JP2007537774A6 - マッサージ器具セット - Google Patents

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Abstract

本発明は、身体全域に対する種々のスエーデン式マッサージの実施に使用するのに適した一組の手持ち式マッサージ器具に係わるものである。該器具は、使用者が、自己マッサージできるように、また施療者が、スエーデン式マッサージやアロマセラピー・マッサージを必要としている人々にマッサージを行ったり補助したりすることができるように設計されている。

Description

本発明は「頭の先から足の指まで」の全身マッサージに使用する1組の手持ち式マッサージ器具に関するものである。本発明は、4個の主な器具を含み、器具の各々が体の特定部分のマッサージに使用するように設計されている。すなわち、胴部用器具、頭部用器具、足用器具、顔面用器具である。各マッサージ器具は、使用対象の特定身体部位に関連する特定のマッサージ運動を行う。
簡単に言うと、胴部用器具は、種々の深部組織及びリンパ排液のマッサージ運動に加えて、体幹と四肢とを含む胴部全体の3種の標準的なスエーデン式マッサージ、すなわち、エフリュラージュ(軽擦法)、ペトリサージ(揉捏法)、摩擦法(ラビング)に使用される。頭部用器具は、圧覚点治療に加えて、3種の主な標準インド式マッサージ運動、すなわち軽擦、波動、押圧の各運動を行うが、これらの運動は、大雑把に言って、スエーデン式マッサージのエフリュラージュ、ペトリサージ、摩擦法に比較できる。顔面用器具は、手持ち式のマッサージ器具に関わり、3種の顔用の標準マッサージ、すなわちエフリュラージュ(軽擦)、ペトリサージ(揉捏)、圧覚点治療に使用する。足用器具の発明は、手持ち式マッサージ器具に関わり、該器具は、振動、エフリュラージュ、ペトリサージ、レフレクソロジー圧覚点治療に使用する。
冒頭で述べたように、本発明は、1組のマッサージ器具、それも、手持ち式で、機能を発揮するために機械式又は電気式の可動部材を必要としない形式のものに関する。特に、このマッサージ器具セットは、広範囲の種類のマッサージを実施するのに使用できる。すなわち「スエーデン式」又は「アロマセラピー」マッサージ(主要体部用器具)、レフレクソロジー又は圧覚点治療(足用器具)、インド式頭部マッサージ(頭部用器具)、顔面マッサージ(これは、スエーデン式及びアロマセラピーによる運動と圧覚点治療から成る)(顔面用器具)。確実に行うために、提案の器具セットは、一方の人(施療者)が他方の人(被施療者)に対して使用するか、一人で自分に使用するか、いずれかが可能である。後者の場合、「施療者」と「被施療者」が同一人となろう。
胴部用器具の使用時に適用可能なスエーデン式とアロマセラピーのマッサージ運動は、深部組織及びリンパ排液マッサージ運動に加えて、3つの基本的な種類の運動、すなわちエフリュラージュ、ペトリサージ、摩擦法から成っている。
エフリュラージュは、被施療者の皮膚を片方又は両方の手のひらを用いて穏やかに、しかし強く押圧して行う緊張緩和の長い軽擦運動から成るものである。体幹及び四肢のマッサージの場合には、僅かに押圧力を強くして、心臓の方向へ(求心的に)さすってリンパ及び血液の循環を改善させる。かなりゆっくりとした連続的な運動を行うことが重要である。大事なことは、手のひらを平らにして、マッサージする部位の輪郭に合わせて穏やかに皮膚上を押圧し、常に均一の圧力を加えることである。エフリュラージュは、常にマッサージの開始時に行い、当該部位の緊張を和らげてマッサージ運動になじませる。エフリュラージュは、またマッサージを穏やかに終わらせるために、施療時間の終わりに行ったり、つなぎの軽擦に用いたりする。つまり、より刺激的な按撫運動の前や間に行うか、又は身体の別の複数箇所をマッサージする前や間に用いる。
ペトリサージ運動は、皮膚及び筋肉を揉みほぐす種々の形式を含んでいる。これらの揉捏運動により、複数層の組織が刺激されることにより筋肉組織の強化が助けられ、またその区域への酸素/栄養物の豊かな血液の供給増加や、その区域からのリンパ(老廃物)の排出増加が助けられる。揉捏運動は、筋肉に対し筋肉を、又は骨に対して筋肉を、更にはこの両方を揉みほぐして、筋肉内の緊張を緩和するために利用される。軽い揉みほぐしは、筋肉の上層を和らげ、通常、年配者、虚弱者、幼少の者に実施される一方、強い揉みほぐしは、より深い層の筋肉に作用し、通常、極めて健康な成人に適用される。ペトリサージはより深部へのマッサージ運動であり、したがって、骨ばった区域に余りに激しく行うと不快のみならず苦痛さえ与え得るので、概して、筋肉の密な区域にのみに適用される。
摩擦法は、結合組織に対する運動としても知られ、親指、指尖、指関節の特に筋肉の緊張している部位に直接深部圧力を加えるのに利用される。特定の緊張部位や筋肉の痙攣又は攣縮定部位(特に背中や頚部)に集中的に適用するのに極めて有用であり、幾つかの形式で利用できる。静圧(発痛点圧としても知られ、発痛点治療に利用される)は、筋肉の緊張点へ徐々に体重をかけることにより、回転運動を加えずに圧力がゆっくりと深部へ達するように加えられ、数秒後に除圧される。こうすることにより、緊張の解除や血流及びリンパ流の刺激が助成される。あるいはまた、硬直させた人差し指で小さな「前後運動」(筋肉繊維横断法cross−fibre又は平行摩擦法で使用される)を行うか、親指を用いて密接して円運動(円形摩擦法で使用される)を行う。別の摩擦形式では、指関節が使用され、脊柱及び頚部の両側やその他の部位の緊張を解除するために、拳をゆるく握って指関節を使用して押圧される。骨ばった箇所には、摩擦の動きを深くし過ぎると、不快感を生じるので、いかなる種類の摩擦も直接には適用しない。
深部組織のマッサージでは、慢性的なパターンの筋肉の緊張を解除するのに、ゆっくりした軽擦、直接押圧、摩擦のいずれかを用いる。これらの動きは、指、母指、肘のいずれかを用いて筋肉の列理を横断する方向(筋肉繊維横断法)で行われることが多い。このマッサージは、スエーデン式マッサージより押圧力が大きく、より深い筋肉層で行われるため、深部組織マッサージとよばれる。このマッサージは、また、より局所的で、特定問題部位に対し集中的に行われ、関連する複数筋肉層すべてに行われる。深部組織マッサージは、より集中的に行うのに適しているので、しばしば、より以上に力を制御する必要があり、このマッサージを施療する人員による高いレベルの力の加減が要求されることがある。
足用器具を使用するマッサージに適用される動きは、レフレクソロジー(圧痛点治療)と、スエーデン式マッサージ運動、すなわちペトリサージ、「こぶし使用式」(du poing)エフリュラージュ、振動法とを含んでいる。
振動法は、緊張や凝りを和らげるために、筋肉を「揺り動かす」目的のスエーデン式マッサージに使用される。振動法の適用により苦痛は著しく和らげられ、神経経路から障害が除去され、筋肉は「びっくり」させられ、緊張が解除されると考えられる。被施療者の必要に応じて、刺激的な軽擦か、緊張緩和的な軽擦のいずれかを行うことができる。振動法には、「叩打法(hacking)」、「軽打法(tapping)」、「強打法(pounding)」、「コップ法(copping)」を含めることができる。これらは、いずれも被施療者の皮膚との幾種類かの打撃接触を伴い、活発で、適度に軽度であるのがよい(被施療者の傷害や不快を防止するため)。
ペトリサージの運動は、既述のように、種々の形式の皮膚及び筋肉の揉みほぐしを含んでいる。足には広がりのある区域が限られているため、大抵のペトリサージは、極めて局限された範囲内での小さい運動である集中ペトリサージとなろう。この場合、動きは強くなり、足の肉付きのよい部位全域にわたる小さな円運動により筋肉区域を動かすことを伴う。軽度の揉捏は筋肉表層を和らげるのに対し、より強い揉捏はより深部の筋肉に作用する。
「こぶし式」マッサージ(通常、近位指節間関節と中手指節関節との間の区域を含むこぶしの平らな部分、すなわち各指の付け根と中間関節との間の部分で行う)は、エフリュラージュの一形式であり、足のような小さな、輪郭付けられた区域に適用するのに好都合であり、一方向の押圧運動又は「こすり」運動(足の裏の範囲内で)を必要とし、これによって、血液及びリンパの循環の増進が助けられる一方、足の筋肉の緊張除去を助ける緩和運動も与えられる。
レフレクソロジー(圧覚点治療)の理論は、足に埋収されている神経末端は、身体の全区域を通る経路に接続されており、該神経末端の刺激により、該経路内のバランスの促進が助けられて、緊張緩和が助長され、主要器官が刺激され、体内の自然治癒過程が全般的に促進されることで、全身の良好な健康状態が達成される、というものである。レフレクソロジー治療には、足の裏及び甲の圧痛点の集中的なマッサージが含まれる。反射点は小さいので、精密さが重要である。施療者は、通常、足の表面の反射点を押圧するには親指を用い、身体の自然的な自己治癒能力を刺激する。しかし、レフレクソロジーでの親指の長期使用が原因で、RSIがよく起こる。すなわち、長期間のレフレクソロジーで親指に圧力が加わることで、しばしば施療者の親指に半永久的又は永久的な障害が生じる。本発明の提案による器具は、しかし、親指や手に過度の圧力を加えることなく、局所的なペトリサージ、「こぶし式」エフリュラージュ、レフレクソロジーの圧覚点押圧ができるように設計されている。このため、足マッサージの被施療者は、施療者の疲れや障害なしに、長時間の、より徹底的な足マッサージが受られる。
頭部用器具の使用時に利用される運動は、基本的なインド式頭部マッサージに含まれる運動であり、該マッサージは、頭皮区域に直接に加えられる3種類の運動から成っている。すなわち、軽擦法(緊張緩和)、波動法(刺激)、押圧/振動法(血流改善)である。インド式頭部マッサージのルーチン中に、頭皮のマッサージに加えて、スエーデン式マッサージのエフリュラージュ、ペトリサージ、摩擦法を、付加的運動として頚部及び肩に適用することができる。
