JPH1172676A - Sz溝付き線条体へのテープ心線落し込み方法 - Google Patents

Sz溝付き線条体へのテープ心線落し込み方法

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JPH1172676A
JPH1172676A JP9249529A JP24952997A JPH1172676A JP H1172676 A JPH1172676 A JP H1172676A JP 9249529 A JP9249529 A JP 9249529A JP 24952997 A JP24952997 A JP 24952997A JP H1172676 A JPH1172676 A JP H1172676A
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JP
Japan
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coated fiber
grooves
groove
twisted
angle
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Pending
Application number
JP9249529A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Sato
広行 佐藤
Yoshimi Uchiyama
義実 内山
Hiromitsu Yubashi
宏光 遊橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
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Publication date
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Publication of JPH1172676A publication Critical patent/JPH1172676A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 SZ溝付き線条体のSZ溝へテープ心線を効
率的に挿入し、ケーブルとしての伝送特性も損なわな
い。 【解決手段】 SZ溝2の角度的位相に合わせて撚返し
分線板7を所定角度だけ左、右に正逆回転させることに
より落し込み点においてSZ溝2の延びる方向とテープ
心線3の走行方向を一致させる工程と、各テープ心線3
に撚返し分線板7の回転方向と逆方向の撚返しを付与す
る工程と、各テープ心線3に撚返し分線板の回転周期と
同一の周期をもって心線張力緩和装置9により貯留、吐
き出しの反復工程を与えることによりこれらテープ心線
3の張力変動を緩和させる工程と、撚返し分線板7を制
御する角度量をSZ溝2のSZ反転点において所定角度
だけ反対方向に一気に進める工程とを有するSZ溝付き
線条体へのテープ心線落し込み方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はSZ溝付き線条体
へのテープ心線落し込み方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】断面円形をなし、その外周に複数本のS
Z溝が穿設された、俗称スロットと呼ばれるSZ溝付き
線条体のそのSZ溝内にテープ心線を落し込み挿入して
なる光ファイバケーブルはよく知られており、このSZ
溝にテープ心線を落とし込み挿入する技術についても種
々の研究がなされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この落し込み技術で特
に問題になることは、SZ溝の反転の角度が300度近
い大きいものだけに、落し込み位置においてSZ溝の延
びる方向とテープ心線の走行方向とが正確に合致せず
に、このため高速挿入がうまくゆきにくいこと、それを
改善して前記両方向を合致させようとするとテープ心線
の走行方向を300度近い大きい角度正逆回転させねば
ならず、このことによって引出し量が大幅に増減するた
めテープ心線の張力変動が大きくなること、さらにこの
ためテープ心線にねじり応力が蓄積して伝送特性に悪影
響を与えること等である。
【0004】さらに問題なのは、この高速挿入の目的で
テープ心線の走行方向をSZ溝の延びる方向に合致させ
る工程において、SZ溝のSZ反転点付近ではSから
Z、あるいはZからSと一つの巻き方向から異なる巻き
方向への移行のときに角度検知器が示す変化量が非常に
大きくなってこれに応じた撚返し分線板の大きい角度変
化があるべきなのに、反転点付近の溝のSZ溝付き線条
体の軸方向との平行部分がかなり長いために、この急激
な角度変化に追いつかず、この反転点でこの工程の本来
の目的である、テープ心線の走行方向をSZ溝の延びる
方向に合致させることがうまくゆかない不都合が生じる
ことが多かった。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は上述の課題を
解決するためになされたものであって、請求項1の発明
