JPH1175900A - ラフィノースの結晶を製造する方法及び装置 - Google Patents

ラフィノースの結晶を製造する方法及び装置

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JPH1175900A
JPH1175900A JP9265176A JP26517697A JPH1175900A JP H1175900 A JPH1175900 A JP H1175900A JP 9265176 A JP9265176 A JP 9265176A JP 26517697 A JP26517697 A JP 26517697A JP H1175900 A JPH1175900 A JP H1175900A
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 ラフィノースの冷却結晶化処理におい
て、結晶化装置内のラフィノース濃厚溶液の一部を取り
出してこれを結晶化装置内に送入する処理を連続的又は
間欠的に行って、ラフィノースを効率的に結晶化させ
る。 【効果】 結晶が冷却結晶化装置に付着することがない
ため、温度コントロールを迅速且つ正確に実施すること
ができ、また該装置内に付着した結晶の除去作業も不要
となり、歩留まりも向上し、特にラフィノース結晶の工
業的製造システムとして本発明はすぐれている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ラフィノース含有
溶液を冷却することによるラフィノースの結晶化に関す
るものであり、更に詳細には、ラフィノース濃厚溶液か
らラフィノースを冷却結晶化する際、容器器壁等にラフ
ィノース結晶を強固に付着せしめることなく効率的に冷
却結晶化を行う、特に工業的ないし大規模な結晶化に適
したシステムに関する。
【0002】本発明は、例えば、ビート糖蜜等からラフ
ィノース含有区分を分離、濃縮した後、そのラフィノー
スを冷却結晶化するのに、特に工業的な面から非常に有
用である。
【0003】
【従来の技術】廃糖蜜をクロマト分離処理し、ラフィノ
ース成分を分離し、ラフィノースを結晶化する技術は、
特公昭56−39640ですでに知られている所であ
る。これは、甜菜糖蜜をクロマト分離してラフィノース
区分(シュクロース/ラフィノース比2以下)をrBx
60.8〜70に濃縮して得たラフィノース濃縮液を常
温にて一昼夜緩く攪拌放置して結晶を析出させ結晶を分
離したものである。しかしこのラフィノース結晶化方法
は、ラフィノース結晶を効率よく多量に産出するのには
不適であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ラフィノース結晶を効
率良く工業的且つ多量に生産するためには、結晶化率を
高める必要がある。図1に示す通り、純系のラフィノー
スは、低温に於ける溶解度が低いという特性があり、ラ
フィノースの結晶化に際してはこの特性を利用して冷却
結晶法がとられている。即ち、ラフィノースは50℃以
下になると溶解度が著しく低くなり、この温度範囲を保
持することが結晶効率を高めるのに好ましいといえる。
更に、この範囲の温度をラフィノース濃厚液に効率的に
伝えることが、結晶効率を高めるカギになる。従って、
上記の条件を満足する装置及び結晶化方法が望まれてい
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するためになされたものであって、ラフィノースの結
晶を得るに際して、新規なラフィノースの冷却結晶化装
置及び結晶の製造方法を創製するものである。
【0006】本発明者等は、ラフィノース濃厚溶液(r
Bx60以下、ラフィノース純度60〜99固形分%)
を冷却する際、冷却温度をその濃厚溶液に効率良く伝え
ることもさることながら、その温度低下速度と育晶速度
のバランスに着目した。
