JP4397861B2 - オフセット輪転印刷機のインキング装置 - Google Patents

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Description

本発明はオフセット輪転印刷機のインキング装置に関する。
以下、図1乃至図3を用いて従来のオフセット輪転印刷機のインキング装置について説明する。図1乃至図3は、現状の世の中に存在する既存のオフセット印刷機のインキング装置のローラー配列、及びニップ(各ローラー間の接触線圧を示す接触線幅。以下ニップと称する)調整の機構を示す図である。
図1、又は図2に示すように、現状のオフセット輪転印刷機のインキング装置100は、練りローラー4、金属ローラー5、及び第1〜第3着けローラー7、8、9等複数のローラーを配列して構成されている。なお、図1、又は図2中、1はインキ元ローラー、2はインキ壷、3はインキ受け渡しローラー、7は第1着けローラー、8は第2着けローラー、9は第3着けローラー、10は版胴、11は水元ローラー、12は水着けローラー、13は水受渡しローラー、14は調量ローラー、15は水舟、16は湿し水、21はブリッジローラーを示すものである。なお、以下の説明において、第1〜第3着けローラー7、8、9は、単に着けローラー7、8、9と称する。
また、図1に示すように、現状のオフセット輪転印刷機のインキング装置100における、練りローラー4、及び着けローラー7、8、9はゴム製であり、練りローラー4は通常、金属ローラー5と金属ローラー5に、例外的に金属ローラー5と他の練りローラー4又は着けローラー7に接するようにセットされており、着けローラー7、8、9は金属ローラー5と版胴10に必ず接する配列になっている。
そして、オフセット輪転印刷機のインキング装置100は、インキ壷2からインキ受け渡しローラー3に転移されるインキを版胴10に転移するものである。
従って、ニップ調整の際には以下の調整が必要となる。
図2の点線で囲んだ部分Aについて図3(a)、(b)、(c)に従って説明する。
先ず、図3(a)に示す金属ローラー5の根元にエキセントリックリング23を介して設置されている着けローラー9の軸受け29を金属ローラー5に近づけたり遠ざけたりするためには、先ず、図3(b)に示すように、棒ネジ25をエキセントリックリング調整用差込穴24に差込み、矢印方向に微量回して金属ローラー軸27に填め込まれたエキセントリックリング23の外周に沿って填め込まれた着けローラー9の軸受けホルダー26に保持されている着けローラー9の中心を金属ローラー5に対し近づけたり、遠ざけたりすることで金属ローラー5に対するニップを調整し、適正なニップを得たら固定ネジ(図示せず)を締めて固定する。次にもう一方の版胴10に対しては前述の着けローラー9の軸受けホルダー26先端部分に設けられた調整ネジ31(図3(c)参照)を回すことで金属ローラー5に対して設定されたニップを保持しながら即ち、金属ローラー5の外周に沿った軌跡を描きながら版胴10へ接触し、必要なニップを得るよう調整する(図3(c)参照)。図3(c)はニップが適正に調整された状態を示す図である。
なお、練りローラー4も同様に金属ローラー5の軸に填め込まれた練りローラー4の軸受け29に組み込まれたエキセントリックリング23により金属ローラー5に対するニップを決め、次にもう一方の金属ローラー5若しくはゴム製の練りローラー4に対してはその軸受けの先端部に取り付けられた調整ネジ31で先に決めた金属ローラーに対するニップを変化させることなく、もう一方の金属ローラー5若しくはゴム製の練りローラー4に対してニップを決める(図示せず)。
(問題点1)
上記に説明したように、従来のオフセット輪転印刷機のインキング装置100は、ローラーの本数が多いため、必然的に練りローラー4、着けローラー7、8、9の交換回数が多く、交換、調整のための機械停止ロスによる生産効率の低下を招いている。特に、図1において、複数のローラーに囲まれた着けローラー8を交換するには、図中矢印に示す着けローラー8の引出し方向手前側の着けローラー9をはずさないと交換不能であるのみならず着けローラー8をセットした後、再度、着けローラー9をセットしなければならないなどの二重の手間が掛かっている。
