JPH1172251A - 蓄電式空気調和装置 - Google Patents

蓄電式空気調和装置

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JPH1172251A
JPH1172251A JP9233829A JP23382997A JPH1172251A JP H1172251 A JPH1172251 A JP H1172251A JP 9233829 A JP9233829 A JP 9233829A JP 23382997 A JP23382997 A JP 23382997A JP H1172251 A JPH1172251 A JP H1172251A
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power
air conditioner
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storage battery
charging
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JP9233829A
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Hiroshi Domae
浩 堂前
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Daikin Industries Ltd
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Daikin Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 蓄電式の空気調和装置に対し、必要に応じて
スケージュール運転をキャンセルし、他の手段によって
蓄電池の充電動作や放電動作が行えるようにする。 【解決手段】 蓄電池(11)に対して強制的に充電動作や
放電動作を行わせるための強制スイッチ(60)を設ける。
強制スイッチ(60)がオン操作された際、時刻に応じたス
ケジュール運転動作をキャンセルし、操作されたスイッ
チ(60)に応じて強制的な動作を行わせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蓄電池を備えた蓄
電式空気調和装置に関し、特に、蓄電池に対する充電動
作または放電動作の改良に係るものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、空気調和装置には、特開平6
−137651号公報に開示されているように、蓄電池
を備えたものがある。この種の蓄電式空気調和装置は、
商用電源に接続された電源ラインに室外ユニットと室内
ユニットとが接続されて構成され、該室外ユニットに
は、圧縮機モータや室外ファンモータなどの他、蓄電池
が設けられている。該圧縮機モータは、コンバータ部と
インバータ部とを有する電力変換回路を介して主電源線
に接続される一方、上記蓄電池は、コンバータ部とイン
バータ部との間の中間回路である直流部に充放電回路を
介して接続されている。
【0003】そして、この蓄電式空気調和装置は、電力
需要の低い夜間の電力を利用して蓄電池に充電する一
方、昼間の電力需要のピーク時に蓄電池の電力をインバ
ータ部に供給して圧縮機モータを駆動している。このよ
うに、従来では、時刻に応じて蓄電池の充電動作及び放
電動作を行ういわゆるスケジュール運転を行っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
蓄電式空気調和装置においては、以下に述べるような点
に関しては全く考慮されていなかった。
【0005】(I) 通常、この種の空気調和装置は、工
場での蓄電池の搭載時にはその蓄電量を100%してお
くが、この空気調和装置が据え付けられる際に、この蓄
電量が100%に維持されているとは限らない。これ
は、空気調和装置の製造後、倉庫に保管されている間に
蓄電池が自然放電してしまうためである。従って、上述
したようなスケジュール運転のみを行うものでは、空気
調和装置の据え付け時の蓄電量が僅かであった場合、夜
間の充電動作を終了した後でなければ試運転等を行うこ
とができず、設置工事時間を長く要してしまう。
【0006】(II) 蓄電池の放電動作(蓄電利用動作)
を試運転する際には、蓄電池の放電時刻(昼間の電力需
要増大時)になるまでこの試運転を開始することができ
ず、この場合にも設置工事時間を長く要してしまう。
