JPH1177976A - ローラ軸受装置 - Google Patents

ローラ軸受装置

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JPH1177976A
JPH1177976A JP23792097A JP23792097A JPH1177976A JP H1177976 A JPH1177976 A JP H1177976A JP 23792097 A JP23792097 A JP 23792097A JP 23792097 A JP23792097 A JP 23792097A JP H1177976 A JPH1177976 A JP H1177976A
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JP
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roller
bearing
rollers
axial direction
moving means
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JP23792097A
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Inventor
Seiichi Hanatani
清市 花谷
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ローラの側端面の位置を容易に調整すること
ができるとともに、ローラの着脱作業を容易に行うこと
ができるローラ軸受装置を提供する。 【解決手段】 一個以上のローラを並設して成るローラ
軸受装置において、上記ローラのいずれかのローラ1の
片側または両側の軸端部1aに、該軸端部を支持するベ
アリング2をローラ軸方向に押し出すベアリング移動手
段40を配設し、もって、ベアリング移動手段40によ
ってローラ1をその軸方向に進退させて、ローラ1の側
端面の位置を調整するようにした構成としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ローラ軸受装置に
関し、詳しくは、印刷機の印刷装置やコータユニット等
に備えられたローラ軸受装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図13〜図16は、従来の印刷機におけ
るローラ軸受装置を示すもので、図13はそのコータユ
ニット部におけるローラ群の構成を概略的に示す図、図
14はそのローラ軸受装置を示す正面図、図15はその
ローラの側端面の位置がずれている様子を示す正面図、
図16はローラの側端面の位置ずれを無くした様子を示
す正面図である。コータユニット部は、印刷機において
印刷装置の後工程へ配設するもので、印刷を終えたシー
トの印刷面へコーティングを施して、その面に光沢を加
えるように機能するものである。コータユニット部は、
図13及び図14に示すように、液溜20のコート液2
1に外周の一部を浸漬した元ローラ22と、該元ローラ
に並設した着けローラ23と、該着けローラに並設した
版胴24と、該版胴に対向して配設した圧胴25等とか
ら構成されている。上記コータユニット部では、コート
液21は、液溜20から元ローラ22、着けローラ2
3、版胴24へ順次供給される。しかる後、コート液2
1は、版胴24から印刷を終えたシート26の印刷面へ
転移され、コーティングが施される。なお、この印刷を
終えたシート26は、版胴24と圧胴25の間へ順次供
給されてくる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記コータ
ユニット部においては、コート液21は、元ローラ22
から着けローラ23へ転移する過程で、該元ローラと着
けローラ23間のニップ部にて適度に絞られ、薄い膜状
に形成されて版胴24へ供給される。しかし、図15に
示すように、元ローラ22と着けローラ23の側端面2
2a,23aが軸方向にずれている場合には、元ローラ
22に着けローラ23に対する非接触部(ずれ量δで示
す)ができる。すなわち、δ=S2(着けローラ23の
軸端部23bの面長)−S1(元ローラ22の軸端部2
2bの面長)である。これにより、コート液21は、原
膜となって元ローラ22の円周方向全域に残るととも
