JPH073676A - 撚線機 - Google Patents

撚線機

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Publication number
JPH073676A
JPH073676A JP30756491A JP30756491A JPH073676A JP H073676 A JPH073676 A JP H073676A JP 30756491 A JP30756491 A JP 30756491A JP 30756491 A JP30756491 A JP 30756491A JP H073676 A JPH073676 A JP H073676A
Authority
JP
Japan
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take
flyer
winding
drum
main
Prior art date
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Pending
Application number
JP30756491A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshikiyo Ajiro
喜清 網代
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
AJIRO TEKKO KK
Original Assignee
AJIRO TEKKO KK
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Filing date
Publication date
Application filed by AJIRO TEKKO KK filed Critical AJIRO TEKKO KK
Priority to JP30756491A priority Critical patent/JPH073676A/ja
Publication of JPH073676A publication Critical patent/JPH073676A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • DTEXTILES; PAPER
    • D07ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
    • D07BROPES OR CABLES IN GENERAL
    • D07B3/00General-purpose machines or apparatus for producing twisted ropes or cables from component strands of the same or different material
    • D07B3/08General-purpose machines or apparatus for producing twisted ropes or cables from component strands of the same or different material in which the take-up reel rotates about the axis of the rope or cable or in which a guide member rotates about the axis of the rope or cable to guide the rope or cable on the take-up reel in fixed position and the supply reels are fixed in position
    • D07B3/085General-purpose machines or apparatus for producing twisted ropes or cables from component strands of the same or different material in which the take-up reel rotates about the axis of the rope or cable or in which a guide member rotates about the axis of the rope or cable to guide the rope or cable on the take-up reel in fixed position and the supply reels are fixed in position in which a guide member rotates about the axis of the rope or cable to guide the rope or cable on the take-up reel in fixed position