頭部と身体への軽擦法の効果は、スエーデン式マッサージのエフリュラージュの効果と似ている。この効果は、指先を用いて長時間にわたり行われる緊張緩和の軽擦運動によるもので、被施療者の頭皮が穏やかに押圧し頭皮への血液循環/リンパ流を改善し、緊張緩和を促進する。常に一様な圧力を得るためにはかなり緩慢な連続運動が重要である。軽擦法は、常にマッサージ開始時に使用され、緊張を緩和し、マッサージ運動に当該部位を慣らす助けをする。また軽擦法は、マッサージを穏やかに完了するために施療終了時に使用される。軽擦法は、また、つなぎの軽擦運動として、より刺激的な軽擦の前、又は軽擦の間に使用される。
頭部に対する波動運動の効果がスエーデン式マッサージのペトリサージ効果と似ている点は、通常、より強い力で按撫して頭部の皮膚及び筋肉を刺激する点である。この運動により、複数層の組織が刺激されて筋肉組織の強化が助けられる上に、当該部位への血液供給の増進が助けられる。この波動運動は、頭蓋骨に対して筋肉を按撫するために使用され、筋肉内に生じていた緊張が、それによって緩和される。同時に、波動運動は、またリンパ(基本的に血液老廃物から成る)の流れをも改善する。波動運動は、より強い運動であり、通常、軽擦法に続いて行われる。
押圧技法(圧覚/発痛点治療)は、指圧療法に基づいており、指先(通常は親指)と手のひらの「かかと」(小指球、すなわち尺骨側の筋肉丘と母指球隆起とを含む)を用いて頭皮表面の圧覚/発痛点を最大10秒間穏やかに押圧することで緊張を緩和し、血液/リンパの流れを改善し、身体の自然的な自己治癒能力を刺激する。指圧は、鍼療法の場合と同じ「つぼ」を利用するが、鍼ではなく指先による穏やかだが、しっかりとした押圧力を利用する。指圧を用いる利点には、痛みの緩和、身体の種々の系のバランス、全身の良好な健康の維持が含まれる。インド式頭部マッサージの圧覚点治療は、緊張の緩和、血液及びリンパの循環増進を助け、身体の深部の緊張解除を可能にし、したがって健康を増進する。
顔面用器具を用いて行う顔面マッサージ運動は、スエーデン式マッサージ及びアロマセラピーの手法を含み、スエーデン式マッサージ及びアロマセラピーで利用される3種の基本運動から成っている。すなわち、エフリュラージュ、ペトリサージ、圧覚点の利用である。顔は比較的小さい骨ばった区域なので、どのマッサージも施療の圧力及び速度は、より低くされよう。
既述のエフリュラージュは、血流及びリンパの流れを促進する押し流し(sweeping)及び緊張解除の軽擦であり、顔面マッサージの開始時には、常に痛みの緩和に利用され、当該部位が運動に慣れるのを助け、加えて、施療終了時には、マッサージを穏やかに終了させるために利用される。エフリュラージュは、またつなぎの軽擦処置として、より刺激的な按撫の前、又は間に使用される。
ペトリサージは、これも既述のように、より強い運動であり、通常、エフリュラージュに続いて行われ、通常、小さい円運動(顔の上部)と、大きい円運動(顔の下部)とで顔面筋肉の複数区域をマッサージすることを伴う。軽度の揉捏が筋肉の表層を和らげるのに対して、より強い揉捏は、より深部の筋肉に作用する。
指圧は刺鍼術と同じつぼを利用し、既述のように、鍼ではなく指先で穏やかだが強い圧力を加える。指圧を用いる利点は、痛みの除去、身体諸系のバランス回復、全身の良好な健康状態が維持される点である。顔のマッサージでの圧覚点治療により、緊張の緩和、血液及びリンパの循環増進が助けられ、身体深部の緊張解除が可能になり、健康状態が促進される。
本発明による種々の器具は、胴部用器具、顔面用器具、頭部/頭皮用器具、足用器具である。これらの器具の各々は、全身マッサージ用の完備した器具を含み、以下でそれらを詳述する。
胴部用器具
胴部用器具に関して、本発明の目的は、施療者が容易に使用でき、かつ3種のスエーデン式マッサージ法を適用して被施療者に有用なマッサージを施しうる完全自蔵型の器具を提供することである。本発明の一部を構成するこの胴部用器具(「揉捏器具(Kneader)」と呼ばれる)は、軽量で、可動部又は付加部を有せず、すべてを完備し、使用が容易である。この器具は、衣服の上から使用できるが、潤滑剤を塗った後に皮膚に直接使用することもできる。
現在入手可能な種々のマッサージ器具は、ほとんどすべてが1種類のマッサージ運動以外は不可能である。このことは、被施療者にとって、必ずしも好都合ではなく、1つの器具が1種類のマッサージにしか使用できない場合には、その器具を別の種類のマッサージに使用すれば、被施療者には不快感又は傷害を与える恐れがあるだろう。同じように施療者も、不適切に器具を使用することにより手に不快を覚えるか傷害を受ける恐れがあろう。例えば米国特許第6,241,696号(以下「696特許」と記す)は、数個の全方向ボールを有する手持ち式器具に係わり、エフリュラージュ式の運動に使用できる。この器具の限界は、エフリュラージュの場合の従来の手の姿勢と異なり、手が平らにしないので、効果的なエフリュラージュは全く実施できないことである。エフリュラージュは、常に、マッサージされる部位の輪郭に対し平らに手のひらを押し付けて行われる。そうすることにより、心臓への血流が増し、リンパが身体をめぐって対応(近位)リンパ節へ移動する。
全方向ボールは、事実上球根状であるため、ボールの広がりの上での効果は、各球体の頂点が皮膚と接触する箇所に限定され、更に、ボールが隣の各後続ボールと間に幾つかの非接触区域が生じる。可動の球体は広がりの上で制限があるため、一定の又は安定的な箇所を形成しようとしてもできず、したがって、効果的なペトリサージに要する圧力が制限されることから、ペトリサージの適用も制限されてくる。このことを施療者が過剰に補償(施療者の手で器具に対し)しようとして、幾らかの時間の間、より大きい圧力を加えて、一箇所を強く押圧しすぎると、施療者にも被施療者にも苦痛を与える結果となる恐れがあろう。「696特許」は、球根状であるため、狭い区域(すなわち首筋や足等)では扱いにくく、狭い静的な区域に適用できないため、摩擦法の使用は除外される。更に、摩擦法は、この特許ではボールが自由に動きすぎ、適正な摩擦を集中的に維持できないため、実施できない。加えて、オイルやクリームは、ソケット内に残留して、ボールの全方向運動を妨げるため、この器具では使用できない。
特許WO92/21310(以下「310特許」と記す)は、手持ち式器具に係わり、深部へ加圧するペトリサージ式の運動に使用可能な連結フレームによって互いに結合された球根状突出部を含んでいる。この器具では、エフリュラージュは適正には実施できない。この器具の球体は、全方向式ではなく、球体を連結するフレームにより位置が離れすぎているため、どんな種類の滑り運動も不均一になり、被施療者に苦痛を与えかねない。エフリュラージュを試みるさいに圧力を加えすぎると、球体は(皮膚への球体の接触点が制限されるために)皮膚に不快な圧力を加え、連結フレームの縁部が皮膚に掻き傷を与えることになろう。完全に組み立てた場合、各コーナーに球根状の突出部を有する方形のフレームが形成される。施療者は、マッサージ運動時には、人差し指と中指を方形の中空の中心へ挿入することで器具を操作するよう勧められる。
指の挿入時に、手のひらを伏せた(下向き)姿勢のままだと、どの種類の動きも指に邪魔されるので、手のひらは上向き(仰向け姿勢)でなければならず、指の第1指と第2指の区域(遠位及び/又は近位の指節間)はフレーム下部に押し付けられ、手のひらの縁部(母指球及び小指球の隆起部)はフレームの上部に載せられ、これにより、強い限定された手及び手首の運動が行われる。これらの位置決めによって、ペトリサージ式の運動は、2つの連結された球体とフレームの対応片とによって覆われた区域に限って許容される。
前記の理由(球体と連結部を形成する摩擦縁部との運動の広がりが限定されている)ので、実施できるのは極めて基本的な軽度のペトリサージのみであり、「310特許」自体は、小さい広がりによりよく適用されるとはいえ、大きい部位には適用できない。しかし、そのばらばらにした単一の球体の構成では、効果的な摩擦運動を実施できる。しかし、施療者の手首に対する適当な支持体を欠くため、極めて限定的な運動が、限られた圧力で可能なだけである。この器具は、したがって完璧なマッサージには使用できず、長期にわたる場合には、施療者に手首/指関節の問題が生じよう。結局のところ、この器具は、自蔵型ではなく、往々にして1個、2個、4個のいずれかの球体用にばらばらにされるので、施療者は「310特許」では大きい圧力又は運動を加えることができない。なぜなら、この器具は、ばらばらにされると、中程度の運動で施療者や被施療者に苦痛を与えたり、障害を生じさせる恐れがあるからである。
米国特許第6,241,694号(以下「694特許」と記す)は、エフリュラージュ、ペトリサージ、摩擦法の各運動を実施するための突出部と平らな部材とを備えた手持ち式の器具に係わる。この器具は、完全自蔵型の器具で、オイルを塗布しても塗布しなくとも使用できる。中央に3角形の空所を有する3角形状を有し、該空所に施療者が手を差し込んで器具を掴み、種々に使用できる。この器具は、直線状の縁部を有し、この縁部を用いてエフリラージュが行われる。理論的には、この直線状の縁部がエフリュラージュ実施に必要な広がりの長さを有しているが、縁部の幅は限られており(指の幅程度)、縁部の長方形の形状特徴のため、縁部が多すぎ、その縁部が、何らかの力で体の平らな区域(例えば背中)を押圧した場合、掻き取り効果を生じて、被施療者に不快感及び/又は苦痛を与える恐れがある。同じことは、丸みを帯びた体部、例えば腕や肩にエフリュラージュを適用するために設けられている第2のアーチ形縁部にも当てはまる。「694特許」は、また3角形の各頂点から突出する脚部材と、ペトリサージ及び摩擦法用の延長第3コーナーとを有している。
