JPH1179382A - 搬送ラインの変形物品集積切離装置 - Google Patents

搬送ラインの変形物品集積切離装置

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JPH1179382A
JPH1179382A JP25253597A JP25253597A JPH1179382A JP H1179382 A JPH1179382 A JP H1179382A JP 25253597 A JP25253597 A JP 25253597A JP 25253597 A JP25253597 A JP 25253597A JP H1179382 A JPH1179382 A JP H1179382A
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JP25253597A
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Hirobumi Asahina
博文 朝比奈
Ryuji Suenaga
竜二 末永
Yuuji Kashiwazaki
優次 柏崎
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Lion Corp
Original Assignee
Lion Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、集積した変形物品の集積幅が変化
しても規定本数の変形物品を集積し確実に切り離すこと
ができる装置の提供を目的とする。 【解決手段】 本発明は、薄肉ボトル等の変形物品12
が多数搬送される変形物品搬送ラインにおいて、連続搬
送された変形物品を搬送経路の途中で遮って搬送経路に
沿って集積するエンドストッパ13と、このエンドスト
ッパによって集積された変形物品に続く後続の変形物品
をエンドストッパから任意の距離離れた搬送経路の上流
側でせき止めて後続の変形物品のエンドストッパ側への
移動を阻止するせき止め手段とを具備してなり、前記せ
き止め手段として、前記エンドストッパから任意の距離
離れた搬送経路の上流側において変形物品の搬送空間を
狭めるとともに変形物品の両脇を挟み込んで後続の変形
物品をせき止める変形物品の直径よりも長い挟持部16
aを有する挟持部材16を具備した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、薄肉ボトル等の変
形物品を搬送するラインにおいて搬送と集積によりライ
ン上で変形した変形物品を規定数切離する装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、省資源化と廃棄物量の削減化を目
的として、ペットボトル等の薄肉プラスチックボトルに
おいて、肉厚を特に薄く形成した薄肉容器(例えば、
0.2mm厚のプラスチックボトル)が登場している。
この種の薄肉容器は液体洗剤用詰め替え容器などに用い
られて好評であり、広く普及されるに至っている。とこ
ろで、この種の薄肉容器に内容物を充填し閉栓してから
搬送し、所定数の薄肉容器を箱詰めする搬送ラインにお
いては、薄肉容器という変形量の大きな容器の搬送工程
と集積工程と仕切工程であるがための以下に説明するよ
うな特有の問題を有していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】図5は、複数の整列状
態にされた薄肉容器1・・・がベルトコンベアあるいはロ
ーラコンベア等からなる搬送ラインRに沿って上流2側
から下流3側に搬送されている際に、搬送ラインRの下
流3側に設けたエンドストッパ4により薄肉容器1をせ
き止めして集積し、この集積された薄肉容器1・・・を必
要数のみ仕分けしてまとめて次工程に送る状態を示すも
のである。まず、搬送ラインRにおいて整列状態で搬送
されてきた複数の薄肉容器1・・・を図5(a)に示すよ
