JPS62198460A

JPS62198460A - 印刷機の胴回転中心位置調整方法および装置

Info

Publication number: JPS62198460A
Application number: JP61040075A
Authority: JP
Inventors: Masaji Handa; 半田　雅二
Original assignee: Toshiba Machine Co Ltd
Current assignee: Shibaura Machine Co Ltd
Priority date: 1986-02-25
Filing date: 1986-02-25
Publication date: 1987-09-02

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】本発明は印刷機における胴の回転中心位置調整方法およ
び装置に関し、一層詳細には、輪転印刷機を構成する版
胴および胴の回転中心を位置決めすると共に、印刷時に
おいて前記版胴および胴の偏心を阻止することにより、
印刷不良を回避して品質の優れた印刷製品を効果的に得
ることを可能にした印刷機における胴の回転中心位置調
整方法および装置に関する。

種々の印刷機械の中、輪転印刷機が広汎に使用されてい
る。前記輪転印刷機は版板を巻き付けた版胴と前記版胴
に接する圧胴とを含み、複数のローラからなる着肉装置
により練られたインキを前記版胴に供給すると共に、こ
の版胴と圧胴との間の印刷紙を通して印刷を行うことを
基本的構成としている。

ところで、この場合、版胴に供給されるインキを印刷紙
に転移させて良好な印刷を行うために、前記版胴と圧胴
とを所定の圧力で均一に当接させなければならない。例
えば、版胴と圧胴との接触圧が相当に大きなものであれ
ば、画線の潰れ等が惹起し、一方、前記接触圧が小さな
ものであれば、前記画線にむらが生じてしまう。

そこで、従来から、前記版胴並びに圧胴を夫々位置調整
する作業が行われている。

すなわち、版胴の両側部から突出する中心軸を保持体に
対し偏心して且つ回転自在に支承すると共に、前記保持
体を装置本体に設けられる孔部に嵌合している。そして
、保持体にはリンク機構を係合し、アクチュエータの作
用下に前記リンク機構を介して前記保持体を回動させ、
版胴の回転中心を偏心させてこの版胴の位置調整を行っ
ている。なお、前記版胴に圧接する圧胴においても同様
に構成されている。

然しなから、この場合、装置本体の孔部に保持体を隙間
なく嵌合させるように前記孔部並びに保持体を加工する
ことは、実際上、極めて困難であり、このため、前記孔
部と保持体との間には間隙が画成されている。さらに、
前記保持体を回動動作させるリンク機構においても夫々
のリンクの連結部分に遊び等が存在している。

従って、版胴並びに圧胴は夫々位置決め調整した後にお
いて、保持体と装置本体の孔部との間隙並びにリンク機
構の遊びにより偏心可能となってしまう。結局、印刷時
において、版胴並びに圧胴が夫々偏心して相互の均一な
接触圧を確保することが出来ず、印刷物には画像、線の
むら等が生じて品質精度の低下が惹起してしまう。

従って、効果的な印刷作業が行われず、しかも、品質不
良として破棄されるべき印刷物が大量に製造されて全体
としての印刷コストが高騰するという不都合が露呈する
。

本発明は前記の不都合を克服するためになされたもので
あって、版胴並びに胴を偏心して回転自在に支承する保
持体を印刷機本体に設けられる孔部に遊嵌し、前記保持
体をリンク機構を介して回動して前記版胴並びに胴の回
転中心の位置決めをして後、前記保持体が遊嵌する孔部
内に圧力流体を供給して前記保持体を前記孔部内壁面に
押圧して保持することにより前記版胴並びに胴を正確に
且つ強固に位置決めし、これによって品質精度の高い印
刷物を効率的に得ることを可能にした印刷機の胴回転中
心位置調整方法および装置を提供することを目的とする
。

