JPH1170746A - 画像形成方法 - Google Patents
画像形成方法Info
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- JPH1170746A JPH1170746A JP10031116A JP3111698A JPH1170746A JP H1170746 A JPH1170746 A JP H1170746A JP 10031116 A JP10031116 A JP 10031116A JP 3111698 A JP3111698 A JP 3111698A JP H1170746 A JPH1170746 A JP H1170746A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 装置が大型化したり、処理時間が極端に長
くなることなく、受像層に形成された熱転写画像の保存
性が改良される技術を提供する。受像層の色味を劣化
させずに前記の課題を解決する技術を提供する。 【解決手段】 受像要素の受像層と、熱転写性色素を
含有するインクシートとを重ね合わせ、画像様に加熱し
て該色素を受像層に転写して画像を形成する方法におい
て、該受像層が金属イオン含有化合物を含有し、かつ該
インクシートが、該金属イオン含有化合物とキレート可
能な色素を含有する領域と、金属イオン含有化合物を含
有し熱転写性色素を含有しない領域とを繰り返し有し、
該インクシートの色素含有領域を画像様に加熱して該受
像層に形成した画像部に、更に金属イオン含有化合物含
有領域を加熱して該金属イオン含有化合物を転写する。
前記において、受像層が実質的に金属イオン含有化
合物を含有しない。
くなることなく、受像層に形成された熱転写画像の保存
性が改良される技術を提供する。受像層の色味を劣化
させずに前記の課題を解決する技術を提供する。 【解決手段】 受像要素の受像層と、熱転写性色素を
含有するインクシートとを重ね合わせ、画像様に加熱し
て該色素を受像層に転写して画像を形成する方法におい
て、該受像層が金属イオン含有化合物を含有し、かつ該
インクシートが、該金属イオン含有化合物とキレート可
能な色素を含有する領域と、金属イオン含有化合物を含
有し熱転写性色素を含有しない領域とを繰り返し有し、
該インクシートの色素含有領域を画像様に加熱して該受
像層に形成した画像部に、更に金属イオン含有化合物含
有領域を加熱して該金属イオン含有化合物を転写する。
前記において、受像層が実質的に金属イオン含有化
合物を含有しない。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクシートに含
有させた熱拡散性色素を熱転写によって受像層に画像様
に転写して形成する画像形成技術に関し、さらに詳しく
は、転写で形成された画像の安定性の改良技術に関す
る。
有させた熱拡散性色素を熱転写によって受像層に画像様
に転写して形成する画像形成技術に関し、さらに詳しく
は、転写で形成された画像の安定性の改良技術に関す
る。
【0002】
【従来の技術】カラー又はモノクロの画像の形成技術と
して、昇華性色素を含有するインクシートを受像要素の
受像層と対面させ、サーマルヘッド等で加熱して該受像
層に該昇華性色素を画像様に転写して画像を形成する技
術が知られている。
して、昇華性色素を含有するインクシートを受像要素の
受像層と対面させ、サーマルヘッド等で加熱して該受像
層に該昇華性色素を画像様に転写して画像を形成する技
術が知られている。
【0003】このような転写画像形成技術において、昇
華性色素としてポストキレート型の色素(ポストキレー
ト色素)を用い、金属イオン含有化合物(メタルソー
ス)と反応させて金属キレートを形成させたポストキレ
ート昇華画像は従来の昇華画像に比べて画期的に画像保
存性を向上させた。
華性色素としてポストキレート型の色素(ポストキレー
ト色素)を用い、金属イオン含有化合物(メタルソー
ス)と反応させて金属キレートを形成させたポストキレ
ート昇華画像は従来の昇華画像に比べて画期的に画像保
存性を向上させた。
【0004】ポストキレート昇華画像の画像保存性はイ
ンクシートから供給されたポストキレート色素が受像層
中のメタルソースと結合するキレート率が高い程画像保
存性は良くなることが知られている。
ンクシートから供給されたポストキレート色素が受像層
中のメタルソースと結合するキレート率が高い程画像保
存性は良くなることが知られている。
【0005】キレート率を高める方法として、転写で形
成された画像を恒温槽や別の加熱装置を使って高温で処
理する技術が提案されている(特開平4−89292号
公報、特願平5−258397号明細書)。しかし、こ
の方法には熱転写プリンタとは別の装置が必要になり、
装置が大型化する問題がある。
成された画像を恒温槽や別の加熱装置を使って高温で処
理する技術が提案されている(特開平4−89292号
公報、特願平5−258397号明細書)。しかし、こ
の方法には熱転写プリンタとは別の装置が必要になり、
装置が大型化する問題がある。
【0006】上記問題が解消される技術として、メタル
ソースとキレート錯体を形成することができる熱拡散性
色素を含有するインクシートから加熱転写で熱拡散性色
素受容層に形成された画像上にメタルソースを含有する
透明転写箔を転写する方法が提案されている(特開平5
−42774号公報)。しかし、この方法には、画像上
に透明箔が転写されるため、表面面質が変わってしまう
欠点、及び転写箔中のメタルソースが未結合の色素に効
率良く供給されないという欠点をもっている。キレート
率を高めるために受像層中のメタルソースの量を増やし
すぎると、メタルソースの色味が受像紙の白地の色調に
表れてしまい、染料などを添加して色調の調整をせねば
ならず、コスト的、白地の濃度的にも好ましくない。
ソースとキレート錯体を形成することができる熱拡散性
色素を含有するインクシートから加熱転写で熱拡散性色
素受容層に形成された画像上にメタルソースを含有する
透明転写箔を転写する方法が提案されている(特開平5
−42774号公報)。しかし、この方法には、画像上
に透明箔が転写されるため、表面面質が変わってしまう
欠点、及び転写箔中のメタルソースが未結合の色素に効
率良く供給されないという欠点をもっている。キレート
率を高めるために受像層中のメタルソースの量を増やし
すぎると、メタルソースの色味が受像紙の白地の色調に
表れてしまい、染料などを添加して色調の調整をせねば
ならず、コスト的、白地の濃度的にも好ましくない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記の事情に
基づいてなされたものである。すなわち、本発明の目的
は、装置が大型化したり、処理時間が極端に長くなるこ
となく、受像層に形成された熱転写画像の保存性が改良
される技術を提供することである。本発明のもう一つの
目的は、受像紙の色味を劣化させずに上記の目的を達成
する技術を提供することである。
基づいてなされたものである。すなわち、本発明の目的
は、装置が大型化したり、処理時間が極端に長くなるこ
となく、受像層に形成された熱転写画像の保存性が改良
される技術を提供することである。本発明のもう一つの
目的は、受像紙の色味を劣化させずに上記の目的を達成
する技術を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めの本発明の構成は下記(1)ないし(10)のいずれ
かである。
めの本発明の構成は下記(1)ないし(10)のいずれ
かである。
【0009】(1)受像層を有する受像要素の該受像層
と、色素を含有するインクシートとを重ね合わせ、加熱
装置で画像様に加熱して該インクシートの色素を受像層
に転写し該受像層に画像を形成する方法において、該受
像層が金属イオン含有化合物を含有し、かつ該インクシ
ートとして、金属イオン含有化合物とキレート可能な色
素を含有する色素含有領域と、金属イオン含有化合物を
含有し色素を実質的に含有しない金属イオン含有化合物
含有領域とが繰り返し形成されたインクシートを使用
し、該加熱装置で該インクシートの色素含有領域を画像
様に加熱して該受像層に該色素を画像様に転写して形成
した転写画像部に、更に該金属イオン含有化合物含有領
域が含有する金属イオン含有化合物を加熱転写すること
を特徴とする画像形成方法。
と、色素を含有するインクシートとを重ね合わせ、加熱
装置で画像様に加熱して該インクシートの色素を受像層
に転写し該受像層に画像を形成する方法において、該受
像層が金属イオン含有化合物を含有し、かつ該インクシ
ートとして、金属イオン含有化合物とキレート可能な色
素を含有する色素含有領域と、金属イオン含有化合物を
含有し色素を実質的に含有しない金属イオン含有化合物
含有領域とが繰り返し形成されたインクシートを使用
し、該加熱装置で該インクシートの色素含有領域を画像
様に加熱して該受像層に該色素を画像様に転写して形成
した転写画像部に、更に該金属イオン含有化合物含有領
域が含有する金属イオン含有化合物を加熱転写すること
を特徴とする画像形成方法。
【0010】(2)前記色素含有領域がイエロー色素を
含有する領域、マゼンタ色素を含有する領域、及びシア
ン色素を含有する領域であり、これらの色素含有領域の
次に金属イオン含有化合物含有領域が形成されているこ
とを特徴とする前記(1)に記載の画像形成方法。
含有する領域、マゼンタ色素を含有する領域、及びシア
ン色素を含有する領域であり、これらの色素含有領域の
次に金属イオン含有化合物含有領域が形成されているこ
とを特徴とする前記(1)に記載の画像形成方法。
【0011】(3)前記色素含有領域が黒色色素を含有
する領域であり、該領域の次に金属イオン含有化合物含
有領域が形成されていることを特徴とする前記(1)に
記載の画像形成方法。
する領域であり、該領域の次に金属イオン含有化合物含
有領域が形成されていることを特徴とする前記(1)に
記載の画像形成方法。
【0012】(4)前記色素含有領域がイエロー色素を
含有する領域、マゼンタ色素を含有する領域、シアン色
素を含有する領域及び黒色色素を含有する領域であり、
これらの色素含有領域の次に金属イオン含有化合物含有
領域が形成されていることを特徴とする前記(1)に記
載の画像形成方法。
含有する領域、マゼンタ色素を含有する領域、シアン色
素を含有する領域及び黒色色素を含有する領域であり、
これらの色素含有領域の次に金属イオン含有化合物含有
領域が形成されていることを特徴とする前記(1)に記
載の画像形成方法。
【0013】(5)受像層を有する受像要素の該受像層
と、色素を含有するインクシートとを重ね合わせ、加熱
装置で画像様に加熱して該インクシートの色素を受像層
に転写し該受像層に画像を形成する方法において、該受
像層が実質的に金属イオン含有化合物を含有せず、該イ
ンクシートとして、金属イオン含有化合物とキレート可
能な色素を含有する色素含有領域と、金属イオン含有化
合物を含有し色素を実質的に含有しない金属イオン含有
化合物含有領域とが繰り返し形成されたインクシートを
使用し、該加熱装置で該インクシートの色素含有領域を
画像様に加熱して該受像層に該色素を画像様に転写して
形成した転写画像部に、更に該金属イオン含有化合物含
有領域が含有する金属イオン含有化合物を加熱転写する
ことを特徴とする画像形成方法。
と、色素を含有するインクシートとを重ね合わせ、加熱
装置で画像様に加熱して該インクシートの色素を受像層
に転写し該受像層に画像を形成する方法において、該受
像層が実質的に金属イオン含有化合物を含有せず、該イ
ンクシートとして、金属イオン含有化合物とキレート可
能な色素を含有する色素含有領域と、金属イオン含有化
合物を含有し色素を実質的に含有しない金属イオン含有
化合物含有領域とが繰り返し形成されたインクシートを
使用し、該加熱装置で該インクシートの色素含有領域を
画像様に加熱して該受像層に該色素を画像様に転写して
形成した転写画像部に、更に該金属イオン含有化合物含
有領域が含有する金属イオン含有化合物を加熱転写する
ことを特徴とする画像形成方法。
【0014】(6)前記色素含有領域がイエロー色素を
含有する領域、マゼンタ色素を含有する領域、及びシア
ン色素を含有する領域であり、これらの色素含有領域の
次に金属イオン含有化合物含有領域が形成されているこ
とを特徴とする前記(5)に記載の画像形成方法。
含有する領域、マゼンタ色素を含有する領域、及びシア
ン色素を含有する領域であり、これらの色素含有領域の
次に金属イオン含有化合物含有領域が形成されているこ
とを特徴とする前記(5)に記載の画像形成方法。
【0015】(7)前記色素含有領域が黒色色素を含有
する領域であり、該領域の次に金属イオン含有化合物含
有領域が形成されていることを特徴とする前記(5)に
記載の画像形成方法。
する領域であり、該領域の次に金属イオン含有化合物含
有領域が形成されていることを特徴とする前記(5)に
記載の画像形成方法。
【0016】(8)前記色素含有領域がイエロー色素を
