JPH1183113A - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機

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JPH1183113A
JPH1183113A JP9238681A JP23868197A JPH1183113A JP H1183113 A JPH1183113 A JP H1183113A JP 9238681 A JP9238681 A JP 9238681A JP 23868197 A JP23868197 A JP 23868197A JP H1183113 A JPH1183113 A JP H1183113A
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学 石原
Masato Watanabe
正人 渡辺
Tomohide Funakoshi
智英 船越
Hiroshi Kanai
弘 金井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の温度検出手段を用いて被空調室内の室
温を測定しながら効率的な空調を行う。 【解決手段】 メインリモコンから所定のインターバル
で送出される室温信号を受信するごとに、室温信号から
室温Trtp を読み込む(ステップ210、212)。こ
れと共に、サブリモコンによって検出した室温Trts
ら現在の室温Trt t を予測し、室温Trtp と室温Trtt
の差から設定温度TSET を補正する(ステップ214、
216)。この補正した設定温度Ts に基づいて空調を
行う(ステップ218)ことにより、簡単に且つ効率的
に被空調室内の空調を行うことができると共に、空調時
の省エネ化を図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、室内ユニットが設
けられている被空調室内の空気調和を図る空気調和機に
関する。
【0002】
【従来の技術】空気調和機(以下「エアコン」と言う)
は、被空調室内に設けられている室内機(室内ユニッ
ト)の熱交換器を通過することによって温調された空気
を被空調室内へ吹き出すことにより、被空調室内の空気
調和を図るようになっている。
【0003】このようなエアコンでは、エアコンの運転
操作を行うリモコンスイッチに温度センサを設け、主に
この温度センサ(リモコンセンサに設けた温度センサ)
によって検出した温度が設定温度となるように空調制御
することにより、被空調室内に居る人の周囲が設定温度
となるようにしている。すなわち、リモコンスイッチ
は、被空調室内に居る人が操作するものであり、このリ
モコンスイッチの温度が被空調室内に居る人の体感温度
に近い。したがって、リモコンスイッチの温度センサに
よって検出した温度を設定温度とすることにより、被空
調室内が快適な空調状態であると感じられる。
【0004】ところで、エアコンの室内ユニットの取付
け位置は、被空調室内の全域へ向けて空調風を吹き出す
ことができる位置が好ましく、これにより、室内の全域
を快適な空調状態とすることができる。
【0005】近年、エアコンによって空調する被空調室
は広くなりつつあり、また、L字形状等に形成されれる
など、形状も多様化している。一方、室内ユニットの取
付け位置は、窓や扉、梁等を避ける必要があり、制約を
受けることが多い。このため、1台の室内機で広い室内
の全域を均一に空調するためには、空調能力の高いエア
コンが必要となる。
【0006】しかし、省エネの観点からは、広い被空調
室内の全域を均一に空調するのは好ましくない。すなわ
ち、被空調室内が広くても、人が居るスペースは限られ
ていることが多く、広い被空調室内の全域を空調するこ
とは人のいないスペースへも温調した空気を行き渡らせ
ることになり、その分、空調能力を高くする必要が生じ
ていることになる。
【0007】このような空調時の省エネを考えた場合、
人の居るスペースを重点的に空調することが好ましい。
このために、室内ユニットは、人の居る時間が最も長い
領域を空調するように設置される。
【0008】ところで、広い室内で人が居る時間の長い
領域を主に空調するように室内ユニットを取付けた場
合、室内ユニットが広い室内の全域を見渡すことができ
る位置(例えば中央部)でなく、人が長く居る領域(又
は常に人が居る領域)へ向けて取付けられることにな
る。
【0009】一方、このように室内ユニットを設置した
場合でも、時々その室内ユニットによって広い室内の全
体を空調したり、室内ユニットが向けられている領域以
外の領域を空調する必要がある。このとき、人の居るこ
とが多い領域のみを空調するときと同じに空調運転をし
ても、室内ユニットの設置場所が片寄っているために、
広い室内全体は勿論、室内ユニットによって主に空調し
ている領域以外の領域を快適な温度にすることができな
いことがある。
【0010】すなわち、空調するときの室内温度は、室
内ユニットに設けられる温度センサかリモコンスイッチ
に設けられる温度センサが用いられる。また、室内ユニ
ットは、人の居る時間が長い領域に設けられるために、
この領域の空調効率は高いが、この領域を外れる空調効
率が低くなるために、リモコンスイッチの温度センサだ
けで検出した温度を用いて空調しても、所望の領域を一
様に空調することは難しい。
【0011】このために被空調室内に複数の温度センサ
を配置し、それぞれの温度センサの検出温度に基づいて
空調能力を制御することが考えられる。
【0012】しかしながら、空調効率の異なる2つの領
域の温度を測定しながら空調を行っても、空調効率が異
なれば空調状態を一様にすることは困難であり、例えば
暖房時に場所によっては、暖房不足の領域や暖房のきき
すぎ等によって不快感を生じさせることがある。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事実に鑑
みてなされたものであり、被空調室内に複数の温度セン
