JP3261850B2 - 積層包装材料 - Google Patents

積層包装材料

Info

Publication number
JP3261850B2
JP3261850B2 JP02022394A JP2022394A JP3261850B2 JP 3261850 B2 JP3261850 B2 JP 3261850B2 JP 02022394 A JP02022394 A JP 02022394A JP 2022394 A JP2022394 A JP 2022394A JP 3261850 B2 JP3261850 B2 JP 3261850B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
layer
packaging material
laminated packaging
heat
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP02022394A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07227937A (ja
Inventor
匡 野間田
泰彦 山野
哲雄 綿田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toppan Inc filed Critical Toppan Inc
Priority to JP02022394A priority Critical patent/JP3261850B2/ja
Publication of JPH07227937A publication Critical patent/JPH07227937A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3261850B2 publication Critical patent/JP3261850B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、強アルカリ、強酸、界
面活性剤などの浸透性の強い液体内容物を収容するパウ
チや液体用紙容器などに用いられる積層包装材料に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、積層包装材料を用いたパウチや液
体用紙容器は、食品分野で広く使用されてきたが、最近
では、環境保全の立場から、液体洗剤や柔軟仕上げ剤な
どの非食品分野にも使用されるようになり、さらには、
強アルカリ、強酸、界面活性剤などの浸透性の強い液体
内容物にも使用が検討されるようになってきた。このパ
ウチや液体用紙容器に用いられる積層包装材料は、少な
くとも片方の外面にシーラント(熱接着性樹脂)層を有
し、プラスチック層、紙層、金属層などを構成層とした
積層フィルムであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述の積層
フィルムを用いたパウチや液体用紙容器に、強アルカ
リ、強酸、界面活性剤などの浸透性の強い液体内容物を
充填すると、最内層のシーラント層の接液面から、液体
内容物又はその組成成分が積層包装材料内に浸透し、シ
ーラント層と隣接層との積層界面に達して、シーラント
層と隣接層との積層強度(ラミネート強度)が物理的又
は化学的に低下して、シーラント層と隣接層との積層界
面が剥離するいわゆるデラミネーションを起こすことが
あった。このため、シーラントの改良や接着剤の改良が
行われてきたが、まだ、性能やコスト的に満足できるも
は、開発されていない。本発明は、上述のこのような従
来の問題を解決したものであり、強アルカリ、強酸、界
面活性剤などの浸透性の強い液体内容物の包装に耐える
積層包装材料を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、図1に示
すように、基材フィルム(110)に、シーラントフィ
ルム(120)が部分的に熱融着し、しかも、この部分
熱融着部(121)が、フィルム全体にわたりほぼ均等
に分布することによって一体化していることを特徴とす
る積層包装材料(100)である。
【0005】第2の発明は、部分熱融着部の合計面積
が、フィルム全体の面積の30〜70%であることを特
徴とする第1の発明に記載の積層包装材料である。
【0006】第3の発明は、部分熱融着部(121)の
形状が、図2(a)又は(b)に示す格子状、図2
(b)に示すドット状、図2(d)に示す線状のいずれ
かの形状であるを特徴とする第1の発明に記載の積層包
装材料(100)である。
【0007】上述の部分的に熱融着する方法は、ヒート
シール法、インパルスシール法、超音波シール法などの
熱融着法によるものである。
【0008】なお、基材フィルムは、単層のプラスチッ
クフィルムでもよく、または、プラスチック層、紙層、
金属層などを積層した少なくとも片方の外面がプラスチ
ック層である積層フィルムでもよい。
【0009】
【作用】本発明の積層包装材料を用いたパウチや液体用
紙容器は、内層のシーラント層が、基材フィルムに部分
的に熱融着しており、未熱融着部分には空間を有し、熱
融着部は、熱と圧力とによって通常のラミネート加工に
よる接着よりも強力にシーラントフィルムと基材フィル
ムとが一体化している。このため、浸透性の強い液体内
容物が、シーラント層の接液面から積層包装材料内に浸
透しても、熱融着部では、シーラントフィルムと基材フ
ィルムとが強力に熱融着して一体化しているため、シー
ラントフィルムと基材フィルムとの積層界面でデラミネ
ーションを起こすことは、極めて少なく、また、未熱融
着部分では、シーラントフィルムと基材フィルムとの空
間により、これ以上液体内容物が浸透していくのを防止
しているので、全体として、シーラントフィルムより浸
透していく液体内容物は少なくなる。
【0010】
【実施例】
<実施例1>まず、15μm厚の延伸ナイロンフィルム
に、ドライラミネート加工法で9μm厚のアルミニウム
箔を積層し、さらにこのアルミニウム箔面に、押出しラ
ミネート法で線状低密度ポリエチレンを30μm厚に積
層して、図3(a)に示すように、延伸ナイロンフィル
ム層(211)/アルミニウム箔層(212)/線状低
密度ポリエチレン層(213)構成の積層フィルム(2
10)を作製した。次に、この積層フィルムの線状低密
度ポリエチレン層面に、40μm厚の線状低密度ポリエ
チレンフィルム(220)を、5mm間隔で1mm角の
ドットシールバーにより140℃・0.5秒間の条件で
ヒートシールしたA積層フィルム、5mm間隔で2mm
角のドットヒートシールバーにより同様にヒートシール
したB積層フィルム、5mm間隔で3.5mm角のドッ
トシールバーによりヒートシールしたC積層フィルム、
そして5mm間隔で4mm角のドットシールバーにより
ヒートシールしたD積層フィルムを作製し、4種類の本
実施例の延伸ナイロンフィルム層(211)/アルミニ
ウム箔層(212)/線状低密度ポリエチレン層(21
3)/線状低密度ポリエチレンフィルム層(220)構
成の積層包装材料(200)を作製した。これとは別個
に、上記と同じ製造方法で線状低密度ポリエチレン層の
厚みだけを変えた15μm厚の延伸ナイロンフィルム層
/9μm厚のアルミニウム箔層/70μm厚の線状低密
度ポリエチレン層構成の従来の積層包装材料を作製し
た。
【0011】次に、前述の4種類の本実施例の積層包装
