JPH1174618A - 半導体レーザ装置および光量制御装置、画像形成装置 - Google Patents

半導体レーザ装置および光量制御装置、画像形成装置

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JPH1174618A
JPH1174618A JP9233093A JP23309397A JPH1174618A JP H1174618 A JPH1174618 A JP H1174618A JP 9233093 A JP9233093 A JP 9233093A JP 23309397 A JP23309397 A JP 23309397A JP H1174618 A JPH1174618 A JP H1174618A
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semiconductor laser
light emitting
back beam
emitting surface
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Junichi Kimizuka
純一 君塚
Akira Nakatani
亮 中谷
Tomohiro Nakamori
知宏 中森
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バックビームを発生する複数の発光部間の熱
干渉によるフロントビーム出力光量の変動をなくし、ひ
いては高品質な画像を得ることが可能な半導体レーザ装
置および光量制御装置、画像形成装置。 【解決手段】 半導体レーザチップ34上に備えられた
複数の発光部34の第2発光面34c,34dから出力
された複数のバックビームを、バックビーム検出手段の
各光検出部に各々独立して検出し、各発光部毎にリアル
タイムで光量制御を行うことにより、第1発光面34
a,34bから出力されるフロントビームの出力光量の
変動をなくすようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の発光部を備
えた半導体レーザを用い、複数のビームを各々独立して
検出する半導体レーザ装置,半導体レーザの光量制御を
行う光量制御装置、さらにはレーザプリンタ等の画像形
成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複数の発光部を備えた半導体レー
ザを用いて光量制御を行う装置としては、例えば、特開
昭57−23289号公報に開示されたレーザプリンタ
がある。このレーザプリンタにおいては、半導体レーザ
から出射された複数のビームを走査させて感光ドラムの
面上に照射し、電子写真方式によって画像形成を行って
いる。
【0003】この場合、例えば、特開平9−16472
2号公報のごとく半導体レーザの複数の発光部の光出力
を、1個の光検出器で検出することによって、光量制御
を行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特にモ
ノリシックの半導体レーザチップ上に、複数の発光部を
備えた半導体レーザの場合、一つの発光部に電流を流し
た際にその熱が他の発光部に伝わり、その影響で他の発
光部の発光効率が低下し、発光光量が低下する問題(こ
の現象を熱干渉という)がある。
【0005】このように発光光量が低下すると、レーザ
プリンタにおいて画像を書き込む際に、画像の濃度ムラ
となって画像品質を低下させることになる。
【0006】そこで、本発明の目的は、複数の発光部か
ら出力された複数のビームを各々独立に検出し、各発光
部毎にリアルタイムで光量制御を行うことにより、各発
光部間の熱干渉によるフロントビーム出力光量の変動を
なくし、引いては高品質な画像を得ることが可能な半導
体レーザ装置,半導体レーザの光量制御を行う光量制御
装置、さらにはレーザプリンタ等の画像形成装置を提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、半導体レーザ
チップの一端面に形成されたフロントビームを出力する
第1発光面と、当該半導体レーザチップにおける第1発
光面とは反対側の端面に形成され前記フロントビームに
対応したバックビームを出力する第2発光面とが形成さ
れた複数の発光部と、前記半導体レーザチップの発光部
の第2発光面に対向して設けられ、該第2発光面から出
力された前記複数のバックビームを各々独立して検出す
る複数の光検出部を有するバックビーム検出手段とを具
えて半導体レーザ装置を構成したことを特徴とする。
【0008】ここで、前記バックビーム検出手段を、前
記半導体レーザチップの前記第2発光面に密着させても
よい。
【0009】前記バックビーム検出手段を接着剤にて前
記半導体レーザチップに接着することもできる。
【0010】前記バックビーム検出手段の前記複数の光
検出部を、同一の基板上に互いに絶縁して形成すること
ができる。
【0011】前記半導体レーザチップの前記第2発光面
に、前記バックビーム検出手段をその一部領域がはみ出
すようにして取り付け、該取り付けによりはみ出した一
部領域に引き出し電極を設けてもよい。
【0012】また、本発明は、半導体レーザチップの一
端面に形成されたフロントビームを出力する第1発光面
と、当該半導体レーザチップにおける第1発光面とは反
対側の端面に形成され前記フロントビームに対応したバ
ックビームを出力する第2発光面とが形成された複数の
発光部と、前記半導体レーザチップにおける前記発光部
の第2発光面に対して傾斜して設けられ、該第2発光面
から出力された前記複数のバックビームを各々独立して
検出する複数の光検出部を有するバックビーム検出手段
とを具えて半導体レーザ装置を構成したことを特徴とす
る。
【0013】ここで、前記バックビーム検出手段を、光
透過部材の傾斜面に設けもよい。
【0014】前記バックビーム検出手段の前記各光検出
部に入射する各レーザ光の間に遮光手段を設けてもよ
い。
【0015】前記バックビーム検出手段の前記各光検出
部に入射する各レーザ光の間にミラーを設けてもよい。
【0016】前記半導体レーザチップの前記第2発光面
と、前記バックビーム検出手段との間に、光学フィルタ
を介在させてもよい。
【0017】また、本発明は、半導体レーザチップの一
端面に形成されたフロントビームを出力する第1発光面
と、当該半導体レーザチップにおける第1発光面とは反
対側の端面に形成され前記フロントビームに対応したバ
ックビームを出力する第2発光面とが形成された複数の
発光部と、前記第2発光面上に形成され、光を透過させ
る透明な絶縁層と、前記透明な絶縁層上に形成され、前
記第2発光面から出力された前記複数のバックビームを
各々独立して検出する複数の光検出部を有するバックビ
ーム検出手段とを具えて半導体レーザ装置を構成したこ
とを特徴とする。
【0018】ここで、前記バックビーム検出手段の前記
複数の光検出部は、前記透明な絶縁層上に形成されるn
型半導体と、前記n型半導体上に形成されるp型半導体
とを含む構成とすることができる。
【0019】前記n型半導体および前記p型半導体の面
上に、引き出し電極を形成することができる。
【0020】前記バックビーム検出手段を、気相成長法
や、蒸着法にて形成することができる。
【0021】また、本発明は、前記バックビーム検出手
段を有する半導体レーザ装置と、前記半導体レーザ装置
における前記バックビーム検出手段の各光検出部により
検出された光量に基づいて、前記各第1発光面から出力
されるフロントビームの光量を各々独立して制御する光
量フィードバック制御手段とを具えて光量制御装置を構
成したことを特徴とする。
【0022】また、本発明は、半導体レーザから出射さ
れたレーザビームを感光体面上に照射して画像形成を行
う電子写真方式の画像形成装置であって、光量制御装置
を具え、該光量制御装置により光量制御されたレーザビ
ームを用いて画像形成を行うことができる。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態を図1
〜図4に基づいて説明する。本例では、複数の発光部を
備えた半導体レーザを使用した例として、レーザプリン
タを例に挙げて説明する。
【0024】まず、レーザプリンタの概略構成を図4に
基づいて説明する。1は、複数の発光部を有する半導体
レーザである。2は、半導体レーザ1の出射する複数の
ビームを平行光化するコリメータレンズである。この平
行光化されたビームは、反射ミラー3により反射され、
ポリゴンミラー4により偏向される。この偏向された光
ビームは、f−θレンズ5で等角速度走査を等速度走査
に変換され、反射ミラー6で反射され、感光ドラム7に
照射される。また、ポリゴンミラー4により走査された
ビームは、反射ミラー8で反射され、ビームディテクタ
9に検出される。このビームディテクタ9でビームが感
光ドラム7を走査する開始点のタイミングが検出され
る。そして、この検出されたビームディテクタ9の出力
信号に同期させて、半導体レーザ1を画像信号で変調す
ることにより、感光ドラム7に潜像を形成することがで
きる。
【0025】次に、本例に用いられる半導体レーザ1の
構造を図1に基づいて説明する。この半導体レーザ1
は、マルチビームレーザチップ34とフォトディテクタ
37とにより構成される。マルチビームレーザチップ3
4は、p型基板上にn型の電流阻止層を堆積してV字溝
をエッチング加工した内部ストライブ構造半導体素子を
基本として構成される。この素子は、例えばAppl.Phys.
Lett.vol.40,1March1982,P.312に記載されている。11
は、P型GaAs基板である。12は、n−GaAs電
流阻止層である。13,14は、周知のホトリソグラフ
ィ技術により形成したストライブ溝である。このストラ
イブ溝13,14の内側は、電流阻止層12が除去さ
れ、このV字形の部分が電流通路となっている。15
は、p−Ga1-y Aly Asクラッド層である。16
は、Ga1-x Alx As活性層(0<X<Y<1)であ
る。17は、n−Ga1-y Aly Asクラッド層であ
る。18は、n−GaAsギャップ層であり、ダブルヘ
テロ接合型のレーザ動作用多層結晶層を形成する。19
は、Au−Znのp側電極である。20,21は、Au
−Ge−Niのn側電極である。31は、エッチング加
工によりn側電極20,21からGaAs基板11まで
ストライブ溝13と平行に作られた分離溝である。
【0026】この分離溝31によって、マルチビームレ
ーザチップ34には、複数個(ここでは、2個)の発光
部35,36が形成される。この発光部35,36は、
それぞれフロントビームを出力する発光面35a,36
aと、バックビームを出力する発光面35b,36bと
が互いに反対側の端面に形成されている。そして、マル
チビームレーザチップ34の発光部35,36のバック
ビームを出力する側の発光面35b,36bに対向し
て、受光部24,25を有するフォトディテクタ37が
配置されている。このようにマルチビームレーザチップ
34に分離溝31を形成して各々独立した発光部35,
36を作成することによって、発光部35,36間の熱
干渉を減少させることができる。
【0027】32,33は、レーザのn側電極20,2
1にボンデングされたワイヤであり、Au,Alなどで
構成され、太さはフォトディテクタ37のワイヤ28,
29より太いものが用いられる。フォトディテクタ37
のマルチビームレーザチップ34とは、ハーメチックシ
ールされて半導体レーザ1を構成する。
【0028】次に、マルチビームレーザチップ34が発
生したビームを受光するフォトディテクタ37を、図2