によるその解決手段は、テープ心線をSZ溝付き線条体
のSZ溝の中に落し込み集合する方法であって、前記S
Z溝の角度的位相に合わせて撚返し分線板を所定角度だ
け左、右に正逆回転させることにより落し込み点におい
て前記SZ溝の延びる方向と前記テープ心線の走行方向
を一致させる工程と、各テープ心線に前記撚返し分線板
の回転方向と逆方向の撚返しを付与する工程と、前記各
テープ心線に前記撚返し分線板の回転周期と同一の周期
をもって貯留、吐き出しの反復工程を与えることにより
これらテープ心線の張力変動を緩和させる工程と、前記
撚返し分線板を制御する角度量を前記SZ溝のSZ反転
点において所定角度だけ反対方向に一気に進める工程と
を有するSZ溝付き線条体へのテープ心線落し込み方法
である。
【0006】
【発明の実施の形態】図1および図2を参照してこの発
明の一実施例を説明する。図1においてSZ溝付き線条
体1は右から左方に走行する。下流側の末端には集合ダ
イス4が描かれているが、この集合ダイス4に近接した
上流側にSZ溝付き線条体1のSZ溝2の角度検知器が
設けられる。
【0007】角度検知器はSZ溝2に係合する爪52
(図2)を有する回転可能な円板である検知板5に、た
とえばロータリーエンコーダのような角度検知器6の軸
に直結した歯車51が噛み合うもので、SZ溝付き線条
体1の走行につれて検知板5がそのSZ溝2のSZ形状
に従って回転し、最大でSZ溝2の反転角度までの正負
の角度を検知し、その信号を後述する駆動モータ75に
伝える。
【0008】この角度検知器6はケーシング60に対す
るロータ61の相対回転数をパルスによって数えること
でロータ61の回転角度を検知するものであり、この発
明装置ではケーシング60自体も基台に対して回転可能
に設けられ、これに固着している歯車62が駆動モータ
64に直結される歯車63と噛み合うことによって、ケ
ーシング60を外部から回転させることができる構成と
している。
【0009】この角度検知器6の上流に撚返し分線板7
が設けられる。概して円板状の分線板本体70は適宜の
基台に回転可能に支持され、その外周に形成されている
歯車部によって、駆動モータ75から歯車73,中間歯
車74を介して正逆回転駆動される。
【0010】この分線板本体70にはその中心に、概し
て中空円柱状をなし、外周に歯車部(太陽歯車)を備え
た太陽歯車筒71が回転可能に支持され、分線板本体7
0の円周等分位置には概して中空円柱状をなし、外周に
歯車部(遊星歯車)を備えた撚返し筒72が回転可能に
設けられる。太陽歯車筒71の中空部をSZ溝付き線条
体1が走行し、撚返し筒72の中空部をテープ心線3が
通過走行する。
【0011】正逆回転する駆動モータ75が歯車73を
駆動することにより撚返し筒72が正逆回転し、これに
よってテープ心線3にはそのときの分線板本体70の回
転と逆方向の撚返しが付与される。撚返しの程度は一義
的には各噛み合い歯車の歯数比によって定まる。
【0012】しかし太陽歯車筒71が回転するときはこ
の撚返し率は変化する。撚返し分線板7の上流側に位置
する撚返し率変更装置8がこの役目を果たすものであ
る。すなわち、太陽歯車筒71と中空連結筒83によっ
て同軸的に連結される中空のプーリー81が、駆動モー
タ85によって回転駆動されるプーリー82からタイミ
ングベルト84を介して回転される構造である。
【0013】この撚返し率変更装置8の上流に位置する
ものが心線張力緩和装置9である。これは装置としては
概して円板状をなす回転円板90の、撚返し分線板7の
撚返し筒72に対応する円周等分複数箇所に心線通過孔
91が穿設されただけのもので、駆動モータ94によっ
て歯車93、中間歯車92を介して撚返し分線板7の分
線板本体70の正逆回転の周期と同一の周期をもって正
逆回転される。
【0014】まず撚返し分線板7の分線板本体70がS
Z溝2の位相に合わせて回転するときは、テープ心線3
はSZ溝付き線条体1の外周部にそって回り込み、テー
プ心線3は大きく引き込まれる。この程度は角度的に言
って最大でSZ反転角度の300度近い大きさに達する
わけであり、これが左、右に絶えず繰り返される。この
とき当然テープ心線3の張力が増大する。この張力を緩
和しようとするのが心線張力緩和装置9の作用である。
【0015】この心線張力緩和の仕組みを一言で言え
ば、回転円板90の回転、元の位置に戻ることによって
テープ心線3の一時的貯留、同吐き出しの作用を周期的
におこなわせ、これを撚返し分線板7によるテープ心線
の貯留、吐き出しとちょうど反対のタイミングで実施す
ることによってテープ心線3の張力を緩和するわけであ
る。しかして心線張力緩和装置9の回転円板90は撚返
し分線板7の分線板本体70の正逆回転の角度のちよう
ど半分にするともっとも効果的である。
【0016】撚返し分線板7の分線板本体70の回転に
よるテープ心線3の引き出し長さを最大で2Lとし、心
線張力緩和装置9のテープ心線貯留長さを最大で半分の
Lとする。上述したように正逆回転のタイミングを反対
にし、分線板本体70が最大角度まで回り込んだとき
に、回転円板90が元の回転角度ゼロにもどるようにす
ると、結局2Lの引出し長さの半分のLだけは心線張力
緩和装置9の吐き出し分で賄うことができるから、走行
