JP3769891B2 - 蓄電式空気調和装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、蓄電池を備えた蓄電式空気調和装置に関し、特に、蓄電池の設置個所の改良に係るものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、空気調和装置には、特開平1−305244号公報に開示されているように、蓄電池を備えたものがある。この種の蓄電式空気調和装置は、商用電源に接続された電源ラインに室外ユニットと室内ユニットとが接続されて構成され、該室外ユニットには、圧縮機モータや室外ファンモータなどが設けられている。該圧縮機モータは、コンバータ部とインバータ部とを有する電力変換回路を介して主電源線に接続される一方、上記蓄電池は、コンバータ部とインバータ部との間の中間回路である直流部に充放電回路を介して接続されている。
【0003】
そして、上記蓄電式空気調和装置は、電源ラインの電源電圧が低下すると、蓄電池を放電させて2次電力を圧縮機モータに供給し、不足電圧を補い、円滑な空調運転を継続し得るようにしている。具体的には、電力需要の低い夜間の電力を利用して蓄電池に充電する一方、昼間の電力需要のピーク時に蓄電池の電力をインバータ部に供給して圧縮機モータを駆動している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この種の蓄電式空気調和装置においては、夜間にできるだけ多くの電力を蓄えて昼間の電力需要の軽減を図るために大型の蓄電池が必要になる。
【0005】
近年、空気調和装置はコンパクト化が進んでいるが、この蓄電池を搭載するためには装置自体が大型化してしまうことは避けることができない。
【0006】
このため、この種の空気調和装置では、蓄電池の設置箇所の設定には特に考慮する必要があり、大型の蓄電池を設置しても支障を来さない箇所に設置位置を設定することは、この種の空気調和装置の実用化を図る上で重要である。
【0007】
本発明は、この点に鑑みてなされたものであって、空気調和装置に対して蓄電池を収容する際のその最適な設置箇所を設定するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
−発明の概要−
本発明は、蓄電式空気調和装置の蓄電池の設置位置を、比較的設置スペースの制約を受けることのない箇所として、空調室の外部に設定するようにした。
【0009】
−解決手段−
具体的に、図1及び図4に示すように、請求項1に係る発明が講じた手段は、負荷(M1)を駆動するための電力を供給する電源(21)と、該電源(21)から供給される電力を充電する一方、上記負荷(M1)に電力を供給するための放電が可能な蓄電手段(BM)とを備え、上記電源(21)または蓄電手段(BM)からの電力によって負荷(M1)を駆動して空調室(A)内の空気調和を行う蓄電式空気調和装置を前提としている。そして、上記蓄電手段(BM)を、空調室(A)の外部に設置した構成である。
【0010】
さらに、請求項1に係る発明が講じた手段は、室外ユニット (1A) 及び室内ユニット (1B) に、蓄電手段( BM )に対して接続ケーブル (64) により接続可能な接続端子 (65,66) を設け、各ユニット (1A,1B) に対する接続ケーブル (64) による蓄電手段( BM )の接続を選択可能な構成である。
【0011】
この特定事項により、蓄電手段(BM)を空調室(A)内に設置した場合には、空調室(A)を狭くしてしまったり見栄えの悪化を招くことがあるが、この蓄電手段(BM)を空調室(A)の外部に設置することで、比較的設置スペースの制約を受けない箇所への設置が可能になる。
【0012】
さらに、この特定事項により、蓄電手段(BM)を室外ユニット(1A)に接続して室外(C)に設置するだけでなく、室内ユニット(1B)に接続して空調室(A)とは異なる室内(例えば倉庫等)に設置することも可能になり、蓄電手段(BM)の設置位置として設置スペースの制約を受けない箇所への適用範囲が拡大する。
