JPH1171846A - 床パネル - Google Patents
床パネルInfo
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- JPH1171846A JPH1171846A JP9232606A JP23260697A JPH1171846A JP H1171846 A JPH1171846 A JP H1171846A JP 9232606 A JP9232606 A JP 9232606A JP 23260697 A JP23260697 A JP 23260697A JP H1171846 A JPH1171846 A JP H1171846A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 振動音を効果的に低減しうるとともに、防錆
性能の向上、熱橋の防止にも役立つ。 【解決手段】 枠材5…を矩形に接合した四周枠2の向
き合う枠材5、5間に、四周枠2上面に添設される床材
6を上面で受け、下面を四周枠2の下面よりも高くした
根太材3を架け渡してなる枠組4の内部に、樹脂発泡材
9を、前記根太材3下面を埋設させて充填している。
性能の向上、熱橋の防止にも役立つ。 【解決手段】 枠材5…を矩形に接合した四周枠2の向
き合う枠材5、5間に、四周枠2上面に添設される床材
6を上面で受け、下面を四周枠2の下面よりも高くした
根太材3を架け渡してなる枠組4の内部に、樹脂発泡材
9を、前記根太材3下面を埋設させて充填している。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、振動音を効果的に
低減しうる床パネルに関する。
低減しうる床パネルに関する。
【0002】
【従来の技術】例えばプレハブ工法の建物の床を形成す
る床パネルは、従来、図9に示す如く、枠材a…を接合
した四周枠内に根太材bを配した枠組を具え、この枠組
の内部に、断熱層となる樹脂発泡材cを充填している。
る床パネルは、従来、図9に示す如く、枠材a…を接合
した四周枠内に根太材bを配した枠組を具え、この枠組
の内部に、断熱層となる樹脂発泡材cを充填している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の床パネルは、前記根太材bの下端部が前記樹
脂発泡材cから露出する構成となっているため、例えば
歩行、飛び跳ね等により上階床に発生して根太材bに伝
わる振動が樹脂発泡材cで十分に減衰されず、又、この
振動による振動音を十分に吸収できず、該振動音が大き
くなり、静粛性を害しがちである。
うな従来の床パネルは、前記根太材bの下端部が前記樹
脂発泡材cから露出する構成となっているため、例えば
歩行、飛び跳ね等により上階床に発生して根太材bに伝
わる振動が樹脂発泡材cで十分に減衰されず、又、この
振動による振動音を十分に吸収できず、該振動音が大き
くなり、静粛性を害しがちである。
【0004】又、根太材bの下端部が直接空気に触れる
ため、この根太材bが形鋼材から形成されていると、錆
が発生しやすく、しかも根太材bが熱橋となって断熱性
能が低下しやすい。
ため、この根太材bが形鋼材から形成されていると、錆
が発生しやすく、しかも根太材bが熱橋となって断熱性
能が低下しやすい。
【0005】本発明は、振動音を効果的に低減しうると
ともに、防錆性能の向上、および熱橋の防止にも役立つ
床パネルの提供を目的としている。
ともに、防錆性能の向上、および熱橋の防止にも役立つ
床パネルの提供を目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のうち、請求項1
記載の発明は、枠材を矩形に接合した四周枠の向き合う
枠材間に、四周枠上面に添設される床材を上面で受け、
下面を四周枠の下面よりも高くした根太材を架け渡して
なる枠組の内部に、樹脂発泡材を、前記根太材下面を埋
設させて充填してなる床パネルである。
記載の発明は、枠材を矩形に接合した四周枠の向き合う
枠材間に、四周枠上面に添設される床材を上面で受け、
