JPH1182637A - 高負荷伝動用vベルト - Google Patents

高負荷伝動用vベルト

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JPH1182637A
JPH1182637A JP25020497A JP25020497A JPH1182637A JP H1182637 A JPH1182637 A JP H1182637A JP 25020497 A JP25020497 A JP 25020497A JP 25020497 A JP25020497 A JP 25020497A JP H1182637 A JPH1182637 A JP H1182637A
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16GBELTS, CABLES, OR ROPES, PREDOMINANTLY USED FOR DRIVING PURPOSES; CHAINS; FITTINGS PREDOMINANTLY USED THEREFOR
    • F16G5/00V-belts, i.e. belts of tapered cross-section
    • F16G5/16V-belts, i.e. belts of tapered cross-section consisting of several parts
    • F16G5/166V-belts, i.e. belts of tapered cross-section consisting of several parts with non-metallic rings

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブロックを構成する金属部材とフェノール樹
脂層とを強固に接着して両者の界面剥離を防止する。 【解決手段】 金属部材12表面をアルカリ浸漬処理及
び酸浸漬処理により粗面化する。この金属部材12の表
面全体にアミノアルコキシシランからなるシランカップ
リング剤で構成された接着剤層14を介してフェノール
樹脂層13を積層してブロック7を構成する。多数のブ
ロック7をエンドレスの張力帯1にベルト長手方向全長
に亘って所定ピッチで並んで取り付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ブロックVベル
トと呼ばれる高負荷伝動用Vベルトの改良に関し、特に
プーリと摺接するブロックの側圧対策に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】現在、自動車の走行用変速装置として、
ベルト式無段変速装置の開発が進められている。このベ
ルト式無段変速装置は、駆動軸及び従動軸の各々に溝間
隔が可変なプーリを取り付けるとともに、この2個のプ
ーリ間にVベルトを巻き掛け、上記各プーリの溝間隔を
調整して回転ピッチを変化させることにより、無段階に
変速するように構成されている。
【0003】このようなVベルトとして、例えばエンド
レスの一対のゴム製の張力帯と、ベルト幅方向両側面に
この各張力帯を嵌合する嵌合溝及びプーリのベルト溝側
面と摺接する摺接部を有する樹脂製の多数のブロックと
で構成され、上記各張力帯の上下面及び各ブロックの嵌
合溝の上下面にそれぞれ形成された凹部及び凸部を互い
に係合させることにより、各ブロックが両張力帯にベル
ト長手方向全長に亘って所定ピッチで並んで取り付けら
れたいわゆるブロックVベルトと呼ばれる高負荷伝動用
Vベルトが知られている(例えば特開昭60―4915
1号公報参照)。
【0004】このブロックVベルトは、プーリの側圧を
各ブロックで受けるとともに、動力伝達を張力帯で行う
ようになされており、従来のゴムVベルトに比べて屈曲
性が良く、高側圧に耐え得るようにすることが可能であ
り、また、金属Vベルトに比べて軽量化が図れて潤滑が
不要になるとともに、騒音が少ない等の多くの利点を有
している。
【0005】そして、上記各ブロックとして、アルミニ
ウム又はアルミニウム合金製の金属部材の表面をシラン
カップリング剤からなる接着剤層を介してフェノール樹
脂層で覆った積層タイプのものも採用されている。この
金属部材をフェノール樹脂層で覆うやり方は、一般に、
シランカップリング剤をコーティングした金属部材を金
型のキャビティにセットし、このキャビティにフェノー
ル樹脂を射出することにより行われる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述の如く
ブロックVベルトの各ブロックが金属部材をフェノール
樹脂層で覆った積層タイプである場合、異種の材質であ
る金属部材とフェノール樹脂層とが界面剥離しないよう
に両者の接着力を強化することが必要となる。
【0007】また、接着剤層を構成するシランカップリ
ング剤が末端にエポキシ基を有するものである場合に
は、カップリング反応が一般に180℃以上の高温を必
要とするのに対し、フェノール樹脂の硬化温度は一般に
160〜170℃とカップリング反応よりも低温である
ことから、成形温度をフェノール樹脂の硬化温度に合わ
せると、カップリング反応が不十分になって金属部材と
フェノール樹脂層との接着力が低下する一方、逆に成形
温度をカップリング反応に合わせると、フェノール樹脂
が金型のキャビティに射出された際に急激に増粘してシ
ョート不良が発生し易くなるという不具合がある。
【0008】この発明はかかる点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、ブロックを構成する
