JPH1170798A - エンボス化粧材 - Google Patents

エンボス化粧材

Info

Publication number
JPH1170798A
JPH1170798A JP24596897A JP24596897A JPH1170798A JP H1170798 A JPH1170798 A JP H1170798A JP 24596897 A JP24596897 A JP 24596897A JP 24596897 A JP24596897 A JP 24596897A JP H1170798 A JPH1170798 A JP H1170798A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pattern
embossed
resist
decorative material
conduit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP24596897A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaru Okamoto
優 岡本
Yoshiaki Kakinuma
良明 柿沼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP24596897A priority Critical patent/JPH1170798A/ja
Publication of JPH1170798A publication Critical patent/JPH1170798A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Shaping Of Tube Ends By Bending Or Straightening (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 薄いエンボス用基材を用いて、これまでの厚
い基材に深いエンボスを施したエンボス化粧材に匹敵す
る再現性、意匠性を有するエンボス化粧材の提供を目的
とする。 【解決手段】 基材の最表面に凹陥部からなる凹凸模様
が形成されてなる化粧材において、前記凹凸模様を構成
する個々の凹陥部の中の少なくとも一部の凹陥部の底部
の周辺に沿って該凹陥部の周囲の平面部の高度には達し
ない土手状部6よりなる輪郭線を設ける。また、好まし
くは前記凹陥部の内部に着色材4を充填する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンボス化粧材、
特に薄膜の基材を使用するのに好適なエンボス化粧材に
関する。
【0002】
【従来の技術】エンボス化粧材には種々なエンボスパタ
ーンが使用されるが、中でも木目柄の導管溝パターンは
エンボスパターンの代表的なものであり、天然木材の有
する木目導管断面をリアルに再現することによって質
感、高級感、意匠性を高めた化粧材が広く利用されてい
る。これらは、一般に木材板の木目導管断面に相当する
部分の凹凸模様がエンボスされたものである。導管溝の
外観をより天然のものに近づけるため、より好ましくは
エンボスによって形成された凹陥部にワイピング等の手
法によって濃度のある着色材(インキ等)が充填されて
いる。一般に、エンボス化粧材の製造に使用される従来
のエンボス版の版深(凸状部の高さといいかえてもよ
い)は、天然の導管溝の外観を再現するため100μm
以上ある。従ってエンボス時に使用される基材シートの
厚みは少なくとも100μmを必要としている。さら
に、近年、所謂、ダブリングエンボス(着色ベースシー
ト上に透明トップシートを熱融着で積層すると同時に透
明トップシートにエンボスする方法)が多用されるよう
になり、しかも、それに使用される透明トップシートを
熔融押出し成型し、インラインで冷却ローラーをエンボ
ス版としてエンボスを行う製造方法が実施されるように
なってきている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この場合、エンボス加
工が施されるトップシートには、押出し成型時の効率
性、材料コストの低減から、80μm以下の厚みが望ま
れている。従ってエンボス版の版深も80μm以下にせ
ざるを得ないが、単に版深を下げたのでは、エンボスに
よる意匠効果が弱まってしまうという問題がある。この
傾向は、オーク系の木目導管柄の場合に特に顕著であ
る。本発明は、前述の問題点に鑑みてなされたもので、
トップシートの厚みを下げ、浅い版深のエンボス版を使
用しても、これまでの厚いトップシートに深いエンボス
版を用いて製造されたエンボス化粧材の外観再現、意匠
性に匹敵するエンボス化粧材の提供を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
本発明では、基材の最表面に凹陥部からなる凹凸模様が
形成されてなる化粧材において、前記凹凸模様を構成す
る個々の凹陥部の中の少なくとも一部の凹陥部の底部の
周辺に沿って該凹陥部の周囲の平面部の高度には達しな
い土手状部よりなる輪郭線を設ける。また、好ましくは
前記凹陥部の内部に着色材を充填する。
【0005】
【発明の実施の形態】エンボス化粧材とは、エンボス加
工が施されたシート或いは板である。材料としては、通
常、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、
アクリル等の熱可塑性樹脂が用いられる。用途として
は、壁、床、天井等の建築物の内装材、扉、窓枠、手摺
等の建具、家電製品の筐体、箪笥等の家具、箱等の容
器、車両等の内装材、船舶内装材等であって、必要に応
じて更に任意の素材が裏打ちして使用される。また、本
発明が狙う凹凸模様(エンボスパターン)の代表的なも
のは、天然木材板を再現した木目柄に見られる木目導管
溝断面パターン(以下導管パターン)であるので、以下
導管パターンの場合について説明する。無論、本発明の
凹凸模様は、導管溝以外にもタイルや煉瓦配列の目地
溝、トラバーチン大理石の凹陥部、溝状の彫刻模様(唐
草文字等)等の場合にも適用が可能である。
【0006】図1は、天然木材板に見られる木目模様の
なかから導管溝が構成する導管パターンだけを抽出した
図柄の一例である。個々の導管パターンは、一見不規則
に見えるが、木材の導管を斜めにカットすることにより
略同一方向に延びる長楕円形である。従って、導管パタ
ーンのパターンモデルを図2のような楕円形をもって示
すことにする。
【0007】図2は、本発明によるエンボス化粧材が示
す視角的効果の説明図である。図2においては、分かり
やすくするために、本発明と従来の技術とを対比して示
している。図2(a)は、エンボス版シリンダーのシリ
ンダー面にレジスト感光液を塗布し、エンボスパターン
として導管パターンを焼き付け、次いで現像によって形
成されたレジストパターンR、R’であって、これら
は、非レジスト部分1とレジスト部分2とから成ってい
る。本発明によるエンボス化粧材のレジストパターンR
は、図2(a)の左図に示すように、エンボスパターン
の内側にエンボスパターンの輪郭に沿った細い線状のレ
ジスト部Aと細い線状の非レジスト部分Bが形成されて
いる。これに対し従来のレジストパターンR’は、単に
