JPH1181387A - 建設機械の下部走行体 - Google Patents
建設機械の下部走行体Info
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- JPH1181387A JPH1181387A JP26082197A JP26082197A JPH1181387A JP H1181387 A JPH1181387 A JP H1181387A JP 26082197 A JP26082197 A JP 26082197A JP 26082197 A JP26082197 A JP 26082197A JP H1181387 A JPH1181387 A JP H1181387A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- swivel joint
- dozer
- oil
- supply
- hydraulic
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Operation Control Of Excavators (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 従来より下部走行体に走行モータと作業用の
例えばドーザシリンダを装備している油圧ショベルで
は、上部旋回体側の油圧ポンプからのメイン圧油を、ス
イベルジョイント内に形成した別個の給排通路を通じて
前記走行モータとドーザシリンダにそれぞれ供給するよ
うにしている。そのためにスイベルジョイントの形状が
大形のものとなり、車体に対するスペース占有が大きく
て、上部旋回体の機器レイアウトに悪影響を及ぼしてい
た。本発明はスイベルジョイントの小形化と前記レイア
ウトを良くできる下部走行体を提供することを目的とす
る。 【解決手段】 本発明では、下部走行体に、スイベルジ
ョイントと走行モータを連通する走行モータ用給排通路
と、前記走行モータ用給排通路に設けられた圧油分流手
段と、前記圧油分流手段と下部走行体側作業用アクチュ
エータを連通する作業用アクチュエータ用給排通路を具
備せしめ、前記圧油分流手段と、前記作業用アクチュエ
ータ用の方向切換弁を前記下部走行体に配置した。
例えばドーザシリンダを装備している油圧ショベルで
は、上部旋回体側の油圧ポンプからのメイン圧油を、ス
イベルジョイント内に形成した別個の給排通路を通じて
前記走行モータとドーザシリンダにそれぞれ供給するよ
うにしている。そのためにスイベルジョイントの形状が
大形のものとなり、車体に対するスペース占有が大きく
て、上部旋回体の機器レイアウトに悪影響を及ぼしてい
た。本発明はスイベルジョイントの小形化と前記レイア
ウトを良くできる下部走行体を提供することを目的とす
る。 【解決手段】 本発明では、下部走行体に、スイベルジ
ョイントと走行モータを連通する走行モータ用給排通路
と、前記走行モータ用給排通路に設けられた圧油分流手
段と、前記圧油分流手段と下部走行体側作業用アクチュ
エータを連通する作業用アクチュエータ用給排通路を具
備せしめ、前記圧油分流手段と、前記作業用アクチュエ
ータ用の方向切換弁を前記下部走行体に配置した。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として油圧ショ
ベルなど上部旋回式建設機械の下部走行体に関する。
ベルなど上部旋回式建設機械の下部走行体に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は、実開昭58−59859号公報
に記載されているホイール式パワーショベルの油圧回路
図である。図4に示す油圧回路(11)の上部旋回フレ
ーム側(11a)はオイルタンク(13),エンジン
(14),ギヤポンプ(15),(16)よりなる油圧
源(12)と、これに続く管路に接続されたコントロー
ルバルブ群(17)とよりなるものとして該コントロー
ルバルブ群(17)中の1連を排土板と一方のアウトリ
ガー操作用のコントロールバルブ(17a)とするとと
もに他の1連を他方のアウトリガー操作用のコントロー
ルバルブ(17b)とし、両コントロールバルブ(17
a),(17b)は運転席に設けられる操作レバー(1
8),(19)をもって操作されるようになっており、
該コントロールバルブ(17a),(17b)には第1
の管路(20),(20)と第2の管路(21),(2
