JP3416640B2 - 印刷装置のインキ供給装置 - Google Patents

印刷装置のインキ供給装置

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JP3416640B2
JP3416640B2 JP2000347782A JP2000347782A JP3416640B2 JP 3416640 B2 JP3416640 B2 JP 3416640B2 JP 2000347782 A JP2000347782 A JP 2000347782A JP 2000347782 A JP2000347782 A JP 2000347782A JP 3416640 B2 JP3416640 B2 JP 3416640B2
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  • Inking, Control Or Cleaning Of Printing Machines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷装置のインキ
供給装置に関し、詳しくは、機械横幅方向にて複数組の
インキ供給ユニットに分割し、各インキ供給ユニットを
並設させた印刷装置のインキ供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、多色印刷を行う印刷装置のイ
ンキ供給装置を、機械横幅方向にて複数組のインキ供給
ユニットに分割して、それぞれ各インキ供給ユニットを
並設した構成としたものがある。このようなインキ供給
装置では、各インキ供給ユニットを個々に差し替え交換
して、別色のインキで印刷出来るようになっている。
【0003】このようなインキ供給装置を備えた印刷装
置として、新聞輪転機がある。新聞輪転機は、図9に示
したように、複数組の印刷装置1a,1bがウェブパス
ラインの両面側に位置されてそれぞれ対設されるととも
に、各組の印刷装置1a,1bがウェブ44の走行方向
に沿って並設された構成となっている。そして、これら
各組の印刷装置1a,1bの中間へ通紙することによ
り、ウェブ44の両面に印刷することが出来る。なお、
図9においては、各組の印刷装置1a,1bはそれぞれ
図10に示すようなインキ供給装置2を備えているが、
1台だけ描いて他は図示省略している。
【0004】ところで、新聞輪転機により色替えが必要
な印刷を行う場合、1頁分のインキ供給ユニットをその
ユニット毎交換する、いわゆるページパック方式が一般
的に採用されている。新聞輪転機がこのページパック方
式を採用している場合には、1頁毎にインキ供給を変更
できる構成としたインキ供給ユニットが並設され、これ
により、機械横幅方向において複数頁同時に印刷するこ
とが出来るようになっている。
【0005】なお、通紙は、図9にウェブ44を実線或
いは1点鎖線により示すように、種々の形式がある。こ
の通紙の形式を適宜変えて、ウェブ44が通過する各組
の印刷装置1a,1bのインキ色を適宜に変えることに
より多色印刷が出来る。上記により印刷を終えたウェブ
44は、進行方向中央にてスリッティングされて2枚に
分割され、それぞれリボンとして図示省略の折機へ送り
込まれる。
【0006】ここで、上記した新聞輪転機に設備された
インキ供給装置2について説明する。インキ供給装置2
は、図10に示す如く、いわゆるインキ壷方式のインキ
供給装置であり、インキ壷28、該インキ壷28の一側
面を形成するインキ元ローラ15等々から構成されてい
る。ここで、インキ壷28は、インキ元ローラ15と、
該インキ元ローラ15の両側に設けられた左右の側板2
0,20と、その底部を形成するインキ量調整部材29
等々から構成されている。インキ量調整部材29は、複
数枚のプレートをインキ元ローラ15の軸方向に沿って
並設したものである。各インキ量調整部材29には、個
々にインキ量調整装置42が配設されており、それぞれ
