JPH1183914A - 周期検出装置および周期検出方法 - Google Patents

周期検出装置および周期検出方法

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JPH1183914A
JPH1183914A JP23628397A JP23628397A JPH1183914A JP H1183914 A JPH1183914 A JP H1183914A JP 23628397 A JP23628397 A JP 23628397A JP 23628397 A JP23628397 A JP 23628397A JP H1183914 A JPH1183914 A JP H1183914A
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input signal
input
sample data
cycle
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JP23628397A
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Kazuya Suwabe
一哉 諏訪部
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Yamaha Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 サンプリング周波数を高くせず、高精度で入
力信号の周期を検出できる周期検出装置を提供する。 【解決手段】 周期カウンタ部2は、サンプルデータの
入力毎にNずつカウント値を増加させる。ゼロクロス点
判定部1は、サンプルデータからゼロクロス点通過を検
知し、ゼロクロス検出信号を出力する。N倍補間計算部
5は、連続した2個のサンプルデータからN−1個の補
間データを生成してゼロレベルと比較し、ゼロクロス点
と各サンプルデータの入力タイミングとの位相関係を示
す位相データαを生成する。ゼロレベル検出信号の発生
により、周期カウンタ部2のカウント値と位相データα
に基づき周期データが周期レジスタ部3に格納され、位
相データαに基づきゼロクロス点から当該時点までの時
間相当のカウント値が周期カウンタ部2に設定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、信号の周期を検
出する周期検出装置および周期検出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】様々な分野において、入力信号の周期
(または周波数)の判定をしたり、あるいは所定周期の
信号入力があったか否かの判定をする必要が生じる場合
がある。図5は、この種の用途に使用される従来の周期
検出装置の構成例を示すブロック図である。この図にお
いて、ゼロクロス点判定部1には、入力信号を一定のサ
ンプリング周波数でA/D変換したサンプルデータI
(n)(n=0,1,2,…)が入力される。ゼロクロ
ス点判定部1は、このようにして入力されるサンプルデ
ータI(n)がゼロレベルを例えば正方向に横切ったと
き、すなわち、負のサンプルデータI(n−1)が入力
され、その直後、正のサンプルデータI(n)が入力さ
れたときにゼロクロス検出信号を出力する。
【0003】周期カウンタ部2は、ゼロクロス点判定部
1からゼロクロス検出信号が与えられることによってカ
ウント値のリセットが行われ、ゼロクロス検出信号が与
えられていないときは上記A/D変換のサンプリングク
ロックCLK(周波数fs)をカウントする。
【0004】周期レジスタ部3は、ゼロクロス検出信号
が与えられることにより、その時点における周期カウン
タ部2のカウント値(リセットされる直前のカウント
値)を取り込み、次のゼロクロス検出信号が与えられる
までの間、周期データとして保持する。このようにして
保持された周期データに基づいて入力信号の周期または
周波数が判断されるのである。
【0005】以上、入力信号の周期の検出をハードウェ
アにより行う場合を例に説明したが、DSP等が実行す
る演算処理により入力信号の周期を検出することも実施
されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の周期検出装置において、入力信号の周期は、サンプ
