JPH1179577A - 油圧エレベータのためのリミットスイッチ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 建物内の終点ランディングにあるエレベータ
かご（１）を制御する、エレベータ制御装置に送信する
機能信号を生成する装置を提供すること。 【解決手段】 前記装置は、エレベータシャフト（２）
内のそれぞれ上部ランディングおよび下部ランディング
の壁面（２ａ、２ｂ）に装着する上部カム（３）および
下部カム（４）、エレベータかごに装着する、電源に接
続するための上部スイッチ（５）および下部スイッチ
（８）と、前記スイッチに接続されたインタフェース回
路を含む。インタフェース回路は、スイッチ（５、８）
と連携してかごの移動を制御する上限および下限機能信
号とかごの速度を制御する上方向および下方向減速信号
を生成する下限リレーコイル、上限リレーコイル、通常
クローズの上方向リレー接点セットおよび通常クローズ
の下方向リレー接点セットを備える。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は一般に、油圧エレベ
ータ、より詳細には油圧エレベータかごと併用するリミ
ットスイッチ装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】通常、油圧エレベータと併用するリミッ
トスイッチは、エレベータシャフトの壁面のそれぞれの
終点ランディングに積み重ねて装着されている。これら
の終点リミットスイッチスタックは通常の終点停止、緊
急終点減速、およびコードが要求するリミット機能を提
供する。使用されるスイッチの数は設置を規制するエレ
ベータコード（Ａ１７．１、ＣＳＡ、またはローカルな
ど）の規定およびかご速度によって変わる。例えば、あ
る設置では最大の七つスイッチが必要とされ、他の設置
では最小四つのスイッチが必要とされる。スイッチはエ
レベータシャフト内の各終点ランディング位置に装着さ
れ、かご装着カムによって起動される。各スイッチは特
定の機能と動作シーケンスを備える。

【０００３】ある設置では、終点リミットスイッチは上
部および下部終点リミットスイッチスタックをエレベー
タシャフト壁からかごの外部に移動することによってか
ごに装着される。ドイツ特許文書２ ２６２ ３９６は
異なる動作モードに使用される異なるレベルが検出され
るカムまたは磁石によって起動されるかご装着位置イン
ジケータを示す。

【０００４】ドイツ特許文書３７ ０４ ２９１は、フ
ロアレベルを検出するシャフト装着磁石によって起動さ
れるリミットスイッチを装着した油圧エレベータかごを
示す。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題及び課題を解決するため
の手段】本発明は建物内の終点ランディングでエレベー
タかごを制御するエレベータ制御装置に対して機能信号
を生成する装置に関する。この装置は次を含む。エレベ
ータシャフト内のそれぞれ上部ランディングおよび下部
ランディングの壁面に装着する上部カムおよび下部カ
ム。エレベータシャフト内を移動するエレベータかごに
装着する上部スイッチおよび下部スイッチ。エレベータ
に関連する制御装置に接続された入力を備えたインター
ロック回路であって、エレベータかごのエレベータシャ
フト内の移動の上方向を表す上方向信号およびエレベー
タかごのエレベータシャフト内の移動の下方向を表す下
方向信号を受信し、上部スイッチおよび下部スイッチに
接続され、上部カムと下部カムがエレベータシャフトの
壁面の上部ランディングと下部ランディングにそれぞれ
装着され、上部スイッチおよび下部スイッチがエレベー
タかごに垂直に距離をおいて配置された場合に、インタ
ーロック回路が上方向信号および上部カムによる上部ス
イッチの起動に応答して上方向減速機能信号を生成して
エレベータかごの速度を制御し、インターロック回路が
上方向信号および上部カムによる下部スイッチの起動に
応答して上限機能信号を生成してエレベータかごの移動
を制御し、インターロック回路が下方向信号および下部
カムによる上部スイッチの起動に応答して下限機能信号
を生成してエレベータかごの移動を制御し、インターロ
ック回路が下方向信号および下部カムによる下部スイッ
チの起動に応答して下方向減速機能信号を生成してエレ
ベータかごの速度を制御するための機能信号を生成す
る、制御装置に接続する出力を備えるインターロック回
路。

