JPH1182432A - 板材の結合構造及び板材の結合方法 - Google Patents

板材の結合構造及び板材の結合方法

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JPH1182432A
JPH1182432A JP25040197A JP25040197A JPH1182432A JP H1182432 A JPH1182432 A JP H1182432A JP 25040197 A JP25040197 A JP 25040197A JP 25040197 A JP25040197 A JP 25040197A JP H1182432 A JPH1182432 A JP H1182432A
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JP
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plate
hole
convex portion
plate material
fitting
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JP25040197A
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English (en)
Inventor
Katsumi Someya
勝己 染谷
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Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低コストで第2の板材よりの突起をなくしつ
つ固着力を高めた。 【解決手段】 脚部14がフランジ部12Aの下面に溶
接により固着される。フランジ部12Aに穴部72が形
成され、穴部72に対応する脚部14の位置に、穴部7
2より大径の大径穴部74が形成される。フランジ部1
2A及び脚部14により第2の板材となる支持板70を
構成し、大径穴部74及び、穴部72の周囲のフランジ
部12Aの面が、座ぐり部78を構成する。リバウンド
ストッパ金具60の下面に形成された凸部76が、フラ
ンジ部12Aの穴部72にそれぞれ挿入された状態で、
凸部76の先端側を塑性変形して広げて凸部76を座ぐ
り部78に係合させることで、リバウンドストッパ金具
60と支持板70とが相互に仮固着される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、二つの板材を結合
する板材の結合構造及び板材の結合方法に関するもので
あり、振動の伝達を防止する防振装置等に適用可能なも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、二つの部材を結合する際、図14
(A)、(B)に示すように、第1の板材112にリブ
114を立ち上げて第2の板材116に設けられた穴部
118にこのリブ114を貫通させ、そのリブ114の
先端部114Bを一対の治具122A、122Bにより
外側に倒すことでかしめて、第1の板材112と第2の
板材116とを結合する構造が考えられていた。
【0003】また、別の結合構造として、図15
(A)、(B)に示すように、第1の板材132にピン
状の凸部134を設け、この凸部134を先端が平らな
加工ピン144を有した治具142A、142Bで押し
つぶし、第2の板材136に形成された穴部138の内
径と凸部134の外径との間の締め代で結合するものが
考えられていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図14(B)
に示す結合構造の場合、第2の板材116の下面116
Aを他の部材への取付け面にしようとすると、下面11
6Aよりリブ114の先端部114Bが突起となって突
出する為、旨く取り付けることが出来ない欠点があっ
た。