単独で、後端の支点軸14を中心として揺動(昇降)さ
れるようになっている。
【0007】したがって、各インキ量調整部材29の下
端とインキ元ローラ15外周面との隙間を印刷の絵柄に
対応して、各々のインキ量調整部材29ごとに微調整す
れば、インキ元ローラ26を介して回転移送するインキ
被膜の厚さ(インキ供給量)をインキ元ローラ15の軸
方向において適宜に変更し設定することができる。これ
により、インキの転移供給量は、インキ元ローラ15が
回転する量(角度)の大小、及びインキ量調整部材29
の先端とインキ元ローラ26外周面の間隙を調整するこ
とによって、適宜にコントロールすることができる。
【0008】上記構成により、インキ壷28に充填され
ているインキは、インキ元ローラ15の外周面へ付着し
た状態で、該インキ元ローラとインキ量調整部材29の
先端との隙間を通って回転移送され、インキ受け渡しロ
ーラ18側へ転移される。続いて、インキ受け渡しロー
ラ18から下流のインキローラ群35を順次転移する過
程で適度に練られた後、インキ着けローラ36から版胴
33へ巻着した刷版34へ供給され、さらに、刷版34
を介して絵柄としてブランケット胴37へ転写される。
その後、インキ(絵柄)がブランケット胴37へ接触し
て対設したブランケット胴37との間を同期走行するウ
ェブ44面上へ転写されて、所定色の印刷がなされる。
このような構成により、同インキ壷方式のインキ供給装
置2では、粘度の高いインキを用いた高品質の印刷が可
能となっている。なお、図10において、57は版胴3
3の刷版34に水を供給する湿し水装置である。
【0009】ところで、上記したような従来のインキ壷
方式のインキ供給装置2では、そのインキ容器、つま
り、インキを充填するインキ壷部において、該インキ壷
の一面を形成するインキ元ローラ15が、従来より、ウ
ェブ44の横幅方向全域に亘る長さを有する一本のロー
ラを掛け渡したものとなっていた。このため、インキの
交換に際しては、インキ壷内部に残留するインキを掻き
取って除去し、払拭清掃した後、新しい別のインキをイ
ンキ壷28に充填供給するようにしていた。
【0010】また、別のインキ交換方法として、図11
〜図14に示すように、部分的にインキを供給したり、
部分的に別色のインキを供給することも行われている。
図11および図12に示す方法は、インキ元ローラ15
の形状に適合する仕切板49を設け、該仕切板とインキ
量調整部材29とによって部分的なインキ壷を作り、そ
のインキ壷に所望のインキを供給するというものであ
る。この方法においてインキを交換する時は、インキ壷
内のインキをへら等で掻い出した後、壷内を清掃し、さ
らにインキ量調整部材29等を図12の一点鎖線で示し
た状態にして清掃した後、元の状態(図12の実線の状
態)に戻した後、所望のインキを入れて、図11の状態
にして印刷可能状態としている。
【0011】図13および図14に示す方法では、別体
の箱状のインキトレー50をインキ量調整部材29とイ
ンキ元ローラ15の間に置き、インキトレー50の中に
所望のインキを入れて印刷するようにしたものである。
そして、インキを交換したい場合は、インキトレー50
のインキ元ローラ15側に設けてあるシャッタ51を下
ろしてインキトレー50の開口部を塞ぎ、この状態でイ
ンキトレー50を取り出して、別に用意してある所望の
インキを入れたインキトレー50を交換設置し、この設
置したインキトレー50のシャッタ51を開いて印刷可
能状態とするようになっている。
【0012】ところで、上記したような従来のインキ供
給装置では、いずれもインキ元ローラ15が機械本体の
フレームに支えられた一体構造のものであるので、イン
キ元ローラ15が撓み易い。したがって、周囲温度やイ
ンキ元ローラ15にかかる外力が変化した場合には、こ
れに応じて、インキ元ローラ15の撓み量が大きく変化
してしまう。インキ量の調節は、上述したように、イン
キ量調整部材29とインキ元ローラ15との隙間の量で
