JPH1176363A

JPH1176363A - ツボ等の押圧具

Info

Publication number: JPH1176363A
Application number: JP26769797A
Authority: JP
Inventors: Shunichi Suda; 俊一須田
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1997-09-12
Filing date: 1997-09-12
Publication date: 1999-03-23

Abstract

(57)【要約】【課題】素人である使用者が片手によって把持した状
態で自らの身体、或は他人の身体のツボ、患部を押圧す
ることにより、疲労を伴わない軽い労力により、プロの
指圧師、マッサージ師等による治療に匹敵する長期的且
つ有効な治療効果を得ることを可能にしたツボ等の押圧
具を提供する。【解決手段】少なくとも一つの頂部３、４、５、６を
有したブロック体２であって、該頂部の反対側は略平坦
面となっており、該頂部は身体のツボ、患部を押圧する
に適した寸法、形状に設定されている。この略平坦面
は、該略平坦面を人手の掌に当接した状態で上記ブロッ
ク体を把持し易い構成を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明はツボ等の押圧具に関
し、特に素人である使用者が片手によって把持した状態
で自らの身体、或は他人の身体のツボ、患部を押圧する
ことにより、プロの指圧師、マッサージ師等による治療
と同様の治療効果を得ることを可能にしたツボ等の押圧
具に関する。

【０００２】

【従来の技術】肩、首、腰、その他の身体部位の筋肉が
こったり、痛む場合には、従来から指圧、マッサージ、
鍼、灸、湿布等々種々の治療方法が有効であることが知
られており、これらの治療方法の中でも指圧は患者自ら
が比較的容易に実施できる便利な治療方法として知られ
ている。しかし、指圧による治療効果は、指の疲労度が
大きいこともあって、素人が施す場合と玄人が施す場合
とでは大きな差があり、素人が行う場合には短期的、表
層的な治療効果しか期待できないのが実態であった。ま
た、従来ツボ押し棒のような押圧具が知られてはいる
が、このツボ押し棒は、患者自らが使用する場合は勿
論、他者によって治療を受ける場合に於ても、対力を必
要とする為、疲労し易く、効果が少なかった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明は上記に鑑みて
なされたものであり、素人である使用者が片手によって
把持した状態で自らの身体、或は他人の身体のツボ、患
部を押圧することにより、疲労を伴わない軽い労力によ
り、プロの指圧師、マッサージ師等による治療に匹敵す
る長期的且つ有効な治療効果を得ることを可能にしたツ
ボ等の押圧具を提供することを目的としている。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項１の発明は、少なくとも一つの頂部を有した
ブロック体であって、該頂部の反対側は略平坦面となっ
ており、該頂部は身体のツボ、患部を押圧するに適した
寸法、形状に設定されていることを特徴とする。請求項
２の発明は、上記略平坦面は、該略平坦面を人手の掌に
当接した状態で上記ブロック体を把持し易い構成を備え
ていることを特徴とする。請求項３の発明は、上記ブロ
ック体は、多角錐形状であることを特徴とする。請求項
４の発明は、上記ブロック体は、三角錐形状であること
を特徴とする。請求項５の発明は、上記多角錐形状のブ
ロック体の各頂部の形状を夫々異ならせたことを特徴と
する。請求項６の発明は、上記ブロック体は円錐形状で
あることを特徴とする。

【０００５】

【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示した形態
例により詳細に説明する。図１(a) (b) (c) (d) 及び
(e) は本発明の一形態例のツボ等の押圧具の構成を示す
正面図、平面図、底面図、右側面図、及び左側面図であ
り、図２は使用状態の説明図である。このツボ等の押圧
具１は、多角錐形状、例えばテトラポット形状（三角錐
形状）を有したブロック体２から成り、４つの頂部３，
４，５，６を有したブロック体であって、各頂部３〜６
の反対側（対向面）は略平坦面３ａ，４ａ，５ａ，６ａ
となっている。該頂部３〜６は身体のツボ、痛みやこり
等の症状を呈する患部を押圧するに適した寸法、形状に
構成される。この形態例では、各頂部の形状を異ならせ
ることにより、一つの押圧具１により、症状、身体部位
等の条件の違いに応じた処置を施し得る様に配慮してい
る。具体的には、頂部３は先端が尖っており、頂部４は
比較的平坦な面に多数の凹凸、溝等を形成して網目状に
したもの、頂部５は小突起を形成したもの、頂部６は大
きなＲを有した湾曲形状を有したもの、というように任
意に設定してある。

【０００６】各頂部３〜６の裏側に位置する略平坦面３
ａ，４ａ，５ａ，６ａは、このブロック体２を人手によ
り把持する時に、略平坦面を掌に当接させることにより
安定して把持し易くなっている。そして、略平坦面を掌
に当接させて把持することにより、該略平坦面の反対側
に位置する頂部が掌上に突出した状態となるので、ツボ
等に頂部を当てる際に押圧操作性が極めて良好な状態と
なる。ブロック体２の材質としては、木材、金属、樹脂
等々種々の材質を選定可能であり、また、その硬度とし
ては全体を剛体としたもの、全体を弾性材料から構成し
たもの、或は頂部のみを剛体、或は弾性材料から構成し
たもの等を選定できる。また、ブロック体の寸法として
は、個人差、人種、男女の違い等に応じて種々選定可能
であるが、例えば隣接し合う２つの頂部間の間隔（稜線
の長さ）が７〜１０ｃｍ程度となる様に設定する。ま
た、ブロック体２の形状としては、略三角錐に限らず、
四角錐、五角錐等々多角錐形状であればよい。なお、こ
こで多角錐というのは厳密な意味の多角錐ではなく、把
持し易さ、操作し易さを考慮して稜線にＲを付与した
り、略平坦面を凸状、凹状に構成する等の変形は全て本
発明における多角錐に含まれるものである。更に、ブロ
ック体は、少なくとも一つの頂部と、この頂部に対向す
る略平坦面を有した形状、例えば円錐体であってもよ
い。