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  • Ropes Or Cables (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 装置がコンパクトで、回転部のGD2 が小さ
く高速回転を与えることができ、かつ、撚り本数の制限
もなく、低騒音、高能率で汎用性に富んだ撚り線機を提
供する。 【構成】 素線群が挿入される中空スピンドルと一体的
に主フライヤを回転させることより素線の束に撚りを与
え、この主フライヤに隣接して、主フライヤに対して所
定回転数差で回転して撚られた素線束を外周面に巻き付
ける引取りドラムを配設し、この引取りドラムと同軸上
で巻取り用の回転が与えられる巻取りボビンを設け、こ
の巻取りボビンと引取りドラムとの間には、主フライヤ
と同期回転して引取りドラムに巻き付けられた素線束を
巻取りボビンの外周面に誘導するプーリ群を有する巻取
りフライヤを設けた構造とし、巻取り枠回転方式の撚線
機の巻取りボビンを、その巻取り回転軸のまわりの回転
のみとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】 本発明はワイヤロープ等の撚り
かけに適した小型で低騒音の撚線機に関する。
【0002】
【従来の技術】 ワイヤロープ等の撚りかけ用の撚線機
としては、従来、供給リールがロープまたはケーブルの
軸のまわりに回転する方式のもの、巻取り枠ないしはフ
ライヤがロープまたはケーブルの軸のまわりに回転し、
供給巻き枠が定位置に固定される方式のもの等があり、
後者の方式のなかには巻取り枠が1回転する間に2回の
撚りを与えるようにした、いわゆる二度撚りタイプない
しはダブルツイスタと称されるものも含まれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】 ところで、以上のよ
うな従来の撚線機のうち、供給リール側が回転する方式
のものでは、撚り本数を多くすればするほど回転部分を
大型化する必要が生じ、回転時における騒音や振動が大
となるとともに、装置が極めて大型となってしまうばか
りでなく、撚り本数が機械によって制限されるという欠
点がある。
【0004】また、従来の巻取り枠が回転する方式のも
のでは、供給リールが固定されているため、撚り本数の
制限はないものの、巻取り枠の回転軸がロープないしは
ワイヤの巻取り軸(巻取りボビンの軸)と一致しておら
ず、回転軸のまわりに幾何学的回転体でない大重量物が
回転するため、回転時における機械騒音や振動が著し
く、高速度で回転させることはできず、能率の向上を見
込めないという欠点がある。
【0005】二度撚りタイプのものでは、1回の回転に
よて2回の撚りが与えられるため、比較的低速回転とし
ても能率の点では優れているものの、中芯が飛び出す恐
れがあり、品質的に問題がある。
【0006】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
ので、全体の装置がコンパクトで、しかも回転部のGD
2 が小さく高速回転を与えることができ、かつ、撚り本
数が制限されることがなく、もって低騒音、高能率でし
かも汎用性に富んだ撚線機の提供を目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】 上記の目的を達成する
ため、本発明の撚線機は、一端部から複数本の素線が軸
心に沿って挿入され、かつ、軸心を中心として回転が与
えられる中空スピンドルと、この中空スピンドルと一体
的に回転し、このスピンドルの回転中心から所定距離離
れた位置に素線束を巻き掛けるためのアイドラプーリを
有してなる主フライヤと、この主フライヤに隣接して主
フライヤの回転中心と同軸上に設けられ、かつ、この主
フライヤに対して所定の回転数差のもとに回転が与えら
れるとともに、その外周面に上記アイドラプーリを経た
素線束を巻き付ける引取りドラムと、この引取りドラム
と同軸上に設けられその軸上で巻取り用の回転が与えら
れる巻取りボビンと、この巻取りボビンと引取りドラム
の間に配設され、かつ、主フライヤと同期する回転が与
えられ、引取りドラムに巻付けられた素線束を巻取りボ
ビンの外周面に誘導するプーリ群を有してなる巻取りフ
ライヤとを備えたことによって特徴付けられる。
【0008】
【作用】 中空スピンドルを介して機外から供給される
素線群は、主フライヤの回転により撚りが与えられる。
ここまでは前記した従来の供給リール固定−巻取り枠回
転方式のと同等である。
【0009】本発明では、この主フライヤの回転により
撚りが与えられた素線束を、巻取りボビンに巻き取るま
での機構に特徴があり、この特徴により巻取りボビンを