決まるので、インキ元ローラ15に撓みが生じると、上
記隙間の量に直接悪影響を及ぼす。
【0013】インキ供給装置を設置した当初は、インキ
量調整部材29とインキ元ローラ15との隙間の量に関
してゼロ位置を設定し、数値制御するようにしている
が、このゼロ位置が変動するため、指令数値に対する上
記隙間の量が不安定になる。印刷が始まった当初は、初
期値に対する修正量で修正するため修正量の問題が少な
いが、初期値は絶対値制御(プリセット)となり、この
値が狂うと、刷出し損紙が増大する問題があった。
【0014】また、図13および図14に示したインキ
交換方法では、別に用意している新しいインキトレー5
0と交換するに先立って、元のインキトレー50の底板
52とインキ量調整部材29の間に侵入していたインキ
を除去する必要があるので、交換する新しいインキトレ
ー50を置く前にインキ量調整部材29の上面及び先端
を清掃する必要があった。また、同インキ交換方法で
は、シャッタ51と側板53及び底板52とで構成する
上方開放の箱状で、漏れの無い構造にする必要がある
が、シャッタ51により漏れのないように十分にシール
することが困難であった。
【0015】以上説明したような従来のインキ供給装置
における問題点等をまとめると、次ぎのようになる。 (1) 部分的にインキを交換する時はインキ供給部分
の清掃が必要であり、インキ交換のための準備時間が長
くかかる。 (2) 作業者が嫌うインキの清掃作業が多くなる。 (3) インキ元ローラ15の撓みにより、インキ調整
量の絶対値(ゼロ位置を基準にした値)が不安定で、印
刷始める時にインキ量を設定するプリセット値が不安定
になり、刷出し損紙が増える。
【0016】本発明は、これらの課題を解消すべくなさ
れたもので、インキ交換のための準備時間がいらず、イ
ンキの清掃作業も少なくて済み、しかも、インキ元ロー
ラの撓みに起因する刷出し損紙を大幅に減少させること
ができる印刷装置のインキ供給装置を提案することを目
的とする。本発明では、上記課題を解消すべく、機械横
幅方向にて複数組のインキ供給ユニットに分割し、各イ
ンキ供給ユニットを並設させた印刷装置のインキ供給装
置において、上記インキ元ローラ機械横幅方向に複数
に分割されているとともに、上記各インキ供給ユニット
は、上記分割されたインキ元ローラの1つと、該分割さ
れた各インキ元ローラの両側に設けられる側板と、これ
ら分割された各インキ元ローラと両側の側板とが相俟っ
インキ壷を形成するインキ量調整部材と、該インキ量
調整部材に設けられたインキ量調整装置とをそれぞれ備
、かつ上記各インキ供給ユニットは一体となって取付
可能および取外可能に構成されており、上記各インキ元
ローラの設置側の下部には上記インキ供給ユニットの装
着時にその位置決めを行う位置決めストッパが配設さ
れ、上記各インキ元ローラの設置側と反対側の下部には
上記インキ供給ユニットの固定用スットパが配設され
いる
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る印刷装置のイ
ンキ供給装置の実施形態を添付図面を参照しながら詳細
に説明する。なお、説明の便宜上、図1〜図8におい
て、図9〜図14に示した要素と同一機能を有するもの
については同一符号を付している。図1〜図7は、本発
明に係る印刷装置のインキ供給装置の第1の実施形態を
示すもので、詳しくは、新聞輪転機に設備したインキ壷
方式のインキ供給装置2を示すものである。
【0018】本実施形態のインキ供給装置2は、図1及
び図2に示すように、1台の印刷装置1において該イン
キ供給装置を機械横幅方向で複数組(例えば4組である
が、これに限定されない。)に分割し、分割した各々
を、独立して交換可能なインキ壷方式のインキ供給ユニ
ット41とし、それぞれを単独で着脱できるよう構成し
たものである。
【0019】各インキ供給ユニット41は、それぞれイ
ンキ壷28の一側面を形成するインキ元ローラ26と、
該インキ元ローラの両側に設けられた左右の側板20,
