JPH1180283A - ゴム強化スチレン系樹脂組成物 - Google Patents

ゴム強化スチレン系樹脂組成物

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JPH1180283A
JPH1180283A JP25942497A JP25942497A JPH1180283A JP H1180283 A JPH1180283 A JP H1180283A JP 25942497 A JP25942497 A JP 25942497A JP 25942497 A JP25942497 A JP 25942497A JP H1180283 A JPH1180283 A JP H1180283A
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JP
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rubber
styrene
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resin
rubbery polymer
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JP25942497A
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Shigeru Endo
茂 遠藤
Akihiro Kanayama
明弘 金山
Naoko Nanba
直子 難波
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 ゴム状重合体粒子の含有量が少なく、かつ成
形条件により樹脂の配向が大きい場合においても、耐衝
撃性(特に面衝撃強度)に優れ、剛性、耐衝撃性、光沢
バランスに優れたゴム強化スチレン系樹脂組成物を提供
する。 【解決手段】 スチレン系樹脂マトリクス中にスチレン
系樹脂を含むゴム状重合体粒子が分散しているゴム強化
スチレン系樹脂組成物において、(A)ゴム状重合体含
有量が2〜15重量%、(B)ゴム状重合体粒子の平均
粒子径が0.3〜2.5μ、(C)ゴム状重合体含有量
に対するゴム状重合体粒子の含有量の比が2.4〜3.
5、(D)ゴム状重合体にグラフト重合したスチレン系
樹脂の重量平均分子量とグラフト密度が特定の範囲にあ
り、(E)マトリクス樹脂の重量平均分子量が15万〜
25万であるゴム強化スチレン系樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は耐衝撃性、剛性、光
沢バランスに優れたゴム強化スチレン系樹脂組成物に関
し、特に、面衝撃強度の配向依存性が少ないゴム強化ス
チレン系樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、HIPSに代表されるゴム強化ス
チレン系樹脂は、優れた耐衝撃性、成形加工性、光沢を
有する安価な汎用樹脂として、家電製品やOA機器のハ
ウジング材料等に広く使用されている。これら製品に対
し、近年TV製品の大型化やOA機器の軽量化に伴い、
樹脂の剛性を高くして薄肉にする設計がなされている。
薄肉にしても剛性が高く、かつ製品の落下などの衝撃に
対し、十分な耐衝撃強度を有し、尚かつ光沢の良い汎用
樹脂が求められている。耐衝撃強度にはシャルピー衝撃
強度、IZOD衝撃強度、面衝撃強度などがあるが、こ
れらのうち特に重要と考えられるのは、成型品が落下あ
るいは何らかの衝撃が加えられた時、樹脂の配向方向に
亀裂が入り破壊する現象を最もよく表している面衝撃強
度である。一般に面衝撃強度は樹脂の配向すなわち成形
条件に依存し、同一樹脂において配向が大きい程面衝撃
強度は低く、配向が小さい程面衝撃強度は大きくなる。
薄肉の成型品においては、成形時の配向は一般に大きく
なり、このような条件で面衝撃強度が高いことが必要で
ある。従って、樹脂の配向が大きい成形条件において