【０００６】本発明の目的は、エレベータ昇降路内でエ
レベータかごの終点制御に必要なリミットスイッチの数
を減らすことである。

【０００７】本発明の別の目的は、油圧エレベータの設
置で使用する配線の量を減らすことである。

【０００８】以下の好ましい実施形態の説明から、添付
図面に照らして考察すると、上記は本発明の他の利点と
同様、当業者にはただちに明らかになろう。

【０００９】

【発明の実施の形態】コード要件およびかご速度によっ
て、油圧エレベータは七つものリミットスイッチが必要
になる場合がある。上部ランディングでは、これらのス
イッチは起動順に上方向減速（ＵＳＤ）、第一緊急終点
減速（ＥＴＳ１）、第二緊急終点減速（ＥＴＳ２）、お
よび上限（ＵＬ）を含む。下部ランディングでは、これ
らのスイッチは起動順に下方向減速（ＤＳＤ）、第三緊
急終点減速（ＥＴＳ３）、および下限（ＤＬ）を含む。

【００１０】本発明はエレベータかごに単一のリミット
スイッチスタックを装着する。カムは各終点ランディン
グの昇降路に配置される。このように、リミットスイッ
チ装置は装着が容易でエレベータ制御装置へ敷設するケ
ーブルの総数は削減される。上方向減速（ＵＳＤ）およ
び下限（ＤＬ）機能は正確なスイッチ機能（ＵＳＤまた
はＤＬ）を決定する高速上／下バルブソレノイドを使っ
て一つのスイッチに組み合わされる。下方向減速（ＤＳ
Ｄ）および上限（ＵＬ）機能も同様に単一のスイッチに
組み合わされる。本発明は必要なリミットスイッチの数
を最大５および最小２に削減する電気的インターロック
システムを利用する。ＵＳＤ機能とＤＬ機能は一つのス
イッチに組み合わされ、ＤＳＤ機能とＵＬ機能はもう一
つのスイッチに組み合わされる。

【００１１】上記の識別された機能を組み合わせるため
に、二つの障壁を克服する必要がある。一つの障壁は、
正確な機能が選択できるようにかごがどの方向に移動し
ているかを知ることであり、第二の障壁は同じチョーク
ポイント、すなわちリミットスイッチで複数の回路また
は電圧を稼働することである。これらの障壁は共に電気
的インターロックを利用することで克服される。

【００１２】油圧システムの制御バルブの高速および／
または低速「上方向」回路が開いていると、エレベータ
かごは上方向にしか移動できない。油圧ラインの破壊を
除けば、制御バルブの高速および／または低速「下方
向」回路が開いていると、エレベータかごは下方向にし
か移動できない。インターロック回路はどの機能（ＵＳ
ＤまたはＤＬ、ＵＬまたはＤＳＤ）をリミットスイッチ
が実行するかを規定する。インターロック回路の第二の
目的は各リミットスイッチの二つの機能を分離して複数
の回路および電圧が同じリミットスイッチによって稼働
できるようにすることである。

【００１３】図１について説明する。同図はエレベータ
シャフト２内で一般に垂直方向に移動可能な油圧エレベ
ータかご１を示す。上部（上方向）カム３および下部
（下方向）カム４はかご１の移動経路に隣接したエレベ
ータシャフト２内の壁面に装着される。上部カム３は上
部ランディングのシャフト壁面の第一の部分２ａに装着
され、下部カム４は下部ランディングのシャフト壁面の
第二の部分２ｂに装着される。

【００１４】通常クローズしている複数のリミットスイ
ッチがかご１の外部側壁に装着されカム３および４で起
動される。第一のすなわち最上部のスイッチ５がかご１
の上端に隣接して装着されて上方向減速（ＵＳＤ）およ
び下限（ＤＬ）の各機能を実行する。第二のスイッチ６
がかご１の第一のスイッチ５から規定の距離だけ下に装
着され、第一緊急終点減速（ＥＴＳ１）機能を実行す
る。第三のスイッチ７がかご１の第二のスイッチ６から
規定の距離だけ下に装着され、第二緊急終点減速（ＥＴ
Ｓ２）機能を実行する。第四のすなわち最下部のスイッ
チ８がかご１の下端に隣接して装着されて下方向減速
（ＤＳＤ）および上限（ＵＬ）の各機能を実行する。第
五のスイッチ９がかご１の第四のスイッチ８から規定の
距離だけ上に装着され、第三緊急終点減速（ＥＴＳ３）
機能を実行する。二つのスイッチ５および８は従来技術
のエレベータリミットスイッチ制御機構が必要とする四
つの個別のスイッチにとって代わる。

