JPH1182608A - 液体封入式防振装置 - Google Patents

液体封入式防振装置

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JPH1182608A
JPH1182608A JP9269317A JP26931797A JPH1182608A JP H1182608 A JPH1182608 A JP H1182608A JP 9269317 A JP9269317 A JP 9269317A JP 26931797 A JP26931797 A JP 26931797A JP H1182608 A JPH1182608 A JP H1182608A
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vibration
chamber
atmospheric pressure
liquid
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Tatsuo Suzuki
達雄 鈴木
Tetsuo Asano
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Toyoda Gosei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 負圧導入時と大気圧導入時とで、平衡室を形
成するダイヤフラムの作動態様をバランスさせる。 【解決手段】 振動体に取り付けられる上部連結部材9
と、車体側のメンバ等に取り付けられる下部連結部材9
9との間に、振動体からの振動を吸収及び遮断するイン
シュレータ7と、インシュレータ7に対して直列に設け
られるものであって、非圧縮性流体である液体の封入さ
れる主室11、副室12、オリフィス16からなる液
室、及び主室11内にダイヤフラム15を介して形成さ
れる平衡室13等からなる防振機構部1と、を設ける。
防振機構部1の平衡室13に負圧または大気圧のうち、
いずれか一方のものを導入するように切換作動をする切
換手段3と、切換手段3の切換作動を制御する制御手段
5と、を設ける。切換手段3に大気圧を導入する側の径
路25の方を、負圧を導入する側の径路21よりも、そ
の断面積を大きくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内部に封入された
液体の流動に基づいて防振効果の得られるようにした液
体封入式防振装置に関するものであり、特に、液体の流
動に伴なって発揮される防振特性を、エンジン吸入負圧
及び切換手段の作動によって複数段に切換えることので
きるようにした液体封入式防振装置における、その切換
手段の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】防振装置のうち、特に、自動車用のエン
ジンマウント等にあっては、動力源であるところのエン
ジンが、アイドリング運転の状態から最大回転速度まで
の間、種々の状況下で使用されるものであるため、広い
範囲の周波数に対応できるものでなければならない。ま
た、最近においては、比較的高周波数域の振動に起因す
るこもり音の遮断を目的としたエンジンマウントのチュ
ーニングが行なわれるようになっている。このような複
数の条件に対応させるために、内部に液室を設け、更に
は、当該液室内に特定の周波数にて振動するボイスコイ
ル等からなる振動子を設けるようにした、いわゆるボイ
スコイルタイプの液体封入式防振装置がすでに案出され
ており、例えば特開平5−149369号公報等により
公知となっている。しかしながら、これらの公知のもの
は、複数の液室を設けるようにするとともに、当該液室
内にピストン等からなる可動片を設け、更には、当該可
動片を駆動するボイスコイルを設けるようにする等、そ
の構造が複雑なものとなっている。従って、これらの公
知のものは、加振コイル及び永久磁石を初めとして、多
くの部品を有する等、防振装置として全体的に重くなら
ざるを得ないと言う問題点を有する。このような問題点
を解決するために、エンジンの吸入負圧にて駆動される
ダイヤフラム及び平衡室等からなる簡単な構造の加振装
置を設け、これによって、アイドリング振動を初めとし
た各種振動の遮断を図るようにしたものが、本出願人に
よって、すでに出願されている(特願平8−28752
