、ポリゴンミラー34の回転によ
ってレーザービーム31が感光体ドラム1Yの回転軸に
沿った主走査方向に走査され、感光体ドラム1Y自体の
回転によりレーザービーム31が主走査方向と直交する
副走査方向に走査される。このようなポリゴンミラー3
4の高速回転および感光体ドラム1Y自体の回転によ
り、ドラム表面全体が印字信号に基づいて露光走査さ
れ、ドラム表面上にイエロー用の静電潜像が形成され
る。
【0027】また、ポリゴンミラー34によって偏向さ
れたレーザービーム31の一部がビーム検出器としての
フォトダイオード37で検出され、この検出結果に基づ
いて、各画像形成部におけるレーザービームの主走査方
向の書出しタイミングの同期がとられるようになってい
る。
【0028】尚、fΘレンズ35は金属製のレンズ保持
部材35aによって所定の角度で所定位置に保持され、
fΘレンズ35の下流側に設けられた反射ミラー36は
金属製のミラー保持部材36aによって所定の角度で所
定位置に保持されている。また、反射ミラー36は、比
較的感光体ドラム1Yに近接した位置に配置され、fΘ
レンズ35は、その位置決め精度を高めるため、ポリゴ
ンミラーとともに1つの密閉されたユニット内に組込ま
れて配置されている。
【0029】以下、イエロー用の画像形成部10Yにお
ける動作について説明する。まず、動作に先立って、帯
電装置2Yによって感光体ドラム1Yの表面が所定の電
位に帯電される。感光体ドラム1Yの表面は、有機系光
導電体によって形成されている。この光導電体は、通常
は高抵抗であるが、光が照射されると、光照射部の比抵
抗が変化する性質を持っている。
【0030】そして、帯電した感光体ドラム1Yの表面
に、図示しない印字制御部から送られてくるイエロー用
の印字信号に従って、露光装置3Yを介してレーザービ
ームを照射する。レーザービームは、感光体ドラム1Y
の表面に照射され、それにより、イエロー印字パターン
の静電潜像が感光体ドラム1Yの表面上に形成される。
【0031】静電潜像とは、帯電によって感光体ドラム
1Yの表面に形成される像であり、露光装置3Yからの
光照射によって、光導電体の被照射部分の比抵抗が低下
し、感光体ドラム1Yの表面の帯電した電荷が流れ、一
方、露光装置3Yからの光照射がなされなかった部分の
電荷が残留することによって形成される、いわゆるネガ
潜像である。
【0032】このようにして帯電された感光体ドラム1
Y上の露光位置に、露光装置3Yを介して出力されるレ
ーザービームが結像されて形成された静電潜像は、感光
体ドラム1Yの回転に従って所定の現像位置まで回転さ
れる。そして、この現像位置で、感光体ドラム1Y上の
静電潜像は、現像装置4Yによって供給されるイエロー
トナーによって可視像としてトナー像化される。
【0033】現像装置4Yは、図示しない現像器駆動モ
ータにより所定の周速度で回転駆動される現像スリーブ
40Yを有している。現像スリーブ40Yは、感光体ド
ラム1Yに転接された状態で配置されている。
【0034】現像装置4Y内には、イエロー染料を含み
樹脂にて形成されるイエロートナーが収容されている。
イエロートナーは、現像装置4Yの内部で攪拌されるこ
とで摩擦帯電し、感光体ドラム1Y上に帯電した帯電荷
と同極性の電荷を有している。感光体ドラム1Yの表面
が現像装置4Yの現像スリーブ40Yを通過していくこ
とにより、感光体ドラム1Y表面上の除電された潜像部
にのみイエロートナーが静電的に付着し、潜像がイエロ
ートナーによって現像される。イエローのトナー像が形
成された感光体ドラム1Yは、引続き所定の周速度で回
転され、ドラム表面上のトナー像が所定の転写位置へ回
転される。
【0035】一方、記録紙Pを搬送ベルト21上に給紙
するための給紙機構40は、複数枚の記録紙Pを集積し
た給紙カセット41を搬送機構20の下方に隣接した位
置に有している。給紙カセット41内に収容された記録
紙Pは、給紙カセット41の一端に隣接して配設された
ピックアップローラ42によって取出され、フィードロ
ーラ43によって給紙搬送路44へフィードされる。給
紙搬送路44を搬送された記録紙Pは、給紙搬送路44
の終端、即ち搬送機構20の上流側の搬送路上に設けら
れたレジストローラ45によって一旦整位された後、搬
送機構20の従動ローラ24と吸着ローラ25との間を
通して搬送され、搬送ベルト21に沿った上述した転写
位置へ給紙される。
【0036】上述した給紙機構40を介して給紙された
記録紙Pは、搬送ベルト21の走行とともにイエロー画
像形成部10Yの上述した転写位置へ搬送される。この
とき、吸着ローラ25に所定の吸着バイアス電圧が印加
され、吸着ローラ25と従動ローラ24との間に所定の
電界が形成される。この電界により、記録紙Pが搬送ベ
ルト21に吸着され、搬送ベルト21の走行に従って吸
着された記録紙Pが各画像形成部に対応した複数の転写
位置を通して搬送される。
【0037】このように、感光体ドラム1Y上のイエロ
ートナー像が転写位置へ回転されるとともに記録紙Pが
転写位置へ搬送されると、転写ローラ5Yに対してトナ
ーの極性と逆極性の転写バイアス電圧が印加され、イエ
ロートナーに対して転写ローラ5Yに向う電界が作用さ
れ、記録紙P上にトナー像が転写される。
【0038】また、マゼンタ画像形成部10M以降の転
写ローラ5M、5C、5Bkによる転写バイアスは、後
段に行くにつれて高くなるように設定されている。これ
は、各画像形成部の転写位置を記録紙Pが通過する際
に、記録紙P上のトナーが感光体ドラムとの間の放電に
よりチャージを受け、このチャージが記録紙P上のトナ
ーに蓄積することにより、転写電界を徐々に弱めるため
である。
【0039】以上のように、記録紙P上にトナー像が転
写された後、感光体ドラム1Yは、そのまま所定の周速
度にて回転駆動され、クリーナ6Yによって残留トナー
