JPH1172254A - 蓄電式空気調和装置 - Google Patents

蓄電式空気調和装置

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JPH1172254A
JPH1172254A JP9233894A JP23389497A JPH1172254A JP H1172254 A JPH1172254 A JP H1172254A JP 9233894 A JP9233894 A JP 9233894A JP 23389497 A JP23389497 A JP 23389497A JP H1172254 A JPH1172254 A JP H1172254A
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power
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commercial
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JP9233894A
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Ichiro Yamaguchi
一朗 山口
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Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 商用電力の電力ピークの低減を図るようにす
る。 【解決手段】 商用電源(21)と電力変換回路(32)と
圧縮機モータ(M1)とを順に接続する。圧縮機モータ
(M1)に2次電力を供給する蓄電池(11)を設ける。そ
して、商用電力の入力電力量が第1判定値より小さい
と、商用電力のみを圧縮機モータ(M1)に供給する通常
運転を実行する。商用電力の入力電力量が第2判定値よ
り大きくなるか、又は入力電力量が第1判定値より大き
く且つ第2判定値より小さい状態で、空調負荷の上昇状
態にあるとピークカット運転を実行する。また、入力電
力量が第1判定値より大きく且つ第2判定値より小さい
状態で、空調負荷の下降状態又はほぼ定状態にあるとピ
ークシフト運転を実行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蓄電手段を備えた
蓄電式空気調和装置に関し、特に、商用電力の消費対策
に係るものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、空気調和装置には、特開平1
−305244号公報に開示されているように、蓄電池
を備えたものがある。この種の蓄電式空気調和装置は、
商用電源に接続された電源ラインに室外ユニットと室内
ユニットとが接続されて構成され、該室外ユニットに
は、圧縮機モータや室外ファンモータなどの他、蓄電池
が設けられている。該圧縮機モータは、コンバータ部と
インバータ部とを有する電力変換回路を介して主電源線
に接続される一方、上記蓄電池は、コンバータ部とイン
バータ部との間の中間回路である直流部に充放電回路を
介して接続されている。
【0003】そして、上記蓄電式空気調和装置は、電源
ラインの電源電圧が低下すると、蓄電池を放電させて2
次電力を圧縮機モータに供給し、不足電圧を補い、円滑
な空調運転を継続し得るようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の蓄電式空気調和装置においては、電源電圧の不
足を補うようにしているものの、空調負荷が増大して商
用電力の入力電力量が上昇した際、この入力電力量の上
昇を抑制することができないという問題があった。
【0005】つまり、近年、電力需要の増大に伴って、
昼間の最大需要電力である電力ピークを低減することが
叫ばれている。このため、電力使用の合理化の1つとし
て、商用電力の消費を抑制するピークシフトや商用電力
の消費を一時的に中止するピークカットの制御が望まれ
ている。
【0006】空気調和装置においても電力ピークを低減
するためにピークシフト運転やピークカット運転が望ま
れているが、上述した従来の蓄電式空気調和装置では、
