JPH1174030A - シールド電線のアース構造 - Google Patents

シールド電線のアース構造

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JPH1174030A
JPH1174030A JP11115798A JP11115798A JPH1174030A JP H1174030 A JPH1174030 A JP H1174030A JP 11115798 A JP11115798 A JP 11115798A JP 11115798 A JP11115798 A JP 11115798A JP H1174030 A JPH1174030 A JP H1174030A
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JP
Japan
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retainer
cylindrical
electric wire
insertion hole
fitting portion
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Application number
JP11115798A
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English (en)
Inventor
Yasumitsu Makita
泰充 真北
Senkichi Tanaka
宣吉 田中
Kiyobumi Ichida
清文 市田
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ボディの挿通孔にシールド電線を貫通させた
ものにおいて、シールド電線をボディに取り付けるため
のボルトの本数を削減しながら、高い信頼性をもって挿
通孔を防水する 【解決手段】 ホルダ15に設けた筒状嵌入部17の外
周と挿通孔11の内周との間に環状のシール部材19を
装着し、筒状嵌入部17に、挿通孔11の内周に弾接す
るバネ部材26を設けた。筒状嵌入部17はバネ部材2
6によって同心状に保持されるので、シール部材19に
よる防水効果は全周に亘って均一となる。シール性の均
一化を図る機能をバネ部材26に担わせたので、ボルト
25の機能としては単にホルダ15をボディ10に固定
するだけで済み、ボルト25の本数を例えば1本だけに
減らすことが可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シールド電線をア
ースするためのアース構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、シールド電線のアース構造とし
て、特開平5−251116号公報に開示されたものが
知られている。これは、図8に示すように、挿通孔1A
にシールド電線2を貫通させた導電性のボディ1に対し
そのシールド電線2のシールド層2Aをアースするもの
であって、コア2Bとシールド層2Aの間に潜り込ませ
た筒状アース部材3のフランジ部3Aを挿通孔1Aの周
縁の座ぐり部1Bに当接させ、シース2Cに外嵌した筒
状取付部材4を、シース2Cにおける筒状アース部材3
の潜り込みによる盛上部2Dに引っ掛け、その筒状取付
部材4のフランジ部4Aをボディ1の外面にボルト5で
固定した構造になる。シールド層2Aは筒状アース部材
3を介してボディ1にアースされる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記構造において通孔
孔1Aからの浸水防止を図ろうとした場合、筒状取付部
材4のフランジ部4Aとボディ1の外面との間にシール
リング(図示せず)を介装することが考えられるが、こ
の場合、シール性の均一化を考慮すると、複数本のボル
ト5を用いてフランジ部4Aを全周に亘って均一に締め
付けなければならず、作業が面倒である。そこで、別の
シール手段として、筒状取付部材4に挿通孔1Aへの嵌
入部(図示せず)を設け、その嵌入部の外周と挿通孔1
Aの内周との間にシールリング(図示せず)を介装する