に基づいて説明する。22は、n型シリコン基板であ
り、フォトディテクタ37のカソードとなる。23は、
カソード側電極であり、Auなどで構成される。24,
25は、ドーピング材を注入された受光面としてのp層
を有し、島状をなし、これにより2つの独立した受光部
が形成される。この受光部24,25は、フォトディテ
クタ37のアノードとなる。
【0029】各受光部24,25は、マルチビームレー
ザチップ34の発光部35,36のバックビームを発生
する側にそれぞれ対向して設けられる。この場合、各受
光部24,25の受光面の大きさは、バックビームの広
がりをカバーできる範囲内で、できるだけ狭いほうがよ
い。その理由は、受光面の大きさがフォトディテクタ3
7のストレーキャパシタンスを決めており、このストレ
ーキャパシタンスが小さい方がフォトディテクタ37の
応答が早いからである。また、受光部24,25の受光
面の間隔が狭いと、これら各受光部に流れる光電流が隣
りの受光部に漏れ込みやすいので、受光面形状をできる
だけ小さくして各受光面の間の距離を取るようにした方
がよい。
【0030】フォトディテクタ37の受光部24,25
には、SiO2 の保護膜が形成される。SiO2 膜は引
き出し電極部26,27を除いて形成される。この引き
出し電極部26,27にはAuなどの金属電極が用いら
れ、この領域にAuやAlなどのワイヤ28,29がボ
ンデングされる。
【0031】このように複数の受光部24,25を持っ
たフォトディテクタ37は、これら各受光部24,25
をマルチビームレーザチップ34のバックビームを発生
する側の各発光部35,36の各発光面35b,36b
に対向する形で接着される。なお、SiO2 の保護膜
は、フォトディテクタ37のp層やn層がマルチビーム
レーザチップ34の各層とショートするのを防ぐ絶縁層
の役割も果たす。
【0032】本例においては、フォトディテクタ37の
各受光部24,25を、マルチビームレーザチップ34
の各発光面35b,36bに密着して取つけるため、ビ
ームが広がらず、これにより各受光面の面積を小さくで
きるため、各受光部24,25の間の距離を大きく取れ
る。このため、高速応答のフォトディテクタ37を得る
ことができ、かつ受光部24,25間の漏れ電流による
干渉を防止できる。
【0033】また、フォトディテクタ37はマルチビー
ムレーザチップ34の各発光面35b,36bの反射ミ
ラーの役割を果たし、これにより本来バック方向に出射
されてしまう光エネルギーをすべてフロント方向に向け
るので、レーザ出力を増加させることができる。
【0034】また、フォトディテクタ37をマルチビー
ムレーザチップ34の発光部35b,36b側の端面に
接着するとき、フォトディテクタ37のアノード電極引
き出し部26,27がマルチビームレーザチップ34の
端部からはみ出すようにして取りつけるので、ワイヤ2
8,29がマルチビームレーザチップ34に干渉するの
を防止することができる。
【0035】次に、半導体レーザ装置1に光量制御を行
う光量制御装置を、図3(a),(b)に基づいて説明
する。図3(a)の35は、マルチビームレーザチップ
34のバックビームを発生する発光部である。図3
(b)の36は、マルチビームレーザチップ34のバッ
クビームを発生する発光部である。24は、フォトディ
テクタ37のバックビームを受光する受光部である。2
5は、フォトディテクタ37のバックビームを受光する
受光部である。発光部35と受光部24が対向し、発光
部36と受光部25が対向し、それぞれ干渉無く独立に
かつ同時に各発光部35,36の光を受けることができ
る。
【0036】150,160は感光ドラム9に画像を形
成するための各画像信号の入力端子であり、画像信号と
しては一定振幅の方形波が印加される。151,161
は抵抗であり、152,162は演算増幅器であり、1
53,163はコンデンサであり、154,164は抵
抗であるコンデンサ153,163と抵抗154,16
4で演算増幅器152,162の周波数特性が決定され
る。
【0037】また、155,165は、補正増幅器であ
り、演算増幅器152,162の位相特性を補正し発振
を防止する。156,166は、光量基準電圧入力端子
であり、感光ドラム9を適正光量で照射するために規定
の電圧が印加される。157,167は、レーザ電流駆
動用トランジスタである。
【0038】この回路の動作について説明する。入力端
子150,160に入力される画像信号のレベルがハイ
レベルのときには、レーザ電流が流れない。画像信号の
レベルがロウレベルになると、トランジスタ157,1
67に電流が流れ始め、発光部35,36が発光を開始
する。その光を受光部24,25が受けると、モニタ電
流Ima,Imbが流れ、演算増幅器152,162はその
+と−の入力電圧が光量基準電圧入力端子156,16
6に印加された電圧と等しくなるように出力を制御す
る。この出力電圧によりトランジスタ157,167に
流れる電流すなわちレーザ電流が決まる。これがリアル
タイムAPC(Auto Power Controller)である。この動
作によりレーザは発光を始めた直後に一定光量で光り続
けるよう制御される。
【0039】次に、本発明の第2の実施の形態を図5お
よび図6に基づいて説明する。図5はマルチビームレー
ザチップ34の構成を示す。図5(a)は、マルチビー
ムレーザチップ34を、バックビーム側から見た図であ
る。図5(b)は、図5(a)をA−A方向の垂直方向
に切断した断面図である。第1の実施の形態ではフォト
ディテクタ35をマルチビームレーザチップ34とは別
に作って接着したが、本例ではマルチビームレーザチッ
プ34の発光面端部にフォトディテクタ60を一体に形
成したものである。
【0040】ここで、その一体形成の処理について説明
する。まず、マルチビームレーザチップ34の発光面端
