JPH1172378A - 状態判定装置 - Google Patents

状態判定装置

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JPH1172378A
JPH1172378A JP9233096A JP23309697A JPH1172378A JP H1172378 A JPH1172378 A JP H1172378A JP 9233096 A JP9233096 A JP 9233096A JP 23309697 A JP23309697 A JP 23309697A JP H1172378 A JPH1172378 A JP H1172378A
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淳 長田
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清俊 大倉
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直久 井上
Akiyuki Nakayama
晃行 中山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 状態判定装置において、判定条件の基準を生
成するためにセンシング情報を入力する学習作業に際し
て、全ての入力済みのセンシング情報を削除することな
く、特定の入力済みセンシング情報を削除することがで
きるようにして作業効率の向上を図る。 【解決手段】 判定条件生成のために、あるセンシング
情報の組を記憶させた後に、それが判定の基準として不
適切であることが判明した場合に、そのセンシング情報
の組を選択して削除することができ、センシング情報の
記憶を初めからやり直す必要がなくなり、学習作業を効
率良く行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば各種機器に
おける検出対象の振動状態等を検出するセンサから入力
した信号に基づいて検出対象の状態を判定する状態判定
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の状態判定装置として、機器の振
動等を検出するセンサと、このセンサによる検出対象の
センシング情報を記憶するセンシング情報記憶手段と、
検出対象の状態を判定するための条件を生成する判定条
件生成手段と、検出対象の状態を判定する判定手段を備
えた振動監視装置が知られている(例えば、特開平9−
113351号公報参照)。ここに、判定条件の生成は
学習モードにおいて行われ、センシング情報記憶手段
は、直前(今回)に学習した1組のセンシング情報はそ
のまま記憶しているが、それ以前に学習したセンシング
情報を個別には記憶しておらず、前回までに学習した全
てのセンシング情報に基づく特徴量の1組だけを記憶し
ている。また、センシング情報の削除は、直前に記憶し
たセンシング情報の1組を削除することと、前回までに
学習した全てのセンシング情報(1組だけ記憶している
特徴量)を削除することができるようになっている。ま
た、前回までの学習データと今回のものとの相違が大き
い場合は、その離れ度合いを出力するようになってい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この種の状
態判定装置においては、学習モードにおいて判定条件の
基準を生成するために入力する信号の信号源は、正常な
ものの中の平均的なもの、正常とみなせる限界的なもの
等を予め意図的に選択して用意する場合がある。さらに
は、入力するデータ数を、例えば3つと決めておき、1
つ目は平均的なもの、2つ目は上限的なもの、3つ目は
下限的なものというように意味付けして入力したい場合
もある。また、基準とする信号源の組み合わせの選択は
難しく、上記のような装置にあっては、装置に信号を入
力してみて初めて分かる「離れ度合い」を頼りに試行錯
誤する場合も多い。
【0004】そのような背景から、直前に入力したデー
タ以外を削除したいこともあり、その場合に、上記公報
に示される装置においては、入力済みの全てのデータを
削除して最初から入力し直さなければならず、作業効率
が悪いものとなっていた。本発明は、上記問題点に鑑み
成されたもので、判定条件の基準を生成するためにセン
シング情報を入力する学習作業に際して、全ての入力済
みのセンシング情報を削除することなく、特定の入力済
みセンシング情報を削除することができるようにして、
作業効率の良い状態判定装置を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、検出対象の状態を検出するセンサから入力
した信号又はその信号から抽出した情報であるセンシン
グ情報の組を記憶するセンシング情報記憶手段と、セン
シング情報記憶手段に記憶されたセンシング情報の組に
基づいて、検出対象の状態を判定するための条件を生成
する判定条件生成手段と、判定条件生成手段によって生
成された条件にしたがってセンサから入力した信号より
検出対象の状態を判定する判定手段とを備えた状態判定
装置において、センシング情報記憶手段は、センシング
情報の組を識別可能な状態で複数組記憶することができ
るものであり、センシング情報記憶手段にセンシング情
報の組が記憶されていることを、いずれのセンシング情
報の組が記憶されているのかが識別可能なように出力す
る記憶状態出力手段と、センシング情報記憶手段に記憶
されているセンシング情報の組を組単位で削除するセン
シング情報削除手段とを備えたものである。
【0006】上記構成においては、判定条件を生成させ
るために、あるセンシング情報の組をセンシング情報記
憶手段に記憶させた後に、それが判定の基準としては不
適切であったことが判明した場合に、その不適切なセン
シング情報の組を選択して削除することができるので、
判定条件の生成のためのセンシング情報の記憶を初めか
らやり直す必要がないため、判定条件の生成に至る一連
の作業(学習完了までの作業)を効率良く行うことがで
きる。
【0007】「センシング情報」は、センサが検出した
信号波形をデジタル化しただけのものでもよいし、そこ
から抽出した平均値、最大値等のいわゆる特徴量であっ
てもよい。「センシング情報の組」は、1回の入力で得
られるセンシング情報の値の集合である。多くの場合、
1回の入力で複数のセンシング情報の値が得られるが、
1回の入力で得られるのが単一の値の場合もあり、この
場合は「センシング情報の組」には1つの値しか属さな
い。記憶状態出力手段の「出力」は、ランプの点灯等に
よる視覚的出力が好ましい。「削除」は、センシング情
報自体の物理的な削除に限らず、論理的に削除されたと
扱われる場合を含む。この場合には、削除後に削除した
情報を復活できる場合がある。センシング情報の組の組
単位の削除は、いずれかのセンシング情報の組を任意に
指定して行えることが好ましい。
【0008】また、センシング情報記憶手段は、センシ
ング情報の組を順序づけて記憶するものであり、センシ
ング情報削除手段は、最後に記憶されたセンシング情報
の組から順に1組ずつ削除するものとすることができ
る。こうすることにより、削除したいセンシング情報は
直前に記憶させたものである場合も多く、この場合に、
例えば、センシング情報削除手段としての押しボタンス
イッチを押すごとに最後に記憶させたものから順に削除
することができ、直前に記憶させたものを削除するのは
ボタンを1回押すだけですみ、操作が非常に簡単とな
る。複数組のセンシング情報を削除する場合にも、最初
の方に平均的なもの、最後の方に限界的なものを入力す
るようにしておけば、削除したいセンシング情報は限界
的なものである場合が多いから、最後に記憶させたもの
から順に削除することで、希望通りの削除ができる場合
が多く、操作が簡単である利点を享受できる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施形態
を、添付図を参照して具体的に説明する。ここに説明す
る状態判定装置は、振動源を内蔵する機械装置が発生す
る振動を圧電素子を用いて電気信号に変換する振動セン
サからの信号を入力し、その入力信号に基づいてその機
械装置が正常か異常かを判定する振動判定装置である。
この振動判定装置は、学習モード、設定モード又は判定
モードで動作し、学習モードにおいて振動センサから入
力した信号に基づいて判定条件を生成し、設定モード及
び判定モードにおいてその判定条件を使用して、振動セ
ンサから入力した信号に基づいて検出対象である機械装
置が正常か異常かを判定する。設定モードにおいては判
定条件を手動で調整することができる。
【0010】以後に使用する用語について簡単に説明し
ておく。「PV値」は、判定対象となった信号の離れ度
合いを示す値である。離れ度合いとは、入力した信号か
ら抽出した各種特徴量に基づいて入力した信号が判定基
準となる信号からどれだけ相違しているかを総合的に表
す量であるが、詳細は後に説明する。「SV値」は、正
常か異常かの判定のための離れ度合いのしきい値であ
り、デフォルト値として3が設定されるほか、手動で増
減できる。
【0011】図1は振動判定装置のハードウエア構成を
示す。この振動判定装置は、メモリ、A/Dコンバータ