も、剛性および衝撃強度(特に面衝撃強度)、光沢バラ
ンスに優れた汎用樹脂が望まれている。
【0003】ゴム強化スチレン系樹脂の剛性を高くする
方法としては、一般にゴム状重合体含有量を低減する方
法、ゴム状重合体粒子の含有量を低減する方法、マトリ
クス樹脂に剛性の高い成分を共重合させる方法などが挙
げられるが、ゴム状重合体含有量を低減させる方法では
特にIZOD衝撃強度が低下があり、ゴム状重合体粒子
の含有量を低減させる方法は面衝撃強度の低下が顕著に
なる。また、例えばアクリロニトリルなどの剛性の高い
成分を共重合する場合には耐衝撃性、剛性は向上するも
のの流動性の悪化、コストアップに繋がり好ましくな
い。
【0004】これに対し、従来技術では耐衝撃性と表面
光沢、剛性を重視する設計においては、例えば特公平6
−84461号公報、特公平5−25897号公報で
は、中〜大粒子径ゴムと小粒子径ゴムをブレンドした設
計を提案しているが、2種類のゴムを使用したり、別々
に重合して混合するなど、製造工程の複雑化を招き好ま
しくない。
【0005】また、特開平9−124885号公報で
は、ゴム状重合体粒子の粒子径分布を狭くし、かつゴム
状重合体含有量に対するゴム状重合体粒子の含有量を小
さくした耐衝撃性と剛性、光沢バランスに優れたゴム変
性スチレン系樹脂組成物が開示されているが、多量のゴ
ムを使用すること、また本発明者の研究によれば該設計
においては樹脂の配向方向に対し垂直方向に破壊するI
ZOD衝撃強度は高いものの、樹脂の配向方向に亀裂が
入り破壊する面衝撃強度は低下し、面衝撃強度と光沢、
剛性バランスは劣る。
【0006】また、特開平2−215818号公報で
は、ゴム状重合体粒子のグラフト枝とマトリクスの分子
量の比率およびグラフト価を規定した、耐衝撃性、剛性
に優れた成形材料が開示されているが、該公報において
もIZOD衝撃強度と剛性の記載はあるが、面衝撃強
度、光沢の記載が無く本発明者の目的は達成することが
できない。従って、従来の技術において、樹脂の配向が
大きな成形条件において、剛性、耐衝撃性(特に面衝撃
強度)、光沢バランスに優れた安価なゴム強化スチレン
系樹脂組成物を得ることは困難であった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる現状に
対し、ゴム状重合体粒子の含有量が少なく、かつ成形条
件により樹脂の配向が大きい場合においても、耐衝撃性
(特に面衝撃強度)に優れ、その結果、剛性、耐衝撃
性、光沢バランスに優れたゴム強化スチレン系樹脂組成
物を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる課題に対し、本発
明者らは鋭意研究の結果、スチレン系樹脂マトリクス中
にスチレン系樹脂を含むゴム状重合体粒子が分散してい
るゴム強化スチレン系樹脂組成物において、ゴム状重合
体にグラフト重合したスチレン系樹脂の重量平均分子量
とゴム状重合体粒子表面単位面積中にグラフト重合して
いるスチレン系樹脂の本数(グラフト密度)のバランス
が重要であることを見出し本発明を完成するに至った。
【0009】すなわち、本発明はスチレン系樹脂マトリ
クス中にスチレン系樹脂を含むゴム状重合体粒子が分散
しているゴム強化スチレン系樹脂組成物において、
(A)該組成物中のゴム状重合体含有量が2〜15重量
%であり、(B)スチレン系樹脂を内包したゴム状重合
体粒子の平均粒子径が0.3〜2.5μであり、(C)
ゴム状重合体含有量に対するゴム状重合体粒子の含有量
の比が2.4〜3.5であり、(D)ゴム状重合体にグ
ラフト重合したスチレン系樹脂の重量平均分子量をM
g、ゴム状重合体粒子表面単位面積中にグラフト重合し
ているスチレン系樹脂の本数をグラフト密度σとした
時、Mgとσが下記式(1)(2)(3)(4)で囲ま
れる領域にあり、 σ=0.04 (1) Mg=120000 (2) Mg=1.14/σ (3) Mg=1.63/σ (4) (E)マトリクス樹脂の重量平均分子量が15万〜25