や紙粉が除去される。その後、必要に応じて再び帯電装
置2Yからの一連のプロセスに入る。
【0040】転写位置において記録紙Pと接した感光体
ドラム1Y上のイエロートナー像は、転写ローラ5Yに
よって、感光体ドラム1Yから離脱して記録紙P上に転
写され、この結果、イエロー印字信号に基づく印字パタ
ーンのイエロートナー像が記録紙P上に形成される。
【0041】転写ローラ5Yは、搬送ベルト21の内側
に設けられ、搬送ベルト21を介して感光体ドラム1Y
に転接しており、感光体ドラム1Yに静電的に付着して
いるイエロートナーの電位と逆極性を有する電界を搬送
ベルト21の裏側から記録紙Pに供給する。この電界
は、搬送ベルト21および記録紙Pを通して感光体ドラ
ム1Y上のイエロートナー像に作用し、その結果、感光
体ドラム1Yから記録紙Pへトナー像が転写される。
【0042】こうして、イエロー画像形成部10Yにて
イエロートナー像の転写された記録紙Pは、搬送ベルト
21により、マゼンタ画像形成部10M、シアン画像形
成部10C、さらにブラック画像形成部10Bkを通し
て順次搬送され、各色のトナー像が重ねられて転写され
る。
【0043】なお、マゼンタ画像形成部10M、シアン
画像形成部10C、ブラック画像形成部10Bkは、上
述したイエロー画像形成部10Yと略同様に構成されて
おり、同一の部分にはイエロー(Y)の代りに、マゼン
タ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)を付した同
一参照符号を付すことにより、その詳細な説明を省略す
る。
【0044】イエロー転写位置、マゼンダ転写位置、シ
アン転写位置、ブラック転写位置を順次通過して、全て
の色のトナー像が転写された記録紙Pは、搬送機構20
の駆動ローラ22に近接して搬送機構20より下流側に
配設された定着装置50へ送り込まれる。
【0045】定着装置50は、搬送機構20によって搬
送される記録紙Pを上下で挟持する位置関係で、互いに
所定の圧力で押圧された一対のヒートローラ51、52
を有している。各ヒートローラ51、52内部には、各
ヒートローラ51、52の表面温度を所定の温度に昇温
するための図示しないヒータが配設されている。
【0046】しかして、定着装置50のヒートローラ5
1、52間に記録紙Pを通紙して、電荷力によって記録
紙P上に載っているだけのトナー像を加熱圧縮すること
により、色重ねしたトナー像を溶融して、記録紙Pへ永
久定着する。カラー画像の定着が完了した記録紙Pは、
一対のヒートローラ51、52の下流側に設けられた排
出ローラ54を介して排出トレイ56へ向けて搬出さ
れ、これにより、一連のカラー画像形成動作が終了され
る。
【0047】上述したように、記録紙P上に熱溶融性ト
ナーによる各色の像を重ねて転写し、このトナー像を転
写した記録紙Pを定着装置へ供給し、定着装置にてトナ
ー像を加熱溶融して記録紙P上に定着させることにより
画像を出力するカラー複写機では、特に、モノクロ画像
を出力する場合の定着温度より高い定着温度が必要とさ
れる。つまり、モノクロ画像を出力するときには約13
0℃のヒートローラの表面温度が必要であるのに対し、
複数の色のトナーを重ねたトナー像を溶融してカラー画
像を出力するときに必要とされるヒートローラの表面温
度は160℃程度とされ、モノクロ時より高い表面温度
が要求される。
【0048】従って、本実施の形態のようなカラー複写
機では、定着装置50の熱の影響によって、定着装置5
0の周辺に配置された金属製の部材が熱膨張され、画像
ズレを生じるといった不具合を生じることが考えられ
る。
【0049】例えば、定着装置50に近接して配置され
た搬送機構20の駆動ローラ22と定着装置50との間
の距離は、本実施の形態では約50mmに設定されてい
る。また、定着装置50の周りの密閉空間の雰囲気温度
は、電源投入からおよそ6時間経過した時点で60℃程
度となる。このため、例えば、定着装置50に近接して
配置された駆動ローラ22の表面温度は雰囲気温度と同
じ60℃程度まで昇温され、特に、定着装置50との間
に何の遮蔽物もない場合には72℃程度まで昇温されて
しまう。
【0050】ここで、駆動ローラ22の材質を熱膨張係
数17.3×10-6[1/K]のオーステナイト系ステ
ンレス鋼(SUS304)とし、25℃(常温)でのロ
ーラ径をΦ30mmとした場合を考えると、ローラの周
速を100mm/secにするためには、ローラの角速
度を20/3[rad/sec]に設定すれば良い。と
ころが、上述したように、駆動ローラ22の表面温度が
例えば常温から60℃まで昇温されてしまうと、ローラ
径が、Φ30mm×17.3×10-6[1/K]×(6
0℃−25℃)=0.02mm膨張してしまう。このよ
うにローラ径が膨張した状態で、ローラ径が膨張する前
の角速度で駆動ローラ22を回転すると、ローラの周速
vが、v=r×ω=15.01×20/3=100.0
67mm/secとなり、初期値より67μm/sec
だけ速くなる。この結果、搬送ベルト21の走行速度が
速くなり、感光体ドラムの周速との間に速度差を生じ、
出力される画像にズレを生じてしまう。
【0051】また、定着装置50の熱による影響は、駆
動ローラ22の回転軸とともに4つの感光体ドラム1
Y、1M、1C、1Bkの回転軸を回動自在に支持した
金属製の支持板(図示せず)の熱膨張としても現れる。
【0052】例えば、常温(25℃)で、各感光体ドラ
ム1Y、1M、1C、1Bkの軸間距離が80mmにな
るように、熱膨張係数が11.6×10-6[1/K]の
冷間圧延鋼板(SPCC)からなる支持板によって各感
光体ドラムの回転軸を支持した場合を考えると、上述し
た駆動ローラ22と同じ60℃まで支持板が昇温されて
しまうと、各感光体ドラムの軸間距離は、80[mm]
×11.6×10-6[1/K]×(60−25)=0.