を含むワンチップマイクロコンピュータ1(マイコンと
いう)を備え、このマイコン1に、振動を検出するセン
サ2とアンプ3からなるトランスデューサ4による検出
対象の振動検出信号が増幅度可変アンプ5及び3帯域の
フィルタ6を経てA/D入力ポートより入力される。マ
イコン1には、スイッチ類として詳細は後述するが、3
帯域のフィルタ6を選択するフィルタ選択スイッチ7、
モード切替スイッチ8、STARTスイッチ9、STA
RT外部入力10、TEACHスイッチ11、CLEA
Rスイッチ12、SV−UPスイッチ13、及びSV−
DOWNスイッチ14が接続されている。さらに、マイ
コン1には、LED表示灯として、BUSY−LED1
5、学習データLED16(D1〜D5)、PASS−
LED17、NG−LED18、ALARM−LED1
9、SV値7セグLED21、及びPV値7セグLED
22が接続され、出力端子として、PASS出力23、
NG出力24、ALARM出力25、PV値端子出力2
6が設けられている。増幅度可変アンプ5には、レベル
メータIC28を介してLEVEL−LED29が接続
されている。電源部30、POWER−LED31、学
習データが格納されるEEPROM32(センシング情
報記憶手段)が備えられている。
【0012】図2は振動判定装置のパネルの正面図、図
3はその底面図である。装置本体外部に現れたスイッチ
及びLED表示灯について説明する。モード切替スイッ
チ(MODE)8はTEACH、SET、RUNの3状
態をとることができ、それぞれ学習モード、設定モー
ド、判定モードへの移行を指示する働きを有する。設定
モードは、学習モードで生成された判定条件の調整と判
定動作とを手動で行うためのモードである。
【0013】TEACHスイッチ11は、学習モードに
おいて押されると、学習を開始し、1組のセンシング情
報(本実施形態では学習データとよぶ。)を記憶する。
学習データの組は5組まで記憶することができる。CL
EARスイッチ12は、学習モードにおいて押される
と、学習データを新しく記憶したものから順に1組ずつ
削除する。STARTスイッチ9は、設定モードにおい
て押されると判定を開始する。押し続けることで連続判
定を行う。このスイッチは設定モードのみにおいて有効
であり、判定モードにおける判定開始の指示は外部入力
による。判定モードでは、他のスイッチも含めパネル上
のスイッチからの入力を受け付けないようにすることに
より誤操作を防止している。SV−UPスイッチ13
は、設定モードにおいて押されるとSV値の設定を1増
加させる。SV−DOWNスイッチ14は、設定モード
において押されるとSV値の設定を1減少させる。
【0014】ALARM−LED19は、センサが断線
又は短絡のとき点灯する。PASS−LED17は、判
定結果「正常」を示すものであり、設定モード又は判定
モードにおいて、判定開始で消灯し、判定終了後にPV
値がSV値以下の場合に点灯し、PV値がSV値を超え
る場合に消灯する。ただし、連続判定時の2回目以降の
判定では判定中も前回の点灯状態を保持する。NG−L
ED18は、判定結果「異常」を示すものであり、設定
モード又は判定モードにおいて、判定開始で消灯し、判
定終了後にPV値がSV値を超える場合に点灯し、PV
値がSV値以下の場合に消灯する。ただし、連続判定時
の2回目以降の判定では判定中も前回の点灯状態を保持
する。これらALARM、PASS、NGは、図3に見
える端子台34の端子から電気信号としても出力され
る。
【0015】BUSY−LED15は、設定モード又は
判定モードにおいて、判定処理実行中に点灯する。PV
−LED22は、設定モード又は判定モードにおいて、
判定開始で消灯し、判定終了後にPV値を表示する。た
だし、連続判定時の2回目以降の判定では判定中も前回
の表示状態を保持する。PV値は図3に見える端子台3
4の端子から電気信号としても出力される。SV−LE
D21は、設定モード又は判定モードにおいて、SV値
を表示する。D1〜D5のLED16(学習データLE
D:記憶状態出力手段)は、記憶している学習データの
組数に応じてD1から順に点灯する。学習中はその学習
により追加して点灯されるべきLEDが点滅し、学習終
了後に連続点灯となる。
【0016】フィルタ選択スイッチ7は、図3の端子台
34の横のフィルタ選択スイッチ収納部35に通常は蓋
がされた状態で収納されているスイッチであり、設定モ
ード又は判定モードにおいてAPF、LPF、HPFの
3つの帯域の信号をそれぞれマイコン1に入力するかど
うかを決める3つのスイッチからなる。
【0017】図4は振動判定装置の状態遷移図である。
装置の動作を説明する。電源が投入されると、マイコン