サを配置したときに、効率良く空調してそれぞれの温度
センサを配置した領域が快適な空調状態となるようにす
る空気調和機を提案することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
室内ユニットが設けられている被空調室内を設定温度を
含む運転条件と室温に基づいて空調する空気調和機であ
って、前記空調室内に設けられる主温度検出手段と、前
記空調室内に設けられる副温度検出手段と、前記主温度
検出手段によって検出した主室温と前記副温度センサに
よって検出した副室温の温度差に基づいて前記設定温度
を補正する補正手段と、前記補正手段によって補正され
た設定温度に基づいて空調能力を制御する空調制御手段
と、を含むことを特徴とする。
【0015】この発明によれば、主温度検出手段によっ
て検出する主温度と副温度検出手段によって検出する副
室温の温度差に基づいて設定温度を補正し、補正した設
定温度と主室温または副室温に基づいて空調能力を制御
する。
【0016】これにより、補正した設定温度と何れか一
方の室温を用いて空調能力を制御することができるの
で、従来公知の制御方法を用いることができる。また、
主室温と副室温の一方を設定温度に近づけながら他方を
徐々に設定温度に近づくように制御することができる。
【0017】請求項2に係る発明は、前記補正手段によ
る前記設定温度の補正量を所定範囲に制限する補正制限
手段を含むことを特徴とする。
【0018】この発明によれば、設定温度を補正すると
きの補正量を制限している。例えば、主室温と副室温の
温度が大きいために設定温度の補正量が大きくなると、
一方が設定温度に達していないときに、他方が設定温度
を大きく越えてしまったり、温度差がさらに広がってし
まうことがある。
【0019】これに対して、設定温度の補正量を制限す
ることにより、主室温と副室温の間で大きな温度差が生
じるのを防止できると共に、設定温度に対して主室温と
副室温の一方が高くなりすぎたり、低くなり過ぎるのを
抑えて、効率的な空調が可能となる。
【0020】請求項3に係る発明は、前記副室温の変化
履歴を記憶する記憶手段と、前記記憶手段によって記憶
した変化履歴に基づいて前記副室温を予測する予測手段
と、を含み、前記補正手段が前記予測手段によって予測
した副室温と前記主温度検出手段によって検出した主室
温に基づいて前記設定温度を補正することを特徴とする
す。
【0021】この発明によれば、副温度検出手段が検出
する副室温の履歴を記憶し、記憶した履歴から副室温の
変化を予測して設定温度を補正する。一般に、複数の温
度検出手段が個々に温度を検出するタイミングは異なる
ことが多い。タイミングが異なれば、温度差は実際の温
度差と異なることになる。このため、記憶手段に記憶し
た副室温の履歴から主室温を検出したときの副室温を予
測することにより、実際の主室温と副室温の差と大きく
異なるのを防止でき、設定温度を適切に補正することが
できる。
【0022】請求項4に係る発明は、前記主温度検出手
段が前記運転条件を設定するリモコンスイッチに設けら
れていることを特徴とする。
【0023】一般に、リモコンスイッチは、空調される
室内に居る人が操作するので、リモコンスイッチに設け
た温度検出手段を主室温とすることにより、快適な空調
状態と体感させることができ、効果的な空調が可能とな
る。
【0024】
【発明の実施の形態】以下に本発明の一実施の形態を説
明する。
【0025】図2には、本発明を適用した空気調和機
(以下「エアコン10」という)の冷凍サイクルを示し
ている。このエアコン10は、被空調室に設置される室
内ユニット12と室外に設置される室外ユニット14に
よって構成されており、室内ユニット12と室外ユニッ
ト14とは、冷媒を循環させる太管の冷媒配管16A
と、細管の冷媒配管16Bとで接続されている。
【0026】室内ユニット12には、熱交換器18が設
けられており、冷媒配管16A、16Bのそれぞれの一
端がこの熱交換器18に接続されている。また、冷媒配
管16Aの他端は、室外ユニット14のバルブ20Aに
接続されている。このバルブ20Aは、マフラー22A
を介して四方弁24に接続されている。この四方弁24
は、アキュムレータ28を介して及びマフラー22Bを
介してコンプレッサ26に接続されている。
【0027】さらに、室外ユニット14には、熱交換器
30が設けられている。この熱交換器30は、一方が四
方弁24に接続され、他方がキャピラリチューブ32、
ストレーナ34、モジュレータ38を介してバルブ20
Bに接続されている。また、ストレーナ34とモジュレ
ータ38の間には、電動膨張弁36が設けられ、バルブ
20Bには、冷媒配管16Bの他端が接続されている。
これによって、室内ユニット12と室外ユニット14の
間に冷凍サイクルを形成する冷媒の密閉された循環路が
構成されている。
【0028】エアコン10は、コンプレッサ26の運転
によってこの冷凍サイクル中を冷媒が循環されることに
より冷房または暖房運転が可能となっている。
【0029】すなわち、冷房モードでは、コンプレッサ
26によって圧縮された冷媒が熱交換器30へ供給され
ることにより液化され、この液化された冷媒が室内ユニ
ット12の熱交換器18で気化することにより、熱交換
器18を通過する空気を冷却する。また、暖房モードで
は、逆に、コンプレッサ26によって圧縮された冷媒
が、室内ユニット12の熱交換器18で凝縮されること
により放熱し、この冷媒が放熱した熱で熱交換器18を
通過する空気が加熱される。
【0030】図1では矢印によって暖房運転時(暖房モ
ード)と冷房運転時(冷房モードまたはドライモード)
の冷媒の流れを示しており、四方弁24の切り換えによ
って、運転モードが冷房モード(含むドライモード)と
暖房モードが切り換えられ、電動膨張弁36の弁開度を
制御することにより、冷媒の蒸発温度が調整される。な
お、本発明は、任意の構成の空気調和機に適用すること
ができ、エアコン10はその一例を示している。
【0031】図3に示されるように、室内ユニット12