【0007】(III) 例えば、空気調和装置を移設する
際、蓄電池の蓄電量が僅かであれば問題ないが、この蓄
電量が多い場合には、移設作業中に蓄電池が短絡した際
に過電流が流れてしまう虞れがあり、作業に支障を来す
ことになる。
【0008】以上のように、時刻に応じたスケジュール
運転のみを行うものでは、上記の課題を解決することが
できなかった。
【0009】本発明は、斯かる点に鑑みてなされたもの
で、必要に応じてスケージュール運転をキャンセルし、
他の手段によって蓄電池の充電動作や放電動作が行える
ようにすることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
−発明の概要− 本発明は、蓄電池の充電動作や放電動作を任意に行い得
るように、外部入力によってスケジュール運転をキャン
セルし、それに代えて外部入力に応じた強制動作を行う
ようにした。
【0011】−解決手段− 具体的に、図1に示すように、請求項1に係る発明が講
じた手段は、商用電力を供給する商用電源(21)と、該
商用電源(21)からの商用電力を1次電力として受けて
所定の制御電力に変換する電力変換回路(32)と、該電
力変換回路(32)から制御電力を受けて駆動する負荷
(M1)と、上記商用電源(21)からの商用電力を受けて
充電する一方、上記負荷(M1)に2次電力を供給するた
めに放電する蓄電手段(BM)と、時刻に応じて蓄電手段
(BM)への充電動作と放電動作とを切り換え可能なスケ
ジュール運転手段(52)とを備え、上記負荷(M1)の駆
動に伴って空調運転を行う蓄電式空気調和装置を前提と
する。そして、上記蓄電手段(BM)の充電動作または放
電動作を強制的に行わせるための外部入力を受信可能で
あり、該外部入力を受けたとき、上記スケジュール運転
手段(52)による動作を停止させて、外部入力に応じた
強制動作を行わせる外部制御手段(70)を備えさせた構成
としている。
【0012】この特定事項によれば、外部制御手段(70)
が外部入力を受けていない状態では、スケジュール運転
手段(52)により、時刻に応じて蓄電手段(BM)への充
電動作や放電動作が行われる。そして、外部制御手段(7
0)が外部入力を受けた際には、該外部制御手段(70)が、
スケジュール運転手段(52)による動作を停止させて、
外部入力に応じた強制動作を行わせる。つまり、時刻に
拘わりなく強制的な充電動作や放電動作が行われる。例
えば、空気調和装置の据え付け時に強制的な充電動作を
行ったり、試運転時に強制的な放電動作が行われる。
【0013】請求項2に係る発明が講じた手段は、上記
請求項1記載の蓄電式空気調和装置において、外部制御
手段(70)に外部入力を送信するための手動スイッチ(60)
を設けた構成としている。
【0014】この特定事項により、手動スイッチ(60)の
操作により、外部制御手段(70)に外部入力が送信され、
該外部制御手段(70)は、この外部入力に応じた強制動作
を行うことになる。
【0015】請求項3に係る発明が講じた手段は、上記
請求項1記載の蓄電式空気調和装置において、負荷(M
1)を、蓄電手段(BM)から三相交流電流を受けて駆動
するものとする。また、外部制御手段(70)が、強制的に
放電を行わせる外部入力信号を受けたとき、蓄電手段
(BM)から負荷(M1)に対して欠相した交流電流を供給
させる構成としている。
【0016】この特定事項により、例えば空気調和装置
の移設時などで負荷(M1)を駆動させることなしに蓄電
手段(BM)を放電させたい場合には、外部制御手段(70)
に対して強制的に放電を行わせる外部入力信号を送信す
る。これにより、外部制御手段(70)は、蓄電手段(BM)
から負荷(M1)に対して欠相した交流電流を供給させ
る。このため、負荷(M1)が駆動することなしに蓄電手
段(BM)が放電する。
【0017】請求項4に係る発明が講じた手段は、上記
請求項1記載の蓄電式空気調和装置において、電力変換
回路(32)を、交流の商用電力を直流電力に変換するコ
ンバータ部(33)と、該コンバータ部(33)が出力する
直流電力を交流の制御電力に変換するインバータ部(3
4)とより構成する。一方、負荷(M1)を、インバータ
部(34)によって回転数が制御される圧縮機モータ(M
1)としている。
【0018】この特定事項により、蓄電手段(BM)が対
象とする負荷(M1)を特定できる
【0019】。
【発明の実施の形態1】以下、本発明の実施形態1を図
面に基づいて詳細に説明する。
【0020】図2に示すように、本実施形態における蓄
電式空気調和装置(10)は、1台の室外ユニット(1A)