材料と従来の積層包装材料を用いて、それぞれ内層の線
状低密度ポリエチレン層同士を合わせて、切断し、三方
をヒートシールした縦25cm×横15cmの図3
(b)に示すパウチを作製した。これら5種類のパウチ
に、それぞれ4%酢酸、液体洗剤(pH11,界面活性
剤5wt%)、99%エチルアルコールを充填して天部
の開口部をヒートシールで密封し、50℃の状態で2箇
月間保管したのち、内層のシーラントと基材フィルム間
の層間接着強度をテンシロン引張試験機で測定した。そ
の結果を表1に示す。
【0012】
【表1】
【0013】表1の結果をみると、A、B、C及びDの
4種類の本実施例の積層包装材料には、50℃・2箇月
間の保管による構成層間の内容物による接着強度の低下
は少なかったが、これに反し従来例のaの積層包装材料
は、構成層間の内容物による接着強度の低下が著しく、
アルミニウム箔と線状低密度ポリエチレン層との間で、
4%酢酸では部分的に、液体洗剤及び99%エチルアル
コールでは、全面にデラミネーションが発生した。
【0014】<実施例2>まず、12μm厚の延伸ポリ
エチレンテレフタレートフィルムに、ドライラミネート
加工法で9μm厚のアルミニウム箔を積層し、さらにこ
のアルミニウム箔面に、ドライラミネート法で30μm
厚の無延伸ポリプロピレンフィルムを積層して、延伸ポ
リエチレンテレフタレートフィルム層/アルミニウム箔
層/無延伸ポリプロピレンフィルム層構成の積層フィル
ムを作製した。次に、この積層フィルムの無延伸ポリプ
ロピレンフィルム層面に、30μm厚の無延伸ポリプロ
ピレンフィルムを、5mm間隔で1mm角のドットシー
ルバーにより140℃・0.5秒間の条件でヒートシー
ルしたE積層フィルム、5mm間隔で2mm角のドット
ヒートシールバーにより同様にヒートシールしたF積層
フィルム、5mm間隔で3.5mm角のドットシールバ
ーによりヒートシールしたG積層フィルム、そして5m
m間隔で4mm角のドットシールバーによりヒートシー
ルしたH積層フィルムを作製し、4種類の本実施例の延
伸ポリエチレンテレフタレートフィルム層/アルミニウ
ム箔層/無延伸ポリプロピレンフィルム層/無延伸ポリ
プロピレンフィルム層構成の積層包装材料(200)を
作製した。これとは別個に、上記と同じ製造方法で線状
低密度ポリエチレン層の厚みだけを変えた12μm厚の
延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム/9μm厚の
アルミニウム箔層/60μm厚の無延伸ポリプロピレン
フィルム層構成の従来の積層包装材料を作製した。
【0015】次に、前述の4種類の本実施例の積層包装
材料と従来の積層包装材料を用いて、それぞれ内層の無
延伸ポリプロピレンフィルム層同士を合わせて、切断
し、三方をヒートシールした縦25cm×横15cmの
パウチを作製した。これら5種類のパウチに、それぞれ
4%酢酸、液体洗剤(pH11,界面活性剤5wt
%)、99%エチルアルコールを充填して天部の開口部
をヒートシールで密封し、50℃の状態で2箇月間保管
したのち、内層のシーラントと基材フィルム間の層間接
着強度をテンシロン引張試験機で測定した。その結果を
表2に示す。
【0016】
【表2】
【0017】表2の結果をみると、E、F、G及びHの
4種類の本実施例の積層包装材料には、50℃・2箇月
間の保管による構成層間の内容物による接着強度の低下
は極めて少なかったが、これに反し従来例のcの積層包
装材料は、構成層間の内容物による接着強度の低下が著
しく、液体洗剤及び99%エチルアルコールでは、アル
ミニウム箔と無延伸ポリプロピレンフィルム層の間でデ
ラミネーションが発生した。
【0018】
【発明の効果】本発明の積層包装材料は、単層以上のフ
ィルムにシーラントフィルムが部分的に熱と圧力とによ
って強力に熱融着しているため、この積層包装材料を用
いたパウチや液体用紙容器は、強アルカリ、強酸、界面
活性剤などの浸透性の強い液体内容物を充填しても、内
層のシーラント層が次層との積層界面でデラミネーショ
ンを起こすことが、極めて少ない。また、内層のシーラ
ント層と次層の間に、部分的に空間が設けられているの
で、この部分より、次層に液体内容物が浸透していくの
を防止するので、フィルムがデラミネーションを起こす
のを少なくすることができる。
【0019】また、本発明の積層包装材料を用いたパウ
チは、内面シーラント層全体に、図1に示すように、未
熱融着部(122)が空間を有して内面に突起している
ため、従来のラミネート加工法による積層包装材料を用
いた内面が平滑なパウチと比較すると、内容物の充填時
の開口性が良好である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例の積層包装材料の断面図である。
【図2】(a)は、部分熱融着部の形状が格子状である
本発明の積層包装材料の一部を切欠いた説明図であり、
(b)は、部分熱融着部の形状が他の格子状である本発
明の積層包装材料の一部を切欠いた説明図であり、
(c)は、部分熱融着部の形状がドット状である本発明
の積層包装材料の一部を切欠いた説明図であり、(d)
は、部分熱融着部の形状が線状である本発明の積層包装
材料の一部を切欠いた説明図である。
【図3】(a)は、実施例1の積層包装材料の断面図で
あり、(b)は、その積層包装材料を用いたパウチの正
面図ある。
【符号の説明】
100,200……積層包装材料 110,210……基材フィルム 120,220……シーラントフィルム又は線状低密度
ポリエチレンフィルム層 121,221……部分熱融着部 122,222……未熱融着部 211……延伸ナイロンフィルム層 212……アルミニウム箔層 213……線状低密度ポリエチレン層 300……パウチ 310……熱融着部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−51050(JP,A) 特開 平4−229253(JP,A) 実開 平3−98034(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B32B 1/00 - 35/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基材フィルムに、シーラントフィルムが部
    分的に熱融着し、しかも、この部分熱融着部が、フィル
    ム全体にわたりほぼ均等に分布することによって一体化
    していることを特徴とする積層包装材料。
  2. 【請求項2】部分熱融着部の合計面積が、フィルム全体
    の面積の30〜70%であることを特徴とする請求項1
    に記載の積層包装材料。
  3. 【請求項3】部分熱融着部の形状が、格子状、ドット
    状、線状のいずれかの形状であるを特徴とする請求項1
    に記載の積層包装材料。
JP02022394A 1994-02-17 1994-02-17 積層包装材料 Expired - Fee Related JP3261850B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP02022394A JP3261850B2 (ja) 1994-02-17 1994-02-17 積層包装材料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP02022394A JP3261850B2 (ja) 1994-02-17 1994-02-17 積層包装材料

