JPH1179827A - 耐摩耗性のすぐれた酸化アルミニウム基セラミックス製切削工具 - Google Patents
耐摩耗性のすぐれた酸化アルミニウム基セラミックス製切削工具Info
- Publication number
- JPH1179827A JPH1179827A JP9236881A JP23688197A JPH1179827A JP H1179827 A JPH1179827 A JP H1179827A JP 9236881 A JP9236881 A JP 9236881A JP 23688197 A JP23688197 A JP 23688197A JP H1179827 A JPH1179827 A JP H1179827A
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- JP
- Japan
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- phase
- alumina
- cutting
- ceramic
- cutting tool
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- Cutting Tools, Boring Holders, And Turrets (AREA)
- Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 耐摩耗性のすぐれた酸化アルミニウム基セラ
ミックス製切削工具を提供する。 【解決手段】 酸化アルミニウム基セラミックス製切削
工具を、Tiとの合量割合で5〜30原子%のZrを含
有するTiとZrの炭窒化物固溶体相:20〜30重量
%、Zrとの合量割合で5〜30原子%のTiを含有す
るZrとTiの炭窒化物固溶体相:10〜20重量%、
を含有し、残りが実質的に酸化アルミニウム主体相から
なる組成を有する3相組織の酸化アルミニウム基セラミ
ックスで構成する。
ミックス製切削工具を提供する。 【解決手段】 酸化アルミニウム基セラミックス製切削
工具を、Tiとの合量割合で5〜30原子%のZrを含
有するTiとZrの炭窒化物固溶体相:20〜30重量
%、Zrとの合量割合で5〜30原子%のTiを含有す
るZrとTiの炭窒化物固溶体相:10〜20重量%、
を含有し、残りが実質的に酸化アルミニウム主体相から
なる組成を有する3相組織の酸化アルミニウム基セラミ
ックスで構成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、特に焼き入れ鋼
などの仕上げ切削を高速で行った場合にもすぐれた耐摩
耗性を発揮する酸化アルミニウム基セラミックス製切削
工具(以下、単に「セラミックス工具」と云う)に関す
るものである。
などの仕上げ切削を高速で行った場合にもすぐれた耐摩
耗性を発揮する酸化アルミニウム基セラミックス製切削
工具(以下、単に「セラミックス工具」と云う)に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、一般に、例えば特開平3−290
356号公報に記載されるように、TiとZrの原子割
合がほぼ等量のTiとZrの炭窒化物固溶体[以下、
「(Ti,Zr)CN」で示す]相:30〜50重量
%、を含有し、残りが実質的に酸化アルミニウム(以
下、「Al2 O3 」で示す]主体相からなる組成を有す
る2相組織のAl2 O3 基セラミックス(以下、単に
「セラミックス」と云う)で構成されたセラミックス工
具が知られており、またこれの構成成分である前記Al
2 O3 主体相が、主成分のAl2 O3 と、焼結助剤賭し
て0.1〜2重量%の割合で添加したMg、Ca、Y、
希土類元素、およびZrなどの酸化物のうちの1種また
は2種以上からなることも知られており、さらに前記セ