ことが考えられる。こうすれば、ボルト5の役割として
全周に亘る均一の締付けの必要性がなくなるため、その
点に関して言えばボルト5の本数を減らし、例えば1本
だけにすることも可能であるように思われる。しかしな
がら、ボルト5を1本にした場合、そのボルト5を中心
に筒状取付部材4が揺動変位して挿通孔1A内で嵌入部
が径方向に変位する可能性があり、そうなると、シール
リングの密着性が周方向において不均一になってしま
う。本願発明は上記事情に鑑みて創案され、ボディの挿
通孔にシールド電線を貫通させたものにおいて、シール
ド電線をボディに取り付けるためのボルトの本数を減ら
しながら、高い信頼性をもって挿通孔を防水することを
目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、挿通
孔を有するボディと、前記挿通孔に挿通されるとともに
シールド層を前記ボディに導通させるシールド電線と、
このシールド電線を貫通状態に保持するとともにボルト
によって前記ボディの外面に取り付けられるホルダとを
備えたシールド電線のアース構造において、前記ホルダ
に設けた筒状嵌入部を前記挿通孔に嵌入し、その筒状嵌
入部の外周と前記挿通孔の内周との間に環状のシール部
材を装着し、前記筒状嵌入部に、前記挿通孔の内周に弾
接することによりその筒状嵌入部を前記挿通孔と同心状
に保持可能なバネ部材を設けた構成とした。
【0005】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記バネ部材が導電性を有すると共に前記シールド
層に接続されている構成とした。
【0006】請求項3の発明は、請求項1または請求項
2の発明において、前記筒状嵌入部の一端から延設され
て、内側に前記シールド電線が挿通される筒体を縦割り
にしてなる複数の筒構成体と、その筒構成体群の外周に
回転可能に嵌着した環形状のリテーナとを備え、前記リ
テーナの位相の切り替えによって、前記リテーナの内周
面と前記筒構成体群の外周面とに設けた張り出し部同士
を周方向に離間させて、筒構成体群間に電線を遊嵌可能
とする状態から張り出し部同士が当接して、前記筒構成
体群が前記シールド電線を保持するように窄小変形する
ようにした構成とした。
【0007】請求項4の発明は、請求項3の発明におい
て、前記リテーナと前記筒構成体とには、前記リテーナ
が前記筒構成体群を窄小変形させる位相に移行したとき
に突き当たり、前記リテーナーの回転を止めるストッパ
ーが設けられている構成とした。
【0008】
【発明の作用及び効果】
<請求項1の発明>挿通孔内において筒状嵌入部はバネ
部材によって同心状に保持されるので、シール部材によ
る防水効果は全周に亘って均一となる。即ち、シール性
の均一化を図る機能はバネ部材に担わせるようにしたの
で、ボルトの機能としては、単にホルダをボディの外面
に固定するのみに留めることができ、ボルトの本数を例
えば1本だけとすることが可能である。このように、本
発明によれば、ボルトの本数を少なくしつつ、挿通孔を
全周に亘って均一に防水することができる。
【0009】<請求項2の発明>バネ部材は導電性を有
し、挿通孔の内周面を介してボディに導通されるととも
にシールド層に接続されるので、シールド層はバネ部材
を介してボディにアースされる。即ち、アースのための
専用の導通部材が不要となるので、部品点数が削減さ
れ、製造・部品管理などに関するコストの低減と、組付
けの作業効率向上を図ることができる。
【0010】<請求項3の発明>シールド電線を筒構成
体の内側に遊嵌させておき、リテーナの位相を切り替え
ると、筒構成体の張り出し部位が、リテーナの内周面の
張り出し部位によって押さえつけられて窄小変形して、
挿通したシールド電線を挟みつけて保持する。即ち、本
発明により、工具を使用することなくシールド電線を保
持する事が可能となるので、作業効率が向上する。
【0011】<請求項4の発明>リテーナの位相を切り
替える際、筒構成体のストッパーと、リテーナのストッ
パーとが相互に突き当たるとそれ以上のリテーナの回転
が押止され、その位置でリテーナが固定される。即ち、
本発明によりシールド電線を保持する際のリテーナの位