リングクロックCLKの周期1/fsに周期データを乗
じることにより求められる。すなわち、従来の周期検出
装置における周期の測定精度は、サンプリングクロック
CLKの周波数fsにより決定される。従って、従来の
周期検出装置において周期の測定精度を高めるためには
A/D変換のサンプリング周波数を高くする必要があ
り、サンプリング周波数を高くすることができない場合
には測定精度が犠牲になるという問題があった。
【0007】ここで、A/D変換のサンプリング周波数
fsを上げないで入力信号の周期の測定精度を向上させ
る手段として、図6に示すように、ゼロクロス点判定部
1の前段にN倍オーバーサンプリング部4を介挿し、A
/D変換のサンプリング周波数のN倍の周波数のクロッ
クを周期カウンタ部2に供給する構成が考えられる。こ
の構成によれば、ゼロクロス点判定部1には、本来のサ
ンプルデータI(n)のN倍の時間密度でサンプルデー
タが供給され、周期カウンタ部2ではA/D変換のサン
プリング周期の1/Nの細かい時間間隔でカウントが行
われるため、入力信号の周期の測定精度を従来のN倍に
することができる。しかしながら、この構成の場合、N
倍オーバーサンプリング部4が一般的に大規模なもので
あるため、周期検出装置が大規模なものとなってしま
う。
【0008】例えば、N倍オーバーサンプリングのため
の補間演算をFIR(Finite Impulse Response;有限
インパルス応答)フィルタにより行うものとすると、N
倍オーバーサンプリング部4には、この補間演算のため
のFIRフィルタと、補間演算用の係数を記憶したRO
Mと、過去一定時間内のサンプルデータを記憶するデー
タバッファ等を設ける必要があり、どうしても全体構成
が大規模なものとなってしまうのである。
【0009】また、DSPが実行する演算処理により入
力信号の周期を求める方法に上記オーバーサンプリング
の技術を導入することも考えられるが、この場合、各サ
ンプリング周期毎に実行すべき演算量が膨大なものとな
るため、この演算量によりサンプリング周波数が制約を
受けるという問題が生じる。
【0010】この発明は、以上説明した事情に鑑みてな
されたものであり、A/D変換のサンプリング周波数を
高くすることなく、高精度で入力信号の周期を検出する
ことができる小規模かつ簡便な周期検出装置および周期
検出方法を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
入力信号を所定のサンプリング周波数でサンプリングし
たサンプルデータに基づいて当該入力信号の周期を検出
する周期検出装置において、前記サンプルデータが入力
されるのに同期して所定量ずつカウント値を増加させる
カウント手段と、前記サンプルデータに基づいて前記入
力信号がゼロレベルを横切ったか否かを判定し、ゼロレ
ベルを横切ったと認められる場合にゼロレベル検出信号
を出力するゼロクロス点判定手段と、連続して入力され
る2個のサンプルデータを用いて直線補間を行うことに
より複数の補間データを生成し、各補間データと前記ゼ
ロレベルとの比較により、前記入力信号が前記ゼロレベ
ルを横切るタイミングと前記2個のサンプルデータの入
力タイミングとの位相関係を示す位相データを生成する
直線補間手段と、前記ゼロレベル検出信号が与えられる
ことにより、前記カウント手段のカウント値と前記位相
データに基づいて前記入力信号の周期を表す周期データ
を出力すると共に、前記位相データに基づいて、前記入
力信号が前記ゼロレベルを横切ったタイミングから当該
時点に至るまでの時間に対応したカウント値を前記カウ
ント手段に設定する周期データ出力制御手段とを具備す
ることを特徴とする周期検出装置を要旨とする。
【0012】請求項2に係る発明は、入力信号を所定の
サンプリング周波数でサンプリングしたサンプルデータ
に基づいて当該入力信号の周期を検出する周期検出方法
において、前記サンプルデータが入力されるのに同期し
て所定量ずつカウント値を増加させ、前記サンプルデー
タに基づいて前記入力信号がゼロレベルを横切ったか否
かを判定し、連続して入力される2個のサンプルデータ
を用いて直線補間を行うことにより複数の補間データを
生成し、各補間データと前記ゼロレベルとの比較によ
り、前記入力信号が前記ゼロレベルを横切るタイミング
と前記2個のサンプルデータの各入力タイミングとの位
相関係を示す位相データを生成し、前記入力信号がゼロ
