JP4397861B2 - オフセット輪転印刷機のインキング装置 - Google Patents
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Description
上記に説明したように、従来のオフセット輪転印刷機のインキング装置100は、ローラーの本数が多いため、必然的に練りローラー4、着けローラー7、8、9の交換回数が多く、交換、調整のための機械停止ロスによる生産効率の低下を招いている。特に、図1において、複数のローラーに囲まれた着けローラー8を交換するには、図中矢印に示す着けローラー8の引出し方向手前側の着けローラー9をはずさないと交換不能であるのみならず着けローラー8をセットした後、再度、着けローラー9をセットしなければならないなどの二重の手間が掛かっている。
また、ニップの調整作業での問題点はローラー面長が約1mあり、操作側、原動側のローラー両端のニップを均一に調整することと、ローラー上に残されたインキの微かな停止線の痕跡(ニップ調整時に機械を極く低速で回転させ、一旦停止させるとローラーの表面に金属ローラー5若しくは、練りローラー4との接触線即ちニップの痕跡が見える)を頼りに調整するため左右が均等なニップを得るには長時間を要するのみならず、それぞれニップ調整の完了後、これを変化させぬよう固定ナットを締めて固定しているが、固定ナットを締めることによって折角決めたニップが変化してしまう等の問題があった。
前述の如く煩雑な作業に長時間を要するのみならず、作業者の熟練と経験が要求されるため、長期経験者の払底と人件費の高騰が問題となっている。
印刷中の断紙、その他の原因でローラーに紙が巻きついてしまうケースが発生するが、その紙を除去する作業が面倒な上、長時間を要するばかりでなく、指先をローラーに巻き込む安全上の問題もあった。
また、図1乃至図3に示すように、従来のオフセット輪転印刷機のインキング装置100は、ローラー交換に際し、ローラーの位置によってはローラーの引出方向手前側のローラーをはずさないと交換できない箇所(金属ローラー5にそれぞれ接している着けローラー8及び9)があり、交換が完了したら再度、はずしたローラーをセットし直す煩雑さがあった。例えば着けローラー8の交換時には先ず着けローラー9を外してから着けローラー8を交換、ニップを調整した後、着けローラー9をセットし再度ニップ確認作業を行う不便さが問題となっている。
ローラー交換とニップ調整の煩雑さを解決すべく自動化しようにも図2に示す通り全くスペースがなく如何なる手立ても実施出来ず世界的に現状に定着せざるを得なかった。
従来のローラー本数とその本数に見合った複雑なニップ調整機構を備えることが印刷機械の製造コストを押し上げる大きな要因となっているのみならず機械の製造期間短縮の阻害要因にもなっている。
(1)ローラー本数を常識に反して減少せしめた。
(2)ローラー配列を常識に反した配列に簡略化した。
(3)その結果、自動着脱のためのスペースが生まれた。
(4)機能を損なうことなく、簡略化に成功した。
(5)簡略化、自動化により、製造コスト削減に成功した。
(6)のみならず、作業性と安全性の著しい改善に成功した。
前述の問題解決にはローラーの本数が多い(図1参照)ことが最大の障害になっていることに着目した。何ゆえにかくもローラーを多数必要とするのかを検証したところ、その主たる理由はオフセット即ち平版の基本原理である水と油の反発作用により同一平面上の画線部と非画線部に選択的にインキを着肉せしめるための湿し水16にあることが判明した。
平均4〜5mmの適正ニップをうるため、図2並びに図3(a)、(b)、(c)にて説明した如く、複雑な調整機構を使って相接している金属ローラー5、練りローラー4、又は版胴10等と2箇所と左右2箇所の計4箇所のニップを調整する必要があった。この理由は消耗品である練り、着けローラー4、7、8、及び9がゴム製であることに由来する。即ち、ゴム製であるため、
(1)ローラーの径の研磨精度が確保でき難いという問題があった
(2)長時間機械停止の後、ローラー中の水分の蒸発で径が細る問題があった
(3)磨耗による径の細りが頻発していた
等の問題から本来ローラーの径を精度良く管理すべきものを機械側で調整機構を持たざるを得なかった。
以上の解決策で交換の際、ニップ調整を必要としないため、熟練度合いも要求されず、初心者でも簡単に交換可能となる。勿論、印刷作業者の技術はこの調整のみではないが、この作業の自動化によりかなりの負荷が軽減される意義は大きい(図3、図7比較参照)。
断紙によるローラーへの紙巻きが発生するとローラー上のインキに圧着した紙片を剥がすのに長時間を要していたが、本実施形態のオフセット輪転印刷機のインキング装置100のローラー配列によれば、簡単にローラーがはずせるため、短時間且つ簡単に巻きついた紙の除去が可能となるのみならず、作業者の安全確保についても大きな効果がある(図4参照)。