に、着けローラ23の段付き軸端部(以下、軸端部とい
う)23bにも残った。このため、元ローラ22と着け
ローラ23との非接触部に残留したコート液21は、印
刷に際して高速回転する着けローラ23の遠心力によっ
て周辺へ飛散し、その飛散液21bが作業用足場やフレ
ーム、その他カバー類等へ付着し固着するといった問題
が発生した。
【0004】なお、元ローラ22と着けローラ23のず
れ量δは、これらの軸端部22b,23bの加工精度、
ベアリング2を装着するハウジング3の加工精度、部品
の加工精度、それらの組立精度等、種々の要因の組み合
わせによって発生するものであり、ある程度避けられな
いものであった。このため、元ローラ22と着けローラ
23の側端面22a,23aの位置を合致させる方法と
してこれ迄に提案されていたものは、図16に示すよう
に、例えば元ローラ22の軸端部22bの面長S1を予
め短く形成しておき、元ローラ22と着けローラ23を
一旦仮組みした後、元ローラ22と着けローラ23間の
ずれ量δを実測し、元ローラ22の軸端部22bとベア
リング2との間へ所定厚さのドーナツ状シム27を嵌入
して、元ローラ22の軸方向位置を微調整し、これによ
って、元ローラ22および着けローラ23との間のずれ
を無くすという方法であった。
【0005】また、前記したように、従来のローラ軸受
装置では、元ローラ22と着けローラ23の軸方向の位
置調整を現物合わせにて行うようにしていたが、これら
の調整作業に高度の技術が必要であったため、該ローラ
軸受装置の組立や調整に際して長い時間がかかり、別の
改善策が望まれていた。なお、前記したような元ローラ
22の軸端部22bにおける面長の調整は、上記コータ
ユニット部の場合だけでなく、該コータユニット部と同
様な構成を有する印刷装置においても必要とされる場合
があった。このような印刷装置は、インキ溜めから、イ
ンキ元ローラ、インキ着けローラ、版胴へ捲着した刷
版、ブランケット胴へ順次インキを転移する構成となっ
ていた。この印刷装置では、インキ元ローラとインキ着
けローラの側端面の位置が互いにずれた場合、そのずれ
た部分(非接触部)のインキが周囲に飛散し、前記した
例の場合と同様に、足場やフレーム及びカバー等々へ付
着したり残留したり、またそれらの周辺作業域へ浮遊す
るといった不具合が発生した(図示省略)。その他、従
来のローラ軸受装置では、ローラの着脱に当たってロー
ラを軸方向へ移動して抜き取る方法が採られていたた
め、その作業性が悪く、ロールの清掃や保守点検修理に
時間にかかるといった問題もあった。本発明は、これら
の不具合に対処すべくなされたもので、ローラの側端面
の位置を容易に調整することができるとともに、ローラ
の着脱作業を容易に行うことができるローラ軸受装置を
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記目的を
達成するために、一個以上のローラを並設して成るロー
ラ軸受装置において、上記ローラのいずれかのローラの
片側または両側の軸端部に、該軸端部を支持するベアリ
ングをローラ軸方向に押し出すベアリング移動手段を配
設し、もって、該ベアリング移動手段によって上記いず
れかのローラをその軸方向に進退させて、上記いずれか
のローラの側端面の位置を調整するようにした構成とし
ている。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るローラ軸受装
置の実施形態を添付図面を参照しながら詳細に説明す
る。図1〜図4は、本発明に係るローラ軸受装置の第1
の実施形態を示すものである。なお、説明の便宜上、図
1〜図4において、図14〜図16に示した要素と同一
機能を有するものについては同一符号を付している。本
実施形態のローラ軸受装置は、複数のローラを並設して
成るもので、このうちの一のローラ1の両端を、後述す
るベアリング移動手段40,40によってそれぞれ支持
したものである(図1参照)。ベアリング移動手段40
は、軸方向外側部分(以下、基部という。)4aに後述
する長穴9を穿設したベアリング押さえ4と、該ベアリ
ング押さえの長穴9に遊嵌させた偏心シャフト10とか
ら成り、これによって、ローラ1の軸端部1aを嵌挿さ
せたベアリング2とともに、該ローラをその軸方向(以
下、ローラ軸方向という。)に押し出すように構成され
たものである(図1参照)。ベアリング押さえ4は、ハ
ウジング3内にその外方からそれぞれ嵌装されている。