【０００７】以上の構成を備えた押圧具１を用いて、こ
り、痛みを有する患部を押圧して治療する場合には、掌
に略平坦面（例えば３ａ）を当てた状態でブロック体２
を把持することにより掌上に突出した頂部３を患部やツ
ボに押し当てて指圧やマッサージを行う。この押圧具１
を用いた治療は、患者自らが行ってもよいし、患部やツ
ボに手が届かない場合には、他者に頼んで行ってもよい
が、いずれも場合に於ても、頂部が十分な硬度と、患部
等を刺激するに適した形状を有している為、掌から略平
坦面に対して軽い力を加えるだけで、頂部が強い力で患
部等に食い込み、有効な治療効果を発揮することがで
き、作業者が疲労しにくい。また、この押圧具１は、人
手によって把持するばかりで無く、略平坦面下向きにし
て床面等の平坦な面上に置いた状態で、上向きに突出し
た頂部の上に患部（例えば、足の裏、背中等）を乗せる
ことにより、ツボ押しを行うこともできる。具体的に
は、例えば椅子に座った状態で足裏が接する床面上にこ
の押圧具１を配置することにより、座りながら足の裏を
指圧、マッサージすることができるので、一人の作業で
あっても疲労を伴わずに有効にこりや痛みを治療するこ
とができる。更に、この押圧具１は、形状が単純である
為、コスト的に有利である。

【０００８】次に、図３は本発明の他の形態例であり、
この形態例では、ブロック体２の少なくとも一つの頂部
に設けた穴１０によって別部材から成る押圧部材１１を
突出入可能に支持すると共に弾性部材１２によってこの
押圧部材１１を突出方向に常時付勢するようにした構成
が特徴的である。この形態例の押圧具によれば、弾性部
材によって突出方向に付勢された押圧部材１１を患部に
押し付ける時に弾性部材が弾性部材に抗して引っ込むの
で、治療効果を更に高めることができる。或は、この弾
性部材１１を、ブロック体２内に設けた図示しないモー
タ、電磁石等の駆動源によって振動、突出入させること
により、治療効果を高める様にしてもよい。この場合の
電源としては、バッテリー、商用電源等を利用できる。

【０００９】次に、図４は本発明の他の形態例であり、
このツボ等の押圧具１は、球形のブロック体２の表面
に、所定の配置で４つの頂部３，４，５，６を有したブ
ロック体であって、各頂部３〜６の反対側（対向面）は
略平坦面３ａ，４ａ，５ａ，６ａとなっている。厳密に
言えば、各略平坦面３ａ，４ａ，５ａ，６ａは、平坦で
は無く、湾曲面ではあるが、頂部に対向する面は本明細
書中では請求の範囲における略平坦面という概念に含ま
れるものである。各頂部３〜６は身体のツボ、痛みやこ
り等の症状を呈する患部を押すことにより、症状の緩和
に役立つ部分であり、略平坦面３ａ，４ａ，５ａ，６ａ
は、本押圧具を把持して使用する際の持ち易さ、操作の
し易さを高める面である。

【００１０】

【発明の効果】以上のように本発明のツボ等の押え具
は、少なくとも一つの頂部と、この頂部に対向する略平
坦面を備えたブロック体から成るので、素人である使用
者が片手によって把持した状態で自らの身体、或は他人
の身体のツボ、患部を押圧する作業を、疲労を伴わない
軽い労力により実施できる。このため、プロの指圧師、
マッサージ師等による治療に匹敵する長期的且つ有効な
治療効果を得ることが可能となる。また、この押圧具
は、コスト適にも極めて低廉である。

【図面の簡単な説明】

【図１】(a) (b) (c) (d) 及び(e) は本発明の一形態例
のツボ等の押圧具の構成を示す正面図、平面図、底面
図、右側面図、及び左側面図。

【図２】本発明の押圧具の使用状態の説明図。

【図３】本発明の他の形態例のツボ等の押圧具の一例の
断面図。

【図４】本発明の他の形態例のツボ等の押圧具の一例の
断面図。

【符号の説明】

１ツボ等の押圧具、２ブロック体、３，４，５，６
頂部、３ａ，４ａ，５ａ，６ａ略平坦面、

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】少なくとも一つの頂部を有したブロック
体であって、該頂部の反対側は略平坦面となっており、
該頂部は身体のツボ、患部を押圧するに適した寸法、形
状に設定されていることを特徴とするツボ等の押圧具。
【請求項２】上記略平坦面は、該略平坦面を人手の掌
に当接した状態で上記ブロック体を把持し易い構成を備
えていることを特徴とするツボ等の押圧具。
【請求項３】上記ブロック体は、多角錐形状であるこ
とを特徴とする請求項１記載のツボ等の押圧具。
【請求項４】上記ブロック体は、三角錐形状であるこ
とを特徴とする請求項２記載のツボ等の押圧具。
【請求項５】上記多角錐形状のブロック体の各頂部の
形状を夫々異ならせたことを特徴とする請求項３記載の
ツボ等の押圧具。
【請求項６】上記ブロック体は円錐形状であることを
特徴とする請求項１記載のツボ等の押圧具。