033mmだけ膨張される。このため、4つの感光体ド
ラムのトータルとして、0.033mm×3=0.09
9mm、即ち99μmのズレを生じる。これにより、各
画像形成部10Y、10M、10C、10Bkにおける
トナー像の転写位置にズレを生じ、画像の色ズレを生じ
てしまう。
【0053】更に、定着装置50の熱による影響は、各
感光体ドラム1Y、1M、1C、1Bkに近接して配置
された反射ミラー36を保持した上述したミラー保持部
材36aの熱膨張や角度ズレとして現れる。
【0054】ミラー保持部材36aが熱膨張によって変
形したり傾いたりすると、反射ミラー36の取付け角度
が変化され、感光体ドラムの表面上に照射されるレーザ
ービームの照射位置、即ち露光位置にズレを生じる。こ
のように、露光位置にズレを生じると、露光位置から転
写位置までの距離が変化され、出力される画像に色ズレ
を生じてしまう。特に、反射ミラー36に不所望な傾き
Θを生じた場合、反射ミラー36で反射されるレーザー
ビームの偏向角度は2Θズレるため、反射ミラーに僅か
な傾きを生じてもレーザービームの偏向特性に大きな影
響を及ぼしてしまう。
【0055】また、円筒形の感光体ドラムの表面上に露
光位置があるため、上述したようにレーザービームによ
る露光位置にズレを生じると、ビームスポットの形状が
不所望に変化されてしまう場合がある。更に、ミラー保
持部材36aの熱膨張によって反射ミラー36の取付け
位置が変化され、レーザービームの光路長が設計値から
ズレると、露光位置でのビームスポット径が所定の値に
収束しないといった問題が生じる。
【0056】ところで、上述した定着装置50の熱によ
る影響の他に、上述したようなカラー複写機では、高速
に回転するポリゴンミラー34と空気との間の摩擦熱に
よる影響が考えられる。
【0057】つまり、ポリゴンミラー34は、上述した
ように約20000〜25000[RPM]の高速で回
転されていることから、空気との摩擦によって100℃
近くまで昇温される。このように、ポリゴンミラー34
が加熱されると、ポリゴンミラー34とともに1つのユ
ニットに組込まれたfΘレンズ35を保持した金属製の
レンズ保持部材35aも同様に加熱される。
【0058】ポリゴンミラー34が加熱されると、ポリ
ゴンミラー34によって走査されるレーザービームの走
査角度が不所望に変化され、ドラム表面上の露光位置に
ズレを生じてしまう。これにより、転写タイミングにズ
レを生じ、出力される画像に色ズレを生じてしまう。
【0059】また、fΘレンズ35を保持したレンズ保
持部材35aが加熱されると、fΘレンズ35の固定位
置が変化され、ドラム表面上に収束されるレーザービー
ムのスポット径が設計値にならず、必要な解像度が得ら
れないといった不具合を生じてしまう。
【0060】以上のように、不所望な熱を発生する定着
装置50やポリゴンミラー34の周辺に配設された金属
製部材は、一般に、熱膨張係数11〜12×10-6[1
/K]の冷間圧延鋼板(SPCC)、熱膨張係数17〜
18×10-6[1/K]のオーステナイト系ステンレス
鋼(SUS304)、熱膨張係数19〜23×10
-6[1/K]のアルミ合金などによって形成されてい
る。しかしながら、このような金属を、発熱部材に近接
した熱膨張を生じ易い位置に配置すると、上述したよう
な種々の不具合を生じてしまう。
【0061】このため、本実施の形態では、以下に説明
するような熱膨張係数の比較的小さい低熱膨張合金を、
上述した各部材に用いた。
【0062】低熱膨張合金として、著名なものに合金イ
ンバーがある。この合金インバーは、1896年フラン
スのギョームによって発見された合金であり、標準尺・
センサー・バイメタル・精密測定等に古くから使用され
ている。この合金は、34〜36%のNiを含むNi−
Feの二元合金であるが、切削性が悪いといった性質を
持っている。このインバーの場合、1〜2×10-6[1
/K]という比較的低い熱膨張係数を有している。Fe
にNiを加えていった場合、熱膨張係数が低下してい
き、34〜36%のNiを加えたときに最低の熱膨張係
数を示し、これ以上Niを加えると、熱膨張係数が上昇
するといった特徴を持っている。
【0063】また、上記インバーにCoを加えて切削性
を改良したスーパーインバーも我が国の増本博士によっ
て発見されたが、コスト的な問題で広く実用には至らな
かった。
【0064】更に、インバーの組成を基にして、オース
テナイト鋳鉄として、1927年アメリカINCO社か
らニレジスト鋳鉄(ミノーバー鋳鉄)が開発された。こ
れは、Fe−Ni−C−Si合金であり、耐食性・耐摩
耗性・耐低温脆性・耐熱性など種々の優れた性質を有す
る材料であるため、各国で規格化され化学工業・食品工
業などの多方面で広く利用されている。しかし、このニ
レジストの場合、そのグレードによって熱膨張係数が変
わり、5〜19×10-6[1/K]という、インバーと
比較して高めの熱膨張計数となっている。
【0065】上記スーパーインバーとニレジスト鋳鉄の
優れた点を兼ね備えた鋳鉄として、Fe−Ni−Co−
C−Si合金が開発されている。この鋳鉄は、1〜3×
10-6[1/K]という熱膨張係数を持ち、切削性にも
優れている。尚、この鋳鉄は、ノビナイトという商品名
で商品化されており、この組成の鋳鉄は昭和62年、開
発者の榎本新一氏が特許を取得している。
【0066】本実施の形態では、このノビナイトを、上
述した熱膨張を生じる可能性の高い位置に配置された金
属部材に使用した。つまり、搬送機構20の駆動ローラ
22、感光体ドラムの回転軸を支持した支持板、レーザ
ービームを偏向させるポリゴンミラー34、反射ミラー
36を保持したミラー保持部材36a、およびfΘレン
ズ35を保持したレンズ保持部材35aに上記ノビナイ
トを用いた。以下、ノビナイトを各部材に用いたときの
特性について考察する。
【0067】搬送機構20の駆動ローラ22を熱膨張係
数3×10-6[1/K]のノビナイトで形成すると、例
えば、常温(25℃)でΦ30mmであったローラ径
が、60℃では、Φ30mm×3×10-6[1/K]×
(60℃−25℃)=0.003mmだけ膨張される。
このようにローラ径が膨張した状態で常温時と同じ角速
度20/3[rad/sec]で駆動ローラ22を回転
させると、100mm/secであったローラの周速
が、v=r×ω=15.0015×20/3=100.
01mm/secとなる。
【0068】つまり、駆動ローラ22にノビナイトを用
いると、60℃に加熱されてもローラの周速が10μm
/sec速くなる程度の熱膨張が生じるだけであるた
め、熱膨張による色ズレも10μm程度となり、カラー
トナーの粒子径が9〜10μmであることを考慮する
と、この程度の色ズレは誤差範囲内と判断できる。
【0069】従って、本実施の形態のように、駆動ロー
ラ22をノビナイトで形成することにより、装置構成を
変更することなく、ローラの材質を変更するだけで、熱
膨張による色ズレを誤差範囲内に抑えることができ、良
質な画像を出力できる。
【0070】また、各感光体ドラム1Y、1M、1C、
1Bkの回転軸を支持した一対の支持板を熱膨張係数3
×10-6[1/K]のノビナイトで形成すると、例え
ば、常温(25℃)で80mmであった軸間距離が、6
0℃では、80mm×3×10-6[1/K]×(60℃
−25℃)=0.008mmだけ長くなる。よって、4
つの感光体ドラムのトータルで、支持板は0.008m