部に絶縁層40を形成する。この絶縁層40は、マルチ
ビームレーザチップ34の導電部とフォトディテクタ6
0との絶縁を行うと共に、レーザ光をフォトディテクタ
60に導くために透明な材料により形成されている。そ
の材料としては、SiO2 膜などが用いられる。
【0041】次に、その透明な絶縁層40上に、n型半
導体41が部分的に形成される。この形成方法として
は、気相成長法により結晶を作る方法と、蒸着法により
アモルファスn型半導体を形成する方法が一般に用いら
れる。
【0042】次に、n型半導体41上に、p型半導体4
2,43を島状に形成する。この形成は、p型のドナー
を注入するか、p型アモルファス半導体を蒸着すること
によって行うことができる。また、図6は、アモルファ
ス半導体を蒸着法により作成する場合の例を示す。この
ようにn型半導体41の上にp型アモルファス半導体4
2を蒸着するので、その蒸着部分が盛り上がって形成さ
れる。
【0043】次に、図5に戻って、電極引き出し部4
4,45,46を残して、後の部分にSiO2 膜47を
形成して保護膜とする。電極引き出し部44,45は、
フォトディテクタ60のアノード電極となる。p型半導
体42,43面にAuなどの金属48を蒸着し、この蒸
着面にAu,Alなどのワイヤ49をボンデングする。
一方、電極引き出し部46はカソード電極となり、同様
にAuなどの金属50を蒸着し、Au,Alなどのワイ
ヤ51をボンデングする。これにより、アノード電極4
4,45が設けられたp型半導体42,43の領域が、
フォトディテクタ60の各受光部60a,60bに相当
する。
【0044】このようにフォトディテクタ60のアノー
ド電極44,45は、各受光部60a,60bに別々に
設けなければならないが、カソード電極46は共通でよ
いため、引き出し線を1本節約できる。本例では、2ビ
ームを検出する場合の例であるが、ビーム数が増えれば
その分だけ線数の節約効果は大きくなる。
【0045】次に、本発明の第3の実施の形態を、図7
および図8に基づいて説明する。図7に示すように、3
5,36は、マルチビームレーザチップ34のバックビ
ームを出力する発光部であり、第1の実施の形態で示し
た図1の発光部35,36と同様な構造である。103
a,103bは、発光部35,36のカソードにボンデ
ングされるLD電極である。発光部35,36は、マウ
ント104に設置される。マウント104はマルチビー
ムレーザチップ34の発光部35,36のヒートシンク
であり、発光部共通のアノードである。105は、その
発光部共通のアノードであるマウントにボンデングされ
るコモン電極である。
【0046】106a,106bは、マルチビームレー
ザチップ34の発光部35,36が発生するバックビー
ム107a,107bを受光するフォトディテクタ37
の受光部である。102a,102bは、バックビーム
107a,107bに対応して出力されるフロントビー
ムである。フォトディテクタ37の内部構造は前述した
図2と同様な構造である。PD電極108a〜108c
にはAuなどの金属電極が設けられ、これら電極にAu
やAlなどのワイヤがボンデングされる。PD電極10
8a,108bがフォトディテクタ37の各受光部10
6a,106bのアノードであり、PD電極108cが
各受光部共通のカソードである。
【0047】図8に示すように、複数の受光部106
a,106bを有するフォトディテクタ37は、絶縁層
109を間に挟んで傾斜台110に接着される。すなわ
ち、フォトディテクタ37の受光部106a,106b
はバックビームを出力する発光部35,36の発光面3
5b,36bに対して傾けて設置される。このように設
置することによって、バックビーム107a,107b
がフォトディテクタ37に反射され、これによりフロン
トビーム102a,102bに混在することがないの
で、ゴーストが発生したり、光量制御の精度が悪くなる
ことを防止できる。
【0048】なお、傾斜台110は、マウント104に
設置されるので、発光部35,36の発生する熱が伝導
しないように断熱材でつくられる。また、本例における
フォトディテクタ37は、受光部106a,106bの
大きさを第1の実施の形態のように小さく形成してもよ
し、もっと大きく形成してもよい。
【0049】また、複数の受光部106a,106bの
間には、両面ミラー112が設置されている。この両面
ミラー112は絶縁処理されており、マルチビームレー
ザチップ34の分離溝31とフォトディテクタ37とに
よって保持される。この両面ミラー112を設けたこと
によって、各バックビーム107a,107bが受光部
106a,106b上で重ならないように分離できるの
で、バックビーム107a,107bを出力する発光部
35,36の発光面35b,36bの出力を独立して検
知することができる。さらに、両面ミラー112に照射
されたバックビーム107a,107bは、そのミラー
面で反射されてフォトディテクタ37の受光部106
a,106bに入るため、各バックビーム107a,1
07bの光エネルギーはそれぞれの発光部35,36の
発光面35b,36bに対向する受光部106a,10
6bにそれぞれ入力され、光量の減衰を防止できる。こ
れにより、各発光部35,36の出力を高精度にかつ独
立して検知することができる。
【0050】また、本例においても、前述した図3の光
量制御回路を用いることによって、半導体レーザ装置の
各発光部35,36毎にリアルタイムで高精度な光量制
御を行うことができる。これにより、本例の半導体レー
ザ装置をリアルタイムに光量制御することにより各マル
チビームレーザチップ34が熱干渉の影響を受けること
を防ぎ、良好な画像を得ることができる。
【0051】また、115は、バックビーム107a,
107bの光量を減衰させるための光学フィルタであ