ラミックス工具が、主に焼き入れ鋼などの仕上げ切削に
用いられていることも良く知られるところである。
356号公報に記載されるように、TiとZrの原子割
合がほぼ等量のTiとZrの炭窒化物固溶体[以下、
「(Ti,Zr)CN」で示す]相:30〜50重量
%、を含有し、残りが実質的に酸化アルミニウム(以
下、「Al2 O3 」で示す]主体相からなる組成を有す
る2相組織のAl2 O3 基セラミックス(以下、単に
「セラミックス」と云う)で構成されたセラミックス工
具が知られており、またこれの構成成分である前記Al
2 O3 主体相が、主成分のAl2 O3 と、焼結助剤賭し
て0.1〜2重量%の割合で添加したMg、Ca、Y、
希土類元素、およびZrなどの酸化物のうちの1種また
は2種以上からなることも知られており、さらに前記セ
ラミックス工具が、主に焼き入れ鋼などの仕上げ切削に
用いられていることも良く知られるところである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一方、近年の切削装置
の高性能化はめざましく、かつ切削加工の省力化に対す
る要求も益々強く、これに伴い、切削加工はより一層高
速化の傾向にあるが、上記の従来セラミックス工具はじ
め、その他の多くのセラミックス工具の場合、これを例
えば焼き入れ鋼の高速仕上げ切削に用いると、摩耗進行
がきわめて速く、この結果比較的短時間で使用寿命に至
るのが現状である。
の高性能化はめざましく、かつ切削加工の省力化に対す
る要求も益々強く、これに伴い、切削加工はより一層高
速化の傾向にあるが、上記の従来セラミックス工具はじ
め、その他の多くのセラミックス工具の場合、これを例
えば焼き入れ鋼の高速仕上げ切削に用いると、摩耗進行
がきわめて速く、この結果比較的短時間で使用寿命に至
るのが現状である。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者等は、
上述のような観点から、焼き入れ鋼などの仕上げ切削を
高速で行ってもすぐれた耐摩耗性を発揮するセラミック
ス工具を開発すべく、特に上記の従来セラミックス工具
に着目し、研究を行った結果、セラミックス工具を、T
iとの合量割合で5〜30原子%のZrを含有するTi
とZrの炭窒化物固溶体[以下、「(Ti1-x Zrx )
CN」で示す。したがってxは原子比で0.05〜0.
3を示す]相:20〜30重量%、Zrとの合量割合で
5〜30原子%のTiを含有するZrとTiの炭窒化物
固溶体[以下、「(Zr1-y Tiy )CN」で示す。し
たがってyは原子比で0.05〜0.3を示す]相:1
0〜20重量%、を含有し、残りが実質的にAl2 O3
主体相からなる組成を有する3相組織のセラミックスで
構成すると、この結果のセラミックス工具においては、
構成相である(Ti1-x Zrx )CN相の含有によって
セラミックスの硬さが上昇し、耐摩耗性が著しく向上す
る反面、これの含有によってセラミックスの靭性が低下
し、切刃に欠けやチッピングなどの欠損が発生し易くな
るが、これに共存含有させた(Zr1-y Tiy )CN相
によってセラミックスの靭性が向上し、欠損発生が著し
く抑制されるようになることから、これを焼き入れ鋼な
どの高速仕上げ切削に用いても切刃に欠けやチッピング
などの欠損の発生なく、すぐれた耐摩耗性を長期に亘っ
て発揮するという研究結果を得たのである。
上述のような観点から、焼き入れ鋼などの仕上げ切削を
高速で行ってもすぐれた耐摩耗性を発揮するセラミック
ス工具を開発すべく、特に上記の従来セラミックス工具
に着目し、研究を行った結果、セラミックス工具を、T
iとの合量割合で5〜30原子%のZrを含有するTi
とZrの炭窒化物固溶体[以下、「(Ti1-x Zrx )
CN」で示す。したがってxは原子比で0.05〜0.
3を示す]相:20〜30重量%、Zrとの合量割合で
5〜30原子%のTiを含有するZrとTiの炭窒化物