【0013】
参考形態1
以下、本発明の参考形態1を図面に基づいて詳細に説明する。
【0014】
図1に示すように、本参考形態1における蓄電式空気調和装置(10)は、1台の室外ユニット(1A)に1台の室内ユニット(1B)が接続されて成るヒートポンプ式空気調和装置であって、2次電力を供給するための蓄電池(11)を備えている。
【0015】
上記室外ユニット(1A)は、パッケージ型に構成され、図示しないが、圧縮機と四路切換弁と膨張弁と室外熱交換器とが接続されて成る室外側の冷媒回路が設けられる一方、室内ユニット(1B)は、図示しないが、室内熱交換器を備えた室内側の冷媒回路が設けられている。そして、上記冷媒回路は、冷房運転と暖房運転とを行うように冷媒循環方向の可逆な回路に構成されている。
【0016】
上記室外ユニット(1A)は、商用電力が供給されるように電源ライン(20)に接続され、該電源ライン(20)は、商用電源(21)からブレーカ(22)と電力検出器(23)が順に接続されている。該商用電源(21)は、1次電力である三相交流の商用電力を供給する一方、上記電力検出器(23)は、商用電源(21)からの入力電力量を検出している。
【0017】
上記室外ユニット(1A)は、電源ライン(20)に接続された主電源線(30)を備え、該主電源線(30)には、主接点である電磁継電器(31)と電力変換回路(32)と圧縮機モータ(M1)とが順に接続されている。上記電力変換回路(32)は、コンバータ部(33)と、該コンバータ部(33)の後段に設けられたインバータ部(34)とより構成されている。上記コンバータ部(33)は、交流の商用電力を直流電力に変換して出力する変換回路であって、整流回路(35)と平滑回路(36)とを備えている。該整流回路(35)は、ダイオードを備えたダイオードモジュールで構成される一方、上記平滑回路(36)は、直流電圧を平滑にするためのコンデンサを備えている。
【0018】
上記インバータ部(34)は、コンバータ部(33)が出力する直流電力を所定の交流制御電力に変換して圧縮機モータ(M1)に供給する変換回路であって、例えば、パルス幅変調方式が採用され、IGBT(Insulate Gate Bipolar Transistor)などのスイッチング素子を備えたトランジスタモジュールで構成されている。
【0019】
上記圧縮機モータ(M1)は、インバータ部(34)から出力される制御電力を受けて圧縮機を駆動する負荷であって、回転数が制御されて圧縮機の容量を調整するように構成されている。
【0020】
上記蓄電池(11)は、本形態の特徴とするものであって、2次電力を圧縮機モータ(M1)に供給する2次電源を構成している。該蓄電池(11)は、充放電回路(40)を介して主電源線(30)に接続され、蓄電池(11)と充放電回路(40)が蓄電手段(BM)を構成する一方、上記充放電回路(40)は、昇降圧チョッパ(41)と直流スイッチ(42)とが順に接続されている。
【0021】
上記昇降圧チョッパ(41)は、一端が整流回路(35)と平滑回路(36)との間に接続され、蓄電池(11)の充電時に電力変換回路(32)の直流電力を蓄電池(11)の充電に適した直流電力に降圧する一方、蓄電池(11)の放電時に圧縮機モータ(M1)の駆動に適した直流電力に昇圧するように構成されている。
【0022】
上記直流スイッチ(42)は、例えば、サイリスタによって構成され、蓄電池(11)の充電時と放電時とにオンするように構成されている。
【0023】
一方、上記主電源線(30)における整流回路(35)と平滑回路(36)との間には、直流変換器(12)を介して室外制御回路(50)が接続されると共に、室内ユニット(1B)に設けられた空調制御回路(13)が接続されている。上記室外制御回路(50)は、図2に示すように、室外コントローラ(51)が設けられる一方、室外ファンモータ(M2)が接続されて該室外ファンモータ(M2)を駆動するための駆動電力を供給している。更に、上記室外制御回路(50)は、冷媒循環量を制御するための膨張弁のバルブモータ(M3)が接続されて該膨張弁の弁開度を制御している。