m×3=0.024mmだけ長くなる。
【0071】これは、支持板を上述したような冷間圧延
鋼板(SPCC)で形成した場合の99μmと比較し
て、約1/4の24μmであり、支持板の材料をノビナ
イトに変えただけで熱膨張による色ズレ量も1/4程度
に抑えることができる。従って、本実施の形態のよう
に、支持板をノビナイトで形成することにより、支持板
の熱膨張による色ズレを大幅に抑制でき、良質な画像を
出力できる。
【0072】更に、反射ミラー36を保持したミラー保
持部材36aを、比較的熱膨張係数の大きいアルミ合金
(熱膨張係数;19〜23×10-6[1/K])による
厚さ15mm(常温)のブロックとした場合、定着装置
50の熱により、ミラー保持部材36aが常温(25
℃)から60℃まで加熱されると、その厚さが最低でも
15mm×19×10-6[1/K]×(60℃−25
℃)=0.01mm膨張され、反射ミラー36の反射面
が0.01mm移動される。このように反射面が移動さ
れると、反射面に入射されるレーザービームの光路長が
短く(長く)されるとともに、反射面で反射されるレー
ザービームの光路長も同じ長さだけ短く(長く)され
る。つまり、反射面の移動距離の2倍の長さで光路長が
変化される。
【0073】本実施の形態では、各画像形成部10Y、
10M、10C、10Bkにおいて、それぞれ3つの反
射ミラーを有していることから、例えば、各反射ミラー
が互いの光路長を短くする方向に移動されたとすると、
3つの反射ミラーのトータルで、0.01×2×3=
0.06mmだけ光路長が短くされる。このように、レ
ーザービームの光路長が短くなると、レーザービームの
焦点位置が0.06mm手前に移動されることになり、
所定のスポットを形成できない。
【0074】これに対し、各反射ミラーの保持部材を熱
膨張係数3×10-6[1/K]のノビナイトで形成する
と、ミラー保持部材36aが60℃に加熱されたとき
に、その厚さが15mm×3×10-6[1/K]×(6
0℃−25℃)=0.0016mmだけ膨張される。こ
のため、3つの反射ミラーのトータルで0.0016×
2×3=0.0096mmだけ光路長が短くされる。
【0075】つまり、各反射ミラー36の保持部材36
aをノビナイトで形成することにより、定着装置50の
熱の影響により、レーザービームの光路長が最大で約1
0μm短くされることが考えられるが、この程度の光路
長の変化はビームスポットに影響を及ぼすほどのもので
はないため、出力される画像に不具合を生じることはな
い。
【0076】一方、上述した定着装置50の熱による部
材の熱膨張の他に、ポリゴンミラー34の熱による部材
の熱膨張が考えられる。
【0077】レーザービームを偏向させるポリゴンミラ
ー34を、比較的熱膨張係数の大きいアルミ合金(熱膨
張係数;19〜23×10-6[1/K])により形成
し、ポリゴンミラー34の内接円の直径をΦ70mmに
設定した場合、約20000[rpm]で高速回転され
るポリゴンミラー34は空気との摩擦により常温(25
℃)から約100℃まで加熱されることから、ポリゴン
ミラー34の内接円の直径は、最低でも70mm×19
×10-6[1/K]×(100℃−25℃)=0.1m
m膨張される。従って、ポリゴンミラー34の各反射面
は、それぞれその回転軸から遠ざかる方向に0.05m
mづつ移動される。
【0078】このように、ポリゴンミラー34の熱膨張
により各反射面が移動されると、反射面で反射されるレ
ーザービームの光路長が0.05×2=0.1mm短く
なり、ポリゴンミラー34の走査によってドラム表面上
に結像されるビームスポットの径が設計値にならなくな
るといった不具合を生じる。
【0079】これに対し、ポリゴンミラー34を熱膨張
係数3×10-6[1/K]のノビナイトで形成すると、
ポリゴンミラー34が100℃まで加熱された場合であ
っても、ポリゴンミラー34の内接円の直径は70mm
×3×10-6[1/K]×(100℃−25℃)=0.
016mmだけ膨張される。これにより、ポリゴンミラ
ー34の各反射面が0.008mm移動され、レーザー
ビームの光路長が0.016mm短くされる。しかし、
この程度の光路長の変化は、レーザービームのスポット
径に影響を及ぼすほどのものではなく、出力される画像
に不具合を生じることはない。
【0080】また、fΘレンズ35を保持したレンズ保
持部材35aを、比較的熱膨張係数の大きいアルミ合金
(熱膨張係数;19〜23×10-6[1/K])による
厚さ25mm(常温)のブロックとした場合、ポリゴン
ミラー34が常温(25℃)から100℃まで加熱され
たときの熱により、その厚さが最低でも25mm×19
×10-6[1/K]×(100℃−25℃)=0.04
mm膨張される。
【0081】fΘレンズ35は、レーザービームの露光
位置でのビーム径を均一にするとともに、レーザー走査
が直線となるように機能するが、上記のようにレンズ保
持部材35aが熱により0.04mm膨張されると、f
Θレンズ35の中心にレーザービームが入射しなくな
り、fΘレンズ35が正常に機能しなくなる。
【0082】これに対し、fΘレンズ35の保持部材3
5aを熱膨張係数3×10-6[1/K]のノビナイトで
形成すると、レンズ保持部材35aが100℃に加熱さ
れたときに、その厚さが25mm×3×10-6[1/
K]×(100℃−25℃)=0.0056mmだけ膨
張される。しかし、レンズ保持部材35aのこの程度の
膨張では、保持部材35aで保持されたfΘレンズ35
の機能を損なうことはない。
【0083】以上のように、複写機内で熱膨張を生じる
可能性のある部材、すなわち駆動ローラ22、支持板、
ポリゴンミラー34、レンズ保持部材35a、およびミ
ラー保持部材36aを低熱膨張係数を有するノビナイト
により形成することにより、部材の熱膨張を抑制でき、
熱膨張による不具合、つまり出力される画像のズレを防
止でき、良質な画像を形成できる。
【0084】また、上述した各部材を形成したノビナイ
トは錆を生じ易いため、ノビナイトの露出した表面に
は、硬質クロムメッキ等を施すことが望ましい。
【0085】次に、この発明のベルト搬送装置としての
上述した搬送機構20について、図3および図4を用い
て更に詳細に説明する。
【0086】図3に示すように、搬送機構20は、互い
に所定距離離間して略平行に配置された駆動ローラ2
2、および従動ローラ24を有している。各ローラ間2
2、24には、無端状の搬送ベルト21が巻回されて張
設されている。
【0087】各ローラ22、24の回転軸のフロント
側、およびリア側の各端部には、それぞれ略矩形板状の
一対のフレーム23f、23rが取付けられている。従
動ローラ24の回転軸の端部が取付けられたフレーム2
3f、23rの部位には、回転軸の両端部に取付けられ
たコマ部材241f、241rを略水平方向に移動可能
に嵌合したスライド孔231f、231rが形成されて
いる。各コマ部材241f、241rには、バネ242
f、242rが取付けられており、従動ローラ24が駆
動ローラ22から離れる方向に付勢されており、搬送ベ
ルト21が張設されている。
【0088】上記搬送機構20では、搬送ベルト21を
所定位置で正確に走行させ、且つ搬送ベルト21が各感
光体ドラム1Y、1M、1C、1Bkに転接された搬送
面を略水平に保つことが、良好な転写性を得る上で重要
である。このため、搬送ベルト21を巻回した一方のロ
ーラ、例えば従動ローラ24を装置のリア側からフロン
