JPH1170950A - 容 器 - Google Patents

容 器

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JPH1170950A
JPH1170950A JP9234033A JP23403397A JPH1170950A JP H1170950 A JPH1170950 A JP H1170950A JP 9234033 A JP9234033 A JP 9234033A JP 23403397 A JP23403397 A JP 23403397A JP H1170950 A JPH1170950 A JP H1170950A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cap
container
contents
inner peripheral
screw
Prior art date
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Pending
Application number
JP9234033A
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English (en)
Inventor
Mitsuo Yamanoi
満夫 山野井
Noboru Yashima
昇 八島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 キャップに計量した内容物を注ぐに際してネ
ジ部に内容物が溜まるのを防止すると共に、該ネジ部に
内容物が入り込んでもすり潰す音を発生させずに該キャ
ップを容器口部に容易に螺合させることができ、且つヒ
ケが抑えられる容器を提供する。 【解決手段】 容器口部の外周面に雄ネジが形成された
容器本体と、キャップ内周面に雌ネジが形成されたキャ
ップとからなる容器において、上記雄ネジは、螺旋状の
螺合凸条として形成され、上記雌ネジは、連続的に配列
された複数の突起からなる被螺合凸条が、螺旋状に間欠
的に形成されており、上記被螺合凸条は、少なくとも対
角に一対形成されており、且つ上記キャップ内周面の周
囲長の70%以下に形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ネジ部に内容物が
溜まるのを防止すると共に、ネジ部に内容物が入り込ん
でもすり潰す音を発生させずにキャップを容器口部に容
易に螺合させることができ、且つヒケが抑えられる外観
上優れた容器に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】一般
に、容器は、容器本体に形成した雄ネジに、キャップ内
周面に形成した雌ネジを螺合させることにより、該容器
本体に形成される取出し口を閉栓するようにしている。
【0003】通常、キャップに形成される雌ネジは、螺
旋状をなす連続した凸条ネジとして形成されている。こ
のため、容器本体内に収容された液体や粉粒体等の如き
内容物をキャップに計量して注ぐと、該内容物がネジに
引っかかって完全に注ぎ切れずに、該内容物がキャップ
に残ってしまう。この状態で、キャップを容器本体に閉
め直すと、該キャップに残っていた内容物がこぼれて容
器本体を汚してしまう。
【0004】また、キャップに内容物が残ったままの状
態で該キャップを容器本体に螺合させると、特に内容物
が粉粒体の場合には、閉まり難いばかりか、粉粒体をす
り潰す音がして感触が悪いという不具合がある。
【0005】また、キャップは金型を用いて射出成形に
より成形されるが、雌ネジが連続形状であると、ネジが
設けられる部分が冷却され難い。つまり、冷却は金型に
よって行うが、ネジが形成されている部分は他の部分に
比べて厚みが厚いので、該金型による冷却がされ難い。
ネジが形成される部分の冷却効果を高めるには、その部
分の肉厚を薄くすればよいが、そうすると、ヒケ(外観
上波打った形状に見える)が大きくなり、外観上好まし
くない。従って、ネジが形成される部分の肉厚は、厚く
せざるを得ない。
【0006】従って、本発明の目的は、キャップに計量
した内容物を注ぐに際してネジ部に内容物が溜まるのを
防止すると共に、該ネジ部に内容物が入り込んでもすり
潰す音を発生させずに該キャップを容器口部に容易に螺
合させることができ、且つヒケの少ない外観上優れた容
器を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、容器口部の外周面に雄ネジが形成された容器本体
と、キャップ内周面に雌ネジが形成されたキャップとか
らなる容器において、上記雄ネジは、螺旋状の螺合凸条
として形成され、上記雌ネジは、連続的に配列された複
数の突起からなる被螺合凸条が、螺旋状に間欠的に形成
されており、 上記被螺合凸条は、少なくとも対角に一
対形成されており、且つ上記キャップ内周面の周囲長の
70%以下に形成されたことを特徴とする容器を提供す
ることにより、上記目的を達成したものである。
【0008】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の容器において、上記雌ネジのネジ山角度が、80度以
上100度以下であることを特徴とする容器を提供する
ことにより、上記目的を達成したものである。
【0009】請求項3に記載の発明は、請求項1又は2
記載の容器において、上記雌ネジの条数を1条以上とし
