JPH1179199A - 包装袋 - Google Patents

包装袋

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JPH1179199A
JPH1179199A JP25407597A JP25407597A JPH1179199A JP H1179199 A JPH1179199 A JP H1179199A JP 25407597 A JP25407597 A JP 25407597A JP 25407597 A JP25407597 A JP 25407597A JP H1179199 A JPH1179199 A JP H1179199A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 固形物を充填する袋において、前記袋を積載
する際に袋内の空気を脱気可能とし、害虫、付着水分が
袋内に侵入、または浸入することのない袋構造及び材質
に関する技術を提供する。 【解決手段】固形物を充填密封するための包装袋であっ
て、前記包装袋は主たる包装材料及び部分的にフィルタ
ーにより構成されており、前記フィルターはJISP 8117
により測定した透気度が 5〜100 秒/100ccの範囲にあ
り、かつ、JIS L-1092( 高水圧法) により測定した耐水
圧が 500〜 2,000 mm の範囲にあるものを使用し、前記
フィルターが、ポリオレフィン系樹脂を原料として製造
されたことを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】固形物、特に粒状の内容物を
充填するための包装袋の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】内容物として、米麦等の穀物や飼料ある
いは顆粒状の肥料等特に粒状内容物を包装する包装袋の
場合、内容物を充填後にパレット等に前記包装袋を高積
みする際に、前記包装袋に通気性がないと、前記内容物
とともに空気が含有された状態で密封される。前記袋内
に内容物と一緒に封入された空気の存在のために、これ
らの袋を積み重ねる時に、極めて不安定なものとなって
しまう。そこで、前記袋内の空気を袋外に排出する方法
として、図6に示すように、袋の端部シール部S1、S
2の一部に非シール部を形成し、袋に圧力が加わったと
きに、該非シール部から袋内の空気が抜ける、つまり空
気抜け部NSを形成する方法が提案されている。(例え
ば、特開平 8-26300、実公昭 62-19551 等参照)。前記
空気抜け部NSは、内容物Cが外に零れ出ない巾にシー
ル歯形を切り欠くことにより、袋の端部シール辺に形成
するものである。また、別の方法は、例えば、図5
(a)に示すように袋の一部に微小な孔10を設けるこ
とも行われる、前記微小な孔(以下、小孔と記載する)
は、鋭利な突起物を袋に突き刺して形成する方法や、凹
凸の抜き型により形成してもよい。この方法により形成
される小孔10においても、内容物Cが零れ出ない程度
の孔径とする。前記、袋のシール部に空気抜きのための
空気抜け部NSを形成したり、また、袋の一部に突き刺
し法や凹凸の抜き型による小孔10を形成する袋におい
ては、内容物Cが穀物のような食品である場合には、袋
の外から、前記空気抜け部NSまたは小孔10を通っ
て、小さな害虫が袋内に浸入して、内容物Cを喰い荒ら
すこともある。また、袋に水分が付着すると、袋内に前
記水分がしみ込み内容物Cを濡らし、変質させることが
ある。また別の方法として、内面が熱接着性である不通
気性包材の両端縁の間隙を保持して突合した接合部の内
面に通気性を有するフィルターテープを熱接着する方法
が開示されている(実公昭 51-15682)。このような方法
であれば、前記害虫の浸入はある程度防げるが、水分の
付着等による問題は解決されていなかった。このよう
に、従来の包装袋は、高積みのための脱気機能を付与す
ることは可能となったが、水分が袋表面に付着した場合
は、前記小孔方式の場合には、直ぐにその水分が袋内に
浸入してしまって内容物を濡らしてしまう。また、前記
フィルターテープによって脱気機能を付与する場合も、
従来のフィルターテープでは、害虫の侵入は阻止できた
が、水分のしみ込みまでは防止できなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】粒状内容物を充填する
袋において、前記袋を積載する際に袋内の空気を脱気可
能とし、害虫、付着水分が袋内に侵入、または浸入する
ことのない袋構造及び材質に関する技術を提供する。
【0004】
【課題を解決する手段】固形物を充填密封するための包
装袋であって、前記包装袋は主たる包装材料及び部分的
にフィルターにより構成されており、前記フィルターは
JIS P 8117により測定した透気度が 5〜100 秒/100ccの
範囲にあり、かつ、JIS L-1092( 高水圧法) により測定