【００１５】図２について説明する。同図は本発明に従
ってスイッチ５および８が実行する機能を規定するイン
ターロック回路１０を示す。インターロック回路１０は
複数の端子１１ａ〜１１ｎを備えたターミナルストリッ
プ１１によって電源（図示せず）および通常クローズし
ているスイッチ５および８に接続される。電源入力線１
２はターミナルストリップ１１の端子１１ｉに接続さ
れ、すべての適合する電圧（＋Ｖ）の正極電力を給電さ
れ、電力の電力帰路１３は端子１１ｎに接続される。端
子１１ｉは回路１０の配電線１４によって一対の端子１
１ｈおよび１１ｊに接続される。端子１１ｈは第一のス
イッチ５を介して端子１１ｇに接続され、端子１１ｊは
第四のスイッチ８を介して端子１１ｋに接続される。こ
のように、電力とスイッチ５および８のステータス、オ
ープンまたはクローズは端子１１ｇおよび１１ｋのイン
ターロック回路１０への入力となる。

【００１６】下限（ＫＬＬ）リレーの通常オープンの一
対のリレー接点１５はエレベータ制御装置（図示せず）
に接続される端子１１ａおよび端子１１ｂ間に接続され
る。接点１５は通常クローズのリレーの第一の接点セッ
ト（ＵＰＳ）１７を介して一つのリードが接地端子１１
ｎに、他の一つのリードが端子１１ｇに接続される下限
（ＫＬＬ）リレーコイル１６によって制御される。分離
ダイオード１８のアノードが接点セット１７に接続さ
れ、カソードがコイル１６に接続される。リレーコイル
リードおよびダイオードカソードの接合部が通常クロー
ズの上部リレーの第二の接点セット１９および一対の通
常オープンのＫＢＰＤリレー接点２０を介して＋Ｖ電源
に接続される。ダイオード２１はリレーコイル１６の両
端間に接続され、＋Ｖ電源の反対の極性に設定されて、
スイッチ５がオープンしたときのコラプシングフィール
ドを消散する。抵抗２２および発光ダイオード２３はリ
レーコイル１６の両端間に直列に接続され、リレーコイ
ル内を電流が流れていることをビジュアル表示する。通
常クローズの下部リレーの第一接点セット（ＤＮＳ）２
４は端子１１ｇおよび端子１１ｆの間に接続される。さ
らに、第一の分圧器抵抗ネットワーク２５が端子１１ｇ
とシステム接地の間に接続されて端子Ａでスケーリング
された信号を生成する。

【００１７】一対の上限（ＫＵＬ）リレーの通常オープ
ンのリレー接点２６はエレベータ制御装置（図示せず）
に接続される端子１１ｃおよび端子１１ｄ間に接続され
る。接点２６は通常クローズの下部リレーの第二の接点
セット（ＤＮＳ）２８を介して一つのリードが接地端子
１１ｎに、他の一つのリードが端子１１ｋに接続される
上限（ＫＵＬ）リレーコイル２７によって制御される。
分離ダイオード２９のアノードが接点セット２８に接続
され、カソードがコイル２７に接続される。リレーコイ
ルリードおよびダイオードカソードの接合部が通常クロ
ーズの上部リレーの第三の接点セット３０および一対の
通常オープンのＫＢＰＵリレー接点３１を介して＋Ｖ電
源端子に接続される。ダイオード３２はリレーコイル２
７の両端間に接続され、＋Ｖ電源の反対の極性に設定さ
れてスイッチ８がオープンされた場合のコラプシングフ
ィールドを消散する。抵抗３３および発光ダイオード３
４はリレーコイル２７の両端間に直列に接続され、リレ
ーコイル内を電流が流れていることをビジュアル表示す
る。通常クローズの上部リレーの第三接点セット（ＵＰ
Ｓ）３５は端子１１ｅおよび端子１１ｋの間に接続され
る。さらに、第二の分圧器抵抗ネットワーク３６が端子
１１ｋとシステム接地の間に接続されて端子Ｂでスケー
リングされた信号を生成する。