うに搬送ラインRの下流側の所定の位置に停止させたエ
ンドストッパ4によりせき止めする。このせき止め操作
により搬送ラインRに沿って移動されてきた薄肉容器1
・・・は、エンドストッパ4に連なった状態で連続するよ
うに集積される。続いて図5(b)に示すようにエンド
ストッパ4に対して所定距離をおいて搬送ラインRの上
流側に設置された切離ストッパ6を作動させて所定数の
薄肉容器1・・・を仕分けする。この切離ストッパ6は、
旋回アーム7を有して搬送ラインRの側部側に設置され
たもので、この旋回アーム7を搬送ラインRの途中に旋
回させて搬送ライン上の薄肉容器1、1間に割り込ま
せ、この旋回アーム7により下流2側から搬送されてく
る薄肉容器1・・・をせき止める。そして、この旋回アー
ム7の割り込み位置をエンドストッパ4から所定距離離
れた位置にしておくならば、エンドストッパ4と旋回ア
ーム7の間に集積されている規定本数(図5(b)では
5本)の薄肉容器1を仕分けできたことになる。次いで
エンドストッパ4と切離ストッパ6により集積し仕分け
された規定本数の薄肉容器1・・・をエンドストッパ4の
移動とともに次工程に図5(c)に示すように搬送して
搬送完了としている。そして、次工程においてこのよう
に仕分けされて切離された規定本数の薄肉容器1をロボ
ットハンド等で一括して吊り上げ、箱詰めするなどの作
業がなされるようになっている。
【0004】ところで、前記エンドストッパ4による集
積工程において、エンドストッパ4に当接して集積され
た複数の薄肉容器1は、搬送ラインRの下流側から搬送
される後続の薄肉容器1によってエンドストッパ4側に
押しつけられるので、薄肉容器1が薄肉であればある程
大きく変形することになり、場合によってはエンドスト
ッパ4に近い複数の薄肉容器1が押圧されて大きく変形
される結果、旋回アーム7のせき止め位置と規定本数目
の薄肉容器1が位置ずれを起こし、規定本数の薄肉容器
1を集積できないことが起こる問題があった。
【0005】そこで本発明者らは、搬送ラインRを構成
するコンベアの速度を16m/分に設定した場合に先の
エンドストッパ4による集積操作を行うと0.2mmの
肉厚の薄肉プラスチック容器(半径33mm)がどの程
度変形するか否かについて試験した。その結果を以下の
表1に示す。なお、表1において5本集積とは、搬送ラ
イン上でエンドストッパに5本の薄肉容器1のみが連な
って集積された状態を示し、10本集積とは搬送ライン
上でエンドストッパに10本の薄肉容器1が連なって集
積された状態を示し、20本集積とは搬送ライン上でエ
ンドストッパに20本の薄肉容器1が連なって集積され
た状態を示す。搬送ライン上では薄肉容器1が順次配列
状態で下流側に送られてくるが、相互の薄肉容器間の間
隔はランダムであり、相互に接触しているものもあれ
ば、離れているものもあるので、切離装置6が旋回アー
ム7でせき止める際にエンドストッパ4に連続する薄肉
容器1の集積状態は種々の集積本数となる。従って、5
本より多数本の薄肉容器1がエンドストッパ4により集
積された場合にそれらの薄肉容器1は上流側から移動し
てくる多数本の薄肉容器1により図6(a)に示す状態
から押圧されて図6(b)に示す状態の如く大きく変形
されることになる。
【0006】 「表1」 集積状態 5本集積部分の寸法(列の長さ) 5本集積(最少) 318mm 10本集積 314mm 20本集積(最大) 302mm
【0007】表1に示す結果から明らかなように、エン
ドストッパの上流側に5本集積した場合と20本集積し
た場合の差は16mmにも達するので、エンドストッパ
に連続するように集積される薄肉容器1の5本集積部分
の長さは集積本数の大小によって最大16mmも変動す
ることになる。例えば、図6(a)(b)において5本
集積部分の長さがT1からT2に16mm縮小することに
なる。このように薄肉容器1の半径の半分程度も変動量
が大きくなると、切離装置6の旋回アーム7でせき止め
る位置が図5の如く固定方式ではもはや対応できなくな