ト側に向うテーパー形状とし、搬送ベルト21のフロン
ト側の端辺を所定位置に規制するブロック状の規制部材
26を設けた。
【0089】従動ローラ24は、そのフロント側端部の
ローラ径をd、リア側端部のローラ径をDとすると、d
<Dの関係が成り立つようなテーパー形状に形成されて
いる。また、搬送ベルト21のフロント側の端辺を規制
する規制部材26は、駆動ローラ22のフロント側の端
部とフロント側のフレーム23fとの間でフレーム23
fに固設され、搬送ベルト21の端辺に摺接することに
より搬送ベルト21の走行位置を規定している。つま
り、従動ローラ24のテーパー形状によって搬送ベルト
21をフロント側に滑らせるとともに、搬送ベルト21
のフロント側の端辺を規制部材26によって押えること
により、搬送ベルト21を蛇行させることなく所定位置
で走行させている。
【0090】このように、従動ローラ24をテーパー形
状とすると、駆動ローラ22と従動ローラ24の回転軸
を互いに平行に配置した場合、感光体ドラムに対向した
搬送面が水平とならない。このため、従動ローラ24の
ローラ径の小さいフロント側の軸端部を水平状態から僅
かに持ち上げるようにした。このとき、回転軸のフロン
と側を持ち上げる量を、(D−d)/2とすることによ
り、搬送ベルト21の搬送面を水平に保つことができ
る。
【0091】ところで、規制部材26を駆動ローラ22
のフロント側の端部に接触した状態で配置すると、搬送
ベルト21のフロント側の端辺が規制部材26に押し付
けられたときに、搬送ベルト21のリア側の端辺で反力
を生じる。そして、この反力によって、搬送ベルト21
のリア側の端辺付近で搬送ベルト21に捻れを生じ、搬
送ベルト21の端辺が持ち上がる現象が生じる。このよ
うに、搬送ベルト21に捻れによる持ち上がりを生じる
と、感光体ドラムとの間の接触状態が悪化され、転写不
良を生じてしまう。
【0092】このため、本実施の形態では、駆動ローラ
22のフロント側の端部に接触して配置された規制部材
26の形状を工夫した。つまり、搬送ベルト21が駆動
ローラ22の表面に接触(巻回)された領域のみで搬送
ベルト21の端辺に規制部材26が接触するようにし
た。言い換えれば、搬送ベルト21が駆動ローラ22か
ら離れた状態で接触していない部位には規制部材26が
接触しないようにした。これにより、搬送ベルト21の
フロント側の端辺が規制部材26に押し付けられたとき
に、その反力が図4に矢印で示す方向、すなわち駆動ロ
ーラ22の軸に沿った方向にのみ発生することになり、
搬送ベルト21のリア側の端辺に反力が発生することな
く、搬送ベルト21の捻れによる持ち上がりを防止で
き、良好な転写性を得ることができる。
【0093】次に、上述したカラー複写機において、出
力される画像の色ズレを補正するとともに、出力される
画像の濃度を適切な画像濃度に調整するための構成、お
よびその動作について、図5乃至図7を用いて説明す
る。
【0094】一般的には、各画像形成部10Y、10
M、10C、10Bkによって、搬送ベルト21の搬送
面上に、予めプログラムされた条件に従って各色毎のパ
ターン画像を形成し、これら各色のパターン画像のズレ
を検出することにより色ズレを検出し、この色ズレが解
消されるように、検出結果を各画像形成部10Y、10
M、10C、10Bkにフィードバックする。また、画
像濃度を調整する場合にも、各色のパターン画像から画
像濃度を検出し、検出結果を各画像形成部にフィードバ
ックする。
【0095】ところで、各色のパターン画像は、搬送ベ
ルト21のリア側の端部に近接した位置で、搬送ベルト
21の走行方向(副走査方向)に沿って等間隔で一列に
並んで形成され、副走査方向と直交するベルトの幅方向
(主走査方向)に沿って延びた第1の線分と、この第1
の線分の一端から所定の角度で傾斜して延びた第2の線
分と、から成る略V字形に形成されている。そして、各
色のパターン画像がイエロー、マゼンタ、シアン、ブラ
ックの順で搬送ベルト21の搬送方向、即ち副走査方向
に沿って等間隔で一列に並ぶとともに、このように並ん
だ各色のパターン画像が所定のタイミングで、給紙され
る記録紙Pの間の非画像形成領域に形成されるように各
画像形成部が制御される(図6参照)。
【0096】また、上記のように搬送ベルト21上に形
成された各色のパターン画像は、搬送ベルト21を巻回
した駆動ローラ22の上方に所定距離離間して配置され
たセンサ29によって検出される。センサ29は、その
画像検出位置が、各画像形成部10Y、10M、10
C、10Bkにて正常に形成された各色のパターン画像
の中央を通るように位置決めされて配置されている。
【0097】図7に示すように、センサ29は、受光用
の光ファイバ29aの周りに複数の光照射用の光ファイ
バ29bを配設し、受光用の光ファイバ29aが搬送ベ
ルト21に対向した先端部に集光レンズ29cを備えて
いる。複数の光照射用の光ファイバ29bには図示しな
い光源が接続され、受光用の光ファイバ29aには図示
しない光量検出装置が接続されている。しかして、複数
の光照射用の光ファイバ29bを介して搬送ベルト21
の搬送面上に光が照射され、その反射光が集光レンズ2
9cを介して受光用の光ファイバ29aを介して受光さ
れる。これにより、センサ29は、受光した光の光量の
変化からパターン画像を認識する。
【0098】尚、上記のように搬送ベルト21上に形成
されたパターン画像は、センサ29によって検出された
後、ベルトクリーナ27によってクリーニングされる。
【0099】ここで、色ズレを補正する場合を例にとっ
て説明する。上述したように、各色のパターン画像は、
イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの順で搬送ベル
ト21上に形成されていることから、センサ29によっ
て各パターン画像の色を検出する必要はなく、パターン
画像のズレを検出するだけで色ズレを検出できる。従っ
て、センサ29は、印字部分と非印字部分とを二値的に
検出できれば良く、反射光量の変化を検出する上述した
うような光量センサとすることができる。
【0100】センサ29によって検出される各パターン
画像は、主走査方向に延びた第1の線分と傾斜した第2
の線分とを有することから、1つのパターン画像に対し
て反射光量の変化が2回検出される。従って、この2回
の反射光量の変化の間隔を既定値と比較することによ
り、各パターン画像の主走査方向のズレ量を検出でき
る。例えば、反射光量の変化の間隔が既定値より長い場
合には、パターン画像が第1の線分と第2の線分との交
点の方向にズレて形成されていることがわかる。
【0101】また、各パターン画像の副走査方向のズレ
量は、1色につき2回以上連続して所定の間隔でパター
ン画像を形成し、例えば各パターン画像の第1の線分の
間隔を比較することにより検出できる。
【0102】従って、これら主走査方向および副走査方
向のズレ量を各画像形成部10Y、10M、10C、1
0Bkにフィードバックすることにより、出力される画
像の色ズレを補正できる。例えば、副走査方向の画像ズ
レを補正する場合には、各感光体ドラム1Y、1M、1
C、1Bkの回転速度、或いは搬送ベルト21の走行速
度を調整すれば良い。
【0103】しかしながら、上記のように、搬送ベルト
21上に直接印字したパターン画像の反射光量をセンサ
29で検出する方法では、パターン画像の印字部分と非