【0005】また、このリブ114はプレス加工により
第1の板材112より立上げられる為、リブ114の根
本部114AにR状の曲面が形成され、第2の板材11
6の穴部118の上面側に根本部114Aの曲面から逃
げる為の面取部118Aが必要となる。さらに、第1の
板材112の板厚が厚い場合、リブ114の立ち上げ後
に切削等による後加工がリブ114の先端部114Bに
必要となる。従って、第2の板材116に切削等による
面取り加工が必要となると共に、リブ114の先端部1
14Bに切削が必要となって、製造コストが増大する欠
点があった。
【0006】一方、図15(B)に示す結合構造の場
合、穴部138の内周面と凸部134の外周面との間の
摩擦力に頼って固着する形となる為、固着力が弱くて結
合部分がはずれ易い欠点があった。
【0007】本発明は上記事実を考慮し、第2の板材よ
りの突起をなくしつつ固着力を高めた板材の結合構造及
び板材の結合方法を低コストで提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1による板材の結
合構造は、凸部を有した第1の板材と、テーパ状に形成
されたテーパ穴を有した第2の板材と、を結合する板材
の結合構造であって、第1の板材に対向する側をテーパ
穴の小径側としてテーパ穴内に凸部を挿入した状態で、
凸部の先端側を塑性変形して広げて凸部をテーパ穴に係
合させ、第1の板材と第2の板材とを相互に固着したこ
とを特徴とする。
【0009】請求項2による板材の結合構造は、凸部を
有した第1の板材と、穴部及びこの穴部より大径の座ぐ
り部を同軸状に有した第2の板材と、を結合する板材の
結合構造であって、第1の板材に対向する側を穴部側と
して穴部内に凸部を挿入した状態で、凸部の先端側を塑
性変形して広げて凸部を座ぐり部に係合させ、第1の板
材と第2の板材とを相互に固着したことを特徴とする。
【0010】請求項3による板材の結合方法は、第1の
板材と第2の板材とを、第2の板材にテーパ状に形成さ
れたテーパ穴の小径側を第1の板材に対向する側とし
て、隣合わせて配置して、第1の板材に設けられた凸部
をテーパ穴内に挿入し、この後、山形の治具の押圧によ
って、凸部の先端側を塑性変形して広げて凸部をテーパ
穴に係合させ、第1の板材と第2の板材とを相互に固着
したことを特徴とする。
【0011】請求項4による板材の結合方法は、第1の
板材と第2の板材とを、第2の板材に相互に同軸状に設
けられた穴部及びこの穴部より大径の座ぐり部の内の穴
部を第1の板材に対向する側として、隣合わせて配置し
て、第1の板材に設けられた凸部を穴部内に挿入し、こ
の後、山形の治具の押圧によって、凸部の先端側を塑性
変形して広げて凸部を座ぐり部に係合させ、第1の板材
と第2の板材とを相互に固着したことを特徴とする。
【0012】請求項1に係る板材の結合構造の作用を以
下に説明する。第1の板材に対向する側をテーパ状に形
成されたテーパ穴の小径側とし、第2の板材に設けられ
たテーパ穴内に第1の板材に設けられた凸部を挿入す
る。そして、この挿入した状態で、凸部の先端側を塑性
変形して広げて凸部をテーパ穴に係合させ、第1の板材
と第2の板材とを相互に固着した。
【0013】従って、リブの先端部を倒す構造と異なっ
て、第2の板材より凸部の先端部が突起となって突出す
ることが無くなる。また、プレス加工により立上げられ
るリブと異なって凸部の根本部にはR状の曲面が形成さ
れず、第1の板材の板厚が厚い場合でも、凸部の先端部
の後加工が必要とならない。
【0014】さらに、穴部の内周面と凸部の外周面との
間の摩擦力に頼る構造ではなく、凸部の先端側を塑性変
形して広げて凸部をテーパ穴に係合させる構造なので、
結合部分が強固に固着される形となる。
【0015】以上より、第2の板材よりの突起をなくし
つつ固着力を高めた板材の結合構造を低コストで提供す
ることができる。
【0016】請求項2に係る板材の結合構造の作用を以
下に説明する。第1の板材に対向する側を穴部側とし、
第2の板材に設けられた穴部内に第1の板材に設けられ