した耐水圧が 500〜 2,000 mm の範囲にあるものを使用
し、前記フィルターが、ポリオレフィン系樹脂を原料と
して製造されたことを含む。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明は、通気性、耐水性を有す
る袋とするために、袋の一部を適性な通気度及び耐水圧
を有するフィルターにより構成するものである。図1
は、本発明の袋の、(a)実施例を示すフィルター面か
らの斜視図、(b)別の実施例を示すフィルター面から
の斜視図である。図2は、図1の(a)X1 −X1 部の
断面図で、フィルターを主材料の内面に熱融着した場
合、(b)同様にして、フィルターを主材料の外面に熱
融着した場合を示す。図3は、図1の(b)のX2 −X
2 部の断面図である。図4は、本発明による包装袋の具
体的実施例を示すフィルター側を上として場合の(a)
上面図、(b)X3 −X3 部断面図である。図5は、比
較のために用いた小孔を設けた包装袋の小孔面側を上と
した場合の(a)上面図、(b)X4 −X4 部断面図で
ある。図6は、従来技術による袋の脱気方法の例を示す
図で、(a)袋の正面図、(b)X5 −X5 部の断面拡
大図、(c)X6 −X6 部の断面拡大図である。
【0006】本発明を適用できる包装袋のタイプとして
は、特に限定された形式はなくいかなる袋形式の袋にお
いても適用できる。粒状の内容物の包装に利用される袋
としては、通常ピロー袋と称する形式の袋やチューブ状
に製膜されたフィルムの上下シールによる二方シール袋
等が多く用いられる。また、三方シール、四方シール或
いは、自立袋やガセット部を設けた各種の袋の形式が用
いられることもある。前記背貼りタイプの袋における本
発明の実施例について説明する。本発明においては、背
貼りタイプにおける合掌シールをする代わりに、袋を構
成する主たる包装材料( 以下、主材料と記載する)のロ
ール状巻き取りからフィルムを繰り出し筒状に成形する
際に前記主材料の両端に間隙を形成し、該間隙にフィル
ターを挿入して該間隙の両端をシールすることにより行
われる。すなわち、フィルターにより袋の一部を構成す
ることになる。
【0007】更に具体的には、図1(a)及び図2
(a)に示すように通称ピロータイプと呼ばれる形式の
袋におけるフィン(合掌)シールすべきところに間隙3
を設けて、該間隙部をフィルター2で構成することによ
り通気性を付与することができる。前記突き合わせ部分
に、主材料の内面又は外面と熱融着が可能であり、気体
は透過するが水分は透過しない性質の半透過性のフィル
ターを用い、袋の一部を該フィルターとして構成させる
ものである。
【0008】本発明において用いるフィルターとして
は、前述のように、気体は透過するが水分は透過しない
グレードのものを用いる。また、前記主材料と熱融着が
可能な材料であることが好ましい。本発明のフィルター
としては、具体的にはその通気度が 5〜100 秒/100cc、
耐水圧が 500 〜2000 mm 程度の範囲のものである。前
記通気度は、JIS P 8117により測定した値(即ち、645m
m2の面積の不織布を空気 100mlが通過するのに要する平
均秒数として示す)とする。フィルターの通気度が 5秒
/100cc 未満では、脱気性は良好であるが、付着水分も
透過して内容物を濡らしてしまう。また、通気度が 100
秒/100cc を超えるフィルターを用いると、内容物を充
填した袋を積み上げる際に、袋内の空気の脱気が悪く、
その結果袋の座りが悪くなり、また、加圧により強制的
に脱気させる方法をとっても積み上げ作業に影響する時
間を必要とすることになる。つまり、通常の作業速度で
の高積みが困難または不可能となる。フィルターの通気
度が前記の範囲内であれば、通気度が小さいために高積
みの際に支障を来す場合であっても、内容物を充填後の
包装袋に適度な加圧をすれば袋内の空気を脱気すること
ができるので、高積みが可能となる。また、前記耐水圧
は、JIS L 1092 (高水圧法) により測定した値(即ち、
15cm×15cmの試験片の表側に水が当たるようにして、前
記水が1分間に100KPa{1Kgf/cm2}の割合で水圧を加え
た時に、試験片の裏面の3カ所から水がしみだしたとき
の水圧の値を平均値として示す) 耐水圧が500mm 未満であると、フィルターに付着した水
分は袋内に浸入して内容物を濡らしてしまう。また、耐
水圧が2,000mm を超えた場合、必要以上の効果は無く、
むしろフィルターのコストの上昇により製品の価格が高
価となる。袋としての耐水圧としては、内容物を充填し
た袋を水中に10分間浸漬して、袋内に収納された内容物
が湿潤しない程度のものであればよい。長時間にわたる
水分の付着又は水のシャワーまたは水中への浸漬はとも
かく、短時間の水分付着等によって、袋内への水分の浸
入が防止できることが本発明の特徴である。