商用電力の電力低下に対しては対応することができるも
のの、ピークシフト運転やピークカット運転を実行する
ことができず、電力ピークの低減に寄与することができ
ないという問題があった。
【0007】本発明は、斯かる点に鑑みてなされたもの
で、商用電力の電力ピーク(最大需要電力)の低減を図
り得るようにすることを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
−発明の概要− 本発明は、商用電源(21)と電力変換回路(32)と圧縮
機モータ(M1)とを順に接続する。圧縮機モータ(M1)
に2次電力を供給する蓄電手段(BM)を設ける。そし
て、商用電力の入力電力量が第1判定値より小さいと、
商用電力のみを圧縮機モータ(M1)に供給する通常運転
を実行する。商用電力の入力電力量が第2判定値より大
きくなるか、又は入力電力量が第1判定値より大きく且
つ第2判定値より小さい状態で、空調負荷の上昇状態に
あるとピークカット運転を実行する。また、入力電力量
が第1判定値より大きく且つ第2判定値より小さい状態
で、空調負荷の下降状態又はほぼ定状態にあるとピーク
シフト運転を実行する。
【0009】−解決手段− 具体的に、図1に示すように、請求項1記載の発明が講
じた手段は、先ず、商用電力を供給する商用電源(21)
と、該商用電源(21)からの商用電力を1次電力として
受けて所定の制御電力に変換する電力変換回路(32)
と、該電力変換回路(32)から制御電力を受けて駆動す
る負荷(M1)とを備えている。更に、上記商用電源(2
1)からの商用電力を受けて充電する一方、負荷(M1)
に2次電力を供給するために放電する蓄電手段(BM)を
備え、負荷(M1)を駆動して空調運転を行うように構成
されている。
【0010】そして、上記商用電源(21)からの商用電
力の入力電力量を検出する電力検出手段(23)を備えて
いる。加えて、上記電力検出手段(23)が検出する入力
電力量が所定値以上になると、負荷(M1)の電力消費状
況に対応して、商用電力の入力を遮断して蓄電手段(B
M)から2次電力を負荷(M1)に供給するピークカット
運転と、商用電力の入力電力量を所定値以下に抑制して
該商用電力を負荷(M1)に供給すると同時に、蓄電手段
(BM)から2次電力を負荷(M1)に供給するピークシフ
ト運転とに切り換えて負荷(M1)の電力を調整する電力
調整手段(51)を備えている。
【0011】請求項2記載の発明が講じた手段は、上記
請求項1記載の発明において、電力調整手段(51)は、
商用電力の入力電力量を判定するための第1判定値と、
該第1判定値より大きい第2判定値とが設定された構成
としている。更に、上記電力調整手段(51)は、入力電
力量が第1判定値より小さいと、商用電力のみを負荷
(M1)に供給する通常運転手段(5a)と、入力電力量が
第2判定値より大きくなるか、又は入力電力量が第1判
定値より大きく且つ第2判定値より小さい状態で、空調
負荷の上昇状態にあるとピークカット運転を実行するピ
ークカット運転手段(5b)と、入力電力量が第1判定値
より大きく且つ第2判定値より小さい状態で、空調負荷
の下降状態又はほぼ定状態にあるとピークシフト運転を
実行するピークシフト運転手段(5c)とを備えている。
【0012】請求項3記載の発明が講じた手段は、上記
請求項1記載の発明において、電力変換回路(32)は、
交流の商用電力を直流電力に変換するコンバータ部(3
3)と、該コンバータ部(33)が出力する直流電力を交
流の制御電力に変換するインバータ部(34)とより構成
される一方、負荷(M1)は、インバータ部(34)によっ
て回転数が制御される圧縮機モータ(M1)である構成と
している。
【0013】−作用− 上記の発明特定事項により、本発明では、通常運転にお
いて、運転信号が入力されると、商用電力が電力変換回
路(32)に入力し、該電力変換回路(32)は、商用電力
を所定の制御電力に変換して負荷(M1)に供給し、具体
的に、請求項3記載の発明では、制御電力を圧縮機モー
タ(M1)に供給すると共に、圧縮機モータ(M1)の回転
数を制御する。
【0014】一方、夜間などにおいては、一般に、空調
運転を停止した状態で蓄電手段(BM)の充電が行われ
る。