1)を続かせて該第1の管路(20),(20)と第2
の管路(21),(21)はスイベルジョイント(2
2)の第1ポート(23)と第2ポート(24)に接続
させてある。他方、前記油圧回路(11)の下部走行体
側(11b)は前記第1ポート(23)と前記排土板の
駆動用シリンダー(5),(5)とを接続する切換弁
(25)付の第3の管路(26),(26)と、該第3
の管路(26),(26)における前記切換弁(25)
と第1ポート(23)間より分岐されて一方のアウトリ
ガーの駆動用シリンダー(7)に接続される切換弁(2
7)付の第4の管路(28),(28)と、前記第2ポ
ート(24)と他方のアウトリガーの駆動用シリンダー
(9)とを接続する第5の管路(29),(29)とよ
りなるものとしている。
に記載されているホイール式パワーショベルの油圧回路
図である。図4に示す油圧回路(11)の上部旋回フレ
ーム側(11a)はオイルタンク(13),エンジン
(14),ギヤポンプ(15),(16)よりなる油圧
源(12)と、これに続く管路に接続されたコントロー
ルバルブ群(17)とよりなるものとして該コントロー
ルバルブ群(17)中の1連を排土板と一方のアウトリ
ガー操作用のコントロールバルブ(17a)とするとと
もに他の1連を他方のアウトリガー操作用のコントロー
ルバルブ(17b)とし、両コントロールバルブ(17
a),(17b)は運転席に設けられる操作レバー(1
8),(19)をもって操作されるようになっており、
該コントロールバルブ(17a),(17b)には第1
の管路(20),(20)と第2の管路(21),(2
1)を続かせて該第1の管路(20),(20)と第2
の管路(21),(21)はスイベルジョイント(2
2)の第1ポート(23)と第2ポート(24)に接続
させてある。他方、前記油圧回路(11)の下部走行体
側(11b)は前記第1ポート(23)と前記排土板の
駆動用シリンダー(5),(5)とを接続する切換弁
(25)付の第3の管路(26),(26)と、該第3
の管路(26),(26)における前記切換弁(25)
と第1ポート(23)間より分岐されて一方のアウトリ
ガーの駆動用シリンダー(7)に接続される切換弁(2
7)付の第4の管路(28),(28)と、前記第2ポ
ート(24)と他方のアウトリガーの駆動用シリンダー
(9)とを接続する第5の管路(29),(29)とよ
りなるものとしている。
【0003】また図5は、ハンドブレーキ操作用を兼ね
る操作レバー(30)と図4における切換弁(25),
(27)との関係を示す一部切欠正面図である。図5に
示すように、前記両切換弁(25),(27)は運転席
に設けられたハンドブレーキ操作用を兼ねる操作レバー
(30)により前記スイベルジョイント(22)の中央
部を通って上下運動する牽引棒(31)とリンク(32
a),(32b)をもって切換操作が行われるようにな
っている。
る操作レバー(30)と図4における切換弁(25),
(27)との関係を示す一部切欠正面図である。図5に
示すように、前記両切換弁(25),(27)は運転席
に設けられたハンドブレーキ操作用を兼ねる操作レバー
(30)により前記スイベルジョイント(22)の中央
部を通って上下運動する牽引棒(31)とリンク(32
a),(32b)をもって切換操作が行われるようにな
っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来より油圧ショベル
では、下部走行体に走行モータを装備し、また例えば排
土板(ドーザブレードともいう)を装着して、作業を行
う。図4及び図5に示す従来技術の一実施例ホイール式
パワーショベル(外観全体図は図示していない)では、
排土板の駆動用シリンダー(5),(5)、アウトリガ
ーの駆動用シリンダー(9)、及びホイール(車輪)駆
動用の走行モータ(図4に記載されていないが、スイベ
ルジョイント22の中央部穴に牽引棒31を通している
ので、メカニカル走行駆動用のプロペラシャフトは用い
られていないと判断した)を装備している。そのために
前記複数個の油圧アクチュエータにメイン圧油を供給す
る多数本の通路をスイベルジョイント(22)内に設け
なければならない。前記多数本の通路内をそれぞれ通過
する圧油流量は多いので、その各通路の断面積はかなり
大きくて、スイベルジョイント(22)の形状は大型の
ものとなる。そのためにスイベルジョイント(22)の
車体に対するスペース占有が大きくなるとともに、スイ
ベルジョイントの製作費が高くなり、コスト的にも具合