た凸部を挿入する。そして、この挿入した状態で、凸部
の先端側を塑性変形して広げて、凸部を穴部より大径で
同軸状に設けられた座ぐり部に係合させ、第1の板材と
第2の板材とを相互に固着した。
【0017】従って、請求項1と同様に、リブの先端部
を倒す構造と異なって、第2の板材より凸部の先端部が
突起となって突出することが無くなる。また、プレス加
工により立上げられるリブと異なって凸部の根本部には
R状の曲面が形成されず、第1の板材の板厚が厚い場合
でも、凸部の先端部の後加工が必要とならない。
【0018】さらに、穴部の内周面と凸部の外周面との
間の摩擦力に頼る構造ではなく、穴部より大径で同軸状
に設けられた座ぐり部に凸部を係合させる構造なので、
結合部分が強固に固着される形となる。
【0019】以上より、請求項1と同様に、第2の板材
よりの突起をなくしつつ固着力を高めた板材の結合構造
を低コストで提供することができる。
【0020】請求項3に係る板材の結合方法の作用を以
下に説明する。第2の板材にテーパ状に形成されたテー
パ穴の小径側を第1の板材に対向する側として、第1の
板材と第2の板材とを隣合わせて配置して、第1の板材
に設けられた凸部をテーパ穴内に挿入する。
【0021】この後、山形の治具の押圧によって、凸部
の先端側を塑性変形して広げて凸部をテーパ穴に係合さ
せる。
【0022】従って、第1の板材と第2の板材とが相互
に強固に固着され、請求項1と同様に作用して、第2の
板材よりの突起をなくしつつ固着力を高めた板材の結合
方法を低コストで提供することができる。
【0023】請求項4に係る板材の結合方法の作用を以
下に説明する。第2の板材に相互に同軸状に設けられた
穴部及びこの穴部より大径の座ぐり部の内の穴部を第1
の板材に対向する側として、第1の板材と第2の板材と
を隣合わせて配置して、第1の板材に設けられた凸部を
穴部内に挿入する。
【0024】この後、山形の治具の押圧によって、凸部
の先端側を塑性変形して広げて凸部を座ぐり部に係合さ
せる。
【0025】従って、第1の板材と第2の板材とが相互
に強固に固着され、請求項2と同様に作用して、第2の
板材よりの突起をなくしつつ固着力を高めた板材の結合
方法を低コストで提供することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】本発明に係る第1の実施の形態を
図1から図10に示し、これらの図に基づき本実施の形
態を説明する。
【0027】本実施の形態が適用された防振装置10を
表す図1に示すように、この防振装置10の外側部材を
円筒状に形成される外筒金具16が構成している。この
外筒金具16は、円筒状に形成される第1円筒部16B
及び、第1円筒部16Bの外径よりその外径が若干小径
に第1円筒部16Bの下側で円筒状に形成される第2円
筒部16Cを、有している。
【0028】そして、これら第1円筒部16Bと第2円
筒部16Cとの間の外筒金具16の軸方向中程の位置に
は、外筒金具16の外周面を一周にわたってへこませて
内周側に突出させた係合部16Eがプレス加工等により
設けられている。さらに、この外筒金具16の上端部に
円板状のフランジ部16Aが形成され、また、この外筒
金具16の下端部にテーパ状に縮まるテーパ部16Dが
繋がっている。
【0029】この外筒金具16は、カップ状に形成され
ると共に、外周に拡がるフランジ部12Aが上部に形成
されたブラケット12に圧入されて、ブラケット12内
に配置されている。つまり、外筒金具16の第1円筒部
16Bと対向するブラケット12の上部側寄りの部分
は、第1円筒部16Bと緊密に嵌合している上部円筒部
12Bとされ、外筒金具16の第2円筒部16Cと対向
するブラケット12の下部側寄りの部分は、上部円筒部
12Bより若干小径に形成され且つ第2円筒部16Cと
は図示しない若干量の隙間を有した下部円筒部12Cと
されている。
【0030】このブラケット12の外周側には、図2、
図3、図5及び図6に示すように、それぞれL字状に形