金属部材とフェノール樹脂層とが界面剥離しないように
両者を強固に接着しようとすることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、この発明は、金属部材を表面処理するとともに、こ
の金属部材にフェノール樹脂層を接着するための接着剤
としてのシランカップリング剤の種類を特定したことを
特徴とする。
【0010】具体的には、この発明は、エンドレスの張
力帯と、この張力帯にベルト長手方向全長に亘って所定
ピッチで並んで取り付けられた多数のブロックとからな
り、ベルト走行時、この各ブロックのベルト幅方向両側
面がプーリのベルト溝側面と摺接する高負荷伝動用Vベ
ルトを対象とし、次のような解決手段を講じた。
【0011】すなわち、請求項1に記載の発明は、上記
各ブロックを金属部材と、この金属部材の少なくともベ
ルト幅方向両側面に接着剤層を介して積層されたフェノ
ール樹脂層とで構成する。さらに、上記金属部材表面の
フェノール樹脂層積層部位をアルカリ浸漬処理及び酸浸
漬処理により粗面化する。また、上記接着剤層をアミノ
アルコキシシランからなるシランカップリング剤で構成
したことを特徴とする。
【0012】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、金属部材をアルミニウム又はアルミニ
ウム合金で構成したことを特徴とする。
【0013】上記の構成により、請求項1,2に記載の
発明では、金属部材表面のフェノール樹脂層積層部位が
酸浸漬処理及びアルカリ浸漬処理により粗面化されてい
るため、接着面積が増えてその分だけ接着力が強化され
る。
【0014】また、上記の浸漬処理により金属部材表面
にOH基が多く発生し、シランカップリング剤のSi
(OCn 2n+1m と上記発生したOH基が反応してS
i(OH)n になり、このOH基とフェノール樹脂のO
H基とが縮合反応して共有結合するため、金属部材とフ
ェノール樹脂層とが接着剤層(シランカップリング剤
層)により強固に接着する。
【0015】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、アミノアルコキシシランのアルコキシ
基を、 (OCn 2n+1m n :1以上3未満の整数 m :1以上4未満の整数 とする。さらに、アミノ基(NH2 基)を1官能にした
ことを特徴とする。
【0016】上記の構成により、請求項3に記載の発明
では、アミノアルコキシシランのNH2 基とフェノール
樹脂のOH基との反応が150℃程度と、フェノール樹
脂の硬化温度である160〜170℃に比べて低温で行
われるため、カップリング反応が十分に進行して金属部
材とフェノール樹脂層との接着力が向上する。また、フ
ェノール樹脂の硬化温度を必要以上に高くする必要がな
いため、フェノール樹脂が金型のキャビティに射出され
ても急激に増粘せず、ショート不良が発生しない。さら
に、アミノアルコキシシランはアミノ基(NH2 基)が
1官能であり、多官能である場合の自己縮合反応による
接着力低下がない。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図面に基づいて説明する。
【0018】図1〜3はこの発明の実施の形態に係る高
負荷伝動用VベルトであるブロックVベルトAを示す。
図1〜3において、1はエンドレスの左右一対の張力帯
であって、この各張力帯1は保形ゴム層2を備えてな
り、この保形ゴム層2の内部には、心線3がベルト長手
方向にスパイラル状にかつ平行に埋設されている。
【0019】上記保形ゴム層2の上面には、多数の第1
凹溝4がベルト長手方向全長に亘って所定ピッチで並ん
で形成されているとともに、下面にも多数の第2凹溝5
がベルト長手方向全長に亘って所定ピッチで並んで形成
されている。さらに、上記保形ゴム層2の上下両面には
帆布6が被着されている。
【0020】上記両張力帯1には、略「H」形に形成さ
れた多数のブロック7がベルト長手方向全長に亘って所
定ピッチで並んで取り付けられている。具体的には、こ
の各ブロック7のベルト幅方向両側面には、嵌合溝8が
「コ」の字形に切欠き形成され、この両嵌合溝8に上記
各張力帯1を嵌合するようになっている。また、各ブロ
ック7のベルト幅方向両側面には、プーリBのベルト溝
側面b1に摺接する摺接部9が各嵌合溝8を挟むように
形成されている。
【0021】上記各嵌合溝8の上面には、張力帯1の各
第1凹溝4に係合する多数の第1凸部10がベルト長手
方向全長に亘って所定ピッチで並んで形成されていると
ともに、下面にも張力帯1の各第2凹溝5に係合する多
数の第2凸部11がベルト長手方向全長に亘って所定ピ
ッチで並んで形成されている。そして、上記各ブロック
7の嵌合溝8に張力帯1を嵌合させて各ブロック7の第
1凸部10を各張力帯1の第1凹溝4に係合させるとと
もに、各ブロック7の第2凸部11を各張力帯1の第2
凹溝5に係合させることにより、各ブロック7を張力帯
1にベルト長手方向全長に亘って所定ピッチで並んで係
止固定するようになっている。この係止固定状態で、上
記各張力帯1は各ブロック7の摺接部9から所定寸法だ
け側方に突出しており、図1に示すように、この突出部
はベルト走行時にプーリBのベルト溝側面b1に圧接し
て実質的に両側の摺接部9と面一になされる。
【0022】上記各ブロック7は、例えばアルミニウム
又はアルミニウム合金製の略「H」形に形成された補強
材としての金属部材12を備えてなり、この金属部材1
2の表面全体にはフェノール樹脂層13が接着剤層14
を介して積層されている。この各層の層厚は特に限定し
ないが、一例を挙げると、金属部材12は1.5〜2.