に1台の室内ユニット(1B)が接続されて成るヒートポ
ンプ式空気調和装置であって、2次電力を供給するため
の蓄電池(11)を備えている。
【0021】上記室外ユニット(1A)は、パッケージ型
に構成され、図示しないが、圧縮機と四路切換弁と膨張
弁と室外熱交換器とが接続されて成る室外側の冷媒回路
が設けられる一方、室内ユニット(1B)は、図示しない
が、室内熱交換器を備えた室内側の冷媒回路が設けられ
ている。そして、上記冷媒回路は、冷房運転と暖房運転
とを行うように冷媒循環方向の可逆な回路に構成されて
いる。
【0022】上記室外ユニット(1A)は、商用電力が供
給されるように電源ライン(20)に接続され、該電源ラ
イン(20)は、商用電源(21)からブレーカ(22)と電
力検出器(23)が順に接続されている。該商用電源(2
1)は、1次電力である三相交流の商用電力を供給する
一方、上記電力検出器(23)は、商用電源(21)からの
入力電力量を検出している。
【0023】上記室外ユニット(1A)は、電源ライン
(20)に接続された主電源線(30)を備え、該主電源線
(30)には、主接点である電磁継電器(31)と電力変換
回路(32)と圧縮機モータ(M1)とが順に接続されてい
る。上記電力変換回路(32)は、コンバータ部(33)
と、該コンバータ部(33)の後段に設けられたインバー
タ部(34)とより構成されている。上記コンバータ部
(33)は、交流の商用電源(21)を直流電力に変換して
出力する変換回路であって、整流回路(35)と平滑回路
(36)とを備えている。該整流回路(35)は、ダイオー
ドを備えたダイオードモジュールで構成される一方、上
記平滑回路(36)は、直流電圧を平滑にするためのコン
デンサを備えている。
【0024】上記インバータ部(34)は、コンバータ部
(33)が出力する直流電力を所定の交流制御電力に変換
して圧縮機モータ(M1)に供給する変換回路であって、
例えば、パルス幅変調方式が採用され、IGBT(Insu
late Gate Bipolar Transistor)などのスイッチング素
子を備えたトランジスタモジュールで構成されている。
【0025】上記圧縮機モータ(M1)は、インバータ部
(34)から出力される制御電力を受けて圧縮機を駆動す
る負荷であって、回転数が制御されて圧縮機の容量を調
整するように構成されている。
【0026】上記蓄電池(11)は、本発明の特徴とする
ものであって、2次電力を圧縮機モータ(M1)に供給す
る2次電源を構成している。該蓄電池(11)は、充放電
回路(40)を介して主電源線(30)に接続され、蓄電池
(11)と充放電回路(40)が蓄電手段(BM)を構成する一
方、上記充放電回路(40)は、蓄電回路(43)と昇圧型
の電圧変換器(44)とを備えている。蓄電回路(43)
は、一端が主電源線(30)における電源ライン(20)に
対する接続位置と電磁継電器(31)との間に接続され、
蓄電池(11)の充電動作時に、主電源線(30)の電流を
蓄電池(11)の充電に適した直流電力に降圧して蓄電池
(11)に供給する。電圧変換器(44)は、平滑回路(3
6)に接続され、蓄電池(11)の放電動作時に、該蓄電
池(11)の電流を圧縮機モータ(M1)の駆動に適した直
流電力に昇圧するように構成されている。
【0027】一方、上記主電源線(30)における整流回
路(35)と平滑回路(36)との間には、直流変換器(1
2)を介して室外制御回路(50)が接続されると共に、
室内ユニット(1B)に設けられた空調制御回路(13)が
接続されている。上記室外制御回路(50)は、図3に示
すように、室外コントローラ(51)が設けられる一方、
室外ファンモータ(M2)が接続されて該室外ファンモー
タ(M2)を駆動するための駆動電力を供給している。更
に、上記室外制御回路(50)は、冷媒循環量を制御する
ための膨張弁のバルブモータ(M3)が接続されて弁開度
を制御している。
【0028】上記室内ユニット(1B)の空調制御回路
(13)は、図示しないが、空調コントローラが設けられ
る一方、室内ファンモータ(M4)及びフラップモータ
(M5)が接続されて該室内ファンモータ(M4)及びフラ
ップモータ(M5)を駆動するための駆動電力を供給して
いる。更に、上記空調制御回路(13)は、リモコン(1
4)より運転信号や設定温度信号などが入力されると共
に、電力検出器(23)より検出電力信号が入力され、室
内ファンモータ(M4)の回転数等を制御する一方、室外
制御回路(50)に制御信号を出力するように構成されて
いる。尚、上記空調制御回路(13)には、図示しない
が、温度センサが出力する室内温度信号が入力される一