万であることを特徴とするゴム強化スチレン系樹脂組成
物である。
【0010】以下、本発明について詳細に説明する。ま
ず、本発明におけるゴム強化スチレン系樹脂組成物は、
ゴム状重合体の存在下、スチレン系単量体を重合させる
ことにより製造することができる。スチレン系単量体と
しては、スチレンの他、α−メチルスチレン、α−メチ
ルp−メチルスチレン、ο−メチルスチレン、m−メチ
ルスチレン、p−メチルスチレン、ビニルトルエン、エ
チルスチレン、イソブチルスチレン、t−ブチルスチレ
ンあるいはブロモスチレン、クロロスチレン、インデン
などが例示できるが、スチレンが好ましい。これらのス
チレン系単量体は一種もしくは二種以上使用することが
できる。
【0011】本発明においては、必要に応じ、スチレン
系単量体と共集合可能な他のビニル系単量体と組み合わ
せて使用しても良い。共重合可能な他のビニル系単量体
としては、アクリル酸、メタクリル酸やアクリル酸メチ
ル、アクリル酸エチル、メタクリル酸メチル、メタクリ
ル酸エチル、アクリル酸ブチル等の(メタ)アクリル酸
エステル、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、無
水マレイン酸、フェニルマレイミドなどがあげられる。
これらは2種以上組み合わせて使用することができる。
これらスチレン系単量体と共重合可能なビニル系単量体
は10重量%以下であることが好ましい。
【0012】ゴム状重合体とは、ポリブタジエン、ポリ
イソプレン、天然ゴム、ポリクロロプレン、スチレン−
ブタジエン共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン共
重合体などの共役ジエン系ゴム、エチレン−プロピレン
ゴム、エチレン−プロピレン−非共役ジエン系ゴムなど
を使用することができるが、ポリブタジエンまたはスチ
レン−ブタジエン共重合体が好ましい。ポリブタジエン
は、シス含有率の高いハイシスポリブタジエン、シス含
有率の低いローシスポリブタジエンの双方を用いること
ができる。また、スチレン−ブタジエン共重合体は、ラ
ンダム構造、ブロック構造の双方を用いることができ
る。これらのゴム状重合体は一種もしくは二種以上使用
することができる。
【0013】ゴム状重合体の含有量は2〜15重量%が
好ましく、更に好ましくは4〜13重量%である。ゴム
状重合体の含有量が2重量%より少ないと耐衝撃性が低
下し、また15重量%を越えると剛性、光沢が低下す
る。ゴム状重合体粒子は、スチレン系樹脂を内包してス
チレン系樹脂マトリクス中に粒子状に分散している。ゴ
ム状重合体粒子の平均粒子径は0.3〜2.5μの範囲
であることが好ましく、更に好ましくは0.5〜2.0
μの範囲である。該平均粒子径が0.3μより小さいと
耐衝撃性が低下し、2.5μを越えると光沢が低下す
る。
【0014】本発明においては、特に重要なのはゴム状
重合体にグラフト重合したスチレン系樹脂の重量平均分
子量Mgと、ゴム状重合体粒子表面単位面積中にグラフ
ト重合しているスチレン系樹脂の本数(以下、グラフト
密度σと略)の関係である。該関係が下記式(1)
(2)(3)(4)に囲まれる領域(図2において、A
−C−B−Fに囲まれる領域)にあることが耐衝撃性、
剛性、光沢バランスおよび面衝撃強度の配向依存性に対
し好ましく、下記式(5)(6)(7)(8)に囲まれ
る領域(図2においてA−D−B−Eに囲まれる領域)
にすることにより更に好ましい。式(1)(2)(3)
(4)に囲まれる領域をはずれると、面衝撃強度やIZ
OD衝撃強度が劣る。
【0015】σ=0.04 (1) Mg=120000 (2) Mg=1.14/σ (3) Mg=1.63/σ (4) σ=0.04 (5) Mg=120000 (6) Mg=1.2/σ (7) Mg=1.5/σ (8)
【0016】また、ゴム状重合体含有量に対するゴム状
重合体粒子の含有量の比が2.4〜3.5であることが
好ましい。2.4より小さいと面衝撃強度が劣り、3.