たことを特徴とする容器を提供することにより、上記目
的を達成したものである。
【0010】請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の
いずれかに記載の容器において、上記突起が円錐形状で
あることを特徴とする容器を提供することにより、上記
目的を達成したものである。
【0011】請求項5に記載の発明は、請求項1〜3の
いずれかに記載の容器において、上記突起が半球形状で
あることを特徴とする容器を提供することにより、上記
目的を達成したものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用した具体的な
実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1はキャップを容器本体に螺合する前の状態を示す分
解斜視図、図2はキャップが容器口部に嵌着された状態
を示す要部拡大断面図、図3は雄ネジと雌ネジの螺合状
態を示す要部拡大断面図、図4(a)はキャップの断面
図、(b)はキャップを開口側より見た状態の平面図で
ある。
【0013】本実施形態の容器は、図1及び図2に示す
ように、容器口部1の外周面1aに雄ネジが形成された
容器本体2と、キャップ内周面3aに雌ネジが形成され
たキャップ3とからなる。上記雄ネジは、螺旋状の螺合
凸条4として形成され、上記雌ネジは、連続的に配列さ
れた複数の突起5a,5bからなる被螺合凸条5が、螺
旋状に間欠的に形成されており、上記被螺合凸条5は、
少なくとも対角に一対形成されており、且つ上記キャッ
プ内周面3aの周囲長の70%以下に形成されている。
【0014】本実施形態の容器をさらに詳しく説明す
る。図1に示す容器本体2は、その内部に液体又は粉粒
物等を収納させるに好適なボトル等の如き容器である。
そして、この容器本体2の容器口部1には、その外周面
1aにキャップ3を螺合させる雄ネジが形成されてい
る。かかる雄ネジは、一本の連続した螺旋状をなす螺合
凸条4とされている。
【0015】一方、キャップ3は、図1、図2及び図4
に示すように、上記容器口部1に螺合されて内容物を出
し入れする取出し口6を閉栓させるものである。かかる
キャップ3の外周面3bには、該キャップ3を回し易く
させるために、縦方向に沿って複数の凹条として形成さ
れるローレット7が形成されていている。
【0016】そして、上記キャップ3の内周面3aに
は、図4に示すように、上記雄ネジと螺合する雌ネジが
形成されている。かかる雌ネジは、連続的に配列された
複数の突起5a,5bからなる被螺合凸条5が、螺旋状
に間欠的に形成されている。すなわち、上記被螺合凸条
5は、図4(b)に示すように、それぞれの対角に一対
形成されており、且つ上記キャップ内周面3aの周囲長
の70%以下に形成されている。
【0017】本実施形態では、図4に示すように、巻き
数を2本とした被螺合凸条5を、所定距離(間欠部Kの
距離)を置いて間欠的に4つ形成してある。具体的に
は、図4(b)に示すように、上記被螺合凸条5の各突
起5a,5bの形成範囲角度θ4を5.8度、各突起5
a,5b間の隙間形成範囲角度θ5を1.7度、間欠部
Kの形成範囲角度θ6を31.7度として、該被螺合凸
条5を4箇所に形成した。つまり、被螺合凸条5は、次
なる計算式により上記キャップ内周面3aの周囲長の5
2%に形成されている。ネジ範囲は、隙間形成範囲が
1.7×7×4=47.6度であり、間欠部Kの形成範
囲が31.7×4=126.8度であるから、(360
−174.4)/360より0.52となり、52%と
なる。
【0018】上記被螺合凸条5は、上記キャップ内周面
3aの周囲長の3%以上70%以下が好ましく、19%
以上70%以下がさらに好ましい。ネジ範囲が70%を
越えると、ヒケが多くなり、また、キャップ3に計量し
て内容物を注いだ際に該キャップ3内に粉残り量が多く
なる。本実施形態において、上記被螺合凸条5を少なく
とも対角に一対形成すると、該被螺合凸条5は上記キャ
ップ内周面3aの周囲長の3%以上となる。
【0019】上記被螺合凸条5を構成する複数の突起5
a,5bは、図4に示すように、例えば円錐形状又は半
球形状とされている。このように、上記被螺合凸条5
を、所定距離を置いて縦列させた複数の突起5a,5b
により形成しているので、各突起5a,5b間の谷部に
は金型が接触することになり、該被螺合凸条5が形成さ
れる部分が該金型によって冷却される。そのため、被螺
合凸条5が形成される部分のヒケが抑えられると共に、
該被螺合凸条5が形成される部分の肉厚を薄くすること
ができる。その結果、キャップ3を成形するに際しての
樹脂量を減らすことができる。
【0020】また、本実施形態の容器においては、キャ
ップ3に残った粉をすり潰さないように、図2及び図3
に示すように、上記雄ネジの螺合凸条4と上記雌ネジの
被螺合凸条5を、断面状態において点接触させると共
に、接触点位置における螺合凸条4、被螺合凸条5のそ
れぞれの傾斜面の傾斜角度θ1,θ2を、θ1<θ2な
る関係となしている。このように、螺合凸条4と被螺合
凸条5を断面状態において点接触とすれば、密着性が良
くなり、キャップ3が不用意に開くことが無くなると共
に、線接触のものに比べてこれら螺合凸条4及び被螺合
凸条5のへたりが抑えられる。従って、キャップ3が不
用意に開くようなことはなく、取出し口6を確実に閉栓
させることができる。