【0015】また、例えば、夏期の冷房運転時において
は、商用電力の入力電力量が制御され、先ず、電力検出
手段(23)が入力電力量を検出し、この入力電力量が第
1判定値より小さいと、電力需要が小さいので、上記通
常運転手段(5a)が商用電力のみを圧縮機モータ(M1)
に供給して通常運転を実行する。
【0016】上記入力電力量が第2判定値より大きくな
ると、電力需要が大きいので、ピークカット運転手段
(5b)が、商用電力の入力を遮断して蓄電手段(BM)か
ら2次電力を圧縮機モータ(M1)に供給するピークカッ
ト運転を実行し、商用電力を使用することなく、2次電
力のみによって空調運転が行われる。
【0017】また、上記入力電力量が第1判定値より大
きく且つ第2判定値より小さい状態において、空調負荷
の上昇状態にあると、上述したように、ピークカット運
転手段(5b)が商用電力の入力を遮断して蓄電手段(B
M)の2次電力を圧縮機モータ(M1)に供給するピーク
カット運転を実行する。
【0018】また、上記入力電力量が第1判定値より大
きく且つ第2判定値より小さい状態において、空調負荷
の下降状態にあるか、又は空調負荷のほぼ定状態にある
と、電力需要が大きいものの増大しない状態であるの
で、ピークシフト運転手段(5c)がピークシフト運転
し、商用電力の入力電力量を所定値以下に抑制すると同
時に、蓄電手段(BM)から2次電力を圧縮機モータ(M
1)に供給し、商用電力と2次電力とを併用して圧縮機
モータ(M1)を駆動する。
【0019】
【発明の効果】したがって、本発明によれば、商用電力
の入力電力量を検出して該入力電力量が増大すると、ピ
ークカット運転又はピークシフト運転を実行するように
したために、上記商用電力の消費を抑制することができ
るので、商用電力の電力ピークを確実に低減することが
できる。この結果、電力使用の合理化を図ることができ
る。
【0020】また、上記商用電力の入力電力量を直接に
検出してピークカット運転などを選択するようにしてい
るので、商用電力の電力ピークを正確に低減することが
できる。
【0021】また、空調負荷の増大時に、契約電力の過
大超過を未然に防止することができる。
【0022】特に、請求項2記載の発明によれば、空調
負荷の上昇時にピークカット運転を実行し、空調負荷の
下降時等にピークシフト運転を実行するようにしたため
に、商用電力の消費が増大するときには、ピークカット
運転によって商用電力の消費を確実に低減することがで
きる一方、商用電力の消費が大きいものの増大しないと
きには、ピークシフト運転によって商用電力の消費を確
実に抑制することができる。
【0023】
【発明の実施の形態1】以下、本発明の実施形態1を図
面に基づいて詳細に説明する。
【0024】図2に示すように、本実施形態における蓄
電式空気調和装置(10)は、1台の室外ユニット(1A)
に1台の室内ユニット(1B)が接続されて成るヒートポ
ンプ式空気調和装置であって、2次電力を供給するため
の蓄電池(11)を備えている。
【0025】上記室外ユニット(1A)は、パッケージ型
に構成され、図示しないが、圧縮機と四路切換弁と膨張
弁と室外熱交換器とが接続されて成る室外側の冷媒回路
が設けられる一方、室内ユニット(1B)は、図示しない
が、室内熱交換器を備えた室内側の冷媒回路が設けられ
ている。そして、上記冷媒回路は、冷房運転と暖房運転
とを行うように冷媒循環方向の可逆な回路に構成されて
いる。
【0026】上記室外ユニット(1A)は、商用電力が供
給されるように電源ライン(20)に接続され、該電源ラ
イン(20)は、商用電源(21)からブレーカ(22)と電
力検出器(23)が順に接続されている。該商用電源(2
1)は、1次電力である三相交流の商用電力を供給する
一方、上記電力検出器(23)は、商用電源(21)からの
入力電力量を検出する電力検出手段を構成している。
【0027】上記室外ユニット(1A)は、電源ライン
(20)に接続された主電源線(30)を備え、該主電源線
(30)には、主接点である電磁継電器(31)と電力変換
回路(32)と圧縮機モータ(M1)とが順に接続されてい
る。上記電力変換回路(32)は、コンバータ部(33)
と、該コンバータ部(33)の後段に設けられたインバー