下面を四周枠の下面よりも高くした根太材を架け渡して
なる枠組の内部に、樹脂発泡材を、前記根太材下面を埋
設させて充填してなる床パネルである。
【0007】又、請求項2記載の発明は、前記根太材
が、形鋼材からなることを特徴とする請求項1記載の床
パネルである。
が、形鋼材からなることを特徴とする請求項1記載の床
パネルである。
【0008】又、請求項3記載の発明は、前記枠材が、
垂直なウエブの少なくとも下端に下フランジを設けた形
鋼材からなり、かつ前記下フランジに絞り加工により上
に隆起した隆起部を形成するとともに、この隆起部で前
記根太材下面を支持し、かつ前記樹脂発泡材は、下面が
前記四周枠下面に揃う位置まで充填されることを特徴と
する請求項1又は2記載の床パネルである。
垂直なウエブの少なくとも下端に下フランジを設けた形
鋼材からなり、かつ前記下フランジに絞り加工により上
に隆起した隆起部を形成するとともに、この隆起部で前
記根太材下面を支持し、かつ前記樹脂発泡材は、下面が
前記四周枠下面に揃う位置まで充填されることを特徴と
する請求項1又は2記載の床パネルである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の一例
を図面に基づき説明する。本発明の床パネル1は、枠材
5…を矩形に接合した四周枠2の向き合う枠材5、5間
に、四周枠2の上面2aに添設される床材6を上面3a
で受け、下面3bを四周枠2の下面2bよりも高くした
根太材3を架け渡してなる枠組4の内部に、樹脂発泡材
9を、前記根太材3の下面3bを埋設させて充填してい
る。
を図面に基づき説明する。本発明の床パネル1は、枠材
5…を矩形に接合した四周枠2の向き合う枠材5、5間
に、四周枠2の上面2aに添設される床材6を上面3a
で受け、下面3bを四周枠2の下面2bよりも高くした
根太材3を架け渡してなる枠組4の内部に、樹脂発泡材
9を、前記根太材3の下面3bを埋設させて充填してい
る。
【0010】前記枠材5は、図1、図2に示すように、
垂直なウエブ5aの少なくとも下端、本例では上下端に
水平な上フランジ5b、下フランジ5cを設けた断面コ
字の形鋼材からなり、その溝部を向き合わせて溶接等で
矩形に接合されることにより、上面2a、下面2bが水
平な前記四周枠2が製造される。
垂直なウエブ5aの少なくとも下端、本例では上下端に
水平な上フランジ5b、下フランジ5cを設けた断面コ
字の形鋼材からなり、その溝部を向き合わせて溶接等で
矩形に接合されることにより、上面2a、下面2bが水
平な前記四周枠2が製造される。
【0011】又、前記枠材5…のうち、矩形の四周枠2
の長辺をなす枠材5A、5Aの各下フランジ5cには、
絞り加工により1又は複数の任意の数、本例では2つの
上に隆起した隆起部10、10が形成されている。
の長辺をなす枠材5A、5Aの各下フランジ5cには、
絞り加工により1又は複数の任意の数、本例では2つの
上に隆起した隆起部10、10が形成されている。
【0012】なお、前記隆起部10は、枠材5Aの前記
上フランジ5bと平行な板状の隆起片10Aを具える。
上フランジ5bと平行な板状の隆起片10Aを具える。
【0013】又、前記四周枠2の向き合う前記枠材5
A、5A間には、該四周枠2の短辺をなす枠材5B、5
Bと平行に、1又は複数の任意の数、本例では2本の根
太材3、3が架け渡される。
A、5A間には、該四周枠2の短辺をなす枠材5B、5
Bと平行に、1又は複数の任意の数、本例では2本の根
太材3、3が架け渡される。
【0014】なお、前記隆起部10の隆起片10Aは、
その枠材5Aの長さ方向に沿った長さを、根太材3の巾
と同一又は該巾よりも長く形成されることが、根太材3
を確実に支持しうる観点から好ましい。
その枠材5Aの長さ方向に沿った長さを、根太材3の巾
と同一又は該巾よりも長く形成されることが、根太材3
を確実に支持しうる観点から好ましい。
【0015】又、1つの隆起部10によって1本の根太
材3を支持する場合、各枠材5Aの前記隆起部10の数
と、根太材3の数とを一致させることが、前記絞り加工
を必要最小限に抑え、床パネル1の生産性を高めうる観