方、上記室外制御回路(50)及び空調制御回路(13)に
は、図示しないが、制御電源が別個に接続されている。
【0029】上記室外コントローラ(51)は、現在時刻
に応じて蓄電池(11)に対する充電動作及び放電動作を
行うためのスケジュール運転手段(52)を備えている。
このスケジュール運転手段(52)は、電力需要の低い夜
間では、夜間電力を利用して蓄電池(11)に対する充電
動作を行う一方、電力需要の高い昼間は、この蓄電池
(11)に蓄えた電力を利用した圧縮機モータ(M1)の駆
動を可能としている。また、この蓄電利用時には、圧縮
機モータ(M1)の電力消費状況に対応して圧縮機モータ
(M1)の電力を調整するようになっている。該スケジュ
ール運転手段(52)は、第1判定値L1と第2判定値L
2とが予め設定されると共に、通常運転手段(5a)とピ
ークカット運転手段(5b)とピークシフト運転手段(5
c)とを備えている。
【0030】上記第1判定値L1及び第2判定値L2
は、図4に示すように、契約電力LDよりも低い電力値
であって、第1判定値L1が第2判定値L2より小さく
設定され、つまり、最も高い契約電力LDに対して順に
低い値の第2判定値L2と第1判定値L1とが設定され
ている。
【0031】上記通常運転手段(5a)は、電力検出器
(23)が検出する商用電力の入力電力量が第1判定値L
1より小さいと、電磁継電器(31)のみをオンして商用
電力のみを圧縮機モータ(M1)に供給して通常運転を実
行する。
【0032】上記ピークカット運転手段(5b)は、入力
電力量が第2判定値L2より大きくなるか、又は入力電
力量が第1判定値L1より大きく且つ第2判定値L2よ
り小さい状態で空調負荷の上昇状態にあると、電圧変換
器(44)のみをオンし、商用電力の入力を遮断して蓄電
池(11)から2次電力を圧縮機モータ(M1)に供給する
ピークカット運転を実行する。
【0033】上記ピークシフト運転手段(5c)は、入力
電力量が第1判定値L1より大きく且つ第2判定値L2
より小さい状態で空調負荷の下降状態にあるか、又は、
空調負荷のほぼ定状態にあると、電磁継電器(31)と電
圧変換器(44)とをオンし、商用電力の入力電力量を所
定値以下に抑制して該商用電力を圧縮機モータ(M1)に
供給すると同時に、蓄電池(11)から2次電力を圧縮機
モータ(M1)に供給するピークシフト運転を実行する。
【0034】尚、上記空調負荷の昇降は、リモコン(1
4)より入力される設定温度の変更で判定され、例え
ば、冷房運転においては、設定温度が順次低温側に変更
されると空調負荷の上昇と判定し、設定温度が順次高温
側に変更されると空調負荷の下降と判定し、設定温度が
所定時間の間変更されない場合に定状態と判定する。
【0035】また、上記ピークシフト運転手段(5c)に
おける商用電力は、整流回路(35)によって入力電力量
が調整される。
【0036】本形態の特徴は、上記スケジュール運転手
段(52)によるスケジュール運転動作をキャンセルし、
蓄電池(11)に対して強制的に充電動作または放電動作を
行うための手段が設けられていることにある。以下、こ
の手段について説明する。
【0037】図2に示すように、室外ユニット(1A)に
は、強制動作スイッチ(60)が設けられている。また、イ
ンバータ部(34)のスイッチング素子のスイッチング動
作を制御する駆動回路(61)が設けられている。更に、図
3の如く室外コントローラ(51)には外部制御手段(70)が
設けられている。
【0038】上記強制動作スイッチ(60)は、強制充電ス
イッチ(60a)、強制運転スイッチ(60b)、強制放電スイッ
チ(60c)で成る。強制充電スイッチ(60a)がオンされると
外部制御手段(70)に強制充電信号が送信され、外部制御
手段(70)はスケジュール運転手段(52)によるスケジュー
ル運転動作をキャンセルし、蓄電回路(43)をオンす
る。これにより、蓄電池(11)に対する蓄電動作が行わ
れる。強制運転スイッチ(60b)がオンされると外部制御
手段(70)に強制運転信号が送信され、外部制御手段(70)
はスケジュール運転手段(52)によるスケジュール運転動
作をキャンセルし、電圧変換器(44)をオンして蓄電池
(11)の電力を圧縮機モータ(M1)に供給する。これに
より、この蓄電力による圧縮機モータ(M1)の駆動が行
われる。強制放電スイッチ(60c)がオンされると外部制
御手段(70)に強制放電信号が送信され、外部制御手段(7
0)はスケジュール運転手段(52)によるスケジュール運転
動作をキャンセルし、電圧変換器(44)をオンして蓄電