り、規定本数単位で集積し仕切ることができなくなるお
それがあった。
【0008】また、従来、変形し易い物品を配列し、集
積する装置の一例として、特開昭63−42313号公
報に記載されている如く、搬送コンベア上に複数の整列
ストッパを設けた装置が知られているが、この装置にあ
っても搬送経路に対して直角方向に移動する整列ストッ
パを搬送経路に沿って多数平行に設置した構造とされて
いるので、前述の薄肉ボトル搬送時の問題を解消するこ
とはできない問題がある。
【0009】本発明は前記事情に鑑みてなされたもので
あり、搬送ラインに沿って移動している薄肉容器等の変
形物品を集積して規定本数毎に切り離しする場合、変形
物品の変形によって集積した変形物品の集積幅が変化し
ても規定本数の変形物品を集積し確実に切り離すことが
できる変形物品搬送ラインの変形物品集積切離装置の提
供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決
するために、薄肉ボトル等の変形物品が多数搬送される
変形物品搬送ラインにおいて、配列状態で搬送された変
形物品を搬送経路の途中で遮って搬送経路に沿って集積
するエンドストッパと、このエンドストッパによって集
積された変形物品に続く後続の変形物品をエンドストッ
パから任意の距離離れた搬送経路の上流側でせき止めて
後続の変形物品のエンドストッパ側への移動を阻止する
せき止め手段とを具備してなり、前記せき止め手段とし
て、前記エンドストッパから任意の距離離れた搬送経路
の上流側において変形物品の搬送空間を狭めるととも
に、変形物品の両脇を挟み込んで後続の変形物品をせき
止める変形物品の直径よりも長い挟持部を有する挟持部
材を具備したことを特徴とする。エンドストッパから任
意の距離離れた位置の変形物品を変形物品の直径よりも
長い挟持部を有する挟持部材で挟み込んでせき止めるな
らば、集積された変形物品の変形に応じて挟持するべき
変形物品に多少の位置ずれを起こしても、挟持部のいず
れかの部分が確実に変形物品を挟持する。
【0011】また、本発明は、薄肉ボトル等の多数の変
形物品が2列以上の列をなして搬送される変形物品搬送
ラインにおいて、列をなして搬送された変形物品を搬送
経路の途中で遮って各列の搬送経路に沿って集積する1
以上のエンドストッパと、該エンドストッパによって集
積された各変形物品の列に続く後続の変形物品をエンド
ストッパから任意の距離離れた搬送経路の上流側でせき
止めて後続の変形物品のエンドストッパ側への移動を阻
止するせき止め手段とを具備してなり、前記せき止め手
段として、前記エンドストッパから任意の距離離れた搬
送経路の上流側において各変形物品の列をその両側から
個々に挟む複数の挟持部材を設け、変形物品の複数の列
の内、搬送ラインの幅方向両端側に位置する挟持部材の
駆動手段と、隣接する変形物品の列の間に設けられた挟
持部材の駆動手段を別個に設けたことを特徴とする。以
上の構成により、集積された変形物品の変形に応じて挟
持するべき変形物品に列毎に多少の位置ずれを起こして
も、各挟持部材の挟持部のいずれかの部分が確実に各列
の変形物品を挟持する。
【0012】なお、本発明において、挟持部材として搬
送ラインの長手方向に沿って薄肉容器の各列を両側から
挟む板状の挟持部材を配し、搬送ラインの幅方向両側の
挟持部材を押圧ロッドで押圧し、搬送ラインの薄肉容器
の列の間に設けた支持部材を各列側に押圧する構成とす
ることもできる。その場合に、押圧ロッドで列側に押圧
する挟持部材の位置と押圧部材で列側に押圧する挟持部
材の位置を搬送ラインの長手方向に沿って位置ずれする
ように構成することもできる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の一
実施形態について説明するが、本発明がこの実施形態に
制限されないのは勿論である。図1は、本発明に係る変
形物品集積切離装置の第1の形態を示すもので、この形