4号参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
ものは、アイドリング振動の入力に対しては、上記主室
内の液圧が上昇しないように、ダイヤフラム等からなる
平衡室に、負圧または大気圧を上記エンジン振動に同期
させた状態で交互に導入させ、これによってアイドリン
グ振動に対する防振装置全体の動バネ定数を低減化させ
るようにしているものである。また、一方、車両の走行
中に問題とされるエンジンシェークに対しては、ダイヤ
フラム等にて形成される負圧室(平衡室)等に負圧を連
続的に導入するようにし、これによって上記ダイヤフラ
ムを吸引して上記負圧室(平衡室)の容積をゼロの状態
にし、上記エンジンシェークの振動入力に対して、上記
主室内の液体を積極的にオリフィスを経由して上記副室
側へ流動させるようにしているものである。すなわち、
エンジンシェークの入力に対しては、上記主室内の液圧
を上昇させるようにしているものである。しかしなが
ら、このような方式のものにおいては、アイドリング振
動に対して、上記平衡室内に、上記切換手段を介して負
圧または大気圧が交互に導入されるとともに、これによ
って、平衡室を形成するダイヤフラムは、交互に吸引ま
たは吸引解除の状態におかれることとなる。そして、こ
のとき、上記吸引解除時においては、ダイヤフラムは自
己のバネ力によって元の状態に戻るように作動している
ものであり、この自己復元作用によって大気圧を吸入す
るように作動しているものである。従って、負圧導入時
におけるダイヤフラムの作動(振動)と大気圧導入時に
おけるダイヤフラムの作動(振動)とは、その条件が異
なっている。すなわち、上記ダイヤフラムは片振り状態
で振動をしているものである。このような条件の異なる
ダイヤフラムの振動を、負圧導入時と大気圧導入時とで
バランスさせるようにした負圧導入型の液体封入式防振
装置を提供しようとするのが、本発明の目的(課題)で
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明においては次のような手段を講ずることとし
た。すなわち、振動体に取り付けられる第一の連結部材
と、車体側のメンバ等に取り付けられる第二の連結部材
と、これら第一の連結部材と第二の連結部材との間にあ
って上記振動体からの振動を吸収及び遮断するインシュ
レータと、当該インシュレータに対して直列に設けられ
るものであって、非圧縮性流体である液体の封入される
主室、及び当該主室とオリフィスを介して上記液体が流
動するように連結される副室、更には上記主室内にダイ
ヤフラムを介して形成されるものであって大気圧及び負
圧のうち、いずれか一方のものが導入されるように形成
された平衡室等からなる防振機構部と、当該防振機構部
の上記平衡室に負圧または大気圧のうちのいずれか一方
のものを導入するように切換作動をする切換手段と、当
該切換手段の切換作動を制御する制御手段と、からなる
液体封入式防振装置に関して、上記切換手段に負圧また
は大気圧を導入する径路の断面形状の大きさを、負圧を
導入する側のものよりも大気圧を導入する側のものの方
が、大きな値を有するか、または同等の値を有するよう
にした構成を採ることとした。
【0005】このような構成を採ることにより、本発明
のものにおいては次のような作用を呈することとなる。
すなわち、平衡室を形成するダイヤフラムは、負圧導入
行程時には所定の負圧源から導入される負圧にて所定の
ストローク量だけ吸引されることとなる。一方、大気圧
導入行程時においては、ダイヤフラム自身の自己復元能
力によって所定のストローク量だけ作動(振動)をする
こととなる。そして、この自己復元作用に基づくストロ
ーク(振動)によって、所定量の大気(空気)が、大気
圧導入径路及び切換手段を介して、上記平衡室に導入さ
れることとなる。このような負圧導入行程と大気圧導入
行程とにおいて、大気圧導入側の径路の断面積の方が、
負圧導入側の径路の断面積よりも、その値が大きくなる
ようにしたので、それぞれの一行程(1ストローク)中
に平衡室に導入される流体(大気)あるいは排出される
流体(気体)の量を、バランスさせることができるよう
になる。
【0006】すなわち、負圧導入時と大気圧導入時と
で、平衡室あるいはダイヤフラムにて成される仕事量を
平衡化(バランス)させることができるようになり、ア
イドリング振動の遮断作用が効率良く行なわれることと