【0007】ラフィノース濃厚溶液の温度低下速度が早
すぎると擬晶や聚晶の発生につながり、遅すぎると結晶
の成長が遅れる。又、ラフィノース濃厚液を冷却する
と、冷却結晶装置内に結晶が付着する。そして一旦、結
晶が付着すると温度伝達が妨げられ、また、正確な液温
を迅速に知ることができず、したがって、目的の液温に
達するのに大幅な時間を要するし、また、デリケートな
温度コントロールもできない。しかも一旦付着した結晶
は、簡単に除去することができず、冷却結晶装置内から
剥離するには多大の労力を要し、工業上大きな妨げとな
っている。
【0008】結晶付着防止のために、ラフィノース含有
溶液を攪拌しても、結晶の付着は防止することができ
ず、攪拌装置自体にも結晶が付着してしまい、所期の目
的は達成されない。したがって、本発明者らは、ラフィ
ノースの冷却結晶化においては、特に工業的な面におい
ては、結晶の付着防止技術を新たに開発することが緊急
の技術課題であるとの観点にたち、特に工業的大規模処
理の場合に好適な結晶付着防止技術の開発を行い、もっ
て効率的なラフィノース結晶の製造方法を確立すること
とした。
【0009】そこで各方面から検討の結果、ラフィノー
スの冷却結晶化装置からラフィノース含有溶液の一部を
取り出してこれを循環ポンプを介して装置内に戻してや
り、ラフィノース含有液を循環せしめたところ、全く予
期せざることに、冷却結晶化装置の結晶が付着しないと
いう驚異的な有用新知見を得た。
【0010】その結果、濃厚溶液の温度低下をデリケー
トにコントロールすることにより、大容量タンクの場合
においても効率的な結晶化処理がはじめて可能となり、
糖蜜からのラフィノースの回収率を工業的スケールでし
かも大幅に高めることが可能となり、本発明の完成に至
った。
【0011】すなわち本発明は、冷却部を備えた容器内
において、ラフィノース育晶種を添加したラフィノース
含有溶液を冷却することによりラフィノースの結晶を製
造するに際して、ラフィノース含有溶液を(必要あれば
攪拌しながら)その一部を連続的又は間欠的に容器から
取り出すとともに、これと同一及び/又は別異のラフィ
ノース含有溶液を容器に送入せしめることにより、冷却
結晶化装置に結晶が付着するのを防止し、温度コントロ
ールを正確且つ迅速に行って、効率的にラフィノースの
結晶化を行うものである。以下、本発明について詳細に
説明する。
【0012】ラフィノースは、甜菜糖蜜等に含まれてお
り、従来は甜菜糖製造における不純物とされていた。し
かしながら、近年になってラフィノースには整腸作用等
が発見され、ラフィノースの有用性が注目されている
が、安全性に問題のない合成法は未だ開発されていない
し、現在のところ、ビート糖蜜を原料とした抽出法(図
2)によってラフィノースは製造されているが、糖蜜に
は極く微量しか含有されておらず、既述のように、効率
的な結晶化法の開発が当業界では待望されていたのであ
る。
【0013】本発明によれば、ラフィノース含有溶液か
らラフィノース結晶を効率的に製造することができ、ラ
フィノース含有溶液としては、ラフィノースを含有した
溶液であればすべてのものが包含されるが、その代表例
として、ビート糖蜜由来のラフィノース濃厚溶液を例に
とって本発明を詳述することにする。
【0014】本発明において、糖蜜とは、甜菜糖を製造
する際、砂糖白下を分離機で分離した時に生じる振蜜が
該当し、一番振蜜、二番振蜜、三番振蜜、廃糖蜜等が含
まれる。又、ラフィノース濃厚溶液とは、rBx60以
下、ラフィノース純度60〜99SD%のものである。
なお、SD%とは乾燥固形分(SD)に対する重量%を
いう。図2に記載されているラフィノース画分、粗結晶
振蜜、又は製品振蜜を単独又は混合した液を濃縮したも
の、あるいは粗結晶、又は篩上ラフィノースを混合溶解
したものが該当する。
【0015】本発明を実施するには、本発明に係るラフ
ィノース冷却結晶装置を用いてラフィノース濃厚溶液を