【0009】前記間隙の形成において、その間隙の幅は
2mm から100mm 程度であり、より好ましくは、5mm から
40mmである。その間隙が2mm 未満の場合は、袋の積み上
げ時における袋内の空気の脱気が遅くなり、積み上げが
し難い。また、その間隙が100mm を超えると、袋の外観
に影響することがあり、脱気性能としても顕著な効果を
示さない。また、フィルター2は主材料1と比較して単
位面積あたりの価格が高価であるため、コストの上昇を
招くことになる。
【0010】前記包装材料の形成された間隙3をフィル
ター2として構成する場合、設定した間隙3の幅に両側
のシール幅を加えた幅のフィルター2の巻取りロールを
用意し、製袋機において、包装材料を筒状に成形される
際に、前記フィルター2をロールから繰り出して供給
し、前記間隙3の両側部において、主材料と熱融着5す
る。フィルター2は、主材料1と熱融着が可能な材質と
することが望ましい。袋の主材料1の少なくともその内
面の材質は、熱により融着する樹脂により構成されてい
るのが一般的であり、その材質としては、ポリオレフィ
ン系樹脂、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、直
鎖状低密度ポリエチレン、シングルサイト触媒を用いて
重合したエチレンーα・オレフィン共重合体、エチレン
−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー等である。従っ
て、本発明において用いるフィルター2としてもポリオ
レフィン系樹脂からなるものが望ましく、また、ポリオ
レフィン系樹脂からなるフィルター2は、耐水性を有
し、そのグレードによっては、水分を透過しないものが
得られ、また、他の材質からなるフィルターと比較し
て、安価であるという利点がある。
【0011】本発明における袋の主材料1とフィルター
2との熱融着としては、前記主材料1の内面とフィルタ
ー2とを熱融着するのが好ましい実施の構成であるが、
場合によっては、前記主材料1の外面とフィルター2と
を熱融着しても良い。この場合には、前記主材料1の外
面の少なくともフィルター2を熱融着させる部分には、
ポリオレフィン系樹脂層を設けるか、また別の方法によ
りフィルター2が熱融着可能な加工を施しておけばよ
い。本発明の袋Pは、袋を製袋する際に、主材料1の端
部間に前記フィルター2を介することによる接合とする
ことである。図1(a)に示すように、袋の主材料1の
両端部間に必要な巾の間隙3をもってこの間をフィルタ
ー2とし、フィルター2の両側のシール部と前記主材料
1の端部の内面又は外面とを熱融着5することによりな
される。
【0012】また、高積み時の脱気速度を早める目的
で、主材料1同士のシール部(例えば、袋の上または下
シール部7a、7b)に空気抜け部を形成することもで
きる。該シール抜き部は、袋状としての耐水圧として、
例えば、内容物を充填した状態で袋を水中に浸漬して袋
内の内容物が湿潤しない程度の幅及び数とする。
【0013】また、本発明における別の方法としては、
図1(b)及び図3に示すように、袋の主材料1の一部
に切欠き部4を設けて、該切欠き部4を被覆し且つその
周縁部において前記主材料1と熱融着可能な面積を有す
るフィルター2を当てて、前記の袋の主材料1の切欠き
部4の周縁部において熱融着5等による接着を行う。切
欠き4の大きさは、用いられるフィルター2の通気性
と、積み挙げ時の作業性としての必要脱気速度とから必
要な面積に設定する。前記切欠き4の形状は、特に限定
されるものではなく、例えば、円、楕円、三角形、四角
形等の多角形、その他の形状の切欠きでもよく、またこ
れらの切欠き4を2箇所以上設けてもよい。この方法の
場合の袋の主材料1の構成樹脂及びフィルター2の材質
は、前記の方法の場合と同じである。
【0014】前記切欠き4の面積は、少なくとも、内容
物Cを充填した袋を高積みする際に、その積み上げが作
業速度に対応して支障なくできるだけの、透気度を示す
大きさであればよく、袋の全表面積の1 〜30%の程度の
面積であり、より好ましくは、5 〜10%である。この方
法における主材料1へのフィルター2の熱融着の方法と
しては、前記切欠き4を覆い、かつ、その周縁において
熱融着する幅を加えたフィルター2のロールを用意し、
筒状に成形された袋の内面または外面から前記切欠き4
を被覆しその周縁を熱融着することにより可能である。
【0015】主材料1から袋を形成する際の主材料1同
士のシール方法及び本発明の場合の主材料1とフィルタ
ー2とのシール方法とは、同じ方法であってもよいし、
また別の方法であってもよい。その具体的な方法として
は、ヒートシール、インパルスシール、超音波シール、
高周波シール等の方法が挙げられる。主材料とフィルタ
ーとの接着において、フィルターを袋の主材料の内面と
接着してもよいし、外面と接着しても良いが、主材料1
は、その内面に熱接着性の良好な層が設けられているこ