【0024】
上記室内ユニット(1B)の空調制御回路(13)は、図示しないが、空調コントローラが設けられる一方、室内ファンモータ(M4)及びフラップモータ(M5)が接続されて該室内ファンモータ(M4)及びフラップモータ(M5)を駆動するための駆動電力を供給している。更に、上記空調制御回路(13)は、リモコン(14)より運転信号や設定温度信号などが入力されると共に、電力検出器(23)より検出電力信号が入力され、室内ファンモータ(M4)の回転数等を制御する一方、室外制御回路(50)に制御信号を出力するように構成されている。尚、上記空調制御回路(13)には、図示しないが、温度センサが出力する室内温度信号が入力される一方、上記室外制御回路(50)及び空調制御回路(13)には、図示しないが、制御電源が別個に接続されている。
【0025】
上記室外コントローラ(51)は、圧縮機モータ(M1)の電力消費状況に対応して圧縮機モータ(M1)の電力を調整する構成となっている。該室外コントローラ(51)は、第1判定値L1と第2判定値L2とが予め設定されると共に、通常運転手段(5a)とピークカット運転手段(5b)とピークシフト運転手段(5c)とを備えている。
【0026】
上記第1判定値L1及び第2判定値L2は、図3に示すように、契約電力LDよりも低い電力値であって、第1判定値L1が第2判定値L2より小さく設定され、つまり、最も高い契約電力LDに対して順に低い値の第2判定値L2と第1判定値L1とが設定されている。
【0027】
上記通常運転手段(5a)は、電力検出器(23)が検出する商用電力の入力電力量が第1判定値L1より小さいと、電磁継電器(31)のみをオンして商用電力のみを圧縮機モータ(M1)に供給して通常運転を実行する。
【0028】
上記ピークカット運転手段(5b)は、入力電力量が第2判定値L2より大きくなるか、又は入力電力量が第1判定値L1より大きく且つ第2判定値L2より小さい状態で、空調負荷の上昇状態にあると、直流スイッチ(42)のみをオンし、商用電力の入力を遮断して蓄電池(11)から2次電力を圧縮機モータ(M1)に供給するピークカット運転を実行する。
【0029】
上記ピークシフト運転手段(5c)は、入力電力量が第1判定値L1より大きく且つ第2判定値L2より小さい状態で、空調負荷の下降状態にあるか、又は、空調負荷のほぼ定状態にあると、電磁継電器(31)と直流スイッチ(42)とをオンし、商用電力の入力電力量を所定値以下に抑制して該商用電力を圧縮機モータ(M1)に供給すると同時に、蓄電池(11)から2次電力を圧縮機モータ(M1)に供給するピークシフト運転を実行する。
【0030】
尚、上記空調負荷の昇降は、リモコン(14)より入力される設定温度の変更で判定される。例えば、冷房運転においては、設定温度が短時間の間に順次低温側に変更されると空調負荷の上昇と判定し、設定温度が短時間の間に順次高温側に変更されると空調負荷の下降と判定し、設定温度が所定時間の間変更されない場合に定状態と判定する。この空調負荷については、室内温度と設定温度などに基づいて判定するようにしてもよい。
【0031】
また、上記ピークシフト運転手段(5c)における商用電力は、整流回路(35)によって入力電力量が調整される。
【0032】
−蓄電池の設置構造−
次に、本形態の特徴とする室外ユニット(1A)内部での蓄電池(11)の設置構造について説明する。図4は、室外ユニット(1A)の一部を破断した正面図であり、図5は、室外ユニット(1A)の底部の内部構造を示す斜視図である。図4における(60)は室外ユニット(1A)のケーシング、(61)はケーシング(60)に設けられた空気吹き出し口、(62)は送風機である。