【００１８】下方向の移動リレーコイル（ＤＮＳ）３７
は端子１１ｎおよび端子１１ｌの間に接続されかご１の
下方向移動の間、電力の形式の移動信号の方向を受信す
る。ダイオード３８はリレーコイル３７の両端間に接続
され、＋Ｖ電源の反対の極性に設定されて電源が切られ
た場合のコラプシングフィールドを消散する。抵抗３９
および発光ダイオード４０はリレーコイル３７の両端間
に直列に接続され、リレーコイル内を電流が流れている
ことをビジュアル表示する。上方向の移動リレーコイル
（ＵＰＳ）４１は端子１１ｎおよび端子１１ｍの間に接
続されかご１の上方向移動の間、電力の形式の移動信号
の方向を受信する。ダイオード４２はリレーコイル４１
の両端間に接続され、＋Ｖ電源の反対の極性に設定され
て電源が切られた場合のコラプシングフィールドを消散
する。抵抗４３および発光ダイオード４４はリレーコイ
ル４１の両端間に直列に接続され、リレーコイル内を電
流が流れていることをビジュアル表示する。

【００１９】インターロック回路１０を続けて図３に示
す。同図では端子ＡおよびＢがシングルスタック論理ブ
ロック４５の入力に接続される。論理ブロック４５は第
一の電界効果トランジスタ（ＦＥＴ）４６のゲートに接
続されるＢＰＵ出力を備える。ＦＥＴ４６およびリレー
コイル（ＫＢＰＵ）４７は＋Ｖ電源端子およびシステム
接地の間に直列に接続される。ダイオード４８はリレー
コイル４７の両端間に接続され、＋Ｖ電源の反対の極性
に設定されて電源が切られた場合のコラプシングフィー
ルドを消散する。抵抗４９および発光ダイオード５０は
リレーコイル４７の両端間に直列に接続され、リレーコ
イル内を電流が流れていることをビジュアル表示する。
論理ブロック４５はまた第二のＦＥＴ５１のゲートに接
続されたＢＰＤ出力を備える。ＦＥＴ５１およびリレー
コイル（ＫＢＰＤ）５２は＋Ｖ電源端子およびシステム
接地の間に直列に接続される。ダイオード５３はリレー
コイル５２の両端間に接続され、＋Ｖ電源の反対の極性
に設定されて電源が切られた場合のコラプシングフィー
ルドを消散する。抵抗５４よび発光ダイオード５５はリ
レーコイル５２の両端間に直列に接続され、リレーコイ
ル内を電流が流れていることをビジュアル表示する。

【００２０】エレベータの油圧回路の上方向バルブ（図
示せず）はＫＵＬリレー２７およびその接点２６で制御
される。エレベータの油圧回路の下方向バルブ（図示せ
ず）はＫＬＬリレー１６およびその接点１５で制御され
る。エレベータ制御装置からの命令信号はＵＰリレー
（図示せず）を起動して端子１１ｍを介してＵＰＳリレ
ー４１を起動するか、ＤＮリレー（図示せず）を起動し
て端子１１ｌを介してＤＮＳリレー３７を起動する。通
常クローズの接点セット１７、１９、２４、２８、３０
および３５は第一のスイッチ（ＵＳＤ／ＤＬ）５および
第四のスイッチ（ＤＳＤ／ＵＬ）８からの入力信号を多
重化する操作接点として機能する。

【００２１】移動の上方向は端子１１ｍで信号を生成
し、リレーコイル（ＵＰＳ）４１を通電して通常クロー
ズの接点セット１７、１９および３５をオープンする制
御装置によって開始される。次にＵＳＤ／ＤＬスイッチ
５はＤＮＳリレーの通常クローズの接点セット２４を介
して高速リレー回路へ電力を供給する。その間、ＤＳＤ
／ＵＬスイッチ８はＤＮＳリレーの通常クローズの接点
セット２８および分離ダイオード２９を介してＫＵＬリ
レーコイル２７のみに電力を供給する。