レベルを横切ったと認められる場合には、前記位相デー
タと前記カウント値に基づいて前記入力信号の周期を表
す周期データを出力すると共に前記位相データに基づい
て前記入力信号が前記ゼロレベルを横切ったタイミング
から当該時点に至るまでの時間に対応した値を前記カウ
ント値として設定することを特徴とする周期検出方法を
要旨とする。
【0013】請求項3に係る発明は、入力信号を所定の
サンプリング周波数でサンプリングしたサンプルデータ
に基づいて当該入力信号の周期を検出する周期検出方法
において、前記サンプルデータが入力されるのに同期し
て所定量ずつカウント値を増加させ、前記サンプルデー
タに基づいて前記入力信号がゼロレベルを横切ったか否
かを判定し、前記入力信号がゼロレベルを横切ったと認
められる場合には、連続して入力された2個のサンプル
データを用いて直線補間を行うことにより複数の補間デ
ータを生成し、各補間データと前記ゼロレベルとの比較
により、前記入力信号が前記ゼロレベルを横切るタイミ
ングと前記2個のサンプルデータの各入力タイミングと
の位相関係を示す位相データを生成し、前記位相データ
と前記カウント値に基づいて前記入力信号の周期を表す
周期データを出力すると共に前記位相データに基づいて
前記入力信号が前記ゼロレベルを横切ったタイミングか
ら当該時点に至るまでの時間に対応した値を前記カウン
ト値として設定することを特徴とする周期検出方法を要
旨とする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を更に理解しやすく
するため、実施の形態について説明する。かかる実施の
形態は、本発明の一態様を示すものであり、この発明を
限定するものではなく、本発明の範囲で任意に変更可能
である。
【0015】A.第1の実施形態 図1はこの発明の第1の実施形態である周期検出装置の
構成を示すブロック図である。この周期検出装置は、電
話回線を介して受信されるDTMF(Dual Tone Multi-
Frequency)信号の周期を検出するために用いられる装
置であり、前掲図5の周期検出装置に対し、N倍補間計
算部5、減算器6および加算器7を追加した構成となっ
ている。なお、図1における他の要素については前掲図
5におけるものと基本的に変るところがないので、各図
間で同一の符号を使用している。
【0016】前掲図5のものと同様、ゼロクロス点判定
部1には、入力信号を一定のサンプリング周波数fsで
サンプリングしたサンプルデータI(n)(n=0,
1,2,…)が供給される。そして、ゼロクロス点判定
部1はこのようにして順次入力されるサンプルデータI
(n)の符号が負から正に転じたときにゼロクロス検出
信号を出力する。
【0017】周期カウンタ部2は、上記入力信号の周期
を計測するための手段をなすものである。上記従来技術
における周期カウンタ部2は、サンプリング周波数fs
と同一の周波数のクロックのカウントを行うものであっ
たが、本実施形態における周期カウンタ部2は、上記サ
ンプリング周波数fsのN倍の周波数のクロックCLK
のカウントを行う。
【0018】これは周期カウンタ部2のカウント値を1
サンプリング周期の間にNずつ増加させる(すなわち、
周期データをNずつ増加させる)ことにより、周期デー
タの「1」の重み(分解能)をサンプリング周期の1/
Nとし、本実施形態における入力周期の測定精度をN倍
にしようとするものである。ここで、サンプルデータ自
体はサンプリング周期1/fs毎に1個ずつ入力され、
上記ゼロクロス検出信号もこのサンプリング周期に同期
したタイミングで発生される。従って、ゼロクロス検出
信号発生時点における周期カウンタ部2のカウント値を
そのまま周期データとして採用したのでは、入力信号の
周期の測定精度を改善することができない。そこで、本
実施形態では、上記の新規な構成要素を付加し、入力信
号の周期の測定精度の改善を図っているのである。以
下、これらの各構成要素の構成について説明する。
【0019】まず、N倍補間計算部5は、連続して入力
される2個のサンプルデータの直線補間を行うことによ
り、当該2個のサンプルデータ間に存在するN−1個の
データ(以下、補間データという。)を求め、さらにこ
れらの補間データのうちゼロレベルに達しないもの(す
なわち、負の値を有するもの)の個数を求め、位相デー
タαとして出力する手段である。