とが多く、また、フィルター2の端部が袋の内側になる
ことにより、外観が損なわれないので、フィルター2は
主材料1の内面と接着することがより好ましい。
【0016】本発明の包装袋Pの主材料1としては、各
種の単層又は積層材料を用いることができる。前記単層
の包装材料としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、
エチレンー酢酸ビニル共重合体、直鎖状低密度ポリエチ
レン、シングルサイト触媒を用いて重合したエチレンー
α・オレフィン共重合体、ナイロン、ポリエステル、ポ
リカーボネート、ポリビニルアルコール、ポリエチレン
テレフタレート等の樹脂を原料として製膜される延伸又
は無延伸のフィルムを挙げることができる。又は、前掲
の樹脂の2種以上を共押出し法により製膜した多層フィ
ルムであってもよい。
【0017】又、各種フィルムをラミネートすることに
より得られる積層フィルムとしては、最も単純な組み合
わせは基材フィルムとシーラントフィルムとから構成さ
れる。そして、必要に応じて、バリアー性、あるいは装
飾効果を与えるフィルム、金属箔等をラミネートするこ
とがある。例えば、前記基材フィルムとしては、紙、
布、金属箔、又、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチ
レンー酢酸ビニル共重合体、直鎖状低密度ポリエチレ
ン、シングルサイト触媒を用いて重合したエチレンーα
・オレフィン共重合体、ナイロン、ポリエステル、ポリ
カーボネート、ポリビニルアルコール、ポリエチレンテ
レフタレート等の樹脂を原料として製膜される延伸また
は無延伸のフィルム、又は前記樹脂を共押し出しするこ
とによって得られる共押出フィルムであっても良い。ま
た、前記基材フィルムにアルミニウム等の金属、酸化ア
ルミニウム、二酸化珪素等の無機化合物、その他の化合
物を蒸着したり、塩化ビニリデン等のバリヤーコート剤
等をコーティングしてもよい。
【0018】積層タイプの主材料のシーラントフィルム
としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレンー
酢酸ビニル共重合体、直鎖状低密度ポリエチレン、シン
グルサイト触媒を用いて重合したエチレンーα・オレフ
ィン共重合体、ナイロン、ポリエステル、ポリカーボネ
ート、ポリビニルアルコール、ポリエチレンテレフタレ
ート等の樹脂からなるフィルムを前記基材フィルムに接
着剤を用いてドライラミネートするか、または、これら
の樹脂を前記基材フィルム上に溶融押出しにより製膜す
ることにより積層タイプの包装材料としてもよい。ま
た、積層タイプの主材料には、前記基材フィルムとシー
ラントフィルムに加えて、その層構成中に、別のフィル
ムあるいはフィルム以外の素材を積層することができ
る。具体的な例としては、装飾性の目的のためにアルミ
箔や金属蒸着したフィルムを前記基材フィルムとシーラ
ントフィルムとの間にラミネートしたり、袋の外面に薄
紙、不織布あるいはアルミ箔等を接着剤を用いて前記基
材フィルムとドライラミネートしてもよいし、接着性樹
脂を用いて、基材フィルムとサンドイッチラミネーショ
ンをしてもよい。
【0019】
【実施例】
〔実施例1〕主材料1として、2軸延伸ナイロンフィル
ム20μm/DL/L-LDPE60μm(DL:ドライラミネーション)
を用い、精白米を精白米を 5Kg包装する袋とした。袋の
形態は、図4(a)及び(b)の通りとし、袋の折り幅
は280mm 、長手方向の内寸は470mm 、そして有効フィル
ター幅Wは、36mmとした。フィルター2としては、高密
度ポリエチレン製不織布64g/m2( タイベック 1059Bデュ
ポン社製 商品名) を用いた。なお、前記フィルター2
の通気度および耐水圧は、 透気度 22秒/100cc 〔JIS P 8117〕 耐水圧 1450mm 〔JIS L1092 〕 であった。 〔比較例1〕主材料1′として、2軸延伸ナイロンフィ
ルム20μm/DL/L-LDPE60μm(DL:ドライラミネーショ
ン) を用い、精白米を精白米、 5Kg包装する袋とした。
袋の形態は、図4(a)及び(b)の通りとし、袋の折
り幅は280mm 、長手方向の内寸は470mm 、そして有効フ
ィルター幅Wは、24mmとした。フィルターとしては、芯
材がポリエステル樹脂、外側がポリエチレンからなる繊
維を原料とした不織布70g/m2( エルベス TO703WDO ユニ
チカ株式会社社製 商品名) を用いた。なお、前記フィ
ルターの通気度および耐水圧は、 透気度 1秒未満/100cc 〔JIS P 8117〕 耐水圧 222mm 〔JIS L1092 〕 であった。
【0020】〔比較例2〕実施例1と同仕様の主材料
1′を用い、図5(a)及び(b)に示す通りのピロー
タイプの袋形式とし、その内寸としては、折り幅で 280
mm、長辺の内寸とて470mm とした。その長辺方向に、1.