ペトリサージ運動に3個の脚部材を使用する場合、施療者は、「694特許」の器具を平らなうつ伏せ(下向き)姿勢に変えて、縁部を掴んでねじり運動させねばならない。この運動は、手首や手では極めて行いにくく、運動に努力と器用さが要求され、運動に力を加える場合には、施療者を急速に疲れさせ、手首を過伸展させる恐れがある。3個の脚部材が器具の3角形状の各頂点外側から延びているので、皮膚に接触するのは、これらの脚部材に限られ、間に大きな非接触区域が残される結果となる。該脚部材は、凹状のアーチ形中央部を有するように丸くされている。該脚部材は小さいため、先端が鋭すぎ、凹状中央部が吸引力を生じさせ、このため、力が激しく加えられすぎると、不快感及び/又は刺激を生じさせる。第3の延長縁部は、より深部のペトリサージ及び/又は摩擦運動用である。3角形の空所内へは指が挿入され、3角形の頂縁部には手の平が載せられることで、摩擦に必要な重さが得られる。
この姿勢は理論的には摩擦運動に適しているが、実際には効果がない。延長尖端が、この場合も小さくかつ細すぎるので、2つの別個の縁部は、深部組織に適用する場合には不快感を与えることになろう。加えて、手の姿勢は回転運動には適しているが、摩擦運動に必要な前後運動には不適である。これは、「694特許」に記載されている器具が、手首を硬直させ、おそらく過伸展するようにさせるためである。この器具は多機能型といっていいが、極端に複雑であり、適切な使用には、おそらく一般人の能力と忍耐を超える器用で熟練した腕を必要とする。最後に、中央の3角形の空所は、マッサージ運動に器具を適用する場合に、指を挿入するためのものであることに触れておく。この空所は小さいため複数の指を束にせねばならず、その結果、不快感を生じ、指への血液供給が制限されることで痙攣を生じかねない。また「694特許」では、指を挿入する余地が欠けることで、例えば摩擦運動を行う間に作用させねばならない圧力が、均一には分配されず、その結果マッサージが被施療者に対し効果も安楽も与えない。
本発明の革新的な点は、この新規のマッサージ器具が、被施療者に効果的かつ元気付けるマッサージが可能になる一方、器具の設計が、本発明の施療者にとって最大の快適さを与える点である。本発明の器具は、例えばプラスチック、石材、樹脂、木材、金属等、どのような耐久性のある材料でも形成できる。この器具は、オイルその他の潤滑剤と一緒に使用する場合には、洗浄しやすい材料で作るのが望ましい。また、この器具は、温水又はマイクロ波を用いて加熱可能な材料で作ることもできるが、その種の材料は、(マッサージ中に加熱された器具で施療者又は被施療者が熱傷や火傷受けることなしに)十分な時間にわたり熱を維持できるものがよい。そうすることで、被施療者は、マッサージ中に熱の使用の恩恵を受けられる。あるいはまた、器具上部1の4分の一のところを中空にして、マッサージ中に熱を使用するために、電池作動式の加熱装置及び/又は赤外線装置を装入することもできる。
該器具の中間部は、個別の指用のリング又は穴2が設けられ、施療者の手の指を受容する。指を挿入してからリング部分[の周り?]を柔らかにだが、しっかりと掴んで、こぶしを握る。器具の下部4の大部分が、なだらかな凸状に形成され、こぶしを握るとできる手の自然の曲線、つまり小指球と母指球の隆起(手の平の、肉付きのいい基部、つまり手の「かかと」)に事実上従うように設計されている(図1−図4)。該器具の下部が凸状であることで、指をリング部分に挿入してこぶしを握ると、施療者は楽な「自然の」握りが可能になる。手の「かかと」が自然に凸状のアーチに適合するからである。結果的に、器具は、事実上こぶしの一部となり、手首を支え、力の主な勢いが肩と腕の運動から生れる。このため、施療者は、強い均一な圧力を最小の努力で加えることができ、この作業を長時間続けることができ、被施療者に恩恵が与えられる。あるいはまた、(図5−図8に示すように)この揉捏器具の1変化形では、器具の下部5の大部分が凹状になっている。この変化形は、使用時、特に手の小さい施療者には楽と思われる。なぜなら、手の「かかと」が下部の凹部5に楽に自然に適合するだろうからである。
該器具の「側縁部」又は「コーナー」3は、また、なだらかに丸くされており、施療者にとって楽であると同時に、深部マッサージ(特にペトリサージ又は摩擦運動)のさい、器具のどの区域も被施療者の皮膚に「突込まれ」たり、皮膚を「抉る」ことはない。上部は、耐久性のある材料製のなだらかなアーチ形ドーム1から成り、高さは約25mm、幅は、近位指節間関節と中手指節関節との間の区域(約50mm)程度の幅であり、握ったこぶしの全幅にわたる。上部は、中央部が最も幅広であり、側縁部3へ向ってなだらかにテーパ付けされ、最終的には、手の内側(親指側)と外側(小指側)のいずれの側も約10mm−15mmとなる。
この器具の上部の幅の変化は意図したものであり、本発明の主要な特徴である。ドーム1の中央部は、好ましくはエフリュラージュと一般的なペトリサージ目的とに十分な幅である一方、先細の側縁部3は集中的なペトリサージ及び摩擦法を実施するのに十分の小ささでなければならない。器具の上部全体は、かどが無いように(被施療者の皮膚を引き掻いたり挟みつけたりしないように)、徐々に、かつなだらかにアーチ形又はドーム形にされ、手首/腕及び施療部位に対して最大限に流動的な運動が得られるように形成されている。器具の頂部は、幾分平らで滑らかな表面(一様な圧力配分)が得られるように、十分な幅を有しており、これによって、効果的なエフリュラージュ及びリンパ排出の幅の広い押し流し運動が可能になるが、それでいてドームは四肢に対しエフリュラージュを実施できるように十分に小さい。
この器具の別の利点は、ペトリサージの回転運動が上部ドームの中央部と側部の双方により容易に実施できる点であり、この器具は、滑らかで十分な範囲の広がりを有し、最大の適用範囲が容易に達成できる。器具がアーチ形で、円形に近いため、本発明は、首筋や前腕等のマッサージしにくい部位をうまくマッサージでき、より集中的なペトリサージや摩擦運動が必要とされる場合、器具の最も細い部分で円運動又は前後運動をさせるか、一様な静圧を集中的に加えることができる。このような多面的な用途又は使用の容易さは、現在入手可能な又は文献に記載されている他のマッサージ器具では得ることができない。加えて、そのなだらかで幅広のアーチ形の結果、手首には、よくバランスの取れた適切な支持が与えられ、その上部と下部とにより、深部組織に対するマッサージの実施に必要な高い圧力を加えることができ、それによって慢性的な筋肉の緊張を緩和すべく被施療者には多大な利益を与えることができる。本発明の利点の一つは、圧力の強さに関係なしに、施療者を疲労させることなしに、器具によって一様に圧力を分配でき、そうしたマッサージにより被施療者を楽にできることである。
また、本発明のマッサージ器具をマッサージオイル、ローション、その他適当な潤滑剤と一緒に使用することも考えられる。この器具の設計は、事実上完全自蔵型の手持ち式であり、可動部や取り外し可能な部材を備えていない。ドーム1は、完全に中実だが、設計の変化形として、また本発明の別の態様として、ドームを中空にし、温水又は種々の色のオイルを充填することもできる。新規性のある形状を、美的な又は季節の趣味に合うように按配できる。同じように、ドームは、中空にして空気又は不活性ガスを充填し、器具をより軽量にすることもできる。また、器具は、使用された製造材料に応じてどのような色であってもよい。
足用器具セット
足用器具に関しては、現在入手できる種々のマッサージ器具は、ほとんどが1種類又は2種類のマッサージ運動に集中している。すなわち、機械式の振動か、又は圧覚点の押圧である。機械式(モータ式)振動は、機械化された手持ち式器具又は鉱泉(水がベースのもの)による足湯により可能になるが、一般化されすぎる傾向があり、しばしば、結果として、数分間以上利用すると、適用部位に感覚消失を発生させる効果を生みがちである。同じように、レフレクソロジーの圧覚点の施療は、身体の好調さを得るために効果的であることが証明されてはいるが、疲れて痛む足に必要な、足マッサージによる鎮痛効果が、常に得られるとは限らない。加えて、市場には、数種類のローラ式器具も出ているが、これらは、レフレクソロジーの基本的な圧覚点を示す凹凸付き木製円筒形ローラから成り、被施療者は、ローラ上に足を載せ、押圧しながら足を前後に動かす。また、レフレクソロジー用「足板」も存在しており、これらは、基本的な足の形状及び寸法を有し、板上にはレフレクソロジーの圧覚点が点状に設けられている。
これらの点状部は丸い突起であり、これにより、施療者が板上で足踏みし、体重をかけて突起群を踏むことで、レフレクソロジーの足の基本的なすべての圧覚点が刺激される。前記器具によりレフレクソロジーの圧覚点を個別に加圧することは、理論的には有益だが、被施療者にとっては、多くの用途(すなわち振動、「こぶし式」エフリュラージュ、ペトリサージ、レフレクソロジーの圧覚点押圧)を有する本発明による提案の器具セットほどは、必ずしも好都合ではないだろう。更に、前記従来の器具は、(本発明による提案の器具とは異なり)1機能又は2機能に限られており、もともと個別の用途のために作られた器具を別の用途に使用した場合、被施療者は、特に足の裏等の敏感な区域では不快感を覚えたり障害を生じたりする結果となる。本発明による提案の器具は4機能すべて(すなわち振動、「こぶし式」エフリュラージュ、ペトリサージ、レフレクソロジー圧覚点押圧)を実施できるように設計され、しかも、それらの技術に改善を加え、施療者にも被施療者にも不必要な緊張や不快を与えることがない。
本発明の一部をなすこの器具の目的は、万能足マッサージ器具(この場合は、相互作用する2器具による)を提供することである。この器具は、容易に操作でき、被施療者は前記足マッサージの用途に効果的なマッサージを受けることができる。この足マッサージ器具は互いに連携して作用する2器具を含み、該2器具は、軽量で、使用しやすく、一緒に単一のユニットとしても、あるいはまた個別に独立しても使用できる。該足用器具は、直接に皮膚に使用でき、何らかの種類の潤滑剤の塗布は要しないが、所望とあれば、潤滑剤を使用してもよい。該器具は、2部分構成であり、足の裏全体を振動させるために連携使用される「ハンマ」器具と「へら」器具とから成っている。この器具は、しかし、片方を独立して使用もできる(対の一方を使用せずに)。すなわち、へらは、ハンマとは別個に、局所的なペトリサージの適用や、足の裏全体へのレフレクソロジー圧覚点押圧の適用に使用でき、ハンマは、別個に「こぶし式」エフリラージュ及び全般的なペトリサージを足の裏に適用できる。