池(11)の電力を圧縮機モータ(M1)に供給する。ま
た、この際、駆動回路(61)には外部制御手段(70)からの
制御信号が送信され、インバータ部(34)のスイッチング
制御により圧縮機モータ(M1)に対して欠相電流波形が
供給される。これにより、圧縮機モータ(M1)は駆動す
ること無しに蓄電池(11)の放電のみが行われる構成とな
っている。
【0039】−空調制御動作− 次に、上述した蓄電式空気調和装置(10)の空調制御動
作について説明するが、先ず、商用電源(21)が電源ラ
イン(20)に三相交流の商用電源(21)を供給している
状態において、通常の運転制御から説明する。
【0040】リモコン(14)から運転信号が入力される
と、この運転信号が空調制御回路(13)を介して室外信
号回路に転送され、室外コントローラ(51)の通常運転
手段(5a)が電磁継電器(31)をオンする。この電磁継
電器(31)のオンによって、商用電力がコンバータ部
(33)の整流回路(35)に入力し、直流電力に変換され
ると共に、平滑回路(36)によって平滑され、直流電力
がインバータ部(34)に入力する。該インバータ部(3
4)は、直流電力を所定の交流制御電力に変換して圧縮
機モータ(M1)に供給すると共に、該圧縮機モータ(M
1)の回転数が空調負荷に対応した回転指令値になるよ
うにインバータ部(34)のスイッチング素子をオンオフ
制御し、圧縮機モータ(M1)の回転数を制御する。
【0041】上記コンバータ部(33)の直流電力は、直
流変換器(12)を介して室外制御回路(50)及び空調制
御回路(13)に供給され、該室外制御回路(50)及び空
調制御回路(13)が、室外ファンモータ(M2)、バルブ
モータ(M3)、室内ファンモータ(M4)及びフラップモ
ータ(M5)に駆動電力を供給し、空調運転が行われる。
【0042】また、夜間においては、一般にリモコン
(14)より運転停止信号が入力され、空調運転を停止し
た状態で蓄電池(11)の充電動作が行われる。つまり、
スケジュール運転手段(52)が電磁継電器(31)をオフ
すると共に、蓄電回路(43)をオンし、商用電力が該蓄
電回路(43)において蓄電池(11)の充電に適した電圧
に降圧され、蓄電池(11)が充電される。
【0043】一方、上記空調運転時において、商用電力
の入力電力量はスケジュール運転手段(52)によって制
御され、該スケジュール運転手段(52)は、主に、夏期
の冷房運転時における電力ピークを低減するために商用
電力の入力電力量を制御する。この入力電力量の制御と
しては、入力電力量が第2判定値L2より大きくなる
か、又は入力電力量が第1判定値L1より大きく且つ第
2判定値L2より小さい状態で、空調負荷の上昇状態に
あると、ピークカット運転手段(5b)が電圧変換器(4
4)のみをオンし、商用電力の入力を遮断して蓄電池(1
1)から2次電力を圧縮機モータ(M1)に供給するピー
クカット運転を実行する。
【0044】また、入力電力量が第1判定値L1より大
きく且つ第2判定値L2より小さい状態で、空調負荷の
下降状態にあるか、又は、空調負荷のほぼ定状態にある
と、ピークシフト運転手段(5c)が、電磁継電器(31)
と電圧変換器(44)とをオンし、商用電力の入力電力量
が所定値以下に抑制して該商用電力を圧縮機モータ(M
1)に供給すると同時に、蓄電池(11)から2次電力を
圧縮機モータ(M1)に供給するピークシフト運転を実行
する。
【0045】本形態の特徴とする動作は、上記強制動作
スイッチ(60)の操作時にある。例えば、空気調和装置の
据え付け直後には強制充電スイッチ(60a)がオン操作さ
れる。これにより、外部制御手段(70)はスケジュール運
転手段(52)によるスケジュール運転動作をキャンセル
し、蓄電回路(43)をオンする。これにより、蓄電池
(11)に対する強制的な蓄電動作が行われる。この強制
充電動作の終了後に、空気調和装置の試運転が可能にな
る。つまり、この強制充電スイッチ(60a)がオン操作に
より、時刻に関係なく試運転が可能な状態になる。従っ
て、従来のように、空気調和装置の据え付け時の蓄電量
が不十分である場合であっても、夜間の充電動作を待つ
こと無しに試運転等を行うことが可能になり、設置工事
時間の短縮化を図ることができる。
【0046】また、空気調和装置の試運転時で、蓄電の
みを利用して空調運転を行う際には、強制運転スイッチ
(60b)がオン操作される。この場合には、外部制御手段
(70)はスケジュール運転手段(52)によるスケジュール運
転動作をキャンセルし、電圧変換器(44)をオンする。
これにより、蓄電池(11)の強制的な放電動作が行われ