成された板材である一対の脚部14が、フランジ部12
Aの下面及び第2円筒部16Cの外周面にそれぞれ溶接
により固着されつつ、設けられている。
【0031】この際、図5及び図6に示すように、ブラ
ケット12のフランジ部12Aには一対の穴部72が形
成されており、一対の穴部72に対応する一対の脚部1
4の位置には、これらの穴部72よりそれぞれ大径の大
径穴部74が形成されていて、これら穴部72及び大径
穴部74が同軸状となるように並べられて、ブラケット
12に一対の脚部14が取付けられている。従って、ブ
ラケット12のフランジ部12A及び一対の脚部14に
より第2の板材となる支持板70を構成し、大径穴部7
4及び、穴部72の周囲のフランジ部12Aの面が、座
ぐり部78を構成することになる。
【0032】また、外筒金具16の内周面には、円筒形
状に形成されると共にインターリング20を埋設したゴ
ム製の弾性体18の外周面が加硫接着されており、この
外筒金具16が弾性体18を囲んで保持することにな
る。そして、外筒金具16の第2円筒部16Cに対応す
る弾性体18の部分は薄肉とされた肉薄部18Aとされ
ている。
【0033】さらに、外筒金具16の内周側の弾性体1
8の中心部には、金属製であって円錐状に形成された内
側部材である内筒金具24が加硫接着されつつ埋設され
ており、この内筒金具24の上端部が弾性体18から突
出している。この内筒金具24には、雌ねじが形成され
たねじ穴24Aが設けられていると共に回り止めピン2
5が取り付けられている。
【0034】以上より、弾性体18は、内筒金具24と
外筒金具16との間に配置されて取り付けられることと
なり、ブラケット12に外筒金具16が圧入されて、こ
れら外筒金具16、内筒金具24及び弾性体18が、ブ
ラケット12に収納される形となっている。
【0035】内筒金具24の頂面である上方側端部に対
向した位置には、ゴム製で弾性変形可能なストッパゴム
22を介して、アームブラケット26が配設されてい
る。つまり、筒状のストッパゴム22内に、鉄鋳物等で
形成されたアームブラケット26の一端側を構成する角
柱部26Aが圧入されて、このストッパゴム22がアー
ムブラケット26の一端側に被せられた構造となってい
る。
【0036】さらに、ストッパゴム22の上壁には孔2
2Aが形成され、ストッパゴム22の下壁にU字状の開
口22Bが形成されており、角柱部26Aには貫通穴2
7Aが形成されている。
【0037】従って、ストッパゴム22内に角柱部26
Aが圧入された状態で、ストッパゴム22の上壁に形成
された孔22A、角柱部26Aに形成された貫通穴27
A及び、ストッパゴム22の下壁に形成された開口22
Bに、それぞれ上方から止めボルト28が挿通され、内
筒金具24のねじ穴24Aにこの止めボルト28が螺合
されて、アームブラケット26が内筒金具24に固定さ
れている。
【0038】また、アームブラケット26の他端側に
は、振動発生部となるエンジン(図示せず)にアームブ
ラケット26を連結するための複数個のボルト孔27B
が形成されている。従って、この弾性体18から突出さ
れる内筒金具24はエンジンへの連結用として用いられ
ることとなり、内筒金具24がアームブラケット26を
介して振動発生部となるエンジンに連結されることにな
る。
【0039】この内筒金具24の上部には、外筒金具1
6に対する内筒金具24の相対移動をアームブラケット
26と当接して一定範囲内に制限する第1の板材である
図7及び図8に示すリバウンドストッパ金具60が、ア
ームブラケット26を介して内筒金具24と対向して配
置されている。図3上、逆U字状に形成されたこのリバ
ウンドストッパ金具60の両端部は、一対の脚部14の
上部にそれぞれ乗せられている。
【0040】そして、リバウンドストッパ金具60の両
端部の下面にそれぞれ形成された図7に示す一対の凸部
76が、フランジ部12Aの穴部72にそれぞれ挿入さ
れた状態で、図9に示すように、凸部76の先端側を塑
性変形して広げて凸部76を座ぐり部78に係合させる