置を容易に確定でき作業効率が向上する。
【0012】
【発明の実施の形態】
<第1実施形態>以下、本発明を具体化した第1実施形
態を図1及び図2を参照して説明する。本実施形態のア
ース構造は、シールド電線35を挿通孔11に貫通させ
たボディ10に対し、そのシールド電線35のシールド
層36をボディ10にアースさせるための構造であり、
シールド電線35をボディ10に取り付けるためのホル
ダ15と、このホルダ15に設けたバネ部材26とを備
えて構成されている。ボディ10は、厚い板状をなし、
円形の挿通孔11が貫通して形成されている。挿通孔1
1には、そのシールド電線35及びホルダ15が挿入さ
れる側の開口縁に沿って同心円形の拡径部11Aが形成
されている。この拡径部11Aにはシール部材19が装
着され、この拡径部11Aの内周面はシール面11Bと
される。また、挿通孔11の上方には雌ねじ孔12が形
成されている。
【0013】ホルダ15は、全体として円筒状をなし、
その後端(図1の左端)の近くには肉厚板状の滴形をな
す取付部16が形成されている。そして、この取付部1
6よりも前方の部分は筒状嵌入部17とされており、こ
の筒状嵌入部17の外径は挿通孔11の内径よりも僅か
に小さい寸法に設定されている。筒状嵌入部17の後端
部外周は段差状に僅かに拡径したシール面18とされ、
ここには、環形をなすゴム製のシール部材19が密着状
態で外嵌されている。筒状嵌入部17におけるシール面
18の前端の段差部分には押さえリング20が外嵌さ
れ、この押さえリング20によりシール部材19の前方
への抜けが規制されている。
【0014】筒状嵌入部17には、その前端のテーパ部
21のほぼ中央位置からシール面18の前端に亘る前後
方向に長いスリット状の開口部22が、外周から内周に
貫通する形態で上下一対形成されている。また、この両
開口部22に対して90度の角度をなす位置には、テー
パ部21の前端の開口する係止溝23が形成されてい
る。また、取付部16の上端部にはボルト孔24が形成
されており、ここにはボルト25が貫通されるようにな
っている。
【0015】上記筒状嵌入部17には、バネ部材26が
装着されている。このバネ部材26は、導電性の金属板
材からなり、全体として円筒形をなしていて、その外径
寸法は筒状嵌入部17の内径寸法とほぼ同じに設定され
ている。バネ部材26の後端部にはバレル部27が形成
され、ここに、シールド電線35のシース37を剥いて
露出させた編組線からなるシールド層36が圧着により
接続されている。一方、バネ部材26の前端部には先細
りのテーパ部28が形成され、このテーパ部28の先端
は貫通孔29として開口している。この貫通孔29に
は、シールド電線35のシース37とシールド層36を
剥いて露出させたコア38がほぼ緊密に貫通されてい
る。
【0016】また、バネ部材26には、上記開口部22
と対応する上下一対の弾性押圧片30が形成されてい
る。この弾性押圧片30は、バネ部材26の円筒部分を
切り起こすことによりテーパ部28の後端から延長する
ように斜め後方へ片持ち状に突出する形態とされ、径方
向への弾性撓みが可能となっている。さらに、バネ部材
26には、上記係止溝23と対応する係止片31が切り
起こしによって形成されている。
【0017】かかるバネ部材26は、その弾性押圧片3
0と係止片31を内側へ撓ませた状態でシールド電線3
5と一体に筒状嵌入部17に対して後方から挿入され
る。バネ部材26が正規挿入位置に達すると、バネ部材
26のテーパ部28の外周面が筒状嵌入部17のテーパ
部21の内周面に密着状態に当接し、これによってバネ
部材26のそれ以上の挿入が規制される。これに伴い、
弾性押圧片30が開口部22を通って筒状嵌入部17の
外周面よりもさらに外側へ突出した状態となる。また、
係止片31が係止溝23の後面に係止し、もってバネ部
材26の抜け方向への移動が規制される。尚、このバネ
部材26とシールド電線35の挿入作業は、筒状嵌入部
17にシール部材19と押さえリング20を取り付けた
後で行われる。この後、シールド電線35のシース37
とホルダ15の後端部内周との間にゴム栓32が嵌着さ
れ、さらにゴム栓32の抜けを防止するための環形のリ