含有する領域、マゼンタ色素を含有する領域、シアン色
素を含有する領域及び黒色色素を含有する領域であり、
これらの色素含有領域の次に金属イオン含有化合物含有
領域が形成されていることを特徴とする前記(5)に記
載の画像形成方法。
含有する領域、マゼンタ色素を含有する領域、シアン色
素を含有する領域及び黒色色素を含有する領域であり、
これらの色素含有領域の次に金属イオン含有化合物含有
領域が形成されていることを特徴とする前記(5)に記
載の画像形成方法。
【0017】(9)受像層及び/又はインクシートが離
型剤を含有することを特徴とする前記(1)〜(8)の
いずれか1項に記載の画像形成方法。
型剤を含有することを特徴とする前記(1)〜(8)の
いずれか1項に記載の画像形成方法。
【0018】(10)加熱装置がサーマルヘッドであ
り、かつ同一のサーマルヘッドで受像層への昇華性色素
の転写と金属イオン含有化合物の転写を行うことを特徴
とする前記(1)〜(9)のいずれか1項に記載の画像
形成方法。
り、かつ同一のサーマルヘッドで受像層への昇華性色素
の転写と金属イオン含有化合物の転写を行うことを特徴
とする前記(1)〜(9)のいずれか1項に記載の画像
形成方法。
【0019】以下に本発明について詳述する。
【0020】本発明の受像要素は、支持体と、支持体の
表面に形成される受像層から少なくとも構成される。
表面に形成される受像層から少なくとも構成される。
【0021】受像要素の支持体としては、例えば紙、コ
ート紙及び合成紙(ポリエチレン、ポリプロピレン、ポ
リスチレン等と紙とをはり合せた複合材料)等の各種紙
類、塩化ビニル系樹脂シート、ABS樹脂シート、ポリ
エチレンテレフタレートベースフィルム、ポリエチレン
ナフタレートベースフィルム等の各種プラスチックフィ
ルムないしシート、各種の金属で形成されたフィルムな
いしシート、各種のセラミックス類で形成されたフィル
ムないしシート等を挙げることができる。
ート紙及び合成紙(ポリエチレン、ポリプロピレン、ポ
リスチレン等と紙とをはり合せた複合材料)等の各種紙
類、塩化ビニル系樹脂シート、ABS樹脂シート、ポリ
エチレンテレフタレートベースフィルム、ポリエチレン
ナフタレートベースフィルム等の各種プラスチックフィ
ルムないしシート、各種の金属で形成されたフィルムな
いしシート、各種のセラミックス類で形成されたフィル
ムないしシート等を挙げることができる。
【0022】金属やセラミックス以外の素材で支持体を
形成する場合、特に前記合成紙で支持体を形成すると
き、支持体中には、後の工程で形成される画像の鮮明性
を高めるために、白色顔料(例えばチタンホワイト、炭
酸マグネシウム、酸化亜鉛、硫酸バリウム、シリカ、タ
ルク、クレー、炭酸カルシウム等)が添加されているこ
とが好ましい。支持体の厚みは、通常20〜1000μ
mが適当であり、好ましくは20〜800μmである。
形成する場合、特に前記合成紙で支持体を形成すると
き、支持体中には、後の工程で形成される画像の鮮明性
を高めるために、白色顔料(例えばチタンホワイト、炭
酸マグネシウム、酸化亜鉛、硫酸バリウム、シリカ、タ
ルク、クレー、炭酸カルシウム等)が添加されているこ
とが好ましい。支持体の厚みは、通常20〜1000μ
mが適当であり、好ましくは20〜800μmである。
【0023】受像層は、インクシートのインク層から、
加熱により拡散してくる色素を受容することができる限
り特に制限がなく、基本的にバインダー及び各種の添加
剤で形成される。支持体の表面に受像層を形成する方法
としては、受像層を形成する成分を溶媒に分散あるいは
溶解してなる受像層用塗工液を調製し、その受像層用塗
工液を前記支持体の表面に塗布し、乾燥する塗工法、あ
るいは前記受像層を形成する成分を有する混合物を溶融
押出し、支持体の表面にラミネートするラミネート法等
を挙げることができる。支持体の表面に形成される受像
層の厚みは、一般に0.5〜50μm、好ましくは1〜
20μm程度である。
加熱により拡散してくる色素を受容することができる限
り特に制限がなく、基本的にバインダー及び各種の添加
剤で形成される。支持体の表面に受像層を形成する方法
としては、受像層を形成する成分を溶媒に分散あるいは
溶解してなる受像層用塗工液を調製し、その受像層用塗
工液を前記支持体の表面に塗布し、乾燥する塗工法、あ
るいは前記受像層を形成する成分を有する混合物を溶融
押出し、支持体の表面にラミネートするラミネート法等
を挙げることができる。支持体の表面に形成される受像
層の厚みは、一般に0.5〜50μm、好ましくは1〜
20μm程度である。
【0024】受像層用のバインダーとしては、塩化ビニ
ル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリカーボネート系樹
脂、アクリル系樹脂、ポリビニルアセタール系樹脂及び
各種の耐熱性樹脂などさまざまのバインダーを使用する
ことができる。バインダーの種類の選択は任意である
が、画像保存性などの点において、ポリビニルアセター
ル系樹脂又は塩化ビニル系樹脂が好ましい。前記ポリビ
ニルアセタール系樹脂としては、ポリビニルアセトアセ
タール樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリビニルホ
ルマール樹脂などがあげられる。前記塩化ビニル系樹脂
としては、ポリ塩化ビニル樹脂と塩化ビニル共重合体と
を挙げることができる。この塩化ビニル共重合体として
は、塩化ビニルをモノマーユニットとして50モル%以
上の割合で含有する塩化ビニルと他のコモノマーとの共
重合体を挙げることができる。前記ポリビニルアセター
ル系樹脂、塩化ビニル系樹脂の他に、ポリエステル系樹
脂も熱転写用の受像層として好適に用いることができ
る。ポリエステル系樹脂としては、例えば、ポリエチレ
ンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、特開
昭58−188695号公報、特開昭62−24469
6号公報に記載されている化合物を挙げることができ
る。また、ポリカーボネート系樹脂としては、たとえ
ば、特開昭62−169694号公報に記載の各種の化
合物を使用することができる。アクリル系樹脂として
は、例えばポリアクリルエステルを挙げることができ
る。耐熱性樹脂としては耐熱性がよく、極度に軟化点あ
るいはガラス転移点(Tg)の低い樹脂でなく、前記塩
化ビニル系樹脂と適度に相溶し、実質的に無色である限
り公知の各種の耐熱性樹脂を使用することができる。こ
こで言う「耐熱性」とは耐熱保存した場合に樹脂そのも
のが黄変などの着色を起こさず、物理的強度が極端に劣
化しないことを指す。前記耐熱性樹脂は軟化点が30〜
200℃、特にTgが50〜150℃であるのが好まし
い。軟化点が30℃未満であると、熱転写性色素の転写
を行う際、インクシートと受像層とが融着を起こすこと
があるので好ましくない。軟化点が200℃を越えると
受像層の感度が低下して好ましくない。上記条件を満た
す耐熱性樹脂としてはフェノール樹脂、メラミン樹脂、
ユリア樹脂、ケトン樹脂などがあげられるが、中でも尿
素アルデヒド樹脂、ケトン樹脂が特に好ましい。尿素ア
ルデヒド樹脂は尿素とアルデヒド類(主としてホルムア
ルデヒド)との縮合により得られるものであり、ケトン
樹脂はケトンとホルムアルデヒドとの縮合反応によって
得られる。
ル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリカーボネート系樹
脂、アクリル系樹脂、ポリビニルアセタール系樹脂及び
各種の耐熱性樹脂などさまざまのバインダーを使用する
ことができる。バインダーの種類の選択は任意である
が、画像保存性などの点において、ポリビニルアセター
ル系樹脂又は塩化ビニル系樹脂が好ましい。前記ポリビ
ニルアセタール系樹脂としては、ポリビニルアセトアセ
タール樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリビニルホ
ルマール樹脂などがあげられる。前記塩化ビニル系樹脂
としては、ポリ塩化ビニル樹脂と塩化ビニル共重合体と
を挙げることができる。この塩化ビニル共重合体として
は、塩化ビニルをモノマーユニットとして50モル%以
上の割合で含有する塩化ビニルと他のコモノマーとの共
重合体を挙げることができる。前記ポリビニルアセター
ル系樹脂、塩化ビニル系樹脂の他に、ポリエステル系樹
脂も熱転写用の受像層として好適に用いることができ
る。ポリエステル系樹脂としては、例えば、ポリエチレ
ンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、特開
昭58−188695号公報、特開昭62−24469
6号公報に記載されている化合物を挙げることができ
る。また、ポリカーボネート系樹脂としては、たとえ
ば、特開昭62−169694号公報に記載の各種の化
合物を使用することができる。アクリル系樹脂として
は、例えばポリアクリルエステルを挙げることができ
る。耐熱性樹脂としては耐熱性がよく、極度に軟化点あ
るいはガラス転移点(Tg)の低い樹脂でなく、前記塩
化ビニル系樹脂と適度に相溶し、実質的に無色である限
り公知の各種の耐熱性樹脂を使用することができる。こ
こで言う「耐熱性」とは耐熱保存した場合に樹脂そのも
のが黄変などの着色を起こさず、物理的強度が極端に劣
化しないことを指す。前記耐熱性樹脂は軟化点が30〜
200℃、特にTgが50〜150℃であるのが好まし
い。軟化点が30℃未満であると、熱転写性色素の転写
を行う際、インクシートと受像層とが融着を起こすこと
があるので好ましくない。軟化点が200℃を越えると
受像層の感度が低下して好ましくない。上記条件を満た
す耐熱性樹脂としてはフェノール樹脂、メラミン樹脂、
ユリア樹脂、ケトン樹脂などがあげられるが、中でも尿
素アルデヒド樹脂、ケトン樹脂が特に好ましい。尿素ア
ルデヒド樹脂は尿素とアルデヒド類(主としてホルムア
ルデヒド)との縮合により得られるものであり、ケトン
樹脂はケトンとホルムアルデヒドとの縮合反応によって
得られる。
【0025】受像層のバインダーとして、さらに下記の
ような樹脂を用いることができる。
ような樹脂を用いることができる。
【0026】ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹
脂、前記以外のハロゲン化ビニル樹脂(ポリ塩化ビニリ
デン等)、前記以外のビニルポリマー(ポリ酢酸ビニル
等)、ポリスチレン系樹脂、ポリアミド系樹脂、エチレ
ンやプロピレン等のオレフィンと他のビニルモノマーと
の共重合体系樹脂、アイオノマー、セルロースジアセテ
ート等のセルロース系樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリイ
ミド樹脂、エポキシ樹脂等。
脂、前記以外のハロゲン化ビニル樹脂(ポリ塩化ビニリ
デン等)、前記以外のビニルポリマー(ポリ酢酸ビニル
等)、ポリスチレン系樹脂、ポリアミド系樹脂、エチレ
ンやプロピレン等のオレフィンと他のビニルモノマーと
の共重合体系樹脂、アイオノマー、セルロースジアセテ
ート等のセルロース系樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリイ
ミド樹脂、エポキシ樹脂等。
【0027】特開平5−246152号公報に記載のポ
リカーボネート樹脂と芳香族ポリエステル樹脂との併
用;特開平5−246151号公報に記載のカルボキシ
ル基を含有するポリビニルアセタール系樹脂、該カルボ
キシル基を構成する成分がカルボキシル基含有付加重合
性モノマーである上記ポリビニルアセタール系樹脂、該
カルボキシル基を含有するモノマー単位が上記ポリビニ
ルアセタール系樹脂の0.5〜20重量%である樹脂;
特開平5−246150号公報に記載のエポキシ基を含
有する塩化ビニル系共重合体樹脂;特開平5−1317
58号公報に記載のランダム−コ−ポリカーボネート樹
脂;特開平5−64978号公報に記載のジオール成分
又は酸成分の少なくとも一方が脂環族化合物を含むポリ
エステル樹脂、該脂環族化合物が、トリシクロデカンジ
メタノール、シクロヘキサンジカルボン酸、シクロヘキ
サンジメタノール又はシクロヘキサンジオールであるポ
リエステル樹脂(該樹脂により、画像の耐光性、耐指紋
性、耐可塑性等の耐久性が向上する);特開平4−29
9187号公報に記載のイソホロジンアミン成分とする
ポリアミド樹脂、該樹脂の分子量が5000〜2000
0の範囲であり、軟化点が50〜170℃である樹脂;
特開平4−347690号公報に記載の疎水性樹脂液か
らなる水性樹脂;特開平4−299188号公報に記載
のアミン価が3以下のポリアミド樹脂、分子量が500
0〜20000の範囲であり、軟化点が50〜170℃
である上記ポリアミド樹脂、酸成分がダイマー酸、プロ
ピオン酸、アジピン酸又はアゼライン酸から選ばれる上
記ポリアミド樹脂;特開平4−299184号公報に記
載のポリウレタン樹脂及びポリエステル樹脂;特開平4