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07227937A JPH07227937A (ja) 1995-08-29
JP3261850B2 true JP3261850B2 (ja) 2002-03-04

Family

ID=12021175

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP02022394A Expired - Fee Related JP3261850B2 (ja) 1994-02-17 1994-02-17 積層包装材料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3261850B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6413341B2 (ja) * 2014-05-20 2018-10-31 凸版印刷株式会社 多層構造体、包装材、および、包装袋

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07227937A (ja) 1995-08-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2021049385A1 (ja) シート材容器
JP2606590Y2 (ja) 良好なガス遮断特性を有する積層材料
JP3261850B2 (ja) 積層包装材料
JP4286973B2 (ja) 包装用クリ−ンフィルムおよびそれを使用した包装用袋
JP2019112093A (ja) 液体用紙容器及びその製造方法
JP4044631B2 (ja) 注出口組合体
JP3317003B2 (ja) 耐内容物性のある包装材料
JPH0616744Y2 (ja) 包装用積層フィルム
JP3442456B2 (ja) 包装用フィルム
CN215157362U (zh) 能降解的高阻隔性薄膜及带有该薄膜的包装结构
JPH0245000Y2 (ja)
JPH08104357A (ja) 包装体
JP3147670B2 (ja) 易引き裂き性パウチ
JPS6036434Y2 (ja) 熱封緘容器
JPS6323343Y2 (ja)
JP2008265810A (ja) 自立袋
JP6816399B2 (ja) 包装袋
JPS6119012Y2 (ja)
JPH1158628A (ja) 帯電防止積層材及びそれを用いた包装容器
JP2741550B2 (ja) 密封袋用の包装用材
JPH06297656A (ja) 強浸透物耐性容器
JPH10249989A (ja) 透明バリアフィルム、それを使用した積層材および包装用容器
JPH0939987A (ja) ジッパー付き包装袋
JPS6036457Y2 (ja) 包装用積層フイルム
JP2023128668A (ja) 積層体および包装体

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081221

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091221

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091221

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101221

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees