JPH1180346A - ポリアリールアミンの製造方法 - Google Patents

ポリアリールアミンの製造方法

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JPH1180346A
JPH1180346A JP24521897A JP24521897A JPH1180346A JP H1180346 A JPH1180346 A JP H1180346A JP 24521897 A JP24521897 A JP 24521897A JP 24521897 A JP24521897 A JP 24521897A JP H1180346 A JPH1180346 A JP H1180346A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡便で汎用性の高い新規なポリアリールアミ
ンの製造方法を提供する。 【解決手段】 下記一般式(1) 【化1】 (式中、Arは、無置換の若しくは置換基を有するフェ
ニル基、無置換の若しくは置換基を有するナフチル基、
又は無置換の若しくは置換基を有するフェルオレニル基
を表し、XはCl、Br又はIを表す。)で示されるア
ミノアリールハライドを塩基の存在下、Pd化合物とホ
スフィンからなる触媒を用いてアミノ化反応により縮重
合させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は新規なポリアリール
アミンの製造方法に関するものである。ポリアニリンに
代表されるポリアリールアミンは、電極材料や樹脂材料
として有用な化合物である。
【0002】
【従来の技術】ポリアニリンは、アニリンを塩酸酸性条
件下に電解酸化重合又はペルオキソ二硫酸アンモニウム
等の酸化剤を用いる化学酸化重合して合成されること
が、萩原らにより報告されている(日本化学会誌,1
0,1791(1989))。
【0003】また、他の合成法としては、窒素気流中、
クロロアニリン類を銅化合物存在下、加熱還流すること
より合成できることがYoshizawaらにより報告
されている(Chem.Lett.,1311(199
0))。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、萩原ら
による合成方法では、定量的に反応が進行するものの、
多量の酸性水溶液を必要とし、反応時間が長く極端に生
産性が低い。
【0005】また、Yoshizawaらによる合成方
法では、200℃以上の高温が必要であり反応収率も4
0%以下と低い。
【0006】本発明は上記の課題に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、簡便で汎用性の高い新規なポリア
リールアミンの製造方法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題に
関して鋭意検討した結果、新規なポリアリールアミンの
製造方法を見出した。
【0008】即ち本発明は、下記一般式(1)
【0009】
【化3】
【0010】(式中、Arは、無置換の若しくは置換基
を有するフェニル基、無置換の若しくは置換基を有する
ナフチル基、又は無置換の若しくは置換基を有するフェ
ルオレニル基を表し、XはCl、Br又はIを表す。)
で示されるアミノアリールハライドを塩基の存在下、P
d化合物とホスフィンからなる触媒を用いてアミノ化反
応により縮重合させることを特徴とする下記一般式
(2)
【0011】
【化4】
【0012】(式中、Arは、無置換の若しくは置換基
を有するフェニル基、無置換の若しくは置換基を有する
ナフチル基、又は無置換の若しくは置換基を有するフェ
ルオレニル基を表す。)で示される繰り返し単位からな
るポリアリールアミンの製造方法である。
【0013】本発明に使用されるアミノアリールハライ
ドとしては、上記一般式(1)で示されるアミノアリー
ルハライドであれば特に限定するものではない。具体的
には、m−クロロアニリン、p−クロロアニリン、3−
メチル−m−クロロアニリン、3−メチル−p−クロロ