5を越えるとIZOD衝撃強度が劣る。そして、該ゴム
強化スチレン系樹脂組成物において、マトリクス樹脂の
重量平均分子量が15万〜25万の範囲にあることが好
ましい。15万より小さいとIZOD衝撃強度が劣り、
25万を越えると面衝撃強度が劣る。
【0017】本発明のゴム強化スチレン系樹脂組成物を
製造するには、ゴム状重合体の存在下でスチレン系単量
体を重合する塊状重合、その反応途中で懸濁重合に移行
する塊状−懸濁重合、又はゴム状重合体ラテックス粒子
の存在下でスチレン系単量体を重合する乳化グラフト重
合などにて製造することができるが、塊状重合および塊
状−懸濁重合が好ましい。塊状重合においては、ゴム状
重合体とスチレン系単量体および必要に応じて有機溶
媒、有機過酸化物、連鎖移動剤を添加した混合溶液を完
全混合型反応器または槽型反応器と複数の槽型反応器と
を直列に連結し構成される重合装置に連続的に供給する
ことにより製造することができる。また、これら溶液は
第2番目以降の反応器に添加することもできる。
【0018】ゴム状重合体にグラフト重合したスチレン
系樹脂の重量平均分子量Mgと、ゴム状重合体粒子表面
単位面積中にグラフト重合しているスチレン系樹脂のグ
ラフト密度σを本発明の範囲に調節するには、ゴム状重
合体の種類およびその含有量で調節したり、有機化酸化
物、連鎖移動剤の種類およびそれらの添加量、又はそれ
らの添加の位置により調節したり、重合温度、重合率な
どで調整することができ、従ってこれらを組み合わせる
ことにより調節できる。
【0019】これらの方法のうち、塊状重合の場合にお
いては、ゴム状重合体の溶液粘度が特定の高い範囲にあ
り、且つ相転換が終了し粒子が形成された時点から特定
の重合液固形分濃度に至るまでの間に、特定の温度範囲
において、水素引き抜き能力の高い有機過酸化物を添加
する方法が好ましい。即ち、ゴム状重合体の5重量%ス
チレン溶液の25℃における溶液粘度(5%S.V.と
略)が40〜200cpsの範囲にあるゴム状重合体を
用い、且つ相転換に達した反応器の次の反応器に水素引
き抜き能力の高い有機過酸化物を添加するにあたり、相
転換に達した反応器の出口の固形分濃度が30%以上で
次の反応器の出口の固形分濃度が60%以下であり、相
転換に達した反応器の次の反応器内部の平均温度が13
0〜145℃の範囲になるように調節することで、本発
明のゴム状重合体にグラフト重合したスチレン系樹脂の
重量平均分子量Mgと、ゴム状重合体粒子表面単位面積
中にグラフト重合しているスチレン系樹脂のグラフト密
度σの範囲を得ることができる。但し、調節の方法はこ
こに記した事項に限られるものでない。
【0020】本発明に使用する有機過酸化物の好ましい
例としては、1、1−ビス(t−ブチルパーオキシ)
3、3、5−トリメチルシクロヘキサン等のパーオキシ
ケタール類、ジ−t−ブチルパーオキサイド等のジアル
キルパーオキサイド、t−ブチルパーオキシイソプロピ
ルモノカーボネート、t−ブチルパーオキシベンゾエー
ト等のパーオキシエステル類などが挙げられる。また、
連鎖移動剤としては、t−ドデシルメルカプタン、n−
ドデシルメルカプタン、n―オクチルメルカプタン等の
メルカプタン類やαメチルスチレンダイマー等が用いら
れる。
【0021】ゴム状重合体粒子の粒径を調節するには、
相転換に至るまでのグラフト量、相転換時の粘度、攪拌
数および相転換後供給される最初の反応器の攪拌数等の
操作により調節することができるが、これに限るもので
はない。重合されたゴム強化スチレン系樹脂溶液は、減
圧下で揮発分を除去し、且つ高温下でゴム状重合体を架
橋させた後、造粒してゴム強化スチレン系樹脂組成物と