【0033】
蓄電池(11)は、複数(図4及び図5では2個)の蓄電池(11,11)が図示しない接続ケーブルによって接続されユニット化されて成っている。また、各蓄電池(11,11)は同一の大きさのものであって、これら蓄電池(11,11)の図5における奥行き寸法は、室外ユニット(1A)のケーシング(60)の奥行き寸法よりも小さく設定されている。また、これら蓄電池(11,11)の図5における幅寸法は、これら蓄電池(11,11)同士を幅方向に図5の如く隣接して設置しても室外ユニット(1A)のケーシング(60)の幅寸法よりも大きくならないように設定されている。具体的には、室外ユニット(1A)の内部は隔壁(60C)によって送風室(60A)と機械室(60B)とに区画されており、この隣接された蓄電池(11,11)の総幅寸法が送風室(60A)の幅寸法よりも大きくならないように設定されている。つまり、送風室(60A)内に収まるような形状に各蓄電池(11,11)は形成されている。尚、送風室(60A)には、上記送風機(62)や図示しない室外熱交換器が設置されており、機械室(60C)には図示しない圧縮機やスイッチボックスなどが収容されている。
【0034】
各蓄電池(11,11)は、固定金具(63)によってケーシング(60)の底板(60a)に固定されている。この固定金具(63)は、金属製板材が蓄電池(11,11)の形状に沿うように略ハット状に折り曲げられて形成されている。そして、この固定金具(63)の両端部がケーシング(60)の底板(60a)に重ね合わされて該底板(60a)にボルトなどの手段によって締結されている。これにより、蓄電池(11,11)はケーシング(60)の底板(60a)に強固に固定されている。
【0035】
このように、ケーシング(60)の底部に蓄電池(11,11)の収容スペースを確保する必要性から、上記送風機(62)は、ケーシング(60)の底板(60a)に対して所定寸法(蓄電池(11,11)の高さ寸法)だけ上方位置に設置されている。このような構成によれば、室外ユニット(1A)の大きさとしては、その高さ寸法を蓄電池(11,11)の高さ寸法だけ高くするのみで、その内部に蓄電池(11,11)の収納が可能になる。つまり、室外ユニット(1A)の幅寸法や奥行き寸法を拡大することなく、高さ寸法を僅かに高くするといった必要最小限だけケーシング(60)を大きくするのみで蓄電池(11,11)の収納が可能な構成となっている。
【0036】
−空調制御動作−
次に、上述した蓄電式空気調和装置(10)の空調制御動作について説明するが、先ず、商用電源(21)が電源ライン(20)に三相交流の商用電力を供給している状態において、通常の運転制御から説明する。
【0037】
リモコン(14)から運転信号が入力されると、この運転信号が空調制御回路(13)を介して室外制御回路(50)に転送され、室外コントローラ(51)の通常運転手段(5a)が電磁継電器(31)をオンする。この電磁継電器(31)のオンによって、商用電力がコンバータ部(33)の整流回路(35)に入力し、直流電力に変換されると共に、平滑回路(36)によって平滑され、直流電力がインバータ部(34)に入力する。該インバータ部(34)は、直流電力を所定の交流制御電力に変換して圧縮機モータ(M1)に供給すると共に、該圧縮機モータ(M1)の回転数が空調負荷に対応した回転指令値になるようにインバータ部(34)のスイッチング素子をオンオフ制御し、圧縮機モータ(M1)の回転数を制御する。
【0038】
上記コンバータ部(33)の直流電力は、直流変換器(12)を介して室外制御回路(50)及び空調制御回路(13)に供給され、該室外制御回路(50)及び空調制御回路(13)が、室外ファンモータ(M2)、バルブモータ(M3)、室内ファンモータ(M4)及びフラップモータ(M5)に駆動電力を供給し、空調運転が行われる。
【0039】