前記の目的を達成するために、本発明は印刷機を構成す
る胴を偏心した位置で回転自在に支承すると共に、フレ
ームに設けられる孔部に挿入して支持される胴保持体を
リンク機構の駆動作用下に回動させて前記胴の回転中心
を偏心させて位置決めし、次いで、前記孔部内に圧力流
体を供給して前記胴保持体を前記孔部の一側内壁面に押
圧保持して前記胴の回転中心が偏心することを阻止しな
がら印刷することを特徴とする。

さらにまた、本発明は印刷用胴の両端部から突出する一
組の胴保持体をフレームに形成された孔部に挿入して前
記印刷用胴を支承すると甚に、前記孔部を形成するフレ
ーム内周壁部と胴保持体周壁部との間に室を画成し、前
記室に圧力流体を導入するための流体通路を設け、前記
流体通路を介して送給される圧力流体により前記胴保持
体を前記フレーム内周壁部の一部に押圧してこの胴保持
体を変位させることにより印刷用胴の回転軸線を固定す
るよう構成することを特徴とする特次に、本発明に係る印刷機の胴回転中心位置調整方法に
ついてこれを実施するための装置との関係において好適
な実施例を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に
説明する。

第１図において、参照符号ＩＯはオフセット輪転印刷機
を構成する版胴を示す。前記版胴１０にはインキを供給
するための着肉装置を構成する複数個のインキ着はロー
ラｌｌａと、湿し水を供給するための湿し水装置を構成
する複数個の水着はローラｌｌｂとが当接配置されてい
る。さらに、前記版胴１０にゴム胴１２が圧接し、この
ゴム胴１２には圧胴１４が圧接している。そして、版胴
１０、ゴム胴１２並びに圧胴１４の中、例えば、前記ゴ
ム胴１２と圧胴１４とに本発明方法を実施するための中
心位置調整装置１６が設けられる。

すなわち、ゴム胴１２の中央部から軸線方向外方に延在
する中心軸１８は保持体、例えば、軸受ハウジング２０
に回転自在に支承され、この場合、前記中心軸１８は軸
受ハウジング２０の外周部２２の中心に対し所定距離偏
心している。第２図に示すように、前記外周部２２には
所定の幅員を存して長方形状に延在する溝部２３．２４
を形成し、夫々の溝部２３．２４には可焼性材料で形成
されるシール部材２６．２７を係着する。この場合、前
記溝部２３．．２４は外周部２２を周方向に三等分した
際に得られる三つの面部の中、いずれか二つの面部に形
成される（第３図参照）。さらに、軸受ハウジング２０
を印刷機本体を構成するフレーム２８の孔部３０に遊嵌
する。従って、前記軸受ハウジング２０と孔部３０との
間にはシール部材２６．２７により夫々室３２．３３が
画成される。前記室３２．３３には夫々流体用通路３４
．３５が連通し、前記通路３４．３５は図示しない流体
供給源に接続される。

軸受ハウジング２０の側面部にはブラケット３６がボル
ト等を介して固着され、前記ブラケット３６の一端部に
は半径方向外方に取付部３８を形成し、前記取付部３８
にリンクピン４０を介して第１のリンク部材４２を係合
する。前記第１リンク部材４２の端部にはねじ部４４が
形成され、前記ねじ部４４はターンバックル４６の一端
部側に所定の長さだけ螺入し、ロックナツト４８を介し
てこのターンバックル４６に固定される。前記ターンバ
ックル４６の他端部側には、同様にして、ロックナツト
５０を介してねじ部５２が固着され、前記ねじ部５２の
端部には第２のリンク部材５４が設けられる。さらに、
第２リンク部材５４にはリンクピン５６を係着し、前記
リンクピン５６を第３のリンク部材５８の一端に係合す
る。前記第３リンク部材５８の他端側には移動軸６０が
キー６２を介して装着され、この場合、前記移動軸６０
は印刷機本体のフレーム２８の図示しない孔部に遊嵌す
る。前記移動軸６０には第４のリンク部材６４が係合し
、前記第４リンク部材６４の端部にはリンクピン６６を
介して第５のリンク部材６８が係合すると共に、前記第
５リンク部材６８は図示しないシリンダに係着する。