テーナ33がホルダ15の後端部に嵌着される。
【0018】このようにしてバネ部材26、シールド電
線35等を装着したホルダ15は、その筒状嵌入部17
とシールド電線35を挿通孔11に挿入させることによ
ってボディ10に仮組みされる。この状態では、バネ部
材26の弾性押圧片30が挿通孔11の内周面を介して
ボディ10に導通されるため、このバネ部材26を介す
ことによってシールド電線35のシールド層36がボデ
ィ10にアースされる。
【0019】また、弾性押圧片30が挿通孔11の内周
に弾性的に当接しているため、この両者の間に生じる摩
擦抵抗により、ホルダ15のボディ10に対する軸方向
及び周方向への遊動が規制される。
【0020】さらに、弾性押圧片30は上下一対設けら
れているため、筒状嵌入部17は挿通孔11に対して同
心状となるように保持・矯正される。即ち、ホルダ15
側とボディ10側の双方のシール面11B,18同士が
同心に保たれるので、シール部材19によるシール性が
全周に亘って均一に状態に保持される。尚、本実施形態
では弾性押圧片30が上下だけにしか配置されていない
のであるが、筒状嵌入部17が左右方向へ遊動すると弾
性押圧片30が挿通孔11の上部及び下部の円弧面に係
合することによって弾性撓みするので、この弾性押圧片
30の弾性復元力により筒状嵌入部17の位置が中央側
へ矯正される。即ち、筒状嵌入部17は上下方向のみら
なず、左右方向においても、挿通孔11と同心の位置に
保持・矯正される。かかる状態でホルダ15のボルト孔
24をボディ10の雌ねじ孔12に整合させ、ボルト2
5をねじ込んで締め付ける。以上によりホルダ15のボ
ディ10への取付け作業と、シールド電線35のボディ
10へのアース作業が完了する。
【0021】上述のように、本実施形態においては、挿
通孔11内において筒状嵌入部17をバネ部材26によ
り同心状に保持・矯正されるので、シール部材19によ
る挿通孔11の防水効果は全周に亘って均一となる。即
ち、シール性の均一化を図る機能はバネ部材26に担わ
せているので、ボルト25の機能としては、単にホルダ
15をボディ10の外面に固定するのみに留まってお
り、ボルト25の本数が1本だけであっても、シール部
材19による挿通孔11の防水機能は高い信頼性を発揮
することができる。したがって、面倒なボルト締めの作
業が1回で済み、作業性に優れている。
【0022】また、本実施形態では、シールド層36は
バネ部材26を介してボディ10にアースされているの
で、アースのための専用の導通部材を設ける場合と比較
すると、部品点数が削減され、製造・部品管理などに関
するコストの低減と、組付けの作業効率向上が図られて
いる。更に、本実施形態では、ホルダ15をボディ10
に固定するためのボルト25は1本だけであるが、弾性
押圧片30と挿通孔11との間に生じる摩擦抵抗は、ホ
ルダ15の軸方向の抜け対する抗力、即ちボディ10に
対するホルダ15の固定力として機能する。したがっ
て、例えボルト25が1本だけであっても、ホルダ15
をボディ10に確実に固定しておくことができる。
【0023】<第2実施形態>以下、本発明の第2実施
形態について図3〜図6を参照して説明する。本実施形
態は、ホルダ15の後端部にシールド電線35を保持す
るための構造が備えられている点が前記第1実施形態と
異なる。その他の構成については上記実施形態と同様で
あるため、同一部分には同一符号を付して省略する。
【0024】図4に示すように、ホルダ15には、その
後端部から延設された筒体を縦割りに分割してなる一対
の筒構成体40,40が、同図の上下方向で対向するよ
うに設けられている。上側の筒構成体40の外周上面と
下側の筒構成体40の外周下面とには、一対の張り出し
部41,41が180度の間隔を空けて設けられてい
る。各張り出し部41,41は、互いに点対称形状をな
しており、筒構成体40の外周面からなだらかに連続す
る傾斜面42と切り立った面43とを備えている。
【0025】また、筒構成体40の内周部分は、円周に
沿った突条44を軸方向に複数設けた構造となってお
り、これらの突条44が、筒構成体40が内側に窄小変
形したときにシールド電線35に食い込む。