【0020】このN倍補間計算部5は、図2に示すよう
に、遅延51と、減算器52と、乗算器53と、N−1
個の加算器A1〜AN-1と、N−1個の減算器S1〜SN-1
と、N−1個の2値化部Q1〜QN-1と、加算器54とに
より構成されている。
【0021】遅延部51は、サンプルデータI(n)を
1サンプリング周期、すなわち、1/fsだけ遅延させ
る。減算器52は、現在入力されているサンプルデータ
I(n)と、遅延部51から出力される1サンプリング
周期前のサンプルデータI(n−1)との差分I(n)
−I(n−1)を出力する。乗算器53は、この減算器
52の出力データに1/Nを乗じ、乗算結果である(I
(n)−I(n−1))/Nを加算器A1〜AN-1の各々
に供給する。
【0022】加算器A1は、遅延部52の出力データI
(n−1)に対し、上記乗算結果(I(n)−I(n−
1))/Nを加え、加算結果I(n−1)+(I(n)
−I(n−1))/Nを出力する。また、加算器A2
は、この加算器A1の出力データI(n−1)+(I
(n)−I(n−1))/Nに対し、上記乗算結果(I
(n)−I(n−1))/Nを加え、加算結果I(n−
1)+2(I(n)−I(n−1))/Nを出力する。
以下、加算器A3〜AN-1も同様であり、各加算器Ak
は、その前段の加算器Ak-1の加算結果に対し、上記乗
算結果(I(n)−I(n−1))/Nを加算する。
【0023】減算器S1〜SN-1は、これらの各加算器A
1〜AN-1の各出力データをゼロレベルから各々差し引
き、各差分を各々出力する。2値化部Q1〜QN-1は、減
算器S1〜SN-1から出力される各差分を各々2値化する
手段であり、差分が正であるときは“1”を、負である
ときは“0”を各々出力する。加算器54は、2値化部
Q1〜QN-1の各出力信号を加算し、その加算結果、すな
わち、2値化部Q1〜QN-1の各出力信号のうち“1”で
あるものの個数を位相データαとして出力する。
【0024】ここで、図3を参照し、以上説明したN倍
補間計算部5の演算内容の意味するところを説明する。
図3は負のサンプルデータI(n−1)が入力され、そ
の1サンプリング周期後に正のサンプルデータI(n)
が入力された状態を示している。この状態において、遅
延部51からはサンプルデータI(n−1)が、減算器
52からは差分I(n)−I(n−1)が出力されるた
め、各加算器A1〜AN-1からは以下のデータが出力され
る。 加算器A1 I(n−1)+ (I(n)−I(n−1))/N 加算器A2 I(n−1)+ 2(I(n)−I(n−1))/N 加算器A3 I(n−1)+ 3(I(n)−I(n−1))/N : : 加算器AN-1 I(n−1)+(N−1)(I(n)−I(n−1))/N
【0025】これらの各データが、サンプルデータI
(n−1)およびI(n)を時間軸上において直線補間
した補間データである。図3には、サンプルデータI
(n−1)およびI(n)が白丸のプロットによって表
されると共にこれらの各プロット間に4個の黒丸のプロ
ットが表されているが、4個の黒丸のプロットは各々補
間データを例示するものである。
【0026】そして、減算器S1〜SN-1によりゼロレベ
ルから上記各補間データが各々減算され、各減算結果を
2値化した信号が2値化部Q1〜QN-1から各々出力され
る。図3に示す例では、4個の補間データのうち3個は
ゼロレベルに達しない負のデータである。従って、減算
器S1〜SN-1のうち、これらの3個の補間データが入力
される減算器からは正の減算結果が出力され、これらの
各減算結果が入力される2値化部からは“1”が出力さ
れる。結局、図3に示す例では、2値化部Q1〜QN-1の
各出力信号のうち3個が“1”となり、加算器54から
出力される位相データαは「3」となる。本実施形態に
おいて、この位相データαは、ゼロクロス点とこれを挟
む2個のサンプリングデータの入力タイミングとの位相
関係を表す情報として利用される。ここで、本実施形態
の測定対象であるDTMF信号は、基本的に正弦波であ
り、ゼロクロス点近傍においてはほぼ直線的に変化して
いるため、直線補間により得られた位相データαはゼロ
クロス点を正確に表したものとなる。
【0027】図1において、減算器6は、このようにし
て出力される位相データαをデータNから減算し、減算
結果N−αを出力する。加算器7は、周期カウンタ部2
のカウント値と、位相データαと、データ−Nとを加算