−223194号公報に記載の塗膜形成能又はフィルム
形成能を有する高分子物質、該高分子物質とB1及び/
又はB2成分を含有する組成物の硬化物;特開平4−1
31287号に記載の合成樹脂;特開平4−43082
号公報に記載のウレタン変性ポリエステル樹脂;特開平
4−135794号公報に記載の平均重合度400以下
の塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体;特開平2−107
485号公報に記載の、酸価が2以上の酸性樹脂、例え
ば次のような酸変性樹脂:(イ)エステル結合を有する
もの、例えばポリエステル樹脂、ポリアクリル酸エステ
ル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、
スチレンアクリレート樹脂、ビニルトルエンアクリレー
ト樹脂、(ロ)ウレタン結合を有するもの、例えばポリ
ウレタン樹脂等、(ハ)アミド結合を有するもの、例え
ば、ポリアミド樹脂(ナイロン)、(ニ)尿素結合を有
するもの、例えば尿素樹脂等、(ホ)その他極性の高い
結合を有するもの、例えば、ポリカプロラクトン樹脂、
ポリスチレン樹脂、ポリアクリロニトリル樹脂等(これ
らのうちで特に好適なものはポリエステル系樹脂であ
る);特開平2−107485号公報に記載の、熱可塑
性樹脂と、反応官能基(メラミン骨格、尿素骨格、ベン
ゾグアナミン骨格又はグリコールウリル骨格を有するア
ミノ樹脂と、イソシアネート化合物)を有する少なくと
も2種以上の化合物(メラミン骨格、尿素骨格、ベンゾ
グアナミン骨格又はグリコールウリル骨格を有するアミ
ノ樹脂と、イソシアネート化合物等)との反応物;特開
平7−40670号公報に記載の、数平均分子量150
00以下の熱可塑性樹脂(製造時における速乾性に優
れ、かつ画像形成時における熱転写シートとの剥離性、
発色濃度、鮮明性に優れる)、及び該熱可塑性樹脂とし
て、受像層のバインダーの5〜100重量%の塩化ビニ
ルスチレン系共重合体(塩化ビニルアクリルスチレン共
重合体、塩化ビニル酢酸ビニルアクリルスチレン共重合
体、塩化ビニル酢酸ビニルスチレン共重合体、塩化ビニ
ルブチルアクリルスチレン共重合体、塩化ビニルブチル
アクリル共重合体、塩化ビニルメタクリルスチレン共重
合体、塩化ビニル酢酸ビニルメタクリルスチレン共重合
体、塩化ビニルブチルアクリルメタクリルスチレン共重
合体、塩化ビニル酢酸ビニルブチルアクリルメタクリル
スチレン共重合体等);特開平5−270151号公報
に記載の、アルデヒド変性ビニルアルコール樹脂と数平
均分子量1万以下のポリエステル樹脂(効果:画像の濃
度、耐光性、耐指紋性、熱可塑性等の耐久性の向上)、
アルデヒド変性ビニルアルコール樹脂のアルデヒド変性
率が30〜50%である上記ポリエステル樹脂、アルデ
ヒド変性ビニルアルコール樹脂の平均重合度が200〜
3000である上記ポリエステル樹脂、上記ポリエステ
ル樹脂のポリオール成分及び/又は酸成分の少なくとも
1部が脂環族化合物である上記ポリエステル樹脂、アル
デヒド変性がホルマリン、アセトアルデヒド又はブチル
アルデヒド(特に好ましくは、アセトアルデヒド又はブ
チルアルデヒド)である上記ポリエステル樹脂;特開平
6−115272号公報に記載の、引張強さ200kg
/cm2以上の樹脂(効果:受像層のクラック発生の防
止、例えば、ポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹
脂、ブチラール系樹脂、ポリプロピレン等のポリオレフ
ィン系樹脂、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル・酢酸ビニル
共重合体系樹脂、アイオノマー、セルロースジアセテー
ト等のセルロース系樹脂、ポリカーボネート等(特に好
ましいものはポリエステル系樹脂及び塩化ビニル・酢酸
ビニル共重合体系樹脂);特開平6−79974号公報
に記載の、ポリビニルアルコールと、−100〜20℃
のガラス転移温度を有するとともに極性基を有する合成
樹脂のエマルジョンとの混合物;特開平6−79974
号公報に記載の、溶剤に不〜難溶性のポリエステル樹脂
水性分散物と該ポリエステル樹脂以外の熱可塑性樹脂の
水性分散物との混合物;特開平6−15966号公報に
記載の、ポリオキシアルキレンポリオールと有機ポリイ
ソシアネートとの反応生成物;特開昭58−21539
8号公報、特開昭61−199997号公報、特開平2
−178089号公報、特開平2−86494号公報に
記載のポリエステル系樹脂とポリイソシアネートとの反
応生成物;特開平1−160681号公報、特開平1−
123794号公報、特開平3−126587号公報に
記載の活性水素を持つ塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体
とポリイソシアネートとの反応生成物;特開平6−86
46号公報に記載の、水酸基含有熱可塑性樹脂、例え
ば、ポリビニルアセタール樹脂、ポリビニルアルコール
単位の含有量が5〜50重量%である上記ポリビニルア
セタール樹脂、塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体、ポリ
ビニルアルコール単位の含有量が1〜30重量%である
上記塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体樹脂、ポリエステ
ル、部分鹸化ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル
共重合体の部分又は完全鹸化物、アクリル樹脂、ポリウ
レタン樹脂等,特に好適なものはポリビニルアセタール
樹脂及び塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体,好ましいポ
リビニルアセタール樹脂は、ポリビニルホルマール樹
脂、ポリビニルアセトアセタール樹脂及びポリビニルブ
チラール樹脂(効果:上記樹脂と架橋剤とからなる架橋
物は離型性に優れ、かつ発色濃度、鮮明性、各種耐久性
及び非エンボス性に優れる);特開平5−294076
号公報に記載の、ポリビニルアルコール単位の含有量が
10重量%以上(又は10〜50重量%)であるポリビ
ニルアセタール樹脂、重合度が100〜10000であ
る上記ポリビニルアセタール樹脂等。
リカーボネート樹脂と芳香族ポリエステル樹脂との併
用;特開平5−246151号公報に記載のカルボキシ
ル基を含有するポリビニルアセタール系樹脂、該カルボ
キシル基を構成する成分がカルボキシル基含有付加重合
性モノマーである上記ポリビニルアセタール系樹脂、該
カルボキシル基を含有するモノマー単位が上記ポリビニ
ルアセタール系樹脂の0.5〜20重量%である樹脂;
特開平5−246150号公報に記載のエポキシ基を含
有する塩化ビニル系共重合体樹脂;特開平5−1317
58号公報に記載のランダム−コ−ポリカーボネート樹
脂;特開平5−64978号公報に記載のジオール成分
又は酸成分の少なくとも一方が脂環族化合物を含むポリ
エステル樹脂、該脂環族化合物が、トリシクロデカンジ
メタノール、シクロヘキサンジカルボン酸、シクロヘキ
サンジメタノール又はシクロヘキサンジオールであるポ
リエステル樹脂(該樹脂により、画像の耐光性、耐指紋
性、耐可塑性等の耐久性が向上する);特開平4−29
9187号公報に記載のイソホロジンアミン成分とする
ポリアミド樹脂、該樹脂の分子量が5000〜2000
0の範囲であり、軟化点が50〜170℃である樹脂;
特開平4−347690号公報に記載の疎水性樹脂液か
らなる水性樹脂;特開平4−299188号公報に記載
のアミン価が3以下のポリアミド樹脂、分子量が500
0〜20000の範囲であり、軟化点が50〜170℃
である上記ポリアミド樹脂、酸成分がダイマー酸、プロ
ピオン酸、アジピン酸又はアゼライン酸から選ばれる上
記ポリアミド樹脂;特開平4−299184号公報に記
載のポリウレタン樹脂及びポリエステル樹脂;特開平4
−223194号公報に記載の塗膜形成能又はフィルム
形成能を有する高分子物質、該高分子物質とB1及び/
又はB2成分を含有する組成物の硬化物;特開平4−1
31287号に記載の合成樹脂;特開平4−43082
号公報に記載のウレタン変性ポリエステル樹脂;特開平
4−135794号公報に記載の平均重合度400以下
の塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体;特開平2−107
485号公報に記載の、酸価が2以上の酸性樹脂、例え
ば次のような酸変性樹脂:(イ)エステル結合を有する
もの、例えばポリエステル樹脂、ポリアクリル酸エステ
ル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、
スチレンアクリレート樹脂、ビニルトルエンアクリレー
ト樹脂、(ロ)ウレタン結合を有するもの、例えばポリ
ウレタン樹脂等、(ハ)アミド結合を有するもの、例え
ば、ポリアミド樹脂(ナイロン)、(ニ)尿素結合を有
するもの、例えば尿素樹脂等、(ホ)その他極性の高い
結合を有するもの、例えば、ポリカプロラクトン樹脂、
ポリスチレン樹脂、ポリアクリロニトリル樹脂等(これ
らのうちで特に好適なものはポリエステル系樹脂であ
る);特開平2−107485号公報に記載の、熱可塑
性樹脂と、反応官能基(メラミン骨格、尿素骨格、ベン
ゾグアナミン骨格又はグリコールウリル骨格を有するア
ミノ樹脂と、イソシアネート化合物)を有する少なくと
も2種以上の化合物(メラミン骨格、尿素骨格、ベンゾ
グアナミン骨格又はグリコールウリル骨格を有するアミ
ノ樹脂と、イソシアネート化合物等)との反応物;特開
平7−40670号公報に記載の、数平均分子量150
00以下の熱可塑性樹脂(製造時における速乾性に優
れ、かつ画像形成時における熱転写シートとの剥離性、
発色濃度、鮮明性に優れる)、及び該熱可塑性樹脂とし
て、受像層のバインダーの5〜100重量%の塩化ビニ
ルスチレン系共重合体(塩化ビニルアクリルスチレン共
重合体、塩化ビニル酢酸ビニルアクリルスチレン共重合
体、塩化ビニル酢酸ビニルスチレン共重合体、塩化ビニ
ルブチルアクリルスチレン共重合体、塩化ビニルブチル
アクリル共重合体、塩化ビニルメタクリルスチレン共重
合体、塩化ビニル酢酸ビニルメタクリルスチレン共重合
体、塩化ビニルブチルアクリルメタクリルスチレン共重
合体、塩化ビニル酢酸ビニルブチルアクリルメタクリル
スチレン共重合体等);特開平5−270151号公報
に記載の、アルデヒド変性ビニルアルコール樹脂と数平
均分子量1万以下のポリエステル樹脂(効果:画像の濃
度、耐光性、耐指紋性、熱可塑性等の耐久性の向上)、
アルデヒド変性ビニルアルコール樹脂のアルデヒド変性
率が30〜50%である上記ポリエステル樹脂、アルデ
ヒド変性ビニルアルコール樹脂の平均重合度が200〜
3000である上記ポリエステル樹脂、上記ポリエステ
ル樹脂のポリオール成分及び/又は酸成分の少なくとも
1部が脂環族化合物である上記ポリエステル樹脂、アル
デヒド変性がホルマリン、アセトアルデヒド又はブチル
アルデヒド(特に好ましくは、アセトアルデヒド又はブ
チルアルデヒド)である上記ポリエステル樹脂;特開平
6−115272号公報に記載の、引張強さ200kg
/cm2以上の樹脂(効果:受像層のクラック発生の防
止、例えば、ポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹
脂、ブチラール系樹脂、ポリプロピレン等のポリオレフ
ィン系樹脂、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル・酢酸ビニル
共重合体系樹脂、アイオノマー、セルロースジアセテー
ト等のセルロース系樹脂、ポリカーボネート等(特に好
ましいものはポリエステル系樹脂及び塩化ビニル・酢酸
ビニル共重合体系樹脂);特開平6−79974号公報
に記載の、ポリビニルアルコールと、−100〜20℃
のガラス転移温度を有するとともに極性基を有する合成
樹脂のエマルジョンとの混合物;特開平6−79974
号公報に記載の、溶剤に不〜難溶性のポリエステル樹脂
水性分散物と該ポリエステル樹脂以外の熱可塑性樹脂の
水性分散物との混合物;特開平6−15966号公報に
記載の、ポリオキシアルキレンポリオールと有機ポリイ
ソシアネートとの反応生成物;特開昭58−21539
8号公報、特開昭61−199997号公報、特開平2
−178089号公報、特開平2−86494号公報に
記載のポリエステル系樹脂とポリイソシアネートとの反
応生成物;特開平1−160681号公報、特開平1−
123794号公報、特開平3−126587号公報に
記載の活性水素を持つ塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体
とポリイソシアネートとの反応生成物;特開平6−86
46号公報に記載の、水酸基含有熱可塑性樹脂、例え
ば、ポリビニルアセタール樹脂、ポリビニルアルコール