固溶体[以下、「(Zr1-y Tiy )CN」で示す。し
たがってyは原子比で0.05〜0.3を示す]相:1
0〜20重量%、を含有し、残りが実質的にAl2 O3
主体相からなる組成を有する3相組織のセラミックスで
構成すると、この結果のセラミックス工具においては、
構成相である(Ti1-x Zrx )CN相の含有によって
セラミックスの硬さが上昇し、耐摩耗性が著しく向上す
る反面、これの含有によってセラミックスの靭性が低下
し、切刃に欠けやチッピングなどの欠損が発生し易くな
るが、これに共存含有させた(Zr1-y Tiy )CN相
によってセラミックスの靭性が向上し、欠損発生が著し
く抑制されるようになることから、これを焼き入れ鋼な
どの高速仕上げ切削に用いても切刃に欠けやチッピング
などの欠損の発生なく、すぐれた耐摩耗性を長期に亘っ
て発揮するという研究結果を得たのである。
【0005】この発明は、上記の研究結果に基づいてな
されたものであって、(Ti1-x Zrx )CN[ただ
し、xは原子比で0.05〜0.3を示す]相:20〜
30重量%、(Zr1-y Tiy )CN」[ただし、yは
原子比で0.05〜0.3を示す]相:10〜20重量
%、を含有し、残りが実質的にAl2 O3 主体相からな
る組成を有する3相組織のセラミックスで構成してな
る、耐摩耗性のすぐれたセラミックス工具に特徴を有す
るものである。
されたものであって、(Ti1-x Zrx )CN[ただ
し、xは原子比で0.05〜0.3を示す]相:20〜
30重量%、(Zr1-y Tiy )CN」[ただし、yは
原子比で0.05〜0.3を示す]相:10〜20重量
%、を含有し、残りが実質的にAl2 O3 主体相からな
る組成を有する3相組織のセラミックスで構成してな
る、耐摩耗性のすぐれたセラミックス工具に特徴を有す
るものである。
【0006】つぎに、この発明のセラミックス工具にお
いて、これを構成するセラミックスの組成を上記の通り
に限定した理由を説明する。 (a)(Ti1-x Zrx )CN相 (Ti1-x Zrx )CN相は、TiとZrの合量割合で
相対的にTiの割合を多くし、Zrの割合を少なくする
ことにより、これ自体が高い硬さをもつようにしたもの
であり、したがって原子比でx値が0.05未満では、
Tiの割合が多くなって硬くなり過ぎ、切刃にチッピン
グが発生し易くなり、一方同じくx値が0.3を越える
と、相対的にZrの割合が多くなり過ぎ、硬さ向上が不
十分となることから、x値を0.05〜0.3、すなわ
ちTiとZrの合量割合でZrの割合を5〜30原子
%、望ましくは10〜20%と定めたものである。ま
た、このように(Ti1-x Zrx )CN相は、xを0.
05〜0.3とすることにより所望の高硬度を具備し、
もってセラミックス工具の耐摩耗性を向上させる作用を
もつが、その含有量が20重量%未満では所望の耐摩耗
性向上効果が得られず、一方その含有量が30重量%を
越えると、セラミックス工具の靭性が低下し、切刃に欠
損が発生し易くなることから、その含有量を20〜30
重量%、望ましくは20〜25重量%と定めた。
いて、これを構成するセラミックスの組成を上記の通り
に限定した理由を説明する。 (a)(Ti1-x Zrx )CN相 (Ti1-x Zrx )CN相は、TiとZrの合量割合で
相対的にTiの割合を多くし、Zrの割合を少なくする
ことにより、これ自体が高い硬さをもつようにしたもの
であり、したがって原子比でx値が0.05未満では、
Tiの割合が多くなって硬くなり過ぎ、切刃にチッピン
グが発生し易くなり、一方同じくx値が0.3を越える
と、相対的にZrの割合が多くなり過ぎ、硬さ向上が不
十分となることから、x値を0.05〜0.3、すなわ
ちTiとZrの合量割合でZrの割合を5〜30原子
%、望ましくは10〜20%と定めたものである。ま
た、このように(Ti1-x Zrx )CN相は、xを0.