印字部分との反射光量の差によってパターン画像を認識
することから、搬送ベルト21の劣化などの要因によっ
て検出される光量変化のS/Nが低下されてしまうと、
反射光量の差を正確に検出できなくなってしまう。この
ように、パターン画像を正確に検出できなくなると、色
ズレの補正が正常になされなくなり、画像不良の原因と
なる。
【0104】搬送ベルト21の劣化の要因としては、記
録紙Pの搬送時に生じる紙粉が搬送ベルト21に付着
し、この紙粉をベルトクリーナ27でクリーニングする
ため、何万回もの記録紙Pの通紙により搬送ベルト21
の表面が傷付けられることによるものが考えられる。
【0105】このため、本実施の形態では、パターン画
像を印字するためのパターン印字用の紙片pを、記録紙
Pが通紙される間の非画像形成領域であってパターン画
像が形成されるパターン印字位置およびパターン画像を
読取るパターン読取位置を通して通紙し、この紙片p上
にパターン画像を印字するようにした。これにより、反
射光量のS/Nが低下されることのない紙片p上にパタ
ーン画像を形成でき、パターン画像を正確に検出でき、
パターン画像の検出不良による画像不良を確実に防止で
きる。
【0106】図5には、上記紙片pを通紙するための構
成を備えたカラー複写機を概略的に示してある。尚、こ
の複写機の基本的な構成は図1に示した複写機と同じで
あるため、同一の構成には同一符号を付して説明を省略
し、異なる部分だけ詳細に説明する。
【0107】紙片pは、幅15mm、搬送方向に沿った
長さ50mmに形成され、ケース61内に複数枚集積さ
れて収容されている。つまり、紙片pは、パターン画像
を形成することのできるサイズを有していれば良い。ケ
ース61内に収容された紙片pは、ピックアップローラ
62によって最上のものから取出され、一対のフィード
ローラ63、およびレジストローラ45を介して搬送ベ
ルト21上へ給紙される。尚、これら紙片pを給紙する
ための部材は、搬送ベルト21上に給紙された紙片pが
ベルト21のリア側に近接した所定のパターン印字位置
およびパターン読取位置(図6参照)を通過されるよう
に位置決めされている。
【0108】パターン読取位置を通過された紙片pは、
ここでセンサ29によってパターン画像が読取られ、第
2の剥離爪65によって搬送ベルト21から剥離され
る。つまり、駆動ローラ22に巻回された搬送ベルト2
1の搬送面上には、通常の画像を印字するための記録紙
Pを剥離する第1の剥離爪64が駆動ローラ22の軸方
向に沿って約20mmの間隔で配設されており、最もリ
ア側の第1の剥離爪64aと1つ内側の第1の剥離爪6
4bとの間に一対の第2の剥離爪65が配置されてい
る。
【0109】第1の剥離爪64は搬送ベルト21の搬送
面と略同じ高さ位置に配置されており、第2の剥離爪6
5は第1の剥離爪64より僅かに下流側で第1の剥離爪
64より下方に配置されている(図5参照)。従って、
パターン読取位置を通過された紙片pは、第1の剥離爪
64の間を通過され、第2の剥離爪65によって搬送ベ
ルト21から剥離される。しかし、画像を出力するため
の記録紙Pは、少なくとも第1の剥離爪64の間隔より
長い幅を有することから、第1の剥離爪64によって剥
離され、定着装置50へと導かれるようになっている。
【0110】第2の剥離爪65によって搬送ベルト21
から剥離された紙片pは、パターン画像が転写されただ
けの未定着の状態で、第2の剥離爪65の下方であって
駆動ローラ22と定着装置50との間に配設された収納
ケース66内に収納される。尚、この収納ケース66内
に収納された紙片pはサービスマンによって回収され
る。また、紙片pがサービスマンによってケース61内
に補充される。
【0111】以上のように、記録紙Pとは別に給紙され
る紙片p上にパターン画像を形成することにより、搬送
ベルト21の搬送面上にパターン画像を直接印字するこ
となく、常に新しい紙片p上にパターン画像を形成する
ことができ、パターン画像のS/Nが低下されることが
なく、パターン画像を正確に検出できる。これにより、
画像のズレや画像濃度の調整が確実にでき、良質な画像
を形成できる。
【0112】次に、搬送ベルト21の寿命の判断方法に
ついて説明する。
【0113】通常、搬送ベルト21の寿命は、記録紙P
の通紙枚数をカウントし、通紙枚数が規定枚数を超えた
ときに判断される。しかしながら、通紙される記録紙P
のサイズや厚さは一定していないことから、通紙枚数に
よる寿命の判断では正確な判断ができない場合がある。
【0114】搬送ベルト21は、記録紙Pの通紙によっ
て生じる紙粉などにより傷つけられ、記録紙Pを何万枚
も通紙することにより劣化される。従って、搬送ベルト
21の寿命は、このようにベルト表面に細かい傷が付け
られて傷の深さが限度を超えたときに判断されるべきで
ある。
【0115】ベルト表面の傷が深くなると、傷ついた個
所のベルトの耐圧が低下され、転写ローラ5Y、5M、
5C、5Bkにより与えられる転写電圧によってリーク
が発生する。このリークとは、耐圧の低下したベルトの
部位で転写ローラと感光体ドラムとの間で生じる放電で
ある。
【0116】リークが生じると、放電の熱によってベル
トの当該部位にピンホールが発生する。一度ピンホール
が発生すると、ベルトの搬送時に毎回リークを生じ、ピ
ンホールが徐々に大きくなる。そして、ピンホールの部
位に生じるリークによって感光体ドラムの感光面が破壊
され、画像抜け等の不具合の要因となる。
【0117】また、このような不所望なリークは、複写
機のノイズとしての悪影響を及ぼす。リークによるノイ
ズは、装置の制御信号のオン/オフ動作に影響を与え、
装置の誤動作を生じる。このリークによるノイズは不規
則であるため、ノイズが生じた場合には装置自体が機能
しなくなる。
【0118】従って、本実施の形態では、搬送ベルト2
1の表面状態をセンサ29によりモニターし、ベルト表
面の傷の度合いによりベルトの寿命を判断するようにし
た。
【0119】つまり、搬送ベルト21の表面に傷を生じ
ていない初期の状態では、センサ29からベルト表面に
照射される光は略全反射に近い状態で反射される。これ
に対して、記録紙Pの通紙によって搬送ベルト21の表
面に傷が増えると、傷の部位で光が散乱されて受光量が
低下される。従って、この低下した光量をモニターする
ことにより、搬送ベルト21の寿命を判断することにし
た。
【0120】図8には、搬送ベルト21の寿命を判断す
るためのシーケンスの流れを示してある。このシーケン
スは、複写機のスタートボタンが押されたタイミングで
実行される。搬送ベルト21の交換サイクルは記録紙の
通紙枚数が数万枚毎であるので、複写動作中に搬送ベル
トの表面状態をモニターする必要はない。
【0121】図8に示すように、スタートボタンが押さ
れると、センサ29が信号の入力を待機する状態にさ
れ、搬送ベルト21が駆動を開始されたか否かが判断さ
れる(ステップ1)。この判断の結果、搬送ベルト21
の駆動が開始されたことが判断されると、センサ29に
よって受光された反射光の光量が図示しないメモリに書
込まれる(ステップ2)。そして、搬送ベルト21によ
って搬送された記録紙Pがセンサ29の直前まで到達し
たか否かが判断され(ステップ3)、記録紙Pがセンサ
29の位置に到達するまで反射光の光量がメモリに蓄え
られる。尚、記録紙Pがセンサ29の位置に到達したか
否かの判断は、搬送ベルト21の駆動ローラ22の回転
制御パルスをカウントすることにより成される。