(問題点2)
また、ニップの調整作業での問題点はローラー面長が約1mあり、操作側、原動側のローラー両端のニップを均一に調整することと、ローラー上に残されたインキの微かな停止線の痕跡(ニップ調整時に機械を極く低速で回転させ、一旦停止させるとローラーの表面に金属ローラー5若しくは、練りローラー4との接触線即ちニップの痕跡が見える)を頼りに調整するため左右が均等なニップを得るには長時間を要するのみならず、それぞれニップ調整の完了後、これを変化させぬよう固定ナットを締めて固定しているが、固定ナットを締めることによって折角決めたニップが変化してしまう等の問題があった。
(問題点3)
前述の如く煩雑な作業に長時間を要するのみならず、作業者の熟練と経験が要求されるため、長期経験者の払底と人件費の高騰が問題となっている。
(問題点4)
印刷中の断紙、その他の原因でローラーに紙が巻きついてしまうケースが発生するが、その紙を除去する作業が面倒な上、長時間を要するばかりでなく、指先をローラーに巻き込む安全上の問題もあった。
(問題点5)
また、図1乃至図3に示すように、従来のオフセット輪転印刷機のインキング装置100は、ローラー交換に際し、ローラーの位置によってはローラーの引出方向手前側のローラーをはずさないと交換できない箇所(金属ローラー5にそれぞれ接している着けローラー8及び9)があり、交換が完了したら再度、はずしたローラーをセットし直す煩雑さがあった。例えば着けローラー8の交換時には先ず着けローラー9を外してから着けローラー8を交換、ニップを調整した後、着けローラー9をセットし再度ニップ確認作業を行う不便さが問題となっている。
(問題点6)
ローラー交換とニップ調整の煩雑さを解決すべく自動化しようにも図2に示す通り全くスペースがなく如何なる手立ても実施出来ず世界的に現状に定着せざるを得なかった。
(問題点7)
従来のローラー本数とその本数に見合った複雑なニップ調整機構を備えることが印刷機械の製造コストを押し上げる大きな要因となっているのみならず機械の製造期間短縮の阻害要因にもなっている。
本発明は、上記の問題点を解決することができるオフセット輪転印刷機におけるインキング装置を提供することを目的とする。
本発明はスライド軸受けとそれを着脱させるための、エアーシリンダーとスライド軸受けを適正ニップを得る地点に固定する為のスライドガイド付き軸受けブラケットからなっており、それぞれの部品については特許性はなく公知の器具もしくは治具を使用している。
本発明の特許性は世界の常識を覆した点にあり、この常識を覆したことで、従来の複雑な機構と煩雑な調整作業並びに機械の製造コスト削減に成功した点にある。即ち、
(1)ローラー本数を常識に反して減少せしめた。
(2)ローラー配列を常識に反した配列に簡略化した。
(3)その結果、自動着脱のためのスペースが生まれた。
(4)機能を損なうことなく、簡略化に成功した。
(5)簡略化、自動化により、製造コスト削減に成功した。
(6)のみならず、作業性と安全性の著しい改善に成功した。
近年の印刷市況は印刷単価の急激な下落傾向が続いており、その結果、印刷業の収益を圧迫し、その反動として、印刷機械メーカーへの機械価格の低減要求となり、機械メーカーの収益圧迫要因に波及している。本発明の目的である簡略化、スキルレス化は印刷業、機械メーカー双方の緊急課題であり、その解決の一助となる効果は双方に大きな意義を持つ。