ベアリング押さえ4の先端部4bは、ベアリング2の外
側面へ当接されている。ベアリング押さえ4の基部4a
の長穴9は、その短軸がローラ軸方向を向き、その長軸
がローラ軸方向と直交する方向を向くように形成されて
いる(図4参照)。偏心シャフト10は、そのシャフト
本体10aに対してその先端部10bが偏心量Pだけ偏
心されたものである(図1および図4参照)。偏心シャ
フト10は保持板6の上方から挿入されて、その先端部
10bがベアリング押さえ4の長穴9に嵌合されてい
る。なお、両側のハウジング3,3は、ボルト5,5を
介して保持板6,6へ固着され、該保持板は、ローラ1
の両側端に立設したフレーム7a,7bにそれぞれ取り
付けられている。
【0008】ベアリング移動手段40では、偏心シャフ
ト10を回転させることにより、ベアリング押さえ4が
ローラ1の軸方向へ最大偏心量の2倍迄のストロークL
(図4参照)で移動することができる。なお、偏心シャ
フト10は、例示したセットビス11或は固定ボルト
等、その他の締結手段を用いて任意の回転位相位置にお
いて固定することができる。また、ベアリング2を把持
するハウジング3は、その一部(以下キャップ部とい
う。)3aがハウジング本体3bにボルト8a,8bを
用いて着脱自在に固定された構成となっている。これに
より、ハウジング3のキャップ部3aを取り外すことに
よって、ローラ1とベアリング2を、共に該ハウジング
3から着脱することができる。
【0009】上記のように構成したことから、本実施形
態では、両側のベアリング移動手段40の偏心シャフト
10を適宜回転させると、該偏心シャフトの先端部10
bがベアリング押さえ4の長穴9を押して、該ベアリン
グ押さえをローラ1の軸方向に適宜進退させる。これに
伴い、ベアリング2とローラ1も、ローラ軸方向へ移動
する。これによって、ローラ1に並設した他のローラ2
3に対して、ローラ1の側端面1bの位置を正確に合致
させることができる。したがって、ベアリング2と該ベ
アリングに接するローラ1の軸端部1aとの隙間を無く
すことができるとともに、ローラ1の軸方向のずれも無
くすことができる。また、本実施形態では、ベアリング
2を把持するハウジング3のキャップ部3aを着脱可能
に構成したので、該キャップ部をハウジング本体3bか
ら外すことによって、ローラ1をベアリング2と共にそ
の直径方向へそのまま抜き取ることができる。上記した
構成により、本実施形態では、次のような作用・効果を
得ることができる。 (1)ローラ1の軸端部1aの面長調節に際し、従来行
っていた現物合わせによるシム挿入作業が不要になるの
で、該ローラの面長調節作業が簡単になり、当該ローラ
軸受装置の組立および調整時間の短縮を図ることができ
る。 (2)ハウジング3のキャップ部3aを外すことによっ
て、ローラ1をその直径方向にそのまま抜き取ることが
できるので、該ローラ1の着脱が簡単になり、該ローラ
1の清掃及び保守点検や修理等の作業が容易になる。 (3)ローラ1の製作に際して、該ローラ1の軸端部1
aにおける面長方向の加工公差を大きく設定することが
できる。 (4)ローラ1の再装着時においては、該ローラ1の軸
方向の正確な位置決めを容易に行うことができ、その調
整に当たって省力化が図ることができる。 (5)ローラ1を装着した状態でも、該ローラ1の機械
稼働中においても、該ローラ1の軸方向の位置調整を容
易に行うことができる。
【0010】図5および図6は、本発明に係るローラ軸
受装置の第2実施形態を示すものである。なお、説明の
便宜上、図5および図6において、図1に示した要素と
同一機能を有するものについては同一符号を付してい
る。本実施形態のローラ軸受装置は、複数のローラを並
設して成るもので、このうちの一のローラ1の一側(図
5において左側)をベアリング移動手段41によって支
持し、ローラ1の他側(図5において右側)をベアリン
グ移動手段42によって支持した構成となっている。ベ
アリング移動手段41は、ローラ1の一側に位置するハ
ウジング3内に配設したベアリング2と、ローラ1の片
側の軸端部1aをベアリング2に挿通した状態で、軸端
部1aの軸端に装着した止め輪29(或は、座金、ナッ
ト)とから構成されている。このベアリング2は、ロー
ラ軸方向に摺動自在にハウジング3に支承されており、
これによって、ローラ1は、該ベアリング2と共に、ハ
ウジング3に対して一体的にローラ軸方向へ移動するこ