単位の含有量が5〜50重量%である上記ポリビニルア
セタール樹脂、塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体、ポリ
ビニルアルコール単位の含有量が1〜30重量%である
上記塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体樹脂、ポリエステ
ル、部分鹸化ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル
共重合体の部分又は完全鹸化物、アクリル樹脂、ポリウ
レタン樹脂等,特に好適なものはポリビニルアセタール
樹脂及び塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体,好ましいポ
リビニルアセタール樹脂は、ポリビニルホルマール樹
脂、ポリビニルアセトアセタール樹脂及びポリビニルブ
チラール樹脂(効果:上記樹脂と架橋剤とからなる架橋
物は離型性に優れ、かつ発色濃度、鮮明性、各種耐久性
及び非エンボス性に優れる);特開平5−294076
号公報に記載の、ポリビニルアルコール単位の含有量が
10重量%以上(又は10〜50重量%)であるポリビ
ニルアセタール樹脂、重合度が100〜10000であ
る上記ポリビニルアセタール樹脂等。
【0028】なお、受像層の形成に際しては、上述した
各種の樹脂はその反応活性点を利用して(反応活性点が
無い場合はそれを樹脂に付与する。)、放射線、熱、湿
気、触媒等により架橋もしくは硬化してもよい。その場
合には、エポキシ、アクリルの如き放射線活性モノマー
や、イソシアナートの如き架橋剤を用いることができ、
それらのモノマーや架橋剤は受像層中にそのまま添加し
てもよいし、マイクロカプセルに封入したものでもよ
い。
各種の樹脂はその反応活性点を利用して(反応活性点が
無い場合はそれを樹脂に付与する。)、放射線、熱、湿
気、触媒等により架橋もしくは硬化してもよい。その場
合には、エポキシ、アクリルの如き放射線活性モノマー
や、イソシアナートの如き架橋剤を用いることができ、
それらのモノマーや架橋剤は受像層中にそのまま添加し
てもよいし、マイクロカプセルに封入したものでもよ
い。
【0029】本発明において、受像層は、バインダーの
他に色素と金属キレートを形成し得る金属イオン含有化
合物(以下「メタルソース」と記す)を含有してもよ
い。受像層にメタルソースを含有させ、かつインクシー
トの色素含有領域に含有させる色素としてメタルソース
とキレート可能な色素(以下「ポストキレート色素」と
記す)を用いると、形成された色素画像は、高転写濃
度、高画像保存性、特に滲み防止に優れた効果を発揮で
きる。メタルソースとしては、金属イオンの無機又は有
機の塩及び金属錯体が挙げられ、中でも有機酸の塩及び
錯体が好ましい。金属としては、周期律表の第I〜第VI
II族に属する1価及び多価の金属が挙げられるが、中で
もAl,Co,Cr,Cu,Fe,Mg,Mn,Mo,
Ni,Sn,Ti及びZnが好ましく、特にNi,C
u,Cr,Co及びZnが好ましい。メタルソースの具
体例としては、Ni2+,Cu2+,Cr2+,Co2+及びZ
n2+と酢酸やステアリン酸等の脂肪族の塩、或いは安息
香酸、サルチル酸等の芳香族カルボン酸の塩等が挙げら
れる。また、下記一般式(1)で表される錯体が受像層
中に安定かつ添加でき、かつ実質的に無色である為に特
に好ましい。
他に色素と金属キレートを形成し得る金属イオン含有化
合物(以下「メタルソース」と記す)を含有してもよ
い。受像層にメタルソースを含有させ、かつインクシー
トの色素含有領域に含有させる色素としてメタルソース
とキレート可能な色素(以下「ポストキレート色素」と
記す)を用いると、形成された色素画像は、高転写濃
度、高画像保存性、特に滲み防止に優れた効果を発揮で
きる。メタルソースとしては、金属イオンの無機又は有
機の塩及び金属錯体が挙げられ、中でも有機酸の塩及び
錯体が好ましい。金属としては、周期律表の第I〜第VI
II族に属する1価及び多価の金属が挙げられるが、中で
もAl,Co,Cr,Cu,Fe,Mg,Mn,Mo,
Ni,Sn,Ti及びZnが好ましく、特にNi,C
u,Cr,Co及びZnが好ましい。メタルソースの具
体例としては、Ni2+,Cu2+,Cr2+,Co2+及びZ
n2+と酢酸やステアリン酸等の脂肪族の塩、或いは安息
香酸、サルチル酸等の芳香族カルボン酸の塩等が挙げら
れる。また、下記一般式(1)で表される錯体が受像層
中に安定かつ添加でき、かつ実質的に無色である為に特
に好ましい。
【0030】 一般式(1) [M(Q1)X(Q2)Y(Q3)Z]P+(L-)P 一般式(1)中、Mは金属イオン、好ましくはNi2+,
Cu2+,Cr2+,Co2+又はZn2+を表す。Q1,Q2
及びQ3は各々Mで表される金属イオンと配位結合可能
な配位化合物を表し、互いに同じであっても異なってい
てもよい。これらの配位化合物としては、例えばキレー
ト科学(5)(南江堂)に記載されている配位化合物か
ら選択することができる。L-は有機アニオン基を表
し、具体的にはテトラフェニルホウ素アニオンやアルキ
ルベンゼンスルホン酸アニオン等を挙げることができ
る。Xは1、2又は3を表し、Yは1、2又は0を表
し、Zは1又は0を表すが、これらは前記一般式(1)
で表される錯体が4座配位か、6座配位かによって決定
されるか、或いはQ1,Q2,Q3の配位子の数によっ
て決定される。Pは1又は2を表す。この種のメタルソ
ースの具体例としては、米国特許第4,987,049
号明細書に例示されたもの、或いは特願平5−1011
008号明細書に例示された化合物No.1〜50など
を挙げることができる。
Cu2+,Cr2+,Co2+又はZn2+を表す。Q1,Q2
及びQ3は各々Mで表される金属イオンと配位結合可能
な配位化合物を表し、互いに同じであっても異なってい
てもよい。これらの配位化合物としては、例えばキレー
ト科学(5)(南江堂)に記載されている配位化合物か
ら選択することができる。L-は有機アニオン基を表
し、具体的にはテトラフェニルホウ素アニオンやアルキ
ルベンゼンスルホン酸アニオン等を挙げることができ
る。Xは1、2又は3を表し、Yは1、2又は0を表
し、Zは1又は0を表すが、これらは前記一般式(1)
で表される錯体が4座配位か、6座配位かによって決定
されるか、或いはQ1,Q2,Q3の配位子の数によっ
て決定される。Pは1又は2を表す。この種のメタルソ
ースの具体例としては、米国特許第4,987,049
号明細書に例示されたもの、或いは特願平5−1011
008号明細書に例示された化合物No.1〜50など
を挙げることができる。
【0031】メタルソースの添加量は、通常、受像層の
バインダーに対して5〜80重量%が好ましく、10〜
70重量%がより好ましい。受像層のメタルソース量が
多すぎるとメタルソースの色味が受像要素の白地の色調
に表れてしまい好ましくない。
バインダーに対して5〜80重量%が好ましく、10〜
70重量%がより好ましい。受像層のメタルソース量が
多すぎるとメタルソースの色味が受像要素の白地の色調
に表れてしまい好ましくない。
【0032】受像層には、離型剤、酸化防止剤、紫外線
吸収剤、光安定剤、フィラー、顔料等を添加してもよ
い。また、増感剤として可塑剤、熱溶剤などを添加して
もよい。
吸収剤、光安定剤、フィラー、顔料等を添加してもよ
い。また、増感剤として可塑剤、熱溶剤などを添加して
もよい。
【0033】離型剤は、インクシートのインク層と受像
要素の受像層との剥離性を向上させることができる。こ
のような離型剤としては、シリコーンオイル(シリコー
ン樹脂と称されるものも含む);ポリエチレンワック
ス、ポリプロピレンワックス、アミドワックス、テフロ
ンパウダー等の固型ワックス類;フッ素化合物、ケイ素
化合物若しくはこれらの複合物、フッ素系若しくは燐酸
エステル系の界面活性剤;カップリング剤;長鎖アルキ
ル化合物;ポリオキシアルキルポリオール等が挙げら
れ、中でもシリコーンオイルが好ましい。
要素の受像層との剥離性を向上させることができる。こ
のような離型剤としては、シリコーンオイル(シリコー
ン樹脂と称されるものも含む);ポリエチレンワック
ス、ポリプロピレンワックス、アミドワックス、テフロ
ンパウダー等の固型ワックス類;フッ素化合物、ケイ素
化合物若しくはこれらの複合物、フッ素系若しくは燐酸
エステル系の界面活性剤;カップリング剤;長鎖アルキ
ル化合物;ポリオキシアルキルポリオール等が挙げら
れ、中でもシリコーンオイルが好ましい。
【0034】このシリコーンオイルは、単に添加するタ
イプ(単純添加型)と、硬化もしくは反応させるタイプ
(硬化反応型)とがある。単純添加型の場合には、バイ
ンダーとの相溶性を向上させるために、変性シリコーン
オイルを使用するのが好ましい。変性シリコーンオイル
としては、ポリエステル変性シリコン樹脂(もしくは、
シリコン変性ポリエステル樹脂)、アクリル変性シリコ
ン樹脂(もしくは、シリコン変性アクリル樹脂)、ウレ
タン変性シリコン樹脂(もしくは、シリコン変性ウレタ
ン樹脂)、セルロース変性シリコン樹脂(もしくは、シ
リコン変性セルロース樹脂)、アルキッド変性シリコン
樹脂(もしくは、シリコン変性アルキッド樹脂)、エポ
キシ変性シリコン樹脂(もしくは、シリコン変性エポキ
シ樹脂)などを挙げることができる。
イプ(単純添加型)と、硬化もしくは反応させるタイプ
(硬化反応型)とがある。単純添加型の場合には、バイ
ンダーとの相溶性を向上させるために、変性シリコーン
オイルを使用するのが好ましい。変性シリコーンオイル
としては、ポリエステル変性シリコン樹脂(もしくは、
シリコン変性ポリエステル樹脂)、アクリル変性シリコ
ン樹脂(もしくは、シリコン変性アクリル樹脂)、ウレ
タン変性シリコン樹脂(もしくは、シリコン変性ウレタ
ン樹脂)、セルロース変性シリコン樹脂(もしくは、シ
リコン変性セルロース樹脂)、アルキッド変性シリコン
樹脂(もしくは、シリコン変性アルキッド樹脂)、エポ
キシ変性シリコン樹脂(もしくは、シリコン変性エポキ
シ樹脂)などを挙げることができる。
【0035】上記硬化反応型のシリコーンオイルとして
は例えば、以下に述べるような反応基を有する変性シリ
コーンオイルが挙げられる。
は例えば、以下に述べるような反応基を有する変性シリ
コーンオイルが挙げられる。
【0036】
【化1】
【0037】(c)その他の反応基を有する変性シリコ
ーン。
ーン。
【0038】下記の一般式で表され、反応基:R6によ
り定まる変性シリコーン。
り定まる変性シリコーン。
【0039】
【化2】
【0040】 R6:−NCOのイソシア変性シリコーン、 R6:−OHのアルコール変性シリコーン、 R6:−COOHのカルボキシル変性シリコーン。
【0041】なお、上記(a)〜(c)の一般式(構造
式)において、R1〜R5は有機基を示し、主にメチル基
から構成されるが、メチル基以外のアルキル基又はフェ
ニル基であってもよい。l,m,nは離型性樹脂の分子
量によって適宜設定されるl以上の整数を示す。またl
及びm部分の原子団はランダムに共重合されている。
式)において、R1〜R5は有機基を示し、主にメチル基
から構成されるが、メチル基以外のアルキル基又はフェ
ニル基であってもよい。l,m,nは離型性樹脂の分子
量によって適宜設定されるl以上の整数を示す。またl
及びm部分の原子団はランダムに共重合されている。
【0042】以上の如きシリコーンは反応硬化させるた
めその反応形態により適宜組み合わせられて併用され
る。その反応形態としては、アミノ基又は水酸基を有す
る変性シリコーンが、エポキシ基、イソシア基又はカル
ボキシル基を有する変性シリコーンと各々反応する。
めその反応形態により適宜組み合わせられて併用され
る。その反応形態としては、アミノ基又は水酸基を有す
る変性シリコーンが、エポキシ基、イソシア基又はカル
ボキシル基を有する変性シリコーンと各々反応する。
【0043】また触媒硬化型のものとしては、下記
(d),(e)の2タイプのシリコーンが挙げられる。
(d),(e)の2タイプのシリコーンが挙げられる。
【0044】(d)アルコール変性シリコーンであり、
2つのシリコーンにより脱水重合反応可能なもの。
2つのシリコーンにより脱水重合反応可能なもの。
【0045】
【化3】
【0046】(触媒…チタネート、亜鉛、鉄、錫等のカ
ルボン酸塩など) (e)ビニル変性シリコーンと有機基の一部が−Hであ
るビニル変性シリコーンからなるもの。
ルボン酸塩など) (e)ビニル変性シリコーンと有機基の一部が−Hであ
るビニル変性シリコーンからなるもの。
【0047】
【化4】
【0048】(触媒…白金系等の金属触媒) なお、上記(d)〜(e)の一般式(構造式)におい
て、R1〜R6は有機基を示し、主にメチル基から構成さ
れるが、メチル基以外のアルキル基、又はフェニル基で
あってもよい。但し、(e)においてビニル変性シリコ
ーンの場合はR1〜R6のうちいずれか一部がビニル基
(−CH=CH2)であり、一方、有機基の一部が−H