1がリセットされ、マイコン1内のスタック、レジスタ
等の各種状態が所定の状態に初期設定される。 (1)動作モード確認Aにおいては、モード切替SW
(スイッチ)がTEACHのとき学習モード、SETま
たはRUNのとき判定データ演算への切替を行う。初期
状態ではEEPROM32に記憶されている学習データ
数に応じたLED(D1〜D5)を点灯する。
【0018】(2)学習モード(センシング情報記憶に
相当)においては、モード切替SWがTEACHのとき
学習モードとして動作する。このモードでは、学習処理
/学習データ削除を実行する。これらの機能は作業者が
SW入力により設定するものとし、外部からの制御は行
えない。使用可能なSWは、TEACH−SWとCLE
AR−SWである。初期状態でSV,PV,PASS,
NGの各LEDを消灯し、EEPROM32に記憶され
ている学習データ数に応じたLED(D1〜D5)を点
灯する。
【0019】学習処理は、TEACH−SWが押された
(ONされた)時に実行する。TEACH−SWが押し
続けられた場合、連続して学習処理を実行する。つま
り、TEACH−SWがONの間、学習データD5まで
継続して最大5個の学習処理を実行する。データはD1
からD5の順に学習を行う。学習処理の初期状態ではP
V−LEDを消灯する。オートゲイン処理(増幅度可変
アンプ5の増幅度の自動調整)を行うには、D1を学習
する時にオートゲイン処理を行い、以降設定されたゲイ
ンレベルをアンプ倍率として設定し、センサ信号の値の
範囲が所定範囲内になるようにアンプ倍率を設定する。
学習中は該当する学習データLEDを点滅させる。学習
データ演算は後述する。学習終了後、点滅中の学習デー
タLEDを点灯する。
【0020】削除処理は、CLEAR−SWが押された
(ONされた)時に実行する。CLEAR−SWが一旦
OFFされるまで、次の学習処理及び削除処理は行われ
ない。D5からD1の順に現在記憶されている学習デー
タを1つ削除する。削除処理の初期状態ではPV−LE
Dを消灯する。削除された学習データに該当する学習L
ED(D1〜D5のいずれか)を消灯する。D1データ
が削除された場合(すなわち全データが削除された場
合)、設定データ(SV値・ゲインレベル等)をデフォ
ルト値に設定する。
【0021】(3)判定データ演算(判定条件生成に相
当)においては、モード切替SWが、SET又はRUN
であって、学習データが記憶されている時に判定データ
の演算を実行する。初期状態では、PV,PASS,N
Gの各LEDを消灯する。学習データがない場合、学習
モード待ち状態となり、モード切替SW以外の入力は受
け付けない。EEPROM32に記憶されている学習デ
ータがある場合、判定データ演算を行い、SV−LED
にSV値を表示する。
【0022】(4)動作モード確認Bにおいては、モー
ド切替SWがTEACHのとき、動作モード確認A、S
ETのとき設定モード、またRUNのとき判定モードへ
の切替を行う。初期状態ではPV,PASS,NGの各
LEDを消灯する。記憶されている学習データに対応し
たLED(D1〜D5)を点灯する。
【0023】(5)学習データが記憶されておりモード
切替SWがSETであれば設定モードとして動作する。
設定モードでは、SV値の設定/フィルタ選択/判定処
理を実行する。これらの機能は作業者がスイッチ操作に
より設定するものとし、外部からの信号線による制御は
行えない。使用可能なスイッチは、START−SW,
SV−UP−SW,SV−DOWN−SWである。初期
状態では、PV,PASS,NGの各LEDを消灯す
る。EEPROM32に記憶されている学習データに対
応したLED(D1〜D5)を点灯する。SV−LED
はSV値を表示する。SV値設定処理では、SV−UP
−SWを用いてSV値UP処理を、SV−DOWN−S
Wを用いてSV値DOWN処理を行う(判定条件生成に
相当)。
【0024】設定モードにおける判定処理は、STAR
T−SWが押された時に実行する。START−SWが
押し続けられた場合、連続して判定処理を実行する。判
定処理開始時に、PV,PASS,NGの各LEDは消
灯される。連続判定時は2回目以降の判定処理開始時
に、PV,PASS,NGの各LEDは消灯されない。
判定処理中はBUSYを点灯する。PV値演算、判定演
算終了後、判定結果を出力する。PV−LEDにて離れ
度合いPVを11段階で表示する。PASSを、PVが
SV以上の場合にON、PVがSVを越える場合にOF
Fする。NGを、PVがSV以下の場合にOFF、PV
がSVを越える場合にONする。フィルタ選択処理につ
いては、設定モードにおいては、常時(ただし判定中お