は、吸込み口48と吹出し口50が形成されたケーシン
グ42内に熱交換器18が設けられている。このケーシ
ング42は、ベース板40によって室内の壁面等へ固定
される。
【0032】このケーシング42内には、熱交換器18
と吸込み口48の間にクロスフローファン44とフィル
タ46が配置されており、クロスフローファン44の作
動によって室内の空気がケーシング42内へ吸引され、
フィルタ46及び熱交換器18を通過した後、吹出し口
50から室内へ吹き出される。このとき、室内へ吹き出
される空気が熱交換器18を通過することにより熱交換
器18内を循環される冷媒との間で熱交換が行われ、室
内を空調する温調された空気となる。
【0033】室内ユニット12の吹出し口50には、左
右フラップ52と共に上下フラップ54が設けられてお
り、左右フラップ52及び上下フラップ54によって、
吹出し口50から吹き出される空調風(温調された空
気)の向きが変えられるようになっている。すなわち、
吹出し口50から室内へ吹き出される空気は、上下フラ
ップ54によって上下方向に沿って風向が換えられる。
また、左右フラップ52は、吹出し口50から吹き出す
空気の方向を左右方向(水平方向)に沿って換えるよう
になっている。エアコン10は、上下フラップ54及び
左右フラップ52により吹出し口50から吹き出される
空気の風向を任意に換えることができるようになってい
る。
【0034】図4に示されるように、室内ユニット12
には、電源基板56、コントロール基板58及びパワー
リレー基板60が設けられている。エアコン10を運転
するための電力が供給される電源基板56には、モータ
電源62、制御回路電源64、シリアル電源66及び駆
動回路68が設けられている。また、コントロール基板
58には、シリアル回路70、駆動回路72及びマイコ
ン74が設けられている。
【0035】電源基板56の駆動回路68には、クロス
フローファン44を駆動するファンモータ76(例えば
DCブラシレスモータ)が接続されており、コントロー
ル基板58に設けられているマイコン74からの制御信
号に応じてモータ電源62から駆動電力を供給する。こ
のとき、マイコン74は、駆動回路68からの出力電圧
を12V〜36Vの範囲で256ステップで変化させる
ように制御する。これによって、室内ユニット12の吹
出し口50から吹き出される空調風の風量が調整され
る。
【0036】コントロール基板58の駆動回路72に
は、パワーリレー基板60、左右フラップ52を操作す
る左右フラップモータ77及び上下フラップ54を操作
する上下フラップモータ78が接続されている。パワー
リレー基板60には、パワーリレー80と温度ヒューズ
等が設けられており、マイコン74からの信号によっ
て、パワーリレー80を操作し、室外ユニット14へ電
力を供給するための接点80Aを開閉する。エアコン1
0は、接点80Aが閉じられることにより、室外ユニッ
ト14への電力の供給が可能となる。
【0037】左右フラップモータ77及び上下フラップ
モータ78は、マイコン74の制御信号に応じて制御さ
れて、左右フラップ52及び上下フラップ54のそれぞ
れを操作する。左右フラップ52が左右方向へスイング
されることにより、吹出し口50から吹き出される空気
(空調風)の吹出し方向が左右方向へ換えられ、上下フ
ラップ54が上下方向へスイングされることにより、室
内ユニット12の吹出し口50から吹き出される空気
(空調風)の吹出し方向が上下方向へ換えられる。左右
フラップ52及び上下フラップ54の操作は、吹出し風
が任意の方向へ向けられるように固定でき、また、風向
がランダムに変化するようにも設定できる。
【0038】エアコン10の室内ユニット12では、ク
ロスフローファン44の回転と左右フラップ52及び上
下フラップ54の操作が制御されることにより、所望の
風量及び風向または室内を快適にするために制御された
風量及び風向で空調された空気を室内へ吹出す。
【0039】なお、図9に示されるように、左右フラッ
プ52は、室内ユニット12の正面を中心に左右方向に
角度θ0 (全体として角度2θ0 )の範囲で風向を変化
するように制御される。なお、この角度2θ0 は、例え
ば、従来約90°の範囲であったのに対して100°〜
120°と広くなるように設定されている。
【0040】図4に示されるように、マイコン74及び
電源回路56のシリアル電源66に接続されているシリ
アル回路70は、室外ユニット14へ接続されており、
マイコン74は、このシリアル回路70を介して室外ユ
ニット14との間でシリアル通信を行い、室外ユニット
14の作動を制御するようになっている。
【0041】また、室内ユニット12には、リモコンス
イッチ120(図1参照)からの操作信号を受信する受
信回路及び運転表示用の表示LED等を備えた表示基板
82が設けられており、この表示基板82がマイコン7
4に接続されている。図1に示されるように、表示基板
82の表示部82Aは、ケーシング42の前面に配置さ
れており、この表示部82Aにリモコンスイッチ120
から送出される操作信号を受信する受信部が設けられて
いる。これにより、リモコンスイッチ120を表示部8
2Aへ向けて操作することにより、リモコンスイッチ1
20からの操作信号がマイコン74に入力される。
【0042】図4に示されるように、マイコン74に
は、室内温度を検出する室温センサ84及び熱交換器1
8のコイル温度を検出する熱交温度センサ86が接続さ
れ、さらに、コントロール基板58に設けられているサ
ービスLED及び運転切換スイッチ88が接続されてい
る。運転切換スイッチ88は、「通常運転」とメンテナ
ンス時等に行う「試験運転」との切換及び、電源スイッ
チ88Aの接点を開放してエアコン10への運転電力の
供給を遮断する「停止」に切換えられる。通常、この運
転切換スイッチ88は、「通常運転」に設定され電源ス
イッチ88Aの接点が閉じられている。なお、サービス
LEDは、メンテナンス時に点灯操作することにより、
サービスマンに自己診断結果を知らせるようになってい