なる。また、負圧導入によって吸引側にのみ変位(変
形)するダイヤフラムのへたり等を防止することができ
るようになる。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について、図
1及び図2を基に説明する。本発明の実施の形態に関す
るものの、その構成は、振動体に取り付けられるもので
あって第一の連結部材を形成する上部連結部材9と、車
体側のメンバ等に取り付けられるものであって第二の連
結部材を形成する下部連結部材99と、これら上部連結
部材9と下部連結部材99との間にあって上記振動体か
らの振動を吸収及び遮断するインシュレータ7と、当該
インシュレータ7に対して直列に設けられるものであっ
て非圧縮性流体である液体の封入される主室11及び副
室12にて形成される液室等からなる防振機構部1と、
当該防振機構部1の一部を形成するものであって上記主
室11側に設けられる平衡室13のところに、負圧また
は大気圧のうち、いずれか一方のものを連続的に、ある
いはエンジン振動に同期させた状態で交互に導入させる
ように切換作動をする切換手段3と、当該切換手段3の
切換作動を制御する制御手段5と、からなることを基本
とするものである。
【0008】このような基本構成からなるものにおい
て、上記平衡室13へ適宜切換えた状態にて負圧または
大気圧を導入するように作動する切換手段3の、その切
換バルブ31のところには、負圧源からの負圧を導く径
路(負圧導入径路)21及び大気圧を導くための径路
(大気圧導入径路)25が設けられるようになっている
ものである。そして、このような各径路21、25は負
圧導入時と大気圧導入時とにおける上記防振機構部1の
作動状態をバランスさせるために、それぞれの内径部に
おける断面形状の大きさを基本的に異ならせるようにし
ているものである。
【0009】具体的には、負圧導入側の径路21より
も、大気圧導入側の径路25の方が、その内径部の断面
積の値において大きな値を有するようにするか、あるい
は最小限の状態においても同等の値となるようにしてい
るものである。すなわち、少なくとも同等の内径を有す
るパイプあるいはホース等にて各径路21、25を形成
させるか、または大気圧導入径路25の方が負圧導入径
路21よりも、内径の大きいもの(太いもの)を採用す
ることとしている。そして、このような構成からなる上
記平衡室13へ、負圧または大気圧を適宜切換えた状態
で導入するように作動をする切換手段3は、三方弁等か
らなる切換バルブ31と、当該切換バルブ31を駆動す
るソレノイド32と、からなるものである。
【0010】また、このような構成からなるものにおい
て、上記インシュレータ7は、防振ゴム材等のゴム状弾
性体からなるものであり、上記上部連結部材9に、その
一方の端面が加硫接着手段等により一体的に結合される
ようになっているものである。そして、このようなイン
シュレータ7に対して直列に設けられる防振機構部1
は、上記インシュレータ7の下方部に、当該インシュレ
ータ7に連続して設けられるものであって液体の封入さ
れる主室11と、当該主室11内であって、その下方部
のところに、ダイヤフラム15を介して区画形成される
とともに、上記切換手段3を介して負圧または大気圧の
導入される平衡室13と、上記主室11に対して仕切板
14を介して設けられるものであって上記主室11と同
様、液体の封入される副室12と、これら主室11と副
室12との間を連結するオリフィス16と、上記副室1
2の下方部に別のダイヤフラム17を介して設けられる
ものであって、常に空気の導入される空気室18と、か
らなることを基本とするものである。
【0011】次に、このような構成からなる上記切換手
段3の切換作動を制御する制御手段5は、マイクロプロ
セッサユニット(MPU)等の演算手段を基礎に形成さ
れるマイクロコンピュータ等からなるものであり、エン
ジン等の振動体からの振動を検出して、当該振動に応じ
て、上記切換手段3の切換作動を制御するようになって
いるものである。
【0012】次に、このような構成からなる本発明の実
施の形態に関するものの、その作動態様等について説明
する。すなわち、振動体側からの振動は、図1に示す如
く、第一の連結部材を形成する上部連結部材9を介し
て、ゴム材等からなるインシュレータ7へと伝播され
る。これに伴なって、当該インシュレータ7は振動ある
いは変形をして、上記入力振動の大部分を吸収あるいは