また、夜間においては、一般にリモコン(14)より運転停止信号が入力され、空調運転を停止した状態で蓄電池(11)の充電動作が行われる。つまり、上記室外コントローラ(51)が電磁継電器(31)をオンすると共に、直流スイッチ(42)をオンし、商用電力がコンバータ部(33)の整流回路(35)で直流電力に変換されて昇降圧チョッパ(41)に供給される。該直流電力は、昇降圧チョッパ(41)によって蓄電池(11)の充電に適した電圧に降圧され、蓄電池(11)が充電される。
【0040】
一方、上記空調運転時において、商用電力の入力電力量は室外コントローラ(51)によって制御され、該室外コントローラ(51)は、主に、夏期の冷房運転時における電力ピークを低減するために商用電力の入力電力量を制御する。この入力電力量の制御としては、入力電力量が第2判定値L2より大きくなるか、又は入力電力量が第1判定値L1より大きく且つ第2判定値L2より小さい状態で、空調負荷の上昇状態にあると、ピークカット運転手段(5b)が電圧変換器(44)のみをオンし、商用電力の入力を遮断して蓄電池(11)から2次電力を圧縮機モータ(M1)に供給するピークカット運転を実行する。
【0041】
また、入力電力量が第1判定値L1より大きく且つ第2判定値L2より小さい状態で、空調負荷の下降状態にあるか、又は、空調負荷のほぼ定状態にあると、ピークシフト運転手段(5c)が、電磁継電器(31)と電圧変換器(44)とをオンし、商用電力の入力電力量が所定値以下に抑制して該商用電力を圧縮機モータ(M1)に供給すると同時に、蓄電池(11)から2次電力を圧縮機モータ(M1)に供給するピークシフト運転を実行する。
【0042】
以上のような空調運転動作が行われることにより、夜間の電力を有効に利用して日中の電力需要の軽減を図ることができる。
【0043】
そして、本形態では、上述したように、2次電力を供給するための蓄電池(11,11)を、比較的設置スペースの自由度を大きくできる室外ユニット(1A)に収容している。このため、この蓄電池(11,11)を室内ユニット(1B)に収容する場合、該ユニット(1B)内に蓄電池の設置スペースが必要になることに伴って室内ユニット(1B)が大きくなり、室内空間を狭くしてしまったり、見栄えの悪化を招くことになるが、本形態のように室外ユニット(1A)に設置することで、これらの課題を回避しながら蓄電池(11,11)の設置箇所を確保することが可能になる。これにより、蓄電池を備えた空気調和装置の実用性の向上を図ることができる。また、蓄電池(11)を室外ユニット(1A)に一体化したことで、空調調和装置(10)の据え付け時の現地での蓄電池(11)の設置作業が不要になるので作業性が良好である。
【0044】
参考形態2
図6は、本発明の参考形態2を示している。上述した参考形態1では、蓄電池(11,11)を室外ユニット(1A)に収容していたが、本形態では、蓄電池(11)を室外ユニット(1A)とは独立して室外に設置したものである。また、室外ユニット(1A)には蓄電池(11)からの電力を受けるための図示しない接続端子が設けられており、この接続端子と蓄電池(11)とが接続ケーブル(64)によって接続されている。
【0045】
この構成によれば、蓄電池(11)の設置位置を室外の任意の箇所に設定することができ、特に、長い接続ケーブル(64)を使用すれば蓄電池(11)を室外ユニット(1A)から離れた位置に設置することも可能である。従って、室外の空きスペースを有効に利用して蓄電池(11)を設置することが可能になり、室外ユニット(1A)の大型化を招くことなしに蓄電式の空気調和装置を実現することができる。
【0046】
また、複数の室外ユニットを備えたいわゆる室外マルチ型の空気調和装置に本形態の構成を適用した場合には、各室外ユニットそれぞれに接続された蓄電池を1箇所に集合させ、これらを蓄電池ユニットとして設置することで空きスペースの有効利用を図りながら複数の蓄電池の設置が可能になる。
【0047】
【発明の実施の形態】
