JP3034936U

JP3034936U - 指圧具

Info

Publication number: JP3034936U
Application number: JP1996008454U
Authority: JP
Inventors: 友晴有沢
Original assignee: 友晴有沢
Priority date: 1996-08-21
Filing date: 1996-08-21
Publication date: 1997-03-07
Anticipated expiration: 2002-08-21

Abstract

(57)【要約】【課題】小型で携帯に有利で、指圧・マッサージの効
果に優れた指圧具を提供する。【解決手段】所定の太さと長さを有する柱状の握持部
２ａの両端に、先端に向けて次第に縮径する指圧部２
ｂ，２ｃを一体的に形成した棒状部材２を比較的重量を
有する素材で形成する。前記各指圧部２ｂ，２ｃの先端
部に半球状の遠赤外線マグネット３，３をスタッドボル
ト５固着し、かつ前記握持部２ａの外周部に遠赤外線マ
グネットからなる複数の突起４，４・・・を頂部が突出
すると共に、所定の間隔で一方側から他方側に向けて傾
斜状態で配置して指圧具１とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は、人体の要所のツボを刺激して健康増進の効果を発揮する指圧具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

足裏、ふくらはぎ、掌、肩など人体のツボを刺激して新陳代謝の促進、血液循環の向上などによって疲労の回復や身体の変調の矯正、健康の増進をはかる指圧器具は古くから多く知られており、その構造、寸法、形状も多様である。かゝる指圧具の一つとして、たとえば、足の裏のツボを刺激する全体が細長い紡錘状のものが知られている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

この足の裏のツボを刺激するための指圧具は木製のため、強い力で操作すると折れる危険性を有し、表面が必ずしも平滑ではないため指圧に際して皮膚を損傷するなどのおそれもあると共に、足以外の部位には使用し難いという根本的な問題もある。

【０００４】この考案はかゝる従来の指圧具の問題に鑑み、全体を比較的重量のある素材で構成することによって指圧効果をより高めると共に、指圧以外に叩くことによる刺激も与えることのできる指圧具を提供せんとするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

前記の目的を達成するため、この考案の指圧具は、所定の太さと長さを有する柱状の握持部の両端に、先端に向けて次第に縮径する指圧部を一体的に形成した棒状部材を比較的重量を有する素材で形成し、前記各指圧部の先端部に半球状の遠赤外線マグネットを固着し、かつ前記握持部の外周部に遠赤外線マグネットからなる複数の突起を頂部が突出するよう設けたことを特徴するものである。

【０００６】

【考案の実施の形態】

この考案において、指圧具を構成する棒状部材は、比較的重量を有する素材、特に遠赤外線放射作用を有するセラミックや御影石、さらには遠赤外線放射作用と抗菌作用を併せ持つ緑石や蛇紋石のごとき大理石で形成される。

【０００７】この棒状部材は、所定の太さと長さを有する柱状の握持部と、該握持部の両端に一体的に形成される指圧部とから構成される。その際、両端の指圧部はこれを同じ長さと太さで形成してもよいが、一方側を細長くし、他方側を太短くなるようにすることによって、細長い指圧部を専ら指圧専用とし、他方の太短い指圧部を叩き専用とすることによってより広い用途のものとして使用することができる。

【０００８】中央の握持部には遠赤外線マグネットからなる複数の突起が所定の間隔で配置される。好ましくは、この握持部を握ったときに、５本の指の付け根の部分にこの突起が当たって刺激を与えることができるように、長手方向に対して５つの突起を所定の間隔を存し、かつ一方側から他方側に向けて傾斜するよう配置するもので、握持部に設ける突起は握持に際して掌を刺激することができれば必ずしもその配列や個数に制限はない。

【０００９】前記握持部の両端に一体的に設ける指圧部は、その先端部に半球状の遠赤外線マグネットを、その底面を指圧部の前記円形の先端面に当接させてスタッドボルトと接着剤によって容易に離脱しないように固着するが、固着手段は必ずしも限定されない。

【００１０】

【作用】

この考案の指圧具は、指圧具を構成する棒状部材を比較的重量のある素材で形成することによって軽い力でツボを刺激することができる。その際、素材を遠赤外線放射作用又は／及び抗菌作用を有するもので形成することによって指圧と同時に血行をさらに良くすることができる。また、手で握る握持部に遠赤外線マグネットからなる突起を配しているので、掌のツボも同時に刺激することができる。

【００１１】

【実施例】

以下、この考案の指圧具の実施例を添付の図面に基づいてさらに具体的に説明する。この考案の指圧具１は、図１に示すように握持部２ａと、該握持部２ａの両端部にそれぞれ突出する指圧部２ｂ，２ｃからなる棒状部材２を御影石によって一体的に形成し、前記握持部２ａには複数の遠赤外線マグネットからなる突起４，４・・・を設けると共に、前記各指圧部２ｂ，２ｃの先端面に半球状の遠赤外線マグネット３，３をそれぞれ固着してなるものである。

【００１２】棒状部材２における握持部２ａは、大人の手で握り易い直径３０ｍｍφ、長さ７０ｍｍの円柱体によって形成され、該円柱体の一端には、次第に径を縮小させて先端部の直径が１０ｍｍφで長さが８０ｍｍの細長な指圧部２ｂを、他端には次第に径を縮小させて先端部の直径が１５ｍｍφ、長さが５０ｍｍの太短い指圧部２ｂとが一体的に連続して形成されている。