であるシリコーン或いはビニル変性シリコーンの場合は
R1〜R6のうちいずれか一部がビニル基であり、特にビ
ニル変性シリコーンのものはその−Hに加えて、R1〜
R6の少なくとも1つがビニル基である。n,l,mは
離型性樹脂の分子量によって適宜設定されるl以上の整
数を示す。またl及びmの部分の原子団はランダムに共
重合されている。
て、R1〜R6は有機基を示し、主にメチル基から構成さ
れるが、メチル基以外のアルキル基、又はフェニル基で
あってもよい。但し、(e)においてビニル変性シリコ
ーンの場合はR1〜R6のうちいずれか一部がビニル基
(−CH=CH2)であり、一方、有機基の一部が−H
であるシリコーン或いはビニル変性シリコーンの場合は
R1〜R6のうちいずれか一部がビニル基であり、特にビ
ニル変性シリコーンのものはその−Hに加えて、R1〜
R6の少なくとも1つがビニル基である。n,l,mは
離型性樹脂の分子量によって適宜設定されるl以上の整
数を示す。またl及びmの部分の原子団はランダムに共
重合されている。
【0049】ビニル変性シリコーンの別の具体例として
次のような変性シリコーンが挙げられる。
次のような変性シリコーンが挙げられる。
【0050】
【化5】
【0051】好ましい1例として、上記式(1)のシリ
コーンと式(4)のシリコーンとを混合使用して触媒硬
化させる場合、下記の如く模式化される。
コーンと式(4)のシリコーンとを混合使用して触媒硬
化させる場合、下記の如く模式化される。
【0052】
【化6】
【0053】上記の多官能のシリコーンを併用する場合
には、主鎖Aが塗膜強度に寄与し、ペンダントBが離型
性に寄与し、すぐれた塗膜性及び離型性が同時に達成さ
れる。
には、主鎖Aが塗膜強度に寄与し、ペンダントBが離型
性に寄与し、すぐれた塗膜性及び離型性が同時に達成さ
れる。
【0054】上記硬化反応性のビニル変性シリコーンの
具体例として下記表1に示す化合物が挙げられる。
具体例として下記表1に示す化合物が挙げられる。
【0055】
【表1】
【0056】長鎖アルキル基(炭素数:n≧16)を側
鎖の一部として有するシリコーンオイルとしては、下記
(f)〜(i)の鎖状ポリマーが挙げられる。
鎖の一部として有するシリコーンオイルとしては、下記
(f)〜(i)の鎖状ポリマーが挙げられる。
【0057】(f)ポリオレフィン系の鎖状ポリマーか
らなる離型性樹脂。
らなる離型性樹脂。
【0058】
【化7】
【0059】(g)ポリエステル系の鎖状ポリマーから
なる離型性樹脂。
なる離型性樹脂。
【0060】
【化8】
【0061】なお、上記(f)〜(i)の一般式(構造
式)において、Rは−(CH2)n−CH3(n≧16)
の長鎖アルキル基を示す。R1とR2は少なくとも1つが
反応基であり、それ以外は−H又はアルキル基の有機基
を示し、R3とR4は反応基を有する脂肪族又は芳香族の
鎖を示す。nは離型性樹脂の分子量によって適宜設定さ
れる1以上の整数を示す。
式)において、Rは−(CH2)n−CH3(n≧16)
の長鎖アルキル基を示す。R1とR2は少なくとも1つが
反応基であり、それ以外は−H又はアルキル基の有機基
を示し、R3とR4は反応基を有する脂肪族又は芳香族の
鎖を示す。nは離型性樹脂の分子量によって適宜設定さ
れる1以上の整数を示す。
【0062】上記(a)〜(i)の離型性樹脂の添加量
は、受像層形成用樹脂に対して0.5〜20重量%が好
ましい。
は、受像層形成用樹脂に対して0.5〜20重量%が好
ましい。
【0063】なお、本発明において効率の良い形成がで
きるとともに離型効果に優れた離型層を得るためには、
前述の如き分子量条件を前提として、以下に述べるよう
な条件を更に付加させた離型性樹脂を使用することによ
っても容易に達成することができる。
きるとともに離型効果に優れた離型層を得るためには、
前述の如き分子量条件を前提として、以下に述べるよう
な条件を更に付加させた離型性樹脂を使用することによ
っても容易に達成することができる。
【0064】 反応基を偏在化させたものを併用す
る。
る。
【0065】即ち、主鎖の一末端部、両末端部又は中央
部に反応基を偏在化させた離型性樹脂と主鎖の不特定位
置にランダムに反応基が存在する離型性樹脂とを併用す
る。これにより反応基がランダムに存在している離型性
樹脂のみで形成された離型層に比べて離型効果に著しく
優れ堅牢な離型層が得られる。以下に、反応基を例えば
一末端部若しくは中央部に偏在化させる態様を挙げて説
明する。
部に反応基を偏在化させた離型性樹脂と主鎖の不特定位
置にランダムに反応基が存在する離型性樹脂とを併用す
る。これにより反応基がランダムに存在している離型性
樹脂のみで形成された離型層に比べて離型効果に著しく
優れ堅牢な離型層が得られる。以下に、反応基を例えば
一末端部若しくは中央部に偏在化させる態様を挙げて説
明する。
【0066】まず、反応硬化型又は触媒硬化型のシリコ
ーンからなる離型性樹脂における反応基の偏在化の態
様、
ーンからなる離型性樹脂における反応基の偏在化の態
様、
【0067】
【化9】
【0068】(イ)一末端部に偏在化させる場合、R1
が反応基であり、1≦l≦10、m+n≧20、R2は
メチル基、メチル基以外のアルキル基又はフェニル基で
ある。
が反応基であり、1≦l≦10、m+n≧20、R2は
メチル基、メチル基以外のアルキル基又はフェニル基で
ある。
【0069】(ロ)中央部に偏在化させる場合、R2が
反応基であり、1≦m≦10、l≧5、n≧5、l+n
≧20、R1はメチル基、メチル基以外のアルキル基又
はフェニル基である。
反応基であり、1≦m≦10、l≧5、n≧5、l+n
≧20、R1はメチル基、メチル基以外のアルキル基又
はフェニル基である。
【0070】ここで、反応基はアミノ基、エポキシ基、
イソシア基、カルボキシル基、水酸基、ビニル基等であ
る。但し、反応基がビニル基の場合は、有機基の位置に
−Hか或いは水酸基を有するシリコーンと組み合わせて
使用する。
イソシア基、カルボキシル基、水酸基、ビニル基等であ
る。但し、反応基がビニル基の場合は、有機基の位置に
−Hか或いは水酸基を有するシリコーンと組み合わせて
使用する。
【0071】また、長鎖アルキル基を側鎖の一部に有す
る鎖状ポリマーからなる離型性樹脂における反応基の偏
在化の態様、
る鎖状ポリマーからなる離型性樹脂における反応基の偏
在化の態様、
【0072】
【化10】
【0073】なお、上記(…………)は前記(f)〜
(i)の鎖状ポリマーにおける主鎖部分を示す略記号で
あり、Rは−(CH2)n−CH3(n≧16)を示す。
(i)の鎖状ポリマーにおける主鎖部分を示す略記号で
あり、Rは−(CH2)n−CH3(n≧16)を示す。
【0074】(イ)一末端部に偏在化させる場合、R1
が反応基であり、1≦l≦10、m+n≧20、R2は
Hである。
が反応基であり、1≦l≦10、m+n≧20、R2は
Hである。
【0075】(ロ)中央部に偏在化させる場合、R2が
反応基であり、1≦m≦10、l≧5、n≧5、l+n
≧20、R1はHである。
反応基であり、1≦m≦10、l≧5、n≧5、l+n
≧20、R1はHである。
【0076】ここで、反応基は脂肪族又は芳香族の鎖に
結合した反応基である。
結合した反応基である。
【0077】 反応硬化型又は触媒硬化型の離型性樹
脂の場合において、受像層形成用樹脂に対して相溶性の
良好な置換基を有するものとする。
脂の場合において、受像層形成用樹脂に対して相溶性の
良好な置換基を有するものとする。
【0078】即ち、受像層形成用樹脂に対して相溶性の
良好な置換基を有する離型性樹脂を使用する。離型性樹
脂では、特に反応基以外の有機基の種類や量によって受
像層形成用樹脂との相溶性が左右されるため、この有機
基を受像層形成用樹脂に対して相溶性の良好な置換基と
置き換えることができる。従って、受像層形成用樹脂の
種類に応じて、該樹脂と相溶性の良好な置換基を選択
し、これを所定の割合で有機基と置き換えた離型性樹脂
を使用するものである。これにより受像層形成用インキ
組成物を調製する際に離型性樹脂と受像層形成用樹脂に
おけるインキ組成物としての相溶性が良好なものとな
り、離型性樹脂が受像層形成用樹脂と均一に相溶し易く
なる。その結果、離型性樹脂が均一に混練された受像層
形成用インキ組成物を使用して形成することにより得ら
れる離型層も一様な層として形成され、離型効果も層全
体に亘ってバラツキがなく均一に発現されるものとな
る。
良好な置換基を有する離型性樹脂を使用する。離型性樹
脂では、特に反応基以外の有機基の種類や量によって受
像層形成用樹脂との相溶性が左右されるため、この有機
基を受像層形成用樹脂に対して相溶性の良好な置換基と
置き換えることができる。従って、受像層形成用樹脂の
種類に応じて、該樹脂と相溶性の良好な置換基を選択
し、これを所定の割合で有機基と置き換えた離型性樹脂
を使用するものである。これにより受像層形成用インキ
組成物を調製する際に離型性樹脂と受像層形成用樹脂に
おけるインキ組成物としての相溶性が良好なものとな
り、離型性樹脂が受像層形成用樹脂と均一に相溶し易く
なる。その結果、離型性樹脂が均一に混練された受像層
形成用インキ組成物を使用して形成することにより得ら
れる離型層も一様な層として形成され、離型効果も層全
体に亘ってバラツキがなく均一に発現されるものとな
る。
【0079】上記の1例としてポリエステル樹脂を受像
層形成用樹脂として用い、これに対してシリコーン系の
離型性樹脂を用いる場合について説明する。
層形成用樹脂として用い、これに対してシリコーン系の
離型性樹脂を用いる場合について説明する。
【0080】
【化11】
【0081】なお、上記式においてXは、アミノ基、エ
ポキシ基、イソシア基、カルボキシル基、水酸基又はビ
ニル基からなる反応基を示す。Rはメチル基又はメチル
基以外のアルキル基からなる有機基を示す。l、m、n
は整数を示し、またl、m、nの部分の原子団はランダ
ムに共重合している。
ポキシ基、イソシア基、カルボキシル基、水酸基又はビ
ニル基からなる反応基を示す。Rはメチル基又はメチル
基以外のアルキル基からなる有機基を示す。l、m、n
は整数を示し、またl、m、nの部分の原子団はランダ
ムに共重合している。
【0082】ここでポリエステル樹脂に対しては例え
ば、フェニル基が相溶性の良い置換基であるため、Rの
一部をフェニル基と置き換える。このフェニル基の置き
換える割合としては、Rがメチル基の場合、メチル基/
フェニル基=95〜5/5〜95、好ましくは70〜2
0/30〜80である。
ば、フェニル基が相溶性の良い置換基であるため、Rの
一部をフェニル基と置き換える。このフェニル基の置き
換える割合としては、Rがメチル基の場合、メチル基/
フェニル基=95〜5/5〜95、好ましくは70〜2
0/30〜80である。
【0083】上記のように離型性樹脂として、受像層形
成用樹脂と相溶性の良好な置換基を有するものを用いる
ことによって、受像層形成用組成物中での離型性樹脂と
受像層形成用樹脂との相溶性が向上し、該組成物のポッ
トライフが長くなり分離が生じない。
成用樹脂と相溶性の良好な置換基を有するものを用いる
ことによって、受像層形成用組成物中での離型性樹脂と
受像層形成用樹脂との相溶性が向上し、該組成物のポッ
トライフが長くなり分離が生じない。
【0084】反応硬化型の離型性樹脂の場合におい
て、反応基当量を低下させたり、或いはその当量の異な
るものを組み合わせる。
て、反応基当量を低下させたり、或いはその当量の異な
るものを組み合わせる。
【0085】即ち、反応基当量(=分子量/一分子当た
りの反応基の数)が300以下、好ましくは100〜2
50の離型性樹脂を使用する。これにより離型性樹脂が
有する反応基の数が多くなるため離型層形成時における
離型性樹脂の反応性が向上し、その結果、短時間で強固
に硬化した離型層が得られる。
りの反応基の数)が300以下、好ましくは100〜2
50の離型性樹脂を使用する。これにより離型性樹脂が
有する反応基の数が多くなるため離型層形成時における
離型性樹脂の反応性が向上し、その結果、短時間で強固
に硬化した離型層が得られる。
【0086】また、2種の反応硬化型の離型性樹脂のう
ち少なくとも一方に2種以上の異なる反応基当量からな
る離型性樹脂を用いる。これにより離型層形成時におけ
る離型性樹脂の反応性が著しく向上し、その結果、短時
間で強固に硬化した離型層が得られる。ここで、離型層
形成に使用する2種の離型性樹脂の組み合わせ態様とし
ては、A、Bの2種の反応効果型のものを使用する場
合、 i)Aとして1種の反応基当量のものを用い、Bとして
2種以上の相異なる反応基当量のものを併用する。
ち少なくとも一方に2種以上の異なる反応基当量からな
る離型性樹脂を用いる。これにより離型層形成時におけ
る離型性樹脂の反応性が著しく向上し、その結果、短時
間で強固に硬化した離型層が得られる。ここで、離型層
形成に使用する2種の離型性樹脂の組み合わせ態様とし
ては、A、Bの2種の反応効果型のものを使用する場
合、 i)Aとして1種の反応基当量のものを用い、Bとして