5mm、フェノール樹脂層13は0.5〜1.0mm、
接着剤層14は1〜3μmである。
【0023】この発明の特徴の1つとして、上記金属部
材12の表面は、アルカリ浸漬処理及び酸浸漬処理によ
りエッチングされて粗面化されている。この処理に用い
るアルカリ水溶液としては、例えば1N(規定)−Na
OHであり、酸水溶液としては、例えば1N(規定)−
HNO3 であり、金属部材12を各々の水溶液に30秒
程度浸漬することで、表面粗さ(中心線平均粗さ:R
a)が2.0〜3.0μm程度になる。
【0024】また、この発明の今1つの特徴として、上
記接着剤層14は、アミノアルコキシシランからなるシ
ランカップリング剤で構成されている。このアミノアル
コキシシランのアルコキシ基は、 (OCn 2n+1m n :1以上3未満の整数 m :1以上4未満の整数 である。このようにアルコキシ基のn を1以上3未満の
整数に、m を1以上4未満の整数にそれぞれ設定したの
は、接着力を効果的に得るためであり、特にn が1又は
2で、m が3のものが強力な接着力を得ることができて
好ましい。
【0025】また、アミノアルコキシシランのアミノ基
(NH2 基)は1官能である。1官能のものを採用した
のは、多官能では自己縮合反応により接着力を低下させ
るからである。
【0026】このようなシランカップリング剤としては
下記の表1のものが該当する。
【0027】
【表1】
【0028】このようなブロック7は次のようにして得
られる。まず、金属部材12をアルカリ水溶液及び酸水
溶液にそれぞれ浸漬し、その表面全体をエッチングして
粗面化する。次いで、アミノアルコキシシランを上記金
属部材12の表面全体に塗布して接着剤層14を形成す
る。その後、この接着剤層14が形成された金属部材1
2を金型のキャビティにセットし、フェノール樹脂をキ
ャビティに射出してフェノール樹脂層13を形成し、フ
ェノール樹脂層13が金属部材12の表面全体に接着剤
層14を介して積層されたブロック7を得る。
【0029】そして、上述の如く構成されたブロック7
と張力帯1との組合わせからなるブロックVベルトA
は、駆動側及び従動側の2つの変速プーリB間に巻き掛
けられてベルト式無段変速装置を構成し、ベルト走行
時、各ブロック7のベルト幅方向両側面(摺接部9)が
プーリBのベルト溝側面b1と摺接するようになってい
る。
【0030】下記の表2はこの発明の実施例1〜4の配
合処方及び剥離接着力のデータを、表3は比較例1〜7
の配合処方及び剥離接着力のデータをそれぞれ示したも
のである。また、ブロック7を構成する金属部材12の
金属組成及びフェノール樹脂層13の材質を下記する。
なお、表2及び表3の配合処方欄の数値はwt%であ
る。
【0031】 <金属部材の金属組成> Al:Cu:Zn=99.2:0.3:0.5(wt%) <フェノール樹脂層の材質> (wt%) カシュー変性ノボラック樹脂(Mn2000) 70 ビニロン繊維 15 ケブラー繊維 20 CaCO3
【表2】
【0032】
【表3】
【0033】表2及び表3のデータから明らかなよう
に、実施例1〜4は全て剥離接着力が50kgf/50mm幅を
超えて強力な接着力を得ることができたが、比較例1〜
7は全て実施例1〜4の半分にも満たず、接着力が低下
していた。
【0034】このことは、実施例1〜4では、金属部材
12がアルカリ浸漬処理及び酸浸漬処理により粗面化さ
れてその接着面積の増大により接着力を向上させている
ことと、接着剤層14を構成するシランカップリング剤
としてアミノアルコキシシランを採用したこととによる
ものである。つまり、実施例1〜4では、金属部材12
表面の粗面化による接着力向上に加えて、上記の両浸漬
処理により金属部材12表面にOH基を多く発生させ、
シランカップリング剤のSi(OCn 2n+1m と上記
発生したOH基とを反応させてSi(OH)n となし、
このOH基とフェノール樹脂のOH基とを縮合反応させ
て共有結合させることにより、金属部材12とフェノー
ル樹脂層13とをシランカップリング剤により強固に接
着することができることによるものである。
【0035】さらに、実施例1〜4では、アミノアルコ
キシシランのNH2 基とフェノール樹脂のOH基との反
応が150℃程度と、フェノール樹脂の硬化温度である
160〜170℃に比べて低温で行われるため、カップ
リング反応を十分に進行させることができ、金属部材1
2とフェノール樹脂層13との剥離接着力を向上させる
ことができることによるものである。また、フェノール
樹脂の硬化温度を必要以上に高くする必要がないため、
フェノール樹脂が金型のキャビティに射出されても急激