図7及び図8は、本発明の実施形態を示している。上述した参考形態2では、蓄電池(11)を室外ユニット(1A)に接続ケーブル(64)を介して接続したが、本形態では、室内ユニット(1B)に対しても蓄電池(11)を接続することが可能な構成としたものである。
【0048】
つまり、図7及び図8に示すように、室外ユニット(1A)及び室内ユニット(1B)の双方に接続端子(65,66)を設け、これら接続端子(65,66)に対して蓄電池(11)の接続ケーブル(64)による接続を選択することが可能な構成としている。
【0049】
つまり、図8に示す電力変換回路(32)の概略図のように、整流回路(35)の後段側に室外ユニット(1A)の接続端子(65)と、室内ユニット(1B)の接続端子(66)とを接続し、これら接続端子(65),(66)に対して蓄電池(11)を選択的に接続可能な構成としている。
【0050】
図7及び図8の実線は、蓄電池(11)を室内ユニット(1B)に接続した場合であって、図7の如く、蓄電池(11)自身は、空調室(A)とは隔離した倉庫(B)などの非空調室内に設置している。一方、図7及び図8に仮想線で示すものは、上述した参考形態2の場合と同様に、蓄電池(11)を室外ユニット(1A)に接続した場合を示している。尚、図7における(71)は室外ユニット(1A)と室内ユニット(1B)との間で冷媒を循環させるための連絡配管である。
【0051】
このように、本形態によれば、蓄電池(11)の設置位置の自由度を更に拡大できる。つまり、例えば、室外(C)に蓄電池(11)の設置スペースを得ることができる場合には、上述した参考形態2と同様に蓄電池(11)を室外ユニット(1A)に対して接続する(図7の仮想線参照)。一方、室外に蓄電池(11)の設置スペースが得られない場合には、上述のように、室内の倉庫(B)等に蓄電池(11)を設置しながら、該蓄電池(11)を室内ユニット(1B)に対して接続する(図7の実線参照)といったように、蓄電池(11)の設置位置を自由に選択することが可能になる。
【0052】
参考形態3
図9及び図10は、本発明の参考形態3を示している。本形態では、複数の蓄電池(11,11,…)を蓄電ユニットケーシング(72)内に収容して蓄電ユニット(73)を構成し、この蓄電ユニット(73)の上部に室外ユニット(1A)を載置したものである。以下、具体的に、蓄電ユニット(73)及び室外ユニット(1A)の配設構造について説明する。
【0053】
図9の如く、蓄電池(11,11,…)は、箱形の蓄電ユニットケーシング(72)内に収容されている。この蓄電ユニットケーシング(72)は、下面に脚部(72a,72a)を備え、この脚部(72a,72a)によって地面に固定されている。また、この蓄電ユニットケーシング(72)の平面視形状は、室外ユニット(1A)の平面視形状に略合致している。更に、蓄電ユニットケーシング(72)の上面には、室外ユニット(1A)を載置するための載置ブラケット(72b,72b)が突設されていると共に、左右の各側縁部には室外ユニット(1A)の位置ずれを防止するためのガイド板(72c,72c)が設けられている。更に、蓄電ユニットケーシング(72)の内面には図10に示すような断面ハット状の補強材(76)が溶接され、蓄電ユニットケーシング(72)全体の剛性を向上させて室外ユニット(1A)の重量に耐え得るようになっている。尚、この補強材(76)の配設位置は、蓄電ユニットケーシング(72)内部の側面及び上面である。
【0054】
このように構成された蓄電ユニットケーシング(72)内に、図9に破線で示すように蓄電池(11,11,…)が収容されて上記蓄電ユニット(73)が構成される。
【0055】
そして、この蓄電ユニットケーシング(72)の上面に室外ユニット(1A)が載置され、例えば、載置ブラケット(72b,72b)と室外ユニット(1A)の底部に設けられた脚部(75,75)との間に図示しない防振材が介設され、この状態で室外ユニット(1A)の脚部(75,75)が載置ブラケット(72b,72b)に締結される等といった手段により室外ユニット(1A)が蓄電ユニット(73)上に固定される。また、この蓄電ユニットケーシング(72)内の蓄電池(11,11,…)と室外ユニット(1A)とは図示しない接続ケーブルによって圧縮機などへの給電が可能に接続されている。