る。仮に、光検出手段の同一基材上に複数の受光部を設
けた場合、1つの受光部に強いバックビームが入力する
と、発生した光電子が他の受光部に漏れるブルーミング
が発生することがある。しかし、光学フィルタ115を
設けたことによって、そのようなブルーミングを防ぐこ
とができる。また、両面ミラー112の代わりに、遮光
面を設けても同様な効果を得ることができる。
【0052】次に、本発明の第4の実施の形態を図9お
よび図10に基づいて説明する。本例は、第3の実施の
形態の変形例であり、受光部106a,106bによる
受光方式を変えたものである。なお、第3の実施の形態
と同様の部分についての説明は省略する。
【0053】35,36は、マルチビームレーザチップ
34のバックビーム107a,107bを出力する発光
部であり、104はマウントである。106a,106
bは、マルチビームレーザチップ34の発光部35,3
6の発光面35b,36bが発生するバックビーム10
7a,107bを受光するフォトディテクタ37の受光
部である。
【0054】このような複数の受光部106a,106
bを有するフォトディテクタ37は、光透過部材111
a,111bの傾斜面に設置される。光透過部材111
a,111bの傾斜面は、受光部106a,106bが
バックビーム107a,107bの発光部35,36の
発光面35b,36bに対して傾けて設置される形状を
している。このように傾けて設置したことによって、バ
ックビーム107a,107bがフォトディテクタ37
に反射されてフロントビーム102a,102bに混在
することがないので、ゴーストが発生したり、光量制御
の精度が悪くなることを防止できる。光透過部材111
a,111bはマウント104に設置されるので、発光
部35,36の発生する熱が伝導しないように断熱材で
作成される。なお、本例におけるフォトディテクタ37
の受光部106a,106bの大きさは、第3の実施の
形態と同様である。
【0055】また、第3の実施の形態においては、複数
の受光部106a,106bの間の両面ミラー112を
マルチビームレーザチップ34の分離溝31とフォトデ
ィテクタ37によって保持したが、本例においては、光
透過部材111a,111bの境界面を両面ミラー11
2として形成する。このように光透過部材111a,1
11bの境界面を両面ミラー112としたことによっ
て、この両面ミラー112とフォトディテクタ37とを
半導体レーザに対して容易に保持できる。さらに、この
両面ミラー112を設けたことによって、各バックビー
ム107a,107bが受光部106a,106b上で
重ならないように分離できるので、各発光部35,36
の発光面35b,36bのバックビーム107a,10
7bの出力を独立して検知することができ、これによ
り、各発光部35,36の出力を高精度にかつ独立して
検知することができる。
【0056】なお、本例においても、第3の実施の形態
と同様に、半導体レーザ装置の各発光部35,36にリ
アルタイムで高精度な光量制御を行うことができる。ま
た、両面ミラー112の代わりに、遮光面を設けてもブ
ルーミング防止効果を得られることができる。
【0057】次に、本発明の第5の実施の形態を図11
および図12に基づいて説明する。本例は、第3および
第4の実施の形態の変形例であり、同様の部分について
の説明は省略する。
【0058】35,36はマルチビームレーザチップ3
4の発光部であり、104はマウントである。103
a,103bは発光部35,36のカソードにボンデン
グされるLD電極である。105は、発光部共通のアノ
ードであるマウント104にボンデングされるコモン電
極である。
【0059】113,114は、マルチビームレーザチ
ップ34が発生するバックビーム107a,107bを
受光するフォトディテクタである。このフォトディテク
タ113,114の内部構造は、前述した図2と同様で
ある。
【0060】マルチビームレーザチップ34の発光部3
5が発生するバックビーム107aを受光するフォトデ
ィテクタ113は、絶縁層109を間に挟んで傾斜台1
10に接着される。すなわち、フォトディテクタ113
の受光面はバックビーム107aの発光部35の発光面
35bに対して傾けて設置される。また、マルチビーム
レーザチップ34の発光部36が発生するバックビーム
107bを受光するフォトディテクタ114は、光透過
部材111に設置される。この光透過部材111は、フ
ォトディテクタ114の受光面がバックビーム107b
の発光部36の発光面36bに対して傾けて設置され
る。これにより、バックビーム107a,107bがフ
ォトディテクタ113,114に反射されてフロントビ
ーム102a,102bに混在することがないので、ゴ
ーストが発生したり、光量制御の精度が悪くなることを
防止できる。
【0061】なお、傾斜台110および光透過部材11
1は、マウント115に設置されるので、発光部35,
36の発生する熱が伝導しないように断熱材で作られ
る。また、本例におけるフォトディテクタ113,11
4の受光面の大きさは、第3の実施の形態と同様であ
る。
【0062】また、第3の実施の形態(図7参照)にお
いては、フォトディテクタ37の複数の受光部106
a,106bの間の両面ミラー112を、マルチビーム
レーザチップ34の分離溝31とフォトディテクタ37
とによって保持したが、本例においては、光透過部材1
11の傾斜台110側の面を両面ミラー112とする。
このように光透過部材111の傾斜台110側の面を両
面ミラー112とすることによって、両面ミラー112
とフォトディテクタ37とを半導体レーザに対して容易
に保持でき、また、これにより光透過部材111を1つ
おきに設ければよいので、この光透過部材111のコス
トを低下させることができる。
【0063】また、このような両面ミラー112を設け
たことによって、各バックビーム107a,107bが
フォトディテクタ113,114の受光面上で重ならな
いように分離できるので、各発光部35,36のバック
ビーム107a,107bの出力を独立に検知すること
ができ、これにより各発光部35,36の出力を高精度
にかつ独立して検知することができる。
【0064】なお、本例においても、半導体レーザ装置
の各発光部35,36毎にリアルタイムで高精度な光量
制御を行うことができる。また、両面ミラー112の代
わりに、遮光面を設けてもブルーミング防止効果を得る
ことができる。
【0065】次に、本発明の第6の実施の形態を図13
〜図15に基づいて説明する。
【0066】本例では、面発光型レーザダイオードの例
について説明する。この面発光型レーザダイオードは、
一般に、Vertical Cavity Surface Emitting Laserと呼
ばれているので、以下の説明では、VCSELと略して
呼ぶ。図13は、VCSELの斜視図を示す。図14
は、VCSELの断面図を示す。
【0067】まず、図13のVCSEL構造について説
明する。201は、銅製のマウントである。このマウン
ト201上にVCSELチップ202が搭載されてい
る。このVCSELチップ202は、ガリウム砒素(G
aAs)半導体ウェーハをベースとして作製される。
【0068】そして、VCSELチップ202は、発光
部202aと発光部202bとの2個から構成されてい
る。発光部202aの上部には電極208aが、発光部
202bの上部には電極208bがそれぞれ設けられて
いる。これら電極208a,208bには、フロントビ
ーム220a,220bを出力するための穴210a,
210bが形成されている。さらに、電極208a,2
08bの面上には、給電用のボンディングワイヤ209
a,209bが各々接続されている。
【0069】また、発光部202a,202bの下方に
は、電極207が発光部202aおよび発光部202b
に共通して接続されている。さらに、電極207には、
前記穴210a,210bに対応して、バックビーム2
21a,221bを出力するための穴207a,穴20
7bが形成されている。この電極207の給電は、ボン
ディングワイヤ221によって行われる。
【0070】次に、図14のVCSEL構造について説
明する。この図14は、図13の1個分の発光部202
aの部分を断面した構造を示す。203,204は、G
aAsとAlAsとを交互に積層した多層ミラーであ
る。205は、AlGaAs又はGaAsの量子井戸
(以下、QWという)の活性層であり、この活性層の部
分でレーザ発光を行う。206は、電流を絞り込むため
のブロック層である。207,208は、電極である。
【0071】また、VCSELチップ202の下方のマ
ウント201内には、上記発光部202aおよび発光部
202bに対応して、受光部230aおよび受光部23
0bが設けられている。なお、図14中では、受光部2
30aのみを示す。
【0072】212は、酸化シリコンSiO2 からなる
絶縁層である。この絶縁層212は透明であり、入射し
たビームを通過させる。p型シリコン213とn型シリ
コンとによって、フォトダイオード215を構成する。
なお、p型シリコン213をp型GaAsにより構成
し、n型シリコン213をn型GaAsにより構成する
ことも可能である。
【0073】216,217は、フォトダイオード21
5の電極である。電極216はリング状に形成してもよ
い。また、218,219は、電極216,217にボ
ンディングされる金又はアルミからなるボンディングワ
イヤであり、これにより信号検出が行われる。なお、ボ
ンディングワイヤ218,219をボンディングする時
にボンディングヘッドを挿入し易くし、作業を容易にす
るために、マウント201にはフォトダイオード215
の周囲にテーパ240を形成する。
【0074】次に、図13および図14に示したVCS
ELの動作について説明する。
【0075】VCSELの上部の電極208a,208
bと下部の電極207との間に電流を流すと、QW活性
層205が励起されて発光する。この発光出力は、多層
ミラー203と多層ミラー204との間で繰り返し反射
し、特定波長の光だけが共振する。なお、この多層ミラ
ー203,204で構成される光共振器をバーチャルキ
ャビティと呼ぶ。
【0076】そして、このようにして共振した光は、電
極208a,208bの穴210a,210bから、矢
印方向にフロントビーム220a,220bとして出力
される。また、このフロントビーム220a,220b
の方向とは反対方向にも、一部の光がバックビーム22
1a,221bとして出力される。この場合、バックビ
ーム221a,221bは、電極207の穴207a,
207bから出力される。このようにして出力されたバ
ックビーム221a,221bは、受光部230a,2
30bの各フォトダイオード215において独立して検
出される。このように独立して検出されたバックビーム
信号は、前記図3に示した光量制御装置に送られて光量
制御がなされ、これにより各々独立してフロントビーム
220a,220bの光量調整を行うことができる。
【0077】次に、上述した本発明の第6の実施の形態
の変形例を、図15に基づいて説明する。
【0078】図15は、フロントビーム220a,22
0bの出射方向をマウント201の方向にして構成する
場合の例である。この場合、マウント201には図示し
ない穴を開け、フロントビーム220a,220bの出
射を遮らないようにする。また、マウント201上に絶
縁層222を設け、電極208a,208bに設けられ
たボンディングワイヤ209a,209b間のショート
を防止する。なお、その他の構成についての説明は図1
4、図15と同様であるため、その説明は省略する。