処理するのが好適であり、本発明に係るラフィノース冷
却結晶装置の1例を図3に示す。
【0016】冷却部を備えた容器1内にラフィノース濃
厚溶液を入れる。内容液の冷却方式としては、ジャケッ
ト方式、カランドリア方式、コイル方式等が1又はそれ
以上適宜使用することができるが、本実施例においては
ジャケット方式を採用し、容器1の外側にジャケット2
を設け、ジャケット入口3から温度コントロールした冷
却水、冷却溶媒、冷却空気等を送入し、ジャケット出口
4からこれを取り出し、内容液を所定温度に冷却する。
【0017】容器1の上部には蓋5を設ける。蓋5に
は、攪拌機6駆動用のモーター7、減速機8を設ける。
攪拌機6には羽根Fを設けておく。羽根Fは3枚図示さ
れているが、その数、設置個所、形状は適宜でよい。羽
根下の先端部は容器1の内壁部に近い方がよいが、必要
あれば、内壁に時として付着する結晶をかき取ることが
できるよう、羽根Fの先端部にはスクレーパー(図示せ
ず)を設けておいてもよい。
【0018】蓋5には、マンホール(図示せず)を設け
て、内容液を送入したり、容器内部に作業者が出入でき
るようにしてもよい。9は、容器1の底部に設けた内容
液取出し口10から取り出した内容液を容器1に送入せ
しめるための送入口である。取出し口10と送入口9と
は、循環ポンプPを介してパイプ11で接続する。
【0019】ラフィノース育晶種を添加したラフィノー
ス濃厚溶液は、ジャケットにより所定温度に冷却する。
そしてその間、内容液の1部を取り出し口10から取り
出し、送入口9から容器1内部に送入して、内容液の循
環を間欠的又は連続的に行う。循環する液体としては、
容器1から取り出した内容液自体が使用されるほか、他
のロット等、容器1の内容液とは別異のラフィノース濃
厚溶液をブレンドして使用してもよい。
【0020】このような内容液の循環処理によって、容
器内壁や攪拌機等への結晶の付着が防止されるが、攪拌
機6を回転させることにより、結晶付着防止効果を更に
高めることができる。これに対して、内容液の循環処理
を行うことなく、攪拌処理のみを行った場合には、結晶
が付着して、所期の目的を達成することができない。
【0021】このようにして冷却結晶処理が終了した
後、取り出し口10を開口し、パイプ11に設けた排出
口12から結晶白下を排出する。本実施例において、取
り出し口10及び排出口12は兼用しているが、両者は
別個に設けてもよい。しかしながら、排出口12は、ス
ケーリングや汚染の防止上、容器1の最底部に設けるの
が良い。
【0022】本発明において、結晶白下(ラフィノース
濃厚溶液を冷却してラフィノース結晶を析出させた結晶
と母液の混合溶液)の循環は、既述したように、結晶が
この冷却装置に付着しないよう、循環ポンプによって、
結晶が液中にほぼ均一に分散した状態を維持できるよう
に流動性を保持せしめるために必須であり、これを攪拌
機が更に補助するものである。
【0023】上記の適正な分散状態を保持するために
は、攪拌機の回転速度は5〜20rpm、循環ポンプ流
速は1〜3BV/Hr(BV/Hrとは、1時間に1回
内容液が入れ換わる流速を意味する)が適当である。
【0024】ラフィノースの冷却結晶はバッチ式又は連
続式で行われる。濃厚液の液温が35〜50℃になった
時点でラフィノース育晶種(以下シードという)を添加
し、10〜50時間の間にほぼ時間と比例的に温度を低
下させ、最終的に18〜22℃にする。特に冷却部への
スケーリング防止という観点からは、上記条件が適当で
ある。
【0025】冷却装置に液張したラフィノース濃厚液の
濃度はrBx60を上限とし、また過飽和度0.5〜
1.0が適当である。rBx60を越えると冷却結晶装
置内での粘度が高くなり、流動性が著しく低下して局部
的な結晶の晶出が起こる。また、過飽和度が1.0を越
えると育晶速度が速すぎて温度低下速度とのバランスが
とれなくなる。いずれの場合も冷却結晶装置からの排出