20と、その底板部を形成する複数のインキ量調整部材
29および該インキ量調整部材の各々に対応するインキ
量調整装置42等々から構成されている。インキ量調整
部材29は、複数枚のプレートをインキ元ローラ15の
軸方向に沿って並設したものである。各インキ量調整部
材29には、個々にインキ量調整装置42が配設されて
おり、それぞれ単独で、後端の支点軸14を中心として
揺動(昇降)されるようになっている。
【0020】各インキ量調整装置42は、モータ57、
インキ量調整部材29の位置を検出する位置センサ5
4、インキ量調整部材29にモータ21の駆動力を伝達
する駆動機構55等により構成され、インキ調整量遠隔
設定機能を有している。インキ供給装置2は、複数組の
インキ供給ユニット41からなるものであるが、従来は
機械横幅方向に長く形成されていた1本のインキ元ロー
ラも、本実施形態では機械横幅方向に複数本のインキ元
ローラ26に分割したものとしている。その他の基本的
な構造は、従来と同様であり、同様に機能するようにな
っている。
【0021】本実施形態におけるインキ供給ユニット4
1は、インキ元ローラ26、インキ量調整部材29、イ
ンキ量調整装置42等を両側板20a、20bに支持さ
せるとともに、これらを架台43に取り付け、さらに、
架台43に固定した台11に直線移動型ベアリングの移
動側を固定し、その固定側を、ビーム12に固設された
支持ブロック13に固定した一体構造に構成となってい
る。
【0022】インキ元ローラ26の片側軸端には、歯車
47が固設されている。一方、装置横幅方向に延設され
たフレーム(図示せず)間にはビーム(横梁)48が掛
け渡されている。ビーム48には、速度を任意に変更す
ることができるモータ21が取り付けられており、この
モータ21の軸端部には歯車27が固設されている。他
方、インキ元ローラ26には歯車47が取付けられてい
る。インキ元ローラ26側の歯車47とモータ21側の
歯車27は、稼動状態、つまりインキ供給ユニット41
を所定の位置に装着した場合、互いに歯合すべく位置が
設定されている。これ故に、各インキ供給ユニット41
は、機械横幅方向に複数に分割したインキ元ローラ26
のそれぞれを個々のモータ21で個々に駆動することが
できる構成となっている。
【0023】インキ供給ユニット41のインキ元ローラ
26の設置側の下部には、位置決め用ストッパ22が配
設されている。位置決め用ストッパ22は、インキ供給
ユニット41の装着時に、その位置を規定するものであ
る。また、インキ供給ユニット41のインキ元ローラ2
6の設置側と反対側の下部には、インキ供給ユニット4
1の固定用ストッパ23が配設されている。固定用スト
ッパ23は、インキ供給ユニット41の両側下方に設け
られている。
【0024】ここで、インキ供給ユニット41の装着に
ついて説明する。まず、図7に示すようにインキ供給ユ
ニット41を押し込む。すると、インキ供給ユニット4
1がストッパ22に当たって停止する。ここで、支持ブ
ロック13に固定した支点軸25を中心としてストッパ
23を回転させ、さらに、ストッパ23の揺動端側に設
けた押さえネジ24により台11を押圧することによ
り、インキ供給ユニット41を所定の装着位置に確実に
固定することができる。なお、インキ供給ユニット41
の固定方法としては、上記したストッパ22,23を用
いた構造に限らず、これ以外の種々の機構を採用するこ
とができる。
【0025】本実施形態の輪転印刷機に設備させたイン
キ供給装置では、インキ壷方式のインキ供給装置2を機
械幅方向において複数組(4組)に分割し、各々が独立
したインキ供給ユニット41として単独で着脱できる構
造としているため、並行して印刷する複数ページ(4
頁)に対して、一部のページだけをインキ色を変更して
印刷することが可能となり、特定の頁だけ印刷すること
も容易になる。
【0026】また、このインキ壷方式のインキ供給ユニ
ット41を使用して通常の印刷を行う場合には、インキ