遮断をする。従って、大半の振動は、このインシュレー
タ7のところで遮断されることとなるが、一部のもの
は、当該インシュレータ7のところでは遮断されず、次
の防振機構部1のところで遮断されることとなる。次
に、この防振機構部1における具体的な作用について説
明する。まず、アイドリング振動に対しては、上記切換
手段3を作動させることによって、上記平衡室13内
へ、負圧または大気圧を特定の周波数をもって交互に導
入させるようにする。すなわち、上記切換手段3を特定
の周波数にて作動させることによって、上記平衡室13
内の圧力(容積)を変化させ、これによって、上記イン
シュレータ7を介して入力されるアイドリング振動によ
って生ずる上記主室11内の液圧変動を吸収するように
する。その結果、上記インシュレータ7及び本防振機構
部1にて形成されるバネ系の動バネ定数が低減化される
こととなる。
【0013】このようなアイドリング振動の遮断作用時
において、上記平衡室13を形成するダイヤフラム15
は、まず、負圧導入行程時にあっては、エンジン吸入負
圧等にて形成される負圧源からの負圧にて所定のストロ
ーク量だけ吸引されることとなる。一方、大気圧導入行
程時においては、ダイヤフラム15自身の自己復元能力
によって所定のストローク量だけ作動(振動)をするこ
ととなる。そして、この自己復元作用に基づくストロー
ク(振動)によって、所定量の大気(空気)が、大気圧
導入径路25及び切換手段3を介して上記平衡室13に
導入されることとなる。このような負圧導入行程と大気
圧導入行程とにおいて、大気圧導入側の径路25の断面
積の方が、負圧導入側の径路21の断面積よりも、その
値が大きくなるように設定されているので、それぞれの
一行程(1ストローク)中に平衡室13に導入される流
体(大気)あるいは排出される流体(気体)の量が、図
2の実線図示の如く、バランスすることとなる。具体的
には、例えば、負圧導入側の径路21の方が太いような
場合には、図2の一点鎖線図示の如く、大気圧導入時に
おける平衡室13内が負圧ゼロの状態(大気圧状態)に
戻らず、特定の負圧状態、例えば−200mmHgの負圧
値を中心にして、上記平衡室13及びダイヤフラム15
は作動(振動)をすることとなる。これに対して大気圧
導入側の径路25の方を太くした場合には、図2の実線
図示の如く、大気圧導入時における平衡室13内は、負
圧ゼロの状態となる。その結果、負圧導入時と大気圧導
入時とで、平衡室13あるいはダイヤフラム15にて成
される仕事量が平衡化(バランス)されることとなり、
アイドリング振動の遮断作用が効率良く行なわれること
となる。
【0014】また、上記アイドリング振動よりも更に低
周波数の振動であるエンジンシェークに対しては、上記
主室11と副室12との間を連結するオリフィス16内
を、上記液体が流動するようにし、これによって、エン
ジンシェークの吸収及び遮断を行なうこととする。すな
わち、本実施の形態のものにおいては、図1に示す如
く、上記防振機構部1を形成する上記平衡室13に一定
の負圧を連続的に導入するようにし、上記平衡室13を
形成するダイヤフラム15を下方に引下げ、当該平衡室
13の容積をゼロの状態にする。これによって、平衡室
13の容積変化が起こらないようにする。このような状
態において、振動体からの振動がインシュレータ7のと
ころに伝播されて来ると、当該振動に応じてインシュレ
ータ7の下面部が振動をし、上記主室11内の液体を積
極的に副室12側へと流動させるように作動する。その
結果、上記主室11内の液体は、上記オリフィス16を
通って副室12側へと流動することとなる。この液体の
流動に伴う粘性抵抗によって、所定の減衰力が生ずるこ
ととなり、この減衰力によって、上記エンジンシェーク
が抑え込まれる(減衰される)こととなる。
【0015】なお、本実施の形態においては、図1に示
すような直列型の液体封入式防振装置を主に説明をして
来たが、このタイプのものに限定されるものではない。
この外に、例えば、円筒型の液体封入式防振装置につい
ても、同様の技術内容の適用が可能である。
【0016】
【発明の効果】本発明によれば、振動体に取り付けられ
る第一の連結部材と、車体側のメンバ等に取り付けられ
る第二の連結部材と、これら第一の連結部材と第二の連
結部材との間にあって上記振動体からの振動を吸収及び
遮断するインシュレータと、当該インシュレータに対し