タ部(34)とより構成されている。上記コンバータ部
(33)は、交流の商用電力を直流電力に変換して出力す
る変換回路であって、整流回路(35)と平滑回路(36)
とを備えている。該整流回路(35)は、ダイオードを備
えたダイオードモジュールで構成される一方、上記平滑
回路(36)は、直流電圧を平滑にするためのコンデンサ
を備えている。
【0028】上記インバータ部(34)は、コンバータ部
(33)が出力する直流電力を所定の交流制御電力に変換
して圧縮機モータ(M1)に供給する変換回路であって、
例えば、パルス幅変調方式が採用され、IGBT(Insu
late Gate Bipolar Transistor)などのスイッチング素
子を備えたトランジスタモジュールで構成されている。
【0029】上記圧縮機モータ(M1)は、インバータ部
(34)から出力される制御電力を受けて圧縮機を駆動す
る負荷であって、回転数が制御されて圧縮機の容量を調
整するように構成されている。
【0030】上記蓄電池(11)は、本発明の特徴とする
ものであって、2次電力を圧縮機モータ(M1)に供給す
る2次電源を構成している。該蓄電池(11)は、充放電
回路(40)を介して主電源線(30)に接続され、該蓄電
池(11)と充放電回路(40)とが蓄電手段(BM)を構成
する一方、上記充放電回路(40)は、昇降圧チョッパ
(41)と直流スイッチ(42)とが順に接続されて構成さ
れている。
【0031】上記昇降圧チョッパ(41)は、一端が整流
回路(35)と平滑回路(36)との間に接続され、蓄電池
(11)の充電時に電力変換回路(32)の直流電力を蓄電
池(11)の充電に適した直流電力に降圧する一方、蓄電
池(11)の放電時に圧縮機モータ(M1)の駆動に適した
直流電力に昇圧するように構成されている。
【0032】上記直流スイッチ(42)は、例えば、サイ
リスタによって構成され、蓄電池(11)の充電時と放電
時とにオンするように構成されている。
【0033】一方、上記主電源線(30)における整流回
路(35)と平滑回路(36)との間には、直流変換器(1
2)を介して室外制御回路(50)が接続されると共に、
室内ユニット(1B)に設けられた空調制御回路(13)が
接続されている。上記室外制御回路(50)は、図3に示
すように、室外コントローラ(51)が設けられる一方、
室外ファンモータ(M2)が接続されて該室外ファンモー
タ(M2)を駆動するための駆動電力を供給している。更
に、上記室外制御回路(50)は、冷媒循環量を制御する
ための膨張弁のバルブモータ(M3)が接続されて該膨張
弁の弁開度を制御している。
【0034】上記室内ユニット(1B)の空調制御回路
(13)は、図示しないが、空調コントローラが設けられ
る一方、室内ファンモータ(M4)及びフラップモータ
(M5)が接続されて該室外ファンモータ(M2)及びフラ
ップモータ(M5)を駆動するための駆動電力を供給して
いる。更に、上記空調制御回路(13)は、リモコン(1
4)より運転信号や設定温度信号などが入力されると共
に、電力検出器(23)より検出電力信号が入力され、室
内ファンモータ(M4)の回転数等を制御する一方、室外
制御回路(50)に制御信号を出力するように構成されて
いる。尚、上記空調制御回路(13)には、図示しない
が、温度センサが出力する室内温度信号が入力される一
方、上記室外制御回路(50)及び空調制御回路(13)に
は、図示しないが、制御電源が別個に接続されている。
【0035】上記室外コントローラ(51)は、本発明の
最も特徴とするものであり、圧縮機モータ(M1)の電力
消費状況に対応して圧縮機モータ(M1)の電力を調整す
る電力調整手段を構成している。該室外コントローラ
(51)は、第1判定値L1と第2判定値L2とが予め設
定されると共に、通常運転手段(5a)とピークカット運
転手段(5b)とピークシフト運転手段(5c)とを備えて
いる。
【0036】上記第1判定値L1及び第2判定値L2
は、図4に示すように、契約電力LDよりも低い電力値
であって、第1判定値L1が第2判定値L2より小さく
設定され、つまり、最も高い契約電力LDに対して順に
低い値の第2判定値L2と第1判定値L1とが設定され
ている。例えば、上記第1判定値L1は、定格消費電力