【0056】
このように、本形態では、複数の蓄電池(11,11,…)を備えた蓄電ユニット(72)の上部に室外ユニット(1A)を載置する構成としたために、参考形態1のように室外ユニット(1A)内部に蓄電池(11,11,…)を収容するものに比べて室外ユニット(1A)自体の小型化を図ることができ、既存の室外ユニット(1A)を使用することが可能である。また、室外ユニット(1A)の据え付け部と蓄電池(11,11,…)の据え付け部とを共有できるので、室外の据え付けスペースを大きく必要とすることがなく実用性の高い設置状態を得ることができる。
【0057】
また、この蓄電ユニットケーシング(72)の変形例として、その上面には、室外ユニット(1A)から落下するドレン水や雨水等を所定方向に案内するための図示しない溝が形成されている。この溝は、例えば図9における紙面鉛直方向に延び、蓄電ユニットケーシング(72)の上面に落下した水を紙面手前側に案内するような傾斜面を備えている。
【0058】
参考形態4
図11は、本発明の参考形態4を示し、本参考形態4は、参考形態1の蓄電池(11)が電力変換回路(32)を介して充電するようにしたのに代えて、蓄電池(11)が商用電源(21)から直接に充電するようにしたものである。
【0059】
具体的に、充放電回路(40)は、充電ライン(4a)と放電ライン(4b)とより構成され、該充電ライン(4a)は、一端が主電源線(30)におけるコンバータ部(33)の前段に接続され、他端が蓄電池(11)に接続されると共に、電磁継電器(43)とコンバータ回路(44)とが設けられている。該電磁継電器(43)は、室外コントローラ(51)によって開閉制御され、蓄電池(11)の充電時にオンするように構成されている。上記コンバータ回路(44)は、ダイオードを備えたダイオードモジュールで構成され、交流の商用電力を蓄電池(11)の充電に適した直流電力に変換して出力する変換回路に構成されている。
【0060】
一方、上記放電ライン(4b)は、一端が主電源線におけるコンバータ部(33)とインバータ部(34)との間に接続され、他端が蓄電池(11)に接続されると共に、昇圧チョッパ(45)と直流スイッチ(42)とが設けられている。該昇圧チョッパ(45)は、蓄電池(11)の放電時に圧縮機モータ(M1)の駆動に適した直流電力に昇圧するように構成されている。上記直流スイッチ(42)は、例えば、サイリスタによって構成され、室外コントローラ(51)によって開閉制御され、蓄電池(11)の放電時にオンするように構成されている。
【0061】
尚、上記電力変換回路(32)などは参考形態1と同様であるが、図11においては、商用電源(21)と電力変換回路(32)と圧縮機モータ(M1)の接続構成の概略のみを示している。
【0062】
参考形態では、夜間などにおいて、電磁継電器(43)をオンすると、商用電源(21)から商用電力が充電ライン(4a)に供給される。この商用電力は、コンバータ回路(44)によって蓄電池(11)の充電に適した直流電力に変換され、該蓄電池(11)が充電される。
【0063】
一方、ピークカット運転又はピークシフト運転を行う場合、直流スイッチ(42)をオンすると、蓄電池(11)から2次電力が昇圧チョッパ(45)に供給される。この2次電力は、昇圧チョッパ(45)によって圧縮機モータ(M1)の駆動に適した直流電力に昇圧され、この直流電力がインバータ部(34)によって交流電力に変換されて圧縮機モータ(M1)に供給される。
【0064】
したがって、本参考形態4によれば、参考形態1と同様に、2次電力によって圧縮機モータ(M1)等を駆動するようにしたために、商用電力の電力ピークを確実に低減することができるので、電力使用の合理化を図ることができる。