5mm φの小孔を20mm間隔に設けた孔明きタイプの袋とし
た。積み上げとしては、実施例、比較例ともに、標準パ
レット(1,100 ×1,100mm)上に10段積みとした。積み上
げ作業は、1袋/5 秒の速度とした。
【0021】評価方法 <脱気速度>前記の積み上げ作業において袋を積み重ね
た場合の脱気速度を観察した。その際に、積み上げに支
障があるか、否かで評価する。 <実際の耐水圧>
【0022】袋を水中に10分間浸漬後、引き上げて乾燥
した後に、内容物に水分が吸収されていないか確認す
る。 結果
【0023】脱気速度は、実施例、比較例ともに良好で
あり、パレット上への積み上げの作業性として問題は無
かった。しかしながら、精白米を充填した状態で、水中
に10分間の浸漬の結果実施例の袋の中には水分が浸入し
なかったが、比較例1、比較例2ともに水分が袋内に浸
入し、内容物である精白米が吸水してしまった。
【0024】
【発明の効果】本発明の袋により、粒状の内容物を充填
した袋を積み上げても、袋内の空気の存在により、積み
上げの高さが著しく制約されることが無くなった。内容
物を充填した状態での害虫の侵入を防ぐことが可能であ
り、又、袋が水と接触しても、前記フィルター部分から
水分が浸入することがなくなり、内容物を充填した状態
で、降雨などに遭遇したり、また、使用時に炊事場など
で水が付着しても、内容物が吸水することがなく、内容
物の変質、変色等のトラブルも防止できる様になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の袋の、(a)実施例を示すフィルター
面からの斜視図、(b)別の実施例を示すフィルター面
からの斜視図
【図2】図1の(a)X1 −X1 部の断面図で、フィル
ターを主材料の内面に熱融着した場合、(b)同様にし
て、フィルターを主材料の外面に熱融着した場合
【図3】図1の(b)のX2 −X2 部の断面図
【図4】本発明による包装袋の具体的実施例を示すフィ
ルター側を上として場合の(a)上面図、(b)X3
3 部断面図
【図5】比較のために用いた小孔を設けた包装袋の小孔
面側を上とした場合の(a)上面図、(b)X4 −X4
部断面図
【図6】従来技術による袋の脱気方法の例を示す図で、
(a)袋の正面図、(b)X5−X5 部の断面拡大図、
(c)X6 −X6 部の断面拡大図
【符号の説明】
P 本発明の袋 C 内容物 1 袋を構成する主たる包装材料( 主材料) 2 フィルター 3 間隙 4 切欠き 5 熱融着部 6 フィンシール 7 上又は下シール 10 小孔 S シール部 NS 空気抜け部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年11月18日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【図3】
【図1】
【図4】
【図5】
【図6】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】固形物を充填密封するための包装袋であっ
    て、前記包装袋は主たる包装材料及び部分的にフィルタ
    ーにより構成されており、前記フィルターはJIS P 8117
    により測定した透気度が 5〜100 秒/100ccの範囲にあ
    り、かつ、JISL-1092( 高水圧法) により測定した耐水
    圧が 500〜 2,000 mm の範囲にあることを特徴とする包
    装袋。
  2. 【請求項2】前記フィルターが、ポリオレフィン系樹脂
    を原料として製造されたことを特徴とする請求項1記載
    の包装袋。
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