態の装置において、ベルトコンベア等からなる搬送ライ
ンRに沿い、上流10側から下流11側に向かってボト
ル状の薄肉容器(変形物品)12が搬送されるように構
成され、搬送ラインRの下流11側の所定の位置には、
搬送ラインR上の薄肉容器12の移動空間に対して接近
離間自在に板状のエンドストッパ13が設けられてい
る。このエンドストッパ13は、エアーシリンダ等のシ
リンダ装置17のピストンロッド18に取り付けられて
設けられたもので、エンドストッパ13は搬送ラインR
の下流11側の所定の位置で薄肉容器12をせき止めて
集積するためのものである。このエンドストッパ13は
搬送ラインRの下流11側の所定の位置にラインR上に
位置して設けられ、ピストンロッド18を伸張した状態
で薄肉容器12の集積を行った後に、ピストンロッド1
8の縮小により先の工程で集積した規定数の薄肉容器1
2とともに搬送ラインRに沿って更に下流側に移動し、
規定数の薄肉容器12を一括して搬送ラインRの次工程
(例えば箱詰め用ロボットハンドの把持工程)に送るこ
とができるように構成されている。
【0014】前記搬送ラインRにおいてエンドストッパ
13の上流側の所定の位置には、搬送ラインRの両側に
位置する回動軸15、15が搬送ラインと離間して鉛直
に設けられ、各回動軸15には板状の挟持部材(せき止
め手段)16の一端部が取り付けられていて、回動軸1
5の回動操作によって挟持部材16、16の先端側の相
互間隔を搬送ライン上の薄肉容器12の直径よりも狭め
て搬送ライン上の薄肉容器12を把持して停止させる
か、挟持部材16、16の先端側の間隔を広げて搬送ラ
イン上の薄肉容器12を通過させることができるように
構成されている。
【0015】また、この形態においては5本の薄肉容器
12を集積させて切り離すので、回動軸15の設置位置
は、エンドストッパ13のせき止め位置から薄肉容器1
2の直径の7倍程度上流側に設けられ、搬送ラインRに
沿う挟持部材16の長さは薄肉容器12の直径の倍程度
に形成されるとともに、回動軸15、15の回動により
挟持部材16、16の先端側を互いに接近させるように
回動させた状態で挟持部材16、16の間の間隔を薄肉
部材12の直径よりも若干小さな間隔に狭めてその間を
通過しようとする薄肉容器12を把持することができる
ように構成されている。また、挟持部材16、16にお
いて相対向する側の辺が薄肉容器12に当接する挟持部
16aとされている。
【0016】次に、前記構成の変形物品集積切離装置の
作用と効果について説明する。搬送ラインRに沿って薄
肉容器12は多数搬送されてくるが、隣接する薄肉容器
12、12どうしの間の間隔は常に一定ではなく、前の
工程でなされる内容物の充填工程や閉栓工程などにおい
て若干のばらつきが与えられている。この状態で多数の
薄肉容器12が搬送された場合、搬送ラインRの下流側
の所定の位置にエンドストッパ13を位置させると、エ
ンドストッパ13の上流側にある薄肉容器12はエンド
ストッパ13に接触して停止し、それに続く薄肉容器1
2は順次前の薄肉容器12に連なるように接触して搬送
ラインR上で停止する。なお、この状態において挟持部
材16、16の先端部間の間隔は薄肉容器12の直径よ
りも大きく設定しておき、挟持部材16、16の先端部
間を薄肉容器12が自由に通過できる状態としておく。
【0017】以上の操作によってエンドストッパ13に
対して複数の薄肉容器12が数珠繋ぎ状に連なるが、エ
ンドストッパ13に薄肉容器12が連なった後に所定の
時間(例えば数分の1秒〜数秒程度)経過したならば、
回動軸15を回動させて挟持部材16、16間の間隔を
狭め、挟持部材16、16間に位置する薄肉容器12を
把持する。この把持操作の際に、エンドストッパ13に
対して数珠繋ぎ状に連続される薄肉容器12の本数によ
り薄肉容器12の位置は微妙に変化する。即ち、搬送さ
れてくる薄肉容器1・・・間の間隔が大きい場合にエンド
プレート13側に達して数珠繋ぎ状に連続する薄肉容器