る。この放電によって圧縮機モータ(M1)が駆動する。従
って、この強制運転スイッチ(60b)のオン操作により、
時刻に関係なく試運転を行うことができる。これによっ
ても設置工事時間の短縮化を図ることができる。
【0047】更に、空気調和装置の移設時などに際し、
蓄電池(11)を取り外す必要が生じた際には強制放電スイ
ッチ(60b)がオン操作される。この場合、外部制御手段
(70)はスケジュール運転手段(52)によるスケジュール運
転動作をキャンセルし、電圧変換器(44)をオンして蓄
電池(11)の電力を圧縮機モータ(M1)に供給する。ま
た、この際、駆動回路(61)には外部制御手段(70)からの
制御信号が送信され、圧縮機モータ(M1)に対して欠相
電流波形が供給される。これにより、圧縮機モータ(M
1)は駆動すること無しに蓄電池(11)の放電のみが行
われることになる。この動作を所定時間行い、蓄電池
(11)の蓄電量が所定値まで低下すると強制放電動作を
停止し、空調機の移設作業を行う。このような動作によ
れば移設作業中に蓄電池(11)が短絡した場合であっても
過電流が流れてしまうことがなくなり移設作業を良好に
行うことができる。
【0048】このように、本形態では、蓄電池(11)に対
する充電及び放電に対し、時刻に応じたスケジュール運
転のみでなく、必要に応じて強制的な充電動作や放電動
作が行えるようにしているので、従来のスケジュール運
転のみでは実現できなかった動作を行わせることが可能
になる。
【0049】
【発明の実施の形態2】以下、本発明の実施形態2を図
面に基づいて詳細に説明する。本形態は充放電回路(40)
の変形例であって、その他の構成は上述した実施形態1
と同様である。従って、ここでは、充放電回路(40)につ
いてのみ説明する。
【0050】図5に示すように、本実施形態における蓄
電式空気調和装置(10)の充放電回路(40)は、コンバー
タ部(33)の整流回路(35)と平滑回路(36)との間に接続さ
れている。また、この充放電回路(40)は、昇降圧チョッ
パ(41)と直流スイッチ(42)とが順に接続されて成
る。
【0051】上記昇降圧チョッパ(41)は、一端が整流
回路(35)と平滑回路(36)との間に接続され、蓄電池
(11)の充電時に電力変換回路(32)の直流電力を蓄電
池(11)の充電に適した直流電力に降圧する一方、蓄電
池(11)の放電時に圧縮機モータ(M1)の駆動に適した
直流電力に昇圧するように構成されている。
【0052】上記直流スイッチ(42)は、例えば、サイ
リスタによって構成され、蓄電池(11)の充電時と放電
時とにオンするように構成されている。
【0053】このような構成によれば、主電源線(30)の
整流回路(35)を蓄電用としても使用でき、構成部品の削
減を図ることができる。その他の構成は、上述した実施
形態1と同様である。
【0054】尚、上述した各実施形態では、空気調和装
置の据え付け時や移設時などにおいて強制動作スイッチ
を操作する場合について述べたが、夜間の充電動作中に
蓄電利用運転を強制的に行ったり、空調負荷が小さくて
電源電流のみで運転している際に蓄電利用運転を強制的
に行わせるようにしたスイッチを設けてもよい。また、
充電中止スイッチや蓄電利用中止スイッチを設け、これ
らの操作によって充電動作の強制停止や蓄電利用動作の
強制停止を行うようにすることも可能である。
【0055】更に、スイッチ操作によって強制的な動作
を行うようにしたが、それ以外の外部入力によって強制
動作を行うようにしてもよい。具体的には、電力会社か
らの指令信号や、外気温度や入力電流が所定値を超えた
場合の制御信号や、空気調和装置を遠隔操作している場
合にその遠隔操作信号によって強制的な動作を行うこと
が可能である。
【0056】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば以下に述べるような効果が発揮される。請求項1記載
の発明では、蓄電手段(BM)を備えた蓄電式空気調和装置
に対し、蓄電手段(BM)の充電動作や放電動作を任意に行
い得るように、外部入力によってスケジュール運転をキ
ャンセルし、それに代えて外部入力に応じた強制動作を
行う外部制御手段(70)を設けた。このため、時刻に拘わ
りなく強制的な充電動作や放電動作を行うことが可能に
なる。従って、空気調和装置の据え付け時に、夜間の充
電時間帯まで待つことなしに蓄電手段(BM)の充電が可能
になり、また、試運転時に昼間の電力需要増大時まで待
つことなしに強制的な蓄電利用運転が可能になって、据
え付け作業時間の短縮化を図ることができる。