本発明は、この新規な対のセットにより被施療者に効果的な、爽快感を与えるマッサージを実施できる一方、この設計により本発明の施療者に最大限の快適さと保護を与えることができる点で革新的である。
へらの上部全体の機能は、足の裏に振動効果を与えることであり、対の他方のハンマと連携させて使用できる(図17及び18)。ハンマの頭部15は、必要な力を生み出す重さを有するのがよく、その結果、へら器具により十分に強力な振動が足の裏に継続的に加えられる。へら器具の上部9は、円形で、「おしゃぶり飴」の形状によく似ており、隆起した縁部10(約4mm幅)を有し、この縁部が、平らで薄い中央部(直径約20mm、厚さ約2−3mm)を取り囲んでいる。好ましくは、へらの上部は、ハンマで打撃した後(これについては更に詳しく後述する)、足の裏と甲とに器具を介して振動が伝わるのに十分な薄さであるのがよい。
円形のへら上部の丸くされた隆起縁部(図13及び図14の符号10)は、適用時に器具を安定化するのを助け、同時に、ハンマを打ち下ろす場合に施療者が利用するように、へら上部の平らな中央部11を示す「標的」を形成している。隆起した縁部は、ハンマの打撃時の的を形成するが、また使用するハンマの打撃点17が定位置にとどまり、へらから足の上へスリップしないように保証している。これによって、施療者には快適さと安全性が与えられ、他方、足の裏又は甲に振動を与えるさい、器具の部分が被施療者に「突っ込まれ」たり被施療者を「抉ったり」しないように保証される。へら器具は、長さ約140mm、平らな中間部へ先細に移行する平らなおしゃぶり飴状頭部の幅は約25mm、中間部は、幅約15mm、厚さ1mmであり、徐々に外方及び下方へ向って円筒形の下部となり、下部12は、最大幅の箇所が直径約20mmである。該下部は、更に内方かつ下方へ向って先細になり、器具の下端14で細い涙滴状の箇所を形成する。
へら器具の上部は足の裏又は甲の全域に使用でき、隙間の狭い区域(指の周囲の)又は足弓や甲等の適用の難しい広がりの区域で操作できるように十分に小さく、扱い易くされることで効果的な振動マッサージができる。器具の下部14の機能は、より小さくて接近しにくい足部分に対し、より小さい、より集中的なペトリサージ運動に加えて、レフレクソロジー運動を行うことである。器具の下部12,14は、なだらかな涙滴形状に構成され、最大直径が約20mmであり、この部分の機能を発揮するのにハンマの打撃は全く不要である。施療者は、器具の中間部13を握り、手首を使った強い小さな回転で涙滴状の下端14を指定点に押付けるか、穏やかな「擦り」運動でレフレクソロジーの圧覚点に押付けるか、より広い円運動により局所的なペトリサージを実施する。丸くされた涙滴状下端14は均衡のとれた効果的な押圧を達成するのに十分な幅を有し、したがって深部の押圧点に適用する必要がある場合でも、被施療者に突き刺さることはない。本発明の、均衡の取れた円形の下部は、足の限られた範囲の広がりを含むマッサージの難しい区域、例えば足の母趾球、甲、指等と巧みに折り合うことができ、施療者には容易に、被施療者には快適に足の効果的マッサージを保証する。
器具の中間部13には2つの機能がある。一つは、器具上部9を下部12に結合すること、またその逆であり、他は、器具の下端14で足の裏又は甲に対しレフレクソロジー圧覚点押圧又は集中ペトリサージを適用する場合に、施療者に掴み場所を与えることである。器具の中間部13は、へら部分9,11の平らで広幅の上部から徐々に平らで広幅の中間部へ移行し、中間部から下方へ延びて円筒形状に移行する。次いで外方へ拡張されて球根状部12を形成し、徐々に内方かつ下方へ向って縮小し、涙滴形状の下端14となる。
この器具の上部9と下部12は、別の機能(上部9は、ハンマ器具との協働による振動に、また下部12,14は、ペトリサージと、ハンマ器具との協働を要しないレフレクソロジー圧覚点押圧とに係わる)を果たすものだが、互いに依存し合うことで、各部分(器具の上部と下部)が別の機能を果たすようになっている。器具の上部9の設計目的である振動効果を達成するためには、施療者は、器具の下方部分、つまり中間部13又は下部12を利用して器具上部を、振動マッサージを受ける足の裏又は甲に当てがわねばならない。施療者の親指と人差し指との間に球根状の下部12を保持することで、器具上部を所定位置に当てつけるようにしっかり操作でき、施療者の他方の手は、へらの中央部11に自由にハンマを振るうことができる。中央部11のところで、器具上部は足の裏又は甲と接触する。
同じように、器具下端14の設計目的のペトリサージ及び又はレフレクソロジーを実施するためには、施療者は、親指と人差し指で中間部13又は球根状の下部12を掴み(次いで器具上部を囲んでこぶしを握り)、上部を握ることで握り具合を安定させる手段として器具の上部9を利用し、施療者に支持を与えることができる。これによって、ペトリサージ/レフレクソロジー圧覚点に対して、制御された圧力を加えることができ、それにより被施療者は恩恵を受け、施療者には不必要な負担がかからなくなる。
ハンマ器具は、長さがおよそ140mmであり、3区画を有している。すなわち、上部の楕円形ハンマ「ヘッド」15と、徐々に幅が変わる中間部18と、球状の基部19とである。ハンマ「ヘッド」は楕円形でもあり「魚雷」形でもある。ハンマ頭部は、僅かに空気を抜いたラグビーボールの形状に似ているといってもいい。ハンマ頭部は、側端部17から側端部17まで約90mmある。ハンマ頭部の幅は漸次変化している。中央部16は、最大幅(幅と奥行きが約30mm)を有し、徐々に両側端部17の丸くされた部分へ移行している(これにより、ハンマ頭部は正確に的が狙え、かつ打撃力が得られるように、打撃点と釣合い重りを備えることになる)。中間部18は、長さが約75mmであり、上部のハンマ頭部15と球形基部19とを結合している。
中間部は、また幅が変化している。中間部上部は、ハンマ頭部の底部に結合され、幅約30mm、厚さ約15mmであり、平らな表面を有し、下方へ向って徐々円筒形となり、幅を減少し、中間部18の長さの約4分の3のところで約10mm−15mmの最小幅となり、次いで外方へ拡大しつつ器具の球状基部19の頂部に達する。中間部上部から下方の中央部及び下部へ向って幅が漸減するのに加えて、厚さも変化する。中間部の頂部(器具のハンマ頭部15の底部との結合箇所)は平らで、厚さ約15mmだが、中間部は徐々に厚さが先細になり、中間部の長さの約半分のところで円筒形となる。次いで、下方へ向ってテーパ付けが続き最小厚さ8mm−10mm、幅約12mm−15mm(円周約50mm)と成り、次いで、幅と厚さが外方へ漸増し始め、幅約20mmに達したところでハンマの球状基部19に結合する。
ハンマ器具の各部分(既述のハンマ頭部15、中間部18、球状/円形基部19)は2機能を有している。
ハンマ頭部15の第1の機能は、対の一方のへら器具と協働するハンマ状の打撃部として使用され、足マッサージの一部である振動治療を行うことである。この作業は、(既述のように、へら部分を用いる)一方の手でへら器具9の最上部を足の裏又は甲の特定部分に当てがってから、(他方の手で)ハンマ器具の下部(球状部19又は中間部18の下部又はこの両方)をしっかり握ってへらの中央部11(円形の隆起縁部10内の薄く平らな円形部分)にハンマ頭部の2つの丸くされた側端部17の一方で打撃を加え、それにより、透過した振動が被施療者の足へ伝えられる。
ハンマ頭部の第2の機能は、足マッサージの一部として、足の裏又は甲のいずれかに対し「こぶし式」エフリュラージュ又は一般的なエフリュラージュ運動を適用することである。この作業は、ハンマ器具を逆さにしてハンマ器具の下部(球状基部19又は中間部18の中央部から下部又はこれら双方)をしっかり掴み、器具の上部20の管状中央部で足の裏又は甲(骨ばった部位なので、通常、より穏やかにだが)を上下方向に端から端まで押し流して、足に緊張緩和的なエフリュラージュ運動を施し、該部位への、またその部位からの血液及びリンパの流れを改善することで達せられる。
器具の球状の下部19の第1機能は、振動マッサージ適用時にへら器具11を打撃するさいの握りと、ハンマ頭部15を補助する釣合い重りとを提供することである。器具の下部19の第2機能は足の裏に対する、より一般的なペトリサージ運動を施療することである。ハンマ器具の球状基部19は、丸い球体を含み、球体の幅は約40mm−50mm、高さは約30mm−35mmである(円周約140mm)。運動は、上方から器具のハンマ頭部15又は中間部18又はその両方をしっかりと掴み、施療者の手首によって器具の球状基部19に下向き圧力を円運動を行いながら加えることで達せられる。
球状基部は、均等かつ効果的な圧力を加えるのに十分な幅を有し、したがって筋肉の緊張緩和に必要とされるペトリサージの適用時に、被施療者に突き込まれるようなことはない。球状基部19の均衡の取れた丸みにより、足の母趾球、かかと、足弓等、足の局限された広がりに伴う接近の難しい部位をうまく処置することができ、施療者には容易で、被施療者には快適な効果的足マッサージが保証される。ハンマの球状基部19は、へらの涙滴状下端14より大きくて丸いので、より幅広で平らな足区域に適用できるより大きいペトリサージ運動の場合には、更に効果的である。
中間部18の第1の機能は、器具の上部15を器具の下部19に結合すること、かつその逆であり、第2の機能は、ハンマ頭部15,16,20に対して「こぶし式」エフリュラージュの押し流し運動を適用するときに、施療者が中間部の一区域を掴んで、下方へ圧力を加えることができ、同じように、下向き圧力は、器具の球状基部19で加えられる足裏へのより一般的なペトリサージ運動にも必要とされる。中間部18は、また足に振動法を適用する場合に、ハンマでへら上を叩くさいに掴むこともできる。
足への適用のこのような多面性又は使用の容易さは、現在入手可能な又は文献に記載されている他のマッサージ器具では全く利用不可能である。加えて、器具の多くの目的は、その上部と基部とにより達成でき、それらのいずれもが、手首に対する適切な支持体となり、かつ深部ペトリサージ、圧覚点治療、振動マッサージに必要な高い圧力を加え得るように設計されている。これによって、被施療者には足の緊張を緩和する上での大きな利益が与えられる。本発明の利点の1つは、圧力の強さとは関係なしに、圧力が器具全体に均等に分配されるため、施療者が疲労することがない一方、被施療者は緊張が緩和される点である。
本発明のこのマッサージ器具には、オイル又は潤滑剤を使用する必要はないが、施療者及び又は被施療者の希望によって潤滑剤を使用することもできる。この器具セットは、対を成す器具と一緒にユニットとして使用するように設計されているが、各器具を別個の器具として使用することで、使用の多面性が増大する。該器具は完全に中実にすることができ、使用した製造材料に応じてどのような色にもすることができる。
この器具は、プラスチック、石材、樹脂、木材、金属等の耐久性のあるどのような材料で作ることもできる。器具には潤滑剤を使用する必要はないが、所望とあれば使用してもよい。しかし、器具をオイル又は他の潤滑剤と一緒に使用する場合には、器具を、洗浄しやすい材料で作る必要がある。また、足用の器具セットの2部分(へらとハンマ)とも、例えば温水又はマイクロ波を用いて加熱可能な材料で作ることもできるが、そのような材料は、十分に長時間にわたり熱を維持することで(マッサージ中に施療者又は被施療者に熱傷を負わせることなく)、被施療者がマッサージ中に熱利用の恩恵を受けられるものでなければならない。
あるいはまた、ハンマ器具の上部15の四半部を中空にして、電池作動式の加熱装置及び又は赤外線装置を装入し、マッサージ中に加温できる。あるいはまた、ハンマ頭部(又は球状部19)内へ振動機構を装入して、こぶし式エフリラージュ適用時に足に対するハンマの振動効果を高めることもできる。新規性のある形状のものを、特にハンマ器具のどちらかの端部に挿入して、美的な又は季節的な趣味に適合させることもできる。同じように、ハンマ頭部や球状基部を中空にして空気又は不活性ガスを充填し器具を軽量にすることもできる。器具は、使用した製造材料に応じて、どのような色にすることもできる。
頭部用器具
被施療者の頭皮に機械式のブラシ又は基本器具により急速な振動のみを与える幾種類かの機械式装置が市販されているが、その場合、ブラシ又は器具は頭皮に当てがわれ、一箇所に保持される(通常、大抵の機械式マッサージ装置は頭部マッサージには満足のゆくものではなく、扱いにくい)。頭部マッサージ運動を目的とする唯一の公知非機械式製品は、ヘッド・トリップ(Head Trip)の名称で市販されている。この装置は、中央の太い木製ハンドルから突出する長く細い金属部材から作られている。この装置では、頭皮全域にわたって極めて効果的に軽擦運動が行われると同時に、上下方向の押し流し運動が行われるが、この運動は手持ち式の中央ハンドルで上下方向にのみ制御される。この簡単な上下方向の軽擦運動が、この装置により実施可能な唯一の運動であり、使用対象は頭皮に限られている。
本発明が提案する頭部用器具は、どの方向にも前記軽擦運動を行うことができ、かつ大小の押し流し運動も実施できる。加えて、提案の器具は、押圧運動や波動運動も可能であり、頚部や肩に対するスエーデン式マッサージ運動も可能なので、完全なインド式頭部マッサージを完了できる。更に、提案の頭部用器具は、器具内に電池作動式の加熱装置及び又は振動装置を収容する空間を有する付加的な利点を有し、それにより穏やかな加温式振動が可能になることで効果的な頭部マッサージ経験が得られる。
本発明は、この新規な頭部/頭皮用器具が被施療者に効果的かつ爽快感を与えるマッサージを可能にする一方、その設計が本発明の使用者に快適性と保護を与える点で革新的である。また、全身用のマッサージ・キットの一部をなす他の器具同様、この器具も、完全自蔵型の手持ち式器具であり、可動部分や機械式の付属品を有していない。
この頭部/頭皮用器具(「引掻き器(Scratcher)」と呼ばれる)の上部は、互いにつながった一連の個別指用リング又は穴を含んでいる。1好適実施例では、引っ掻き器具は、3個の指用リング21を含み、第4の指(おそらく使用者の「小指」又は指の穴へ未挿入の他の指のどれか)は器具上部24の一方の側の下半部の外側リムに設けられた凹部に受容され、それによって右利きにも左利きにも順応できる。インド式頭部マッサージの頭皮部分への適用(軽擦、波動、押圧の各運動)の場合、器具は、手の3つの姿勢の1つで使用できる。第1姿勢では、僅かにドーム状の器具上部22に器具上方から手をうつむけにして(手の平を下に向けて)接近し、指を後方へ曲げてリング部分内へ挿入し、そうすることで手の平を器具の最頂部22の頂縁に載せることが要求される。次いで、指を上方へ握ることで堅いこぶしが形成される。第2の姿勢では、同じように上方から手をうつむけ姿勢にして接近するが、指は、各個のリングへは挿入はせず、器具下側から突出する延長部又は「歯」25の間の区域に挿入し、次いで上方へ握って堅く掴むことが必要である。
第3姿勢では、指を(手の平はうつむけて)前方へ動かしてリング部分内へ挿入し、指先で器具の側面を押圧しながら下部を掴み、これにより器具を堅く握ることができ、確実な操作が可能にする必要がある。どの選択肢の場合も、器具は、事実上こぶしの一部となり、手首は支持され、使用者は、器具の延長部を操作してインド式頭部マッサージの掻擦運動(髪の間を「歯」の先端で梳く一方、頭皮を穏やかに押圧する)と、波動運動(1部位に集中して波状運動をしながら「歯」の先端で擦る)と、押圧(「歯」の先端で強く、しかし穏やかに頭皮の複数部分を動かずに押圧する)とを頭皮に対し最小の労力で確実かつ効果的に実施でき、かつ長時間それを持続できるので、被施療者にとって有益である。この器具の使用のさいに手の姿勢を決める一般法則は、手が接触箇所に近ければ近いだけ、圧力は減少し(なぜなら運動量は手首/手からのみ得られるからである)、同じように、施療する手が接触箇所から離れれば離れるだけ、潜在圧力は大となる(なぜなら運動量が肩、手首、手の運動で得られるため、より大きい力が生じるからである)。
このマッサージ器具の最下部は、器具上部の底部(下側)の両側から突出する複数の柱状延長部25(「歯」とも呼ばれる)を有するように設計されている。これらの歯は、好ましくは3本が2列に配置され、3個の指用リングのほぼ下方の空間に設けられている(先行するパラグラフで説明した手の第2姿勢の掴み動作が可能になるように)。また、この器具には、更に歯列を付加することもできるが、1列だけにすることもできる。重要なことは、この器具に組み込まれた歯は、施療者が指を歯の間に差し込んで握ることのできる間隔に設けられているということだけである。手のこのような位置決めにより、平衡が得られることで、波動、軽擦、押圧のマッサージ運動時に、手による押圧の重みが施療者にも被施療者にも不快感を与えることなく分配される。歯は、約50−55mmの長さ範囲であり、各列内の歯の間隔は約25mm、各列の相互間隔は7mm−8mmである。
歯の端部(被施療者の頭皮に接触する箇所)は、なだらかな丸みを帯びた縁部(マッチ棒の頭部に似ている)を備えた幾分平らな表面を有することで、自由な動き(波動や軽擦のさいに)が可能だが、押圧に必要な堅固な底部も備え、しかも被施療者に突き込まれたり被施療者をえぐったりすることがない。図21、図22、図24に示すように、この器具の下端部の間隔により、頭皮に対する軽擦のさいに、器具は、自由に流動でき、絡まらずに運動できる上に、波動や押圧といったより静止状態の運動も可能である。小さい先端の丸みを帯びた縁部26と、歯列の均等な間隔27(手の姿勢を変えても指を挿入できる)とにより、上方から穏やかに頭皮に圧力を加えることができ、施療者の腕及び/又は手首の回転又は軽擦運動により器具の下端部を回転させ、波動や円運動ができるように操作することができ、それにより、被施療者又は施療者に不快感を与えることなく波動の揉捏運動又は軽擦の流動運動が可能になる。
更に、この器具の歯は、特に緊張している部位に対し器具の歯の僅かに球状の下端部26を穏やかに押圧することで、その静的押圧を利用して頭皮の緊張を2−3秒で急激に緩和するのに使用でき、この場合も、被施療者又は施療者に不快感を与えることがない。前記の頭皮に対するどのマッサージ運動も、機械式の振動なしで可能であるが、頭皮マッサージ用の付加的部材として、電池作動式バイブレータを器具の上部内へ挿入して、穏やかな振動が器具を介して流れるようにすることで、提案の器具に別の次元を付加することもできる。
あるいはまた、器具の歯を適用できない頚部及び肩の部位をマッサージする場合には、器具を逆さにして(すなわち、なだらかなアーチ状の上部22を下向きにして体に向ける)、指を延長部の間の間隙27に挿入してから(手の平は下向き姿勢)、さらにリングに挿入して後方へ曲げるか、リングには挿入せずに器具の外側に当てがうだけにする(手の寸法及び個々人の快適感に従う)。これにより、指は使用される器具にかぶさるように保持され、施療者は器具上部22のなだらかにアーチ形部分を利用して頚部及び肩の部位にエフリュラージュや一般的なペトリサージを施すことができる。
あるいはまた、前記のように、同じく手の平を下向きにして器具に接近し(器具の上部22を下向きにした体に当てる)、指をリングに差し込むが、器具の周囲に絡ませることなく、内側リング壁に軽く平らに当てがう。これにより、更に器具のしっかりした制御が可能になる。なぜなら、手が、器具に対する下向き押圧力により所定位置に保持され、器具が、器具に対する指の下向き圧力により所定位置に、またマッサージされる部位に保持されるからである。これにより、手が、この位置ではより体に近いため、より穏やかな、ゆっくりした押圧が可能になる。施療者は、更に器具を操作し、器具の側部を下にして、丸くされテーパ付けされた延長部23を使用することで頚部や肩、特に後頭部(頭皮の下部)の小さな緊張部位に集中的なペトリサージ及び摩擦運動を適用できる。加えて、器具の上部のアーチ状ドーム22は、また頭皮表面の緊張を緩和するために、より広く運動させ、頭皮を横断して擦るのに使用できる(このパラグラフ及び前のパラグラフで述べた手と器具の姿勢を変えて)。
器具の「側縁部」又は「コーナー」23は、歯の基部同様に、なだらかに丸み付けされ、施療者には快適さが与えられると同時に、頭皮又は頚部又は肩の部位への一連のインド式頭部マッサージ中に被施療者に対し「突き込み」や「抉り」を生じるような部分は、器具からは確実に無くされている。器具の上部は、耐久性ある材料製のなだらかなアーチ状ドーム22から成り、ドームの高さ(指用リング21の頂部からドーム23の最頂部まで)は約20mm、幅(テーパ付き側縁部23から反対側の側縁部23まで)は約120mmである。上部は、楕円形状を有しているため、中央部が幅広になっており(約30mm−35mm)、側縁部23へ向ってなだらかにテーパ付けされ、最終的には器具の中間の側と横の側のいずれの側もが約10mm−15mmになっている。
器具上部の幅の変化は意図したものであり、次の点で本発明の重要な特徴をなしている。すなわち、幅の変化により、器具上部の幅広の中間部は、エフリュラージュ及び一般的なペトリサージを適用するのに十分な平板さを有しているが、テーパ付き側縁部は、頚部及び肩の部位への局所的なペトリサージ又は摩擦をより集中的に適用するのに十分にコンパクトである。器具の上部全体は、徐々になだらかなアーチ形又はドーム状をなしているので、かどがなく(被施療者の皮膚を引掻いたり締め付けたりするものは無い)、施療者の手首及び施療部位に関して最大の滑らかな運動が可能になる。器具の最頂部は十分な幅を有しているので、効果的なエフリュラージュ及びリンパ排出の幅広な押し流し運動が可能なほとんど平らで滑らかな表面が得られるが、ドームは集中的なペトリサージ運動の実施に十分な狭さを有している。
前述のように、器具上部の外側下部の一方の側には、下方へ延びる凹部が設けられ、該凹部が、約25mmだけ内方へ引込むか又は「落ち込み」、再び器具上部の下側の輪郭に復する。この構成により、器具上部下側からの「食い込み(bite)」として、もしくは歯25が突出する器具上部下側へ戻る前の、内方への「隆起」又は側部「切欠き」として説明できるものが形成される。この凹部24は、施療者の第4指又は「小指」(又は施療者が最も楽と感じる指であればどの指でもよい)を当てがうための安定した場所を提供し、その結果、器具を全体として、より楽に、より確実に握ることができる。
別の利点は、ペトリサージの回転運動が、上部楕円形部の中央部と側部とにより容易に実施でき、この器具が滑らかで十分な範囲の広がりを有するため、最大の適用範囲が容易に達せられる点である。器具が均衡の取れたアーチ状の、変化する均衡の取れた円形であるため、本発明は、首筋等のマッサージしにくい部位をうまく処置し易く、より集中的なペトリサージや摩擦運動が必要な場合は、器具の最も細い又は薄い部分での集中的な円形運動及び前後運動の実施、又は最大圧力を集中しての一様な静圧の適用もできる。この適用の多面性又は使用の容易さは現在入手可能な、又は文献に記載されている他のマッサージ器具では達成不可能である。
加えて、なだらかな幅広の丸みのある形状特徴の結果、手首が適切に支持され、本発明の器具の上部と下部とで、被施療者の筋肉緊張緩和や血流改善に極めて効果的な深部マッサージに必要な集中的な圧力を加えることができる。本発明の利点の1つは、圧力の強さとは無関係に、圧力が、施療者を疲労させずに器具全体に均等に分配され、このインド式頭部マッサージを適用された被施療者に効果的なマッサージ及び緊張緩和をもたらすことである。
顔面用器具
顔面用の器具の関しては、顔面マッサージ処置を試みている公共施設で、顔面に単純な振動を与える幾例かの装置以外に、何らかの非機械式器具を用いているところは無いように思われる。本発明の顔面用器具は被施療者に、はるかに多くの恩恵を与えるものである。
本発明の顔面用器具(「平滑器(Smoother)」と呼ばれる)は、この新規な器具が被施療者に対し効果的な緊張緩和マッサージを可能にする一方、その設計が本発明の使用者に対し快適性と保護とを与える点で革新的である。この器具は、プラスチック、石材、樹脂、木材、金属等の耐久性のあるどのような材料製でもよい。しかし、この器具をオイル又は他の潤滑剤と共に使用する場合には、洗浄しやすい材料製にするのが望ましかろう。また、この器具を温水又はマイクロ波で加熱できる材料製にすることもでき、そのような材料は、十分な時間にわたり保温可能(マッサージ中又は施療者又は被施療者に熱傷を与えることなく)で、被施療者がマッサージ中に熱の利用の恩恵を受けるようにせねばならない。あるいはまた、器具下部7を中空にして、電池作動式加熱装置及び又は赤外線装置を装入してマッサージ中に熱を発するようにすることもできる。
器具の上部6aは、なだらかな丸みを帯びた作り付けの矢じり状頂部6bを含んでいる。器具の設計が巧妙であるため、器具のそれぞれ上部、下部、凹状中間部8aを使用する幾つかの器具の姿勢で、器具を使用できる。器具全体は、顔の種々の部位に種々のマッサージを施すように設計されている。器具のテーパ付けされたドーム状/矢じり状部の頂部6bは、局限された部位及び/又は顔面すべての圧覚点に対する集中的ペトリサージに使用できる一方、器具の丸くされた三日月状下部7は、顔面のより大きい部位に必要とされるエフリュラージュ又は一般的ペトリサージに使用できる。より平らな部分6a(器具上部の矢じり状頂部6bから徐々に下る部分)は、また顔面のより小さい部位又はより骨ばった部位に使用できる。器具のUベンド形凹状中間部8aは、特に、(a)器具を保持し操作するためと、(b)顎の線をマッサージし、引き締めるためとに使用するように設計されている。
器具の上部又は下部のいずれかでマッサージ運動を実施する場合、2つの手の姿勢があるが、これらの姿勢は、双方とも比較的似ている。第1の手の姿勢は、器具の下部7を用いて顔面エフリュラージュを行う場合であり、この場合には、手をうつむき姿勢(手の平を下向き)にして上方から器具に接近する。次いで、手の平の真ん中を器具の頂部6bに載せ、器具の上から手を閉じ、指を下方から後方へ向けて器具を掴むようにする。器具の中間部8aが凹状のため、施療者は器具両側の凹状中間部内へ自然に指をはめ込むことになり(例えば人差し指と中指を一方の側へ、薬指と小指を他方の側へ)、その結果、こぶしを握った場合、楽に確実に握ることができる。第2姿勢でも、手の平はうつむけにするが、器具上部6aの上方に位置させる代わりに、手の平は平らのまま指を伸ばすか(剛直ではなく)、又は軽く下へ曲げて(施療者が楽なように)、器具中間部の最凹部の両側に指を当てがう。器具は、被施療者の顔面に対して器具下部7の下向き圧力により所定位置に保持され、器具中心部に対し内方へ、かつ器具中間四半部の下部に対し下方へ押圧する指の圧力により案内され、かつ更に安定化させられる。
器具の下部7は、次いで被施療者の顔面に穏やかに押し付けられ、施療者の手首及び/又は腕の穏やかな運動により経路に沿って案内される。いずれの手の姿勢でも、器具をしっかり掴み、器具を手の事実上の延長部とすることができ、手首には支持が与えられ、自由運動が可能にされることで、器具の三日月形状の下部を操作して顔面のあらゆる部分にわたりエフリュラージュ又は全般的なペトリサージを実施できる。概して、手の前記第1姿勢は「より強力な」姿勢であり、この位置では、より大きい力を器具の頂部から下方へ加えることができるのに対し、前記第2姿勢は「より穏やかな」姿勢であり、この姿勢では器具の中間部から下方へより小さい圧力が加えられる。この器具使用の一般規則は、手が接触点に近ければ近いだけ、圧力は小さくなり(運動量は手首と手のみで与えられるので)、同じように、加圧する手が接触点から遠くなればなるだけ、潜在圧力は大となる(運動量が肩、手、手首により与えられるので、潜在的により大きな力が作られる)。
集中的なペトリサージの適用及び顔面の圧覚点の押圧には、器具の頂部6bが使用され、施療者は、したがって器具を逆さにして器具の三日月状部7を上にし、器具の頂部6bを下にして顔面に向ける。この姿勢にした器具に上方から、うつむけ(手の平を下に向け)にした手を近づけ、手の平を器具の最下面に載せる。この場合も、器具の凹状中間部8aにより指に必要なスペースが得られ、手の指を下方から後方へ曲げて器具の下部7を掴むことができ、それにより、しっかりとした楽な掴みが保証され、手首を自由に回転させ、ゆっくりした局所的なペトリサージ又は顔面の圧覚点押圧が可能になり、施療者に全く無理を強いることなく必要な圧力段階を変更できる。同じように、より軽度の、ゆっくりした運動の場合、手は、既述の第2姿勢で説明した位置にされる。手の平は、やはりうつむきだが、器具の上部7に上方から当てがうのではなく、手の平を平らにしたまま指を伸ばすか(但し剛直にではなく)、僅かに下方へ曲げて(施療者個人が楽なように)、それによって指は器具の中間部の凹部最上部(この場合、器具が逆さにされているので、本来は凹部最下部である)の側面に当てがわれる。
器具は、被施療者の顔面に対する器具上部6a,6bの下向き圧力により所定位置に保持され、案内され、更に指による器具中心部に対する内向きの、また器具中間四半部の上部に対する下向きの押圧力により安定化される。上部6a,6bは、次いで被施療者の顔面に穏やかに押圧され、施療者の手首による穏やかな円運動により顔の経路に沿って案内される。加えて、器具頂部のなだらかな傾斜の背、すなわち「矢じり」の両側6aは、顔面の小部位又は額に対する一般的なエフリラージュに使用でき、その場合、その押し流し運動には、該部位が骨ばっているため、穏やかな制御された動きが必要である。