アニリン、4−メチル−m−クロロアニリン、2−メチ
ル−p−クロロアニリン、2−メチル−m−クロロアニ
リン、5−メチル−p−クロロアニリン、5−メチル−
m−クロロアニリン、6−メチル−m−クロロアニリ
ン、6−メチル−p−クロロアニリン、3−エチル−m
−クロロアニリン、3−エチル−p−クロロアニリン、
4−エチル−m−クロロアニリン、2−エチル−p−ク
ロロアニリン、2−エチル−m−クロロアニリン、5−
エチル−p−クロロアニリン、5−エチル−m−クロロ
アニリン、6−エチル−m−クロロアニリン、6−エチ
ル−p−クロロアニリン、3−(n−ヘキシル)−m−
クロロアニリン、3−(n−ヘキシル)−p−クロロア
ニリン、4−(n−ヘキシル)−m−クロロアニリン、
2−(n−ヘキシル)−p−クロロアニリン、2−(n
−ヘキシル)−m−クロロアニリン、5−(n−ヘキシ
ル)−p−クロロアニリン、5−(n−ヘキシル)−m
−クロロアニリン、6−(n−ヘキシル)−m−クロロ
アニリン、6−(n−ヘキシル)−p−クロロアニリ
ン、3−(n−ドデシル)−m−クロロアニリン、3−
(n−ドデシル)−p−クロロアニリン、4−(n−ド
デシル)−m−クロロアニリン、2−(n−ドデシル)
−p−クロロアニリン、2−(n−ドデシル)−m−ク
ロロアニリン、5−(n−ドデシル)−p−クロロアニ
リン、5−(n−ドデシル)−m−クロロアニリン、6
−(n−ドデシル)−m−クロロアニリン、6−(n−
ドデシル)−p−クロロアニリン、3−(n−ヘキシル
オキシ)−m−クロロアニリン、3−(n−ヘキシルオ
キシ)−p−クロロアニリン、4−(n−ヘキシルオキ
シ)−m−クロロアニリン、2−(n−ヘキシルオキ
シ)−p−クロロアニリン、2−(n−ヘキシルオキ
シ)−m−クロロアニリン、5−(n−ヘキシルオキ
シ)−p−クロロアニリン、5−(n−ヘキシルオキ
シ)−m−クロロアニリン、6−(n−ヘキシルオキ
シ)−m−クロロアニリン、6−(n−ヘキシルオキ
シ)−p−クロロアニリン、2−アミノ−7−クロロフ
ルオレン、1−アミノ−4−クロロナフタレン等のクロ
ロアリールアミン類:m−ブロモアニリン、p−ブロモ
アニリン、3−メチル−m−ブロモアニリン、3−メチ
ル−p−ブロモアニリン、4−メチル−m−ブロモアニ
リン、2−メチル−p−ブロモアニリン、2−メチル−
m−ブロモアニリン、5−メチル−p−ブロモアニリ
ン、5−メチル−m−ブロモアニリン、6−メチル−m
−ブロモアニリン、6−メチル−p−ブロモアニリン、
3−エチル−m−ブロモアニリン、3−エチル−p−ブ
ロモアニリン、4−エチル−m−ブロモアニリン、2−
エチル−p−ブロモアニリン、2−エチル−m−ブロモ
アニリン、5−エチル−p−ブロモアニリン、5−エチ
ル−m−ブロモアニリン、6−エチル−m−ブロモアニ
リン、6−エチル−p−ブロモアニリン、3−(n−ヘ
キシル)−m−ブロモアニリン、3−(n−ヘキシル)
−p−ブロモアニリン、4−(n−ヘキシル)−m−ブ
ロモアニリン、2−(n−ヘキシル)−p−ブロモアニ
リン、2−(n−ヘキシル)−m−ブロモアニリン、5
−(n−ヘキシル)−p−ブロモアニリン、5−(n−
ヘキシル)−m−ブロモアニリン、6−(n−ヘキシ
ル)−m−ブロモアニリン、6−(n−ヘキシル)−p
−ブロモアニリン、3−(n−ドデシル)−m−ブロモ
アニリン、3−(n−ドデシル)−p−ブロモアニリ
ン、4−(n−ドデシル)−m−ブロモアニリン、2−
(n−ドデシル)−p−ブロモアニリン、2−(n−ド
デシル)−m−ブロモアニリン、5−(n−ドデシル)
−p−ブロモアニリン、5−(n−ドデシル)−m−ブ
ロモアニリン、6−(n−ドデシル)−m−ブロモアニ
リン、6−(n−ドデシル)−p−ブロモアニリン、3
−(n−ヘキシルオキシ)−m−ブロモアニリン、3−
(n−ヘキシルオキシ)−p−ブロモアニリン、4−
(n−ヘキシルオキシ)−m−ブロモアニリン、2−
(n−ヘキシルオキシ)−p−ブロモアニリン、2−
(n−ヘキシルオキシ)−m−ブロモアニリン、5−
(n−ヘキシルオキシ)−p−ブロモアニリン、5−