05〜0.3とすることにより所望の高硬度を具備し、
もってセラミックス工具の耐摩耗性を向上させる作用を
もつが、その含有量が20重量%未満では所望の耐摩耗
性向上効果が得られず、一方その含有量が30重量%を
越えると、セラミックス工具の靭性が低下し、切刃に欠
損が発生し易くなることから、その含有量を20〜30
重量%、望ましくは20〜25重量%と定めた。
【0007】(b)(Zr1-y Tiy )CN相 (Zr1-y Tiy )CN相は、ZrとTiの合量割合
で、Tiに比してZrの割合を多くすることにより、こ
れ自体に靭性をもたせ、前記(Ti1-x Zrx )CN相
による靭性低下を抑制するために含有するものであり、
したがって原子比でy値が0.05未満では、Tiの割
合がZrに比して低くなり過ぎ、自信の硬さ低下が著し
く、これがセラミックス中含有した場合に切刃の摩耗進
行が促進されるようになり、一方同じくy値が原子比で
0.3を越えると、Tiの割合が相対的にZrに比して
多くなり、自身の硬さが高くなり過ぎて、セラミックス
工具の耐欠損性が低下するようになることから、y値を
0.05〜0.3、すなわちZrとTiの合量割合でT
iの割合を5〜30原子%、望ましくは10〜20%と
定めたものである。また、このように(Zr1-y T
iy )CN相は、y値を0.05〜0.3とすることに
よりセラミックス中で(Ti1-x Zrx )CN相による
靭性低下を抑制する作用をもつが、その含有量が10重
量%未満では所望の靭性向上効果が得られず、一方その
含有量が20重量%を越えると、セラミックス工具の耐
摩耗性が低下するようになることから、その含有量を1
0〜20重量%、望ましくは10〜15重量%と定め
た。
で、Tiに比してZrの割合を多くすることにより、こ
れ自体に靭性をもたせ、前記(Ti1-x Zrx )CN相
による靭性低下を抑制するために含有するものであり、
したがって原子比でy値が0.05未満では、Tiの割
合がZrに比して低くなり過ぎ、自信の硬さ低下が著し
く、これがセラミックス中含有した場合に切刃の摩耗進
行が促進されるようになり、一方同じくy値が原子比で
0.3を越えると、Tiの割合が相対的にZrに比して
多くなり、自身の硬さが高くなり過ぎて、セラミックス
工具の耐欠損性が低下するようになることから、y値を
0.05〜0.3、すなわちZrとTiの合量割合でT
iの割合を5〜30原子%、望ましくは10〜20%と
定めたものである。また、このように(Zr1-y T
iy )CN相は、y値を0.05〜0.3とすることに
よりセラミックス中で(Ti1-x Zrx )CN相による
靭性低下を抑制する作用をもつが、その含有量が10重
量%未満では所望の靭性向上効果が得られず、一方その
含有量が20重量%を越えると、セラミックス工具の耐
摩耗性が低下するようになることから、その含有量を1
0〜20重量%、望ましくは10〜15重量%と定め
た。
【0008】
【発明の実施の形態】この発明のセラミックス工具を実
施例により具体的に説明する。原料粉末として、いずれ
も0.1〜1μmの範囲内の所定の平均粒径を有するA
l2 O3 粉末、表1、2に示される組成の各種の(Ti
1-x Zrx )CN粉末、(Zr1-y Tiy )CN、およ
び焼結助剤を用意し、これら原料粉末を同じく表1、2
に示される配合組成に配合し、ボールミルで48時間混
合した後、圧粉体にプレス成形し、この圧粉体を大気
中、温度:1700℃に3時間保持の条件で焼結し、さ
らにこの焼結体にAr雰囲気中、温度:1500℃、圧
力:100MPa、保持時間:2時間の条件で熱間静水
圧プレス(HIP)を施すことにより、いずれもSNG
N120408のスローアウエイチップ形状を有し、か
つ表1、2の配合組成と実質的に同じ成分組成(この場
合Al2 O3 と焼結助剤によってAl2 O3 主体相が形
成される)をもった3相組織の本発明セラミックス工具
1〜10、および2相組織の従来セラミックス工具1〜
10をそれぞれ製造した。
施例により具体的に説明する。原料粉末として、いずれ
も0.1〜1μmの範囲内の所定の平均粒径を有するA
l2 O3 粉末、表1、2に示される組成の各種の(Ti
1-x Zrx )CN粉末、(Zr1-y Tiy )CN、およ
び焼結助剤を用意し、これら原料粉末を同じく表1、2
に示される配合組成に配合し、ボールミルで48時間混
合した後、圧粉体にプレス成形し、この圧粉体を大気
中、温度:1700℃に3時間保持の条件で焼結し、さ
らにこの焼結体にAr雰囲気中、温度:1500℃、圧
力:100MPa、保持時間:2時間の条件で熱間静水
圧プレス(HIP)を施すことにより、いずれもSNG
N120408のスローアウエイチップ形状を有し、か
つ表1、2の配合組成と実質的に同じ成分組成(この場
合Al2 O3 と焼結助剤によってAl2 O3 主体相が形