【0026】前記筒構成体40の外周には、リテーナ5
0が回転可能に嵌着されている。リテーナ50は、環状
体の一端を、シールド電線35を挿通可能な孔を有する
蓋52で閉じた構造となっている。リテーナ50の内周
面には、筒構成体40の張り出し部41に対応させて、
一対の張り出し部51が、互いに180度の間隔を空け
て点対称となるように設けられている。張り出し部51
は、内径に差が生じて径が小さくなる曲面52と、その
両端の一端に滑らかな傾斜面53と、他端に切り立った
面54とを備えている。
【0027】ホルダ15には以下のようにシールド電線
35が保持される。図5(A)に示すように、筒構成体
40の張り出し部41とリテーナ50の張り出し部51
とをずらした状態にして、筒構成体40の内側に、シー
ルド電線35を挿通する。このとき、両筒構成体40,
40は、自然状態となって、両者の間隔が電線を遊嵌可
能な広さとなっているから、シールド電線35を容易に
挿通させることができる。
【0028】次いで、リテーナ50を図5(A)におい
て右回りさせる。すると、両張り出し部41,51の傾
斜面42,53同士が摺接して、両筒構成体40,40
が徐々に締め付けられる。そして、リテーナ50の張り
出し部51の曲面54が、筒構成体40の張り出し部4
1の頂点部分に乗り上がり、回転操作を止めてもリテー
ナ50が勝手に回ってしまわなくなり、筒構成体40が
窄小変形状態に保持される。この状態となると、図5
(B)及び図6に示すように、筒構成体40の内周部分
の突条部44がシールド電線のシース37に食い込んで
抜け止めされる。
【0029】なお、シールド電線35の保持を解除する
場合には、リテーナ50を逆方向に回転させればよい。
このとき、リテーナ50の張り出し部51と筒構成体4
0の張り出し部41との切り立った面54,43同士が
突き当たり、容易に張り出し部同士をずらした状態とす
ることができる。そして、両筒構成体40,40が弾性
力によって互いに離れる側に復元し、シールド電線35
を容易に引き抜ける。
【0030】このように本発明によれば、リテーナ50
の位相を切り替える操作により、筒構成体40がリテー
ナ50に押さえつけられて窄小変形し、挿通したシール
ド電線35を挿通孔11と同心状に保持して抜脱を防止
することを可能とする。即ち、ボルトを用いて固定して
いた場合に比べ部品点数が一点ですみ削減される製造・
部品管理などに関するコストの低減を図ることができ
る。また、本発明により、シールド電線35を保持する
際の作業効率が向上する。
【0031】<第3実施形態>以下、本発明の第3実施
形態について図7を参照して説明する。本実施形態で
は、第2実施形態において、リテーナー50と筒構成体
40とにストッパー55,45を設けたものである。そ
の他の構成については上記実施形態と同様であるため、
同一部分には同一符号を付して省略する。
【0032】ストッパー55はリテーナ50の内周面に
突起部を設け、ストッパー45は筒構成体40の外周面
に突起部を設けることにより構成される。突起部はリテ
ーナ50の位相の切り替えの際、筒構成体が窄小変形さ
せる位相となったときに相互に突き当たる位置に設置さ
れている。
【0033】リテーナ50の位相を切り替えて、リテー
ナ50が筒構成体40を押さえつけて窄小変形させる位
相になった際、リテーナ50と筒構成体40とのストッ
パー55,45とが相互に突き当たるので、それ以上の
リテーナ50の回転が押止され、その位置で固定される
(図7B)。
【0034】このように本発明によれば、シールド電線
35を保持する際のリテーナ50の位置を容易に確定で
き作業効率が向上する。
【0035】<他の実施形態>本発明は上記記述及び図
面によって説明した実施形態に限定されるものではな
く、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に
含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内
で種々変更して実施することができる。
【0036】(1)上記実施形態ではバネ部材がシール
ド層をボディにアースさせるための機能を兼ね備えるよ