最後に、器具のUベンド形凹状中間部は、特に、顔の顎の線のマッサージ及び調整に使用するように設計されている。この適用の場合、器具は本来の姿勢に戻され、頂部6a,6bが上向きにされる。この場合、器具の上部6a及び下部7の最外縁8bが、顎の線の上下部分に同時に当てがわれる一方、顎の線の自然の曲線に従うように設計された、器具中間部により形成される凹部は、顎の線の突出部に適合し順応する。器具は、顎の線に当てがわれ、極めてゆっくりとした慎重なペースで押し流し運動させられる。施療者は、耳前方の咬筋の部位である顎の線の一端から出発して、顎の線に従って顎まで連続的な強い押し流し運動を行うことができる。これにより、緊張緩和が助けられ、下顎骨の上下双方で顎の線のすべての顔面筋肉の調子の回復が助けられる。
概して、器具は、耐久性ある材料製であり、全高約80mm−90mmである。器具の中間部の上下部分を形成する「外縁部」又は「コーナー」8bは、またなだらかな丸みを帯びているので、施療者には楽であり、顔面マッサージ中に被施療者の顔面に「食い込む」こと又は顔面を「抉る」ことがない。上部は、なだらかなドーム(つまり矢じり)6aから成り、器具上部の最上部が頂部6b(奥行き約15−18mm)であり、該頂部は、両側へ外縁部までテーパ付けされ、該外縁部からは器具の中間部が始っまっている。各側6aは矢じり頂部から約50mm延びている。頂部は、なだらかな矢じり状であり、高さ約37mm−40mm、器具上部の最下部の最も広幅の部分は差し渡し約90mmである。器具の中間部は3部分を含んでいる。すなわち、器具上部の外縁部8bと、Uベンド形の凹部8aと、器具下部の外縁部8bである。
器具上部の底部と器具下部の頂部とは、双方とも最も広幅の外縁部8bのところで丸くされ、下顎骨用の空間をなす約30−35mmの開口を形成し、更に内方へ延び、中間で交わり、器具の中心部8aとなる滑らかなUベンド効果を有する部分を形成し、この部分が、種々のマッサージに器具を使用するさいの指の掴み箇所として必要なスペースを提供し、顎の線のマッサージを容易にする。器具の下部7は、拡がった三日月形状を有し、幅約90mm、高さ(すなわち三日月状部の最下点からUベンドの中点8aまで)37mm−40mmである。
器具の上部、中間部、下部の幅の変化は、意図的なものであり、本発明の本質的な特徴である。器具の三日月状の下部7は、エフリュラージュ及び一般的なペトリサージを実施するのに十分に幅広で平らでなければならない。器具の上部全体は、集中的なペトリサージ及び圧覚点押圧の適用を容易にするのに十分な幅を有する単一の上部6bから成る一方、容易かつ快適に双方の適用に係わる回転運動が可能なように十分に丸みを帯びていなければならない。器具の頂部6aは、その頂点から両側の、丸くされた外縁部まで、なだらかに下方に傾斜している。器具の上部と下部との外縁部8bは、丸くされているので、かどが無く(したがって、被施療者の皮膚を引掻いたり締め付けたりすることがない)、施療者の手首とマッサージされる部位とに関して最大限の円滑な動きが可能である。
器具の均衡の取れたアーチ形部分及び円形部分を有するため、本発明は、顎の線、額、側頭、頬等のマッサージの難しい部位を容易に効果的に処置でき、より集中的なペトリサージや圧覚点押圧が必要な場合には、器具上部の頂点6bである最も細い部分によって、集中的な円運動及び前後運動、又は一様な極めて集中的な圧力による均等な静圧加圧が可能である。適用のこのような多面性又は使用の容易さは、現在入手可能な、又は文献に記載されている他のマッサージ器具では達せられない。加えて、この器具のなだらかな広幅のアーチ形部8aにより、手首には適切な支持が与えられ、器具の上部と下部とにより、エフリュラージュ及び又はペトリサージ及び又は顔面の圧覚点押圧を実施するのに必要な、圧力の度合いを変えた適用が可能であり、これにより被施療者には筋肉の緊張解除の上で大きな恩恵が与えられる。
本発明の利点の一つは、圧力の強さとは関係なしに、器具全体に均等に圧力が分配され、しかも施療者には疲労を与えず、被施療者には効果的な顔面マッサージと筋肉の緊張緩和が可能な点である。また、本発明のマッサージ器具は、マッサージオイル、ローション、その他の適当な潤滑剤と一緒に使用することもできる。設計は、完全自蔵型で、可動部材や着脱可能な部材は備えていない。
以上、本発明のマッサージ器具を種々の好適実施例によって説明したが、この具体例な説明は本発明の範囲を制限する意図のものではないことを理解されたい。本発明の少なくとも別の部分についての任意の次元上の関係は、寸法、材料、形状、機能、操作の上でのあらゆる変更を含むことができ、それらの変更は、当業者には容易に明らかになると思われる。例えば、手の大きさが異なる場合(すなわち、小、中、大、特大)には、異なる寸法の器具を使用でき、したがって、本発明の既述の説明で述べた寸法は、器具のキット又はセットを含む手持ち式器具の各々の異なる基準点間の相対距離に過ぎない。図示し、本明細書に記述した器具に対するすべての等価的な関係は、本発明に含まれものであり、保護請求する内容は、特許請求の範囲に定義されている。
手持ち式「揉捏型」マッサージ器具を示す図。該器具は、指用リング又は穴2と、テーパ付き側部又は縁部3を有するなだらかな上部のアーチ形ドーム1と、なだらかな突状の器具最下部4とを含んでいる。(実施例1) 図1に示した胴部用揉捏型マッサージ器具の斜視図。 前記マッサージ器具の側面図。指用の穴2がはっきり見える。 前記揉捏型マッサージ器具の底面図。指用の穴2が見え、凸状の最下部4が、頂部1とともに完全に楕円形に示されている。 図1の揉捏型マッサージ器具の変化形を示す図。この変化形の最下部5は凹状になっている。(実施例2) 凹状最下部を有する図5の変化形の斜視図。 凹状最下部を有する図5の変化形の側面図。 図5の変化形のドーム1の底面図。エフリュラージュと一般的なペトリサージとに適した最も幅広の部分を有する器具上部のほぼ楕円形の形状が示されている。 通常「平滑器具」と呼ばれる顔面用器具の前面図。器具は、なだらかな丸みを帯びた最上部のやじり状部6aと、器具下部の三日月状部7と、2つのUベンド状凹部又は切欠き8aとを含んでいる。凹部8aは、丸くされた上下の外縁部8bを有し、これらの外縁部は、特に顔面用器具の保持及び操作用部分8a並びに被施療者の顎の線のマッサージ用部分8bとして使用するように設計されている。(実施例3) 図9の顔面用器具の斜視図。 図9の顔面用器具の側面図。 図9の顔面用器具の平面図。器具の頂部6aと、特に矢じり状部の頂点6bが明瞭に示されている。 足用マッサージ器具セットのうちの一方の器具の前面図。この図に示した器具は、通常、「へら」と呼ばれ、「ハンマ」と連携して作業する。ハンマ自体は、図17、図18、図19、図20に示されている(ハンマは、ハンマ式マッサージ器具として、独立して、ハンマ自体の有用なマッサージ範囲を有し、またレフレクソロジーが可能である)。図13の器具は、隆起縁部10を有する円形端部9を含んでいる。円形端部の中央部(図には格子で示され、符号11が付されている)は、平らで、隆起縁部10で取り囲まれている。施療者がこの器具を裏返すと、円形端部の裏側は表と同じなので、施療者がへら器具のどちらの側を使用するかは重要ではない。へら器具は、更に平らな中間部13を有し、中間部13は、器具の使用者の手が掴む握りとして役立ち、器具の下部へ進むにつれて事実上いくぶん円筒状かつ球状となり、球状部12は、更に下って涙滴状の端部14で終わっている。端部14は、集中的なペトリサージ運動を足の部位に局所的に、したがって強く適用するのに適しているのに加えて、レフレクソロジーの圧覚点治療にも適している。涙滴上端部は、また器具の円形端部を振動に使用する場合、適切な保持部として役立つ。(実施例4) 図13のへらの斜視図。器具上部の平らな中央部を囲む隆起縁部10と、器具下部の球状部と涙滴状端部12とが示されている。 図13のへらの側面図。 図13のへらの平面図。 足用器具セットの他方の部分を形成するハンマを示す図(図13−図16に示したへら器具と連携して使用する)(実施例5)。この図には、器具上部に僅かにドーム状に形成されたハンマ頭部15と、魚雷又は楕円の全体形状を有する上部と、ハンマ頭部15の端部17より広幅の中央部16とが示されている。この図には、更に中間部18が示され、該中間部は手の握りとして役立ち、寸法が漸次変化している。すなわち、器具上部に接する箇所では幅広で平らだが、器具のより小さい球状部19に向って徐々に細くなり、より円筒状になっている。器具の、より小さい球状部は、握りとして使用でき、前記上部が対となるへらと連携して「ハンマ」又は「叩打部」として使用されるさいには、上部に対する釣合い重りとして機能する寸法と重量とを有している。ハンマ器具上部の端部17で、へら11の中央部を「叩打」することにより、へら器具の上部が当てがわれた部位及びその周囲に振動感を惹起させる。ハンマのドーム状部分20の頂部は、また、被施療者の足の裏や甲に対するこぶし式エフリラージュ及び一般的エフリュラージュ用の効果的な表面として機能する。より小さい球状部19は、また足のより大きい部位に対する、より一般的なペトリサージに使用できる。 図17の足用ハンマ器具の斜視図。 図17の足用ハンマ器具の側面図。 図17の足用ハンマ器具の底面図。 マッサージ器具セットのうちの頭部用器具、通常、「掻き器具(Scratcher)」と呼ばれるものの図。該器具は、複数の指用リング又は穴21と、頚部及び肩のエフリュラージュに及び又はインド式頭部マッサージでの頭皮押圧に使用するためのなだらかなドーム状上部22と、側部の指用凹部24と、なだらかな丸みを帯びてテーパ付けされ集中ペトリサージに使用する表面を備えた器具上部両側の延長部又は外縁部23と、器具上部下側から突出する複数の歯とを含み、該歯は、器具を髪の間に押し滑らせるさい、被施療者の髪に絡んだり髪を引張ることのないように僅かに丸くされた端部を有しており、これらの歯25により、頭皮がマッサージされ頭皮への血流が活発化され、更に、頭皮の圧覚点押圧時には圧力が均等に分配される。各歯の間の空隙27は種々の用途に器具を利用するさい、掴み箇所として使用できる。(実施例6) 図21の頭部用器具の斜視図。各列に3個の歯を有する2列の歯を備えているが、列は1列でもよく3列以上でもよい。頭部用器具は、多くの歯を供えている必要があるだけであり(歯が直線的な列を成して器具に固定されているかどうかは、どうでもよい)、それによりインド式頭部マッサージ技術(すなわち軽擦、波動、押圧)を介して頭皮への血流を刺激できればよい。 図21の「掻き器具」として知られる頭部用器具の側面図。 図21の頭部用器具の底面図。