とができる(図5参照)。なお、本実施形態では、ベア
リング2をハウジング3に摺動自在に配設したが、これ
に限らず、ベアリング2をハウジング3内に固定し、該
ベアリングに対してローラ1だけをその軸方向に移動で
きるように構成しても勿論良い。
【0011】ベアリング移動手段42は、ローラ1の他
側の軸端部1aが嵌挿されたベアリング2と、該ベアリ
ングをローラ軸方向に押し出すベアリング押さえ12
と、該ベアリング押さえをローラ軸方向へ移動させる偏
心シャフト10とを備えた構成となっている(図5参
照)。なお、偏心シャフト10によってベアリング押さ
え12を移動させる機構は、上記した第1の実施形態の
ベアリング移動手段40の場合と同様であるので、その
詳細な説明を省略する。とくに異なる点を挙げれば、ベ
アリング2が固定金具28によってベアリング押さえ1
2に直接固定されていることである。これにより、ベア
リング2は、ベアリング押さえ12によって支持されつ
つ、該ベアリング押さえを介してハウジング3にローラ
1の軸方向に摺動自在に支持される。なお、ベアリング
2を支持するベアリング押さえ12は、その一部(以
下、キャップ部という。)12aが、ボルト13a,1
3bを用いてベアリング押さえ本体12bに着脱自在に
固定されている。キャップ部12aを取り外すことによ
り、ローラ1とベアリング2を、一括して共にハウジン
グ3から着脱することができる。
【0012】本実施形態では、上記のように構成したこ
とから、上記第1の実施形態の場合と同様に、偏心シャ
フト10を回転させることにより、ベアリング押さえ1
2を介して、ローラ1とその両側のベアリング2,2を
ローラ軸方向に移動させることができる。これにより、
ローラ1を、該ローラに並設した他のローラ23に対し
て、その側端面1bの位置を正確に合致させることがで
きる。上記した構成により、本実施形態では、次のよう
な作用・効果を得ることができる。 (1)ローラ1の軸端部1aの面長調節に際し、従来行
っていたシム挿入作業が不要になるので、該ローラの面
長調節作業が簡易化し、当該ローラ軸受装置の組立およ
び調整時間を短縮することができる。 (2)ローラ1の着脱が簡単であるため、その清掃及び
保守点検修理等の作業が容易になる。その他、前記第1
実施形態の作用・効果の説明における(3)および
(4)項に示すものと同様の作用・効果を得ることがで
きる。 (3)加えて、本実施形態では、ハウジング3に摺動自
在に配設したベアリング2を介して、該ハウジングにロ
ーラ1の一側の軸端部1aを支持するように構成したの
で、該軸端部における軸受装置は、一般的な簡単な構成
のもので良くなるとともに、ベアリング移動手段40は
ローラ1の片側に1組のみを設置するだけで良くなる。
したがって、ローラ軸受装置の製造原価の低減を図るこ
とができる。
【0013】図7および図8は、本発明に係るローラ軸
受装置の第3実施形態を示すものである。なお、説明の
便宜上、図7および図8において、図1に示した要素と
同一機能を有するものについては同一符号を付してい
る。本実施形態のローラ軸受装置は、複数のローラを並
設して成るもので、このうちの一のローラ1の一側(図
7において左側)をベアリング移動手段40によって支
持し、ローラ1の他側(図7において右側)をベアリン
グ移動手段43によって支持した構成となっている。ベ
アリング移動手段40は、上記した第1の実施形態のも
のとその構成および作用が同様であるので、それらの詳
細な説明を省略する。また、ベアリング移動手段43
は、ローラ1の他側の軸端部1aが嵌挿されたベアリン
グ2と、該ベアリングをローラ軸方向に押し出すベアリ
ング押さえ14と、該ベアリング押さえをローラ軸方向
へ移動させる押しボルト16とを備えた構成となってい
る(図7参照)。ベアリング押さえ14は、外側に向っ
て深くなる勾配を持った略円錐状の傾斜面15を備えて
いる(図8(a)参照)。ベアリング押さえ14の傾斜
面15には、保持板6から挿入した押しボルト16が係
合されている。なお、ベアリング押さえ14の傾斜面1
5は、円錐形に加工形成しているが、図8(b)に示す
ような勾配溝であっても良い。押しボルト16は、ロー
ラ1の位置調整が終わったところで、ロックナット17
によって所定位置(深さ)に固定される。
【0014】上記のように構成したことから、本実施形
態では、ローラ1軸端の押しボルト16をネジ込んで適