る。
【0043】室内ユニット12には、室外ユニット14
との間の配線が接続される端子台90が設けられてい
る。この端子台90のターミナル90A、90B、90
Cには、室内ユニット12から室外ユニット14へ供給
する電源用の配線と、室内ユニット12と室外ユニット
14の間でシリアル通信を行うための配線が接続されれ
る。
【0044】図5に示されるように、室外ユニット14
には、端子台92が設けられており、この端子台92の
ターミナル92A、92B、92Cがそれぞれ室内ユニ
ット12の端子台90のターミナル90A、90B、9
0Cに接続される。
【0045】この室外ユニット14には、整流基板9
4、コントロール基板96が設けられている。コントロ
ール基板96には、マイコン98、ノイズフィルタ10
0A、100B、100C、シリアル回路102及びス
イッチング電源104等が設けられている。
【0046】整流基板94には、ノイズフィルタ100
Aを介して供給される電力を倍電圧整流し、ノイズフィ
ルタ100B、100Cを介して平滑化した直流電力を
スイッチング電源104へ出力する。スイッチング電源
104は、マイコン98と共にインバータ回路106に
接続されており、このインバータ回路106がコンプレ
ッサモータ108に接続されている。インバータ回路1
06は、マイコン98から出力される制御信号に応じた
周波数の電力をコンプレッサモータ108へ出力し、コ
ンプレッサ26を回転駆動する。
【0047】なお、マイコン98は、インバータ回路1
06から出力される電力の周波数が、オフまたは14Hz
以上(上限は運転電流の上限による)の範囲となるよう
に制御しており、これによって、コンプレッサモータ1
08、すなわちコンプレッサ26の回転数が変えられ、
コンプレッサ26の運転能力(エアコン10の冷暖房能
力)が制御される。
【0048】このコントロール基板96には、四方弁2
4及び熱交換器30を冷却するための送風ファン(図示
省略)を駆動するファンモータ110、ファンモータコ
ンデンサ110Aが接続されている。また、室外ユニッ
ト14には、外気温度を検出する外気温度センサ11
2、熱交換器30の冷媒コイルの温度を検出するコイル
温度センサ114及びコンプレッサ26の温度を検出す
るコンプレッサ温度センサ116が設けられており、こ
れらがマイコン98に接続されている。
【0049】マイコン98は、運転モードに応じて四方
弁24を切り換えると共に、室内ユニット12からの制
御信号、外気温度センサ112、コイル温度センサ11
4及びコンプレッサ温度センサ116の検出結果に基づ
いて、ファンモータ110のオン/オフ及びコンプレッ
サモータ108の運転周波数(コンプレッサ26の能
力)等を制御するようになっている。
【0050】また、コントロール基板96には、電動膨
張弁36を開閉駆動するモータ118が接続されてい
る。マイコン98は、モータ118によって電動膨張弁
36の開度を制御する。
【0051】図6(A)及び図6(B)には、エアコン
10の運転操作を行うためのリモコンスイッチ120
(以下「メインリモコン」とする)が示されている。メ
インリモコン120には、表示部122が設けられてい
る。この表示部122には、運転モード、設定温度、室
内温度(室温)、時間に加えて風向、風量等のエアコン
10を運転するときの運転条件が表示されるようになっ
ている。
【0052】また、メインリモコン120には、運転/
停止ボタン124、温度設定ボタン126A、126B
と共に、体感ボタン128及び風向ボタン130が設け
られている。エアコン10は、運転/停止ボタン124
の操作によって運転/停止される。また、温度設定ボタ
ン126A、126Bによって表示部122に表示され
る設定温度(空調するときの目標温度)が変えられるよ
うになっている。
【0053】メインリモコン120には、内部に温度セ
ンサ(図示省略)が設けられており、このメインリモコ
ン120によってメインリモコン120の周囲の室温を
測定して室内ユニット12へ送出するようになってい
る。また、後述するサブリモコン140にも温度センサ
が設けられており、サブリモコン140の周囲の室温を
測定して室内ユニット12へ送出できるようになってい
る。室内ユニット12のマイコン74は、室内ユニット
12に設けている室温センサ84、メインリモコン12
0及びサブリモコン140によって室内の温度を検出で
きるようになっている。
【0054】体感ボタン128は、室温を測定する温度
センサの切換え用となっており、この体感ボタン128
を操作することにより、室内ユニット12の室温センサ
84を用いて室温を測定する通常モードと、この室温セ
ンサ84に加えてメインリモコン120(通常体感モー
ド)又はメインリモコン120とサブリモコン140
(マルチ体感モード)を用いて室温を測定する体感モー
ドと、に切換えられる。
【0055】また、風向ボタン130の操作によって、
左右フラップ52が予め設定された範囲内で自動的にス
イングされる自動モードが選択される。また、この風向
ボタン130によって左右フラップ52を任意の方向へ
向けて固定することができる(非自動モード)。
【0056】なお、本実施の形態では、非自動モードで
左右フラップ52を任意の方向へ向けて固定するように
説明するが、スイング範囲を任意に選択して選択したス
イング範囲内でスイングするようにしても良い。
【0057】メインリモコン120には、スライドカバ
ー130が設けられており、このスライドカバー134
のスライド操作によって、種々の操作ボタンを有する操
作パネル132が露出されるようになっている。
【0058】図6(A)に示されるように、スライドカ
バー134内に隠蔽されている操作パネル132の運転
切換ボタン136によって、エアコン10の運転モード
が自動、暖房、ドライ、冷房、空気清浄、乾燥と順に切
り換えられる。また、操作パネル132内のスイッチ操
作により、吹出し口50から吹出す風量、風向(上下方
向)の切換えが可能であり、また、ハイパワー及び能力
セーブ等の空調能力の選択が可能となっている。さら
に、操作パネル132上のスイッチ操作によって運転開
始時間、運転停止時間等のタイマー設定が可能となって
いる。
【0059】このメインリモコン120は、各操作ボタ
ンが操作されるごとに、操作内容に応じた操作信号を室
内ユニット12の表示部82Aへ向けて送出すると共
に、温度センサによって検出した室内温度を送出する。
また、メインリモコン120は、この室温は、操作ボタ
ンの操作に拘わらず一定の時間間隔で送出するようにな
っている。
【0060】エアコン10は、メインリモコン120に
よって検出されて送られる室内温度に基づいて空調運転
を行うことができる。すなわち、メインリモコン120
は、エアコン10によって空調される室内のメインエリ
アで操作されることにより、このメインエリアの空調状
態(主に温度)を検出でき、メインリモコン120によ
って検出した温度が設定温度となるように空調運転が行
われる。
【0061】ところで、図1に示されるように、エアコ
ン10の表示部82Aは、メインリモコン120とは別
に設けられるリモコンセンサスイッチ(以下「サブリモ
コン140」と言う)からの信号も合わせて受信するよ
うになっている。
【0062】図7、図8(A)及び図8(B)には、サ
ブリモコン140の概略が示されている。図7に示され
るように、サブリモコン140は、サブリモコン140
の周囲の温度を検出し、検出した温度に応じた信号(例
えば電圧)を出力する温度検出部142と共に、人検知
部144及び位置設定スイッチ146を備えており、ぞ
れぞれが変換部148に接続されている。また、この変
換部148は、通信部150に接続されている。
【0063】人検知部144には、フルネルレンズによ
って集光した遠赤外線を検出する焦電素子を備えた人検
知センサ152が設けられている。図8(A)及び図8
(B)に示されるように、この人検知センサ152は、
サブリモコン140の中央部に設けられている半球状の
ドームカバー154内に配置されており、ドームカバー
154を透過した周囲の遠赤外線を検出するようになっ
ている。
【0064】図7に示されるように、この人検知センサ
152は、検知回路156に接続されている。人検知部
144は、検知回路156が人検知センサ152によっ
て検出した遠赤外線の変化の有無からサブリモコン14
0の周囲の人の有無を検出する一般的な人検知の構成と
なっている。
【0065】なお、検知回路156には、感度調整器1
58が接続されている。図8(B)に示されるように、
サブリモコン140には、感度調整器158の調整つま
み158Aが設けられており、この調整つまみ158A
によって人感知センサ152の感度、すなわち、検出距
離を調整することができるようになっている。
【0066】図8(A)及び図8(B)に示されるよう
に、サブリモコン140のスライドカバー140Aを下
方へスライド操作することにより、位置設定スイッチ1
46が開放される。
【0067】図8(B)に示されるように、位置設定ス
イッチ146は、サブリモコン140に対する室内ユニ
ット12の位置に応じて、操作ノブ146Aを「右」、
「中」及び「左」の3段階の表示位置へスライド操作す
るようになっている。なお、前記した調整つまみ158
Aも、通常、スライドカバー140Aによって隠されて
いる。
【0068】変換部148は、温度検出部142、人検
知部144及び位置設定スイッチ146からの入力信号
を、それぞれの信号を予め設定されたコードに基づいて
変換して、通信部150へ出力する。
【0069】通信部150は、変換部148から出力さ
れた信号を室内ユニット12へ向けて送出する。また、
図8(A)及び図8(B)に示されうように、サブリモ
コン140には、サブリモコン140をオン/オフする
電源スイッチ160が設けられている。通信部150
は、電源スイッチ160がオン操作されることにより、
オン信号を送出すると共に、温度検出部142、人検知
部144及び位置設定スイッチ146からの入力に応じ
て信号の送出を行う。
【0070】サブリモコン140は、電源スイッチ16
0がオン操作されることにより、温度検出部142によ
る室温の測定及び人検知部144による人の有無の検出
を行い、人検知部144で人を検知している間は、一定
の時間間隔で測定した室温と共に位置設置スイッチ14
6によって設定されている位置信号を送出する。
【0071】一方、室内ユニット12のマイコン74
は、サブリモコン140から位置設定信号によって、サ
ブリモコン140の位置を判定し、この位置へ吹出し口
50からの空調風が吹き出されるように左右フラップ5
2をスイングさせる。また、室内ユニット12のマイコ
ン74は、サブリモコン140から人を検知したことを
示す信号が停止されると、この左右フラップ52のスイ
ングを停止し、再度、人を検出した信号が入力されるこ
とにより左右フラップ52のスイングを開始する。この
とき、マイコン74は、メインリモコン120の体感ボ
タン128が操作されて体感モードであるときには、サ
ブリモコン140から送出される室温を用いて空調風の
温度及び風量を制御するようになっている。
【0072】図10に示されるように、エアコン10の
室内ユニット12は、通常、空調される被空調室162
内のメインエリア162Aへ向けて空調風を吹き出すよ
うに取付けられる。すなわち、室内ユニット12は、正
面が被空調室内のメインエリアへ向けられて取付けら
れ、通常、このメインエリアが快適な空調状態となるよ
うに運転される。
【0073】サブリモコン140は、被空調室162内
でメインエリア162Aと異なる位置で空調を行いたい
エリア(以下「サブエリア162B」と言う)に取付け
られる。
【0074】図9に示されるように、エアコン10は、
左右フラップ52によって吹き出される空調風の向き
が、通常、室内ユニット12の正面がイニシャル位置
(以下イニシャル位置C」とする)となっており、左右
フラップ52は、このイニシャル位置Cを中心に角度θ
0 の範囲で左右にスイングされる(例えば左右に50°
の範囲でスイング)。また、サブリモコン140の位置
設定スイッチ146が、「中」に設定されているときに
は、このイニシャル位置Cを中心に同様に左右フラップ
52がスイングされる。
【0075】一方、サブリモコン140の位置設定スイ
ッチ146が「左」または「右」に設定されると、室内
ユニット12のイニシャル位置R、Lがそれぞれ角度θ
R 、θL に変更され、それぞれ左右に角度θ1 (例えば
約30°)の範囲でスイングされる。すなわち、左右フ
ラップ52のスイングがサブリモコン140の位置設定
スイッチ146によって、右または左側へ偏寄されるよ
うになっている。
【0076】なお、サブリモコン140からの信号によ
って左右フラップ52をスイングさせるときには、吹出
し口50から吹き出される風量を増加させるなどして、
サブリモコン140が示すサブエリア162Bへ空調風
が確実に達するようにしている。
【0077】一方、室内ユニット12に設けているマイ
コン74は、メインリモコン120の体感ボタン128
が操作されると、メインリモコン120によって検出す
る室温及びサブリモコン140によって検出する室温と
設定温度に基づいて空調能力を制御して、被空調室16
2内の空調を行う。このとき、サブリモコン140によ
って検出して送られた室温を図示しないメモリに記憶
し、メインリモコン120によって検出した室温を読み
込むごとに、サブリモコン140の周囲の室温を予測し
て、メインリモコン120によって検出した室温との差
から設定温度を補正する。
【0078】このとき、設定温度の補正量が大きくなる
のを防止するために、設定温度の補正量が所定値(例え
ば数°C、本実施の形態では一例として1°C)以内に
制限している。
【0079】マイコン74は、補正した設定温度とメイ
ンリモコン120によって検出する室温に基づいて空調
能力を制御することにより、メインエリア162Aとサ
ブエリア162Bの体感温度(室温)が略等しくなるよ
うに空調能力を制御するようになっている。
【0080】以下に本実施の形態の作用を説明する。エ
アコン10では、メインリモコン120のスイッチ操作
によって冷房運転、ドライ運転及び暖房運転等の何れか
に設定された状態で運転/停止操作がなされると、設定
された運転モードによる運転を開始する。
【0081】エアコン10は運転操作がなされて空調運
転を開始すると、設定温度と室内温度を測定し、この測
定結果に基づいて、コンプレッサ26の運転周波数、風
量(クロスフローファンの回転数)等を設定し、この設
定結果に基づいて空調運転を行う。
【0082】また、室外ユニット14では、設定された
運転モードに応じて四方弁24を切換える。例えば、冷
房ないしドライモードに設定されると、コンプレッサ2
6によって圧縮された冷媒が、室外ユニット14の熱交
換器30へ供給されるようにする。これにより、コンプ
レッサ26によって圧縮された冷媒は、熱交換器30を
通過することにより液化され、この液化された冷媒が室
内ユニット12の熱交換器18へ供給される。室内ユニ
ット12の熱交換器18へ供給された冷媒は、熱交換器
18を通過するときに気化して、熱交換器18を通過す
る空気を冷却する。
【0083】一方、暖房運転時には、コンプレッサ26
によって圧縮した高圧の冷媒が室内ユニット12の熱交
換器18へ供給されるように四方弁24を切換える。こ
れにより、コンプレッサ26で圧縮された高圧の冷媒
が、熱交換器18で液化されるときに、熱交換器18を
通過する空気を加熱する。この熱交換器18で加熱され
た空気が吹出し口50から室内へ吹き出されることによ
り室内が暖房される。
【0084】ところで、エアコン10では、通常、室内
温度を室内ユニット12の室温センサ84によって測定
しているが、メインリモコン120の体感ボタン128
が操作されると、室温センサ84で測定した室温に加え
メインリモコン120によって測定した室温を用いた体
感モードでの運転を行う。このとき、サブリモコン14
0がオンされ、サブリモコン140の温度検出部142
で測定した室温を受信しているときには、室温センサ8
4、メインリモコン120及びサブリモコン140のそ
れぞれで検出した室温に基づいて空調運転を行うマルチ
体感モードでの運転を行うようになっている。なお、体
感モードは、冷房、暖房、ドライ等の風向及び風量が自
動に設定された自動運転時に実行可能となる。
【0085】図11には、サブリモコン140の動作の
概略を示している。このサブリモコン140では、電源
スイッチ160がオン操作されることにより、温度検出
部142によってサブリモコン140の周囲の室温の計
測を開始すると共に、人検知センサ152によって人の
有無の検出を行う。
【0086】人の有無の検出は、人検知センサ152が
所定時間以上(例えば15分)オンしなければ無人に設
定され、断続的でも所定時間以内に人検知センサ152
が人を検出し続ければ、有人に設定される。
【0087】一方、図11のフローチャートに示される
ように、サブリモコン140は、電源スイッチ160が
オン操作されることにより最初のステップ200で位置
設定スイッチ146の設定状態と共に、温度検出部14
2で測定した室温を送出する。これと共に、次のステッ
プ202では、信号を送出するためのインターバルを計
測するタイマをリセット/スタートさせる。
【0088】次のステップ204では、タイマによって
計測している時間が所定時間に達したか否かを確認し、
所定時間に達したとき(ステップ204で肯定判定)に
は、ステップ206へ移行して、人検知部144が有人
と判定(有人に設定)しているか否かを確認する。
【0089】ここで、有人判定されているときには、ス
テップ206で肯定判定されてステップ200へ移行す
る。これによって、所定のインターバル(例えば時間t
2 が約10分)ごとに、サブリモコン140からサブリ
モコン140の周囲の室温が送出される。
【0090】また、無人に設定されているとき(ステッ
プ206で否定判定)には、人検知部144がサブリモ