て直列に設けられるものであって、非圧縮性流体である
液体の封入される主室、及び当該主室とオリフィスを介
して上記液体が流動するように連結される副室、更には
上記主室内にダイヤフラムを介して形成されるものであ
って大気圧及び負圧のうち、いずれか一方のものが導入
されるように形成された平衡室等からなる防振機構部
と、当該防振機構部の上記平衡室に負圧または大気圧の
うちのいずれか一方のものを導入するように切換作動を
する切換手段と、当該切換手段の切換作動を制御する制
御手段と、からなる液体封入式防振装置に関して、上記
切換手段に負圧または大気圧を導入する径路の断面形状
の大きさを、負圧導入側のものよりも大気圧導入側に設
けられるものの方が、大きな値を有するか、または同等
の値を有するようにした構成を採ることとしたので、負
圧導入時と大気圧導入時とで、平衡室あるいはダイヤフ
ラムにて成される仕事量を平衡化(バランス)させるこ
とができるようになった。その結果、アイドリング振動
の遮断を効率良く行なうことができるようになった。ま
た、負圧導入によって吸引側にのみ変位(変形)するダ
イヤフラムのへたり防止等を図ることができるようにな
った。
【0017】すなわち、アイドリング振動の遮断作用時
において、上記平衡室を形成するダイヤフラムは、ま
ず、負圧導入行程時には、所定の負圧源からの負圧にて
所定のストローク量だけ吸引されるとともに、一方、大
気圧導入行程時においては、ダイヤフラム自身の自己復
元能力にて所定のストローク量だけ作動(振動)をする
こととなり、このような自己復元作用に基づくストロー
ク(振動)によって、所定量の大気(空気)が、大気圧
導入径路及び切換手段を介して上記平衡室に導入される
ようになった。このような負圧導入行程と大気圧導入行
程とにおいて、大気圧導入側の径路の断面積の方が、負
圧導入側の径路の断面積よりも、その値が大きくなるよ
うにしたので、それぞれの一行程(1ストローク)中に
平衡室に導入される流体(大気)あるいは排出される流
体(気体)の量をバランスさせることができるようにな
った。その結果、負圧導入時と大気圧導入時とにおける
防振機構部の主室内の液体に対する仕事量をバランスさ
せることができるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の全体構成を示す縦断面図である。
【図2】本発明にかかる防振機構部の作動状態を示す図
(グラフ)である。
【符号の説明】
1 防振機構部 11 主室 12 副室 13 平衡室 14 仕切板 15 ダイヤフラム 16 オリフィス 17 ダイヤフラム(別のダイヤフラム) 18 空気室 21 径路(負圧導入径路) 25 径路(大気導入径路) 3 切換手段 31 切換バルブ 32 ソレノイド 5 制御手段 7 インシュレータ 9 第一の連結部材(上部連結部材) 99 第二の連結部材(下部連結部材)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動体に取り付けられる第一の連結部材
    と、車体側のメンバ等に取り付けられる第二の連結部材
    と、これら第一の連結部材と第二の連結部材との間にあ
    って上記振動体からの振動を吸収及び遮断するインシュ
    レータと、当該インシュレータに対して直列に設けられ
    るものであって、非圧縮性流体である液体の封入される
    主室、及び当該主室とオリフィスを介して上記液体が流
    動するように連結される副室、更には上記主室内にダイ
    ヤフラムを介して形成されるものであって大気圧及び負
    圧のうち、いずれか一方のものが導入されるように形成
    された平衡室等からなる防振機構部と、当該防振機構部
    の上記平衡室に負圧または大気圧のうちのいずれか一方
    のものを導入するように切換作動をする切換手段と、当
    該切換手段の切換作動を制御する制御手段と、からなる
    液体封入式防振装置において、上記切換手段に負圧また
    は大気圧を導入する径路の大きさを、負圧を導入する側
    のものよりも大気圧を導入する側のものの方が、その断
    面積において大きな値を有するか、または同等の値を有
    するようにしたことを特徴とする液体封入式防振装置。
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