壷28のインキは、インキ元ローラ26の回転に伴い各
インキ量調整部材29の先端とインキ元ローラ26の隙
間から送り出され、該インキ元ローラ26からインキ受
け渡しローラ18を介してインキが供給される。
【0027】次に、上記の設定状態から別のカラーイン
キに変更して印刷を行う場合について説明する。まず、
台11(架台43)を固定している左右一対の押さえネ
ジ24を緩め、ストッパ23を回転させてインキ供給ユ
ニット41の固定を解除し、図7に示すようにインキ供
給ユニット41を移動させて手前に引き出す。次に、イ
ンキ供給ユニット41を取り外して外部へ搬出した後、
インキ色の異なる別のインキ供給ユニット41を搬入装
着して差し替える。このとき、インキ供給ユニット41
を位置決めストッパ22に押圧接触させることによっ
て、モータ21の歯車27はインキ元ローラ26の歯車
47と噛み合うとともに、インキ元ローラ26がインキ
受け渡しローラ18に係合する。なお、インキ供給ユニ
ット41の差し替え交換に際して、インキ元ローラ26
とインキ量調整部材29下端との隙間は、インキ供給ユ
ニット41として両者を一体的に着脱させる構造上、再
調整する必要がない。
【0028】このようにして交換されたインキ供給ユニ
ット41においては、従来と同様に、交換した新しいイ
ンキをインキ元ローラ26から並設したインキ受け渡し
ローラ18の外周面に転移供給させ、インキ受け渡しロ
ーラ18の外周面から順次下流のインキローラ群35を
経て版胴33上の刷版34に転移供給させて、次のブラ
ンケット胴37を介してウェブ44上へ印刷させること
ができる。
【0029】本実施形態のインキ供給装置2では、イン
キ供給ユニット41を上述のように着脱可能に構成した
ので、次ぎのような作用効果を得ることができる。 (1) 並設したインキ壷式のインキ供給ユニット41
を各々独立したユニットとして単独で外部に引き出すこ
とができ、しかも、その着脱方法が簡単であるので、各
ユニット41の交換時間が短縮できる。これにより、通
常行われる印刷に加えて、スポット印刷を簡単に切り替
えて行うことが可能となる。 (2) インキ元ローラ26を分割しているため、該ロ
ーラ26の軸長が短くなり、その撓み変形が少なくなる
ので、インキ量調整部材29との隙間調整精度が向上す
る。特に、ゼロ位置が安定し、プリセット精度が良くな
り、刷出し損紙が少なくなる。 (3) 各インキ供給ユニット41におけるインキ元ロ
ーラ26の回転数を各々独立的に調整することが出来る
ため、従来と同様の使用方法に加え、インキ供給量を頁
毎に変更して微調整することも可能である。 (4) インキ元ローラ26とインキ量調整部材29
を、一体的に組み込んだユニットとしているため、着脱
(差し替え交換)に際して、その都度インキ量調整部材
29の前端のゼロ位置調整を行う必要がなくなる。 (5) 構造上、インキ供給ユニット41をインキ壷2
8内にインキを残した状態で着脱させることも出来る。
したがって、インキの色交換時において交換作業が容易
となり、インキの混色も起こらず、確実な色交換がで
き、清掃作業も適当な時に行えばいいので、全体の生産
性を上げることができる。 (6) 上記(1)〜(5)項により、省力化できると
共に、高粘度用の部分色交換ができ、印刷品質が高く、
生産性の高い色交換ができる。
【0030】なお、上記実施形態では、機械横幅方向に
複数に分割したインキ元ローラ26のそれぞれを個々の
モータ21で個々に駆動するようにしたが、本発明はこ
れに限らず、図8に示すように、機械横幅方向に複数に
分割したインキ元ローラ26のそれぞれを機械的に連結
して、これらのインキ元ローラ26を1台のモータ21
で駆動するようにしても勿論良い。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る印刷
装置のインキ供給装置によれば、機械横幅方向にて複数
組のインキ供給ユニットに分割し、各インキ供給ユニッ