12の数が少なくなるのに対し、搬送されてくる薄肉容
器1・・・間の間隔が小さい場合にエンドプレート13側
に到達して数珠繋ぎ状に連続する薄肉容器12の数が多
くなる。
【0018】珠繋ぎ状に連なる薄肉容器12の数が少な
い場合に数珠繋ぎ状に連なる薄肉容器12の変形量は図
1に示すように少ないが、数珠繋ぎ状に連なる薄肉容器
12の数が多い場合に薄肉部材12はより多くの後続の
薄肉部材12によってエンドストッパ13側に押しつけ
られるので、変形量は図2に示すように大きくなる。従
ってこの形態の如く5本の薄肉容器12を集積していて
も、数珠繋ぎ状に連なる薄肉容器12においてエンドス
トッパ13側から5本目の薄肉容器12の位置は常に異
なることになる。しかし、挟持部材16、16は薄肉容
器12の直径の倍程度の長さを有し、挟持部材16にお
いて薄肉容器12に当接する挟持部16aの部分も薄肉
容器12の直径よりも長いので、図1に示す場合と図2
に示す場合のいずれにの場合おいても挟持部材16、1
6で薄肉容器12を確実に挟持することができる。例え
ば、図1に示す場合は、6本目の薄肉容器12がエンド
プレート13に遠い場合であるが、この場合は挟持部材
16の先端部16bから少し離れた挟持部においてこの
6本目の薄肉容器12を挟持し、図2に示すように6本
目の薄肉容器12がエンドプレート13から離れた場合
は挟持部材16の先端部16bにおいて6本目の薄肉容
器12を把持することになる。なお、搬送ラインRにお
いてラインスピードを16m/Sに設定した場合、先に
詳述した如く最大16mm程度(薄肉容器12の直径の
半分程度)の位置ずれを生じるが、前述の如く薄肉容器
12の直径よりも長い挟持部材16、16ならば、最大
16mm程度の位置ずれを生じてもこれを吸収して確実
にエンドプレート13に規定本数の薄肉容器12を集積
することができる。
【0019】この集積作業が終了したならば、エンドプ
レート13毎規定本数の薄肉容器12を次工程に送るこ
とができる。次工程においては例えばロボットハンド等
で規定本数の薄肉容器12を移動して箱詰めするなどの
作業に取りかかることができる。
【0020】次に図3と図4は、ビン等の薄肉容器20
を3列まとめて搬送するための搬送ラインR'に対応さ
せた本発明に係る第2実施形態の変形物品集積切離装置
を示すものである。ビン等の薄肉容器20を3列搬送可
能な搬送ラインR'の一部に搬送ラインR'と交差するよ
うに門型フレーム22が架設され、この門型フレーム2
2の内側から搬送ラインR'の下流側にかけて薄肉容器
20・・・の各列を両側から挟むように横長の金属板等か
らなる挟持部材25・・・が配置され、搬送ラインR'の幅
方向両側に位置する挟持部材25、25の先端部外方に
はそれぞれシリンダ装置からなる押圧装置26が設けら
れ、各押圧装置26のピストンロッドに相当する押圧ロ
ッド26aの先端でそれに対向する挟持部材25の先端
部を搬送ラインR'の内側に向けて押圧可能に構成され
ている。なお、各挟持部材25は搬送ラインR'の下流
側の部分において図示略の支持部材により保持されてい
る。
【0021】また、門型フレーム22の上部には搬送ラ
インR'上の薄肉容器20・・・の各列の間に位置するよう
に架台26、26が形成され、各架台26にロータリー
アクチュエータ等の回転駆動装置27が設けられ、これ
らの回転駆動装置27の回転シャフト28が架台26の
下方側に垂下されて回転シャフト28の先端部には、搬
送ラインR'上の薄肉容器20・・・の各列の間に位置する
ようにカム型の押圧部材29が取り付けられている。こ
れらの押圧部材29は搬送ラインR'上の薄肉容器20・
・・の各列の間であって、その領域に位置する一対の挟持
部材25、25間に位置され、押圧部材29の長軸を挟
持部材25に直角方向にすることで挟持部材25を押圧
し、押圧部材29の長軸を挟持部材25、25間に平行
にすることで挟持部材25、25から離れて薄肉容器2
0・・・の列を挟む挟持部材間の間隔を広げることができ