が悪い。また従来より油圧ショベルでは上部旋回体にエ
ンジン,油圧機器,運転室等を搭載しているので、これ
らの点検修理等のメンテナンスを考慮したレイアウトに
関してシビアな制限を受けているが、図4及び図5に示
す従来技術の一実施例ホイール式パワーショベルではコ
ントロールバルブ(17a),(17b)を上部旋回体
に設けるようにしているので、そのレイアウト及びメン
テナンスが困難になる。本発明は、スイベルジョイント
を通過させるメイン圧油の通路は走行モータ用給排回路
のみに設定し、また走行モータ以外に下部走行体に装備
した作業用油圧アクチュエータのコントロールバルブを
下部走行体に配置するようにした建設機械の下部走行体
を提供することを目的とする。
では、下部走行体に走行モータを装備し、また例えば排
土板(ドーザブレードともいう)を装着して、作業を行
う。図4及び図5に示す従来技術の一実施例ホイール式
パワーショベル(外観全体図は図示していない)では、
排土板の駆動用シリンダー(5),(5)、アウトリガ
ーの駆動用シリンダー(9)、及びホイール(車輪)駆
動用の走行モータ(図4に記載されていないが、スイベ
ルジョイント22の中央部穴に牽引棒31を通している
ので、メカニカル走行駆動用のプロペラシャフトは用い
られていないと判断した)を装備している。そのために
前記複数個の油圧アクチュエータにメイン圧油を供給す
る多数本の通路をスイベルジョイント(22)内に設け
なければならない。前記多数本の通路内をそれぞれ通過
する圧油流量は多いので、その各通路の断面積はかなり
大きくて、スイベルジョイント(22)の形状は大型の
ものとなる。そのためにスイベルジョイント(22)の
車体に対するスペース占有が大きくなるとともに、スイ
ベルジョイントの製作費が高くなり、コスト的にも具合
が悪い。また従来より油圧ショベルでは上部旋回体にエ
ンジン,油圧機器,運転室等を搭載しているので、これ
らの点検修理等のメンテナンスを考慮したレイアウトに
関してシビアな制限を受けているが、図4及び図5に示
す従来技術の一実施例ホイール式パワーショベルではコ
ントロールバルブ(17a),(17b)を上部旋回体
に設けるようにしているので、そのレイアウト及びメン
テナンスが困難になる。本発明は、スイベルジョイント
を通過させるメイン圧油の通路は走行モータ用給排回路
のみに設定し、また走行モータ以外に下部走行体に装備
した作業用油圧アクチュエータのコントロールバルブを
下部走行体に配置するようにした建設機械の下部走行体
を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明では、下部走行体
の上部に上部旋回体を連接し、前記上部旋回体に搭載し
た油圧ポンプからの圧油をスイベルジョイントを介して
下部走行体に配設した走行モータと作業用油圧アクチュ
エータに供給するようにしている建設機械において、前
記スイベルジョイントと前記走行モータを連通する走行
モータ用給排通路と、前記走行モータ用給排通路に設け
られた圧油分流手段と、前記圧油分流手段と前記作業用
アクチュエータを連通する作業用アクチュエータ用給排
通路を有するようにした。そして前記の場合、前記圧油
分流手段と、前記作業用アクチュエータ用給排通路に設
けられた作業用アクチュエータ用方向切換弁を、前記下
部走行体に配置した。
の上部に上部旋回体を連接し、前記上部旋回体に搭載し
た油圧ポンプからの圧油をスイベルジョイントを介して
下部走行体に配設した走行モータと作業用油圧アクチュ
エータに供給するようにしている建設機械において、前
記スイベルジョイントと前記走行モータを連通する走行
モータ用給排通路と、前記走行モータ用給排通路に設け
られた圧油分流手段と、前記圧油分流手段と前記作業用
アクチュエータを連通する作業用アクチュエータ用給排
通路を有するようにした。そして前記の場合、前記圧油
分流手段と、前記作業用アクチュエータ用給排通路に設
けられた作業用アクチュエータ用方向切換弁を、前記下
部走行体に配置した。
【0006】本発明では、スイベルジョイントを通る比
較的断面積の大なるメイン圧油供給通路としては、走行
モータ用給排通路のみを設けるようにしたので、スイベ
ルジョイントの車体に対するスペース占有を最小限に設
定できるとともに、スイベルジョイントの製作費のコス
トダウンを行うことができる。また前記圧油分流手段と
前記作業用アクチュエータ用方向切換弁を、前記下部走
行体に配置したので、スイベルジョイントに接続する配
管を短くして、コンパクトな連結配置ができるととも
に、上部旋回体における機器レイアウト及びメンテナン
スを余裕をもって行うことができる。なお前記走行モー
タ用給排通路以外の通路で前記スイベルジョイントを通
過させる通路としては、例えば比較的断面積の小なるパ
イロット圧用通路,ドレーン通路などであるので、スイ
ベルジョイントの形状をコンパクトにできるとともに、
前記作業用アクチュエータ用方向切換弁の切換操作も支
障なく容易に行うことができる。
較的断面積の大なるメイン圧油供給通路としては、走行
モータ用給排通路のみを設けるようにしたので、スイベ
ルジョイントの車体に対するスペース占有を最小限に設
定できるとともに、スイベルジョイントの製作費のコス
トダウンを行うことができる。また前記圧油分流手段と
前記作業用アクチュエータ用方向切換弁を、前記下部走
行体に配置したので、スイベルジョイントに接続する配
管を短くして、コンパクトな連結配置ができるととも
に、上部旋回体における機器レイアウト及びメンテナン
スを余裕をもって行うことができる。なお前記走行モー
タ用給排通路以外の通路で前記スイベルジョイントを通
過させる通路としては、例えば比較的断面積の小なるパ
イロット圧用通路,ドレーン通路などであるので、スイ
ベルジョイントの形状をコンパクトにできるとともに、
前記作業用アクチュエータ用方向切換弁の切換操作も支
障なく容易に行うことができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形
態を示す下部走行体1を有する油圧ショベル2の斜視図
である。図において、3は下部走行体1の上部に連接し
た上部旋回体、4は上部旋回体3のフロント部に装着し
た作業アタッチメント、6L ,6R は下部走行体1に設
けた左右一対の走行モータ(左側の走行モータ6L は図
示では見えない)、8はドーザ装置10用のドーザシリ
ンダ、33はブームシリンダ、34はアームシリンダ、
35はバケットシリンダである。図2は、図1における
油圧ショベル2の油圧回路図である。図において、36
は上部旋回体3側の油圧用通路と下部走行体1側の油圧
通路とを専用的に相互に連通せしめる旋回接手であるス
イベルジョイント、44は圧油分流手段としての分流弁
(フローディバインダと通常呼ばれている)、45は分
流弁44内の選択用切換弁、37はドーザシリンダ8制
御用方向切換弁(通常コントロールバルブとも呼ばれて
いる)であるドーザ用切換弁、46,47,48はドー
ザ装置10に付設されているそれぞれリリーフ弁、49
はドーザ用切換弁37の左右のパイロットポート50
L ,50R に対し切換指令用パイロット圧を導出しドー
ザシリンダ8を操作するドーザ用油圧リモコン弁、51
は油圧ショベル2の走行とドーザ装置10の同時操作を
行うときスイッチ52のオン操作によって油圧回路をド
ーザ作業モードに設定する指令用切換弁であるドーザ作
業モード指令用電磁切換弁、38は旋回モータ、39
L ,39R は左右の走行モータ6L ,6R をそれぞれ制
御する走行用方向切換弁、40,41はメイン圧油を吐
出するそれぞれ第1,第2ポンプ、43はパイロット油
圧源であるパイロットポンプ、54は油タンクである。
に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形
態を示す下部走行体1を有する油圧ショベル2の斜視図
である。図において、3は下部走行体1の上部に連接し
た上部旋回体、4は上部旋回体3のフロント部に装着し
た作業アタッチメント、6L ,6R は下部走行体1に設
けた左右一対の走行モータ(左側の走行モータ6L は図
示では見えない)、8はドーザ装置10用のドーザシリ
ンダ、33はブームシリンダ、34はアームシリンダ、
35はバケットシリンダである。図2は、図1における
油圧ショベル2の油圧回路図である。図において、36
は上部旋回体3側の油圧用通路と下部走行体1側の油圧
通路とを専用的に相互に連通せしめる旋回接手であるス
イベルジョイント、44は圧油分流手段としての分流弁
(フローディバインダと通常呼ばれている)、45は分
流弁44内の選択用切換弁、37はドーザシリンダ8制
御用方向切換弁(通常コントロールバルブとも呼ばれて
いる)であるドーザ用切換弁、46,47,48はドー
ザ装置10に付設されているそれぞれリリーフ弁、49
はドーザ用切換弁37の左右のパイロットポート50
L ,50R に対し切換指令用パイロット圧を導出しドー
ザシリンダ8を操作するドーザ用油圧リモコン弁、51
は油圧ショベル2の走行とドーザ装置10の同時操作を
行うときスイッチ52のオン操作によって油圧回路をド
ーザ作業モードに設定する指令用切換弁であるドーザ作
業モード指令用電磁切換弁、38は旋回モータ、39
L ,39R は左右の走行モータ6L ,6R をそれぞれ制
御する走行用方向切換弁、40,41はメイン圧油を吐
出するそれぞれ第1,第2ポンプ、43はパイロット油
圧源であるパイロットポンプ、54は油タンクである。
【0008】なお図2に示す油圧回路を装備した油圧シ
ョベル2(図1に示す)がドーザ作業を行う場合には、
予めスイッチ52をオン操作する。ドーザ作業モード指
令用電磁切換弁51(以下、電磁切換弁51という)
は、タンク連通油路位置トより開通油路位置チに切換わ
る。パイロットポンプ43からのパイロット圧が、前記
電磁切換弁51のチ位置、管路59、スイベルジョイン
ト36内のパイロット圧用通路60、管路61を通じて
選択用切換弁45のパイロットポート62に作用するの
で、選択用切換弁45は走行モータ用供給油路位置ホよ
り分流用油路位置ヘに切換わる。この場合にドーザシリ
ンダ8を操作しないで左右の走行用方向切換弁39L ,
39R をそれぞれ排土進行用位置イ,イ’に切換操作す
ると、第1ポンプ40、第2ポンプ42からの圧油は、
それぞれ管路63,63’、スイベルジョイント36内
のそれぞれメイン圧供給通路64,64’、それぞれ管
路65,65’、選択用切換弁45の分流用油路位置
へ、分流弁44内部の分流制御部66を経て、分流弁4
4の左右の走行モータ向け出力ポート56L ,56R と
ドーザシリンダ向け出力ポート67より分流して導出さ
れる。それにより左右の走行モータ6L ,6R は回転
し、油圧ショベル2は走行を行う。そしてこの場合ドー
ザシリンダ向け出力ポート67より導出される圧油は、
ドーザ用切換弁37が中立位置であるために、その供給
管路68に接続されたリリーフ弁46のリリーフ作動に
より管路69,70、スイベルジョイント36内のタン
ク連通通路71を経て、油タンク54へ戻される。そし
てこの走行状態の場合にドーザ用油圧リモコン弁49を
操作すると、そのドーザ用油圧リモコン弁49から導出
されるパイロット圧は、管路72又は72’、スイベル
ジョイント36内のパイロット圧用通路73又は7
3’、管路74又は74’を通じて、ドーザ用切換弁3
7のパイロットポート50L 又は50R に作用するドー
ザ用切換弁37が切換作動するとともに、分流弁44の
ドーザシリンダ向け出力ポート67より導出される比較
的少ない流量の圧油は、ドーザ用切換弁37の切換位置
を通じてドーザシリンダ8に供給されるので、排土板を
最適の速度で作動させることができる。
ョベル2(図1に示す)がドーザ作業を行う場合には、
予めスイッチ52をオン操作する。ドーザ作業モード指
令用電磁切換弁51(以下、電磁切換弁51という)
は、タンク連通油路位置トより開通油路位置チに切換わ
る。パイロットポンプ43からのパイロット圧が、前記
電磁切換弁51のチ位置、管路59、スイベルジョイン
ト36内のパイロット圧用通路60、管路61を通じて
選択用切換弁45のパイロットポート62に作用するの
で、選択用切換弁45は走行モータ用供給油路位置ホよ
り分流用油路位置ヘに切換わる。この場合にドーザシリ
ンダ8を操作しないで左右の走行用方向切換弁39L ,
39R をそれぞれ排土進行用位置イ,イ’に切換操作す
ると、第1ポンプ40、第2ポンプ42からの圧油は、
それぞれ管路63,63’、スイベルジョイント36内
のそれぞれメイン圧供給通路64,64’、それぞれ管
路65,65’、選択用切換弁45の分流用油路位置
へ、分流弁44内部の分流制御部66を経て、分流弁4
4の左右の走行モータ向け出力ポート56L ,56R と
ドーザシリンダ向け出力ポート67より分流して導出さ
れる。それにより左右の走行モータ6L ,6R は回転
し、油圧ショベル2は走行を行う。そしてこの場合ドー
ザシリンダ向け出力ポート67より導出される圧油は、
ドーザ用切換弁37が中立位置であるために、その供給
管路68に接続されたリリーフ弁46のリリーフ作動に
より管路69,70、スイベルジョイント36内のタン
ク連通通路71を経て、油タンク54へ戻される。そし
てこの走行状態の場合にドーザ用油圧リモコン弁49を
操作すると、そのドーザ用油圧リモコン弁49から導出
されるパイロット圧は、管路72又は72’、スイベル
ジョイント36内のパイロット圧用通路73又は7
3’、管路74又は74’を通じて、ドーザ用切換弁3
7のパイロットポート50L 又は50R に作用するドー
ザ用切換弁37が切換作動するとともに、分流弁44の
ドーザシリンダ向け出力ポート67より導出される比較
的少ない流量の圧油は、ドーザ用切換弁37の切換位置
を通じてドーザシリンダ8に供給されるので、排土板を
最適の速度で作動させることができる。
【0009】次に図3は、図1における油圧ショベル2
の下部走行体1を示す切開要部平面図である。図におい
て、75は下部走行体1のカーボディフレーム、76
L ,76R は左右一対のクローラフレームである。
の下部走行体1を示す切開要部平面図である。図におい
て、75は下部走行体1のカーボディフレーム、76
L ,76R は左右一対のクローラフレームである。
【0010】次に、本実施形態の下部走行体1の構成を
図1〜図3について述べる。本実施形態では、図2に示
すようにスイベルジョイント36を通るメイン圧油供給
通路として走行モータ6L ,6R の給排通路64,7
7,64’,77’を設け、作業用油圧アクチュエータ
である例えばドーザシリンダ8に供給するメイン圧油
は、前記スイベルジョイント36と走行モータ6L ,6
R とを連通する管路(64−57L ),(64’−57
R )より、分流選択切換可能な分流弁44を介して供給
するようにした。そして前記の場合、前記分流弁44、
及びドーザシリンダ8を制御するドーザ用切換弁37を
下部走行体1に配置せしめたが、その配置位置としては
図3に示すように前記スイベルジョイント36の近くに
配置した。また前記スイベルジョイント36に形成した
走行モータ6L ,6R 用給排通路64,77,64’,
77’以外の油通路として、前記分流弁44内の選択用
切換弁45のパイロットポート62、及び前記ドーザ用
切換弁37のパイロットポート50L ,50R にそれぞ
れ作用させるためのパイロット圧用通路60,73,7
3’と、上部旋回体3に備えた油タンク54に戻り油を
戻すためのタンク連通通路71とを形成した。
図1〜図3について述べる。本実施形態では、図2に示
すようにスイベルジョイント36を通るメイン圧油供給
通路として走行モータ6L ,6R の給排通路64,7
7,64’,77’を設け、作業用油圧アクチュエータ
である例えばドーザシリンダ8に供給するメイン圧油
は、前記スイベルジョイント36と走行モータ6L ,6
R とを連通する管路(64−57L ),(64’−57
R )より、分流選択切換可能な分流弁44を介して供給
するようにした。そして前記の場合、前記分流弁44、
及びドーザシリンダ8を制御するドーザ用切換弁37を
下部走行体1に配置せしめたが、その配置位置としては
図3に示すように前記スイベルジョイント36の近くに
配置した。また前記スイベルジョイント36に形成した
走行モータ6L ,6R 用給排通路64,77,64’,
77’以外の油通路として、前記分流弁44内の選択用
切換弁45のパイロットポート62、及び前記ドーザ用
切換弁37のパイロットポート50L ,50R にそれぞ
れ作用させるためのパイロット圧用通路60,73,7
3’と、上部旋回体3に備えた油タンク54に戻り油を
戻すためのタンク連通通路71とを形成した。
【0011】次に、本実施形態の下部走行体1の作用に
ついて述べる。本実施形態では、スイベルジョイント3
6を通る比較的断面積(油通路の断面積であるが図示し
ていない)の大なる複数本のメイン圧油供給通路として
は、走行モータ6L ,の給排通路64,77,64’,
77のみを設けるようにしたので、スイベルジョイント
36の車体に対するスペース占有を最小限に設定できる
とともに、スイベルジョイント36の製作費のコストダ
ウンを行うことができる。また前記分流弁44と、ドー
ザシリンダ8を制御するドーザ用切換弁37を、前記下
部走行体1に配置せしめたので、前記両弁44,37と
スイベルジョイント36間の配管(図3に示す管路6
5,65’,68など)を短くして、コンパクトな連結
配置ができるとともに、前記上部旋回体3における機器
レイアウト及びメンテナンスを余裕をもって行うことが
できる。なお前記走行モータ6L ,6R 用給排通路6
4,77,64’,77’以外の油通路としては、前記
分流弁44内の選択用切換弁45のパイロットポート6
2、及び前記ドーザ用切換弁37のパイロットポート5
0L ,50R にそれぞれ作用させるための比較的断面積