【0057】請求項2記載の発明では、手動スイッチ(6
0)の操作によって外部制御手段(70)に外部入力を送信す
るようにした。このため、作業者による強制動作の入力
を容易に行うことができ、装置の実用性の向上を図るこ
とができる。
【0058】請求項3記載の発明では、外部制御手段(7
0)が、強制的に放電を行わせる外部入力信号を受けたと
きに、蓄電手段(BM)から負荷(M1)に対して欠相した
交流電流を供給させて負荷(M1)を駆動させないように
した。このため、例えば空気調和装置の移設時などで負
荷(M1)を駆動させることなしに蓄電手段(BM)を放電
させたいといった要求に応えることが可能になり、不必
要な負荷(M1)の駆動を回避しながら蓄電手段(BM)の
放電を良好に行うことができる。
【0059】請求項4記載の発明では、電力変換回路
(32)を、交流の商用電力を直流電力に変換するコンバ
ータ部(33)と、該コンバータ部(33)が出力する直流
電力を交流の制御電力に変換するインバータ部(34)と
より構成する一方、負荷(M1)を、インバータ部(34)
によって回転数が制御される圧縮機モータ(M1)とし
た。これにより、蓄電手段(BM)が対象とする負荷(M
1)を特定でき、装置の実用性の向上を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成を示すブロック図である。
【図2】実施形態1の回路構成を示す図である。
【図3】室外制御回路の構成を示す図である。
【図4】蓄電利用時の運転モードを説明するための図で
ある。
【図5】実施形態2の回路構成を示す図である。
【符号の説明】
(11) 蓄電池 (21) 商用電源 (32) 電力変換回路 (33) コンバータ部 (34) インバータ部 (52) スケジュール運転手段 (60) 強制動作スイッチ(手動スイッチ) (70) 外部制御手段 (BM) 蓄電手段 (M1) 圧縮機モータ(負荷)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 商用電力を供給する商用電源(21)と、 該商用電源(21)からの商用電力を1次電力として受け
    て所定の制御電力に変換する電力変換回路(32)と、 該電力変換回路(32)から制御電力を受けて駆動する負
    荷(M1)と、 上記商用電源(21)からの商用電力を受けて充電する一
    方、上記負荷(M1)に2次電力を供給するために放電す
    る蓄電手段(BM)と、 時刻に応じて蓄電手段(BM)への充電動作と放電動作と
    を切り換え可能なスケジュール運転手段(52)とを備
    え、 上記負荷(M1)の駆動に伴って空調運転を行う蓄電式空
    気調和装置において、 上記蓄電手段(BM)の充電動作または放電動作を強制的
    に行わせるための外部入力を受信可能であり、該外部入
    力を受けたとき、上記スケジュール運転手段(52)によ
    る動作を停止させて、外部入力に応じた強制動作を行わ
    せる外部制御手段(70)を備えていることを特徴とする蓄
    電式空気調和装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の蓄電式空気調和装置にお
    いて、 外部制御手段(70)に外部入力を送信するための手動スイ
    ッチ(60)が設けられていることを特徴とする蓄電式空気
    調和装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の蓄電式空気調和装置にお
    いて、 負荷(M1)は、蓄電手段(BM)から三相交流電流を受け
    て駆動するものであり、 外部制御手段(70)は、強制的に放電を行わせる外部入力
    信号を受けたとき、蓄電手段(BM)から負荷(M1)に対
    して欠相した交流電流を供給させることを特徴とする蓄
    電式空気調和装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の蓄電式空気調和装置にお
    いて、 電力変換回路(32)は、交流の商用電力を直流電力に変
    換するコンバータ部(33)と、該コンバータ部(33)が
    出力する直流電力を交流の制御電力に変換するインバー
    タ部(34)とより構成される一方、 負荷(M1)は、インバータ部(34)によって回転数が制
    御される圧縮機モータ(M1)であることを特徴とする蓄
    電式空気調和装置。
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