の70%に、第2判定値L2は、定格消費電力の90%
にそれぞれ設定されている。
【0037】上記通常運転手段(5a)は、電力検出器
(23)が検出する商用電力の入力電力量が第1判定値L
1より小さいと、電磁継電器(31)のみをオンして商用
電力のみを圧縮機モータ(M1)等に供給して通常運転を
実行する。
【0038】上記ピークカット運転手段(5b)は、入力
電力量が第2判定値L2より大きくなるか、又は入力電
力量が第1判定値L1より大きく且つ第2判定値L2よ
り小さい状態で、図5のALに示すように、空調負荷の
上昇状態にあると、直流スイッチ(42)のみをオンし、
商用電力の入力を遮断して蓄電池(11)から2次電力を
圧縮機モータ(M1)等に供給するピークカット運転を実
行する。
【0039】上記ピークシフト運転手段(5c)は、入力
電力量が第1判定値L1より大きく且つ第2判定値L2
より小さい状態で、図6のALに示すように、空調負荷
の下降状態にあるか、又は、空調負荷のほぼ定状態にあ
ると、電磁継電器(31)と直流スイッチ(42)とをオン
し、商用電力の入力電力量が所定値以下に抑制して該商
用電力を圧縮機モータ(M1)等に供給すると同時に、蓄
電池(11)から2次電力を圧縮機モータ(M1)等に供給
するピークシフト運転を実行する。
【0040】尚、上記空調負荷の昇降は、リモコン(1
4)より入力される設定温度の変更で判定される。例え
ば、冷房運転においては、設定温度が短時間の間に順次
低温側に変更されると空調負荷の上昇と判定し、設定温
度が短時間の間に順次高温側に変更されると空調負荷の
下降と判定し、設定温度が所定時間の間変更されない場
合に定状態と判定する。この空調負荷については、室内
温度と設定温度などに基づいて判定するようにしてもよ
い。
【0041】また、上記ピークシフト運転手段(5c)に
おける商用電力は、整流回路(35)によって入力電力量
が調整される。
【0042】−空調制御動作− 次に、上述した蓄電式空気調和装置(10)の空調制御動
作について説明するが、先ず、商用電源(21)が電源ラ
イン(20)に三相交流の商用電力を供給している状態に
おいて、通常の運転制御から説明する。
【0043】リモコン(14)から運転信号が入力される
と、この運転信号が空調制御回路(13)を介して室外制
御回路(50)に転送され、室外コントローラ(51)の通
常運転手段(5a)が電磁継電器(31)をオンする。この
電磁継電器(31)のオンによって、商用電力がコンバー
タ部(33)の整流回路(35)に入力し、直流電力に変換
されると共に、平滑回路(36)によって平滑され、直流
電力がインバータ部(34)に入力する。該インバータ部
(34)は、直流電力を所定の交流制御電力に変換して圧
縮機モータ(M1)に供給すると共に、該圧縮機モータ
(M1)の回転数が空調負荷に対応した回転指令値になる
ようにインバータ部(34)のスイッチング素子をオンオ
フ制御し、圧縮機モータ(M1)の回転数を制御する。
【0044】上記コンバータ部(33)の直流電力は、直
流変換器(12)を介して室外制御回路(50)及び空調制
御回路(13)に供給され、該室外制御回路(50)及び空
調制御回路(13)が、室外ファンモータ(M2)、バルブ
モータ(M3)、室内ファンモータ(M4)及びフラップモ
ータ(M5)に駆動電力を供給し、空調運転が行われる。
【0045】また、夜間においては、一般にリモコン
(14)より運転停止信号が入力され、空調運転を停止し
た状態で蓄電池(11)の充電動作が行われる。つまり、
上記室外コントローラ(51)が電磁継電器(31)をオン
すると共に、直流スイッチ(42)をオンし、商用電力が
コンバータ部(33)の整流回路(35)で直流電力に変換
されて昇降圧チョッパ(41)に供給される。該直流電力
は、昇降圧チョッパ(41)によって蓄電池(11)の充電
に適した電圧に降圧され、蓄電池(11)が充電される。
【0046】一方、上記空調運転時において、商用電力
の入力電力量は室外コントローラ(51)によって制御さ
れ、該室外コントローラ(51)は、主に、夏期の冷房運
転時における電力ピークを低減するために商用電力の入
力電力量を制御する。そこで、この商用電力の入力電力
量の制御動作について、図7の制御フローに基づき説明