【００１３】かゝる棒状部材２の前記指圧部２ｂ，２ｃの先端部には、半球状の遠赤外線マグネット３，３がその半球状の底面を前記指圧部２ｂ，２ｃの先端面に当接させて取付けたもので、この遠赤外線マグネット３，３の半球の底面の直径は、一方が１０ｍｍφ、他方が１５ｍｍφである。これら遠赤外線マグネット３，３の取付けは、その先端を体の所要の部位に当てゝ押圧、もみほぐし、バイブレーションなどの操作を行うため、図２で示すようにスタッドボルト５によって取付け、さらにこの取付部に接着剤を適用して強固に固定したものである。

【００１４】棒状部材２における前記握持部２ａの外周面には、図２に示すように遠赤外線マグネットからなる５個の突起４，４・・・を、その基端部を前記外周面に埋め込み、この埋め込んだ部分を接着剤で接着して固定したものである。これらマグネット４，４・・・は、握持部２ａの軸方向に沿って直線状に一定間隔で設けることなく、図１で示すように所定の間隔で長手方向に対して傾斜して設けたもので、その間隔は約１５ｍｍである。

【００１５】かゝる指圧具１の使用例を述べれば、以下のとおりである。（１）指圧具１の先端に設けた遠赤外線マグネット３，３を足裏のツボに当てゝ押圧、モミ、ホグシなどによって足裏のツボを刺激する。（２）同じく遠赤外線マグネット３，３を足のフクラハギの部分の腓腹筋やアキレス腱に当てゝ同様に押圧、モミ、ホグシなどによってフクラハギのツボを刺激する。（３）また、遠赤外線マグネット３を首や肩に当てゝ、首、肩のコリを除くことができる。（４）握持部２ａに設けた遠赤外線マグネットからなる５個の突起４，４・・・は、該握持部２ａを手で握ることによって、人により多少のずれはあるが、概ね掌の各指の付け根の部分に当たるようになっており、この握持部２ａを手で強く握って各指の付け根のツボを刺激する。（５）また、この突起４，４・・・で足の太股や腕、背中などの表面を転がすことによってもマッサージの効果を上げることができる。（６）細長い指圧部２ｂを握り、他の太短い指圧部２ｃで肩を叩きほぐす。なお、上記（４）による掌の指圧は、前記（１）〜（３）の指圧に際してこの握持部２ａを握ることになるので、前記（１）〜（３）の指圧を行うことによって自然に掌の指圧を行うことができ、握る手を変えることによって両手の掌の指圧を意識しないで行うことができる。

【００１６】以上の使用例において、棒状部材を構成する御影石にはそれ自体で遠赤外線を放射する能力がある。また、大理石を使用すれば、遠赤外線放射作用と共に抗菌作用があるため、これらの素材に触れることによってそれぞれの持つ効用を受けることができ、前記遠赤外線マグネットによる指圧・マッサージの効果と相俟って優れた健康増進の効果を達成することができるものである。

【００１７】

【考案の効果】

この考案の指圧具は、中央部の握持部と、その両端に形成した指圧部からなる棒状部材を比較的重量のある素材で形成することによって、ツボ等への刺激効果と同時に叩き作用によるほぐし効果も得ることができる。

【００１８】特に、この棒状部材を遠赤外線作用を持つ御影石又は／及び抗菌作用を持つ大理石で形成することによってこれら作用が相乗してよりツボ指圧の効果を向上させることができる。

【００１９】また、握持部の両端に一体的に設けた指圧部の各先端に、半球状の遠赤外線マグネットを固定すると共に、握持部の外周に遠赤外線マグネットからなる突起の複数を設けているので、両端の遠赤外線マグネットで足裏、ふくらはぎ、肩、首の付け根などのツボを押圧し、中央部を手で握って該中央部の遠赤外線マグネットからなる突起で掌のツボ、特に各指の付け根の部分のツボを刺激し、これらによって疲労の回復、体の変調の矯正および血液循環の促進などの効果を果たすことができるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の指圧具の一例を示す斜視図である。

【図２】図１の指圧具の先端部の構造を示す縦断面図で
ある。

【符号の説明】

１指圧具２棒状部材２ａ握持部２ｂ指圧部２ｃ指圧部３遠赤外線マグネット４遠赤外線マグネットによる突起５スタッドボルト

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】所定の太さと長さを有する柱状の握持部
の両端に、先端に向けて次第に縮径する指圧部を一体的
に形成した棒状部材を比較的重量を有する素材で形成
し、前記各指圧部の先端部に半球状の遠赤外線マグネッ
トを固着し、かつ前記握持部の外周部に遠赤外線マグネ
ットからなる複数の突起を頂部が突出するよう設けたこ
とを特徴する指圧具。
【請求項２】前記棒状部材は、遠赤外線放射作用を有
するセラミック又は御影石であることを特徴とする請求
項１記載の指圧具。
【請求項３】前記棒状部材は、遠赤外線放射作用及び
抗菌作用のある大理石であることを特徴とする請求項１
記載の指圧具。
【請求項４】前記指圧部は、前記柱状の握持部の両端
に、一方側を長く、他方側を短くして一体的に設けたこ
とを特徴とする請求項１乃至３のいずれかに記載の指圧
具。
【請求項５】前記遠赤外線マグネットからなる突起
は、その複数を握持部の外周に長手方向に所定の間隔を
存し、かつ一方側から他方側に向けて傾斜するよう配置
したことを特徴とする請求項１乃至４のいずれかに記載
の指圧具。
【請求項６】前記半球状の遠赤外線マグネットは、前
記各指圧部の先端部に埋め込まれたねじ杆の先端部に係
合させることによって指圧部に固着したことを特徴とす
る請求項１乃至５のいずれかに記載の指圧具。