るように構成されている。
【0022】次に、門型フレーム22の上部であって、
搬送ラインR'上の薄肉容器20・・・の各列の上方位置に
架台30が設けられ、これらの架台30に検知センサ3
1が取り付けられていて、この検知センサ30により門
型フレーム22内を搬送ラインR'に沿って通過する薄
肉容器20を計数できるように構成されている。更に、
搬送ラインR'上の薄肉容器20・・・の各列の間の部分で
あって門型フレーム22の下流側には、薄肉容器20・・
・の各列の境界部分に位置して薄肉容器20・・・の列の流
れの乱れを規制するためのガイドバー33が門型フレー
ム22に保持された状態で搬送ラインR'に沿って延設
されている。
【0023】以上の如く構成された装置を用いて3列の
薄肉容器20・・・を集積し、仕分けする場合の作用と効
果について説明する。図4(a)に示すように押圧装置
26の押圧ロッド26aを縮小しておくとともに挟持部
材25、25間の押圧部材29を挟持部材25に沿わせ
ておくことで、搬送ラインR'に沿って3列で連続搬送
されてきた薄肉容器20・・・は門型フレーム22を容易
に通過して門型フレーム22の下流側に設けられるエン
ドストッパまで到達する。門型フレーム22を5本の薄
肉容器20が通過したことを検知センサ31・・・で確認
したならば、直ちに図4(b)に示すように押圧装置2
6の押圧ロッド26aを伸張して挟持部材25の先端部
を押圧するとともに、回転駆動装置27を作動させて押
圧部材29を挟持部材25と直交する方向に回転させ、
各列の薄肉容器20が通過する領域を挟持部材25、2
5で狭めて挟持部材25、25の先端で6本目の薄肉部
材20を把持する。これにより、搬送ラインR'におい
て門型フレーム22より下流側には5本のみの薄肉容器
20を送ることができ、先に説明した形態の場合と同様
に、エンドプレートで規定本数の薄肉容器20を次の工
程に搬送することができる。規定本数の薄肉容器20を
次工程まで搬送したならば、押圧装置26の押圧ロッド
26aを縮小するとともに押圧部材29の長軸を挟持部
材25に沿わせることで再び薄肉容器20・・・の列を搬
送ラインR'の下流側に搬送することができるので、再
び前述と同じ操作を繰り返すことができる。
【0024】この形態の装置にあっては、3列をなして
搬送されてくる薄肉容器20を規定の本数毎に確実に次
工程に送ることができる。また、規定本数の薄肉容器2
0を次工程まで搬送すると、図3の符号40で示すよう
に15本のロボットハンドを備えた搬送装置40がライ
ンR'の側方側から接近して下降し、15本の薄肉容器
20を一括把持して吊り上げ、15本の薄肉容器20を
箱詰め工程に搬送して箱詰めが行われる。ところで、こ
の形態の装置において、押圧装置26の押圧ロッド26
aの支持部材25に対する作用点と、カム状の押圧部材
29による支持部材25に対する作用点は、搬送ライン
上で同じ位置ではなく、図4(b)に明瞭に示すように
ライン上流側とライン下流側に薄肉容器1本分程度ずれ
て設けられている。このような構成であれば、図3に示
すように搬送装置40がラインR'の側方側からライン
R'に接近し、集積した薄肉容器20を把持しようとす
る際に、搬送装置40の角部がロータリーアクチュエー
タ等の回転駆動装置27との衝突を引き起こすことがな
い。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、エ
ンドストッパから任意の距離離れた位置の変形物品を変
形物品の直径よりも長い挟持部を有する挟持部材で挟み
込んでせき止めるならば、集積された変形物品の変形に
応じて挟持するべき変形物品に多少の位置ずれを起こし
ても、挟持部のいずれかの部分が確実に変形物品を挟持
する。従って、変形量が大きく、集積状態によっては搬
送ライン上で大きな位置ずれを起こし得る変形物品であ
っても、搬送ラインのエンドストッパに対して規定本数
の変形物品を確実に集積することができるとともに、規