宜出し入れすることによって、ベアリング押さえ14を
ローラ1の軸方向に移動させることができるので、ベア
リング押さえ14およびベアリング2を介してローラ1
をその軸方向へ動かすことができる。これにより、ロー
ラ1を、該ローラに並設したローラ23に対して、その
側端面1bの位置を正確に合致させることができる。し
かも、ベアリング2と該ベアリング2に接触するローラ
1の軸端部1aとの隙間を無くし、ローラ1の軸方向の
ずれを無くすことが可能である。また、ベアリング2を
保持するハウジング3のキャップ部3aを分割して着脱
可能に構成したことにより、ローラ1をベアリング2と
共に該ローラの直径方向へそのまま抜き取ることができ
る。このように、本実施形態では、前記した第1実施形
態のローラ軸受装置と全く同様の効果を得ることができ
る。
【0015】図9〜図12は、本発明に係るローラ軸受
装置の第4実施形態を示すものである。なお、説明の便
宜上、図9〜図12において、図1および図7に示した
要素と同一機能を有するものについては同一符号を付し
ている。本実施形態のローラ軸受装置は、複数のローラ
を並設して成るもので、このうちの一のローラ1の一側
(図9および図11において左側)をベアリング移動手
段44によって支持し、ローラ1の他側(図9および図
11において右側)を右側軸受手段によって支持した構
成となっている。ベアリング移動手段44は、図9およ
び図11に示すように、ローラ1の一側の軸端部1aが
嵌装されたベアリング2外側に、該ローラをその反対側
の軸端部1a側に向けて押圧する圧縮バネ(押圧手段)
19を付設した構成となっている。すなわち、ローラ1
の一側のベアリング2の外輪の外側には受座18が配設
され、該受座18と保持板6との間には圧縮バネ19が
組み込まれている。この圧縮バネ19は、ベアリング2
を押し出すべく、ローラ1をその反対側の軸端部1a側
に向けて常時付勢している。ローラ1の一側のベアリン
グ2は、ハウジング3内に摺動自在に嵌装されている。
右側軸受手段は、図9に示した例では上記の第1実施形
態のベアリング移動手段40と同様なものであり、図1
1に示した例では上記の第3実施形態のベアリング移動
手段43と同様なものであるので、それらの構成および
作用の詳細な説明を省略する。
【0016】上記のように構成したことから、本実施形
態では、圧縮バネ19による付勢力が受座18及びベア
リング2を介してローラ1に加えられるので、該ローラ
1は、その反対側の軸端部1a側に向く押圧力が常時付
加した状態で支持される。したがって、ベアリング移動
手段40,43のベアリング押さえ4,14を操作する
ことによって、ローラ1をその軸方向へ動かし、該ロー
ラに並設した他のローラ23に対して、該ローラの側端
面1bの位置を正確に合致させることができる。しか
も、圧縮バネ19によってベアリング押さえ4,14側
に押圧力Fを常時付加しているため、該ベアリング押さ
えに接するベアリング2と該ベアリングに接するローラ
1の軸端部1aとの隙間を無くし、該ローラ1の軸方向
のずれを無くすことが可能である。また、ベアリング2
を支持するハウジング3のキャップ部3aを分割して、
着脱可能に構成したことにより、ローラ1をベアリング
と共に該ローラの直径方向へそのまま抜き取ることがで
きる。これらにより、前記第1実施形態や第3実施形態
とほぼ同様な作用・効果を得ることができる。加えて、
本実施形態では、ローラ1の軸方向移動調整手段である
ベアリング押さえ4,14を、ローラ1の片側にのみ設
備すれば良いので、これと反対側の軸受部1aを支持す
る軸受装置の構造が簡単になる。このため、その製造原
価を低減することができるとともに、ローラ1の移動調
整作業も容易に行うことができる。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るロー
ラ軸受装置によれば、一個以上のローラを並設して成る
ローラ軸受装置において、上記ローラのいずれかのロー
ラの片側または両側の軸端部に、該軸端部を支持するベ
アリングをローラ軸方向に押し出すベアリング移動手段
を配設し、もって、該ベアリング移動手段によって上記
いずれかのローラをその軸方向に進退させて、上記いず
れかの側端面位置を調整する構成としているので、上記
ベアリング移動手段を操作することによって、上記いず
れかのローラをその軸方向へ動かし、該ローラに並設し
たローラに対して、該ローラの側端面の位置を正確に合