(油通路の断面積であるが図示していない)の小なるパ
イロット圧用通路(図2に示す)と、上部旋回体3に備
えた油タンク54に戻り油を戻すためのタンク連通通路
71(図2に示す)とを形成したので、スイベルジョイ
ント36をコンパクトな形状のものにできるとともに、
前記ドーザ用切換弁37の切換操作も支障なく容易に行
うことができる。
ついて述べる。本実施形態では、スイベルジョイント3
6を通る比較的断面積(油通路の断面積であるが図示し
ていない)の大なる複数本のメイン圧油供給通路として
は、走行モータ6L ,の給排通路64,77,64’,
77のみを設けるようにしたので、スイベルジョイント
36の車体に対するスペース占有を最小限に設定できる
とともに、スイベルジョイント36の製作費のコストダ
ウンを行うことができる。また前記分流弁44と、ドー
ザシリンダ8を制御するドーザ用切換弁37を、前記下
部走行体1に配置せしめたので、前記両弁44,37と
スイベルジョイント36間の配管(図3に示す管路6
5,65’,68など)を短くして、コンパクトな連結
配置ができるとともに、前記上部旋回体3における機器
レイアウト及びメンテナンスを余裕をもって行うことが
できる。なお前記走行モータ6L ,6R 用給排通路6
4,77,64’,77’以外の油通路としては、前記
分流弁44内の選択用切換弁45のパイロットポート6
2、及び前記ドーザ用切換弁37のパイロットポート5
0L ,50R にそれぞれ作用させるための比較的断面積
(油通路の断面積であるが図示していない)の小なるパ
イロット圧用通路(図2に示す)と、上部旋回体3に備
えた油タンク54に戻り油を戻すためのタンク連通通路
71(図2に示す)とを形成したので、スイベルジョイ
ント36をコンパクトな形状のものにできるとともに、
前記ドーザ用切換弁37の切換操作も支障なく容易に行
うことができる。
【0012】
【発明の効果】本発明の建設機械の下部走行体では、ス
イベルジョイントを通る比較的断面積の大なるメイン圧
油供給通路としては、走行モータ用給排通路のみを設け
るようにしたので、スイベルジョイントの車体に対する
スペース占有を最小限に設定できるとともに、スイベル
ジョイントの製作費のコストダウンを行うことができ
る。また前記圧油分流手段と前記作業用アクチュエータ
用方向切換弁を、前記下部走行体に配置したので、スイ
ベルジョイントに接続する配管を短くして、コンパクト
な連結配置ができるとともに、上部旋回体における機器
レイアウト及びメンテナンスを余裕をもって行うことが
できる。なお前記走行モータ用給排通路以外の通路で前
記スイベルジョイントを通過させる通路としては、例え
ば比較的断面積の小なるパイロット圧用通路,ドレーン
通路などであるので、スイベルジョイントの形状をコン
パクトにできるとともに、前記作業用アクチュエータ用
方向切換弁の切換操作も支障なく容易に行うことができ
る。したがって本発明の下部走行体を有する建設機械で
は、スイベルジョイントの構造が簡単で小形に装備でき
るとともに、車体に装備する油圧機器類のレイアウトと
メンテナンス性を向上させることができる。
イベルジョイントを通る比較的断面積の大なるメイン圧
油供給通路としては、走行モータ用給排通路のみを設け
るようにしたので、スイベルジョイントの車体に対する
スペース占有を最小限に設定できるとともに、スイベル
ジョイントの製作費のコストダウンを行うことができ
る。また前記圧油分流手段と前記作業用アクチュエータ
用方向切換弁を、前記下部走行体に配置したので、スイ
ベルジョイントに接続する配管を短くして、コンパクト
な連結配置ができるとともに、上部旋回体における機器
レイアウト及びメンテナンスを余裕をもって行うことが
できる。なお前記走行モータ用給排通路以外の通路で前
記スイベルジョイントを通過させる通路としては、例え
ば比較的断面積の小なるパイロット圧用通路,ドレーン
通路などであるので、スイベルジョイントの形状をコン
パクトにできるとともに、前記作業用アクチュエータ用
方向切換弁の切換操作も支障なく容易に行うことができ
る。したがって本発明の下部走行体を有する建設機械で
は、スイベルジョイントの構造が簡単で小形に装備でき
るとともに、車体に装備する油圧機器類のレイアウトと
メンテナンス性を向上させることができる。
【図1】本発明の一実施形態を示す下部走行体を有する
油圧ショベルの斜視図である。
油圧ショベルの斜視図である。
【図2】図1における油圧ショベルの油圧回路図であ
る。
る。