ことで、リバウンドストッパ金具60と支持板70とが
相互に仮固着されている。
【0041】また、これらリバウンドストッパ金具60
の両端部、ブラケット12のフランジ部12A及び脚部
14には、それぞれ貫通穴60A、12D、14Aが形
成されていて、図3に示す一対の止めねじ64により、
脚部14の貫通穴14A及びリバウンドストッパ金具6
0の貫通穴60Aが一体的に貫通され、振動受部となる
車体62に締結されて車体62に防振装置10が固定さ
れる。
【0042】さらに、図7及び図8に示すように、リバ
ウンドストッパ金具60の中央部には、貫通穴60Cを
有する中央連結部60Bが、屈曲しつつ突出されるよう
に設けられていて、図示しない止めねじが、この貫通穴
60Cに貫通されて、同様に車体62に締結されてされ
る。
【0043】他方、内周面にゴム製のダイヤフラム30
が加硫接着されているリング材31が第2円筒部16C
内に嵌合して固着される。
【0044】このダイヤフラム30と弾性体18との間
には、これらの部材で内壁面が形成された液室32が設
けられていて、例えば水、オイル等の液体が封入されて
いる。そして、この液室32内には、例えば合成樹脂材
料で形成された隔壁部材34が、弾性体18の肉薄部1
8Aの内壁面に嵌合されると共に係合部16Eに外周側
が係合して軸方向の位置決めがされて、配置されてい
て、液室32を一対の小液室である主液室32Aと副液
室32Bとに二分して区画している。
【0045】さらに、この隔壁部材34の中央部には、
円形の開口部38が形成されており、また、この隔壁部
材34の外周面となる外周端部34Bの内側には、外周
端部34Bに沿いほぼ一周にわたって溝状に形成された
溝部36が設けられている。この溝部36の一端部に
は、主液室32Aと溝部36内とを連通する小孔52が
形成され、他端部には、副液室32Bと溝部36内とを
連通する小孔54が形成されている。従って、弾性体1
8の内壁面により塞がれたこの溝部36及び小孔52、
54が主液室32Aと副液室32Bとの間を連通するオ
リフィス42を構成することとなる。
【0046】さらに、ダイヤフラム30とブラケット1
2の底壁との間は空気室44とされてダイヤフラム30
の変形を可能としている。
【0047】一方、隔壁部材34には、開口部38の上
部側に突出するリブ34Aが形成されており、中央部が
円形に突出する弾性板であるメンブラン46が、このリ
ブ34Aに係止されている。
【0048】そして、メンブラン46の下側外周寄りの
部分には、外周端側がダイヤフラム30と隔壁部材34
との間に挟持されて固定され且つ中央部が開口部38に
嵌合されるように円形に突出した金属製の円板48が当
接して、メンブラン46をリブ34Aとの間で挟着して
いる。尚、小孔54に対応する円板48の位置には、図
示のように孔部を有している。
【0049】次に、本実施の形態が適用される防振装置
10の製造の手順を説明する。まず、第1円筒部16
B、第2円筒部16C及び係合部16E等を有した外筒
金具16をプレス加工により形成し、内筒金具24及び
この外筒金具16を金型内に入れて、弾性体18を加硫
する。そして、液体中において、メンブラン46、円板
48が装着された状態の隔壁部材34及びダイヤフラム
30等を外筒金具16内に挿入し、外筒金具16の係合
部16Eに隔壁部材34の外周側を係合して隔壁部材3
4の軸方向の位置決めをしつつ、外筒金具16の第2円
筒部16Cを絞り加工すると共に、外筒金具16の下端
部をかしめてテーパ部16Dを形成する。これにより、
これらの部材が外筒金具16内に収納されるだけでな
く、弾性体18の薄肉となった肉薄部18Aと隔壁部材
34とが緊密に当接しつつ嵌合されて一対の液室32
A、32B間が隔壁部材34によりシールされ、図4に
示すような状態になる。
【0050】そして、ストッパゴム22内に、アームブ
ラケット26の角柱部26Aを圧入し、ストッパゴム2
2及びアームブラケット26に止めボルト28を挿通さ
せて、この止めボルト28を内筒金具24にねじ止める