【0079】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
複数の発光部を備えた半導体レーザにおいて、複数のバ
ックビーム出力を各々独立に検出するバックビーム検出
手段を備えたので各発光部ごとにリアルタイムで光量制
御を行うことができ、これにより、各発光部間の熱干渉
によるレーザ出力光量の変動をなくすことができる。
【0080】また、本発明によれば、半導体レーザチッ
プの片端面の発光部にバックビーム検出手段を密着させ
たので、バックビーム検出手段の表面による反射光がフ
ロント側に漏れてきてフロント側から出射されるフロン
トビームと重なり、ビーム径が太くなる現象を防止する
ことができる。
【0081】また、本発明によれば、半導体レーザチッ
プの片端面の発光部にバックビーム検出手段を密着さ
せ、このバックビーム検出手段を互いに絶縁された複数
の光検出部を備えた単一基板により構成したので、光ビ
ームの径が小さい所で受光でき、受光面積の小さなバッ
クビーム検出手段を使用することができ、これにより、
単一の基板上に設けられた複数の光検出部の絶縁距離を
十分に確保することができる。また、このように受光面
積の小さなバックビーム検出手段を使用できるため、ス
トレーキャバシタンスを減少させ、高速応答が可能な光
検出を行うことができる。さらに、単一の基板上に設け
られた複数の光検出部を備えたバックビーム検出手段を
用いることによって、受光素子を精度よく配置でき、し
かも、製造を容易に行うことができる。
【0082】また、本発明によれば、半導体レーザチッ
プの片端面の発光部を含む面に透明な絶縁層を設け、さ
らにこの層の上にバックビーム検出手段を形成したの
で、受発光の間の絶縁を確保でき、しかも、光をできる
だけ減衰させずにバックビーム検出手段に導くことがで
きる。
【0083】また、本発明によれば、バックビーム検出
手段を気相成長法、または蒸着法にて形成したので、バ
ックビーム検出手段の正確な位置決めを可能とし、必要
最小限の材料でバックビーム検出手段を作成することが
できる。
【0084】また、本発明によれば、バックビーム検出
手段の端部を半導体レーザチップの端面よりさらにはみ
出すように取り付け、そのはみ出し部に引き出し用電極
を設けたので、最小限のスペースで電極率の作成を行う
ことができる。
【0085】また、本発明によれば、バックビーム検出
手段に入射する各レーザ光の間に遮光面を設けたので、
バックビーム検出手段の受光面上で出射ビームが重なら
ないよう分離することができる。
【0086】また、本発明によれば、バックビーム検出
手段に入射する各レーザ光の間にミラーを設けたので、
バックビーム検出手段の受光面上での光の減衰を防止す
ることができる。
【0087】また、本発明によれば、各半導体レーザチ
ップの片端面の発光部を含む面に光透過部材を設け、こ
の部材上にバックビーム検出手段を入射するレーザ光の
発光面に対して傾けて設置し、さらに、光透過部材の間
の面にバックビーム検出手段に入射する各レーザ光の遮
光面を設けたので、半導体レーザとバックビーム検出手
段の保持を容易にすることができる。
【0088】また、本発明によれば、一つおき等のよう
に一部の半導体レーザチップの片端面の発光部を含む面
に光透過部材を設け、その上にバックビーム検出手段を
入射するレーザ光の発光面に対して傾けて設置し、その
他の半導体レーザチップに対してはバックビーム検出手
段を入射するレーザ光の発光面に対して傾けて設置し、
光透過部材の横の面に、バックビーム検出手段に入射す
る各レーザ光の遮光面を設けたので、光透過部材を一つ
おきにしたことによって光透過部材のコストを下げるこ
とができ、さらに、光検出手段を分割し、各光検出手段
の間の光電流の干渉を防止することが可能となる。
【0089】また、本発明によれば、半導体レーザチッ
プの発光部と、バックビーム検出手段との間に、光学フ
ィルタを介在させたので、過太りビームが受光部側に入
射しなくなり、これにより各受光部間の漏れ電流による
干渉を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態である半導体レーザ
装置の構成を示す斜視図である。
【図2】フォトディテクタの構造を示す断面図である。
【図3】光量制御装置の構成を示す回路図である。
【図4】レーザプリンタの全体の概略構成を示す斜視図
である。
【図5】本発明の第2の実施の形態である一体型の半導
体レーザ装置の構成を示すものであり、(a)は受光部
側からみた正面図、(b)は断面図である。
【図6】図5の膜形成方法の変形例を示す断面図であ
る。
【図7】本発明の第3の実施の形態である半導体レーザ
装置の構成を示す斜視図である。
【図8】図7の半導体レーザ装置の側面図である。
【図9】本発明の第4の実施の形態である半導体レーザ
装置の構成を示す斜視図である。
【図10】図9の半導体レーザ装置の側面図である。
【図11】本発明の第5の実施の形態である半導体レー
ザ装置の構成を示す斜視図である。
【図12】図10の半導体レーザ装置の側面図である。
【図13】本発明の第6の実施の形態である半導体レー
ザ装置の構成を示す斜視図である。
【図14】図13の半導体レーザ装置の一部を切り欠い
た断面図である。
【図15】図13の変形例を示す側面図である。
【符号の説明】
24,25 光検出部 34 半導体レーザチップ 35a,36a 第1発光面 35b,36b 第2発光面 37 バックビーム検出手段 40 透明な絶縁層 41 n型半導体 42 p型半導体 49 引き出し電極 60 バックビーム検出手段 60a,60b 光検出部 106a,106b バックビーム検出手段 107a,107b バックビーム 112 遮断手段(ミラー) 113,114 バックビーム検出手段 115 光学フィルタ