符号の説明
1 胴部用器具のアーチ型ドーム、ドーム部
2 指用リング又は穴
3 外縁部、側端部
4 器具の下部、凸状の握り
5 器具の下部、凹状の握り、凹部
6a 顔面及び頚部用マッサージ器具の上部、頂面
6b 矢じり状部
7 下部三日月状部
8a Uベンド形凹部、凹状中間部
8b 上下外縁部
9 へら器具の上部、円形端部、円形頭部
10 隆起縁部
11 へら器具上部の中央部
12 へら器具の球根状部、球根状下部、球根状端部
12,14 涙滴状基部
13 へら器具の中間部
14 涙滴状下端
15 ハンマ頭部
16 ハンマ頭部中央部
17 ハンマ頭部側端部
18 ハンマ器具中間部
19 ハンマ器具下部、球状基部
20 ハンマ器具上部
21 頭部/頭皮用器具の指用リング
22 頭部/頭皮用器具の上部
23 器具上部の外縁部
24 指用凹部
25 柱状延長部、歯
26 歯の端部、先端
27 歯間の空隙、歯の基部

Claims (26)

  1. 自蔵型の手持ち式胴部用マッサージ器具において、
    施療者が指を挿入するための複数指用リング又は穴(2)を含む握り(4)である下部が含まれ、該指用リングが互いに連続し結合され、かつ一方の手の指を受容する寸法を有しており、またマッサージ器具の下部又は握り(4)が凸状であり、
    更に、前記指用リングすべての上面につながる上部アーチ形ドーム部(1)が含まれ、該アーチ形ドーム部が、効果的な一般的エフリュラージュ及びリンパ排液に適した寸法を有し、かつまた被施療者の四肢にエフリュラージュを施すのに適している、自蔵型の手持ち式体部用マッサージ器具。
  2. 前記上部がアーチ形ドーム部(1)の各側端部(3)のところがなだらかにテーパ付けされており、これらのなだらかにテーパ付けされた側端部(3)が、集中的なペトリサージ及び摩擦マッサージ運動に適している、請求項1に記載のマッサージ器具。
  3. 前記上部が中空であり、空気又は他の不活性ガスを充填されている、請求項1又は請求項に記載のマッサージ器具。
  4. 前記上部が、中空であり、不活性液体を充填されるか、又は電池作動式の加熱装置もしくは赤外線加熱装置を内臓している、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のマッサージ器具。
  5. 前記握りが、中空であり、不活性液体を充填されるか、又は電池作動式の加熱装置もしくは赤外線加熱装置を内臓している、請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載のマッサージ器具。
  6. 前記握りが凹部(5)である、請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の体部用マッサージ器具。
  7. 軽擦、波動、押圧の欠く運動を含むインド式頭部マッサージの実施に使用する自蔵型の手持ち式マッサージ器具において、
    中実のアーチ形ドームを有する上部(22)と、連続的に配置され互いに結合された複数指用リング又は穴(21)とを含み、該指用リングが施療者の手の指を楽に受容する寸法を有しており、前記マッサージ器具が、更に上部下側に外側指用凹部(24)を含み、前記器具上部が、更に集中的ペトリサージに使用するための、なだらかにテーパ付けされた外縁部(23)を含み、加えて前記マッサージ器具が、被施療者の頭皮に対する軽擦、波動、押圧の各運動を加えるさいに、自由に流動的に、髪に絡まることなく運動可能な寸法及び次元の複数の歯を含む、自蔵型の手持ち式マッサージ器具。
  8. 前記手持ち式マッサージ器具を逆さにして、施療者が、歯の基部(27)を握りとして使用することで、器具上部(22)をマッサージ運動に用いる、請求項8に記載の手持ち式マッサージ器具。
  9. 前記歯が、更に、丸くされた先端(26)を含み、これにより前記器具が、被施療者の髪に絡まることなく、頭皮上を端から端まで容易に移動できる、請求項8又は請求項9に記載の手持ち式マッサージ器具。
  10. 前記上部が中空であり、空気又は他の不活性ガスを充填されている、請求項8から請求項10までのいずれか1項に記載の手持ち式マッサージ器具。
  11. 前記上部が、中空であり、不活性液体を充填されるか、又は電池作動式加熱装置もしくは赤外線加熱装置を内臓している、請求項8から請求項11までのいずれか1項に記載の手持ち式マッサージ器具。
  12. 足マッサージを施すのに使用する手持ち式マッサージ器具セットにおいて、相互作用するハンマ器具とへら器具とを含み、前記ハンマ器具には、テーパ付けされ、なだらかな丸みを帯びた外縁部17を有する楕円形状のハンマ頭部(15)が含まれ、中間部(18)が、前記楕円形状の上部ハンマ頭部を球状の基部(19)に結合し、かつ手/指の握りとして機能しており、前記へら器具には、円形頭部(9)として構成された上部が含まれ、該円形頭部が、隆起縁部(10)で完全に囲まれた平らなディスク又は丸い中央部11を含み、更に前記へら器具が、手/指の握り区域として使用する中間部(13)と涙滴状基部(12,14)とを含む、足マッサージを施すのに使用する手持ち式マッサージ器具セット。
  13. 前記楕円形の上部ハンマ頭部の前記テーパ付き側縁部(17)により、へら器具(11)の前記円形中央部を打撃することにより、へら器具の円形頭部が当てがわれた足の圧覚点に振動を発生させる、請求項13に記載の手持ち式マッサージ器具セット。
  14. 前記へら器具の涙滴状基部がレフレクソロジーの圧覚点押圧運動に使用される、請求項13又は請求項14に記載の手持ち式マッサージ器具セット。
  15. 前記上部ハンマ頭部の頂部(15)が足へのエフリュラージュ・マッサージ運動に使用される、請求項13から請求項15までのいずれか1項に記載の手持ち式マッサージ器具セット。
  16. 前記ハンマ器具の前記球状基部(19)が、へら器具をハンマ器具で叩くさいに、ハンマ頭部の釣合い重りとして機能し、かつまた前記球状基部が、被施療者の足にペトリサージを施すための器具として機能する、請求項13から請求項16までのいずれか1項に記載の手持ち式マッサージ器具セット。
  17. 前記ハンマ器具上部が、不活性液体を充填されるか、又は電池作動式加熱装置もしくは赤外線加熱装置を内蔵している、請求項13から請求項17までのいずれか1項に記載の手持ち式マッサージ器具セット。
  18. へら器具の円形頭部又はへら器具の涙滴状下端が、中空であり、不活性液体を充填されるか、又は電池作動式加熱装置もしくは赤外線加熱装置を内蔵している、請求項13から請求項17までのいずれか1項に記載の手持ち式マッサージ器具セット。
  19. 前記楕円形の上部ハンマ頭部(15)が、被施療者の足に対する振動運動を最大化するように、電池作動式振動機構を含んでいる、請求項13から請求項17までのいずれか1項に記載の手持ち式マッサージ器具セット。
  20. 前記球根状端部/涙滴状下端(12)が、被施療者の足に対し最大の振動運動を与えるように電池作動式振動機構を含む、請求項13から請求項17までのいずれか1項に記載の手持チ式マッサージ器具セット。
  21. 被施療者の顔面及び頚部のマッサージに使用する自蔵型の手持ち式マッサージ器具において、
    前記顔面マッサージ器具が、なだらかな丸みを帯びた矢じり状部(6b)を含む上部(6a)と、テーパ付けされ丸くされた外縁部(8b)を備えたUベンド状凹部(8a)を含む中間部と、丸くされた三日月状下部(7)とを含む、被施療者の顔面及び頚部のマッサージに使用する自蔵型の手持ち式マッサージ器具。
  22. 前記なだらかな丸みを帯びた矢じり状部が、顔面、顎、頚部の局限された、顔の圧覚点を含む部位に集中的なペトリサージを施し得る幅を有し、かつまた前記なだらかな丸みを帯びた頂面(6a)が顔の比較的小さい骨ばった部位に穏やかなエフリュラージュを施し得る幅を有している、請求項21に記載の手持ち式顔面マッサージ器具。
  23. 前記Uベンド状凹部が、更に、丸みをつけられたテーパ付き外縁部8bを含み、前記Uベンドの空所8aが、前記器具を使用して被施療者の顎の線の自然の曲線に従って被施療者に顔面マッサージを施すことで、前記顎の線の顔面筋肉の緊張を緩和し調整するように構成されている、請求項21又は請求項22に記載の手持ち式顔面マッサージ器具。
  24. 前記三日月状下部が、一般的なエフリュラージュ及びペトリサージを被施療者の顔面や頚部の部位及び肩の上部に施すのに十分な幅と曲率を有している、請求項21から請求項23までのいずれか1項に記載の手持ち式顔面マッサージ器具。
  25. 前記器具の上部が、中空であり、不活性液体を充填されるか、又は電池作動式加熱装置もしくは赤外線加熱装置を内蔵している、請求項21から請求項24までのいずれか1項に記載の手持ち式顔面マッサージ器具。
  26. 前記マッサージ器具が、1セットから成り、身体全域にわたるマッサージに使用される、請求項1から請求項25までのいずれか1項に記載のマッサージ器具。
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