一方、圧胴１４は前述したゴム胴１２と同様に構成され
、前記ゴム胴１２と同一の構成要素には同一の参照数字
にａを付してその詳細な説明は省略する。また、ゴム胴
１２の一側部について説明したが、前記ゴム胴１２の他
側部にも同様にして図示しない軸受ハウジングが設けら
れ、前記図示しない軸受ハウジングにも中心位置調整装
置１６が設けられている。

当該中心位置調整装置は基本的には以上のように構成さ
れるものであり、次にその作用並びに効果について説明
する。

そこで、先ず、版胴１０に対してゴム胴１２の回転中心
位置を調整する。この場合、前記ゴム胴１２が軸受ハウ
ジング２０の中心に対し偏心して支承されているため、
この軸受ハウジング２０を回動動作させることによりゴ
ム胴１２の回転中心位置が偏心して版胴１０に対する位
置決めが行われる。

すなわち、図示しないシリンダを介して第５リンク部材
６８を、例えば、矢印Ａ方向に変位させると、前記第５
リンク部材６８に係合する第４リンク部材６４を介して
移動軸６０が図示しない孔部内を矢印Ｃ方向に変位する
。このため、前記移動軸６０を固着する第３リンク部材
５８、第２すンク部材５４並びに第１リンク部材４２を
介して軸受ハウジング２０が矢印Ｅ方向に回転する。従
って、前記軸受ハウジング２０に回転自在に支承される
ゴム胴１２の中心軸１８は矢印Ｅ方向に揺動して前記ゴ
ム胴１２の回転中心が偏心することになる。

一方、図示しないシリンダを駆動して第５リンク部材６
８を矢印Ｂ方向に変位させると、前記とは反対に、移動
軸６０が矢印り方向に変位して軸受ハウジング２０は矢
印Ｆ方向に回転し、結果的に、ゴム胴１２の中心軸１８
は前記とは逆方向にその回転中心位置を偏心する。なお
、この場合、軸受ハウジング２０と孔部３０との間に画
成される室３２．３３には圧力流体の供給が停止されて
いる。

このようにして、ゴム胴１２の中心軸１８を偏心させる
と共に、ターンバックル４６を回動動作して前記中心軸
１８の位置を微調整し、前記ゴム胴１２を版胴１０に対
して均一に圧接するように位置決めする。次いで、軸受
ハウジング２０をフレーム２８に対してしっかりと固定
する。

すなわち、図示しない圧力流体供給源から印刷機本体の
フレーム２８に設けられる通路３４．３５に油等の圧力
流体を供給すると、前記圧力流体はシール部材２６．２
７と孔部３０との間に画成される夫々の室３２．３３内
に導入する。このため、前記圧力流体は室３２．３３を
画成する軸受ハウジング２０の外周部２２を押圧し、圧
力流体の作用しない外周部２２は孔部３０の一側内周面
部に押圧される。結果的に、前記軸受ハウジング２０は
孔部３０内にしっかりと保持されて変位あるいは回動す
ることを阻止される。

一方、圧胴１４においても、前述したゴム胴１２と同様
にして、その中心軸１８ａを位置決めして、さらに、軸
受ハウジング２０ａをフレーム２８に対して押圧保持さ
せる。

このようにして、ゴム胴１２並びに圧胴１４の調整を行
った後、軸受ハウジング２０．２０ａを圧力流体の作用
下にフレーム２８に押圧した状態でオフセット印刷機を
駆動すると、版胴１０には着肉装置を構成する複数のイ
ンキ着はローラｌｌａからインキが供給されると共に、
湿し水装置を構成する複数の水着はローラｌｌｂから湿
し水が供給される。このため、版胴１０に圧接するゴム
胴１２には所望の画線を形成するインキ層が付着し、前
記ゴム胴１２と圧胴１４との間に送り込まれる印刷紙に
は前記ゴム胴１２に付着していたインキが転移して印刷
が行われる。