する。なお、本発明のゴム強化スチレン系樹脂組成物を
得るにあたり、必要に応じシリコンオイル、ミネラルオ
イル、可塑剤、潤滑剤、酸化防止剤等の添加剤を重合過
程の任意の位置で添加することができる。
【0022】
【実施例】以下、実施例に基づき本発明を詳細に説明す
る。なお、本発明は実施例などにより何ら限定されるも
のではない。以下に用いる部数は重量部とする。なお、
本発明の実施例における測定方法は以下のとおりであ
る。 (ゴム状重合体粒子の平均粒子径):四酸化オスミウム
で染色したゴム強化スチレン系樹脂から厚さ70nmの
超薄切片を作成、電子顕微鏡撮影し、得られた写真から
粒子500個の粒子径を測定し、次の式(9)により平
均粒子径を算出した。 平均粒子径=ΣniDi4 /ΣniDi3 (9) ここで、niは粒子径Diのゴム状重合体粒子の個数、
また、粒子径Diは写真中の粒子面積から円相当径とし
た時の粒子径である。本測定は画像解析装置IP−10
00(旭化成工業社製)を用いて測定した。
【0023】(ゴム状重合体にグラフト重合したスチレ
ン系樹脂の重量平均分子量Mg):ゴム強化スチレン系
樹脂0.3gをメチルエチルケトン/メタノール(9:
1)の混合溶媒15mlに溶解した後、遠心分離(20
000rpm)により可溶分を除去する。この操作を2
回続ける。抽出されたグラフトスチレン系樹脂を含むゴ
ム状重合体0.03gを四塩化炭素15mlに溶解し、
四酸化オスミウムのトルエン溶液(0.8g/l)を2
ml、70%濃度のt−ブチルハイドロパーオキサイド
15ml、ベンズアルデヒド15mlを添加し、90〜
95℃で12分加熱した。これにより、ポリブタジエン
中の二重結合を切断し、グラフト重合したスチレン系樹
脂はポリブタジエン鎖から切り離される。冷却後、メタ
ノールを添加しグラフトスチレン系樹脂を回収した。回
収したグラフトスチレン系樹脂をテトラヒドロフランに
溶解し、GPC(東ソー社製)により、次の測定条件に
より重量平均分子量を測定した。
【0024】(GPC測定条件): 測定機器 :東ソーGPCシステム(デガッサー:SD
−8000、ポンプ:CCPD、オーブン:CO−80
11、検出器:RI−8012、オートサンプラー) 検出器 :示差屈折計 カラム :東ソーG3000HXL、G4000HX
L、G5000HXL、G6000HXL カラム温度:38℃ 移動相 :テトラヒドロフラン 流量 :1ml/min
【0025】(マトリクスのスチレン系樹脂の重量平均
分子量):上記ゴム強化スチレン系樹脂をメチルエチル
ケトン/メタノール混合溶媒に溶解した後、遠心分離す
ることにより得られる最初の可溶分を採取した後、メタ
ノールを添加しスチレン系樹脂を回収した。回収サンプ
ルを上記と同条件でGPCにより測定した。 (グラフト密度σ):ゴム状重合体粒子表面単位面積中
にグラフト重合しているスチレン系樹脂の本数と定義さ
れ、下記式(10)により求めた。
【0026】
【数1】
【0027】ここで、式(10)中の、ゴム状重合体粒
子表面にグラフトしたスチレン系樹脂の平均厚みTは以
下のように求めた。 (ゴム状重合体粒子表面にグラフトしたスチレン系樹脂
の平均厚みT):ゴム強化スチレン系樹脂1gをメチル
エチルケトン/メタノール(9:1)の混合溶媒25m
lに溶解した後、遠心分離(20000rpm)により
可溶分を除去する。この操作を2回続ける。不溶分をメ
チルエチルケトン中に分散させた後、エポキシ樹脂系接
着剤硬化剤中に加え、再度分散させる。メチルエチルケ
トンを真空乾燥にて除去した後、エポキシ樹脂系接着剤
の主剤を加え、混合、加熱し固化させる。この操作によ