点から好ましいが、隆起部10を余分に形成しておいて
も良い。
材3を支持する場合、各枠材5Aの前記隆起部10の数
と、根太材3の数とを一致させることが、前記絞り加工
を必要最小限に抑え、床パネル1の生産性を高めうる観
点から好ましいが、隆起部10を余分に形成しておいて
も良い。
【0016】又、1つの隆起部10によって間隔を隔て
た複数の根太材3…を支持させることもでき、かかる場
合、各枠材5Aの隆起部10の数を、根太材3の数より
も少なくすることも出来る。
た複数の根太材3…を支持させることもでき、かかる場
合、各枠材5Aの隆起部10の数を、根太材3の数より
も少なくすることも出来る。
【0017】前記根太材3は、垂直な立片15の上下端
に水平な上片16、下片17を設けた断面コ字の形鋼材
からなり、両端部に形成した絞り部19、19を、各枠
材5Aの前記隆起部10の隆起片10Aと前記上フラン
ジ5bとの間に嵌入して溶接等で固着して前記枠材5B
と平行に枠材5A、5A間に架け渡され、前記枠組4が
製造される。
に水平な上片16、下片17を設けた断面コ字の形鋼材
からなり、両端部に形成した絞り部19、19を、各枠
材5Aの前記隆起部10の隆起片10Aと前記上フラン
ジ5bとの間に嵌入して溶接等で固着して前記枠材5B
と平行に枠材5A、5A間に架け渡され、前記枠組4が
製造される。
【0018】なお、根太材3の前記絞り部19以外の上
面3aは、前記四周枠2の上面2aに揃うとともに、根
太材3の絞り部19以外の下面3bは、前記隆起部10
の隆起片10A下面に揃う。
面3aは、前記四周枠2の上面2aに揃うとともに、根
太材3の絞り部19以外の下面3bは、前記隆起部10
の隆起片10A下面に揃う。
【0019】さらに、前記四周枠2の上面2aには、パ
ーティクルボード等の床材6が、ビス、釘、接着剤等の
固着手段により添設される。
ーティクルボード等の床材6が、ビス、釘、接着剤等の
固着手段により添設される。
【0020】従って、前記根太材3は、上面3aが前記
床材6に当接し、床材6にかかる荷重を担持しうるとと
もに、下面3bが四周枠2の下面2bよりも高くなる。
床材6に当接し、床材6にかかる荷重を担持しうるとと
もに、下面3bが四周枠2の下面2bよりも高くなる。
【0021】又、前記枠組4の内部には、樹脂発泡材9
が殆ど隙間なく充填される。このために、枠組4は、前
記床材6を下にして搬送装置により搬送され、塗着装置
(ともに図示せず)により未発泡状態の樹脂発泡材料が
充填されるとともに、この樹脂発泡材料は、キュア装置
25(図7に概略を示す)によってキュアされて発泡
し、該樹脂発泡材9が充填される。なお、このキュアの
後、枠組4の下面に、必要により、面材21(図2に一
点鎖線で示す)を添着しても良いが、この面材21の有
無は任意である。
が殆ど隙間なく充填される。このために、枠組4は、前
記床材6を下にして搬送装置により搬送され、塗着装置
(ともに図示せず)により未発泡状態の樹脂発泡材料が
充填されるとともに、この樹脂発泡材料は、キュア装置
25(図7に概略を示す)によってキュアされて発泡
し、該樹脂発泡材9が充填される。なお、このキュアの
後、枠組4の下面に、必要により、面材21(図2に一
点鎖線で示す)を添着しても良いが、この面材21の有
無は任意である。
【0022】前記樹脂発泡材料は、発泡により樹脂発泡
材9を形成できる例えば発泡剤、硬化触媒を配合したフ
エノール樹脂、ウレタン樹脂などを用いうる。本例で
は、フエノール樹脂と、フロンRー11、Rー113、
塩化メチレンなどを単独あるいは複数組合わせた発泡剤
とを採用する。又、硬化触媒としては、無機酸では硫
酸、塩酸、リン酸等を、有機酸ではベンゼンスルホン
酸、トルエンスルホン酸、フエノールスルホン酸等を夫
々使用することができる。その他、必要に応じて整泡
剤、難燃剤等を添加できる。なお配合比率は、反応性や
発泡条件によって選択しうる。
材9を形成できる例えば発泡剤、硬化触媒を配合したフ
エノール樹脂、ウレタン樹脂などを用いうる。本例で
は、フエノール樹脂と、フロンRー11、Rー113、