に増粘せず、ショート不良を発生することがない。
【0036】これに対し、比較例1では、実施例1と同
じアミノアルコキシシランを用いているが、金属部材1
2表面の処理はアルカリ浸漬処理だけで酸浸漬処理を行
っておらず、比較例2では、同様にアミノアルコキシシ
ランを用いているが、アルカリ浸漬処理及び酸浸漬処理
の両浸漬処理を行っておらず、比較例1,2共に金属部
材12表面の粗面化が不足するとともに、金属部材12
表面に発生するOH基が少なく、このため、剥離接着力
が低下している。
【0037】比較例4,6,7では、シランカップリン
グ剤が実施例1〜4とは異なり末端にエポキシ基を有す
るものであるため、カップリング反応に要する温度がフ
ェノール樹脂の硬化温度より高く、このため、剥離接着
力が低下している。
【0038】比較例3,5では、アミノアルコキシシラ
ンを用いているが、アミノ基(NH2 基)が2官能であ
るため、自己縮合反応により剥離接着力が低下してい
る。
【0039】なお、本例では、ブロックVベルトAとし
て張力帯1が2本のものを例示したが、ベルト幅方向に
連続した1本の張力帯1のものにも適用することができ
るものである。さらには、ブロック7が張力帯1を境に
上下に分割されたタイプのものにも適用可能である。
【0040】また、本例では、金属部材12の表面全体
をフェノール樹脂層13で覆ったが、プーリBのベルト
溝側面b1と摺接する箇所、つまり金属部材12の少な
くともベルト幅方向両側面(摺接部9)をフェノール樹
脂層13で覆っていればよい。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
金属部材のベルト幅方向両側面にフェノール樹脂層を接
着剤層を介して積層し、金属部材表面のフェノール樹脂
層積層部位をアルカリ浸漬処理及び酸浸漬処理により粗
面化するとともに、上記接着剤層をアミノアルコキシシ
ランからなるシランカップリング剤で構成したので、金
属部材表面の粗面化による接着面積の増大によって接着
力を強化することができる。また、金属部材表面へのO
H基の多発、及びシランカップリング剤のSi(OCn
2n+1m と上記発生したOH基との反応によって発生
したSi(OH)n のOH基とフェノール樹脂のOH基
との縮合反応による共有結合により、金属部材とフェノ
ール樹脂層とをシランカップリング剤により強固に接着
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ブロックVベルトの図2のI−I線における断
面図である。
【図2】ブロックVベルトの側面図である。
【図3】ブロックVベルトの一部を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 張力帯 7 ブロック 12 金属部材 13 フェノール樹脂層 14 接着剤層 A ブロックVベルト(高負荷伝動用Vベルト) B プーリ b1 ベルト溝側面

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンドレスの張力帯と、この張力帯にベ
    ルト長手方向全長に亘って所定ピッチで並んで取り付け
    られた多数のブロックとからなり、 ベルト走行時、上記各ブロックのベルト幅方向両側面が
    プーリのベルト溝側面と摺接する高負荷伝動用Vベルト
    であって、 上記各ブロックは、金属部材と、 この金属部材の少なくともベルト幅方向両側面に接着剤
    層を介して積層されたフェノール樹脂層とからなり、 上記金属部材表面のフェノール樹脂層積層部位は、アル
    カリ浸漬処理及び酸浸漬処理により粗面化され、 上記接着剤層は、アミノアルコキシシランからなるシラ
    ンカップリング剤で構成されていることを特徴とする高
    負荷伝動用Vベルト。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の高負荷伝動用Vベルトに
    おいて、 金属部材は、アルミニウム又はアルミニウム合金で構成
    されていることを特徴とする高負荷伝動用Vベルト。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の高負荷伝動用Vベルトに
    おいて、 アミノアルコキシシランのアルコキシ基は、 (OCn 2n+1m n :1以上3未満の整数 m :1以上4未満の整数 であり、 アミノ基は1官能であることを特徴とする高負荷伝動用
    Vベルト。
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