巻取り軸を中心とする回転のみで素線束の巻取りを可能
とし、所期の目的を達成している。
【0010】すなわち、主フライヤにより撚りが与えら
れた素線束は、主フライヤの回転軸と同軸上に設けられ
た引取りドラムを、主フライヤに対して所定の回転数差
で回転させることにより、その外周面に巻き付けられる
ていくことになる。
【0011】そして、この引取りドラム上に巻き付けら
れた素線束は、この引取りドラムと同軸上に設けられた
巻取りフライヤを、主フライヤと同期して回転させるこ
とにより、引取りドラムから巻き戻され、巻取りボビン
上に導かれる。
【0012】主フライヤと巻取りフライヤを同期させ
て、つまり同位相で回転させ、かつ、その間の引取りド
ラムの回転数にこれらに対して差を設けることにより、
主フライヤから引取りドラムに巻き取った量と同じ量だ
け巻取りフライヤに巻き取られることになる。
【0013】この構成により、撚りを与える方式は原理
的には巻取り枠回転方式であるものの、巻取り枠(ボビ
ン)の回転軸を巻取り軸心と一致させることを可能と
し、引取りドラムもその軸心が回転中心と一致している
ことも含めて、回転部のGD2の低減およびそれに伴う
回転数の高速化と、コンパクト化を達成している。
【0014】
【実施例】 図1は本発明実施例の全体構成を示す正面
図で、図2はその平面図、図3はその中空スピンドル1
〜巻取りフライヤ4間の詳細構造を示す正面縦断面拡大
図である。なお、図2は回転駆動系Rとの関連を示すこ
とを主目的とし、装置の細部機構は省略している。
【0015】機外に固定された複数の供給リール(図示
せず)から供給される素線群は、同じく機外の矯正装置
(図示せず)を介して、ボイス10内に導かれ、ここで
相互に束ねられた状態で中空スピンドル1の先端からそ
の内部に導かれる。この中空スピンドル1は、軸受装置
11内に回動自在に支承され、モータM1 、伝動軸Sお
よび軸受B・・B等からなる回転駆動系Rによりタイミン
グベルトT1 を介して回転が与えられる。
【0016】中空スピンドル1の後端には主フライヤ2
が固着されている。この主フライヤ2は、中空スピンド
ル1の軸心近傍にあって中空スピンドルを経た素線群が
最初に巻き掛けられる第1のアイドラプーリ21と、中
空スピンドルの軸心から所定の距離だけ離れた位置に配
設され、第1のアイドラプーリ21を介して中空スピン
ドル1の軸心から外に持ち出された素線群を巻き掛ける
第2および第3のアイドラプーリ22および23を有し
ている。
【0017】主フライヤ2に隣接して引取りドラム3が
設けられている。この引取りドラム3は、中空スピンド
ル1および主フライヤ2の回転軸と同軸上の中空軸31
に固着されている。この中空軸31ははその一端が主フ
ライヤ2の中心にベアリング31aを介して回転自在に
支承され、他端は後述する巻取りフライヤ4の軸受装置
47の中心にベアリング31bを介して回転自在に支承
されている。主フライヤ2の第3のアイドラプーリ23
は、引取りドラム3の外方に位置している。この引取り
ドラム3の回転は、以下に示すように主フライヤ2を介
して歯車伝動によって与えられる。
【0018】すなわち、中空スピンドル1の軸受装置1
1の先端部外周には、駆動歯車GAがベアリングを介し
て回転自在に支承されている。そして、この駆動歯車G
A にはタイミングプーリTP が一定的に形成されてい
る。また、モータM2 の出力軸にはタイミングプーリT
A が固着されており、このタイミングプーリTA とTP
にはタイミングベルトT3 が掛け回されている。これに
より、駆動歯車GA はモータM2 によって所定の回転が
与えられることになる。
【0019】一方、主フライヤ2には合計4個の歯車を
回動自在に支承するキャリア24が一体的に形成されて
おり、その回転中心から所定距離離れた位置には、上記
の駆動歯車GA と噛み合う歯車GB が支承されている。
【0020】この歯車GB の回転軸25には、その反対
側の一端に歯車GC が固着されており、この歯車G
C は、同じくキャリア24に回動自在に支承された歯車
D (図示せず)に噛み合っており、この歯車GD は同
時に歯車GE に噛み合っている。
【0021】そしてこのキャリア24上の最終の歯車G
E は、引取りドラム3の回転軸である中空軸31にに固
着された歯車GF と噛み合っている。そして、駆動歯車
A に回転を与えるモータM2 の回転数は、主フライヤ
2を回転させるモータM1 に対して常に一定の回転数差
のもとに回転するように電気的にロックされている。
【0022】以上の構成において各部の歯車の歯数に基
づき、引取りドラム3は主フライヤ2と同じ向きに、か
つ、主フライヤ2に対して一定の差が生じるように回転
駆動される。
【0023】引取りドラム3を挟んで主フライヤ2と反
対側には、これらと同軸上に、巻取りフライヤ4が軸受
装置47により回転自在に配設されている。この巻取り