【0021】また、本実施形態の容器では、図3に示す
ように、上記雌ネジの被螺合凸条5のネジ山角度θ3
を、80度以上100度以下としている。かかるネジ山
角度θ3が80度未満であると、キャップ3内に粉残り
量が多くなり、また、離型時の抵抗が大きくなってネジ
ダレし易くなり、その結果ネジ山高さが取れずオーバー
ランし易くなる。一方、ネジ山角度θ3が100度を越
えると、所望のネジ山高さにするには、ネジ幅を大きく
とることが必要であるが、上記雄ネジの螺合凸条4との
嵌合がし難くなる。ネジ幅が決まっている場合は、ネジ
山高さが高く取れなくなり、上記螺合凸条4と被螺合凸
条5とのかかり代が少なくなる。
【0022】ところで、上記キャップ3は、金型を用い
て射出成形により成形されるが、雌ネジ部は無理抜きに
より離型されて形成される。本実施形態のように、雌ネ
ジを複数の突起5a,5bで構成しているため、無理抜
き時の抵抗が少なくなり、該突起5a,5bがダレ難
い。また、通常雌ネジ部は金型をネジ回転式として離型
するが、本実施形態では、その必要がなく金型構造を簡
略化できると共に、離型に時間がかからず成形サイクル
の短縮が図れる。
【0023】上述のように構成された容器においては、
キャップ3に形成された雌ネジが上記条件の下に間欠的
且つ複数の突起5a,5bによって形成されているた
め、該キャップ3で計量して注ぐ際に、キャップ全周に
おけるどの位置からでも注ぐことができ、そのためネジ
部に内容物が溜まるようなことがない。つまり、間欠部
K及び突起5a,5b間の隙間から内容物が流れ出るこ
とになるため、ネジ部に内容物が溜まらない。また、雌
ネジ部に内容物が入り込んでも、すり潰す音を発生させ
ずに該キャップ3を容器口部1に容易に螺合させること
ができる。さらに、内容物を注いだ後に、キャップ3の
掃除がし易すくなる。
【0024】以上、本発明を適用した具体的な実施形態
について説明したが、本発明は上述の実施形態に制限さ
れることなく種々の変更が可能である。例えば、上述の
実施形態では、雌ネジを1条ネジとしたが、それ以上の
ネジ、すなわち多条ネジとしても同様の効果が得られ
る。また、本発明の容器は、液体または粉粒体を収納さ
せるボトルに限らず、内容物を収容する全ての容器に本
発明を適用することができる。また、上述の実施形態で
は、被螺合凸条5の巻き数を2つとしたが、3つ以上と
しても同様の効果が得られる。また、上述の実施形態で
は、それぞれの対角に一対の被螺合凸条5を形成した
が、被螺合凸条5は、少なくとも一つの対角に一対形成
されていれば良い。すなわち、一対の被螺合凸条5を一
つの対角に形成していれば良い。さらに、上記キャップ
内周面3aに形成した突起5a,5bを、図5に示すよ
うに、隣接間距離を大きくとるようにしてもよい。
【0025】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明によれば、キャップに計量した内容物を注ぐに際して
ネジ部に内容物が溜まることがなく、該ネジ部に内容物
が入り込んでもすり潰す音を発生させずに該キャップ
を、容器口部に容易に螺合させることができる。また、
雌ネジが形成される部分のヒケが抑えられキャップの肉
厚を薄くすることができると共に、金型構造の簡略化を
図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の容器を示すもので、キャップを容
器本体に螺合する前の状態を示す分解斜視図である。
【図2】本実施形態の容器を示すもので、キャップが容
器口部に嵌着された状態を示す要部拡大断面図である。
【図3】本実施形態の容器において、雄ネジと雌ネジの
螺合状態を示す要部拡大断面図である。
【図4】本実施形態の容器において、(a)はキャップ
の断面図、(b)はキャップを開口側より見た状態の平
面図である。
【図5】本発明を適用した容器の他の例を示すもので、
(a)はキャップの断面図、(b)はキャップを開口側
より見た状態の平面図である。
【符号の説明】
1 容器口部 1a 容器口部の外周面 2 容器本体 3 キャップ 4 螺合凸条 5a,5b 突起 5 被螺合凸条 6 取出し口 K 間欠部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器口部の外周面に雄ネジが形成された
    容器本体と、キャップ内周面に雌ネジが形成されたキャ
    ップとからなる容器において、 上記雄ネジは、螺旋状の螺合凸条として形成され、上記
    雌ネジは、連続的に配列された複数の突起からなる被螺
    合凸条が、螺旋状に間欠的に形成されており、 上記被螺合凸条は、少なくとも対角に一対形成されてお
    り、且つ上記キャップ内周面の周囲長の70%以下に形
    成されたことを特徴とする容器。
  2. 【請求項2】 上記雌ネジのネジ山角度が、80度以上
    100度以下であることを特徴とする請求項1記載の容
    器。
  3. 【請求項3】 上記雌ネジの条数は、1条以上であるこ
    とを特徴とする請求項1又は2記載の容器。
  4. 【請求項4】 上記突起が円錐形状であることを特徴と
    する請求項1〜3のいずれかに記載の容器。
  5. 【請求項5】 上記突起が半球形状であることを特徴と
    する請求項1〜3のいずれかに記載の容器。
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