コン140の周囲の人を検知するまでは、待機状態とな
り、人を検知することによりステップ200で肯定判定
され、このフローチャートの実行が再開される。
【0091】一方、エアコン10は、メインリモコン1
20から体感モードへ移行する信号が入力されることに
より、メインリモコン120とサブリモコン140によ
って検出した室温を用いた体感モード(マルチ体感モー
ド)が実行される。このとき、メインリモコン120に
よって検出した室温とサブリモコン140によって検出
した室温に基づいて、設定温度を補正し、補正した設定
温度に基づいて被空調室162内の空調を行う。また、
サブリモコン140から位置設定信号(位置設定スイッ
チ146の操作状態に応じた信号)が入力されることに
より、室内ユニット12は、左右フラップ52のイニシ
ャル位置を設定し、このイニシャル位置に応じたスイン
グを行う。なお、体感モードが終了したとき、又は、サ
ブリモコン140の動作が停止したとき(温度信号の送
出を停止したときなど)には、左右フラップ52のイニ
シャル位置が戻され、メインエリア162Aの空調が行
われるようになっている。
【0092】メインリモコン120は、サブリモコン1
40とインターバルで検出した室温を送出するようにな
っており、室内ユニット12のマイコン74は、サブリ
モコン140から送出された室温を順に記憶し、メイン
リモコン120から送出され室温Trtp を読み込むごと
に、記憶している室温から現在の室温Trts を予測して
いる。
【0093】また、サブリモコン140が室温を送出す
るインターバルは、時間t2 (例えば約10分弱)であ
り、メインリモコン120が室温を送出するインターバ
ルは、時間t1 (例えば、約5分強)としている。ま
た、サブリモコン140からの室温の送出が停止するこ
とにより設定温度の補正が終了するようになっている。
このときは、左右フラップ52のイニシャル位置が戻さ
れ、メインエリア162Aへ向けて空調風が吹き出され
る。
【0094】図12には、メインリモコン120とサブ
リモコン140によって検出した室温に基づく設定温度
の補正の概略を示している。このフローチャートは体感
モードに設定されて、メインリモコン120とサブリモ
コン140からの室温が送出されることにより実行され
る。
【0095】図12のフローチャートの最初のステップ
210では、メインリモコン120から送出された室温
信号を受信したか否かの確認を行い、メインリモコン1
20から送出された室温信号を受信する(ステップ21
0で肯定判定)と、ステップ212へ移行し、受信した
室温信号から室温Trtp を読み込む。
【0096】これと共に、ステップ214では、サブリ
モコン140によって検出する室温を予測している。
【0097】図13には、サブリモコン140によって
検出する室温の予測の一例を示している。サブリモコン
140から室温信号が送出される毎に、サブリモコン1
40から送出された室温Trts を読込み、最新の2回分
の室温Trts1、Trts1を記憶し、最後に室温を読み込ん
だときの経過時間から現在の室温Trtt を予測してい
る。このフローチャートでは、最初のステップ220
で、サブリモコン140から送出された室温信号を受信
したか否かを確認し、肯定判定されたときには、ステッ
プ222へ移行して送出された室温Trts を読み込む。
この後、室温Trts1、Trts2をそれぞれ更新して、最新
2 個の室温を記憶する(ステップ224)。
【0098】次にステップ226ではタイマをリセット
/スタートさせて経過時間の計測を開始すると共に、ス
テップ228では、サブリモコン140によって検出し
た室温の読み出し要求がなされたか否かを確認する。
【0099】ここで、サブリモコン140によって計測
した室温が要求されたとき(ステップ228で肯定判
定)には、ステップ230へ移行して現在の室温Trtt
を予測する。この室温の予測は、タイマによって計測し
ている経過時間t0 を読み込み、次に、読み込んだ経過
時間t0 と記憶している室温Trts1、Trts2及びサブリ
モコン140が室温を測定するインターバル(時間
2 )を用いて行う(次式参照)。
【0100】 Trtt =Trts1+(Trts1−Trts2)×t0 /t2 なお、本実施の形態では、サブリモコン140によって
検出する室温Trts の変化の傾きから室温Trtt を予測
したが、これに限らず、例えばファジー演算によって室
温Trtt を予測する等、任意の方法を用いることができ
る。
【0101】図12に示されるフローチャートでは、ス
テップ214で予測された室温Trt t を読み込むと、ス
テップ216へ移行して設定温度の補正を行う。設定温
度の補正は、メインリモコン120によって検出した室
温Trtp の差を演算し、設定温度TSET の補正量ΔT
SET を算出する。このとき、予め設定した定数αを掛け
合わせることにより、補正量ΔTSET が所定値を越えな
いようにして、補正した設定温度Ts を求める(次式参
照)。
【0102】 ΔTSET =(Trtp −Trtt )×α (−1°C≦ΔTSET ≦1°C) Ts =TSET +ΔTSET マイコン74は、このようにして設定温度Ts を補正す
ると、補正した設定温度Ts に基づいて空調運転を行う
(ステップ218)。なお、設定温度に基づいた空調運
転は、従来公知の種々の方法を適用でき本実施の形態で
は詳細な説明を省略する。なお、設定温度に基づいた空
調制御としては、ファジー制御を用いる方法が適用で
き、より効率的に空調を行うことができるので好まし
い。
【0103】このようにして設定温度TSET を補正する
ことにより、図14に示されるように、メインリモコン
120によって検出する室温Trtp が徐々に設定温度T
SETに近づくと共に、サブリモコン140によって検出
する室温Trts も徐々に設定温度TSET に近づことな
り、被空調室162内、特にメインエリア162Aとサ
ブエリア162Bが快適な体感温度の空調状態となる。