【００２２】移動の下方向は端子１１ｌで信号を生成
し、リレーコイル（ＤＮＳ）３７を通電して通常クロー
ズの接点セット２４、２８および３０をオープンする制
御装置によって開始される。次にＤＳＤ／ＵＬスイッチ
８はＵＰＳリレーの通常クローズの接点セット３５を介
して高速リレー回路へ電力を供給する。その間、ＵＳＤ
／ＤＬスイッチ５はＵＰＳリレーの通常クローズの接点
セット１７および分離ダイオード１８を介してＫＬＬリ
レーコイル１６のみに電力を供給する。

【００２３】エレベータかご１が上部終端部または下部
終端部を離れようとすると問題が発生する。かごが最上
部の終端部まで移動した場合、リミットスイッチがＵＳ
Ｄ８およびＵＬ５として規定されており、ＵＳＤをオー
プン、ＵＬをクローズにして作動を停止する。復帰作動
を行うため、スイッチは規定を変更してＤＬ５およびＤ
ＳＤ８になる。この逆転状態では、ＤＬ５はオープンで
ＤＳＤはクローズであり、かごは移動できない。この問
題を克服するには、かごが下部終端部すなわち下限から
上昇するか、または上部終端部すなわち上限から下降す
ることを許容する一対のバイパス信号を生成する必要が
ある。

【００２４】図３に示す論理ブロック４５は、スイッチ
５および８から、それぞれＡおよびＢ端子に印加される
スケーリングされた電圧を利用するバイパス上方向（Ｂ
ＰＵ）信号（下限）およびバイパス下方向（ＢＰＤ）信
号（上限）を生成する。ＢＰＵ信号はＦＥＴ４６をオン
にしてＫＢＰＵリレーコイル４７を起動しＫＢＰＵ接点
３１をクローズして通常クローズの接点セット３０を介
してＫＵＬリレーコイル２７に電力を供給する。ＢＰＤ
信号はＦＥＴ５１をオンにしてＫＢＰＤリレーコイル５
２を起動しＫＢＰＤ接点２０をクローズして通常クロー
ズの接点セット１９を介してＫＬＬリレーコイル１６に
電力を供給する。分離ダイオード１８および２９は、Ｋ
ＢＰＤ接点２０およびＫＢＰＵ接点３１がクローズされ
た場合に生成される信号から論理ブロック４５の入力を
分離する。

【００２５】スイッチ５および８からの入力信号および
シングルスタック論理ブロック４５が生成するバイパス
信号ＢＰＵおよびＢＰＤの状態を図４の表に示す。ＵＳ
Ｄ／ＤＬスイッチ５およびＤＳＤ／ＵＬスイッチ８は端
子ＡおよびＢで五つの異なる入力信号の組み合わせを生
成する。上限および下限で、スイッチ５および８は共に
オープンである。正しいＢＰＵおよびＢＰＤ出力信号は
論理ブロック４５を利用してスイッチのいずれが先にク
ローズからオープンに変化するかを検知することで生成
される。ＵＳＤ／ＤＬスイッチ５が先にオープンする
と、かごはシャフト２の最上部に位置しなくてはなら
ず、ＢＰＤ信号が論理ブロック４５によって生成され
る。ＤＳＤ／ＵＬスイッチ８が先にオープンすると、か
ごはシャフト２の最下部に位置しなくてはならず、ＢＰ
Ｕ信号が論理ブロック４５によって生成される。

【００２６】上方向および下方向命令が同時に生成され
た場合、論理ブロック４５はすべての動きをディセーブ
ルにする。この動作は上方向および下方向リレーとＫＵ
ＬおよびＫＬＬリレーコイルの状態も示す図５の表に示
された情報から明らかである。

【００２７】電力が最初に回路１０に供給されると別の
問題が発生することがある。エレベータ制御装置および
シングルスタック論理ブロック４５はシャフト２のかご
１の実際の位置に同期化しなくてはならない。かごが上
限または下限位置にある場合に電力が供給されると制御
装置および論理ブロックは誤った状態で「ウエークアッ
プ」することがある。このような状態を克服するため、
追加の信号を生成してかごが上限、下限、いずれの位置
にあるか示す必要がある。このような信号はランディン
グシステムまたは論理ブロック４５の入力５１にある追
加のスイッチから生成できる。