長楕円形のパターンであってパターンの周辺には何の加
工もされていない。この細い線状の非レジスト部分Bの
形成は、比較的広い短径を有するエンボスパターンRに
ついて可能である。細い導管ライン、ヘアーライン等の
エンボスパターンRについては本発明の適用は難しくな
るが、これら細線の場合のエンボスの深度は本来小さ
く、本発明の狙いからはずれるので、細線の扱いは従来
のままでよい。本発明が対象とする、長楕円状エンボス
パターンの短径を500〜1000μmとすると、最外
周の細いレジスト部分Aによる線幅は10〜20μm程
度であることが好ましく、細い非レジスト部分Bによる
線幅は10〜15μm程度が好ましい。レジストパター
ンRは後述するように、レーザー光によって出力される
モザイクパターンであり、レーザービーム径は凡そ5μ
mであって、5μmがモザイクパターンの最小単位であ
る。従って、5μm以下の微細な部分を有するレジスト
パターンRを形成することはできない。
【0008】以上のようなレジストパターンRは、図1
に示すような、木目模様から抽出された導管パターンの
原画像をCEPS(COLOR ELECTRONIC PREPRESS SYSTEM)
等のスキャナーによって電気信号として入力し、さらに
これをAD変換して2値化画像データとし、これを所定
の長楕円の短径を越える原画像パターンについてのみ、
いわゆる縁取りができるように組み込まれた特定な修正
プログラムに従って、図2(a)の左図の如きパターン
に対応するデジタル信号を作成し、これに基づいてレー
ザービーム走査による直接露光装置によってエンボスシ
リンダー面のレジスト感光層にレーザー光を出力するこ
とによって得られる。
【0009】図2(b)は、図2(a)のエンボスパタ
ーンのx−x’断面を示す。図2(b)に示すように、
エンボスシリンダーCの表面にはx−x’断面に応じた
レジスト層3が形成されている。銅のメッキ層からなる
エンボスシリンダーCの非レジスト部分1直下を従来の
ダイレクトエッチンググラビア製版と同じように塩化第
2鉄溶液で腐食すると、非レジスト部分1ではサイドエ
ッチングを伴いながら腐食が進行し、広い非レジスト部
分1ほど深く腐食され図2(c)に示すようなエンボス
版面形状が得られる。図2(c)左図において、残って
いるレジスト皮膜を取り除いた状態が、本発明に使用す
るエンボス版Eである。その表面には、必要に応じてク
ロムメッキを施して使用する。これに対し、従来のエン
ボスシリンダーC’の場合は、図2(c)右図に示すよ
うな略台形状の凸状部を有するエンボス版E’しか得ら
れない。従来の導管パターンのエンボスの場合、一般に
エンボス版E’における腐食深度d2は、100〜14
0μmに及ぶ。これに対し、本発明によるエンボス化粧
材の場合、腐食深度d1は、80〜110μm程度の深
度にとどめても十分な視角的再現性を得ることができ
る。
【0010】このようにして、得られたエンボス版E,
E’を用いて基材T、T’にエンボスして、さらにワイ
ピング等の方法によって黒褐色等暗色系のインキ4を充
填した状態を図2(d)に示す。従来の場合、上記の腐
食深度に対応すべく、基材T’の厚みD2は、導管部の
版深(=凸部の高さ)以上の100〜140μmの範囲
になければならなかったのに対し、本発明に使用する基
材Tの厚みD1は、80〜110μmと略80%の厚み
で済ますことができる。その理由を以下図2(d)に示
すエンボスによって成型された基材の凹陥部の断面形状
によって説明する。すなわち、本発明による基材のエン
ボスによる凹陥部の深度は従来のものに較べて浅く、ワ
イピングによって充填されるインキ4の量は少なくな
り、個々の凹陥部はもとより、凹陥部の集合で捕らえら
れる集合濃度(視感濃度)も若干低くなる。しかるに、
図2(d)に示すように、エンボスパターンRの周縁に
沿った内側に溝5が形成され、この中に充填されたイン
キ4による濃度の高い部分(細いレジスト部分Aに相当
する)とさらにその内側に形成される土手状突出部6
(細い非レジスト部分Bに相当する)による濃度の薄い
部分とにより濃度に高低差のある輪郭線が形成される。
この輪郭線が、基材におけるエンボスによって形成され
た凹陥部の低濃度にもかかわらず、エンボスパターンの
鮮鋭度(シャープネス)を高めて、コントラストのある
くっきりしたエンボスパターンに基づく画像を形成す
る。また、凹陥部にインキを充填しない場合において
も、導管溝に入射する光が土手状突出部6に遮られて作
られる陰影により、多少、程度は落ちるものの同様に視
角濃度に高低差のある輪郭線が形成されるため、やは
り、同様な視覚的効果を奏する。以上のような視覚に与
える効果によって、本発明による化粧シートは、厚みの
少ない基材を使用し、浅いエンボス深度にもかかわらず
天然木材が有する木目柄等の凹凸模様をリアルに、力強
く、立体的に、質感を持たせて再現することができる。
なお、必要に応じて、基材Tに絵柄を印刷したり、エン
ボスされた基材Tの表面に透明な塗膜を塗装してもよ
い。
【0011】
【発明の効果】本発明によれば、エンボスパターンに基
づく画像の周縁に濃度の高低差による輪郭線を設けるこ
とにより、全体の濃度が若干薄くても視覚的にそれをカ
バーすることができ、従来よりも薄手の基材を利用する
ことができ、薄膜のトップシートの押出し成型とインラ
インでダブリングエンボス加工を行った場合の如く、被
エンボス基材の膜厚が薄い場合においても、十分な、実
際の凹凸以上の視覚的凹凸を得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】天然木材に見られる木目模様のなかから導管溝
が構成する導管パターンだけを抽出した図柄の一例
【図2】本発明によるエンボス化粧材が示す視角的効果
の説明図
【符号の説明】
1 非レジスト部分 2 レジスト部分 3 レジスト層 4 インキ 5 溝 6 突起部 A 細いレジスト部分 B 細い非レジスト部分 C,C’シリンダー E,E’エンボス版 R,R’レジストパターン T,T’基材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材の最表面に凹陥部からなる凹凸模様
    が形成されてなる化粧材において、前記凹凸模様を構成
    する個々の凹陥部の中の少なくとも一部の凹陥部の底部
    の周辺に沿って該凹陥部の周囲の平面部の高度には達し
    ない土手状部よりなる輪郭線が設けられていることを特
    徴とするエンボス化粧材。
  2. 【請求項2】 前記凹陥部の内部に着色材が充填されて
    なることを特徴とする請求項1記載のエンボス化粧材。
JP24596897A 1997-08-28 1997-08-28 エンボス化粧材 Withdrawn JPH1170798A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24596897A JPH1170798A (ja) 1997-08-28 1997-08-28 エンボス化粧材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24596897A JPH1170798A (ja) 1997-08-28 1997-08-28 エンボス化粧材