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載のオフセット輪転印刷機のインキング装置は、少なくともインキ受け渡しローラー、練りローラー、金属ローラー、着けローラーを備え、前記各ローラーを配列して前記インキ受け渡しローラーに転移されるインキを版胴に転移するインキ経路が形成されているオフセット輪転印刷機のインキング装置において、前記インキ経路は、前記インキ受け渡しローラーから版胴に対して略Y字状に各ローラーが配列されて形成されており、前記練りローラー、及び着けローラーは、その軸の中心点が、前記練りローラー、又は着けローラーが接すべき、金属ローラー若しくは、金属ローラーと版胴の中心点を結んだ線上より外側に位置するように配置され、前記オフセット輪転印刷機のインキング装置は、各前記練ローラー、又は着けローラーを、着脱可能に装着可能であって、エアシリンダーによって、各前記練ローラー、又は着けローラーを、前記練ローラー、又は着けローラーと接すべきローラーと接触させる接触位置と、各前記練ローラー、又は着けローラーを着脱可能な着脱可能位置と、の間で直線状に移動可能なローラースライド装置を備え、前記ローラースライド装置は、前記エアシリンダーの軸と直結して設けられた各前記練ローラー、又は着けローラーの中心軸を受けるスライド軸受けと、当該スライド軸受けをスライド可能に保持するガイドレール付き軸受けブラケットと、前記エアシリンダーの後端部を固定しておき、前記ガイドレール付き軸受けブラケットの先端部を移動させて前記ガイドレール付き軸受けブラケットの方向を修正する機構部と、を備えていることを特徴とする
また、請求項に記載のオフセット輪転印刷機のインキング装置は、請求項に記載のオフセット輪転印刷機のインキング装置において、湿し水が転移される前記版胴の回転方向手前側のインキ経路には、前記インキ及び湿し水が内側に巻き込まれる前記インキ経路を構成する練りローラーと金属ローラーの接触部に向かって空気を吹き出し、前記版胴から転移される湿し水の余剰水を蒸発させる空気吹き出し手段を備えていることを特徴とする。
(問題1に関する解決策)
前述の問題解決にはローラーの本数が多い(図1参照)ことが最大の障害になっていることに着目した。何ゆえにかくもローラーを多数必要とするのかを検証したところ、その主たる理由はオフセット即ち平版の基本原理である水と油の反発作用により同一平面上の画線部と非画線部に選択的にインキを着肉せしめるための湿し水16にあることが判明した。
その理由は版胴一回転毎に水着けローラー12によって版上に極めて薄い水膜が形成された上から着けローラー7、8、9により、版全面にインキを着肉せしめると親油性の画線部にのみ着肉し、非画線部は版面にあらかじめ形成されている保水性のある微小な凹凸により保持されている湿し水16によって油成分のインキは反発されて着肉せず同一平面上に形成されているにも拘わらず画線部のみに選択的に着肉せしめ、これを印刷紙上に転写することで印刷を成立せしめる原理である。ところが、画線部と非画線部の面積的、或いは濃度的バランスがとれていない状態で印刷を続行すると、湿し水16が過剰になりやがてインキと高速で練り合わされ乳化が始まる。過乳化が進行するとインキの着肉不良が発生、印刷品質を著しく阻害して印刷が困難になる。如何にして用済みの練りローラー4上の余剰水を速やかに取り除くかが大きな課題となった。そこで、各ローラーが高速回転すると発熱することを利用して、練りローラー4の本数を増やし、各ローラーの摩擦熱で余剰水を蒸発せしめることで根本的解決にはほど遠いもののトラブルを緩和してきた歴史的事実があった。
この歴史的事実に着目、余剰水を蒸発せしめる手段を考案することにより、ローラー本数を減じ、本数を少なく出来れば、後述する本実施形態のオフセット輪転印刷機における着けローラー7、9の着脱に必要なスペースを確保できるのみならず、構造をも簡略化し、製造コストが低減され、さらにローラー径の精度を上げることで交換調整に要求される熟練度合いをも排除出来、一石三鳥である。
よって、次の手順で問題解決をした。
即ち、ローラー上の余剰水を排除する手段として、既に出願済みの特願2002−359294のオフセット輪転印刷機の余剰水調整装置によって、具体的には、図4に示すように、湿し水16が転移される版胴10の回転方向手前側のインキ経路の、版胴10に一番近い側のインキ及び湿し水16が巻き込まれる練りローラー4と金属ローラー5の接触部近傍にエアーを吹き付けることによって、ローラー上の版胴10から転移される湿し水の余剰水を強制的に蒸発せしめることで、インキの過乳化の防止を実現、ローラー本数削減に成功し、多本数問題を解決した。