2種以上の相異なる反応基当量のものを併用する。
【0087】ii)Bとして1種の反応基当量のものを用
い、Aとして2種以上の相異なる反応基当量のものを併
用する。
い、Aとして2種以上の相異なる反応基当量のものを併
用する。
【0088】iii)A及びBとして共に各々2種以上異
なる反応基当量のものを併用する。
なる反応基当量のものを併用する。
【0089】カップリング剤としては、例えば、フッ素
原子で置換されていてもよい長鎖アルキル基含有カップ
リング剤が挙げられる。上記カップリング剤における長
鎖アルキル基としては、例えばヘキシル、イソヘキシ
ル、ヘプチル、オクチル、デシル、ラウリル、トリデシ
ル、テトラデシル、ペンタデシル、ヘプタデシル、オク
タデシル、ノナデシル、エイコシル、ドコシル、トリコ
シル、ペンタコシル、ヘキサコシル基等の長鎖アルキル
基或いはその弗素置換体基が挙げられ、これらの中でも
アルキル基の炭素数15以上のものが好ましい。
原子で置換されていてもよい長鎖アルキル基含有カップ
リング剤が挙げられる。上記カップリング剤における長
鎖アルキル基としては、例えばヘキシル、イソヘキシ
ル、ヘプチル、オクチル、デシル、ラウリル、トリデシ
ル、テトラデシル、ペンタデシル、ヘプタデシル、オク
タデシル、ノナデシル、エイコシル、ドコシル、トリコ
シル、ペンタコシル、ヘキサコシル基等の長鎖アルキル
基或いはその弗素置換体基が挙げられ、これらの中でも
アルキル基の炭素数15以上のものが好ましい。
【0090】上記カップリング剤として好ましいもの
は、シランカップリング剤及びチタンカップリング剤で
あり、例えばヘプタデカフルオロデシルトリクロロシラ
ン、ヘプタデカフルオロデシルトリメトキシシラン、ヘ
プタデカフルオロデシルメチルジクロロシラン、ヘプタ
デカフルオロデシルメチルジメトキシシラン、オクタデ
シルジメチルクロロシラン、オクタデシルトリエトキシ
シラン、オクタデシルトリメトキシシラン、オクタデシ
ルメチルジクロロシラン、オクタデシルメチルジメトキ
シシラン、イソプロピルトリイソオクタノイルチタネー
ト、イソプロピル(ジオクチルパイロホスフェート)チ
タネート、イソプロピルトリステアロイルチタネート、
イソプロピルトリス(ジオクチルホスフェート)チタネ
ート、イソプロピルジメタクリルイソステアロイルチタ
ネート等が好ましく使用される。
は、シランカップリング剤及びチタンカップリング剤で
あり、例えばヘプタデカフルオロデシルトリクロロシラ
ン、ヘプタデカフルオロデシルトリメトキシシラン、ヘ
プタデカフルオロデシルメチルジクロロシラン、ヘプタ
デカフルオロデシルメチルジメトキシシラン、オクタデ
シルジメチルクロロシラン、オクタデシルトリエトキシ
シラン、オクタデシルトリメトキシシラン、オクタデシ
ルメチルジクロロシラン、オクタデシルメチルジメトキ
シシラン、イソプロピルトリイソオクタノイルチタネー
ト、イソプロピル(ジオクチルパイロホスフェート)チ
タネート、イソプロピルトリステアロイルチタネート、
イソプロピルトリス(ジオクチルホスフェート)チタネ
ート、イソプロピルジメタクリルイソステアロイルチタ
ネート等が好ましく使用される。
【0091】上記カップリング剤は受像層に含有させる
ほか、単独で有機溶剤溶液として使用しても受像層の表
面に離型層を形成させてもよい。この場合、該溶液中に
は本発明の目的を妨げない範囲で樹脂バインダーを少量
併用することが出来、かかる樹脂バインダーとしては、
前記受像層を形成する熱可塑性樹脂をそのまま使用する
ことが出来、該熱可塑性樹脂が水酸基等の活性水素基を
有する場合にはポリイソシアネートを併用して適度に架
橋させ、形成される離型層の密着性や被膜強度を向上さ
せることが出来る。別の好ましい樹脂バインダーとして
は、ウレタン結合及び/又は尿素結合を有する樹脂が挙
げられる。ウレタン結合及び/又は尿素結合を有する樹
脂は、多官能性活性水素含有化合物とポリイソシアネー
トとの反応によって製造されるものである。
ほか、単独で有機溶剤溶液として使用しても受像層の表
面に離型層を形成させてもよい。この場合、該溶液中に
は本発明の目的を妨げない範囲で樹脂バインダーを少量
併用することが出来、かかる樹脂バインダーとしては、
前記受像層を形成する熱可塑性樹脂をそのまま使用する
ことが出来、該熱可塑性樹脂が水酸基等の活性水素基を
有する場合にはポリイソシアネートを併用して適度に架
橋させ、形成される離型層の密着性や被膜強度を向上さ
せることが出来る。別の好ましい樹脂バインダーとして
は、ウレタン結合及び/又は尿素結合を有する樹脂が挙
げられる。ウレタン結合及び/又は尿素結合を有する樹
脂は、多官能性活性水素含有化合物とポリイソシアネー
トとの反応によって製造されるものである。
【0092】活性水素含有化合物としては、従来のポリ
ウレタン樹脂の原料として使用されている低分子又は高
分子の各種ポリオール及び各種ポリアミンが挙げられ、
例えばエチレングリコール、ジエチレングリコール、ト
リエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロ
ピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロ
ビレングリコール、ポリプロピレングリコール、グリセ
リン、ペンタエリスリトール、ビスフェノールA、或い
はこれらのエチレンオキサイド及び/又はプロピレンオ
キサイド付加物、水酸基含有重合体、例えばアクリルポ
リオール、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートの如
き水酸基含有アクリルモノマーの単独又は共重合体、酢
酸ビニル単独又は共重合体の酸化物の如きビニルアルコ
ール単位を含むビニル樹脂、ポリビニルアセタール樹
脂、セルロース樹脂等が挙げられるが、本発明はこれら
のポリオールに限定されない。又、ポリアミンとして
は、エチレンジアミン、プロピレンジアミン、トリエチ
レンジアミン、トリプロピレンジアミン、ポリエチレン
ポリアミン、ポリエチレンイミン、ポリアクリルアミド
等の低分子量及び高分子量ポリアミンが挙げられるが、
これらのポリアミンに限定されない。
ウレタン樹脂の原料として使用されている低分子又は高
分子の各種ポリオール及び各種ポリアミンが挙げられ、
例えばエチレングリコール、ジエチレングリコール、ト
リエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロ
ピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロ
ビレングリコール、ポリプロピレングリコール、グリセ
リン、ペンタエリスリトール、ビスフェノールA、或い
はこれらのエチレンオキサイド及び/又はプロピレンオ
キサイド付加物、水酸基含有重合体、例えばアクリルポ
リオール、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートの如
き水酸基含有アクリルモノマーの単独又は共重合体、酢
酸ビニル単独又は共重合体の酸化物の如きビニルアルコ
ール単位を含むビニル樹脂、ポリビニルアセタール樹
脂、セルロース樹脂等が挙げられるが、本発明はこれら
のポリオールに限定されない。又、ポリアミンとして
は、エチレンジアミン、プロピレンジアミン、トリエチ
レンジアミン、トリプロピレンジアミン、ポリエチレン
ポリアミン、ポリエチレンイミン、ポリアクリルアミド
等の低分子量及び高分子量ポリアミンが挙げられるが、
これらのポリアミンに限定されない。
【0093】又、必要に応じて使用するポリイソシアネ
ートとしては、従来のポリウレタン樹脂、ポリウレタン
塗料、ポリウレタン接着剤等に広く使用されている各種
ポリイソシアネート、例えば2,4−トリレンジイソシ
アネート(2,4−TDI)、2,5−トリレンジイソ
シアネート(2,5−TDI)、4,4′−ジオフェニ
ルメタンジイソシアネート(MDI)、ヘキサメチレン
ジイソシアネート(HMDI)、イソホロンジイソシア
ネート、トリフェニルメタントリイソシアネート、トリ
ス(イソシアネートフェニル)チオホスフェート、リジ
ンエステルトリイソシアネート、1,8−ジイソシアネ
ート−4−イソシアネートメチルオクタン、1,6,1
1−ウンデカントリイソシアネート、1,3,6−ヘキ
サメチレントリアソシアネート、ビシクロヘプタントリ
イソシアネート、ビューレット結合HMDI、イソシア
ネレート結合HMDI、トリメチロールプロパン−TD
I3モル付加体又はこれらの混合物等が挙げられる。以
上の如き多官能性活性水素含有化合物とポリイソシアネ
ートとの反応は、離型層を形成する前でも形成中でも形
成後でもよいが、離型層の形成前の場合には、生成する
樹脂がゲル化しない程度に反応させることが望ましい。
以上の如き樹脂バインダーを使用する場合には、前記カ
ップリング剤1重量部当たり10〜1,000重量部の
範囲で使用することが好ましい。
ートとしては、従来のポリウレタン樹脂、ポリウレタン
塗料、ポリウレタン接着剤等に広く使用されている各種
ポリイソシアネート、例えば2,4−トリレンジイソシ
アネート(2,4−TDI)、2,5−トリレンジイソ
シアネート(2,5−TDI)、4,4′−ジオフェニ
ルメタンジイソシアネート(MDI)、ヘキサメチレン
ジイソシアネート(HMDI)、イソホロンジイソシア
ネート、トリフェニルメタントリイソシアネート、トリ
ス(イソシアネートフェニル)チオホスフェート、リジ
ンエステルトリイソシアネート、1,8−ジイソシアネ
ート−4−イソシアネートメチルオクタン、1,6,1
1−ウンデカントリイソシアネート、1,3,6−ヘキ
サメチレントリアソシアネート、ビシクロヘプタントリ
イソシアネート、ビューレット結合HMDI、イソシア
ネレート結合HMDI、トリメチロールプロパン−TD
I3モル付加体又はこれらの混合物等が挙げられる。以
上の如き多官能性活性水素含有化合物とポリイソシアネ
ートとの反応は、離型層を形成する前でも形成中でも形
成後でもよいが、離型層の形成前の場合には、生成する
樹脂がゲル化しない程度に反応させることが望ましい。
以上の如き樹脂バインダーを使用する場合には、前記カ
ップリング剤1重量部当たり10〜1,000重量部の
範囲で使用することが好ましい。
【0094】長鎖アルキル化合物としては、例えば、ヘ
キシル、イソヘキシル、ヘプチル、オクチル、デシル、
ラウリル、トリデシル、テトラデシル、ペンタデシル、
ヘプタデシル、オクタデシル、ノナデシル、エイコシ
ル、ドコシル、トリコシル、ペンタコシル、ヘキサコシ
ル基等の長鎖アルキル基を有するアルコール、アミン、
カルボン酸、エポキシ化合物、シランカップリング剤、
チタンカップリング剤、アルミニウム系カップリング剤
等が挙げられ、これらの中でもアルキル基の炭素数15
以上のアルキル基を有するものが好ましい。
キシル、イソヘキシル、ヘプチル、オクチル、デシル、
ラウリル、トリデシル、テトラデシル、ペンタデシル、
ヘプタデシル、オクタデシル、ノナデシル、エイコシ
ル、ドコシル、トリコシル、ペンタコシル、ヘキサコシ
ル基等の長鎖アルキル基を有するアルコール、アミン、
カルボン酸、エポキシ化合物、シランカップリング剤、
チタンカップリング剤、アルミニウム系カップリング剤
等が挙げられ、これらの中でもアルキル基の炭素数15
以上のアルキル基を有するものが好ましい。
【0095】ポリオキシアルキレンポリオールは、下記
,及びの組成物及び/又はこれらの反応生成物の
総称である。
,及びの組成物及び/又はこれらの反応生成物の
総称である。
【0096】活性水素化合物、ポリイソシアネート及
びアルキレンオキサイド 活性水素化合物、ポリイソシアネート及び長鎖アルキ
ルイソシアネート 活性水素化合物、ポリイソシアネート及び長鎖アルキ
ル含有重合性モノマー 上記活性水素含有化合物としては下記の如きものが用い
られる。又、これらの活性水素化合物とポリイソシアネ
ートを予め反応させた末端ポリイソシアネートオリゴマ
ーを使用してもよい。活性水素含有化合物としては、従
来のポリウレタン樹脂の原料として使用されている低分
子又は高分子の各種ポリオール及び各種ポリアミンが挙
げられ、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリ
コール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコ
ール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコー
ル、トリプロピレングリコール、ポリプロピレングリコ
ール、グリセリン、ペンタエリスリトール、ビスフェノ
ールA、或いはこれらのエチレンオキサイド及び/又は
プロピレンオキサイド付加物、水酸基含有重合体、例え
ば、アクリルポリオール、ヒドロキシエチル(メタ)ア
クリレートの如き水素基含有アクリルモノマーの単独又
は共重合体、酢酸ビニル単独又は共重合体の酸化物の如