ことで、アームブラケット26を内筒金具24に固定す
る。
【0051】次に、図4に示すように、ブラケット12
に一対の脚部14を溶接によりそれぞれ取付ける。そし
て、外筒金具16の第1円筒部16Bをブラケット12
の上部円筒部12Bに圧入しつつ、内筒金具24、外筒
金具16及び弾性体18をこのブラケット12に収納す
ると共に、溶接されてブラケット12から突出して形成
された一対の脚部14及びブラケット12のフランジ部
12Aに、リバウンドストッパ金具60の両端部を結合
して、リバウンドストッパ金具60を仮止めすれば、図
1及び図2に示すように組立は完了する。
【0052】すなわち、フランジ部12A及び一対の脚
部14にリバウンドストッパ金具60の両端部を結合す
る際には、穴部72をリバウンドストッパ金具60に対
向する側として、リバウンドストッパ金具60と支持板
70とを隣合わせて配置し、リバウンドストッパ金具6
0に設けられた凸部76を穴部72内に挿入する。
【0053】さらにこの後、図10に示すように、山形
に形成された突起92Aを有する治具92の挟持による
押圧によって、凸部76の先端側を塑性変形して広げ
て、図9に示すように、凸部76を座ぐり部78に係合
させる。
【0054】次に、このように完成された防振装置10
を車両内に設置し、一対の止めねじ64を一対の脚部1
4、フランジ部12A及びリバウンドストッパ金具60
の両端部に貫通させ車体62に締結し、さらに、別の止
めねじ64を中央連結部60Bの貫通穴60Cに貫通さ
せ車体62に締結することにより、図3に示すように、
一対の脚部14、ブラケット12及び、リバウンドスト
ッパ金具60を車体62に固定し、防振装置10を車体
62に搭載することができる。そして、アームブラケッ
ト26の複数個のボルト孔27Bに図示しないボルトを
締結してエンジンにアームブラケット26を連結する。
【0055】次に本実施の形態の作用を説明する。支持
板70のリバウンドストッパ金具60に対向する側を穴
部72側とし、この支持板70に設けられた穴部72内
にリバウンドストッパ金具60の凸部76を挿入する。
そして、この挿入した状態で、凸部76の先端側を塑性
変形して広げて、凸部76を穴部72より大径で同軸状
に設けられた座ぐり部78に係合させ、リバウンドスト
ッパ金具60とフランジ部12A及び一対の脚部14と
を相互に固着した。
【0056】従って、リブの先端部を倒す構造と異なっ
て、支持板70より凸部76の先端部が突起となって突
出することが無くなる。また、プレス加工により立上げ
られるリブと異なって凸部76の根本部にはR状の曲面
が形成されず、リバウンドストッパ金具60の板厚が厚
い場合でも、凸部76の先端部の後加工が必要とならな
い。
【0057】さらに、穴部72の内周面と凸部76の外
周面との間の摩擦力に頼る構造ではなく、穴部72より
大径で同軸状に設けられた座ぐり部78に凸部76を係
合させる構造なので、結合部分が強固に固着される形と
なる。
【0058】以上より、フランジ部12A及び一対の脚
部14で構成される支持板70より突出する突起をなく
しつつ固着力を高めた板材の結合構造及び板材の結合方
法を低コストで提供することができる。
【0059】一方、筒状に形成される外筒金具16が、
ブラケット12及び脚部14を介して車体62に連結さ
れ、この外筒金具16の内周側に内筒金具24が位置
し、この内筒金具24の端部にアームブラケット26の
一端側が固定されると共に、このアームブラケット26
の他端側がエンジンに連結される。さらに、これら内筒
金具24と外筒金具16との間に配置される弾性体18
が、内筒金具24と外筒金具16とを弾性変形可能に連
結する。
【0060】従って、内筒金具24にアームブラケット
26を介して搭載されるエンジンが作動すると、エンジ
ンの振動がアームブラケット26及び内筒金具24を介
して弾性体18に伝達される。
【0061】弾性体18は吸振主体として作用し、弾性
体18の内部摩擦に基づく制振機能によって振動を吸収