トを並設させた印刷装置のインキ供給装置において、
インキ元ローラ機械横幅方向に複数に分割されてい
るとともに、上記各インキ供給ユニットは、上記分割さ
れたインキ元ローラの1つと、該分割された各インキ元
ローラの両側に設けられる側板と、これら分割された各
インキ元ローラと両側の側板とが相俟ってインキ壷を形
成するインキ量調整部材と、該インキ量調整部材に設け
られたインキ量調整装置とをそれぞれ備え、かつ上記各
インキ供給ユニットは一体となって取付可能および取外
可能に構成されており、上記各インキ元ローラの設置側
の下部には上記インキ供給ユニットの装着時にその位置
決めを行う位置決めストッパが配設され、上記各インキ
元ローラの設置側と反対側の下部には上記インキ供給ユ
ニットの固定用スットパが配設されているので、以下の
ような効果が奏される。
【0032】すなわち、並設したインキ供給ユニットを
各々独立したユニットとし単独で外部に引き出して個々
に交換することができ、しかも、その着脱方法が簡単で
り、設置時の位置決めも容易となるので、各ユニット
の交換時間短縮できる。これにより、通常行われる印
刷に加えて、スポット印刷を簡単に切り替えて行うこと
が可能となる。
【0033】また、インキ元ローラを分割しているた
め、該ローラの軸長が短くなり、その撓み変形が少なく
なるので、インキ量調整部材との隙間調整精度が向上す
る。特に、ゼロ点が安定し、プリセット精度が良くな
り、刷出し損紙が少なくなる。しかも、インキ元ローラ
とインキ量調整部材を、一体的に組み込んだユニットと
しているため、着脱(差し替え交換)に際して、その都
度インキ量調整部材の前端のゼロ位置調整を行う必要が
なくなる。
【0034】構造上、インキ供給ユニットを、インキ壷
内にインキを残した状態で着脱させることもできるの
で、インキの色交換時において交換作業が容易となり、
インキの混色も起こらず、確実な色交換ができ、清掃作
業も適当な時に行えばいいので、全体の生産性を上げる
ことができる。
【0035】さらに、本発明では、機械横幅方向に複数
に分割した上記インキ元ローラのそれぞれを個々のモー
タで個々に駆動するようにした場合には、各インキ供給
ユニットにおけるインキ元ローラの回転数を各々独立的
に調整することが出来るため、従来と同様の使用方法に
加え、インキ供給量を頁毎に変更して微調整することも
可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るインキ供給装置の第1の実施形態
を示し、特に新聞輪転機に設備したインキ壷方式のイン
キ供給装置を示す平面図である。
【図2】本発明に係るインキ供給装置の第1の実施形態
を示し、特に新聞輪転機に設備したインキ壷方式のイン
キ供給装置を示す断面図である。
【図3】本発明に係るインキ供給装置の第1の実施形態
を示し、特に新聞輪転機に設備したインキ壷方式のイン
キ供給装置を後方から見た(図1において矢印A方向に
見た)図である。
【図4】本発明に係るインキ供給装置の第1の実施形態
を示し、特に新聞輪転機に設備したインキ壷方式のイン
キ供給装置の要部を概念的に示す図2に対応する断面図
である。
【図5】本発明に係るインキ供給装置の第1の実施形態
を示し、特に新聞輪転機に設備したインキ壷方式のイン
キ供給装置の要部を拡大して示す図である。
【図6】本発明に係るインキ供給装置の第1の実施形態
を示し、特に新聞輪転機に設備したインキ壷方式のイン
キ供給装置の要部を図4において矢印S方向に見た図で
ある。
【図7】本発明に係るインキ供給装置の第1の実施形態
を示し、特に新聞輪転機に設備した各インキ壷方式のイ
ンキ供給装置のインキ元ローラを個々のモータによって
個々に駆動する構造を概念的に示す斜視図である。
【図8】本発明に係るインキ供給装置の第2の実施形態
を示し、特に新聞輪転機に設備した各インキ壷方式のイ
ンキ供給装置のインキ元ローラを機械的に接続し、これ
らのインキ元ローラを1台のモータによって駆動する構
造を概念的に示す斜視図である。