して出力する。減算器6の出力データN−αは周期カウ
ンタ部2へ供給され、加算器7の出力データは周期レジ
スタ部3に供給される。
【0028】そして、上述したゼロクロス点判定部1に
よってゼロクロス検出信号が出力されると、その時点に
おける周期カウンタ部2のカウント値は周期レジスタ部
3にロードされ、周期カウンタ部2には減算器6の出力
データN−αがカウント値としてロードされる。
【0029】次に図4を参照し、この周期検出装置によ
って行われる周期検出について説明する。図4には2周
期分の正弦波に沿って黒丸のプロットが記されている
が、これらのプロットはゼロクロス点判定部1に順次入
力されるサンプルデータを各々表している。
【0030】この例では、負のサンプルデータI(k1
−1)が入力された直後、正のサンプルデータI(k
1)が入力されているため、サンプルデータI(k1)
の入力時点においてゼロクロス検出信号が出力される。
【0031】このときN倍補間計算部5ではサンプルデ
ータI(k1−1)とサンプルデータI(k1)とを用
いて直線補間が行われ、N−1個の補間データが生成さ
れる。そして、これらの補間データのうちゼロレベルに
達しない負のデータの個数を示す位相データα1が出力
される。この位相データα1は、サンプルデータI(k
1−1)の入力タイミングから真のゼロクロス点までの
時間(図4においてα1と表記)に対応している。そし
て、減算器6によりNからこの位相データα1を減じた
データが出力され、この減算器6の出力データN−α1
がゼロクロス検出信号により周期カウンタ部2にロード
される。
【0032】これは、サンプルデータI(k1)がゼロ
クロス点からN−α1相当遅れて入力されているため、
サンプルデータI(k1)の入力タイミングにおいてN
−α1を周期カウンタ部2のロードすることで、周期カ
ウンタ部2のカウント値をゼロクロス点からの経過時間
に一致させるものである。
【0033】以後、サンプリング周期毎に1個ずつサン
プルデータが入力され、ゼロクロス点判定部1に順次供
給される。そして、図4に示す負のサンプルデータI
(k2−1)が入力され、その後、正のサンプルデータ
I(k2)が入力されると、サンプルデータI(k2)
の入力時点においてゼロクロス検出信号が出力される。
この場合も、N倍補間計算部5では上記の同様の動作が
行われ、サンプルデータI(k2−1)とサンプルデー
タI(k2)とから得られるN−1個の補間データのう
ちゼロレベルに達しない負のデータの個数を示す位相デ
ータα2が出力される。この位相データα2は、サンプル
データI(k2−1)の入力タイミングからゼロクロス
点までの時間(図4においてα2と表記)に対応してい
る。そして、減算器6によりNからこの位相データα2
を減じたデータが出力される。
【0034】一方、図4に示す例では、サンプルデータ
I(k1)が入力されてからサンプルデータI(k2)
が入力されるまでの間、12サンプリング周期が経過し
ている。また、1サンプリング周期の間に周期カウンタ
部2のカウント値は、Nだけ進む。従って、サンプルデ
ータI(k2)の入力タイミングにおいて、周期カウン
タ部2のカウント値は12N+N−α1となっている。
【0035】このカウント値12N+N−α1と、位相
データα2と、データ−Nとが加算器7によって加算さ
れる。そして、この加算結果12N−α1+α2が、サン
プルデータI(k2)の入力によって発生されるゼロク
ロス検出信号により、周期レジスタ部3にロードされる
のである。このようにして得られる周期データ12N−
α1+α2は、図4から明らかなように、実際の周期に対
応したデータとなる。そして、この周期データに対し、
1/(N・fs)を乗じることにより、入力信号の周期
を求めることができる。また、このゼロクロス検出信号
により、減算器6の出力データN−α2が周期カウンタ
部2にロードされる。その後、ゼロクロス検出信号が出
力された場合も以上と同様な処理が行われる。
【0036】上述した従来の周期検出装置の場合、図5
の例ではサンプリングデータI(n−1)とサンプリン
グデータI(n)の各入力タイミングの時間間隔に相当
する周期データが検出され、この周期データは実際のサ
ンプリングクロックの周期以内の大きさの測定誤差を含
むものとなる。これに対し、本実施形態では、周期の測
定誤差を従来のものの1/Nにすることができる。