フライヤ4はコネクティングロッド48により主フライ
ヤ2に連結されており、主フライヤ2と一体的に回転す
るようになっている。巻取りフライヤ4には、引取りド
ラム3の外方に位置する第1のプーリ41のほか、第2
〜第6のアイドラプーリ42〜46を有しており、第6
のアイドラプーリ46は後述する巻取りボビン5の外方
に位置している。
【0024】主フライヤ2の第3のアイドラプーリ23
と、巻取りフライヤ4の第1のアイドラプーリ41は、
その支持体23aおよび41aの中心に素線束Wを通過
させるための貫通孔Hが形成されており、各支持体23
aおよび41aは、それぞれの貫通孔Hの回りを回動自
在に支承されている。
【0025】なお、40は巻取りフライヤ4のカウンタ
バランス用のダミーウエイト兼予備であり、機構的な意
味はない。ここで、巻取りフライヤ4の第1〜第3のア
イドラプーリ41〜43およびその付属部材に対するカ
ウンタバランスと、主フライヤ2のカウンタバランスに
ついては別途ダミーウエイトが固着されるが、図示を省
略している。
【0026】巻取りボビン5は、図1に示すように上記
した各回転体と同軸の回転軸を持つ巻取り装置6に支持
されており、この巻取り装置6は回転駆動系Rからタイ
ミングベルトT2 を介して独立的に回転が与えられる。
【0027】図4はこの巻取りボビン5の近傍の詳細構
造を示す正面縦断面拡大図である。巻取りボビン5は中
空の胴部51の両端にフランジ52a,52bを持つ構
造体であり、胴部51において巻取り装置6に支承され
たボビン支持軸61に着脱自在に固定されるが、この支
持軸61は巻取りボビン5とともに回転が与えられると
同時に軸方向に変位するように構成されている。
【0028】巻取り装置6は、先端部に回転板62aが
固着された中空軸62と、この中空軸62を回動自在に
支承して後述するスライド機構63により軸方向にスラ
イドされる軸受テーブル64と、中空軸62内に固定さ
れ、内面側にスプライン歯切り面が形成されたスプライ
ンナット65と、このスプラインナット65の内面に摺
動自在に挿入されるスプライン軸66、およびこのスプ
ライン軸66に出力軸が固着されたヒステリシスクラッ
チ67等によって構成され、このヒステリシスクラッチ
67の入力軸がタイミングベルトT2 を介して回転され
る。
【0029】上記したボビン支持軸61は、回転板62
aの中心部分に回動自在に支承されたナット61aに対
して着脱自在にねじ止めされており、巻取りボビン5
は、回転板62aに固定されたピン62bの先端を、フ
ランジ52aに形成された孔内に挿入することによって
回転が与えられる。
【0030】スライド機構63は、軸受テーブル64を
摺動自在に支承するガイド溝が形成されたベッド63a
と、このベッド63a上で回動自在に支承されたボール
ねじ63bと、このボールねじ63bがねじ込まれ、か
つ、軸受テーブル64に固着されたボールナット63
c、およびボールネジ63bに回転を与えるモータ63
d等によって構成されており、モータ63dの正・逆回
転によりボールねじ機構を介して軸受テーブル64を支
持軸61の軸方向に前後させることができる。この軸受
テーブル64の前後運動により、中空軸62および支持
軸61も前後することになるが、ヒステリシスクラッチ
67を介して与えられるスプライン軸66の回転はスプ
ラインナット65を介して中空軸62および支持軸61
に伝達される。なお、モータ63dは例えばインバータ
制御等により、撚りが与えられた素線束Wの外径寸法等
に応じて任意の回転数に変更し得るようになっている。
【0031】ここで、支持軸61の他端は、軸68を介
して引取りドラム3の中空軸31の内部に支承されてい
るが、中空軸31と軸68の間には、スライド機構63
による支持軸61の軸方向への前後運動を可能とするた
めにメタル68aが介在している。また、軸68と支持
軸61との間には、引取りドラム3と支持軸68との回
転数差の影響を緩和するためにベアリング68bが介在
している。
【0032】次に作用を述べる。機外に固定された複数
の供給リールからの素線束Wは、前記したように中空ス
ピンドル1内に導入され、主フライヤ2の第1のアイド
ラプーリ21を経て第2アイドラプーリ22に掛けられ
た後、支持体23aの貫通孔Hを通って第3のアイドラ
プーリ23に掛けられる。この状態で中空スピンドル1
および主フライヤ2を回転させると、素線束Wに撚りが
与えられる。
【0033】撚りが与えられた素線束Wは、第2および
第3のアイドラプーリ22および23を介して引取りド
ラム3の外周に導かれるが、主フライヤ2と引取りドラ
ム3とは一定の回転数差をもって回転しているから、そ
の刻々の位相差により、素線束Wは引取りドラム3の外
周面に巻き付けられていくことになる。すなわち、主フ
ライヤ2側を基準としてこれを固定した回転座標系で見
たとき、この座標系上で引取りドラム3は常に上記の回