この場合、本発明方法によれば、ゴム胴Ｉ２並びに圧胴
１４を回転自在に支承する軸受ハウジング２０並びに２
０ａがフレーム２８に強固に押圧保持されるため、前記
ゴム胴１２並びに圧胴１４の回転中心が偏心することは
ない。従って、印刷を行う際に、版胴１０に対してゴム
胴１２を、さらに前記ゴム胴１２に対して圧胴１４を夫
々所定の圧力で均一に圧接することが出来、印刷ぶれ等
がなく品質の優れた印刷を常時行うことが可能となる。

なお、この場合、本実施例ではゴム胴１２と圧胴１４と
の回転中心位置調整を行う際について説明したが、版胴
１０の回転中心位置調整も同様にして行われることは容
易に諒解されよう。

以上のように、本発明によれば印刷機を構成する胴の回
転中心位置をリンク機構を介して調整して後、前記胴を
回転自在に支承する保持体を圧力流体の押圧力により印
刷機本体に対し強固に保持している。このため、位置決
め調整後の胴は印刷時においてその回転中心位置を偏心
することがなく、従って、前記胴に圧接する他の胴との
接触圧を均一に確保する。従って、画線にむら等を生ず
ることなく、品質精度の高い印刷物を得ることが可能と
なる。結局、印刷作業をより一層効率的に行い、特に、
印刷物の大量生産工程が容易に達成されるという効果が
得られる。

以上、本発明について好適な実施例を挙げて説明したが
、本発明はこの実施例に限定されるものではなく、本発
明の要旨を逸脱しない範囲において種々の改良並びに設
計の変更が可能なことは勿論である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る印刷機における胴の回転位置調整
方法を実施するための中心位置調整装置を組み込むオフ
セント印刷機の一部概略説明図、第２図は当該中心位置調整装置の一部斜視図、第３図は
本発明方法により軸受ハウジングを固定する際の動作説
明図である。１０・・・版胴　　　　　　　１２・・・ゴム胴１４・
・・圧胴　　　　　　　１６・・・中心位置調整装置１
８・・・中心軸　　　　　　２０・・・軸受ハウジング
２２・・・外周部　　　　　　２３．２４・・・溝部２
６．２７・・・シール部材　　２８・・・フレーム３０
・・・孔部　　　　　　　３２．３３・・・室３４．３
５・・・通路　　　　　３６・・・ブラケット４２．５
４．５８．６４．６８・・・リンク部材ＦＩＧ、３

Claims

【特許請求の範囲】

（１）印刷機を構成する胴を偏心した位置で回転自在に
支承すると共に、フレームに設けられる孔部に挿入して
支持される胴保持体をリンク機構の駆動作用下に回動さ
せて前記胴の回転中心を偏心させて位置決めし、次いで
、前記孔部内に圧力流体を供給して前記胴保持体を前記
孔部の一側内壁面に押圧保持して前記胴の回転中心が偏
心することを阻止しながら印刷することを特徴とする印
刷機の胴回転中心位置調整方法。
（２）印刷用胴の両端部から突出する一組の胴保持体を
フレームに形成された孔部に挿入して前記印刷用胴を支
承すると共に、前記孔部を形成するフレーム内周壁部と
胴保持体周壁部との間に室を画成し、前記室に圧力流体
を導入するための流体通路を設け、前記流体通路を介し
て送給される圧力流体により前記胴保持体を前記フレー
ム内周壁部の一部に押圧してこの胴保持体を変位させる
ことにより印刷用胴の回転軸線を固定するよう構成する
ことを特徴とする印刷機の胴回転中心位置調整装置。
（３）特許請求の範囲第２項記載の装置において、孔部
を形成するフレーム内周壁部と胴保持体周壁部との間に
少なくとも二つの室を画成し、前記二つの室に連通する
夫々の流体通路を介して圧力流体を供給して前記胴保持
体周壁部を押圧し、前記胴保持体を前記フレーム内周壁
部の一部に押圧保持して印刷用胴の回転軸線を固定して
なる印刷機の胴回転中心位置調整装置。