【図3】図1における油圧ショベルの下部走行体を示す
切開要部平面図である。
切開要部平面図である。
【図4】従来技術の一実施例ホイール式パワーショベル
の油圧回路図である。
の油圧回路図である。
【図5】従来技術のハンドブレーキ操作用を兼ねる操作
レバーと図4における切換弁との関係を示す一部切欠正
面図である。
レバーと図4における切換弁との関係を示す一部切欠正
面図である。
1 下部走行体 2 油圧ショベル 3 上部旋回体 6L ,6R 走行モータ 8 ドーザシリンダ 22,36 スイベルジョイント 37 ドーザ用切換弁 39L ,39R 走行用方向切換弁 40,41 第1,第2ポンプ 43 パイロットポンプ 44 分流弁 49 ドーザ用油圧リモコン弁 51 ドーザ作業モード指令用電磁切換弁 54 油タンク 60,73,73’ パイロット圧用通路 64,64’,77,77’ (走行モータ用)給排通
路 71 タンク連通油路
路 71 タンク連通油路
Claims (2)
- 【請求項1】 下部走行体の上部に上部旋回体を連接
し、前記上部旋回体に搭載した油圧ポンプからの圧油を
スイベルジョイントを介して下部走行体に配設した走行
モータと作業用油圧アクチュエータに供給するようにし
ている建設機械において、前記スイベルジョイントと前
記走行モータを連通する走行モータ用給排通路と、前記
走行モータ用給排通路に設けられた圧油分流手段と、前
記圧油分流手段と前記作業用アクチュエータを連通する
作業用アクチュエータ用給排通路を有することを特徴と
する建設機械の下部走行体。 - 【請求項2】 前記圧油分流手段と、前記作業用アクチ
ュエータ用給排通路に設けられた作業用アクチュエータ
用方向切換弁を、前記下部走行体に配置したことを特徴
とする請求項1記載の建設機械の下部走行体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26082197A JPH1181387A (ja) | 1997-09-08 | 1997-09-08 | 建設機械の下部走行体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26082197A JPH1181387A (ja) | 1997-09-08 | 1997-09-08 | 建設機械の下部走行体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1181387A true JPH1181387A (ja) | 1999-03-26 |
Family
ID=17353238
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26082197A Pending JPH1181387A (ja) | 1997-09-08 | 1997-09-08 | 建設機械の下部走行体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1181387A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012007320A (ja) * | 2010-06-23 | 2012-01-12 | Hitachi Constr Mach Co Ltd | 作業機械 |
-
1997
- 1997-09-08 JP JP26082197A patent/JPH1181387A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012007320A (ja) * | 2010-06-23 | 2012-01-12 | Hitachi Constr Mach Co Ltd | 作業機械 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Effective date: 20040616 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
|
A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20051207 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20051214 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060824 |