JPH1180551A - 反応性可塑剤 - Google Patents

反応性可塑剤

Info

Publication number
JPH1180551A
JPH1180551A JP27282697A JP27282697A JPH1180551A JP H1180551 A JPH1180551 A JP H1180551A JP 27282697 A JP27282697 A JP 27282697A JP 27282697 A JP27282697 A JP 27282697A JP H1180551 A JPH1180551 A JP H1180551A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
reactive
reactive plasticizer
carbon atoms
formula
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP27282697A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazunori Ishikawa
和憲 石川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yokohama Rubber Co Ltd
Original Assignee
Yokohama Rubber Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yokohama Rubber Co Ltd filed Critical Yokohama Rubber Co Ltd
Priority to JP27282697A priority Critical patent/JPH1180551A/ja
Priority to US09/125,818 priority patent/US6140450A/en
Priority to PCT/JP1997/004899 priority patent/WO1998029473A1/ja
Priority to EP97949259A priority patent/EP0890598A4/en
Publication of JPH1180551A publication Critical patent/JPH1180551A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ゴムや樹脂などの組成物に配合してそれらの
物性の経時的な低下を防止する反応性可塑剤を提供す
る。 【解決手段】 可塑成分としてエステル基含有有機基又
は脂肪族もしくは芳香族炭化水素基50重量%以上を、
そして反応性基としてアルコキシシリル基及びアシルオ
キシシリル基の少なくとも一方を、それぞれ1分子中に
少なくとも一つ有するシロキサン系反応性可塑剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゴム又は樹脂組成
物において使用される非移行性の反応性可塑剤に関し、
更に詳しくは、シリカ、クレー、マイカ、カオリン、活
性白土などのケイ素含有フィラーを含むゴム又は樹脂組
成物において使用するのに適したシロキサン系反応性可
塑剤に関する。
【0002】
【従来の技術】各種のゴムや樹脂には多くの可塑剤が使
用されている。その中で特にエステル系の可塑剤が、ゴ
ムや樹脂との相溶性に優れているため、従来から汎用的
に使用されている。しかしながら、これらのエステル化
合物はゴムや樹脂、更にはフィラーとは反応せず、時間
の経過とともに外部へ移行するため、ゴムや樹脂の物性
を経時的に低下させるという問題があった。また、エポ
キシ樹脂については、反応性可塑剤はよく知られている
が、その他の樹脂やゴムに対する反応性可塑剤はほとん
ど知られていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は前述の従来技術の問題点を排除し、ゴムや樹脂の組成
物の物性の経時的な低下を防止するための反応性可塑剤
を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明に従えば、可塑成
分としてエステル基含有有機基又は脂肪族もしくは芳香
族炭化水素基50重量%以上を、そして反応性基として
アルコキシシリル基及びアシルオキシシリル基の少なく
とも一方を、それぞれ1分子中に少なくとも一つ有する
シロキサン系反応性可塑剤。
【0005】本発明の好ましい態様に従えば、下記式
(I)および式(II):
【0006】
【化2】
【0007】(式中、R1 は炭素数1〜6のアルキル基
及び/又は炭素数1〜21のアシル基を示し、R2 は炭
素数2又は3のアルキレン基を示し、そしてR3 は炭素
数5〜21の炭化水素基を示し、R4 は炭素数6〜20
の炭化水素基を示す)のシロキサン単位をそれぞれ1分
子中に少なくとも1つ有するポリシロキサンであるシロ
キサン系反応性可塑剤が提供される。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成及び作用効果
について説明する。本発明の反応性可塑剤の可塑成分で
あるエステル基含有有機基又は炭化水素基は、例えば、
カルボン酸のアリルエステルもしくはビニルエステル
を、又は1−オクテン、イソオクテン、1−デセン、リ
モネン、ビニルシクロヘキセン、スチレン、ジビニルベ
ンゼン、α−メチルスチレンもしくはα−メチルスチレ
ンダイマーを、白金、ルテニウム、ロジウムなどのVIII
族の遷移金属触媒を用い、反応性基であるアルコキシシ
リル基及び/又はアシルオキシシリル基を構成するメチ
ルハイドロジェンポリシロキサン、Si−H末端ポリジ
メチルシロキサンなどのSi−H基含有ポリシロキサン
と反応させるか、又はトリメトキシシランもしくはメチ
ルジメトキシシランに前記カルボン酸エステルを、又は
1−オクテン、イソオクテン、リモネン、ビニルシクロ
ヘキセン、スチレン、ジビニルベンゼン、α−メチルス
チレンもしくはα−メチルスチレンダイマーと反応さ
せ、これらを加水分解縮合させることによりエステル基
含有ポリシロキサンを得ることができる。
【0009】上記カルボン酸としては特に限定はない
が、例えば、フタル酸、アジピン酸、セバシン酸などの
ジカルボン酸、オレイン酸、リノレイン酸、リノール
酸、2−エチルヘキサン酸、安息香酸などのモノカルボ
ン酸が好適に例示される。
【0010】上記有機基としては、1−オクテン、イソ
オクテン、1−デセン、リモネン、ビニルシクロヘキセ
ン、スチレン、ジビニルベンゼン、α−メチルスチレ
ン、α−メチルスチレンダイマー残基を例示することが