うにしたが、本発明によれば、バネ部材とは別部品のア
ース専用の導通部材を設けるようにしてもよい。
【0037】(2)上記実施形態ではボルトの本数を1
本としたが、本発明によれば、複数本のボルトを用いて
ホルダを固定することもできる。
【0038】(3)上記実施形態では弾性押圧片を上下
一対設けたが、本発明によれば、左右一対設けてもよ
く、3片以上設けてもよい。
【0039】(4)上記実施形態ではシールド層が複数
の細線を網状に編んだ編組である場合について説明した
が、本発明は、編組以外にも例えば、導電性金属箔や螺
旋巻きした導電性金属線を用いたり、蒸着、メッキ、プ
ラズマ溶射により金属コーティングを施すことなどによ
ってシールド層が構成されている場合にも適用すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の縦断面図
【図2】第1実施形態のホルダとバネ部材の斜視図
【図3】第2実施形態のシールド電線保持前の縦断面図
【図4】第2実施形態のホルダの筒構成体とリテーナと
シールド電線の斜視図
【図5】第2実施形態のリテーナの位相変化を示す横断
面図
【図6】第2実施形態のシールド電線保持後の縦断面図
【図7】第3実施形態のリテーナの位相変化を示す横断
面図
【図8】従来例の断面図
【符号の説明】
10…ボディ 11…挿通孔 15…ホルダ 17…筒状嵌入部 25…ボルト 26…バネ部材 35…シールド電線 36…シールド層 40…筒構成体 41…張り出し部 45…ストッパー 50…リテーナ 51…張り出し部 55…ストッパー

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 挿通孔を有するボディと、前記挿通孔に
    挿通されるとともにシールド層を前記ボディに導通させ
    るシールド電線と、このシールド電線を貫通状態に保持
    するとともにボルトによって前記ボディの外面に取り付
    けられるホルダとを備えたシールド電線のアース構造に
    おいて、 前記ホルダに設けた筒状嵌入部を前記挿通孔に嵌入し、
    その筒状嵌入部の外周と前記挿通孔の内周との間に環状
    のシール部材を装着し、前記筒状嵌入部に、前記挿通孔
    の内周に弾接することによりその筒状嵌入部を前記挿通
    孔と同心状に保持可能なバネ部材を設けたことを特徴と
    するシールド電線のアース構造。
  2. 【請求項2】 前記バネ部材が導電性を有すると共に前
    記シールド層に接続されていることを特徴とする請求項
    1記載のシールド電線のアース構造。
  3. 【請求項3】 前記筒状嵌入部の一端から延設されて、
    内側に前記シールド電線が挿通される筒体を縦割りにし
    てなる複数の筒構成体と、その筒構成体群の外周に回転
    可能に嵌着した環形状のリテーナとを備え、 前記リテーナの位相の切り替えによって、前記リテーナ
    の内周面と前記筒構成体群の外周面とに設けた張り出し
    部同士を周方向に離間させて、筒構成体群間に電線を遊
    嵌可能とする状態から張り出し部同士が当接して、前記
    筒構成体群が前記シールド電線を保持するように窄小変
    形するようにしたことを特徴とする請求項1または請求
    項2記載のシールド電線のアース構造。
  4. 【請求項4】 前記リテーナと前記筒構成体とには、前
    記リテーナが前記筒構成体群を窄小変形させる位相に移
    行したときに突き当たり、前記リテーナーの回転を止め
    るストッパーが設けられていることを特徴とする請求項
    3記載のシールド電線のアース構造。
JP11115798A 1997-06-30 1998-04-21 シールド電線のアース構造 Pending JPH1174030A (ja)

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JP11115798A JPH1174030A (ja) 1997-06-30 1998-04-21 シールド電線のアース構造

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