致させることができる。同時に、上記ベアリングと該ベ
アリングに接する上記いずれかのローラの軸端部との隙
間は無くなり、該ローラの軸方向のずれを無くすことが
できる。また、本発明では、上記いずれかのローラの上
記ベアリング移動手段を配設していない側の軸端部に、
該軸端部を支持するベアリングの内輪を固着し、もっ
て、該ローラと該ベアリングを一体的にそれらの軸方向
へ移動させる構成としているので、該軸端部の軸受装置
は、一般的な簡単な構成もので良くなるとともに、上記
ベアリング移動手段は上記いずれかのローラの片側に1
組のみを設備だけで良くなる。したがって、ローラ軸受
装置の製造原価の低減を図ることができる。さらに、本
発明では、上記いずれかのローラの上記ベアリング移動
手段を配設していない側の軸端部を支持するベアリング
に、上記ローラをその反対側の軸端部に向けて押圧する
押圧手段を付設した構成としているので、上記ベアリン
グ移動手段を、上記いずれかのローラの片側にのみ設備
すれば良くなるとともに、これと反対側の軸受部を支持
する軸受装置の構造が簡単になる。このため、その製造
原価を低減することができるとともに、上記いずれかの
ローラの移動調整作業も容易に行うことができる。さら
にまた、本発明では、上記ベアリング移動手段は、基部
に穴を穿設したベアリング押さと、該ベアリング押さえ
の穴に遊嵌させた偏心シャフトとから成り、もって、上
記偏心シャフトを回動することによって、上記いずれか
のローラをその軸方向へ移動させる構成しているので、
上記偏心シャフトを適宜回転させるという簡単な操作に
より、上記いずれかのローラを、該ローラに並設した他
のローラに対して、該いずれかのローラの側端面の位置
を正確に合致させることができ、そのローラの軸方向に
おける位置調整作業を迅速に行うことができる。加え
て、上記ベアリング移動手段は、上記いずれかのローラ
の軸方向に向けて傾斜する勾配溝または傾斜面を形成し
たベアリング押さえと、該ベアリング押さえの勾配溝ま
たは傾斜面へ係合する押しボルトとから成り、もって、
上記押しボルトを適宜出し入れすることにより、上記い
ずれかのローラをその軸方向へ移動させる構成としたの
で、上記押しボルトを適宜回転させるという簡単な操作
により、上記いずれかのローラを、該ローラに並設した
他のローラに対して、該いずれかのローラの側端面の位
置を正確に合致させることができ、そのローラの軸方向
における位置調整作業を迅速に行うことができる。さら
に加えて、本発明では、上記ベアリングを支持するハウ
ジングの一部を分割し、該ハウジングの一部を取り外す
ことによって、上記いずれかのローラを上記ベアリング
と共にそれらの直径方向へ着脱する構成としたので、該
ローラの取外し作業を容易に行うことができ、該ローラ
の清掃及び保守点検や修理等の作業を容易に行うことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るローラ軸受装置の第1実施形態を
示す正面図である。
【図2】図1におけるA−A線断面図である。
【図3】本発明に係るローラ軸受装置の第1実施形態に
おける一のローラと該ローラに並設された他のローラと
の関係を概念的に示す図である。
【図4】本発明に係るローラ軸受装置の第1実施形態に
おけるベアリング移動手段の要部を示す図である。
【図5】本発明に係るローラ軸受装置の第2実施形態を
示す正面図である。
【図6】図5におけるB−B線断面図である。
【図7】本発明に係るローラ軸受装置の第3実施形態を
示す正面図である。
【図8】図7におけるC−C線断面図であり、(a)は
押しボルトがベアリング押さえの傾斜面に係合している
様子を示し、(b)は押しボルトがベアリング押さえの
勾配溝に係合している様子を示している。
【図9】本発明に係るローラ軸受装置の第4実施形態を
示す正面図である。
【図10】図9におけるD−D線断面図である。
【図11】本発明に係るローラ軸受装置の第4実施形態
を示す正面図である。
【図12】図11におけるE−E線断面図である。
【図13】従来の印刷機に設備したコータユニット部の
構成を概略的に示す図である。
【図14】従来の印刷機に設備したコータユニット部に
おける元ローラと着けローラの側端面の位置が合致して
いる様子を示す図である。
【図15】従来の印刷機に設備したコータユニット部に
おける元ローラと着けローラの側端面の位置がずれてい
る様子を示す図である。