【００２８】要するに、本発明は建物内の終点ランディ
ングにあるエレベータかご１を制御する、エレベータ制
御装置に送信する機能信号を生成する装置に関する。本
装置は次を含む。エレベータシャフト２内のそれぞれ上
部ランディングおよび下部ランディングの壁面２ａおよ
び２ｂに装着する上部カム３および下部カム４。エレベ
ータシャフト内を移動するエレベータかご上に装着する
上部スイッチ５および下部スイッチ８。エレベータに関
連付けられた制御装置に接続する入力１１ｍ、１１ｌを
備えたインターロック回路１０であって、エレベータか
ごのエレベータシャフト内の移動の上方向を表す上方向
信号およびエレベータかごのエレベータシャフト内の移
動の下方向を表す下方向信号を受信し、上部スイッチお
よび下部スイッチに接続され、上部カムと下部カムがエ
レベータシャフトの壁面の上部ランディングと下部ラン
ディングにそれぞれ装着され、上部スイッチおよび下部
スイッチがエレベータかごに垂直に距離をおいて配置さ
れた場合に、インターロック回路が上方向信号および上
部カムによる上部スイッチの起動に応答して上方向減速
機能信号を生成してエレベータかごの速度を制御し、イ
ンターロック回路が上方向信号および上部カムによる下
部スイッチの起動に応答して上限機能信号を生成してエ
レベータかごの移動を制御し、インターロック回路が下
方向信号および下部カムによる上部スイッチの起動に応
答して下限機能信号を生成してエレベータかごの移動を
制御し、インターロック回路が下方向信号および下部カ
ムによる下部スイッチの起動に応答して下方向減速機能
信号を生成してエレベータかごの速度を制御するための
機能信号を生成する、制御装置に接続する出力１１ａ〜
１１ｆを備えたインターロック回路１０。

【００２９】特許状態の規定にしたがって、本発明は好
ましい実施形態を表すと考えられる実施例で説明してき
た。しかしながら、本発明はその精神または範囲を逸脱
することなく、上記の具体的な例以外の方法で実施でき
ることに注意すべきである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明によるリミットスイッチ装置を備えた油
圧エレベータかごの部分正面図である。

【図２】図１のリミットスイッチ装置の制御回路の概略
図である。

【図３】図２の続きの概略図である。

【図４】図３に示すシングルスタック論理ブロックの状
態の表である。

【図５】図３に示すシングルスタック論理ブロックの状
態の表である。

【符号の説明】

１ かご ２ エレベータシャフト ２ａ 上部ランディングのシャフト壁面の第一の部分 ２ｂ 下部ランディングのシャフト壁面の第二の部分 ３ 上部カム ４ 下部カム ５ 第一（最上部）のスイッチ ６ 第二のスイッチ ７ 第三のスイッチ ８ 第四（最下部）のスイッチ ９ 第五のスイッチ

フロントページの続き (72)発明者 ロナルド・ジー・シングレタリイ アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・ 07205、ヒルサイド、ハイアワーサ・アベ ニユー・1445 (72)発明者 アラン・ジエイ・ライト アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・ 07077、シユアーレン、バーノン・ストリ ート・65