なお、室温Trtp と設定温度TSET の偏差が所定の温度
以内(例えば1°C)となったときには、設定温度T
SET の補正を終了する。
【0104】一方、サブリモコン140は、一定のイン
ターバルで人検知センサ152がサブエリア162B内
の人の有無を検出しており、エアコン10は、サブリモ
コン140が人を検出しなくなると、サブリモコン14
0によって検出する室温Trt s を用いた設定温度TSET
の補正を終了するので、人のいないサブエリア162B
を不必要に空調してしまうのを防止することができる。
【0105】このように、エアコン10を用いて被空調
室162内を空調することにより、所望の領域のみが快
適となるように効率的に空調できるため、エアコン10
によって被空調室162内を空調するときの省エネを図
ることができる。
【0106】なお、本実施の形態では、1台の室内ユニ
ット12に対して1台ずつのメインリモコン120とサ
ブリモコン140を用いて説明したが、サブリモコン1
40は、複数台設けても良い。これにより、広い室内を
多数のエリアに分割して、それぞれのうちの特定のエリ
アのみを効率的に空調することができる。
【0107】なお、以上説明した実施の形態は、本発明
の構成を限定するものではない。本発明は、室内ユニッ
トが設けられる被空調室を空調する任意の構成の空気調
和機に適用できる。
【0108】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明によれば、主
室温と副室温の温度差に基づいて補正した設定温度に基
づいて空調を行うため、主室温と副室温のそれぞれを設
定温度に近づけるための制御が容易となる。また、主温
度検出手段と副温度検出手段によって室温を検出する領
域を効果的に空調することができ、空調時の省エネを図
ることができると言う優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に適用した室内ユニットとリモコ
ンスイッチを示す概略斜視図である。
【図2】本実施の形態に適用したエアコンの冷凍サイク
ルを示す概略図である。
【図3】室内ユニットの内部を示す概略断面図である。
【図4】室内ユニット内の基板の構成を示す概略ブロッ
ク図である。
【図5】室外ユニットのきばんんの構成を示す概略ブロ
ック図である。
【図6】(A)及び(B)はそれぞれメインリモコンを
示す概略平面図であり、(A)はスライドカバーを開い
た状態を示し、(B)はスライドカバーを閉じた状態を
示している。
【図7】本発明に係るサブリモコンの概略構成を示すブ
ロック図である。
【図8】(A)及び(B)はそれぞれ本発明に係るサブ
リモコンを示す概略平面図であり、(A)はスライドカ
バーを開いた状態を示し、(B)はスライドカバーを閉
じた状態を示している。
【図9】サブリモコンによって指定された位置に対する
室内ユニットの左右フラップのスイング領域を示す概略
図である。
【図10】室内ユニットから空調風を吹き出す領域を示
す概略図であり、メインエリアとサブエリアの双方を空
調する状態を示している。
【図11】サブリモコンの作動の一例を示すフローチャ
ートである。
【図12】設定温度の補正の一例を示すフローチャート
である。
【図13】サブリモコンによって検出する室温の予測の
一例を示すフローチャートである。
【図14】暖房時のメインリモコンによって検出する室
温とサブリモコンによって検出する室温の時間に対する
変化の概略を示す線図である。
【符号の説明】
10 エアコン(空気調和機) 12 室内ユニット 14 室外ユニット 18 熱交換器 26 コンプレッサ 50 吹出し口 52 左右フラップ 74 マイコン(空調制御手段、補正手段、補正制限
手段、予測手段、記憶手段) 77 左右フラップモータ 82 表示基板 84 室温センサ(内部温度検出手段) 120 メインリモコン(主温度検出手段) 128 体感ボタン 140 サブリモコン(副温度検出手段) 142 温度検出部(副温度検出手段) 144 人検知部(人検知手段) 146 位置設定スイッチ 150 通信部 152 人検知センサ 160 電源スイッチ 162 被空調室 162A メインエリア 162B サブエリア
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金井 弘 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 室内ユニットが設けられている被空調室
    内を設定温度を含む運転条件と室温に基づいて空調する
    空気調和機であって、前記空調室内に設けられる主温度
    検出手段と、前記空調室内に設けられる副温度検出手段
    と、前記主温度検出手段によって検出した主室温と前記
    副温度センサによって検出した副室温の温度差に基づい
    て前記設定温度を補正する補正手段と、前記補正手段に
    よって補正された設定温度に基づいて空調能力を制御す
    る空調制御手段と、を含むことを特徴とする空気調和
    機。
  2. 【請求項2】 前記補正手段による前記設定温度の補正
    量を所定範囲に制限する補正制限手段を含むことを特徴
    とする請求項1に記載の空気調和機。
  3. 【請求項3】 前記副室温の変化履歴を記憶する記憶手
    段と、前記記憶手段によって記憶した変化履歴に基づい
    て前記副室温を予測する予測手段と、を含み、前記補正
    手段が前記予測手段によって予測した副室温と前記主温
    度検出手段によって検出した主室温に基づいて前記設定
    温度を補正することを特徴とするす請求項1又は請求項
    2の何れかに記載の空気調和機。
  4. 【請求項4】 前記主温度検出手段が前記運転条件を設
    定するリモコンスイッチに設けられていることを特徴と
    する請求項1から請求項3の何れかに記載の空気調和
    機。
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