転数差だけ回転していることになり、従って素線束W
は、単位時間当たりにこの回転数差と引取りドラム3の
外周寸法に応じた長さだけ引取りドラム3上に巻き取ら
れていく。素線束Wは引取りドラム3の外周に数ターン
だけ巻き付けられた後、以下のように巻取りフライヤ4
によって巻き戻される。
【0034】引取りドラム3に巻き付けられた素線束W
は、次段の巻取りフライヤ4の第1のアイドラプーリ4
1にによって、単位時間当たりの巻き付け量と同量だけ
巻き戻されていく。すなわち、巻取りフライヤ4は主フ
ライヤ2と一体的に、つまり同方向に同位相で回転して
いるから、その第1のアイドラプーリ41と主フライヤ
2の第3のアイドラプーリ23とは常に同位相で回転し
ており、引取りドラム3に対して上の回転数差と全く同
じ回転数の差があり、同様にしてその刻々の位相差によ
り引取りドラム3上に巻かれた素線束Wを巻き戻してい
くわけである。見方を換えれば、引取りドラム3を基準
としてこれを固定した回転座標系を考えると、固定され
た引取りドラム3の外周両端外方に、主フライヤ2の第
3のアイドラプーリ23と巻取りフライヤ4の第1のア
イドラプーリ41とが互いに同位相で回転することにな
り、素線束Wは引取りドラム3を単に中継して主フライ
ヤ2から巻取りフライヤ4に移動していることになる。
ただし、この移動量は、前記したように、引取りドラム
3と、主フライヤ2および巻取りフライヤ4との回転数
差、および、引取りドラム3の外周寸法によって一義的
に決まる。
【0035】さて、巻取りフライヤ4の第1のアイドラ
プーリ41にを経た素線束Wは、その支持体41aの貫
通孔Hを通って第2〜第5のアイドラプーリ42〜45
を介して第6のアイドラプーリ46に掛けられた後、以
下に示すように巻取りボビン5の外周に巻き取られる。
【0036】すなわち、巻取りボビン5に回転を与える
巻取り装置6の基準回転数、つまりタイミングベルトT
2 による伝達回転数は巻取りフライヤ4の回転数よりも
所定量だけ高速に設定されている。ヒステリシスクラッ
チ67は、その設定トルクを越えるトルクが入出力軸間
に作用したときにはすべりが生じるから、引取りドラム
3ないしは巻取りフライヤ4による素線束Wの単位時間
当たりの巻取り長さが、巻取りボビン5の外周面の直接
巻かれる状態、つまり最も巻取り半径の小さな状態でな
おヒステリシスクラッチ67にすべりが生じる程度の回
転数でヒステリシスクラッチ67の入力軸を回転させる
ことにより、巻取りフライヤ4を経た素線束Wはヒステ
リシスクラッチ67の入出力軸間に常に上記の設定トル
クを与えるような張力のもとに巻取りボビン5に巻き取
られていくことになる。この巻取りボビン5への巻取り
動作において、軸受テーブル64は前後にスライドさ
れ、素線束Wは巻取りボビン5の軸方向に沿って整列さ
れつつ巻き取られていくことになる。
【0037】ここで、主フライヤ2の第3のアイドラプ
ーリ23と巻取りフライヤ4の第1のアイドラプーリ4
1は、その機能上、常に引取りドラム3の接線方向に沿
った姿勢で回転する必要があるが、主フライヤ2と引取
りドラム3、および引取りドラム3と巻取りフライヤ4
間の回転数差に伴う位相差により、素線束Wの引取りド
ラム3に対する巻き付けないしは巻き戻しの接線方向が
刻々と変化する。そこで前記したように、これらのアイ
ドラプーリ23および41の支持体23aおよび41a
を、素線束Wを通過させる貫通孔Hを中心として回動自
在としているわけである。この構成により、アイドラプ
ーリ23と41は常に引取りドラム3による素線束Wの
巻き取りまたは巻き戻し接線方向に向く姿勢となること
を可能としている。
【0038】次に、撚りピッチについて説明する。素線
束Wは主フライヤ2の回転数に応じてその単位時間当た
りの撚り回数が決まる。一方、素線束Wの主フライヤ2
からの単位時間当たりの引取り長さ、すなわち引取りド
ラム3への単位時間当たりの巻き取り長さは、前記した
ように主フライヤ2と引取りドラム3の回転数差と、引
取りドラム3の外周寸法によって決まる。撚りピッチは
単位時間当たりの引取り長さを同じ時間当たりの撚り回
数で除した値であるから、いずれかを変更することによ
って撚りピッチを変更することができる。本発明実施例
では、主フライヤ2の回転数を一定として、引取りドラ
ム3の回転数をM2 の回転数を制御することにより、主
フライヤ2と引取りドラム3との間の回転数差を変化さ
せることにより、撚りピッチを可変とする構造をとって
いる。この構造により、主フライヤ2側に変速装置を設
けることや、引取りドラム3との回転数差を変化させる
ための変速ギア列の配設を不要とし、電気的な制御のも
とに撚りピッチの変更を可能とし、機構のの簡素化およ
びコンパクト化を達成している。
【0039】撚りピッチを変更するに当たっての具体例
を以下に述べる。例えば主フライヤ2の回転数を300
0rpmに固定し、引取りドラム3の外径寸法を90.