【図16】従来の印刷機に設備したコータユニット部に
おける元ローラと着けローラの側端面の位置ずれを調整
した様子を示す図である。
【符号の説明】
1 ローラ 1a 端部 2 ベアリング 3 ハウジング 3a キャップ部 3b ハウジング本体 4 ベアリング押さえ 4a 基部 4b 先端部 5 ボルト 6 保持板 7 フレーム 8a,8b ボルト 9 長穴 10 偏心シャフト 10a シャフト本体 10b 先端部 11 セットビス(止め材料) 12 ベアリング押さえ 12a キャップ部 12b ベアリング押さえ本体 13a,13b ボルト 14 ベアリング押さえ 15 傾斜面 16 押しボルト 17 ロックナット 18 受座 19 圧縮バネ(押圧手段) 20 液溜 21 コート液 22 元ローラ 23 着けローラ 24 版胴 25 圧胴 26 シート 27 シム 28 固定金具 40,41,42,43,44 ベアリング移動手段 δ ローラの軸方向のずれ量 S 軸端部の面長

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一個以上のローラを並設して成るローラ
    軸受装置において、上記ローラのいずれかのローラの片
    側または両側の軸端部に、該軸端部を支持するベアリン
    グをローラ軸方向に押し出すベアリング移動手段を配設
    し、もって、該ベアリング移動手段によって上記いずれ
    かのローラをその軸方向に進退させて、上記いずれかの
    ローラの側端面の位置を調整するようにしたことを特徴
    とするローラ軸受装置。
  2. 【請求項2】 上記いずれかのローラの上記ベアリング
    移動手段を配設していない側の軸端部に、該軸端部を支
    持するベアリングの内輪を固着し、もって、該ローラと
    該ベアリングを一体的にそれらの軸方向へ移動させるよ
    うにしたことを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載
    のローラ軸受装置。
  3. 【請求項3】 上記いずれかのローラの上記ベアリング
    移動手段を配設していない側の軸端部を支持するベアリ
    ングに、上記ローラをその反対側の軸端部側に向けて押
    圧する押圧手段を付設したことを特徴とする請求項1に
    記載のローラ軸受装置。
  4. 【請求項4】 上記ベアリング移動手段は、基部に穴を
    穿設したベアリング押さと、該ベアリング押さえの穴に
    遊嵌させた偏心シャフトとから成り、もって、上記偏心
    シャフトを回動することによって、上記いずれかのロー
    ラをその軸方向へ移動させることを特徴とする特許請求
    の範囲第1項〜第3項のいずれかに記載のローラ軸受装
    置。
  5. 【請求項5】 上記ベアリング移動手段は、上記いずれ
    かのローラの軸方向に向けて傾斜する勾配溝または傾斜
    面を形成したベアリング押さえと、該ベアリング押さえ
    の勾配溝または傾斜面へ係合する押しボルトとから成
    り、もって、上記押しボルトを適宜出し入れすることに
    より、上記いずれかのローラをその軸方向へ移動させる
    ことを特徴とする特許請求の範囲第1項又は第3項に記
    載のローラ軸受装置。
  6. 【請求項6】 上記ベアリングを支持するハウジングの
    一部を分割し、該ハウジングの一部を取り外すことによ
    って、上記いずれかのローラを上記ベアリングと共にそ
    れらの直径方向へ着脱することを特徴とする特許請求の
    範囲第1項〜第5項のいずれかに記載のローラ軸受装
    置。
JP23792097A 1997-09-03 1997-09-03 ローラ軸受装置 Withdrawn JPH1177976A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006168369A (ja) * 2004-12-17 2006-06-29 Man Roland Druckmas Ag 印刷機の交換ユニット
JP2014139036A (ja) * 2013-01-21 2014-07-31 Suzuki Motor Corp 自動二輪車のステアリングロック装置

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