できる。
【0011】本発明の反応性可塑剤の反応性基を構成す
るアルコキシシリル基としては、メトキシシリル、エト
キシシリル、プロポキシシリル、ブトキシシリル基が例
示されるが、特に反応性の点でメトキシシリル、エトキ
シシリル基が好ましい。一方、アシルオキシシリル基と
しては、具体的には酢酸、2−エチルヘキサン酸、パル
ミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸等のシリルエステ
ルが例示されるが、特に臭気の点で炭素数が6以上のア
シルオキシシリル基の使用が好ましい。
【0012】本発明の反応性可塑剤の反応性基を構成す
るアルコキシシリル基およびアシルオキシシリル基は、
アルコールまたはカルボン酸の金属塩(例えばソジウム
エトキサイド、オレイン酸ナトリウム)とクロロシリル
基を反応させるか、アルコールまたはカルボン酸をSi
−H基を有する化合物と白金などの遷移金属触媒存在下
で反応させることにより導入することができる。
【0013】本発明の反応性可塑剤として、具体的には
例えば下記の化合物A〜Eを例示することができる。
【0014】
【化3】
【0015】
【化4】
【0016】本発明の反応性可塑剤を配合するゴムとし
ては、例えば、従来から各種ゴム組成物として使用され
ている天然ゴム(NR)、ポリイソプレン(IR)、各
種ポリブタジエン(BR)、各種スチレン−ブタジエン
共重合体ゴム(SBR)、アクリロニトリル−ブタジエ
ン共重合体ゴム(NBR)、ブチルゴム(IIR)、エ
チレン−プロピレン共重合体ゴム(EPR,EPDM)
などをあげることができ、また樹脂としては、塩化ビニ
ル、ウレタン、アクリル、スチレン樹脂等をあげること
ができる。
【0017】本発明の反応性可塑剤を配合するゴムや樹
脂の組成物には、更に各種充填剤(カーボンブラック及
びシリカ、クレー、マイカ、カオリン、活性白土などの
ケイ素含有フィラー、炭酸カルシウム)、加硫又は架橋
剤、加硫又は架橋促進剤、オイル、酸化防止剤、紫外線
防止剤などを配合することができ、その使用量も、本発
明の目的を損わない限り、従前通りとすることができ
る。
【0018】
【実施例】以下、実施例及び比較例によって本発明を更
に説明するが、本発明の範囲をこれらの実施例に限定す
るものでないことは言うまでもない。
【0019】実施例1〜11及び比較例1〜2 表Iに示す配合(重量部)の各成分を実施例1,2及び
比較例1は、新定量のフィラーに反応性可塑剤を室温で
5分間撹拌混合し、実施例4〜11はウレタン主剤に炭
酸カルシウム及び反応性可塑剤を添加し、万能撹拌機で
5分混練後、硬化剤を添加して組成物を得た。但し、実
施例3及び比較例2では硫黄及び加硫促進剤を除いて、
1.8リットルの密閉型ミキサーで3〜5分間混練し、
165±5℃に達したときに放出したマスターバッチに
硫黄と加硫促進剤を8インチのオープンロールで混練
し、ゴム組成物を得た。
【0020】このようにして得られたゴム組成物又は樹
脂組成物を表Iに示す処理条件で処理した。得られた各
組成物についてアセトン抽出量を求めた。結果を表Iに
示す。
【0021】
【表1】
【0022】
【表2】
【0023】表Iの結果から明らかなように、本発明の
反応性可塑剤A〜Hはシリカ、タルク、カーボンブラッ
ク、炭酸カルシウムと反応するため、あるいは自己反応
のためアセトン抽出量が極めて少ないのに対し、比較例
1及び2では反応が起らず、容易にアセトン抽出され
る。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の反応性可
塑剤はエステル系であるため、ゴムや樹脂等への広範囲
の使用が可能であり、特にシリカ配合系では非ブリード
性である。また、他のフィラー(カーボンブラック、炭
酸カルシウム)においても反応し、非ブリード性が達成
された。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可塑成分としてエステル基含有有機基又
    は脂肪族もしくは芳香族炭化水素基50重量%以上を、
    そして反応性基としてアルコキシシリル基及びアシルオ
    キシシリル基の少なくとも一方を、それぞれ、1分子中
    に少なくとも一つ有するシロキサン系反応性可塑剤。
  2. 【請求項2】 式(I)および式(II): 【化1】 (式中、R1 は炭素数1〜6のアルキル基及び/又は炭
    素数1〜21のアシル基を示し、R2 は炭素数2又は3
    のアルキレン基を示し、そしてR3 は炭素数5〜21の
    炭化水素基を示し、R4 は炭素数6〜20の炭化水素基
    を示す)のシロキサン単位をそれぞれ1分子中に少なく
    とも一つ有するポリシロキサンである請求項1に記載の
    反応性可塑剤。
  3. 【請求項3】 式(II)のR4 が、1−オクテン、イソ
    オクテン、1−デセン、リモネン、ビニルシクロヘキセ
    ン、スチレン、ジビニルベンゼン、α−メチルスチレン
    およびα−メチルスチレンダイマー残基から選ばれた基
    である請求項2に記載の反応性可塑剤。
JP27282697A 1996-12-27 1997-10-06 反応性可塑剤 Pending JPH1180551A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27282697A JPH1180551A (ja) 1997-07-18 1997-10-06 反応性可塑剤
US09/125,818 US6140450A (en) 1996-12-27 1997-12-26 Modified polysiloxanes, rubber compositions and tire tread rubber compositions containing the same, and reactive plasticizer
PCT/JP1997/004899 WO1998029473A1 (fr) 1996-12-27 1997-12-26 Polysiloxanes modifies, compositions de caoutchouc et compositions de caoutchouc de bande de roulement les renfermant, et plastifiant reactif
EP97949259A EP0890598A4 (en) 1996-12-27 1997-12-26 MODIFIED POLYSILOXANES, RUBBER COMPOSITIONS AND RUBBER COMPOSITIONS CONTAINING THEM, AND REACTIVE PLASTICIZER