【図9】新聞輪転機における印刷装置の全体構成を概略
的に示す図である。
【図10】新聞輪転機に設備するインキ壷方式のインキ
供給装置におけるローラ群を概念的に示す断面図であ
る。
【図11】新聞輪転機に設備する従来のインキ壷方式の
インキ供給装置の一例を示す斜視図である。
【図12】図11に示したインキ供給装置においてイン
キを交換する様子を示す図である。
【図13】新聞輪転機に設備する従来のインキ壷方式の
インキ供給装置の他の例を示す斜視図である。
【図14】図13に示したインキ供給装置におけるイン
キ交換のための構造を示す断面図である。
【符号の説明】
1 印刷装置 2 インキ壷型インキ供給装置 11 台 12 ビーム(横梁) 13 支持ブロック 14 支点軸 15 インキ元ローラ 16 配管 17 着脱ユニット 18 インキ受け渡しローラ 20 側板 21 モータ 22 位置決め用ストッパ 23 固定用ストッパ 24 押さえネジ 25 支点軸 26 インキ元ローラ 27 歯車 28 インキ壷 29 インキ量調整部材 30 インキ容器 31 インキポンプ 32 ドクタブレード 33 版胴 34 刷版 35 インキローラ群 36 インキ着けローラ 37 ブランケット胴 38 バルブ 39 継ぎ手 40 継ぎ手 41 交換型壷式インキ供給ユニット 42 インキ量調整装置 43 架台 44 ウェブ 46 架台 47 歯車 48 ビーム 49 仕切板 50 インキトレー 51 シャッタ 52 底板 53 側板 54 位置センサ 55 駆動機構 56 湿し水装置 57 モータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−200962(JP,A) 特開 昭60−161153(JP,A) 特開 昭51−96609(JP,A) 実開 平4−102846(JP,U) 実開 昭48−70702(JP,U) 特公 昭52−8722(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41F 31/04 B41F 31/26 B41F 31/30

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機械横幅方向にて複数組のインキ供給ユ
    ニットに分割し、各インキ供給ユニットを並設させた印
    刷装置のインキ供給装置において、上記 インキ元ローラ機械横幅方向に複数に分割されて
    いるとともに、上記各インキ供給ユニットは、上記分割
    されたインキ元ローラの1つと、該分割された各インキ
    元ローラの両側に設けられる側板と、これら分割された
    インキ元ローラと両側の側板とが相俟ってインキ壷を
    形成するインキ量調整部材と、該インキ量調整部材に設
    けられたインキ量調整装置とをそれぞれ備え、かつ上記
    各インキ供給ユニットは一体となって取付可能および取
    外可能に構成されており、 上記各インキ元ローラの設置側の下部には上記インキ供
    給ユニットの装着時にその位置決めを行う位置決めスト
    ッパが配設され、上記各インキ元ローラの設置側と反対
    側の下部には上記インキ供給ユニットの固定用スットパ
    が配設されている ことを特徴とする印刷装置のインキ供
    給装置。
  2. 【請求項2】 機械横幅方向に複数に分割した上記イン
    キ元ローラのそれぞれを個々のモータで個々に駆動する
    ようにしたことを特徴とする請求項1に記載の印刷装置
    のインキ供給装置。
  3. 【請求項3】 機械横幅方向に複数に分割した上記イン
    キ元ローラのそれぞれを機械的に連結して、これらのイ
    ンキ元ローラを1台のモータで駆動するようにしたこと
    を特徴とする請求項1に記載の印刷装置のインキ供給装
    置。
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