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体レーザチップの一端面に形成され
    たフロントビームを出力する第1発光面と、当該半導体
    レーザチップにおける第1発光面とは反対側の端面に形
    成され前記フロントビームに対応したバックビームを出
    力する第2発光面とが形成された複数の発光部と、 前記半導体レーザチップの前記発光部の第2発光面に対
    向して設けられ、該第2発光面から出力された前記複数
    のバックビームを各々独立して検出する複数の光検出部
    を有するバックビーム検出手段とを具えたことを特徴と
    する半導体レーザ装置。
  2. 【請求項2】 前記バックビーム検出手段を、前記半導
    体レーザチップの前記第2発光面に密着させたことを特
    徴とする請求項1記載の半導体レーザ装置。
  3. 【請求項3】 前記バックビーム検出手段を接着剤にて
    前記半導体レーザチップに接着したことを特徴とする請
    求項2記載の半導体レーザ装置。
  4. 【請求項4】 前記バックビーム検出手段の前記複数の
    光検出部を、同一の基板上に互いに絶縁して形成したこ
    とを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の半
    導体レーザ装置。
  5. 【請求項5】 前記半導体レーザチップの前記第2発光
    面に、前記バックビーム検出手段をその一部領域がはみ
    出すようにして取り付け、該取り付けによりはみ出した
    一部領域に引き出し電極を設けたことを特徴とする請求
    項1ないし4のいずれかに記載の半導体レーザ装置。
  6. 【請求項6】 半導体レーザチップの一端面に形成され
    たフロントビームを出力する第1発光面と、当該半導体
    レーザチップにおける第1発光面とは反対側の端面に形
    成され前記フロントビームに対応したバックビームを出
    力する第2発光面とが形成された複数の発光部と、 前記半導体レーザチップの前記発光部の第2発光面に対
    して傾斜して設けられ、該第2発光面から出力された前
    記複数のバックビームを各々独立して検出する複数の光
    検出部を有するバックビーム検出手段とを具えたことを
    特徴とする半導体レーザ装置。
  7. 【請求項7】 前記バックビーム検出手段を、光透過部
    材の傾斜面に設けたことを特徴とする請求項6記載の半
    導体レーザ装置。
  8. 【請求項8】 前記バックビーム検出手段の前記各光検
    出部に入射する各レーザ光の間に遮光手段を設けたこと
    を特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の半導
    体レーザ装置。
  9. 【請求項9】 前記バックビーム検出手段の前記各光検
    出部に入射する各レーザ光の間にミラーを設けたことを
    特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の半導体
    レーザ装置。
  10. 【請求項10】 前記半導体レーザチップの前記第2発
    光面と、前記バックビーム検出手段との間に、光学フィ
    ルタを介在させたことを特徴とする請求項1ないし9の
    いずれかに記載の半導体レーザ装置。
  11. 【請求項11】 半導体レーザチップの一端面に形成さ
    れたフロントビームを出力する第1発光面と、当該半導
    体レーザチップにおける第1発光面とは反対側の端面に
    形成され前記フロントビームに対応したバックビームを
    出力する第2発光面とが形成された複数の発光部と、 前記第2発光面上に形成され、光を透過させる透明な絶
    縁層と、 前記透明な絶縁層上に形成され、前記第2発光面から出
    力された前記複数のバックビームを各々独立して検出す
    る複数の光検出部を有するバックビーム検出手段とを具
    えたことを特徴とする半導体レーザ装置。
  12. 【請求項12】 前記バックビーム検出手段の前記複数
    の光検出部は、 前記透明な絶縁層上に形成されるn型半導体と、 前記n型半導体上に形成されるp型半導体とを含むこと
    を特徴とする請求項11記載の半導体レーザ装置。
  13. 【請求項13】 前記n型半導体および前記p型半導体
    の面上に、引き出し電極を形成したことを特徴とする請
    求項12記載の半導体レーザ装置。
  14. 【請求項14】 前記バックビーム検出手段を、気相成
    長法にて形成したことを特徴とする請求項11ないし1
    3のいずれかに記載の半導体レーザ装置。
  15. 【請求項15】 前記バックビーム検出手段を、蒸着法
    にて形成したことを特徴とする請求項11ないし13の
    いずれかに記載の半導体レーザ装置。
  16. 【請求項16】 請求項1ないし15のいずれかに記載
    の前記バックビーム検出手段を有する半導体レーザ装置
    と、 前記半導体レーザ装置における前記バックビーム検出手
    段の各光検出部により検出された光量に基づいて、前記
    各第1発光面から出力されるフロントビームの光量を各
    々独立して制御する光量フィードバック制御手段とを具
    えたことを特徴とする光量制御装置。
  17. 【請求項17】 半導体レーザから出射されたレーザビ
    ームを感光体面上に照射して画像形成を行う電子写真方
    式の画像形成装置であって、 請求項16記載の光量制御装置を具え、 該光量制御装置により光量制御されたレーザビームを用
    いて画像形成を行うようにしたことを特徴とする画像形
    成装置。
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