りエポキシ樹脂中に分散した、スチレン系樹脂が粒子表
面にグラフトしているゴム状重合体粒子が得られる。得
られたゴム状重合体粒子含有エポキシ樹脂は、四酸化オ
スミウムで染色し、ウルトラミクロトームで超薄切片作
成後、透過型電子顕微鏡で観察、撮影した。超薄切片の
厚さは70nmとした。ゴム状重合体粒子にグラフトし
たスチレン系樹脂の平均厚みの測定には、画像解析装置
IP−1000(旭化成工業社製)を用いた。具体的に
は、ゴム状重合体粒子表面にグラフトしたスチレン系樹
脂を含むゴム状重合体粒子から、ゴム状重合体粒子表面
にグラフトしたスチレン系樹脂とゴム状重合体を分離し
た画像において、図1においてゴム状重合体粒子の表面
積に相当する周囲長(R)を測定し、ついでゴム状重合
体粒子表面にグラフトしているスチレン系樹脂の体積に
相当する面積(t)と下記式(11)からゴム状重合体
粒子にグラフトしたスチレン系樹脂の平均厚みTを求め
る。
【0028】 スチレン系樹脂の平均厚みT(μ)=t/R (11) なお、グラフト密度σは、1個1個の粒子について該粒
子の粒子径(円相当径)Dおよびグラフトスチレン厚み
Tから計算し、測定個数は20とし、その平均値を用い
た。また、測定対象粒子は平均粒子径の80%以上の粒
子径(円相当径)をもつ粒子とした。 (ゴム状重合体含有量):重合液100重量%における
ゴム状重合体重量分率をP重量%、ゴム強化スチレン系
樹脂組成物の最終固形分をQ重量%とした時、100×
P/Qをゴム状重合体含有量とした。 (ゴム状重合体粒子含有量):ゴム強化スチレン系樹脂
1g(Y)をメチルエチルケトン/メタノール(9:
1)の混合溶媒25mlに溶解した後、遠心分離(20
000rpm)により可溶分を除去する。この操作を2
回続ける。不溶分を160℃にて乾燥し、乾燥後の重量
(Z)を測定する。100×Z/Yをゴム状重合体粒子
含有量とする。
【0029】〔物性評価方法〕 各種物性の評価方法については以下に示すとおりであ
る。 (1)IZOD衝撃強度 ペレットを成形機IS−55EPN(東芝機械社製)で
シリンダー温度220℃、金型温度60℃にて成形し、
短冊片を得た。試験はASTM−D256に基づき、1
/4インチノッチ付き試験片について実施した。 (2)曲げ弾性率 同上の条件で成形し、ASTM−D790に基づき実施
した。
【0030】(3)面衝撃強度 成形機IS−55EPNを用いて、金型温度を45℃に
固定し、シリンダー温度を200℃、220℃、240
℃に変化させ、70mm×150mm×2mmの試験片
を作成した。試験はデュポン式ダート試験機(東洋精機
社製)を用い、撃心受け台直径9.4mm、撃心突端の
直径6.2mm、荷重1kgの条件で、試験片中央部に
対して実施した。なお、該装置の測定上限界は50kg
・cmである。 (4)光沢 JIS K7105に基づき実施した。
【0031】(実施例1)5%S.V.値165cps
のポリブタジエンゴム(旭化成工業社製:商品名NF5
5)を6重量%溶解したスチレン単量体溶液に、表1に
示す量のエチルベンゼン、1、1−ビス(t−ブチルパ
ーオキシ)3,3,5−トリメチルシクロヘキサン(日
本油脂社製、商品名パーヘキサ3M)、および酸化防止
剤、ジメチルシリコーンを加えた重合液を、内容積6リ
ットルの攪拌機付き槽型第1反応器に連続的に供給し、
第1反応器出口の固形分濃度30%以上とするよう、温
度を調節し、相転換を完了させ粒子を形成させた。第1
反応器出口の固形分濃度は31%であった。続いて、内
容積2リットルの攪拌機付き槽型第2反応器に導き重合
を継続させるにあたり、該反応器にパーヘキサ3M0.