【0037】なお、本実施形態では、サンプリング周波
数fsのN倍の周波数のクロックCLKを周期カウンタ
部2に供給する構成としたが、クロックCLKの周波数
はfsとし、このクロックCLKが発生する毎にカウン
ト値にNを累算するように周期カウンタ部2を構成して
もよい。すなわち、本実施形態の所期の効果を得るため
には、1サンプリング周期の間に周期カウンタ部2のカ
ウント値がNずつ増加すればよいのである。
【0038】B.第2の実施形態上記第1の実施形態
は、本発明をハードウェアによって具現する場合の一態
様を示したものであるが、本発明はDSP等によって実
行されるソフトウェアとして具現することも可能であ
る。この第2の実施形態はその一例を示すものである。
【0039】本実施形態では、1サンプリング周期毎に
以下の処理を実行する。 (1)外部からサンプルデータI(n)を取り込み、メ
モリに格納する。この場合、メモリには、最新の2個の
サンプルデータを格納すればよい。新たなサンプルデー
タが入力された場合には、2個のうち古いサンプルデー
タを廃棄し、これに代えて新たなサンプルデータを格納
すればよい。 (2)カウント値をNだけ増加させる。 (3)最新のサンプルデータI(n)とその1サンプリ
ング周期前のサンプルデータI(n−1)に基づきゼロ
クロス点判定を行う。具体的には、I(n−1)<0≦
I(n)なる条件を満たす場合にゼロクロス点を通過し
たものと判定し、それ以外の場合にはゼロクロス点を通
過しなかったものと判定する。
【0040】(4)上記(3)においてゼロクロス点を
通過した旨の判定をした場合には以下の処理を行う。 サンプルデータI(n)とサンプルデータI(n−
1)とを用いて、以下の条件を満たす最大のαを求め
る。 0>I(n−1)+(α/N)・(I(n)−I(n−
1)) その時点におけるカウント値に上記αを加えると共に
Nを差し引き、その結果を周期データとして出力する。 Nから上記αを差し引いたものをカウント値とする。 なお、この(3)の処理のうち上記については、ゼロ
クロス点を通過した場合に限らず、各サンプリング周期
毎に行うようにしてもよい。
【0041】以上の処理をサンプリング周期毎に行うこ
とにより、上記第1の実施形態と同様、従来の技術のN
倍の精度で周期データを得ることができる。また、本実
施形態の場合、直線補間自体の演算量がオーバーサンプ
リングなどに比べると格段に少なく、さらにゼロクロス
点の通過が確認された場合のみ直線補間の演算を行えば
よいので、各サンプリング周期毎に行わなければならな
い演算の量が僅かなものとなるという利点がある。
【0042】C.その他の実施形態 本発明の適用範囲は、以上説明した各実施形態に限定さ
れるものではなく、様々な変形が可能である。例えば以
下のような変形が考えられる。 (1)ゼロクロス点判定条件は上記各実施形態のものに
限定されない。例えば以下のようなゼロクロス点判定条
件が考えられる。 I(n−1)≦0<I(n) I(n−1)<0<I(n) I(n−1)≧0>I(n) I(n−1)>0≧I(n) I(n−1)>0>I(n) なお、上記において、〜は、サンプルデータがゼロ
レベルを負方向(正から負へ)に横切る点をゼロクロス
点とするものである。
【0043】(2)ゼロクロス点通過の検出が行われた
場合、上記各実施形態におけるαの代りに、以下の条件
を満たす最小のαを求めるようにしてもよい。 0<I(n−1)+(α/N)・(I(n)−I(n−
1))
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、A/D変換のサンプリング周波数を高くすることな
く、小規模かつ簡便な構成または手続により、高精度で
入力信号の周期を検出することができるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の第1の実施形態である周期検出装
置の構成を示すブロック図である。
【図2】 同実施形態におけるN倍補間計算部の構成を
示すブロック図である。
【図3】 N倍補間計算部の動作を示す図である。
【図4】 同実施形態における周期検出動作を示す波形
図である。
【図5】 従来の周期検出装置の構成を示すブロック図
である。
【図6】 従来の周期検出装置にオーバーサンプリング