定本数の変形物品を確実に後工程に搬送することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の第1実施形態において薄肉容
器の集積圧縮状態が小さい場合の平面図。
【図2】 図2は同実施形態の薄肉容器の集積圧縮状態
が大きい場合の平面図。
【図3】 図3は本発明の第2実施形態の装置を示す斜
視図。
【図4】 図4(a)は図3に示す装置の搬送ラインに
おいて薄肉容器の通過状態を示す平面図、図4(b)は
図3に示す装置の搬送ラインにおいて薄肉容器の挟持状
態を示す平面図である。
【図5】 図5は従来の搬送ラインにおける集積操作と
切離操作について説明するためのもので、図5(a)は
搬送ラインによって搬送されてきた薄肉容器がエンドス
トッパに到達した状態を示す平面図、図5(b)は集積
された薄肉容器を切離装置の旋回アームにより後続の薄
肉容器から切り離した状態を示す平面図、図5(c)は
切離した薄肉容器をエンドストッパとともに移動させて
いる状態を示す平面図。
【図6】 図6は従来の搬送ラインにおいてエンドスト
ッパに集積された薄肉容器の変形状態を示すもので、図
6(a)は薄肉容器の集積圧縮状態が小さい場合の平面
図、図6(b)は薄肉容器の集積圧縮状態が大きい場合
の平面図。
【符号の説明】
R、R'・・・搬送ライン、13・・・エンドストッパ、1
6、25・・・挟持部材、26、29・・・押圧部材、12、
20・・・薄肉容器(変形物品)。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薄肉ボトル等の変形物品が多数搬送され
    る変形物品搬送ラインにおいて、連続搬送された変形物
    品を搬送経路の途中で遮って搬送経路に沿って集積する
    エンドストッパと、このエンドストッパによって集積さ
    れた変形物品に続く後続の変形物品をエンドストッパか
    ら任意の距離離れた搬送経路の上流側でせき止めて後続
    の変形物品のエンドストッパ側への移動を阻止するせき
    止め手段とを具備してなり、前記せき止め手段として、
    前記エンドストッパから任意の距離離れた搬送経路の上
    流側において変形物品の搬送空間を狭めるとともに変形
    物品の両脇を挟み込んで後続の変形物品をせき止める変
    形物品の直径よりも長い挟持部を有する挟持部材を具備
    したことを特徴とする搬送ラインの変形物品集積切離装
    置。
  2. 【請求項2】 薄肉ボトル等の多数の変形物品が2列以
    上の列をなして搬送される変形物品搬送ラインにおい
    て、列をなして搬送された変形物品を搬送経路の途中で
    遮って各列の搬送経路に沿って集積する1以上のエンド
    ストッパと、該エンドストッパによって集積された各変
    形物品の列に続く後続の変形物品をエンドストッパから
    任意の距離離れた搬送経路の上流側でせき止めて後続の
    変形物品のエンドストッパ側への移動を阻止するせき止
    め手段とを具備してなり、前記せき止め手段として、前
    記エンドストッパから任意の距離離れた搬送経路の上流
    側において各変形物品の列をその両側から個々に挟む複
    数の挟持部材を設け、この挟持部材の挟持部を変形物品
    の直径よりも長くするとともに、変形物品の複数の列の
    内、搬送ラインの幅方向両端側に位置する挟持部材の駆
    動手段と、隣接する変形物品の列の間に設けられた挟持
    部材の駆動手段を別個に設けたことを特徴とする搬送ラ
    インの変形物品集積切離装置。
JP25253597A 1997-09-17 1997-09-17 搬送ラインの変形物品集積切離装置 Pending JPH1179382A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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