が困難となるばかりでなく、冷却部のスケーリングが多
くなる原因になる。過飽和度0.5未満になると結晶の
晶出が少なくなり、結晶歩留が低下し、処理能力の低下
となる。
【0026】結晶白下の排出口は冷却結晶装置の最底部
にある機構とすることが必要である。排出口が最底部に
あることにより、冷却結晶装置の残留液が最小限に抑え
られるので、この部分でのスケーリングの防止及び汚染
が防止できる。
【0027】
【実施例】以下実施例を挙げてさらに具体的に説明す
る。脱塩工程を経て甜菜糖を製造する際、生産される糖
蜜(rBx80)を使用する。この濃度をrBx60に
希釈し、温度約80℃で擬似移動床法による多成分分離
装置に通液して多成分分離(ラフィノース画分、スイー
トオリゴ画分、蔗糖画分、ベタイン画分、その他画分)
を行った。
【0028】ここでいうラフィノース画分とは、ラフィ
ノースを多く含む画分をいい、性状として、固形分5〜
8%、ラフィノース純度60〜70SD%のものをい
う。ラフィノース画分、粗結晶振蜜及び製品結晶振蜜の
混合割合(固形分比)はラフィノース画分:粗結晶振
蜜:製品結晶振蜜=12:7:1とした混合液を調製
し、これをフォーリングフィルム方式濃縮缶でr.Bx
58迄に濃縮する。
【0029】尚、各材料の成分は次の通りである。 単位:SD% rBx ラフィノース 蔗 糖 廃糖蜜 79 12 57 ラフィノース画分 6 62 5 粗結晶振蜜 44 44 7 製品結晶振蜜 29 93 3 粗結晶白下 58 57 6 製品白下 58 98 1
【0030】冷却結晶化装置としては、図3に示すよう
に冷却用ジャケットを備えた円筒状のものを使用した。
その内部に羽根のついた攪拌機及び装置最下部から装置
上部に液を循環させる循環ポンプが付設した構造であ
る。内容量6.5m3の冷却結晶化装置にrBx58の
ラフィノース濃縮液を250L/Hの供給速度で供給し
つつ、攪拌機を動かしながら約8割迄液張した。液張
後、液温が37℃になった時点でシード(2L/5.0
3濃厚液)の添加を行った。ここでいうシードとは、
ボールミルにて3時間粉砕したラフィノース結晶 1K
gを99%エチルアルコール2Lに分散させたものをい
う。
【0031】次に、液温を40時間で最終20℃迄に時
間の経過とともに大略逆比例的に低下させた。又、攪拌
機の攪拌速度は10rpm、循環ポンプによる循環速度
は2BV/Hrでおこない、ラフィノース結晶固体が常
に母液中に分散した状態を維持するようにした。
【0032】次に、粗結晶白下(ラフィノース純度57
SD%)を分離機で結晶と振蜜に分離し、ラフィノース
の粗結晶(ラフィノース純度98SD%)を得た。上記
の条件によりラフィノースの粗結晶化率を算出したとこ
ろ41%の結果が得られた。
【0033】この粗結晶を温水にて再溶解し、再び冷却
結晶化により、製品結晶白下(rBx58、ラフィノー
ス純度98SD%)を得た。次に、分離機で分離して、
製品結晶(ラフィノース純度99.5SD%)と製品振
蜜(ラフィノース純度93SD%)を得た。ラフィノー
ス製品結晶率を算出したところ、78%であった。尚、
ラフィノースの結晶化率の算出式は次の通りである。
【0034】ラフィノース結晶化率={結晶純度×(白
下純度−振蜜純度)}×100/{白下純度×(結晶純
度−振蜜純度)}
【0035】
【発明の効果】従来に於いてもラフィノースの結晶化に
冷却結晶法がとられているが、詳細な結晶化法の記載が
なく、小規模なラフィノース生産に適用されるものであ
った。本発明は大規模且つ工業的にラフィノース結晶を
得る方法及び装置に関するものであり、結晶化率を高く
するために工夫したものである。結晶化率が低いことは
母液の冷却結晶化装置への戻しが多くなり、製造系内で
循環するラフィノースが増加することになる。これによ
り処理原液の処理能力が小さくなり、結局は製品生産量
が減少する。更に、液の滞留時間が長くなることになり
製品品質の低下にもつながり、一定の品質を保持するた