塩化メチレンなどを単独あるいは複数組合わせた発泡剤
とを採用する。又、硬化触媒としては、無機酸では硫
酸、塩酸、リン酸等を、有機酸ではベンゼンスルホン
酸、トルエンスルホン酸、フエノールスルホン酸等を夫
々使用することができる。その他、必要に応じて整泡
剤、難燃剤等を添加できる。なお配合比率は、反応性や
発泡条件によって選択しうる。
【0023】このような樹脂発泡材料は、後のキュアに
より樹脂発泡材9の下面(充填時は、枠組4が上下反転
しているため「上面」というのが正しいが、枠組4の使
用される上下を考慮して「下面」という)が前記四周枠
2の前記下面2bに揃う位置まで充填されるのに見合っ
た量が塗付され、この樹脂発泡材9の内部に、前記根太
材3の下面3bを含めて該根太材3を埋設する。
より樹脂発泡材9の下面(充填時は、枠組4が上下反転
しているため「上面」というのが正しいが、枠組4の使
用される上下を考慮して「下面」という)が前記四周枠
2の前記下面2bに揃う位置まで充填されるのに見合っ
た量が塗付され、この樹脂発泡材9の内部に、前記根太
材3の下面3bを含めて該根太材3を埋設する。
【0024】つまり、前記根太材3の下面3b下方に
も、前記樹脂発泡材9の根太材下方部分9Aが周囲と途
切れることなく連続してかつ該下面3bに密着して存在
するようにする。
も、前記樹脂発泡材9の根太材下方部分9Aが周囲と途
切れることなく連続してかつ該下面3bに密着して存在
するようにする。
【0025】なお、前記隆起部10の下方にも、樹脂発
泡材料が塗付され、後の発泡により四周枠2の下面2b
に揃う位置まで樹脂発泡材9が充填されて該樹脂発泡材
9の隆起部下方部分9Bが周囲と途切れることなく連続
して形成される。
泡材料が塗付され、後の発泡により四周枠2の下面2b
に揃う位置まで樹脂発泡材9が充填されて該樹脂発泡材
9の隆起部下方部分9Bが周囲と途切れることなく連続
して形成される。
【0026】又、未発泡状態の樹脂発泡材料を内部に充
填した前記枠組4は、図7に示す如く、適宜の搬送装置
23により前記キュア装置25に搬入される。
填した前記枠組4は、図7に示す如く、適宜の搬送装置
23により前記キュア装置25に搬入される。
【0027】キュア装置25は、シリンダ等の昇降手段
によって昇降自在な中間枠27下方で、加熱装置26を
固定している。
によって昇降自在な中間枠27下方で、加熱装置26を
固定している。
【0028】前記加熱装置26は、鋼材を用いた縦材2
9、29間を水平な底板部30を有する断面略コ字の形
鋼材からなりかつ並べて配される横材31…で連結した
枠体32と、この枠体32の前記底板部30上面に前記
縦材29と直角に配向されて設けられる複数のプレート
ヒータなどの加熱手段33…とを具える。
9、29間を水平な底板部30を有する断面略コ字の形
鋼材からなりかつ並べて配される横材31…で連結した
枠体32と、この枠体32の前記底板部30上面に前記
縦材29と直角に配向されて設けられる複数のプレート
ヒータなどの加熱手段33…とを具える。
【0029】又、前記底板部30…の下面には、樹脂発
泡材料の粘着を防止して離型性を確保するため、テフロ
ン系の非粘着テープ34が貼着される。なお、非粘着テ
ープ34に代えて、底板部30…の下面にテフロンコー
ティング等の適宜の離型手段を施しても良い。
泡材料の粘着を防止して離型性を確保するため、テフロ
ン系の非粘着テープ34が貼着される。なお、非粘着テ
ープ34に代えて、底板部30…の下面にテフロンコー
ティング等の適宜の離型手段を施しても良い。
【0030】加熱装置26は、前記シリンダ等の昇降手
段により下降する前記中間枠27とともに下降し、停止
した枠組4を前記搬送装置23との間で圧締めするとと
もに、前記加熱手段33…によって前記底板部30…下
面で樹脂発泡材料を加熱して前記樹脂発泡材9を充填
し、かつその部分的凸部等の非平坦部分を平坦化して該
樹脂発泡材9の下面を前記四周枠2の下面2bに揃え
る。
段により下降する前記中間枠27とともに下降し、停止
した枠組4を前記搬送装置23との間で圧締めするとと
もに、前記加熱手段33…によって前記底板部30…下