【0122】ステップ3で記録紙Pがセンサ29に到達
したことが判断されると、メモリに蓄積した反射光量が
平均化処理され(ステップ4)、平均化した値が予めメ
モリ内に設定した基準値より小さいか否かが判断される
(ステップ5)。
【0123】この判断の結果、平均値が基準値より大き
い場合、搬送ベルト21の交換の必要がないことが判断
され、シーケンスが終了される。
【0124】一方、平均値が基準値より小さい場合、搬
送ベルト21の交換の必要があることが判断され、複写
機の内部に設けられた図示しない交換ランプが点灯され
る(ステップ6)。このランプは、サービスマンによっ
てのみ確認され、サービスマンによる確認の後にリセッ
トされる。
【0125】尚、メモリに設定した基準値は、サービス
マンのメンテナンスの間隔より広くマージンをとってあ
るので、サービスマンによるメンテナンスが終了された
直後にベルトの交換時期が判断された場合であっても、
次回のメンテナンスまで搬送ベルト21にリークを生じ
ることはなく、リークによる不具合を生じることはな
い。
【0126】従って、搬送ベルト21の表面状態を所定
のタイミングでセンサ29によって検出し、搬送ベルト
21の寿命を判断することにより、ベルトの寿命を正確
に判断でき、ベルトにリークを生じることなくリークに
よる画像不良を生じることもない。
【0127】尚、この発明は、上述した実施の形態に限
定されるものではなく、この発明の範囲内で種々変形可
能である。
【0128】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の画像形
成装置は、上記のような構成および作用を有しているの
で、出力される画像のズレを防止でき、良質な画像を形
成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態に係る画像形成装置とし
てのカラー複写機を示す概略図。
【図2】図1の複写機に組込まれた露光装置を概略的に
示す斜視図。
【図3】この発明のベルト搬送装置としての搬送機構を
示す斜視図。
【図4】図3の搬送機構の要部を示す平面図。
【図5】画像を形成する記録紙以外の紙片を通紙する機
構を備えた複写機を示す概略図。
【図6】図5の機構により通紙される紙片にパターン画
像を形成した状態を示す斜視図。
【図7】図6のパターン画像を検出するためのセンサを
示す断面図および底面図。
【図8】搬送ベルトの寿命を判断するためのシーケンス
を示すフローチャート。
【符号の説明】
1Y、1M、1C、1Bk…感光体ドラム、 2Y、2M、2C、2Bk…帯電装置、 3Y、3M、3C、3Bk…露光装置、 4Y、4M、4C、4Bk…現像装置、 5Y、5M、5C、5Bk…転写ローラ、 6Y、6M、6C、6Bk…クリーナ、 7Y、7M、7C、7Bk…除電ランプ、 10Y、10M、10C、10Bk…画像形成部、 20…搬送機構、 21…搬送ベルト、 22…駆動ローラ、 24…従動ローラ、 25…吸着ローラ、 27…ベルトクリーナ、 29…センサ、 31…レーザービーム、 32…レーザー発振器、 33…シリンドリカルレンズ、 34…ポリゴンミラー、 35…fΘレンズ、 35a…レンズ保持部材、 36…反射ミラー、 36a…ミラー保持部材、 37…フォトダイオード、 40…給紙機構、 50…定着装置、 61…ケース、 62…ピックアップローラ、 63…フィードローラ、 64…第1の剥離爪、 65…第2の剥離爪、 66…収納ケース、 P…記録紙。

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体上に熱溶融性の現像剤による可
    視像を形成する像形成手段と、 互いに離間した第1および第2ローラ、および上記第1
    および第2ローラに巻回されて無端走行可能に張設され
    た搬送ベルトを有し、上記第1および第2ローラの少な
    くとも一方を回転することにより、上記搬送ベルトを所
    定方向に走行させ、この走行する搬送ベルト上に保持し
    た被転写媒体を上記像形成手段にて形成された可視像へ
    搬送する搬送手段と、 上記搬送手段にて搬送された被転写媒体に上記像形成手
    段にて形成された可視像を転写する転写手段と、 上記搬送手段による被転写媒体の搬送方向下流側に配置
    された第1ローラに近接して配置され、上記転写手段に
    て被転写媒体に転写された可視像を加熱して溶融し、こ
    の可視像を被転写媒体に定着させる定着手段と、を有
    し、 上記第1ローラは、Fe、Ni、Co、C、およびSi
    を主成分とする金属材料により形成されていることを特
    徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 上記金属材料は、1×10-6[1/K]
    乃至3×10-6[1/K]の熱膨張係数を有するノビナ
    イトにより形成され、その露出した表面にメッキが施さ
    れていることを特徴とする請求項1記載の画像形成装
    置。
  3. 【請求項3】 互いに離間して並設され略同じ方向に延
    びた回転軸を有する複数の感光体ドラムと、 上記複数の感光体ドラム同士の距離を規定するように上
    記複数の感光体ドラムの回転軸をその両端でそれぞれ支
    持した一対の支持部材と、 上記各感光体ドラムの表面上に、色分解された画像信号
    に基づく各色毎の熱溶融性の現像剤による可視像をそれ
    ぞれ形成する像形成手段と、 上記像形成手段にて形成された各色毎の可視像を通して
    被転写媒体を搬送する搬送手段と、 上記搬送手段にて搬送された被転写媒体に上記像形成手
    段にて形成された可視像を順次重ね合わせて転写する転
    写手段と、 上記搬送手段による被転写媒体の搬送方向下流側に近接
    して配置され、上記転写手段にて被転写媒体に重ね合せ
    て転写された各色の可視像を加熱して溶融し、溶融した
    可視像を被転写媒体に定着させる定着手段と、を有し、 上記一対の支持部材は、Fe、Ni、Co、C、および
    Siを主成分とする金属材料により形成されていること
    を特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】 上記金属材料は、1×10-6[1/K]
    乃至3×10-6[1/K]の熱膨張係数を有するノビナ
    イトにより形成され、その露出した表面にメッキが施さ
    れていることを特徴とする請求項3記載の画像形成装
    置。
  5. 【請求項5】 第1の方向に走行される像担持体を所定
    の電位に帯電させる帯電手段と、 高速回転するポリゴンミラーを有し、画像信号に応じた
    光ビームを上記第1の方向を横切る第2の方向に連続的
    に偏向させる偏向手段、および上記偏向手段にて偏向さ
    れた光ビームを像担持体上の所定の露光位置へ導く光学
    系を有し、上記帯電手段にて帯電された像担持体を露光
    走査することにより、静電潜像を形成する露光手段と、 上記露光手段にて形成された静電潜像に現像剤を供給
    し、像担持体に現像剤による可視像を形成する現像手段
    と、 上記現像手段にて形成された可視像に被転写媒体を搬送
    する搬送手段と、 上記搬送手段にて搬送された被転写媒体に上記現像手段