する。
【0047】先ず、ステップST1において、入力電力チ
ェックを行い、具体的に、電力検出器(23)が入力電力
量を検出し、この検出電力信号を室外コントローラ(5
1)が受け取る。次に、ステップST2に移り、該室外コ
ントローラ(51)は、入力電力量のレベルを判定し、図
4に示すように、入力電力量の状態を判定する。
【0048】上記入力電力量が第1判定値L1より小さ
いと、電力需要が小さいので、上記ステップST2からス
テップST3に移る。そして、上記通常運転手段(5a)
が、上述したように電磁継電器(31)のみをオンし、商
用電力のみを圧縮機モータ(M1)等に供給して通常運転
を実行し、上記ステップST1に戻り、上述の動作を繰り
返す。
【0049】上記ステップST2において、入力電力量が
第2判定値L2より大きくなると、電力需要が大きいの
で、ステップST4に移る。そして、ピークカット運転手
段(5b)が、電磁継電器(31)をオフして直流スイッチ
(42)のみをオンし、商用電力の入力を遮断して蓄電池
(11)から2次電力を圧縮機モータ(M1)などに供給す
るピークカット運転を実行し、上記ステップST1に戻
り、上述の動作を繰り返す。
【0050】つまり、上記直流スイッチ(42)をオンす
ると、蓄電池(11)からの2次電力が昇降圧チョッパ
(41)に供給される。該2次電力は、昇降圧チョッパ
(41)によって圧縮機モータ(M1)の駆動に適した電圧
に昇圧され、平滑回路(36)に供給される。そして、上
記2次電力は、室外ファンモータ(M2)等に供給される
と共に、インバータ部(34)で所定の制御電力に変換さ
れて圧縮機モータ(M1)に供給され、該圧縮機モータ
(M1)などが駆動する。この結果、商用電力を使用する
ことなく、2次電力のみによって空調運転が行われるこ
とになる。
【0051】また、上記ステップST2において、入力電
力量が第1判定値L1より大きく且つ第2判定値L2よ
り小さい状態であると、ステップST5に移り、空調負荷
の上昇状態にあるか否かが判定される。そして、図5の
ALに示すように、設定温度が順次変更されて空調負荷
の上昇状態にあると、上記ステップST4に移り、上述し
たように、ピークカット運転手段(5b)が直流スイッチ
(42)のみをオンし、商用電力の入力を遮断して蓄電池
(11)の2次電力を圧縮機モータ(M1)などに供給する
ピークカット運転を実行する。
【0052】上記ステップST5において、図6のALに
示すように、設定温度が順次変更されて空調負荷の下降
状態にあるか、又は空調負荷のほぼ定状態にあると、電
力需要が大きいものの増大しない状態であるので、ピー
クシフト運転手段(5c)が電磁継電器(31)及び直流ス
イッチ(42)を共にオンしてピークシフト運転を実行す
る。この電磁継電器(31)と直流スイッチ(42)のオン
により、商用電力が電力変換回路(32)に供給されるも
のの、商用電力の入力電力量が所定値以下に抑制される
と同時に、蓄電池(11)から2次電力が圧縮機モータ
(M1)などに供給され、商用電力と2次電力とを併用し
て圧縮機モータ(M1)などが駆動し、上記ステップST1
に戻り、上述の動作を繰り返す。
【0053】上述したように、ピークカット運転及びピ
ークシフト運転を行うことにより、図4に示すように、
商用電力の入力電力量が所定電力値に抑制され、電力ピ
ークが低減することになる。
【0054】−実施形態1の効果− 以上のように、本実施形態によれば、商用電力の入力電
力量を検出して該入力電力量が増大すると、ピークカッ
ト運転又はピークシフト運転を実行するようにしたため
に、商用電力の消費を抑制することができるので、商用
電力の電力ピークを確実に低減することができる。この
結果、電力使用の合理化を図ることができる。
【0055】また、上記商用電力の入力電力量を直接に
検出してピークカット運転などを選択するようにしてい
るので、商用電力の電力ピークを正確に低減することが
できる。
【0056】また、空調負荷の増大時に、契約電力の過
大超過を未然に防止することができる。
【0057】また、空調負荷の上昇時にピークカット運
転を実行し、空調負荷の下降時等にピークシフト運転を
実行するようにしたために、商用電力の消費が増大する