(n−ヘキシルオキシ)−m−ブロモアニリン、6−
(n−ヘキシルオキシ)−m−ブロモアニリン、6−
(n−ヘキシルオキシ)−p−ブロモアニリン、2−ア
ミノ−7−ブロモフルオレン、1−アミノ−4−ブロモ
ナフタレン等のブロモアリールアミン類:m−ヨードア
ニリン、p−ヨードアニリン、3−メチル−m−ヨード
アニリン、3−メチル−p−ヨードアニリン、4−メチ
ル−m−ヨードアニリン、2−メチル−p−ヨードアニ
リン、2−メチル−m−ヨードアニリン、5−メチル−
p−ヨードアニリン、5−メチル−m−ヨードアニリ
ン、6−メチル−m−ヨードアニリン、6−メチル−p
−ヨードアニリン、3−エチル−m−ヨードアニリン、
3−エチル−p−ヨードアニリン、4−エチル−m−ヨ
ードアニリン、2−エチル−p−ヨードアニリン、2−
エチル−m−ヨードアニリン、5−エチル−p−ヨード
アニリン、5−エチル−m−ヨードアニリン、6−エチ
ル−m−ヨードアニリン、6−エチル−p−ヨードアニ
リン、3−(n−ヘキシル)−m−ヨードアニリン、3
−(n−ヘキシル)−p−ヨードアニリン、4−(n−
ヘキシル)−m−ヨードアニリン、2−(n−ヘキシ
ル)−p−ヨードアニリン、2−(n−ヘキシル)−m
−ヨードアニリン、5−(n−ヘキシル)−p−ヨード
アニリン、5−(n−ヘキシル)−m−ヨードアニリ
ン、6−(n−ヘキシル)−m−ヨードアニリン、6−
(n−ヘキシル)−p−ヨードアニリン、3−(n−ド
デシル)−m−ヨードアニリン、3−(n−ドデシル)
−p−ヨードアニリン、4−(n−ドデシル)−m−ヨ
ードアニリン、2−(n−ドデシル)−p−ヨードアニ
リン、2−(n−ドデシル)−m−ヨードアニリン、5
−(n−ドデシル)−p−ヨードアニリン、5−(n−
ドデシル)−m−ヨードアニリン、6−(n−ドデシ
ル)−m−ヨードアニリン、6−(n−ドデシル)−p
−ヨードアニリン、3−(n−ヘキシルオキシ)−m−
ヨードアニリン、3−(n−ヘキシルオキシ)−p−ヨ
ードアニリン、4−(n−ヘキシルオキシ)−m−ヨー
ドアニリン、2−(n−ヘキシルオキシ)−p−ヨード
アニリン、2−(n−ヘキシルオキシ)−m−ヨードア
ニリン、5−(n−ヘキシルオキシ)−p−ヨードアニ
リン、5−(n−ヘキシルオキシ)−m−ヨードアニリ
ン、6−(n−ヘキシルオキシ)−m−ヨードアニリ
ン、6−(n−ヘキシルオキシ)−p−ヨードアニリ
ン、2−アミノ−7−ヨードフルオレン、1−アミノ−
4−ヨードナフタレン等のヨードアリールアミン類等を
例示することができる。上記一般式(1)において、A
rは、無置換の若しくは置換基を有するフェニル基、無
置換の若しくは置換基を有するナフチル基、又は無置換
の若しくは置換基を有するフェルオレニル基を表すが、
置換基としては、特に限定するものではなく、炭素数1
〜20の範囲のアルキル基又はアルコキシ基が例示され
る。
【0014】本発明で製造されるポリアリールアミン
は、上記一般式(2)で示されるポリアリールアミンで
あり、特に限定するものではない。具体的には、m−ポ
リアニリン、p−ポリアニリン、3−アルキル−m−ポ
リアニリン、3−アルキル−p−ポリアニリン、4−ア
ルキル−m−ポリアニリン、2−アルキル−p−ポリア
ニリン、2−アルキル−m−ポリアニリン、5−アルキ
ル−p−ポリアニリン、5−アルキル−m−ポリアニリ
ン、6−アルキル−m−ポリアニリン、6−アルキル−
p−ポリアニリン、3−アルコキシ−m−ポリアニリ
ン、3−アルコキシ−p−ポリアニリン、4−アルコキ
シ−m−ポリアニリン、2−アルコキシ−p−ポリアニ
リン、2−アルコキシ−m−ポリアニリン、5−アルコ
キシ−p−ポリアニリン、5−アルコキシ−m−ポリア
ニリン、6−アルコキシ−m−ポリアニリン、6−アル
コキシ−p−ポリアニリン、ポリナフタチルアミン、ポ
リフルオレニルアミン、ポリアミノピリジン、ポリアミ
ノピロリジン等を例示することができ、これらのアルキ
ル基及びアルコキシ基は炭素数が1〜20の範囲であ
る。
【0015】本発明において触媒成分として使用される
パラジウム化合物としては、特に限定するものではない