することができる。さらに、主液室32A及び副液室3
2B内の液体がオリフィス42を通って相互に流通し、
オリフィス空間に生ずる液体の圧力変化、液体流動の粘
性抵抗等に基づく減衰作用で防振効果を向上することが
できる。
【0062】一方、高周波の振動が伝達された場合など
のように、狭い振動数範囲の低減のみ可能なオリフィス
42が目詰まりしてオリフィス42のみによっては十分
に振動が低減されないときでも、メンブラン46が弾性
変形して、液室32内の内圧が高くなることがない。こ
の結果、オリフィス42では振動を低減できない高周波
数の振動が生じても低動ばねとなり、防振特性が低減さ
れずに維持され、防振装置10の効果が十分発揮され
る。
【0063】他方、このエンジンから過大な振幅の振動
が入力された場合には、外筒金具16側のブラケット1
2に設置され且つアームブラケット26の一端側と対向
して位置するリバウンドストッパ金具60が、アームブ
ラケット26と当接することで、外筒金具16に対する
内筒金具24の相対移動を制限する。
【0064】次に、本発明に係る第2の実施の形態を図
11及び図12に示し、これらの図に基づき本実施の形
態を説明する。尚、第1の実施の形態と同一の部材の図
示及び説明を省略する。
【0065】図11及び図12に示すように、本実施の
形態では、フランジ部12A及び脚部14を重ねて支持
板70を形成する替わりに、例えば、脚部14を廃止す
ると共にブラケット12の板厚を厚めに形成して、第2
の板材である支持板82を一体の部材により構成し、こ
の支持板82にテーパ状のテーパ穴84を形成した。
【0066】さらに、以下に説明する手順でこれらの板
材を結合する。まず、図12に示すように、支持板82
にテーパ状に形成されたテーパ穴84の小径側をリバウ
ンドストッパ金具60に対向する側として、リバウンド
ストッパ金具60と支持板82とを隣合わせて配置し
て、リバウンドストッパ金具60に設けられた凸部76
をテーパ穴84内に挿入する。
【0067】この後、山形に形成された突起92Aを有
する治具92の挟持による押圧によって、凸部76の先
端側を塑性変形して広げて、図11に示すように凸部7
6をテーパ穴84に係合させて、リバウンドストッパ金
具60と支持板82とを相互に固着した。
【0068】従って、第1の実施の形態と同様に、リブ
の先端部を倒す構造と異なって、支持板82より凸部7
6の先端部が突起となって突出することが無くなる。ま
た、プレス加工により立上げられるリブと異なって凸部
76の根本部にはR状の曲面が形成されず、リバウンド
ストッパ金具60の板厚が厚い場合でも、凸部76の先
端部の後加工が必要とならない。
【0069】さらに、穴部の内周面と凸部76の外周面
との間の摩擦力に頼る構造ではなく、凸部76の先端側
を塑性変形して広げて凸部76をテーパ穴84に係合さ
せる構造なので、結合部分が強固に固着される形とな
る。
【0070】以上より、第1の実施の形態と同様に、支
持板82よりの突起をなくしつつ固着力を高めた板材の
結合構造及び板材の結合方法を低コストで提供すること
ができる。
【0071】次に、本発明に係る第3の実施の形態を図
13に示し、この図に基づき本実施の形態を説明する。
尚、第1の実施の形態と同一の部材の図示及び説明を省
略する。
【0072】図13に示すように、本実施の形態は、第
1の実施の形態でフランジ部12A及び脚部14を重ね
て支持板70を形成していたが、この替わりに、一枚の
板材で支持板70を形成した例である。従って、この支
持板70に穴部72及び座ぐり部78を形成することに
より、第1の実施の形態と同様の作用を奏することにな
る。
【0073】尚、上記実施の形態において、第1の板材
及び第2の板材はともに板材でありプレス加工可能な
為、製造コストがさらに低減され、また、比較的スペー
スをとらずにかしめ加工をすることが可能となるという
利点をも有する。
【0074】
【発明の効果】本発明は、以上のように説明した構成と
した結果、第2の板材よりの突起をなくしつつ固着力を