28mmとすれば、引取りドラム3の回転数を3055
rpm〜3116rpmの間で変化させると、撚りピッ
チは5.2mm〜11mmの間で変化させることが可能
となる。
【0040】なお、引取りドラム3の外周面に、素線束
Wを巻き付けるための適当なガイド溝を形成してもよ
い。また、引取りドラム3を主フライヤ2に対して所定
の回転数差のもとに回転させる歯車機構の構成は、以上
の実施例に限定されないことは勿論である。
【0041】
【発明の効果】 以上説明したように、本発明によれ
ば、供給リールを固定し、巻取り枠を回転させる方式の
撚線機において、主フライヤにより撚りが与えられた素
線束を、この主フライヤの回転軸と同軸上で所定の回転
数差のもとに回転が与えられる引取りドラムの外周に一
旦巻付け、その引取りドラム上の素線束を、主フライヤ
と同軸上でこれと同期して回転する巻取りフライヤによ
って巻き戻すとともに、同じく主フライヤと同軸上での
み回転する巻取りボビンに誘導してその外周面に巻き付
けていくから、従来の巻取り枠回転方式の撚線機と同様
に撚り本数が制限されることなく、しかも、従来の巻取
り枠回転方式のように巻取りボビンをその巻取り軸と直
交する軸上で回転させる必要がなくなり、回転部分のG
2 が大幅に小さくなって、より高回転を得ることがで
きると同時に、従来の巻取り枠回転方式および供給リー
ル回転方式のいずれと比較しても、回転に伴う振動や騒
音が著しく低減される。また、撚りピッチの変更は引取
りドラムの回転数を変化させることによって容易に可能
であるとともに、撚りピッチの変更のための変速装置や
変速ギア列等も不要となり、装置のシンプル化とコンパ
クト化、および作業性の向上をも達成できる。その結
果、設置スペースが小さく、高能率、低騒音でしかもフ
レキシビリティに富んだ低価格の撚線機が得られる。更
に、このような高能率を一度撚りで達成できるため、従
来の二度撚りタイプのもののように中芯が飛び出す等の
不具合も生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明実施例の全体構成を示す正面図
【図2】 その詳細構造を省略して示す平面図
【図3】 その中空スピンドル1〜巻取りフライヤ4間
の詳細構造を示す正面縦断面拡大図
【図4】 本発明実施例の巻取りボビン5ないしは巻取
り装置6の近傍の詳細構造を示す正面縦断面拡大図
【符号の説明】
1・・・・中空スピンドル 11・・・・軸受装置 2・・・・主フライヤ 21〜23・・・・第1〜第3のアイドラプーリ 23a・・・・第3のアイドラプーリの支持体 H・・・・貫通孔 24・・・・キャリア 3・・・・引取りドラム 31・・・・中空軸 4・・・・巻取りフライヤ 41〜46・・・・第1〜第6のアイドラプーリ 41a・・・・第1のアイドラプーリの支持体 H・・・・貫通孔 47・・・・軸受装置 48・・・・コネクティングロッド 5・・・・巻取りボビン 6・・・・巻取り装置 61・・・・ボビン支持軸 62・・・・中空軸 62a・・・・回転板 63・・・・スライド機構 63a・・・・ベッド 63b・・・・ボールねじ 63c・・・・ボールナット 63d・・・・モータ 64・・・・軸受テーブル 65・・・・スプライン軸 66・・・・スプラインナット 67・・・・ヒステリシスクラッチ GA ・・・・駆動歯車 GB 〜GF ・・・・歯車 R・・・・回転駆動系 T1,2,3 ・・・・タイミングベルト M1,2 ・・・・モータ W・・・・素線束

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端部から複数本の素線が軸心に沿って
    挿入され、かつ、軸心を中心として回転が与えられる中
    空スピンドルと、この中空スピンドルと一体的に回転
    し、当該スピンドルの回転中心から所定距離離れた位置
    に素線束を巻き掛けるためのアイドラプーリを有してな
    る主フライヤと、この主フライヤに隣接して当該主フラ
    イヤの回転中心と同軸上に設けられ、かつ、この主フラ
    イヤに対して所定の回転数差のもとに回転が与えられる
    とともに、その外周面に上記アイドラプーリを経た素線
    束を巻き付ける引取りドラムと、この引取りドラムと同
    軸上に設けられその軸上で巻取り用の回転が与えられる
    巻取りボビンと、この巻取りボビンと上記引取りドラム
    の間に配設され、かつ、上記主フライヤと同期する回転
    が与えられ、上記引取りドラムに巻き付けられた素線束
    を上記巻取りボビンの外周面に誘導するプーリ群を有し
    てなる巻取りフライヤとを備えた撚線機。
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