ときには、ピークカット運転によって商用電力の消費を
確実に低減することができる一方、商用電力の消費が大
きいものの増大しないときには、ピークシフト運転によ
って商用電力の消費を確実に抑制することができる。
【0058】
【発明の実施の形態2】図8は、本発明の実施形態2を
示し、本実施形態は、実施形態1の蓄電池(11)が電力
変換回路(32)を介して充電するようにしたのに代え
て、蓄電池(11)が商用電源(21)から直接に充電する
ようにしたものである。
【0059】具体的に、充放電回路(40)は、充電ライ
ン(4a)と放電ライン(4b)とより構成され、該充電ラ
イン(4a)は、一端が主電源線(30)におけるコンバー
タ部(33)の前段に接続され、他端が蓄電池(11)に接
続されると共に、電磁継電器(43)とコンバータ回路
(44)とが設けられている。該電磁継電器(43)は、室
外コントローラ(51)によって開閉制御され、蓄電池
(11)の充電時にオンするように構成されている。上記
コンバータ回路(44)は、ダイオードを備えたダイオー
ドモジュールで構成され、交流の商用電力を蓄電池(1
1)の充電に適した直流電力に変換して出力する変換回
路に構成されている。
【0060】一方、上記放電ライン(4b)は、一端が主
電源線(30)におけるコンバータ部(33)とインバータ
部(34)との間に接続され、他端が蓄電池(11)に接続
されると共に、昇圧チョッパ(45)と直流スイッチ(4
2)とが設けられている。該昇圧チョッパ(45)は、蓄
電池(11)の放電時に圧縮機モータ(M1)の駆動に適し
た直流電力に昇圧するように構成されている。上記直流
スイッチ(42)は、例えば、サイリスタによって構成さ
れ、室外コントローラ(51)によって開閉制御され、蓄
電池(11)の放電時にオンするように構成されている。
【0061】尚、上記電力変換回路(32)などは実施形
態1と同様であるが、図8においては、商用電源(21)
と電力変換回路(32)と圧縮機モータ(M1)の接続構成
の概略のみを示している。
【0062】−作用及び効果− 本実施形態では、夜間などにおいて、電磁継電器(43)
をオンすると、商用電源(21)から商用電力が充電ライ
ン(4a)に供給される。この商用電力は、コンバータ回
路(44)によって蓄電池(11)の充電に適した直流電力
に変換され、該蓄電池(11)が充電される。
【0063】一方、ピークカット運転又はピークシフト
運転を行う場合、直流スイッチ(42)をオンすると、蓄
電池(11)から2次電力が昇圧チョッパ(45)に供給さ
れる。この2次電力は、昇圧チョッパ(45)によって圧
縮機モータ(M1)の駆動に適した直流電力に昇圧され、
この直流電力がインバータ部(34)によって交流電力に
変換されて圧縮機モータ(M1)に供給される。
【0064】したがって、本実施形態によれば、実施形
態1と同様に、2次電力によって圧縮機モータ(M1)等
を駆動するようにしたために、商用電力の電力ピークを
確実に低減することができるので、電力使用の合理化を
図ることができる。
【0065】また、充電ライン(4a)と放電ライン(4
b)とを別個に構成したために、圧縮機モータ(M1)の
駆動中であっても蓄電池(11)を充電することができ、
充電時期の制限を解消することができる。
【0066】
【発明の他の実施の形態】各実施形態においては、ヒー
トポンプ式の空気調和装置(10)について説明したが、
本発明、冷房専用機や暖房専用機であってもよく、ま
た、マルチ型の空気調和装置であってもよいことは勿論
である。
【0067】また、請求項1及び請求項2記載の発明に
おける負荷は圧縮機モータ(M1)に限られるものではな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成を示すブロック図である。
【図2】実施形態1における蓄電式空気調和装置の電気
系統を示す回路ブロック図である。
【図3】室外制御回路を示すブロック図である。
【図4】入力電力の変化を示す特性図である。
【図5】空調負荷の増加を示す特性図である。
【図6】空調負荷の減少を示す特性図である。
【図7】空調運転の制御を示す制御フロー図である。
【図8】実施形態2における蓄電式空気調和装置の電気