前述の余剰水除去装置(特願2002−359294)により余剰湿し水の除去が可能になり、着けローラー8を排除しても印刷効果に影響ないことを確認し、除去に成功した(図1、図4比較参照)。
(1)ローラー本数の減少と共に従来の複雑なニップ調整機構を排除することにより新方式のスライド軸受け34と一定の径に仕上げられたローラーを用いることにより、適正ニップを得られる位置に固定されたガイドレール付き軸受けブラケット33とエアーシリンダー32の設置スペースが確保できた(図7参照)。
図1の例ではインキ受け渡しローラー3を除く9本(ブリッジローラー21を含む)、図2の例ではライダー22の1本、練りローラー5本、着けローラー3本の計9本の各ローラーに対し、ニップ調整機構は片側で9個、両側の軸受け部の調整箇所は倍の18個で4色機で72箇所、オフセット輪転印刷機では両面ユニットが必要となるからその倍の144箇所以上のニップ調整機構が必要となる。本発明によれば、インキ受け渡しローラー3を除くと6本であるから、ニップ調整機構は、両軸受けで12個4色機では48個、輪転機では両面で96個と2/3以下に減ずる上、構造の簡略化、作業の容易化が実現されるのみならず、ニップの調整が不要となる。当然製造コストは、インカーのニップ調整機構に関しては6分の1以下に低減可能となった(図2、図7比較参照)。
(1)ローラー本数を常識に反して減少せしめた。
(2)ローラー配列を常識に反した配列に簡略化した。
(3)その結果、自動着脱のためのスペースが生まれた。
(4)機能を損なうことなく、簡略化に成功した。
(5)簡略化、自動化により、製造コスト削減に成功した。
(6)のみならず、作業性と安全性の著しい改善に成功した。
4 練りローラー
5 金属ローラー
7、8、9 着けローラー
10 版胴
12 水着けローラー
16 湿し水
29 着けローラーの軸受け
30 ベアリング固定押フタ
32 エアーシリンダー
33 ガイドレール付き軸受けブラケット
34 スライド軸受け
35 ローラー軸受けベアリング
37a フレーム固定ネジ
38 摺動ピン
Claims (2)
- 少なくともインキ受け渡しローラー、練りローラー、金属ローラー、着けローラーを備え、前記各ローラーを配列して前記インキ受け渡しローラーに転移されるインキを版胴に転移するインキ経路が形成されているオフセット輪転印刷機のインキング装置において、
前記インキ経路は、
前記インキ受け渡しローラーから版胴に対して略Y字状に各ローラーが配列されて形成されており、
前記練りローラー、及び着けローラーは、その軸の中心点が、前記練りローラー、又は着けローラーが接すべき、金属ローラー若しくは、金属ローラーと版胴の中心点を結んだ線上より外側に位置するように配置され、
前記オフセット輪転印刷機のインキング装置は、
各前記練ローラー、又は着けローラーを、着脱可能に装着可能であって、エアシリンダーによって、各前記練ローラー、又は着けローラーを、前記練ローラー、又は着けローラーと接すべきローラーと接触させる接触位置と、各前記練ローラー、又は着けローラーを着脱可能な着脱可能位置と、の間で直線状に移動可能なローラースライド装置を備え、
前記ローラースライド装置は、
前記エアシリンダーの軸と直結して設けられた各前記練ローラー、又は着けローラーの中心軸を受けるスライド軸受けと、
当該スライド軸受けをスライド可能に保持するガイドレール付き軸受けブラケットと、
前記エアシリンダーの後端部を固定しておき、前記ガイドレール付き軸受けブラケットの先端部を移動させて前記ガイドレール付き軸受けブラケットの方向を修正する機構部と、
を備えていることを特徴とするオフセット輪転印刷機のインキング装置。 - 湿し水が転移される前記版胴の回転方向手前側のインキ経路には、
前記インキ及び湿し水が内側に巻き込まれる前記インキ経路を構成する練りローラーと金属ローラーの接触部に向かって空気を吹き出し、前記版胴から転移される湿し水の余剰水を蒸発させる空気吹き出し手段を備えていることを特徴とする請求項1に記載のオフセット輪転印刷機のインキング装置。
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JP2005168850 | 2005-06-08 | ||
JP2005209152A JP4397861B2 (ja) | 2005-05-31 | 2005-07-19 | オフセット輪転印刷機のインキング装置 |
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Family Applications (1)
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2005
- 2005-07-19 JP JP2005209152A patent/JP4397861B2/ja not_active Expired - Fee Related
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