面で樹脂発泡材料を加熱して前記樹脂発泡材9を充填
し、かつその部分的凸部等の非平坦部分を平坦化して該
樹脂発泡材9の下面を前記四周枠2の下面2bに揃え
る。
【0031】又、キュア装置25の加熱装置26とし
て、図8に示す如く、搬送装置23により搬送される枠
組4の四周枠2の下面2bに接してかつ該搬送装置23
と同期して周回する広巾ベルト36を有する装置を用い
ても良い。
て、図8に示す如く、搬送装置23により搬送される枠
組4の四周枠2の下面2bに接してかつ該搬送装置23
と同期して周回する広巾ベルト36を有する装置を用い
ても良い。
【0032】この加熱装置26は、搬送装置23の搬送
方向と平行な縦材37、37間を継ぎ材43…で連結し
た水平な枠体39の両端にプーリ40、40を架け渡
し、かつプーリ40、40には前記広巾ベルト36を巻
装している。なお、この広巾ベルト36は、フッ素樹脂
などの非粘着材を用いて、又は非粘着材をコーティング
することにより形成されかつ耐熱性を具える。又、プー
リ40は適宜、搬送装置23と同期して広巾ベルト36
を周回させる速さで駆動される。
方向と平行な縦材37、37間を継ぎ材43…で連結し
た水平な枠体39の両端にプーリ40、40を架け渡
し、かつプーリ40、40には前記広巾ベルト36を巻
装している。なお、この広巾ベルト36は、フッ素樹脂
などの非粘着材を用いて、又は非粘着材をコーティング
することにより形成されかつ耐熱性を具える。又、プー
リ40は適宜、搬送装置23と同期して広巾ベルト36
を周回させる速さで駆動される。
【0033】又、加熱装置26の前記枠体39には、前
記継ぎ材43、43間にプレートヒータ又はアルミ鋳込
ヒータなどの加熱手段41を設け、広巾ベルト36を加
熱する。
記継ぎ材43、43間にプレートヒータ又はアルミ鋳込
ヒータなどの加熱手段41を設け、広巾ベルト36を加
熱する。
【0034】従って、加熱装置26を下降し枠組4を搬
送装置23との間で挟圧しつつ移動の間にキュアでき、
樹脂発泡材料を発泡させ樹脂発泡材9を充填する。又、
樹脂発泡材9に生じる部分的凸部等の非平坦部分を平坦
化できる。
送装置23との間で挟圧しつつ移動の間にキュアでき、
樹脂発泡材料を発泡させ樹脂発泡材9を充填する。又、
樹脂発泡材9に生じる部分的凸部等の非平坦部分を平坦
化できる。
【0035】なお、未発泡状態の樹脂発泡材料を枠組4
内部に塗付することに代えて、発泡後の樹脂発泡材9を
枠組4の内部に充填しても良い。
内部に塗付することに代えて、発泡後の樹脂発泡材9を
枠組4の内部に充填しても良い。
【0036】このように、樹脂発泡材9を、床材6下面
から根太材3の下面3bを下方に越える位置まで前記根
太材下方部分9Aを形成して枠組4内部に、殆ど隙間な
く充填したため、即ち床材6下面に当接する根太材3が
樹脂発泡材9内部に完全に埋設されるため、根太材3の
下面3bが露出することがなく、例えば床パネル1で上
階床を形成し、該上階床に発生する歩行、飛び跳ね等に
よる振動が根太材3に伝わっても、この振動による振動
音は、樹脂発泡材9の特に前記根太材下方部分9A、お
よび隆起部下方部分9Bにより吸収され、しかも根太材
3自体の振動も樹脂発泡材9に拘束されて減衰し、上階
床振動による振動音を効果的に低減でき、遮音性能に優
れた床パネル1を提供しうる。
から根太材3の下面3bを下方に越える位置まで前記根
太材下方部分9Aを形成して枠組4内部に、殆ど隙間な
く充填したため、即ち床材6下面に当接する根太材3が
樹脂発泡材9内部に完全に埋設されるため、根太材3の
下面3bが露出することがなく、例えば床パネル1で上
階床を形成し、該上階床に発生する歩行、飛び跳ね等に
よる振動が根太材3に伝わっても、この振動による振動
音は、樹脂発泡材9の特に前記根太材下方部分9A、お
よび隆起部下方部分9Bにより吸収され、しかも根太材
3自体の振動も樹脂発泡材9に拘束されて減衰し、上階
床振動による振動音を効果的に低減でき、遮音性能に優
れた床パネル1を提供しうる。
【0037】なお、「殆ど隙間なく」とは、樹脂発泡材