部を追加した構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1……ゼロクロス点判定部(ゼロクロス点判定手段)、 2……周期カウンタ部(カウント手段)、 5……N倍補間計算部(直線補間手段)、 3……周期レジスタ部、6……減算器、 7……加算器(以上、周期データ出力制御手段)。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力信号を所定のサンプリング周波数で
    サンプリングしたサンプルデータに基づいて当該入力信
    号の周期を検出する周期検出装置において、 前記サンプルデータが入力されるのに同期して所定量ず
    つカウント値を増加させるカウント手段と、 前記サンプルデータに基づいて前記入力信号がゼロレベ
    ルを横切ったか否かを判定し、ゼロレベルを横切ったと
    認められる場合にゼロレベル検出信号を出力するゼロク
    ロス点判定手段と、 連続して入力される2個のサンプルデータを用いて直線
    補間を行うことにより複数の補間データを生成し、各補
    間データと前記ゼロレベルとの比較により、前記入力信
    号が前記ゼロレベルを横切るタイミングと前記2個のサ
    ンプルデータの入力タイミングとの位相関係を示す位相
    データを生成する直線補間手段と、 前記ゼロレベル検出信号が与えられることにより、前記
    カウント手段のカウント値と前記位相データに基づいて
    前記入力信号の周期を表す周期データを出力すると共
    に、前記位相データに基づいて、前記入力信号が前記ゼ
    ロレベルを横切ったタイミングから当該時点に至るまで
    の時間に対応したカウント値を前記カウント手段に設定
    する周期データ出力制御手段とを具備することを特徴と
    する周期検出装置。
  2. 【請求項2】 入力信号を所定のサンプリング周波数で
    サンプリングしたサンプルデータに基づいて当該入力信
    号の周期を検出する周期検出方法において、 前記サンプルデータが入力されるのに同期して所定量ず
    つカウント値を増加させ、 前記サンプルデータに基づいて前記入力信号がゼロレベ
    ルを横切ったか否かを判定し、 連続して入力される2個のサンプルデータを用いて直線
    補間を行うことにより複数の補間データを生成し、各補
    間データと前記ゼロレベルとの比較により、前記入力信
    号が前記ゼロレベルを横切るタイミングと前記2個のサ
    ンプルデータの各入力タイミングとの位相関係を示す位
    相データを生成し、 前記入力信号がゼロレベルを横切ったと認められる場合
    には、前記位相データと前記カウント値に基づいて前記
    入力信号の周期を表す周期データを出力すると共に前記
    位相データに基づいて前記入力信号が前記ゼロレベルを
    横切ったタイミングから当該時点に至るまでの時間に対
    応した値を前記カウント値として設定することを特徴と
    する周期検出方法。
  3. 【請求項3】 入力信号を所定のサンプリング周波数で
    サンプリングしたサンプルデータに基づいて当該入力信
    号の周期を検出する周期検出方法において、 前記サンプルデータが入力されるのに同期して所定量ず
    つカウント値を増加させ、 前記サンプルデータに基づいて前記入力信号がゼロレベ
    ルを横切ったか否かを判定し、 前記入力信号がゼロレベルを横切ったと認められる場合
    には、連続して入力された2個のサンプルデータを用い
    て直線補間を行うことにより複数の補間データを生成
    し、各補間データと前記ゼロレベルとの比較により、前
    記入力信号が前記ゼロレベルを横切るタイミングと前記
    2個のサンプルデータの各入力タイミングとの位相関係
    を示す位相データを生成し、前記位相データと前記カウ
    ント値に基づいて前記入力信号の周期を表す周期データ
    を出力すると共に前記位相データに基づいて前記入力信
    号が前記ゼロレベルを横切ったタイミングから当該時点
    に至るまでの時間に対応した値を前記カウント値として
    設定することを特徴とする周期検出方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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