本願のオフセット輪転印刷機のインキング装置110は、図4に示すように、少なくともインキ受け渡しローラー1、練りローラー4、金属ローラー5、着けローラー7、9を備え、前記各ローラーを配列して前記インキ受け渡しローラー1に転移されるインキを版胴10に転移するインキ経路が形成されているオフセット輪転印刷機のインキング装置110において、前記インキ経路は、前記版胴10に接する2つの着けローラー7、9を配置し、前記インキ受け渡しローラー1から版胴10に対して略Y字状に各ローラーが配列されて形成されており、湿し水が転移される前記版胴10の回転方向手前側に形成されているインキ経路には、前記インキ及び湿し水16が内側に巻き込まれる前記インキ経路を構成する練りローラー4と金属ローラー5の接触部に向かって空気を吹き出し、前記版胴10から転移される湿し水16の余剰水を蒸発させる空気吹き出し装置50を備えている。
また、後述する図5に示すように、オフセット輪転印刷機のインキング装置110は、前記練りローラー4、又は着けローラー7、9の軸受けの中心点が、前記練りローラー4、又は着けローラー7、9が接すべき、金属ローラー5若しくは、金属ローラー5と版胴10の中心点を結んだ線上より外側に位置するように配置している。このようにすれば、練りローラー4、又は着けローラー7、9の交換に余計な手間をかけることなく容易に交換することができる。更に具体的には、外側に練り、又は着けローラー4、7、9を引き出すだけで当該各ローラーを交換できるので、交換が必要な練りローラー4、又は着けローラー7、9の交換作業が容易になる。
(問題2に対する解決策)
平均4〜5mmの適正ニップをうるため、図2並びに図3(a)、(b)、(c)にて説明した如く、複雑な調整機構を使って相接している金属ローラー5、練りローラー4、又は版胴10等と2箇所と左右2箇所の計4箇所のニップを調整する必要があった。この理由は消耗品である練り、着けローラー4、7、8、及び9がゴム製であることに由来する。即ち、ゴム製であるため、
(1)ローラーの径の研磨精度が確保でき難いという問題があった
(2)長時間機械停止の後、ローラー中の水分の蒸発で径が細る問題があった
(3)磨耗による径の細りが頻発していた
等の問題から本来ローラーの径を精度良く管理すべきものを機械側で調整機構を持たざるを得なかった。
然るに今日、半導体製造に関わる超精密な径のローラーが製作可能となり、さらに水分の蒸発による変化を受け難い材質や耐磨耗性に優れた材質の合成ゴムの輸入が促進され、実際に使用した結果、前述の問題が解消されることを確認した。むしろ複雑な調整装置の緩みや遊びで折角セットしたニップが変化してしまい、そのために再度、調整する必要が度々、惹起されているのが現状である。
そこで、図4に示す如く、本実施形態のオフセット輪転印刷機のインキング装置110は、空気吹き出し装置50を備えることによって、ローラー本数減を達成することで図4、及び図5に示すようなインキ経路(各ローラーの配列)が可能になり、図6、及び図7に示すように、オフセット輪転印刷機のインキング装置110は、練りローラー4と着けローラー7、9の接する二本の金属ローラー5若しくは金属ローラー5と版胴10のそれぞれの接線20の二分の一の中間線19上に練りローラー4、若しくは着けローラー7、9のスライド軸受け34の中心を位置させ、後述するガイドレール付き軸受けブラケット33と着脱用エアーシリンダー32を備えることで、ローラーの交換が容易に実施可能となった。
さらにローラーの径の精度を管理することと前述のエアーシリンダー32の停止すべき位置(適正ニップの得られる位置)にガイドレール付き軸受けブラケット33を設けるか若しくは定ストロークエアーシリンダーを用いることでローラー交換時又は断紙の紙片除去時に容易にローラーを着脱させることが可能になり、定位置への復元が確実に実行させることを実現。常に定位置即ち適正ニップ位置でローラーが固定され、煩雑なニップ調整の排除に成功した。
(問題点3に対する解決策)