きビニルアルコール単位を含むビニル樹脂、ポリビニル
アセタール樹脂、セルロース樹脂等が挙げられるが、こ
れらのポリオールに限定されない。又、ポリアミンとし
ては、エチレンジアミン、プロピレンジアミン、トリエ
チレンジアミン、トリプロピレンジアミン、ポリエチレ
ンポリアミン、ポリエチレンイミン、ポリアクリルアミ
ド等の低分子量及び高分子量ポリアミンが挙げられる
が、これらのにポリアミンに限定されない。
びアルキレンオキサイド 活性水素化合物、ポリイソシアネート及び長鎖アルキ
ルイソシアネート 活性水素化合物、ポリイソシアネート及び長鎖アルキ
ル含有重合性モノマー 上記活性水素含有化合物としては下記の如きものが用い
られる。又、これらの活性水素化合物とポリイソシアネ
ートを予め反応させた末端ポリイソシアネートオリゴマ
ーを使用してもよい。活性水素含有化合物としては、従
来のポリウレタン樹脂の原料として使用されている低分
子又は高分子の各種ポリオール及び各種ポリアミンが挙
げられ、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリ
コール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコ
ール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコー
ル、トリプロピレングリコール、ポリプロピレングリコ
ール、グリセリン、ペンタエリスリトール、ビスフェノ
ールA、或いはこれらのエチレンオキサイド及び/又は
プロピレンオキサイド付加物、水酸基含有重合体、例え
ば、アクリルポリオール、ヒドロキシエチル(メタ)ア
クリレートの如き水素基含有アクリルモノマーの単独又
は共重合体、酢酸ビニル単独又は共重合体の酸化物の如
きビニルアルコール単位を含むビニル樹脂、ポリビニル
アセタール樹脂、セルロース樹脂等が挙げられるが、こ
れらのポリオールに限定されない。又、ポリアミンとし
ては、エチレンジアミン、プロピレンジアミン、トリエ
チレンジアミン、トリプロピレンジアミン、ポリエチレ
ンポリアミン、ポリエチレンイミン、ポリアクリルアミ
ド等の低分子量及び高分子量ポリアミンが挙げられる
が、これらのにポリアミンに限定されない。
【0097】また、必要に応じて使用するポリイソシア
ネートとしては、従来のポリウレタン樹脂、ポリウレタ
ン塗料、ポリウレタン接着剤等に広く使用されている各
種ポリイソシアネート、例えば、2,4−トリレンジイ
ソシアネート(2,4−TDI)、2,5−トリレンジ
イソシアネート(2,5−TDI)、4,4′−ジフェ
ニルメタンジイソシアネート(MDI)、ヘキサメチレ
ンジアソシアネート(HMDI)、イソホロンジイソシ
アネート、トリフェニルメタントリイソシアネート、ト
リス(イソシアネートフェニル)チオホスフェート、リ
ジンエステルトリイソシアネート、1,8−ジイソシア
ネート−4−イソシアネートメチルオクタン、1,6,
11−ウンデカントリイソシアネート、1,3,6−ヘ
キサメチレントリイソシアネート、ビシクロヘプタント
リイソシアネート、ピューレット結合HMDI、イソシ
アネート結合HMDI、トリメチロールプロパン−TD
I3モル付加体又はこれらの混合物等が挙げられる。こ
れらのポリイソシアネートの使用量は前記離型性重合体
の活性水素含有量、添加する活性水素含有化合物の量、
離型層又は離型剤の形成条件等によって変化し、使用す
る場合には、前記離型性重合体又は活性水素含有化合物
の活性水素1当量当たり1.5当量までの量を使用する
のが一般的である。
ネートとしては、従来のポリウレタン樹脂、ポリウレタ
ン塗料、ポリウレタン接着剤等に広く使用されている各
種ポリイソシアネート、例えば、2,4−トリレンジイ
ソシアネート(2,4−TDI)、2,5−トリレンジ
イソシアネート(2,5−TDI)、4,4′−ジフェ
ニルメタンジイソシアネート(MDI)、ヘキサメチレ
ンジアソシアネート(HMDI)、イソホロンジイソシ
アネート、トリフェニルメタントリイソシアネート、ト
リス(イソシアネートフェニル)チオホスフェート、リ
ジンエステルトリイソシアネート、1,8−ジイソシア
ネート−4−イソシアネートメチルオクタン、1,6,
11−ウンデカントリイソシアネート、1,3,6−ヘ
キサメチレントリイソシアネート、ビシクロヘプタント
リイソシアネート、ピューレット結合HMDI、イソシ
アネート結合HMDI、トリメチロールプロパン−TD
I3モル付加体又はこれらの混合物等が挙げられる。こ
れらのポリイソシアネートの使用量は前記離型性重合体
の活性水素含有量、添加する活性水素含有化合物の量、
離型層又は離型剤の形成条件等によって変化し、使用す
る場合には、前記離型性重合体又は活性水素含有化合物
の活性水素1当量当たり1.5当量までの量を使用する
のが一般的である。
【0098】上記長鎖アルキルイソシアネートは、長鎖
脂肪族アミンをイソシアネート化して得られるものであ
り、例えば長鎖脂肪族アミンの例としては、ヘキシルア
ミン、イソヘキシルアミン、ヘプチルアミン、オクチル
アミン、デシルアミン、ラウリルアミン、トリデシルア
ミン、テトラデシルアミン、ペンタデシルアミン、ヘプ
タデシルアミン、オクタデシルアミン、ノナデシルアミ
ン、エイコシルアミン、ドコシルアミン、トリコシルア
ミン、ペンタコシルアミン、ヘキサコシルアミン等が挙
げられ、これらの長鎖アルキルアミンのアミノ基をイソ
シアネート基に変化することによって本発明で使用する
長鎖アルキルイソシアネートが得られる。これらの長鎖
アルキルイソシアネートの中では炭素数15以上のも
の、例えば、工業的に入手し易いオクタデシルイソシア
ネート等が特に好ましい。
脂肪族アミンをイソシアネート化して得られるものであ
り、例えば長鎖脂肪族アミンの例としては、ヘキシルア
ミン、イソヘキシルアミン、ヘプチルアミン、オクチル
アミン、デシルアミン、ラウリルアミン、トリデシルア
ミン、テトラデシルアミン、ペンタデシルアミン、ヘプ
タデシルアミン、オクタデシルアミン、ノナデシルアミ
ン、エイコシルアミン、ドコシルアミン、トリコシルア
ミン、ペンタコシルアミン、ヘキサコシルアミン等が挙
げられ、これらの長鎖アルキルアミンのアミノ基をイソ
シアネート基に変化することによって本発明で使用する
長鎖アルキルイソシアネートが得られる。これらの長鎖
アルキルイソシアネートの中では炭素数15以上のも
の、例えば、工業的に入手し易いオクタデシルイソシア
ネート等が特に好ましい。
【0099】上記長鎖アルキル基含有付加重合性モノマ
ーとは、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、マレ
イン酸、フマル酸等の付加重合性不飽和カルボン酸と長
鎖脂肪族アルコール又は長鎖脂肪族アミンとの反応生成
物、ビニルアルコールと長鎖脂肪酸とのエステル等が挙
げられ、上記長鎖アルコール、アミン、カルボン酸等の
炭素鎖としては、例えば、ヘキシル、イソヘキシル、ヘ
プチル、オクチル、デシル、ラウリル、トリデシル、テ
トラデシル、ペンタデシル、ヘプタデシル、オクタデシ
ル、ノナデシル、エイコシル、ドコシル、トリコシル、
ペンタコシル、ヘキサコシル基等が挙げられ、これらの
長鎖アルキル基の中では炭素数15以上のもの、例え
ば、工業的に入手し易いステアリル基を有するアルコー
ル、アミン或いはカルボン酸等が特に好ましい。
ーとは、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、マレ
イン酸、フマル酸等の付加重合性不飽和カルボン酸と長
鎖脂肪族アルコール又は長鎖脂肪族アミンとの反応生成
物、ビニルアルコールと長鎖脂肪酸とのエステル等が挙
げられ、上記長鎖アルコール、アミン、カルボン酸等の
炭素鎖としては、例えば、ヘキシル、イソヘキシル、ヘ
プチル、オクチル、デシル、ラウリル、トリデシル、テ
トラデシル、ペンタデシル、ヘプタデシル、オクタデシ
ル、ノナデシル、エイコシル、ドコシル、トリコシル、
ペンタコシル、ヘキサコシル基等が挙げられ、これらの
長鎖アルキル基の中では炭素数15以上のもの、例え
ば、工業的に入手し易いステアリル基を有するアルコー
ル、アミン或いはカルボン酸等が特に好ましい。
【0100】また、上記長鎖アルキル基含有付加重合性
モノマーは単独で重合させてもよいが、他の付加重合性
モノマーと共重合させてもよい。特に重合体をポリイソ
シアネートと反応させる場合には、水酸基等のイソシア
ネート基と反応する基を有するモノマー、例えば2−ヒ
ドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ
プロピル(メタ)アクリレート、2−ビトロキシエチル
(メタ)アクリレートの末端水酸基にエチレンオキシ
ド、プロピレンオキシド又はカプロラクトンが数モル
(1〜10モル)の開環付加したモノマー等を共重合さ
せることが好ましい。その他の共重合性モノマーとして
は、例えば、他の(メタ)アクリル酸エステル、各種カ
ルボン酸エステル、スチレン、塩化ビニル、ビニルピリ
ジン等の一般的な各種モノマーが挙げられる。これらの
他の付加重合性モノマーと共重合させる場合には、共重
合体中で長鎖アルキル基含有付加重合性モノマーが全体
の30〜95モルが好ましく、活性水素含有モノマーを
使用する場合には5〜70モル%の範囲が好ましい。長
鎖アルキル基含有付加重合性モノマーが上記範囲未満で
あると得られる重合体の離型性が不足する。
モノマーは単独で重合させてもよいが、他の付加重合性
モノマーと共重合させてもよい。特に重合体をポリイソ
シアネートと反応させる場合には、水酸基等のイソシア
ネート基と反応する基を有するモノマー、例えば2−ヒ
ドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ
プロピル(メタ)アクリレート、2−ビトロキシエチル
(メタ)アクリレートの末端水酸基にエチレンオキシ
ド、プロピレンオキシド又はカプロラクトンが数モル
(1〜10モル)の開環付加したモノマー等を共重合さ
せることが好ましい。その他の共重合性モノマーとして
は、例えば、他の(メタ)アクリル酸エステル、各種カ
ルボン酸エステル、スチレン、塩化ビニル、ビニルピリ
ジン等の一般的な各種モノマーが挙げられる。これらの
他の付加重合性モノマーと共重合させる場合には、共重
合体中で長鎖アルキル基含有付加重合性モノマーが全体
の30〜95モルが好ましく、活性水素含有モノマーを
使用する場合には5〜70モル%の範囲が好ましい。長
鎖アルキル基含有付加重合性モノマーが上記範囲未満で
あると得られる重合体の離型性が不足する。
【0101】上記アルキレンオキサイドとしては、例え
ば、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチ
レンオキサイド等が挙げられる。これらのアルキレンオ
キサイドを上記活性水素化合物に付加重合させる場合、
単独重合でも共重合でもよく、その付加が順序はどの様
な順序でもかまわない。又、付加重合時に使用する触媒
としては、ナトリウムメチラート、水酸化ナトリウム、
水酸化カリウム、炭酸リチウム等の塩基性触媒が一般的
であるが、ボロントリフルオライドの様なルイス酸触媒
や、トリメチルアミン、トリエチルアミンの様なアミン
系触媒も有用で、その触媒の使用量は、常用される量と
同程度でよい。特に好ましいポリオキシアルキレンポリ
オールとしては、特に下記一般式(A)〜(E)の構造
のものが挙げられる。
ば、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチ
レンオキサイド等が挙げられる。これらのアルキレンオ
キサイドを上記活性水素化合物に付加重合させる場合、
単独重合でも共重合でもよく、その付加が順序はどの様
な順序でもかまわない。又、付加重合時に使用する触媒
としては、ナトリウムメチラート、水酸化ナトリウム、
水酸化カリウム、炭酸リチウム等の塩基性触媒が一般的
であるが、ボロントリフルオライドの様なルイス酸触媒
や、トリメチルアミン、トリエチルアミンの様なアミン
系触媒も有用で、その触媒の使用量は、常用される量と
同程度でよい。特に好ましいポリオキシアルキレンポリ
オールとしては、特に下記一般式(A)〜(E)の構造
のものが挙げられる。
【0102】
【化12】
【0103】上記ポリオールを架橋させる有機ポリイソ
シアネートとしては、例えば、2,4−トリレンジイソ
シアネート(2,4−TDI)、2,6−トリレンジイ
ソシアネート(2,6−TDI)、4,4′−ジフェニ
ルメタンジイソシアネート(MDI)、ヘキサメチレン
ジイソシアネート(HMDI)、イソホロンジイソシア
ネート(IPDI)、トリフェニルメタントリジイソシ
アネート、トリス(イソシアネートフェニル)チオホス
フェート、リジンエステルトリイソシアネート、1,8
−ジイソシアネート−4−イソシアネートメチルオクタ
ン、1,6,11−ウンデカントリイソシアネート、
1,3,6−ヘキサメチレントリイソシアネート、ビシ