Claims (9)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 エレベータシャフト（２）内で移動する
   エレベータかご（１）を制御するエレベータ制御装置の
   ための機能信号を生成し、エレベータかご（１）上に位
   置し、エレベータシャフト（２）に位置するカム手段
   （３、４）によって起動できるスイッチ手段（５、８）
   を有する装置であって、 エレベータかご（１）上に位置し、上部および／または
   下部カム手段（３、４）によってそれぞれ起動できる上
   部スイッチ手段（５）および下部スイッチ手段（８）を
   有し、 エレベータ制御装置およびスイッチ手段（５、８）に接
   続され、エレベータかご（１）を制御する、エレベータ
   制御装置からの方向信号およびスイッチ手段（５、８）
   の起動に依存する減速信号および／または限度信号を生
   成するインターロック回路（１０）が設けられているこ
   とを特徴とする装置。
2. 【請求項２】 インターロック回路（１０）が、エレベ
   ータ制御装置からの上方向信号があり上部スイッチ手段
   （５）が上部カム手段（３）によって起動されている場
   合にエレベータかご（１）を制御する上方向減速機能信
   号を生成し、エレベータ制御装置からの上方向信号があ
   り下部スイッチ手段（８）が上部カム手段（３）により
   起動されている場合にエレベータかご（１）を制御する
   上限機能信号を生成し、エレベータ制御装置からの下方
   向信号があり下部スイッチ手段（８）が下部カム手段
   （４）によって起動されている場合にエレベータかご
   （１）を制御する下方向減速信号を生成し、エレベータ
   制御装置からの下方向信号があり上部スイッチ手段
   （５）が下部カム手段（４）によって起動されている場
   合にエレベータかご（１）を制御する下限機能信号を生
   成する集積回路を備えることを特徴とする請求項１に記
   載の装置。
3. 【請求項３】 インターロック回路（１０）が、下限リ
   レーコイル（１６）と、上部スイッチ手段（５）および
   下限リレーコイル（１６）の間に接続された通常クロー
   ズの接点（１７、１９、３５）のセットがある上方向の
   移動リレーコイル（４１）を備え、前記上方向の移動リ
   レーコイル（４１）がエレベータかご（１）の上方向の
   移動時に上方向信号に応答して接点（１７、１９、３
   ５）をオープンすることを特徴とする請求項２に記載の
   装置。
4. 【請求項４】 インターロック回路（１０）が、上限リ
   レーコイル（２７）と、下部スイッチ手段（８）および
   上限リレーコイル（２７）の間に接続された通常クロー
   ズの接点（２４、２８、３０）のセットがある下方向の
   移動リレーコイル（３７）を備え、前記下方向の移動リ
   レーコイル（３７）がエレベータかご（１）の下方向の
   移動時に下方向信号に応答して接点（２４、３８、３
   ０）をオープンすることを特徴とする請求項２に記載の
   装置。
5. 【請求項５】 インターロック回路（１０）が、上部ス
   イッチ手段（５）および下部スイッチ手段（８）の間に
   接続された論理手段（４５）を備え、前記論理手段（４
   ５）が、上部および下部スイッチ手段（５、８）の起動
   に応答して、上部および下部カム手段（３、４）による
   上部および下部スイッチ手段（５、８）の起動シーケン
   スを表すバイパス信号（ＢＰＵ、ＢＰＤ）を生成するこ
   とを特徴とする請求項２に記載の装置。
6. 【請求項６】 論理手段（４５）が、論理「０」バイパ
   ス上方向信号（ＢＰＵ）および下部スイッチ手段（８）
   の起動前に上部スイッチ手段（５）の起動に応答して、
   論理「１」バイパス下方向信号（ＢＰＤ）としてバイパ
   ス信号を生成することを特徴とする請求項５に記載の装
   置。
7. 【請求項７】 論理手段（４５）が論理「１」バイパス
   上方向信号（ＢＰＵ）および論理「０」バイパス下方向
   信号（ＢＰＤ）としてバイパス信号を生成するために上
   部スイッチ手段（５）の起動前に下部スイッチ手段
   （８）の起動に応答することを特徴とする請求項５に記
   載の装置。
8. 【請求項８】 論理手段（４５）が電源（＋Ｖ）および
   上限リレーコイル（２７）の間に接続され、接点（２
   ６）をクローズするために上部スイッチ手段（５）の起
   動前に下部スイッチ手段（８）の起動に応答する一対の
   通常オープンの接点（３１）があるバイパス上方向リレ
   ーコイル（４７）を備えることを特徴とする請求項５に
   記載の装置。
9. 【請求項９】 論理手段（４５）が電源（＋Ｖ）および
   下限リレーコイル（１６）の間に接続され、接点（１
   ５）をクローズするために下部スイッチ手段（８）の起
   動前に上部スイッチ手段（５）の起動に応答する一対の
   通常オープンの接点（２０）があるバイパス下方向リレ
   ーコイル（５２）を備えることを特徴とする請求項５に
   記載の装置。