【0065】
また、充電ライン(4a)と放電ライン(4b)とを別個に構成したために、圧縮機モータ(M1)の駆動中であっても蓄電池(11)を充電することができ、充電時期の制限を解消することができる。
【0066】
【発明の他の実施の形態】
本実施形態においては、ヒートポンプ式の空気調和装置(10)について説明したが、本発明、冷房専用機や暖房専用機であってもよく、また、マルチ型の空気調和装置であってもよいことは勿論である。
【0067】
また、本発明に係る負荷は圧縮機モータ(M1)に限られるものではない。
【0068】
【発明の効果】
以上説明してきたように、本発明によれば以下に述べるような効果が発揮される。請求項1記載の発明では、蓄電式空気調和装置に対し、蓄電池(11)の設置位置を空調室(A)の外部に設定している。このため、比較的設置スペースの制約を受けることのない箇所に蓄電手段(BM)を設置でき、蓄電手段(BM)を空調室(A)内に設置した場合のように空調室(A)を狭くしてしまったり見栄えの悪化を招くといったことが回避できる。
【0069】
さらに、本発明では、室外ユニット(1A)及び室内ユニット(1B)に対する蓄電手段(BM)の接続を選択可能としている。このため、室外(C)だけでなく、空調室(A)とは異なる室内(例えば倉庫等)に蓄電手段(BM)を設置することも可能になり、蓄電手段(BM)の設置位置の適用範囲の拡大が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 参考形態1における蓄電式空気調和装置の電気系統を示す回路ブロック図である。
【図2】 室外制御回路を示すブロック図である。
【図3】 入力電力の変化を示す特性図である。
【図4】 蓄電池の設置構成を示す室外ユニットの正面図である。
【図5】 蓄電池の設置構成を示す室外ユニットの底部の斜視図である。
【図6】 参考形態2における蓄電池の設置状態を示す図である。
【図7】 実施形態における蓄電池の設置状態を示す図である。
【図8】 実施形態における電気系統を示す回路ブロック図である。
【図9】 参考形態3における蓄電池の設置状態を示す図である。
【図10】 図9のX-X線に沿った断面図である。
【図11】 参考形態4における蓄電式空気調和装置の電気系統の概略を示す回路ブロック図である。
【符号の説明】
10 蓄電式空気調和装置
11 蓄電池
21 商用電源
60 ケーシング
64 接続ケーブル
65,66 接続端子
71 連絡配管
75 脚部
76 補強材
BM 蓄電手段
M1 圧縮機モータ(負荷)
1A 室外ユニット
1B 室内ユニット
A 室内(空調室)
B 室外

Claims (1)

  1. 負荷( M1 )を駆動するための電力を供給する電源 (21) と、
    該電源 (21) から供給される電力を充電する一方、上記負荷 (M1) に電力を供給するための放電が可能な蓄電手段 (BM) とを備え、
    上記電源 (21) または蓄電手段 (BM) からの電力によって負荷 (M1) を駆動して空調室 (A) 内の空気調和を行う蓄電式空気調和装置において、
    上記空調室(A)内には室内ユニット(1B)が、室外(C)には室外ユニット(1A)がそれぞれ設置され、各ユニット(1A,1B)同士は冷媒配管(71)によって接続されており、
    上記蓄電手段( BM )は、空調室 (A) の外部に設置される一方、
    上記各ユニット(1A,1B)には、蓄電手段(BM)に対して接続ケーブル(64)により接続可能な接続端子(65,66)が設けられていて、各ユニット(1A,1B)に対する接続ケーブル(64)による蓄電手段(BM)の接続が選択可能とされている
    ことを特徴とする蓄電式空気調和装置。
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