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1170798A true JPH1170798A (ja) 1999-03-16

Family

ID=17141521

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24596897A Withdrawn JPH1170798A (ja) 1997-08-28 1997-08-28 エンボス化粧材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1170798A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1078318C (zh) * 1995-08-28 2002-01-23 东陶机器株式会社 多叶片径流式风扇和多叶片径流式风扇用叶轮的运转方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1078318C (zh) * 1995-08-28 2002-01-23 东陶机器株式会社 多叶片径流式风扇和多叶片径流式风扇用叶轮的运转方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2000038000A (ja) エンボス化粧材
JPH1170800A (ja) 化粧材
JPH11254898A (ja) エンボス化粧材
JP2000008538A (ja) エンボス化粧材
WO2019189407A1 (ja) 化粧材
JP3654936B2 (ja) エンボス版及びその製造方法
WO2019066026A1 (ja) 化粧材、及び該化粧材のための型
WO2019194202A1 (ja) 化粧材の製造方法
JP4612200B2 (ja) 化粧材
JPH1170798A (ja) エンボス化粧材
US20220332082A1 (en) Decorative material
JP2001277792A (ja) エンボス化粧材とその製造方法
JPH11147399A (ja) 木目エンボス化粧材
JP2000033799A (ja) エンボス化粧材
JPH11165497A (ja) エンボス化粧材
JP3253967B2 (ja) 木目導管溝の凹凸構造を再現した化粧材/エンボス版ならびにその作成方法および作成装置
JP4011699B2 (ja) エンボス化粧材の製造方法
JP7067203B2 (ja) 化粧材
JP3188313B2 (ja) 木目エンボス版の製造方法
JP2000006598A (ja) エンボス化粧材
JP7501730B2 (ja) 化粧材
JP2024075728A (ja) 化粧材
JPH1148697A (ja) エンボス化粧材
JP2000355197A (ja) エンボス化粧材
JP7402600B2 (ja) 化粧材

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20041102