めには溶解再結晶の工程を経る場合がある。従って、結
晶化率が低いことは製造コスト的に不利であり、これを
改善したのが本件特許によるラフィノース結晶の生産で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】ラフィノース及び蔗糖の温度と溶解度の関係を
示すグラフである。
【図2】ラフィノース製造工程図である。
【図3】結晶冷却装置を示す。
フロントページの続き (72)発明者 大和田 裕一 北海道士別市西3条北4丁目382番地1 日本甜菜製糖株式会社士別製糖所内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷却部を備えた容器内において、ラフィ
    ノース育晶種を添加したラフィノース含有溶液を冷却す
    ることによりラフィノースの結晶を製造するに際して、
    ラフィノース含有溶液の一部を連続的又は間欠的に容器
    から取り出すとともに、これと同一及び/又は別異のラ
    フィノース含有溶液を容器に送入せしめること、を特徴
    とするラフィノースの結晶を製造する方法。
  2. 【請求項2】 冷却部を備えた容器内において、ラフィ
    ノース育晶種を添加したラフィノース含有溶液を冷却す
    ることによりラフィノースの結晶を製造するに際して、
    ラフィノース含有溶液を攪拌しながらその一部を連続的
    又は間欠的に容器から取り出すとともに、これと同一及
    び/又は別異のラフィノース含有溶液を容器に送入せし
    めること、を特徴とするラフィノースの結晶を製造する
    方法。
  3. 【請求項3】 ラフィノース含有溶液がラフィノース濃
    厚溶液であること、を特徴とする請求項1又は2に記載
    の方法。
  4. 【請求項4】 ラフィノース含有溶液が過飽和度0.5
    〜1.0の溶液であること、を特徴とする請求項1〜3
    のいずれか1項に記載の方法。
  5. 【請求項5】 ラフィノース含有溶液の温度が35〜5
    0℃の範囲内にあるときにラフィノース育晶種を添加す
    ること、を特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記
    載の方法。
  6. 【請求項6】 ラフィノース育晶種を添加したラフィノ
    ース含有溶液の温度を10〜50時間かけて35〜50
    ℃から18〜22℃に可及的比例的に低下せしめるこ
    と、を特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の
    方法。
  7. 【請求項7】 ラフィノース含有溶液を冷却することに
    よりラフィノースの結晶を製造する装置であって、冷却
    部を設けたラフィノース含有溶液収容容器からなり、該
    容器には溶液取出口及び溶液送入口を設けるとともに両
    者をパイプで連結し、必要ある場合には攪拌機を設け、
    該容器からラフィノース含有溶液の一部を取り出し、こ
    れと同一及び/又は別異のラフィノース含有溶液を該容
    器に送入してラフィノースを冷却結晶化せしめるように
    してなること、を特徴とするラフィノースの結晶を製造
    する装置。
  8. 【請求項8】 ラフィノース含有溶液の取り出し、送入
    流速が1〜3BV/Hrとなるようにポンプを調節し、
    攪拌機の回転速度が5〜20rpmとなるように調節し
    てなること、を特徴とする請求項7に記載の装置。
  9. 【請求項9】 冷却結晶化したラフィノース濃厚溶液
    (ラフィノース結晶白下)の排出口を該容器の底部に設
    けてなること、を特徴とする請求項7又は8に記載の装
    置。
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