    にて現像された可視像を転写する転写手段と、 上記転写手段にて被転写媒体に転写された可視像を被転
    写媒体に定着させる定着手段と、を有し、 上記ポリゴンミラーは、Fe、Ni、Co、C、および
    Siを主成分とする金属材料により形成されていること
    を特徴とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】 上記金属材料は、1×10-6[1/K]
    乃至3×10-6[1/K]の熱膨張係数を有するノビナ
    イトにより形成され、その露出した表面にメッキが施さ
    れていることを特徴とする請求項5記載の画像形成装
    置。
  7. 【請求項7】 像担持体を所定の電位に帯電させる帯電
    手段と、 画像信号に応じた光ビームを連続的に偏向させる偏向手
    段、および上記偏向手段にて偏向された光ビームを像担
    持体上の所定の露光位置へ反射させる少なくとも1つの
    反射ミラーを有し、上記帯電手段にて帯電された像担持
    体を該光ビームによって露光走査することにより、静電
    潜像を形成する露光手段と、 上記露光手段にて形成された静電潜像に熱溶融性の現像
    剤を供給し、像担持体に現像剤による可視像を形成する
    現像手段と、 上記現像手段にて形成された可視像に被転写媒体を搬送
    する搬送手段と、 上記搬送手段にて搬送された被転写媒体に上記現像手段
    にて現像された可視像を転写する転写手段と、 上記転写手段にて被転写媒体に転写された可視像を加熱
    して溶融し、溶融した可視像を被転写媒体に定着させる
    定着手段と、を有し、 上記少なくとも1つの反射ミラーを保持した保持部材
    は、Fe、Ni、Co、C、およびSiを主成分とする
    金属材料により形成されていることを特徴とする画像形
    成装置。
  8. 【請求項8】 上記金属材料は、1×10-6[1/K]
    乃至3×10-6[1/K]の熱膨張係数を有するノビナ
    イトにより形成され、その露出した表面にメッキが施さ
    れていることを特徴とする請求項7記載の画像形成装
    置。
  9. 【請求項9】 像担持体を所定の電位に帯電させる帯電
    手段と、 高速回転するポリゴンミラーを有し、画像信号に応じた
    光ビームを連続的に偏向させる偏向手段、上記ポリゴン
    ミラーに近接して配置され、上記偏向手段にて偏向され
    た光ビームを通過させ、該光ビームに所定のビーム特性
    を与えるfΘレンズ、およびこのfΘレンズを通過した
    光ビームを像担持体上の所定の露光位置へ反射させる反
    射ミラーを有し、上記帯電手段にて帯電された像担持体
    を該光ビームによって露光走査することにより、静電潜
    像を形成する露光手段と、 上記露光手段にて形成された静電潜像に現像剤を供給
    し、像担持体に現像剤による可視像を形成する現像手段
    と、 上記現像手段にて形成された可視像に被転写媒体を搬送
    する搬送手段と、 上記搬送手段にて搬送された被転写媒体に上記現像手段
    にて現像された可視像を転写する転写手段と、 上記転写手段にて被転写媒体に転写された可視像を被転
    写媒体に定着させる定着手段と、を有し、 上記fΘレンズを保持した保持部材は、Fe、Ni、C
    o、C、およびSiを主成分とする金属材料により形成
    されていることを特徴とする画像形成装置。
  10. 【請求項10】 上記金属材料は、1×10-6[1/
    K]乃至3×10-6[1/K]の熱膨張係数を有するノ
    ビナイトにより形成され、その露出した表面にメッキが
    施されていることを特徴とする請求項9記載の画像形成
    装置。
  11. 【請求項11】 像担持体上に可視像を形成する像形成
    手段と、第1ローラ、この第1ローラと離間して配置さ
    れ、その一端に向けて先細のテーパー形状に形成された
    第2ローラ、上記第1および第2ローラに巻回されて無
    端走行可能に張設された搬送ベルト、および上記第2ロ
    ーラの一端に対向した上記第1ローラの一端に近接した
    位置で、該第1ローラに巻回された搬送ベルトの端辺に
    摺接して配置された規制部材を有し、上記第1および第
    2ローラの少なくとも一方を回転することにより、上記
    搬送ベルトを所定方向に走行させ、この走行する搬送ベ
    ルトの搬送面上に保持した被転写媒体を上記像形成手段
    にて形成された可視像へ搬送する搬送手段と、 上記搬送手段にて搬送された被転写媒体に上記像形成手
    段にて形成された可視像を転写する転写手段と、 上記転写手段にて被転写媒体に転写された可視像を該被
    転写媒体に定着させる定着手段と、を有し、 上記規制部材は、上記搬送ベルトが上記第1ローラに巻
    回された領域で上記搬送ベルトの端辺に摺接されている
    ことを特徴とする画像形成装置。
  12. 【請求項12】 回転駆動される第1ローラと、 この第1ローラと離間して配置され、その一端に向けて
    先細のテーパー形状に形成された第2ローラと、 上記第1および第2ローラに巻回されて無端走行可能に
    張設された搬送ベルトと、 上記第2ローラの先細の一端に対向した上記第1ローラ
    の一端に近接した位置で、該第1ローラに巻回された搬
    送ベルトの端辺に摺接して配置された規制部材と、を有
    し、 上記規制部材は、上記搬送ベルトが上記第1ローラに巻
    回された領域で上記搬送ベルトの端辺に摺接されている
    ことを特徴とするベルト搬送装置。
  13. 【請求項13】 色分解された画像信号に基づく各色毎
    の潜像を形成し、これらの潜像に各色の現像剤を供給し
    て現像し、現像した各色の現像剤像を第1の被転写媒体
    上に重ね合わせて転写してカラー画像を出力する画像形
    成装置において、 上記各色の現像剤像とともに、予め用意された各色のパ
    ターンに基づくパターン画像を形成する像形成手段と、 上記像形成手段にて形成された各色のパターン画像を通
    して上記第1の被転写媒体とは別の第2の被転写媒体を
    供給する媒体供給手段と、 上記媒体供給手段にて供給された第2の被転写媒体上に
    上記各色のパターン画像を転写する転写手段と、 上記転写手段にて第2の被転写媒体上に転写されたパタ
    ーン画像を検出する検出手段と、 上記検出手段にてパターン画像の検出された第2の被転
    写媒体を収容する収容手段と、 を備えていることを特徴とする画像形成装置。
  14. 【請求項14】 像担持体上に可視像を形成する像形成
    手段と、 上記像形成手段にて形成された可視像に被転写媒体を搬
    送する搬送手段と、 上記搬送手段にて搬送された被転写媒体上に上記像形成
    手段にて形成された可視像を転写することにより画像を
    出力する転写手段と、 上記搬送手段の被転写媒体を保持した搬送面に光を照射
    するとともに搬送面から反射される反射光を受光し、こ
    の受光量によって搬送面の状態を検出する検出手段と、 上記検出手段によって受光した受光量から上記搬送面の
    寿命を判断する判断手段と、 を備えていることを特徴とする画像形成装置。
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