高めた板材の結合構造及び板材の結合方法を低コストで
提供できると言う優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の実施の形態が適用される防
振装置を示す部分断面図である。
【図2】本発明に係る第1の実施の形態が適用される防
振装置を示す側面図である。
【図3】本発明に係る第1の実施の形態が適用される防
振装置を示す別の側面図である。
【図4】本発明に係る第1の実施の形態が適用される防
振装置の組立を説明する断面図である。
【図5】本発明に係る第1の実施の形態が適用される防
振装置のブラケットの正面図である。
【図6】本発明に係る第1の実施の形態が適用される防
振装置のブラケットの平面図である。
【図7】本発明に係る第1の実施の形態が適用される防
振装置のリバウンドストッパ金具の正面図である。
【図8】本発明に係る第1の実施の形態が適用される防
振装置のリバウンドストッパ金具の底面図である。
【図9】本発明に係る第1の実施の形態の要部拡大断面
図である。
【図10】本発明に係る第1の実施の形態の組立てを説
明する拡大断面図である。
【図11】本発明に係る第2の実施の形態の要部拡大断
面図である。
【図12】本発明に係る第2の実施の形態の組立てを説
明する拡大断面図である。
【図13】本発明に係る第3の実施の形態の要部拡大断
面図である。
【図14】第1の従来技術に係る板材の結合構造の断面
図であり、(A)は組立て中を示し、(B)は組立て後
を示す図である。
【図15】第2の従来技術に係る板材の結合構造の断面
図であり、(A)は組立て中を示し、(B)は組立て後
を示す図である。
【符号の説明】
12 ブラケット 14 脚部 60 リバウンドストッパ金具(第1の支持板) 70 支持板(第2の支持板) 72 穴部 76 凸部 78 座ぐり部 82 支持板(第2の支持板) 84 テーパ穴

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 凸部を有した第1の板材と、テーパ状に
    形成されたテーパ穴を有した第2の板材と、を結合する
    板材の結合構造であって、 第1の板材に対向する側をテーパ穴の小径側としてテー
    パ穴内に凸部を挿入した状態で、凸部の先端側を塑性変
    形して広げて凸部をテーパ穴に係合させ、第1の板材と
    第2の板材とを相互に固着したことを特徴とする板材の
    結合構造。
  2. 【請求項2】 凸部を有した第1の板材と、穴部及びこ
    の穴部より大径の座ぐり部を同軸状に有した第2の板材
    と、を結合する板材の結合構造であって、 第1の板材に対向する側を穴部側として穴部内に凸部を
    挿入した状態で、凸部の先端側を塑性変形して広げて凸
    部を座ぐり部に係合させ、第1の板材と第2の板材とを
    相互に固着したことを特徴とする板材の結合構造。
  3. 【請求項3】 第1の板材と第2の板材とを、第2の板
    材にテーパ状に形成されたテーパ穴の小径側を第1の板
    材に対向する側として、隣合わせて配置して、第1の板
    材に設けられた凸部をテーパ穴内に挿入し、 この後、山形の治具の押圧によって、凸部の先端側を塑
    性変形して広げて凸部をテーパ穴に係合させ、第1の板
    材と第2の板材とを相互に固着したことを特徴とする板
    材の結合方法。
  4. 【請求項4】 第1の板材と第2の板材とを、第2の板
    材に相互に同軸状に設けられた穴部及びこの穴部より大
    径の座ぐり部の内の穴部を第1の板材に対向する側とし
    て、隣合わせて配置して、第1の板材に設けられた凸部
    を穴部内に挿入し、 この後、山形の治具の押圧によって、凸部の先端側を塑
    性変形して広げて凸部を座ぐり部に係合させ、第1の板
    材と第2の板材とを相互に固着したことを特徴とする板
    材の結合方法。
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