以上の解決策で交換の際、ニップ調整を必要としないため、熟練度合いも要求されず、初心者でも簡単に交換可能となる。勿論、印刷作業者の技術はこの調整のみではないが、この作業の自動化によりかなりの負荷が軽減される意義は大きい(図3、図7比較参照)。
(問題点4に対する解決策)
断紙によるローラーへの紙巻きが発生するとローラー上のインキに圧着した紙片を剥がすのに長時間を要していたが、本実施形態のオフセット輪転印刷機のインキング装置100のローラー配列によれば、簡単にローラーがはずせるため、短時間且つ簡単に巻きついた紙の除去が可能となるのみならず、作業者の安全確保についても大きな効果がある(図4参照)。
(問題点5に対する解決策)
前述の余剰水除去装置(特願2002−359294)により余剰湿し水の除去が可能になり、着けローラー8を排除しても印刷効果に影響ないことを確認し、除去に成功した(図1、図4比較参照)。
(問題点6に対する解決策)
(1)ローラー本数の減少と共に従来の複雑なニップ調整機構を排除することにより新方式のスライド軸受け34と一定の径に仕上げられたローラーを用いることにより、適正ニップを得られる位置に固定されたガイドレール付き軸受けブラケット33とエアーシリンダー32の設置スペースが確保できた(図7参照)。
(2)図5に示す如く、版胴10と金属ローラー5、金属ローラー5と金属ローラー5の中心を結んだ線17の外側に交換すべきゴム製の練り、着けローラー4、7、9の中心を結んだ線18上に配列するローラー配列により全てのゴム製のローラー4、7、9が金属ローラー5、若しくは版胴10と干渉することなく着脱が可能となった。
(3)図6、図7に示す如く、練り若しくは着けローラー4、7、9の中心を接すべき金属ローラー5若しくは版胴10の接点における接線20の二分の一の中間線19上に置くことにより一定のニップを得るに必要な圧を練り若しくは着けローラー4、7、9の中心軸受け(スライド軸受け34)にかけることで両方の金属ローラー5に均一なニップを得られる構造の考案により着脱の自動化が可能となった(図7参照)。
(問題点7に対する解決策)
図1の例ではインキ受け渡しローラー3を除く9本(ブリッジローラー21を含む)、図2の例ではライダー22の1本、練りローラー5本、着けローラー3本の計9本の各ローラーに対し、ニップ調整機構は片側で9個、両側の軸受け部の調整箇所は倍の18個で4色機で72箇所、オフセット輪転印刷機では両面ユニットが必要となるからその倍の144箇所以上のニップ調整機構が必要となる。本発明によれば、インキ受け渡しローラー3を除くと6本であるから、ニップ調整機構は、両軸受けで12個4色機では48個、輪転機では両面で96個と2/3以下に減ずる上、構造の簡略化、作業の容易化が実現されるのみならず、ニップの調整が不要となる。当然製造コストは、インカーのニップ調整機構に関しては6分の1以下に低減可能となった(図2、図7比較参照)。
本発明はスライド軸受け34とそれを着脱させるための、エアーシリンダー32とスライド軸受け34を適正ニップを得る地点に固定する為のガイドレール付き軸受けブラケット33からなっており、それぞれの部品については特許性はなく公知の器具もしくは治具を使用している。
本発明の特許性は世界の常識を覆した点にあり、この常識を覆したことで、従来の複雑な機構と煩雑な調整作業並びに機械の製造コスト削減に成功した点にある。即ち、
(1)ローラー本数を常識に反して減少せしめた。
(2)ローラー配列を常識に反した配列に簡略化した。
(3)その結果、自動着脱のためのスペースが生まれた。
(4)機能を損なうことなく、簡略化に成功した。
(5)簡略化、自動化により、製造コスト削減に成功した。
(6)のみならず、作業性と安全性の著しい改善に成功した。
近年の印刷市況は印刷単価の急激な下落傾向が続いており、その結果、印刷業の収益を圧迫し、その反動として、印刷機械メーカーへの機械価格の低減要求となり、機械メーカーの収益圧迫要因に波及している。本発明の目的である簡略化、スキルレス化は印刷業、機械メーカー双方の緊急課題であり、その解決の一助となる効果は双方に大きな意義を持つ。