成される)をもった3相組織の本発明セラミックス工具
1〜10、および2相組織の従来セラミックス工具1〜
10をそれぞれ製造した。
【0009】ついで、この結果得られた各種のセラミッ
クス工具について、 被削材:SCM415(侵炭焼入れ鋼)の丸棒、 切削速度:300m/min、 送り:0.1mm/rev、 切り込み:0.2mm、 切削時間:10分。 の条件で焼き入れ鋼の乾式高速仕上げ切削試験を行い、
切刃の逃げ面摩耗幅を測定した。これらの測定結果を表
1、2に示した。
クス工具について、 被削材:SCM415(侵炭焼入れ鋼)の丸棒、 切削速度:300m/min、 送り:0.1mm/rev、 切り込み:0.2mm、 切削時間:10分。 の条件で焼き入れ鋼の乾式高速仕上げ切削試験を行い、
切刃の逃げ面摩耗幅を測定した。これらの測定結果を表
1、2に示した。
【0010】
【表1】
【0011】
【表2】
【0012】
【発明の効果】表1、2に示される結果から、3相組織
の本発明セラミックス工具1〜10は、構成相である
(Ti1-x Zrx )CN相によって高硬度が確保され、
かつ同(Zr1-y Tiy )CN相によって高靭性が確保
されることから、焼き入れ鋼の高速仕上げ切削でも切刃
に欠けやチッピングなどの発生なく、すぐれた耐摩耗性
を発揮するのに対して、2相組織の従来セラミックス工
具1〜10においては、摩耗進行がきわめて速く、この
結果相対的に短時間で使用寿命に至ることが明らかであ
る。上述のように、この発明のセラミックス工具は、す
ぐれた耐摩耗性と耐欠損性を具備するので、通常の条件
での鋼の仕上げ切削は勿論のこと、切削条件が一段と苛
酷となる、例えば焼き入れ鋼の仕上げ切削を高速で行っ
てもすぐれた切削性能を長期に亘って発揮することか
ら、切削加工の省力化にも大いに寄与するものである。
の本発明セラミックス工具1〜10は、構成相である
(Ti1-x Zrx )CN相によって高硬度が確保され、
かつ同(Zr1-y Tiy )CN相によって高靭性が確保
されることから、焼き入れ鋼の高速仕上げ切削でも切刃
に欠けやチッピングなどの発生なく、すぐれた耐摩耗性
を発揮するのに対して、2相組織の従来セラミックス工
具1〜10においては、摩耗進行がきわめて速く、この
結果相対的に短時間で使用寿命に至ることが明らかであ
る。上述のように、この発明のセラミックス工具は、す
ぐれた耐摩耗性と耐欠損性を具備するので、通常の条件
での鋼の仕上げ切削は勿論のこと、切削条件が一段と苛
酷となる、例えば焼き入れ鋼の仕上げ切削を高速で行っ
てもすぐれた切削性能を長期に亘って発揮することか
ら、切削加工の省力化にも大いに寄与するものである。
Claims (1)
- 【請求項1】 Tiとの合量割合で5〜20原子%のZ
rを含有するTiとZrの炭窒化物固溶体相:20〜3
0重量%、 Zrとの合量割合で5〜30原子%のTiを含有するZ
rとTiの炭窒化物固溶体相:10〜20重量%、を含
有し、残りが実質的に酸化アルミニウム主体相からなる
組成を有する3相組織の酸化アルミニウム基セラミック
スで構成したことを特徴とする耐摩耗性のすぐれた酸化
アルミニウム基セラミックス製切削工具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9236881A JPH1179827A (ja) | 1997-09-02 | 1997-09-02 | 耐摩耗性のすぐれた酸化アルミニウム基セラミックス製切削工具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9236881A JPH1179827A (ja) | 1997-09-02 | 1997-09-02 | 耐摩耗性のすぐれた酸化アルミニウム基セラミックス製切削工具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1179827A true JPH1179827A (ja) | 1999-03-23 |
Family
ID=17007176
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9236881A Withdrawn JPH1179827A (ja) | 1997-09-02 | 1997-09-02 | 耐摩耗性のすぐれた酸化アルミニウム基セラミックス製切削工具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1179827A (ja) |
-
1997
- 1997-09-02 JP JP9236881A patent/JPH1179827A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20041102 |