005部を含むエチルベンゼン溶液を供給し、反応させ
た。第2反応器内部の平均温度は132℃で、第2反応
器出口の固形分濃度は42%であった。更に、内容積6
リットルの攪拌器付き槽型反応器2器を経て、最終反応
器出口の固形分濃度が80%となるよう反応器温度を調
節し、次いで、230℃の真空脱揮装置に送り未反応ス
チレン単量体および溶媒を除去し、ゴム強化スチレン系
樹脂組成物を得た。該組成物の分析値、および物性測定
結果を表1に示す。
【0032】(実施例2)第2反応器に添加する重合開
始剤をt−ブチルパーオキシイソプロピルモノカーボネ
ート(日本油脂社製、商品名パーブチルI)0.02部
にし、重合温度、反応器出口の固形分濃度を表1に記し
た値に調節した以外は実施例1と同様にして、ペレット
を得た。結果を表1に示す。 (実施例3)第2反応器に添加する重合開始剤をジ−t
−ブチルパーオキサイド(日本油脂社製、商品名パーブ
チルD)0.02部にし、重合温度、反応器出口の固形
分濃度を表1に記した値に調節した以外は実施例1と同
様にして、ペレットを得た。結果を表1に示す。
【0033】(実施例4)5%S.V.値90cpsの
ポリブタジエンゴム(旭化成工業社製:商品名NF3
5)に変更し、また原料液組成、重合温度、反応器出口
の固形分濃度を表1に記した値に調節し重合を実施し
た。結果を表1に示す。 (実施例5)原料液組成、重合温度、反応器出口の固形
分濃度を表1に記した値に調節し、重合を実施した。得
られたゴム強化スチレン系樹脂のゴム状重合体粒子含有
量は29.0%、ゴム状重合体含有量は9.7%であっ
た。これを、重量平均分子量20万のポリスチレンを用
いて、ゴム状重合体含有量を7.7%に調整し、物性を
測定した。結果を表1に示す。
【0034】(実施例6)原料液組成、重合温度、反応
器出口の固形分濃度を表1に記した値に調節し重合を実
施した。結果を表1に示す。 (比較例1)ポリブタジエンゴムNF55を6重量%溶
解したスチレン単量体溶液に、表2に示す量のエチルベ
ンゼンおよび酸化防止剤、ジメチルシリコーンを加えた
重合液を、内容積6リットルの攪拌機付き槽型反応器に
連続的に供給し、相転換を完了させ粒子を形成させた。
第1反応器出口の固形分濃度は28%であった。続い
て、内容積2リットルの攪拌機付き槽型反応器に導き重
合を継続させた。第2反応器内部の平均温度は140℃
で、第2反応器出口の固形分濃度は40%であった。更
に内容積6リットルの攪拌器付き槽型反応器2器を経
て、最終反応器出口の固形分濃度が80重量%となるよ
う反応器温度を調節し、次いで、230℃の真空脱揮装
置に送り未反応スチレン単量体および溶媒を除去し、ゴ
ム強化スチレン系樹脂組成物を得た。該組成物の分析値
および物性を表2に示す。
【0035】(比較例2〜4)原料液組成、重合温度、
反応器出口の固形分濃度を表2に記した値に調節し重合
を実施した。結果を表2に示す。 (比較例5)原料液組成、重合温度、反応器出口の固形
分濃度を表2のようにして、重合を実施した。得られた
ゴム強化スチレン系樹脂のゴム状重合体粒子含有量は3
0.5%であった。これを、重量平均分子量13.5万
のポリスチレンを用いて、ゴム状重合体粒子含有量を2
2.0%に調整し、物性を測定した。結果を表2に示
す。
【0036】(比較例6)ゴム種を5%S.V.値25
cpsのポリブタジエンゴムに変更し、また他の原料液
組成、重合温度、反応器出口の固形分濃度を表2のよう
に変更して重合を実施した。結果を表2に示す。 (比較例7)原料液組成を表2のように変更し、また第
一反応器の攪拌数を低下させて重合を実施した。得られ
たゴム強化スチレン系樹脂のゴム状重合体粒子の粒子径
は4.05μと大きくなった。物性測定結果を表2に示
す。
【0037】
【表1】
【0038】
【表2】
【0039】〔表1、表2中、開始剤種の、はパーヘ
キサ3M、はパーブチルI、はパーブチルDを示
す。また、「追添」は第2反応器への記載開始種・量の
添加を示す。また、表中の「ゲル/ゴム比」はゴム状重
合体含有量に対するゴム状重合体粒子含有量を表す。〕 実施例(表1)および比較例(表2)より次のことが明
らかである。即ち、実施例1ではゴム状重合体にグラフ
トした重合したスチレン系樹脂の重量平均分子量とグラ
フト密度の関係が本発明の範囲に含まれ、且つゴム状重
合体含有量に対するゴム状重合体粒子の含有量の比、粒