が、例えば、ヘキサクロロパラジウム(IV)酸ナトリ
ウム四水和物、ヘキサクロロパラジウム(IV)酸カリ
ウム等の4価のパラジウム化合物;塩化パラジウム(I
I)、臭化パラジウム(II)、酢酸パラジウム(I
I)、パラジウムアセチルアセトナート(II)、ジク
ロロビス(ベンゾニトリル)パラジウム(II)、ジク
ロロビス(アセトニトリル)パラジウム(II)、ジク
ロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(I
I)、ジクロロテトラアンミンパラジウム(II)、ジ
クロロ(シクロオクタ−1,5−ジエン)パラジウム
(II)、パラジウムトリフルオロアセテート(II)
等の2価パラジウム化合物;トリス(ジベンジリデンア
セトン)二パラジウム(0)、トリス(ジベンジリデン
アセトン)二パラジウムクロロホルム錯体(0)、テト
ラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)等
の0価パラジウム化合物を挙げることができる。
【0016】本発明においてパラジウム化合物の使用量
は、特に限定するものではないが、原料のアミノアリー
ルハライドに対し、パラジウム換算で0.00001〜
20.0モル%である。パラジウムが上記範囲内であれ
ば、反応は進行するが、高価なパラジウム化合物を使用
することから、より好ましくは、原料のアミノアリール
ハライドに対し、パラジウム換算で0.001〜5.0
モル%である。
【0017】本発明において触媒成分として使用される
ホスフィンとしては、特に限定するものではなく、例え
ば、トリエチルホスフィン、トリシクロヘキシルホスフ
ィン、トリイソプロピルホスフィン、トリ−n−ブチル
ホスフィン、トリイソブチルホスフィン、トリ−sec
−ブチルホスフィン、トリ−tert−ブチルホスフィ
ン等のトリアルキルホスフィン類を例示できる。これら
のうち、高い反応活性を有することから好ましくはトリ
ターシャリーブチルホスフィンである。また、本発明で
使用されるホスフィンとして、トリフェニルホスフィ
ン、トリ(o−トリル)ホスフィン、トリ(m−トリ
ル)ホスフィン、トリ(p−トリル)ホスフィン、BI
NAP、トリメシチルホスフィン、ジフェニルホスフィ
ノエタン、ジフェニルホスフィノプロパン、ジフェニル
ホスフィノフェロセン等のアリールホスフィン類を例示
することができる。
【0018】ホスフィンの使用量は、パラジウム化合物
に対して0.01〜10000倍モル使用すればよい。
高価なトリアルキルホスフィン又はアリールホスフィン
を使用する場合には、より好ましくはパラジウム化合物
に対して0.1〜10倍モルである。
【0019】本発明では、触媒成分としてパラジウム化
合物とトリアルキルホスフィンやアリールホスフィン等
のホスフィンとが必須であり、両者を組み合わせて触媒
として反応系に加える。添加方法は、反応系にそれぞれ
単独に加えても、予め錯体の形に調製して添加してもよ
い。
【0020】本反応で使用できる塩基としては、ナトリ
ウム、カリウムの炭酸塩やアルカリ金属アルコキシド等
の無機塩基及び3級アミン等の有機塩基から選択すれば
よく、特に限定するものではないが、より好ましくは、
例えば、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシ
ド、カリウムメトキシド、カリウムエトキシド、リチウ
ム−tert−ブトキシド、ナトリウム−tert−ブ
トキシド、カリウム−tert−ブトキシド等のアルカ
リ金属アルコキシドであって、これらは反応場にそのま
ま加えても、またアルカリ金属、水素化アルカリ金属及
び水酸化アルカリ金属とアルコールからその場で調製し
て反応場に供してもよい。
【0021】使用する塩基の量は、特に限定するもので
はないが、反応原料であるアミノアリールハライドに対
して、0.5倍モル以上使用することが好ましい。塩基
の量は大過剰に加えても収率に変化はないが、反応終了
後の後処理操作が煩雑になることから、より好ましく
は、1.0〜5倍モル以下である。
【0022】本発明おける反応は、通常は不活性溶媒下