系統の概略を示す回路ブロック図である。
【符号の説明】
10 蓄電式空気調和装置 BM 蓄電手段 11 蓄電池 20 電源ライン 21 商用電源 23 電力検出器(電力検出手段) 30 主電源線 32 電力変換回路 33 コンバータ部 34 インバータ部 40 充放電回路 41 昇降圧チョッパ 42 直流スイッチ 50 室外制御回路 51 室外コントローラ 5a 通常運転手段 5b ピークカット運転手段 5c ピークシフト運転手段 M1 圧縮機モータ(負荷)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 商用電力を供給する商用電源(21)と、 該商用電源(21)からの商用電力を1次電力として受け
    て所定の制御電力に変換する電力変換回路(32)と、 該電力変換回路(32)から制御電力を受けて駆動する負
    荷(M1)と、 上記商用電源(21)からの商用電力を受けて充電する一
    方、上記負荷(M1)に2次電力を供給するために放電す
    る蓄電手段(BM)とを備え、上記負荷(M1)を駆動して
    空調運転を行う蓄電式空気調和装置において、 上記商用電源(21)からの商用電力の入力電力量を検出
    する電力検出手段(23)と、 該電力検出手段(23)が検出する入力電力量が所定値以
    上になると、上記負荷(M1)の電力消費状況に対応し
    て、上記商用電力の入力を遮断して蓄電手段(BM)から
    2次電力を負荷(M1)に供給するピークカット運転と、
    上記商用電力の入力電力量を所定値以下に抑制して該商
    用電力を負荷(M1)に供給すると同時に、蓄電手段(B
    M)から2次電力を負荷(M1)に供給するピークシフト
    運転とに切り換えて負荷(M1)の電力を調整する電力調
    整手段(51)とを備えていることを特徴とする蓄電式空
    気調和装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の蓄電式空気調和装置にお
    いて、 電力調整手段(51)は、商用電力の入力電力量を判定す
    るための第1判定値と、該第1判定値より大きい第2判
    定値とが設定され、上記入力電力量が第1判定値より小
    さいと、商用電力のみを負荷(M1)に供給する通常運転
    手段(5a)と、上記入力電力量が第2判定値より大きく
    なるか、又は上記入力電力量が第1判定値より大きく且
    つ第2判定値より小さい状態で、空調負荷の上昇状態に
    あるとピークカット運転を実行するピークカット運転手
    段(5b)と、上記入力電力量が第1判定値より大きく且
    つ第2判定値より小さい状態で、空調負荷の下降状態又
    はほぼ定状態にあるとピークシフト運転を実行するピー
    クシフト運転手段(5c)とを備えていることを特徴とす
    る蓄電式空気調和装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の蓄電式空気調和装置にお
    いて、 電力変換回路(32)は、交流の商用電力を直流電力に変
    換するコンバータ部(33)と、該コンバータ部(33)が
    出力する直流電力を交流の制御電力に変換するインバー
    タ部(34)とより構成される一方、 負荷(M1)は、インバータ部(34)によって回転数が制
    御される圧縮機モータ(M1)であることを特徴とする蓄
    電式空気調和装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105134546A (zh) * 2014-12-15 2015-12-09 陆晓岭 一种空压机
CN109059195A (zh) * 2018-06-08 2018-12-21 肖永建 用于削减电网负荷峰值的中央空调的控制方法及控制系统

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CN105134546A (zh) * 2014-12-15 2015-12-09 陆晓岭 一种空压机
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