以下、図7乃至図10を参照して本発明のオフセット輪転印刷機のインキング装置について説明する。図7は本発明のオフセット輪転印刷機のインキング装置、図8はローラー軸受け着脱機構の詳細図、図9はローラーの偏り調整機構図、図10はローラーの偏り調整機構の詳細図である。
以下の説明に基づき図7に示すインキング装置のローラー配列を発明した。
(1)従来のオフセット輪転印刷機のインカーのための練り、着けローラー4、7、9の総本数を出願中のオフセット輪転印刷機の余剰水調整装置の活用により6本に減ずることに成功した。
(2)また、練り、着けローラー4、7、9の接すべき金属ローラー5、版胴10の回転軸はその軸受けがフレームを貫通して固定されている(図示せず)上、金属ローラー5、版胴10共、径は常に一定であることに着目。適正ニップを得るには、ローラーの径を厳密に適切なニップを得るための指定の径に製作設定管理したゴム製の練り、着けローラー4、7、9の、金属ローラー5若しくは版胴10への接触圧を変化させることで、容易に得ることができる。
(3)さらに、各練り、着けローラー4、7、9の着脱を自動化するためには各ローラーの中心点を結んだ線18が前記、固定の金属ローラー5、若しくは別の練りローラー4の中心点を結んだ線17の外側に位置する必要がある(図5参照)。このようなローラー配列にしないとローラー着脱機構が複雑になり、ニップの精度を保てなくなる惧れが出てくる。本発明によれば、ローラー本数の削減に成功することで、図5乃至図7に示すローラーの配列と着脱の自動化に成功した。
(4)さらにまた、ローラーの径を厳密に適切なニップを得るための指定の径に製作設定管理したゴム製の練り、着けローラー4、7、9であれば、金属ローラー5と金属ローラー5若しくは金属ローラー5と版胴10の各接点における接線20の二等分された中間線19上にローラー中心がくるように設けられたガイドレール付き軸受けブラケット33上を、スライド軸受け34にセットされた各ローラー4、7、9をスライドして、金属ローラー5と金属ローラー5若しくは金属ローラー5と版胴10に接触せしめると等分のニップを得ることができる。但し、ニップは等分であっても適正ニップに是正する必要がある。そこで、軸受けブラケット34の適正ニップを得られる位置を予め測定して定めて置けば容易に適正ニップを得ることが可能となる(図7、図8参照)。
(5)場合によっては版胴10及び金属ローラー5に接する着けローラー7、9のニップが金属ローラー5に対して6mm、版胴10に対して4mmと差をつけることがあるが、その時は、図9に示すように、ガイドレール付き軸受けブラケット33の方向を接線の二等分中間線19上ではなく、ニップ幅を広くしたい側へ若干寄せて組み付けることで、容易に解決できる。この場合、図10(a)に示す如く、エアーシリンダー32を脱にして、スライド軸受け34をガイドレール付き軸受けブラケット33から手前に引き出し圧力をフリーとする。着けローラー7、9が取り付けられているガイドレール付き軸受けブラケット33は練りローラー4のものとは版胴に対するニップを変える必要があるため、若干異なっている。着けローラー7、9が取り付けられているガイドレール付き軸受けブラケット33はフレーム固定ネジを設けず、図10に示すように、その先端側部に浅い円弧状の受け皿45を設け、この受け皿45に軸受けブラケット押し上げ用円形ヘッド43をモーター40を微動させ、軸41を介して先端部に設けたウォームギヤー39を駆動させて調整ネジ44を押し上げるとその先端部の円形ヘッド43が受け皿45を押し上げ接線の二分の一中間線19から若干金属ローラー5の方向に片寄せられる。
さらにエアーシリンダー32の機械フレームへの固定方法も練りローラーの場合と異なり固定ネジ37による固定ではなく、摺動ピン38により位置決めされており、ガイドレール付き軸受けブラケット33を動かしてもエアーシリンダー32の位置決め摺動ピン38を中心にしてエアーシリンダー32が追随する機構を採用している(図9、図10参照)。