子径、ゴム状重合体含有量、マトリクスのスチレン系樹
脂分子量が本発明の範囲に含まれているため、IZOD
衝撃強度、面衝撃強度に優れ、面衝撃強度の成形温度依
存性すなわち配向依存性が少なくなり、且つ剛性、光沢
バランスにも優れている。同様に本発明のゴム強化スチ
レン系樹脂組成物(実施例2〜6)は、IZOD衝撃強
度、面衝撃強度、剛性、光沢に優れ、面衝撃強度の成形
温度依存性すなわち配向依存性が優れている。
【0040】これに対して、ゴム状重合体にグラフトし
た重合したスチレン系樹脂の重量平均分子量とグラフト
密度の関係が本発明の範囲外にあるものは、IZOD衝
撃強度、面衝撃強度、剛性、光沢バランスに劣り、ま
た、面衝撃強度の成形温度依存性すなわち配向依存性も
大きい(比較例1〜4)。また、マトリクスのスチレン
系樹脂の分子量が本発明の範囲をはずれるものは、IZ
OD衝撃強度、面衝撃強度が劣る(比較例5)。更に、
ゴム状重合体粒子の粒子径が本発明の範囲をはずれるも
のは、IZOD衝撃強度、面衝撃強度、光沢バランスが
劣り(比較例6、7)、ゴム状重合体含有量に対するゴ
ム状重合体粒子の含有量の比が本発明の範囲をはずれる
ものは、IZOD衝撃強度、面衝撃強度バランスが劣る
ことがわかる。
【0041】
【発明の効果】本発明のゴム強化スチレン系樹脂組成物
は、耐衝撃性、剛性、光沢バランスに優れ、且つ面衝撃
強度の配向依存性が少ないため、樹脂の配向が大きな薄
肉の成型品においても、面衝撃強度、剛性、光沢バラン
スに優れた成形品を容易に得ることが出来る。この効果
は、ゴム状重合体にグラフトした重合したスチレン系樹
脂の重量平均分子量とグラフト密度の関係が本発明の範
囲に含まれ、且つゴム状重合体含有量に対するゴム状重
合体粒子の含有量の比、粒子径、ゴム状重合体含有量、
マトリクスのスチレン系樹脂分子量が本発明の範囲に含
まれるときのみ初めて達成されるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のゴム状重合体にグラフトしたスチレン
系樹脂のグラフト密度σを求めるため使用するグラフト
厚みTを解析する電子顕微鏡写真図および模式図であ
る。ゴム状重合体をエポキシ樹脂中に包埋してなり、模
式図中黒色部はゴム状重合体であり、斜線部がグラフト
したスチレン系樹脂である。ゴム状重合体粒子の周囲長
R(黒色円の円周)およびグラフトしたスチレン系樹脂
の面積tを画像解析装置により求め、グラフト厚みTを
算出する。
【図2】本発明のゴム状重合体にグラフトしたスチレン
系樹脂のグラフト密度σとグラフト分子量Mgの範囲を
示す図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スチレン系樹脂マトリクス中にスチレン
    系樹脂を含むゴム状重合体粒子が分散しているゴム強化
    スチレン系樹脂組成物において、(A)該組成物中のゴ
    ム状重合体含有量が2〜15重量%であり、(B)スチ
    レン系樹脂を内包したゴム状重合体粒子の平均粒子径が
    0.3〜2.5μであり、(C)ゴム状重合体含有量に
    対するゴム状重合体粒子の含有量の比が2.4〜3.5
    であり、(D)ゴム状重合体にグラフト重合したスチレ
    ン系樹脂の重量平均分子量をMg、ゴム状重合体粒子表
    面単位面積中にグラフト重合しているスチレン系樹脂の
    本数をグラフト密度σとした時、Mgとσが下記式
    (1)(2)(3)(4)で囲まれる領域にあり、 σ=0.04 (1) Mg=120000 (2) Mg=1.14/σ (3) Mg=1.63/σ (4) (E)マトリクス樹脂の重量平均分子量が15万〜25
    万であることを特徴とするゴム強化スチレン系樹脂組成
    物。
JP25942497A 1997-09-09 1997-09-09 ゴム強化スチレン系樹脂組成物 Withdrawn JPH1180283A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5242174B2 (ja) * 2006-01-31 2013-07-24 Psジャパン株式会社 ゴム変性スチレン系樹脂及びその樹脂を含んでなる光拡散板

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