しているテープ心線からは差引き長さLだけの引出しで
済むことになり、心線張力緩和装置9の下流では一時的
な張力増大はこの長さLの引出し分に対応する大きさで
すむことになる。
【0017】また心線張力緩和装置9の上流でも一時的
な張力増大は貯留のための長さLの引出し分に対応する
大きさですむから、結局装置全体を通じて心線張力を半
減できることがわかる。
【0018】心線張力緩和装置9の上流には固定分線板
10が配設されている。
【0019】さて図2を参照してSZ溝2のSZ反転点
Pにかかったときを調べてみよう。図2は角度検知器6
の検知板5の爪52がSZ溝付き線条体1のS巻き部分
に係合しており、この後SZ溝付き線条体1の矢印方向
の走行につれて検知板5が記入の矢印方向に回転し、こ
れに従って撚返し分線板7の分線板本体70も矢印方向
に回転しようとしている状態を示している。
【0020】図示の状態からSZ溝2のSZ反転点P
(実際は点ではなく、SZ溝付き線条体1の軸方向に平
行な長さP1 2 にわたる部分となる)の入口点P1
ではAP1 線に沿って滑らかな角度変化をして検知板5
が回転し、これに分線板本体70も同様に追随できる
が、爪52が反転点の出口P2 以降のZ巻き部分にかか
るときにはそれが案内されて走行する方向が角度θの大
きさだけ急激に、不連続的に変化する。この角度θの大
きさはSZ溝付き線条体1の直径やSZ溝2のSZ反転
ピッチなどによって異なり、一つのSZ溝付き線条体に
ついて固有のものである。
【0021】これがどういうことを意味するかと言え
ば、Z巻き部分に対応して撚返し分線板7によるテープ
心線3の案内方向が角θだけ大きく変化し、しかもこの
分線板本体70が矢印と反対方向に回転し始めなければ
ならないのに、角度検知器6はその体制が未だとれずに
いる、ということである。
【0022】そこで本発明ではこの不都合を解消するた
め、検知板5の爪52がSZ溝2のSZ反転点の平行部
分P1 2 に入ったときを感知した時点(検知板5の回
転量がゼロとなることで検知できる)で、角度検知器6
の検知角度を一気にθ分だけ逆方向に変化させる対策を
とるようにする。このためにはケーシング60の方をロ
ータ61に対して駆動モータ64によりθだけ回転させ
てやればよいことがわかるのである。これが請求項1の
末尾に記載した工程の意味である。
【0023】
【発明の効果】請求項1の発明によれば上述したよう
に、撚返し分線板の分線板本体のSZ正逆回転によっ
て常にSZ溝とテープ心線の走行方向を合致させること
ができるからテープ心線の高速落し込みが可能となる、
各テープ心線に適宜の撚返しを付与するからそのねじ
り応力を解消させることができるとともに弾性的な跳ね
がなくなって高速落し込みに有利である、また心線張
力緩和装置によって装置中のテープ心線の張力を低く押
さえることができる、しかしてSZ反転点においても
撚返し分線板の回転がSZ溝のSZ巻き方向の変化にな
めらかに対応できるためテープ心線の落し込みが確実に
実施できる等の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例装置を示す斜視図である。
【図2】角度検知器付近の状態を示す部分的な斜視図で
ある。
【符号の説明】
1 SZ溝付き線条体 2 SZ溝 3 テープ心線 4 集合ダイス 5 検知板 52 爪 6 角度検知器 60 ケーシング 61 ロータ 64 駆動モータ 7 撚返し分線板 71太陽歯車筒 72 撚返し筒 8 撚返し率変更装置 83 中空連結筒 10 固定分線板

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テープ心線(3)をSZ溝付き線条体
    (1)のSZ溝(2)の中に落し込み集合する方法であ
    って、前記SZ溝(2)の角度的位相に合わせて撚返し
    分線板(7)を所定角度だけ左、右に正逆回転させるこ
    とにより落し込み点において前記SZ溝(2)の延びる
    方向と前記テープ心線(3)の走行方向を一致させる工
    程と、各テープ心線(3)に前記撚返し分線板(7)の
    回転方向と逆方向の撚返しを付与する工程と、前記各テ
    ープ心線(3)に前記撚返し分線板の回転周期と同一の
    周期をもって貯留、吐き出しの反復工程を与えることに
    よりこれらテープ心線(3)の張力変動を緩和させる工
    程と、前記撚返し分線板(7)を制御する角度量を前記
    SZ溝(2)のSZ反転点(P)において所定角度
    (θ)だけ反対方向に一気に進める工程とを有するSZ
    溝付き線条体へのテープ心線落し込み方法。
JP9249529A 1997-08-29 1997-08-29 Sz溝付き線条体へのテープ心線落し込み方法 Pending JPH1172676A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003021766A (ja) * 2001-07-05 2003-01-24 Fujikura Ltd ルースチューブ型光ファイバケーブルの製造方法および装置

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