9による遮音性能、断熱性能等を損なわない程度の多少
の空隙を許容するという意味である。
9による遮音性能、断熱性能等を損なわない程度の多少
の空隙を許容するという意味である。
【0038】又、前記根太材3は、前記床材6と樹脂発
泡材9とにより被覆されて空気に触れないため、根太材
3が形鋼材から形成されていても、錆の発生を防止で
き、防錆性能を向上しうるとともに、形鋼材からなる根
太材3を樹脂発泡材9に埋設することにより、根太材3
が熱橋となって居住空間の温冷熱を放散させることを防
止でき、断熱性能を高めうる。
泡材9とにより被覆されて空気に触れないため、根太材
3が形鋼材から形成されていても、錆の発生を防止で
き、防錆性能を向上しうるとともに、形鋼材からなる根
太材3を樹脂発泡材9に埋設することにより、根太材3
が熱橋となって居住空間の温冷熱を放散させることを防
止でき、断熱性能を高めうる。
【0039】なお、この熱橋防止効果は、特に床下空間
に熱を放散しやすい1階床を床パネル1で形成した場合
において顕著となる。
に熱を放散しやすい1階床を床パネル1で形成した場合
において顕著となる。
【0040】又、枠材5の下フランジ5cに絞り加工を
施して形成した隆起部10で根太材3の下面3b、より
厳密には前記絞り部19の下面を支持したため、この隆
起部10の高さ寸法により根太材3を樹脂発泡材9の内
部に所定寸法どうり確実に埋設することができ、例えば
上階床振動が根太材3に伝わっても、この振動に起因し
た振動音がより確実に樹脂発泡材9で吸収され、該樹脂
発泡材9による根太材3自体の振動の抑制効果と併せ
て、上階床振動からの振動音を低減できる。
施して形成した隆起部10で根太材3の下面3b、より
厳密には前記絞り部19の下面を支持したため、この隆
起部10の高さ寸法により根太材3を樹脂発泡材9の内
部に所定寸法どうり確実に埋設することができ、例えば
上階床振動が根太材3に伝わっても、この振動に起因し
た振動音がより確実に樹脂発泡材9で吸収され、該樹脂
発泡材9による根太材3自体の振動の抑制効果と併せ
て、上階床振動からの振動音を低減できる。
【0041】なお、図3、図4に示す如く、前記枠材5
Bの両端部を除く略全長さに亘って、その下フランジ5
cに絞り加工により上に隆起した隆起部10を形成し、
この隆起部10で、1又は複数の任意の数の根太材3の
下面3bを支持するとともに、樹脂発泡材9を、根太材
3の下面3bを埋設させて充填しても良い。
Bの両端部を除く略全長さに亘って、その下フランジ5
cに絞り加工により上に隆起した隆起部10を形成し、
この隆起部10で、1又は複数の任意の数の根太材3の
下面3bを支持するとともに、樹脂発泡材9を、根太材
3の下面3bを埋設させて充填しても良い。
【0042】又、図5に示す如く、隆起部10を形成す
ることなく、高さ寸法を枠材5よりも小さくした根太材
3を、上面3aに床材6下面を当接させて向き合う枠材
5、5間に架け渡すことにより、根太材3の下面3bを
四周枠2の下面2bよりも高くしても良く、この場合、
L字状金具等の根太材3と枠材5とを接続する取付金具
13により該枠材5への根太材3の取付強度を確保する
のが好ましい。
ることなく、高さ寸法を枠材5よりも小さくした根太材
3を、上面3aに床材6下面を当接させて向き合う枠材
5、5間に架け渡すことにより、根太材3の下面3bを
四周枠2の下面2bよりも高くしても良く、この場合、
L字状金具等の根太材3と枠材5とを接続する取付金具
13により該枠材5への根太材3の取付強度を確保する
のが好ましい。
【0043】図5では、断面コ字の形鋼材からなる根太
材3及びその綴り合わせ材としての断面H字の根太材3
Aを示しているが、図6に示すような断面L字の形鋼材
からなる根太材3、その綴り合わせ材としての断面T字
の根太材3B等、本発明の趣旨を逸脱しない範囲におい
て、種々の形状の根太材を採用しうる。
材3及びその綴り合わせ材としての断面H字の根太材3
Aを示しているが、図6に示すような断面L字の形鋼材
からなる根太材3、その綴り合わせ材としての断面T字
の根太材3B等、本発明の趣旨を逸脱しない範囲におい