よび連続判定時を除く)、FILTER−SWの内容を
読み込み、その結果にしたがって使用するフィルタの組
合わせを選択する。
【0025】(6)学習データが記憶されておりモード
切替SWがRUNであれば判定モードとして動作する。
判定モードでは判定処理を実行する。作業者による設定
を不可能にするため、SWによる制御は行わず、外部か
らの信号線による制御のみとなる。判定処理は、上記設
定モードでの判定処理とほぼ同様である(共に判定に相
当)。
【0026】次に、上記学習処理で用いられるアルゴリ
ズム(特徴量演算及び学習)について説明する。 特徴量演算:サンプリンングデータ(256個の連続し
た入力波形)から特徴量を演算し、その入力波形の特徴
を把握する。特徴量は下記の演算式で示される4種類を
用意する。異なる3フィルタからの信号について、それ
ぞれ特徴量を演算することで、計12種類の特徴量を有
することになる。図5に特徴量の内容を示す。
【数1】 レンジ=最大値−最小値 絶対値平均=(1/N)Σ|xi | 最大P−P=ピークTOピークの最大値 傾き平均=(1/N)Σ|xi+1 −xi | ただしXi はサンプリングデータの値、Nはサンプリン
グデータの数である。
【0027】学習:各フィルタについてサンプリング及
び、各特徴量演算を16回行い、フィルタと特徴量との
組合せごとに16個ずつの値を得る。その16個の値の
平均及び偏差をフィルタと特徴量との組合せごとに演算
し、EEPROM32に格納する。このときEEPRO
M32に格納されるデータの1組が学習データである。
偏差σは下記の式により演算する。
【数2】
【0028】図6は、EEPROM32のメモリマップ
を示す。新しい学習データは以前に学習された有効な学
習データが記憶されている領域の次の領域に格納され
る。削除処理時は有効に記憶されている学習データ数を
管理し、例えば、データ4まで学習された後、1データ
削除処理されれば、学習データ数は3となり、判定条件
作成には、データ1〜3を使用することになる。データ
4は未だEEPROM内に残っており、再度、学習する
とデータ4上に上書きすることになる。
【0029】上記設定モード及び判定モードにおける判
定処理で用いられるアルゴリズムを説明する。 判定データ演算(判定条件生成に相当):有効に記憶さ
れている学習データ(最大5つまで)について、上記学
習で演算された、各学習データについてのフィルタと特
徴量との組み合わせごとの平均μn 及び偏差σn (n は
1から有効に記憶されている学習データ数Pまで)よ
り、フィルタと特徴量との組み合わせごとに、全学習デ
ータについての平均及び偏差である合成平均M及び合成
偏差Sを式3により演算する。
【数3】
【0030】判定:START−SW(設定モード)又
はSTART外部入力(判定モード)により、判定動作
を開始する。各フィルタについてサンプリング及び各特
徴量演算を4回行い、フィルタと特徴量との組合わせご
とに4個ずつの値を得る。上記で演算された合成平均及
び合成偏差をもとにサンプリングごと及びフィルタと特
徴量との組み合わせごとに離れ度合いを演算する。1組
のサンプリング(1組のサンプリングは1回ずつ各フィ
ルタを使用した3つのサンプリングからなる。)の中で
の最大の離れ度合いを選択する。この最大の離れ度合い
の4組のサンプリングにわたる平均値をPV値として表
示し、SV値とのしきい値判定でPASS又はNGを出
力する。以下にPV値の演算式、手順を示す。 (a)波形サンプリング(3フィルタ)、(b)各特徴
量の演算(4特徴量×3フィルタ)、(c)(b)より
各特徴量の離れ度合い|(Y−M)/S|を演算し、う
ち最大の離れ度合いRを演算する。
【数4】
【0031】(d)(a)〜(c)を4組のサンプリン
グに対応して4回演算し、得られた4つのRの平均をP
V値とする。
【数5】PV=(1/Q)(R1 +R2 +…+RQ ) PV:判定結果 Q:平均回数(4回)
【0032】以上説明した実施形態では、学習モードに
おける機能及び設定モードにおけるSV値の手動調整機
能が「センシング情報記憶手段」及び「判定条件生成手
段」に、設定モード及び判定モードにおける判定機能が
「判定手段」に、学習データLED(D1〜D5)を点
灯する機能が「記憶状態出力手段」に、CLEARスイ
ッチに関する機能が「センシング情報削除手段」に該当
する。
【0033】図7に他の実施形態を、上記実施形態と相
違する部分のみについて示す。学習データLED(D1
〜D5)に対応して各種設定を行うためのスイッチSW
1〜SW5を設けた。それぞれのスイッチは「学習」、
「有効」、「無効」の3つの位置をとることができる。