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19431397 1997-07-18
JP9-194313 1997-07-18
JP27282697A JPH1180551A (ja) 1997-07-18 1997-10-06 反応性可塑剤

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1180551A true JPH1180551A (ja) 1999-03-26

Family

ID=26508426

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27282697A Pending JPH1180551A (ja) 1996-12-27 1997-10-06 反応性可塑剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1180551A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004256661A (ja) * 2003-02-26 2004-09-16 Ge Toshiba Silicones Co Ltd ポリエーテル変性ポリオルガノシロキサンおよびその製造方法および皮膚化粧料

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004256661A (ja) * 2003-02-26 2004-09-16 Ge Toshiba Silicones Co Ltd ポリエーテル変性ポリオルガノシロキサンおよびその製造方法および皮膚化粧料

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2007321122A (ja) 室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物
JP2782405B2 (ja) 硬化性オルガノポリシロキサン組成物
JP4912754B2 (ja) 室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物
JP2006507375A (ja) 充填されたおよびペルオキシド架橋ゴム配合物のカップリング剤として作用する
KR101132563B1 (ko) 마그네슘 합금 접착용 오르가노폴리실록산 조성물
WO2015194340A1 (ja) 室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物及び該室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物の硬化物である成形物
JP2639286B2 (ja) 硬化性オルガノポリシロキサン組成物
US20080312372A1 (en) Single-component polyorganosiloxane compositions crosslinkable into silicone elastomers
JP2021535244A (ja) シリコーンゴム塊用組成物
JPS6123942B2 (ja)
JPH11501073A (ja) 縮合で架橋するポリシロキサン集合体、それの製造方法および表面改質充填材
JP2613446B2 (ja) 室温硬化性ポリオルガノシロキサン組成物の製造方法
JP2006213780A (ja) 室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物
JP4658654B2 (ja) 室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物
JP2635156B2 (ja) 室温硬化性ポリオルガノシロキサン組成物
JPH1180551A (ja) 反応性可塑剤
JP3608892B2 (ja) シリカ配合ゴム組成物
JP2000313809A (ja) ポリシロキサン組成物およびそれを用いたゴム組成物
JPH07113082B2 (ja) 1包装型室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物
JP4675564B2 (ja) 湿気硬化性rtv中で架橋剤として使用するためのアルキルアルコキシアシルオキシシラン及びそのブレンドの合成及び使用
JP3604237B2 (ja) ポリシロキサン表面処理金属酸化物及びそれを用いたゴム組成物
JPH08269339A (ja) シリコーンゴム組成物及びその成型方法
JP4712725B2 (ja) シリコーンエラストマーへと架橋結合するポリ有機シロキサン一成分化合物
JPH0873754A (ja) 合成樹脂組成物およびその成形品
JPH1067887A (ja) ゴム組成物