て、種々の形状の根太材を採用しうる。
【0044】なお、図5、図6に示すものは、絞り加工
による隆起部10の形成が不要であり、生産性を高めう
る観点から好ましいと言える。
による隆起部10の形成が不要であり、生産性を高めう
る観点から好ましいと言える。
【0045】
【発明の効果】本発明のうち、請求項1記載の発明の床
パネルは、枠材を矩形に接合した四周枠の向き合う枠材
間に、四周枠上面に添設される床材を上面で受け、下面
を四周枠の下面よりも高くした根太材を架け渡してなる
枠組の内部に、樹脂発泡材を、前記根太材下面を埋設さ
せて充填しているため、床材からの荷重を支える根太材
が樹脂発泡材内部に埋設されて根太材下面が露出するこ
とがなく、例えば上階床に発生する歩行、飛び跳ね等に
よる振動が根太材に伝わっても、この振動による振動音
は樹脂発泡材により吸収され、しかも根太材自体の振動
も樹脂発泡材に拘束されて減衰し、上階床振動による振
動音を効果的に低減しうる。
パネルは、枠材を矩形に接合した四周枠の向き合う枠材
間に、四周枠上面に添設される床材を上面で受け、下面
を四周枠の下面よりも高くした根太材を架け渡してなる
枠組の内部に、樹脂発泡材を、前記根太材下面を埋設さ
せて充填しているため、床材からの荷重を支える根太材
が樹脂発泡材内部に埋設されて根太材下面が露出するこ
とがなく、例えば上階床に発生する歩行、飛び跳ね等に
よる振動が根太材に伝わっても、この振動による振動音
は樹脂発泡材により吸収され、しかも根太材自体の振動
も樹脂発泡材に拘束されて減衰し、上階床振動による振
動音を効果的に低減しうる。
【0046】又、請求項2記載の発明において、前記根
太材が形鋼材からなる場合でも、床材からの荷重を支え
る根太材が、樹脂発泡材内部に埋設されて前記床材と樹
脂発泡材とにより被覆され空気に触れないため、錆の発
生を防止でき、防錆性能を向上しうるとともに、形鋼材
からなる根太材を樹脂発泡材に埋設することにより、特
に1階床に使用したとき、根太材が熱橋となって居住空
間の温冷熱を放散させることを効果的に防止でき、断熱
性能を高めうる。
太材が形鋼材からなる場合でも、床材からの荷重を支え
る根太材が、樹脂発泡材内部に埋設されて前記床材と樹
脂発泡材とにより被覆され空気に触れないため、錆の発
生を防止でき、防錆性能を向上しうるとともに、形鋼材
からなる根太材を樹脂発泡材に埋設することにより、特
に1階床に使用したとき、根太材が熱橋となって居住空
間の温冷熱を放散させることを効果的に防止でき、断熱
性能を高めうる。
【0047】又、請求項3記載の発明は、前記枠材が形
鋼材からなり、かつその下フランジに絞り加工により形
成した隆起部で前記根太材下面を支持し、しかも前記樹
脂発泡材を、下面が前記四周枠下面に揃う位置まで充填
したため、前記隆起部の高さ寸法、即ち絞り加工の厚さ
寸法により根太材を樹脂発泡材の内部に所定寸法どうり
確実に埋設することができ、例えば上階床振動が根太材
に伝わっても、この振動に起因した振動音が確実に樹脂
発泡材で吸収され、該樹脂発泡材による根太材自体の振
動の抑制効果と併せて、上階床振動からの振動音を低減
できる。
鋼材からなり、かつその下フランジに絞り加工により形
成した隆起部で前記根太材下面を支持し、しかも前記樹
脂発泡材を、下面が前記四周枠下面に揃う位置まで充填
したため、前記隆起部の高さ寸法、即ち絞り加工の厚さ
寸法により根太材を樹脂発泡材の内部に所定寸法どうり
確実に埋設することができ、例えば上階床振動が根太材
に伝わっても、この振動に起因した振動音が確実に樹脂
発泡材で吸収され、該樹脂発泡材による根太材自体の振
動の抑制効果と併せて、上階床振動からの振動音を低減
できる。
【図1】本発明の実施の形態の一例を示す斜視図であ
る。
る。
【図2】その部分断面図である。
【図3】本発明の実施の他の形態を示す斜視図である。
【図4】その部分断面図である。
【図5】本発明の実施の他の形態を示す部分断面図であ
る。
る。
【図6】本発明の実施の他の形態を示す部分断面図であ
る。
る。
【図7】キュア装置を例示する部分斜視図である。