に実施され、そのような不活性溶媒としては、本反応を
著しく阻害しない溶媒であればよく、例えばベンゼン、
トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素溶媒;ジエチル
エーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテ
ル溶媒;アセトニトリル、ジメチルホルムアミド、ジメ
チルスルホキシド、ヘキサメチルホスホトリアミド等を
例示することができる。より好ましくは、ベンゼン、ト
ルエン、キシレン等の芳香族炭化水素溶媒である。
【0023】本発明は、常圧下、窒素、アルゴン等の不
活性ガス雰囲気下で実施することが好ましいが、たとえ
加圧条件であっても実施することができる。
【0024】本発明は、反応温度20℃〜250℃、よ
り好ましくは50℃〜150℃の範囲、反応時間は、数
分乃至は20時間の範囲から選択すればよい。
【0025】
【発明の効果】本発明によれば、ポリアリールアミンを
汎用性が高く簡便な方法で製造できるので、工業的に非
常に有意義である。
【0026】
【実施例】以下に本発明の実施例を示すが、本発明はこ
の実施例に限定されるものではないことはいうまでもな
い。
【0027】実施例1 冷却管、温度計を装着した200ml四つ口フラスコ
に、室温下p−ブロモアニリン6.88g(0.04m
ol)、ナトリウムターシャリーブトキシド4.61g
(臭素原子に対して1.2当量)及びo−キシレン60
mlを仕込んだ。この混合液に窒素雰囲気下にトリス
(ジベンジリデンアセトン)二パラジウム51.8mg
(0.5mol%)及びトリターシャリーブチルホスフ
ィン0.2ml(パラジウム化合物に対して4当量)を
添加した。その後窒素雰囲気下に温度を120℃まで昇
温し、120℃で加熱撹拌しながら3時間反応を行っ
た。反応終了後、水60mlを添加し水洗した後、固形
分を濾別回収した。回収した固形分を再度30mlの水
及びTHFで洗浄した後、減圧乾燥して、3.71gの
濃紫色粉体を得た。このポリマーの融点は285.6℃
であった(セイコー電子製、TG/DTA220にて測
定)。このポリマーをIR(島津製作所製、DR−80
00)にて分析した結果を図1に、元素分析(yana
co製、CHN CORDER MT−5にて測定)の
結果を表1にそれぞれ示す。
【0028】
【表1】
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1で得られたポリアリールアミンのIR
チャートである。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1) 【化1】 (式中、Arは、無置換の若しくは置換基を有するフェ
    ニル基、無置換の若しくは置換基を有するナフチル基、
    又は無置換の若しくは置換基を有するフェルオレニル基
    を表し、XはCl、Br又はIを表す。)で示されるア
    ミノアリールハライドを塩基の存在下、Pd化合物とホ
    スフィンからなる触媒を用いてアミノ化反応により縮重
    合させることを特徴とする下記一般式(2) 【化2】 (式中、Arは、無置換の若しくは置換基を有するフェ
    ニル基、無置換の若しくは置換基を有するナフチル基、
    又は無置換の若しくは置換基を有するフェルオレニル基
    を表す。)で示される繰り返し単位からなるポリアリー
    ルアミンの製造方法。
  2. 【請求項2】 Arが、無置換の又は置換基を有するフ
    ェニル基であることを特徴とする請求項1に記載の製造
    方法。
  3. 【請求項3】 ホスフィンが、トリアルキルホスフィン
    又はアリールホスフィンである請求項1又は請求項2に
    記載の製造方法。
  4. 【請求項4】 トリアルキルホスフィンが、トリターシ
    ャリーブチルホスフィンであることを特徴とする請求項
    3記載の製造方法。
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