スイッチが「学習」位置にあると学習モードにおいてそ
れに対応する記憶手段にセンシング情報を記憶すること
ができる。複数のスイッチが「学習」位置になっている
とエラーとなる。スイッチが「有効」又は「学習」位置
にあるとそれに対応するセンシング情報が記憶されてい
れば、そのセンシング情報は判定条件の生成のために用
いられる。スイッチが「無効」位置にあると、それに対
応するセンシング情報が記憶されている場合でも、その
センシング情報は判定条件の生成のために用いられな
い。すなわち、論理的には削除されたものとして扱われ
る。
【0034】いま、図7に示したように、点灯している
LEDがD1、D3、D4であるとすると、これらに対
応するセンシング情報が記憶されている。しかし、D4
に対応するセンシング情報は、スイッチSW4が「無
効」位置にあるから、判定条件の生成には用いられな
い。判定条件の生成に用いられるのは、D1、D3に対
応するセンシング情報のみとなる。学習モードでは、ス
イッチSW3が「学習」位置であるから、D3に対応す
るセンシング情報が上書きされる。このようにして、学
習作業の進め方がより自由となり、判定基準として適切
なセンシング情報を選択するための試行錯誤を効率よく
行うことができる。
【0035】本発明は、上記実施形態に限られることな
く種々の変形が可能である。例えば、各モードで用いら
れるスイッチ等の具体的手段は、任意の形態を採用する
ことができ、要するに、センシング情報の組を組単位で
任意の組数削除(無効化を含む。)することができるも
のであればよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による振動判定装置のハー
ドウエア構成図である。
【図2】振動判定装置のパネルの正面図である。
【図3】その底面図である。
【図4】振動判定装置の状態遷移図である。
【図5】特徴量の内容を示す図である。
【図6】EEPROM32のメモリマップ図である。
【図7】他の実施形態による学習データLEDと設定ス
イッチ部の構成図である。
【符号の説明】
1 ワンチップマイクロコンピュータ 2 センサ 9 STARTスイッチ(判定手段) 10 START外部入力(判定手段) 11 TEACHスイッチ(センシング情報記憶手段) 12 CLEARスイッチ(センシング情報削除手段) 13 SV−UPスイッチ(判定条件生成手段) 14 SV−DOWNスイッチ(判定条件生成手段) 16 学習データLED(D1〜D5:記憶状態出力手
段) 32 EEPROM(センシング情報記憶手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中山 晃行 京都府京都市右京区花園土堂町10番地 オ ムロン株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検出対象の状態を検出するセンサから入
    力した信号又はその信号から抽出した情報であるセンシ
    ング情報の組を記憶するセンシング情報記憶手段と、 前記センシング情報記憶手段に記憶されたセンシング情
    報の組に基づいて、前記検出対象の状態を判定するため
    の条件を生成する判定条件生成手段と、 前記判定条件生成手段によって生成された条件にしたが
    って前記センサから入力した信号より検出対象の状態を
    判定する判定手段とを備えた状態判定装置において、 前記センシング情報記憶手段は、センシング情報の組を
    識別可能な状態で複数組記憶することができるものであ
    り、 前記センシング情報記憶手段にセンシング情報の組が記
    憶されていることを、いずれのセンシング情報の組が記
    憶されているのかが識別可能なように出力する記憶状態
    出力手段と、 前記センシング情報記憶手段に記憶されているセンシン
    グ情報の組を組単位で削除するセンシング情報削除手段
    とを備えたことを特徴とする状態判定装置。
  2. 【請求項2】 前記センシング情報記憶手段は、センシ
    ング情報の組を順序づけて記憶するものであり、 前記センシング情報削除手段は、最後に記憶されたセン
    シング情報の組から順に1組ずつ削除するものであるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の状態判定装置。
JP23309697A 1997-08-28 1997-08-28 状態判定装置 Expired - Fee Related JP3835901B2 (ja)

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