こうすることによりスライド軸受け34にセットされた着けローラー7、9をエアーシリンダー32を着にさせると、自動的にニップを金属ローラー5に6mm、版胴10に対して4mmと振り分けられる。但し、ウォームギヤー39の動かす量は望むニップが得られるよう調整しながら決めるが、一旦決まると調整不要であり、モーター40を作動させない限り、常に一定のニップを得られる。その時、エアーシリンダー32の後端は摺動ピン38で支えられており、図10(b)に示す通りガイドレール付き軸受けブラケット33の先端は円形ヘッド45によってのみ支えられているため一見不安定に見えるが、エアーシリンダー32を着にすると着けローラー7、9はガイドレール付き軸受けブラケット33と金属ローラー5と版胴10とエアーシリンダー32の四点に支えられ固定されるので極めて安定的に固定される。又円形ヘッド43と半円形受け皿45を用いることで調整ネジ44を垂直方向に押し上げても遊びによってゆがむことを回避する構造となっている。
(6)本発明では各エアーシリンダー32を同時に着脱、若しくは必要なゴム製のローラーのみを単独着脱が可能であり、断紙時における複数のゴム製のローラーの紙巻の際にユニットの両側から同時に機械を停止した状態で除去作業が可能となり作業効率のみならず安全性にも効果大である。
基本原理は以上の通りであるが、各部詳細について図7、及び図8を用いて説明する。
図示のように、ローラースライド装置70は、U字状のスライド軸受け34がエアーシリンダー32の軸と直結しており、スライド軸受け34がガイドレール付き軸受けブラケット33のガイドレール部分に配置され、エアーシリンダー32の軸が伸縮することにより、スライド軸受け34がそのガイドレール部分に沿って移動可能になっている。また、図8に示す如く、スライド軸受け34にはローラー軸受けベアリング35が配置され、ベアリング固定押フタ30によってローラー軸受けベアリング35が固定される構造になっている。また、図8(c)に示すように、ローラー軸受けベアリング35には、スライド軸受け34を介して、練り、又は着けローラー4、7、9のローラー軸28が固定されている。
ローラー交換時には先ずエアーシリンダー32を脱にするとスライド軸受け34が固定されているガイドレール付き軸受けブラケット33から手前に引き出される。両側のベアリング固定押フタ30の止めネジをゆるめて外し、フタを開けベアリングごとローラーをスライド軸受け34から取り出す。次にこのローラーと同径のローラーの両軸端に予めベアリングを装着しておいたものの軸ベアリングを両側スライド軸受け34に挿入しベアリング固定押フタ30を閉じ止めネジを確りと締め、エアーシリンダー32を着にすると該ローラーはガイドレール付き軸受けブラケット33のガイドレール部分に沿ってガイドレール付き軸受けブラケット33にスライド軸受け34が確りと固定される。図8(a)は固定されていたスライド軸受け34がガイドレール付き軸受けブラケット33から引き出された状態を示す。上述したように煩雑な調整を全く必要とせず、一回の操作で接すべき金属ローラー5ともう一方の金属ローラー5の2箇所のニップが同時にセットされるのみならず、調整の個人差もなく、一旦セットされたローラーはエアーシリンダー32の空気圧が抜けない限り安定的に固定される。これらのガイドレール付き軸受けブラケット33とスライド軸受け34とそれを駆動するエアーシリンダー32を6本に限定した練り、着けローラー4、7、9にそれぞれ取り付けたものが図7である。このエアーシリンダーは切り替えスイッチにより必要に応じてそれぞれ単独作動及び一斉作動が可能となっている。