【図8】キュア装置を例示する部分斜視図である。
【図9】従来の技術を説明するための部分断面図であ
る。
る。
1 床パネル 2 四周枠 3、3A、3B 根太材 4 枠組 5、5A、5B 枠材 6 床材 9 樹脂発泡材 10 隆起部
Claims (3)
- 【請求項1】枠材を矩形に接合した四周枠の向き合う枠
材間に、四周枠上面に添設される床材を上面で受け、下
面を四周枠の下面よりも高くした根太材を架け渡してな
る枠組の内部に、樹脂発泡材を、前記根太材下面を埋設
させて充填してなる床パネル。 - 【請求項2】前記根太材は、形鋼材からなることを特徴
とする請求項1記載の床パネル。 - 【請求項3】前記枠材は、垂直なウエブの少なくとも下
端に下フランジを設けた形鋼材からなり、かつ前記下フ
ランジに絞り加工により上に隆起した隆起部を形成する
とともに、 この隆起部で前記根太材下面を支持し、かつ前記樹脂発
泡材は、下面が前記四周枠下面に揃う位置まで充填され
ることを特徴とする請求項1又は2記載の床パネル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9232606A JP3038171B2 (ja) | 1997-08-28 | 1997-08-28 | 床パネル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9232606A JP3038171B2 (ja) | 1997-08-28 | 1997-08-28 | 床パネル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1171846A true JPH1171846A (ja) | 1999-03-16 |
JP3038171B2 JP3038171B2 (ja) | 2000-05-08 |
Family
ID=16941995
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9232606A Expired - Lifetime JP3038171B2 (ja) | 1997-08-28 | 1997-08-28 | 床パネル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3038171B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1754842A2 (de) * | 2005-08-16 | 2007-02-21 | ALHO Holding GmbH & Co.KG | Verbund-Bodenelement |
JP2007046452A (ja) * | 2006-10-23 | 2007-02-22 | Japan Tsusho:Kk | 組立式発泡スチロール家屋および組立式発泡スチロール家屋の製造方法 |
-
1997
- 1997-08-28 JP JP9232606A patent/JP3038171B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1754842A2 (de) * | 2005-08-16 | 2007-02-21 | ALHO Holding GmbH & Co.KG | Verbund-Bodenelement |
EP1754842A3 (de) * | 2005-08-16 | 2009-01-07 | ALHO Holding GmbH & Co.KG | Verbund-Bodenelement |
JP2007046452A (ja) * | 2006-10-23 | 2007-02-22 | Japan Tsusho:Kk | 組立式発泡スチロール家屋および組立式発泡スチロール家屋の製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3038171B2 (ja) | 2000-05-08 |
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