以上に説明したように、本願のオフセット輪転印刷機のインキング装置は、前記練りローラー4、又は着けローラー7、9と接すべきローラー5の各中心点間の垂直二等分線上に前記練りローラー4、又は着けローラー7、9の軸受けの中心をスライド可能なゴム製のローラーが取り付けられるスライド軸受け34、前記スライド軸受け34をスライド可能に保持するガイドレール付き軸受けブラケット33、前記スライド軸受け34をスライドさせるエアーシリンダー32を備えるローラースライド装置70、70aを備えている。このようにすれば、練りローラー4、又は着けローラー7、9を適正な位置に容易に配置できるとともに、当該各ローラーと接すべき金属ローラー5に適正なニップで接触させることができる。また、エアーシリンダー32はフレーム固定ねじ37aや摺動ピン38で取り付けられているので、当該フレーム固定ねじ37a、又は摺動ピン38を外せば容易にエアーシリンダー32を取り外すことができ、練りローラー4、又は着けローラー7、9も容易に着脱することが可能である。
なお、本実施形態のローラースライド装置70、70aは本願のスライド手段として機能する。
従来のオフセット輪転印刷機におけるインキング装置のローラー配列図である。 従来のニップ調整の機構を示す図である。 図2の点線で囲んだ部分Aの説明図であって、図3(a)はニップ調整前の図、図3(b)はニップ調整中の図、図3(c)はニップ調整後の図である。 オフセット輪転印刷機におけるインキング装置のローラー配列図である。 ローラー配列の説明図である。 ローラー配列の説明図である。 本願のオフセット輪転印刷機におけるインキング装置を示す実施例である。 ローラー軸受け着脱機構の詳細図を示し、図8(a)は平面図、図8(b)は正面図、図8(c)は一部断面図である。 ローラーの偏り調整機構図である。 ローラーの偏り調整機構の詳細図を示し、図10(a)は平面図、図10(b)は正面図、図10(c)は一部断面図である。
符号の説明
3 インキ受け渡しローラー
4 練りローラー
5 金属ローラー
7、8、9 着けローラー
10 版胴
12 水着けローラー
16 湿し水
29 着けローラーの軸受け
30 ベアリング固定押フタ
32 エアーシリンダー
33 ガイドレール付き軸受けブラケット
34 スライド軸受け
35 ローラー軸受けベアリング
37a フレーム固定ネジ
38 摺動ピン

Claims (2)

  1. 少なくともインキ受け渡しローラー、練りローラー、金属ローラー、着けローラーを備え、前記各ローラーを配列して前記インキ受け渡しローラーに転移されるインキを版胴に転移するインキ経路が形成されているオフセット輪転印刷機のインキング装置において、
    前記インキ経路は、
    前記インキ受け渡しローラーから版胴に対して略Y字状に各ローラーが配列されて形成されており、
    前記練りローラー、及び着けローラーは、その軸の中心点が、前記練りローラー、又は着けローラーが接すべき、金属ローラー若しくは、金属ローラーと版胴の中心点を結んだ線上より外側に位置するように配置され、
    前記オフセット輪転印刷機のインキング装置は、
    各前記練ローラー、又は着けローラーを、着脱可能に装着可能であって、エアシリンダーによって、各前記練ローラー、又は着けローラーを、前記練ローラー、又は着けローラーと接すべきローラーと接触させる接触位置と、各前記練ローラー、又は着けローラーを着脱可能な着脱可能位置と、の間で直線状に移動可能なローラースライド装置を備え、
    前記ローラースライド装置は、
    前記エアシリンダーの軸と直結して設けられた各前記練ローラー、又は着けローラーの中心軸を受けるスライド軸受けと、
    当該スライド軸受けをスライド可能に保持するガイドレール付き軸受けブラケットと、
    前記エアシリンダーの後端部を固定しておき、前記ガイドレール付き軸受けブラケットの先端部を移動させて前記ガイドレール付き軸受けブラケットの方向を修正する機構部と、
    を備えていることを特徴とするオフセット輪転印刷機のインキング装置。
  2. 湿し水が転移される前記版胴の回転方向手前側のインキ経路には、
    前記インキ及び湿し水が内側に巻き込まれる前記インキ経路を構成する練りローラーと金属ローラーの接触部に向かって空気を吹き出し、前記版胴から転移される湿し水の余剰水を蒸発させる空気吹き出し手段を備えていることを特徴とする請求項1に記載のオフセット輪転印刷機のインキング装置。
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