クロヘプタントリイソシアネート、更にはイソシアネー
トアダクト体と呼ばれるビゥレット結合HMDI、イソ
シアヌレート結合HMDI、トリメチロールプロパンT
DI3モル付加体又はこれらの混合物等が挙げられる。
シアネートとしては、例えば、2,4−トリレンジイソ
シアネート(2,4−TDI)、2,6−トリレンジイ
ソシアネート(2,6−TDI)、4,4′−ジフェニ
ルメタンジイソシアネート(MDI)、ヘキサメチレン
ジイソシアネート(HMDI)、イソホロンジイソシア
ネート(IPDI)、トリフェニルメタントリジイソシ
アネート、トリス(イソシアネートフェニル)チオホス
フェート、リジンエステルトリイソシアネート、1,8
−ジイソシアネート−4−イソシアネートメチルオクタ
ン、1,6,11−ウンデカントリイソシアネート、
1,3,6−ヘキサメチレントリイソシアネート、ビシ
クロヘプタントリイソシアネート、更にはイソシアネー
トアダクト体と呼ばれるビゥレット結合HMDI、イソ
シアヌレート結合HMDI、トリメチロールプロパンT
DI3モル付加体又はこれらの混合物等が挙げられる。
【0104】上記ポリオキシアルキレンポリオールと上
記有機ポリイソシアネートとを反応させる場合、その反
応割合は、ポリオキシアルキレンポリオール末端の水酸
基に対して、有機はポリイソシアネート基数が0.8〜
2.5倍になる様に混合して反応させることが好まし
い。又、反応を早期に完結させる場合には、触媒を用い
ることが有益である。例えば、ジブチルチンジラウレー
ト(DBTDL)、ジブチルチンジアセテール(DBT
A)、フェニル水銀プロピオン酸塩、オクテン酸鉛等の
有機金属触媒、トリエチレンジアミン、N,N′−ジメ
チルピペラジン、N−メチルモルホリン、テトラメチル
グアニジン、トリエチルアミン等のアミン系触媒が挙げ
られる。上記のポリウレタン系樹脂は単独でも混合物と
しても使用することが出来、更に他の熱可塑性樹脂、例
えばポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、ポリ塩
化ビニル、ポリ塩化ビニリデン等のハロゲン化ポリマ
ー、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリルエステル、ポリビニ
ルアセタール等のビニルポリマー、ポリエチレンテレフ
タレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステ
ル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリアミド系樹脂、エ
チレンやプロピレン等のオレフィンと他のビニルモノマ
ーとの共重合体系樹脂、アイオノマー、セルロースジア
セテート等のセルロース系樹脂、ポリカーボネート等を
併用することも出来る。
記有機ポリイソシアネートとを反応させる場合、その反
応割合は、ポリオキシアルキレンポリオール末端の水酸
基に対して、有機はポリイソシアネート基数が0.8〜
2.5倍になる様に混合して反応させることが好まし
い。又、反応を早期に完結させる場合には、触媒を用い
ることが有益である。例えば、ジブチルチンジラウレー
ト(DBTDL)、ジブチルチンジアセテール(DBT
A)、フェニル水銀プロピオン酸塩、オクテン酸鉛等の
有機金属触媒、トリエチレンジアミン、N,N′−ジメ
チルピペラジン、N−メチルモルホリン、テトラメチル
グアニジン、トリエチルアミン等のアミン系触媒が挙げ
られる。上記のポリウレタン系樹脂は単独でも混合物と
しても使用することが出来、更に他の熱可塑性樹脂、例
えばポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、ポリ塩
化ビニル、ポリ塩化ビニリデン等のハロゲン化ポリマ
ー、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリルエステル、ポリビニ
ルアセタール等のビニルポリマー、ポリエチレンテレフ
タレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステ
ル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリアミド系樹脂、エ
チレンやプロピレン等のオレフィンと他のビニルモノマ
ーとの共重合体系樹脂、アイオノマー、セルロースジア
セテート等のセルロース系樹脂、ポリカーボネート等を
併用することも出来る。
【0105】特に、本発明においては、熱拡散性色素の
転写性を考慮して、受像層用のバインダーと相溶性の良
好な離型剤を添加することが望ましい。例えば、塩化ビ
ニル系樹脂をバインダーとして使用するのであれば、ポ
リエステル変性シリコン樹脂が組み合わせとして好まし
い。代表的なポリエステル変性シリコン樹脂としては、
例えばジオールと二塩基酸との共重合体もしくはカプロ
ラクトンの開環重合体であるポリエステルとジメチルポ
リシロキサンとのブロック共重合体(ジメチルポリシロ
キサンの両末端又は片末端が上記ポリエステル部分でブ
ロックされている、あるいは逆に上記ポリエステルがジ
メチルポリシロキサンでブロックされている共重合体を
含む。)あるいは上記ポリエステルを主鎖として側鎖に
(ジメチル)ポリシロキサンを結合せしめてなる共重合
体を挙げることができる。これらの単純添加型のシリコ
ーンオイルの添加量は、その種類に応じて様々に変化す
ることがあるから一律に決定することができないが、一
般的にいうと、通常、受像層におけるバインダーに対し
て0.5〜50重量%であり、好ましくは1〜20重量
%である。
転写性を考慮して、受像層用のバインダーと相溶性の良
好な離型剤を添加することが望ましい。例えば、塩化ビ
ニル系樹脂をバインダーとして使用するのであれば、ポ
リエステル変性シリコン樹脂が組み合わせとして好まし
い。代表的なポリエステル変性シリコン樹脂としては、
例えばジオールと二塩基酸との共重合体もしくはカプロ
ラクトンの開環重合体であるポリエステルとジメチルポ
リシロキサンとのブロック共重合体(ジメチルポリシロ
キサンの両末端又は片末端が上記ポリエステル部分でブ
ロックされている、あるいは逆に上記ポリエステルがジ
メチルポリシロキサンでブロックされている共重合体を
含む。)あるいは上記ポリエステルを主鎖として側鎖に
(ジメチル)ポリシロキサンを結合せしめてなる共重合
体を挙げることができる。これらの単純添加型のシリコ
ーンオイルの添加量は、その種類に応じて様々に変化す
ることがあるから一律に決定することができないが、一
般的にいうと、通常、受像層におけるバインダーに対し
て0.5〜50重量%であり、好ましくは1〜20重量
%である。
【0106】なお、受像層の表面の一部に、離型剤を適
当な溶媒に溶解あるいは分散させて塗布した後、乾燥さ
せる等によって離型剤層を設けることもできる。この場
合は、ポリエチレンワックスやポリプロピレンワックス
などの固形ワックスが好ましく用いられ、アクリルエス
テル系、エチレンアクリル酸系、あるいは塩化ビニル系
の樹脂なども使用できる。
当な溶媒に溶解あるいは分散させて塗布した後、乾燥さ
せる等によって離型剤層を設けることもできる。この場
合は、ポリエチレンワックスやポリプロピレンワックス
などの固形ワックスが好ましく用いられ、アクリルエス
テル系、エチレンアクリル酸系、あるいは塩化ビニル系
の樹脂なども使用できる。
【0107】紫外線吸収剤としては、色素画像の紫外線
吸収用として機能し、かつ熱転写が可能であればよく、
例えば、特開昭59−158287号、同63−746
86号、同63−145089号、同59−19629
2号、同62−229594号、同63−122596
号、同61−283595号、特開平1−204788
号等の公報に記載の化合物、及び写真その他の画像記録
材料における画像耐久性を改善するものとして公知の化
合物を使用することができる。バインダーと紫外線吸収
剤との重量比は、1:10〜10:1が好ましく、さら
に好ましくは2:8〜7:3の範囲である。
吸収用として機能し、かつ熱転写が可能であればよく、
例えば、特開昭59−158287号、同63−746
86号、同63−145089号、同59−19629
2号、同62−229594号、同63−122596
号、同61−283595号、特開平1−204788
号等の公報に記載の化合物、及び写真その他の画像記録
材料における画像耐久性を改善するものとして公知の化
合物を使用することができる。バインダーと紫外線吸収
剤との重量比は、1:10〜10:1が好ましく、さら
に好ましくは2:8〜7:3の範囲である。
【0108】酸化防止剤としては、特開昭59−182
785号、同60−130735号、特開平1−127
387号各公報等に記載の酸化防止剤、及び写真その他
の画像記録材料における画像耐久性を改善するものとし
て公知の化合物を挙げることができる。紫外線吸収剤及
び光安定剤としては、特開昭59−158287号、同
63−74686号、同63−145089号、同59
−196292号、同62−229594号、同63−
122596号、同61−283595号、特開平1−
204788号等の公報に記載の化合物、及び写真その
他の画像記録材料における画像耐久性を改善するものと
して公知の化合物を挙げることができる。
785号、同60−130735号、特開平1−127
387号各公報等に記載の酸化防止剤、及び写真その他
の画像記録材料における画像耐久性を改善するものとし
て公知の化合物を挙げることができる。紫外線吸収剤及
び光安定剤としては、特開昭59−158287号、同
63−74686号、同63−145089号、同59
−196292号、同62−229594号、同63−
122596号、同61−283595号、特開平1−
204788号等の公報に記載の化合物、及び写真その
他の画像記録材料における画像耐久性を改善するものと
して公知の化合物を挙げることができる。
【0109】フィラーとしては、無機微粒子や有機樹脂
粒子を挙げることができる。この無機微粒子としてはシ
リカゲル、炭酸カルシウム、酸化チタン、酸性白土、活
性白土、アルミナ等を挙げることができ、有機微粒子と
してはフッ素樹脂粒子、グアナミン樹脂粒子、アクリル
樹脂粒子、シリコン樹脂粒子等の樹脂粒子を挙げること
ができる。これらの無機・有機樹脂粒子は比重により異
なるが、0.1〜70重量%の添加が好ましい。顔料と
しては、代表例としてチタンホワイト、炭酸カルシウ
ム、酸化亜鉛、硫酸バリウム、シリカ、タルク、クレ
ー、カオリン、活性白土、酸性白土などを挙げることが
できる。
粒子を挙げることができる。この無機微粒子としてはシ
リカゲル、炭酸カルシウム、酸化チタン、酸性白土、活
性白土、アルミナ等を挙げることができ、有機微粒子と
してはフッ素樹脂粒子、グアナミン樹脂粒子、アクリル
樹脂粒子、シリコン樹脂粒子等の樹脂粒子を挙げること
ができる。これらの無機・有機樹脂粒子は比重により異
なるが、0.1〜70重量%の添加が好ましい。顔料と
しては、代表例としてチタンホワイト、炭酸カルシウ
ム、酸化亜鉛、硫酸バリウム、シリカ、タルク、クレ
ー、カオリン、活性白土、酸性白土などを挙げることが
できる。
【0110】可塑剤としてはフタル酸エステル類(例え
ばフタル酸ジメチル、フタル酸ジブチル、フタル酸ジオ
クチル、フタル酸ジデシルなど)、トリメリット酸エス
テル類(例えばトリメリット酸オクチルエステル、トリ
メリット酸イソノニルエステル、トリメリット酸イソデ
ソルエステルなど)、ピロメリット酸オクチルエステル
などのピロメリット酸エステル類、アジピン酸エステル
類などが挙げられる。なお、可塑剤の過度の添加は画像
の保存性を劣化させるので、可塑剤の添加量は、通常、
受像層のバインダーに対して0.1〜30重量%の範囲
である。
ばフタル酸ジメチル、フタル酸ジブチル、フタル酸ジオ
クチル、フタル酸ジデシルなど)、トリメリット酸エス
テル類(例えばトリメリット酸オクチルエステル、トリ
メリット酸イソノニルエステル、トリメリット酸イソデ
ソルエステルなど)、ピロメリット酸オクチルエステル
などのピロメリット酸エステル類、アジピン酸エステル
類などが挙げられる。なお、可塑剤の過度の添加は画像
の保存性を劣化させるので、可塑剤の添加量は、通常、
受像層のバインダーに対して0.1〜30重量%の範囲
である。
【0111】受像要素の裏面に滑性裏面層を設けても良
い。
い。
【0112】受像要素の裏面に滑性裏面層を設ける場
合、用いる樹脂は染料染着性の低いものが好ましい。そ
のような樹脂として、具体的には、アクリル系樹脂、ポ
リスチレン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリアミド
系樹脂、ポリビニルブチラール、ポリビニルアルコー
ル、酢酸セルロース樹脂などがあげられる。また、特開
平7−186557号公報に記載の非晶質ポリオレフィ
ン樹脂を用いることもできる。この他、ポリビニルブチ
ラール、メラミン、セルロース、アクリル系樹脂等をキ
レート、イソシアネート、放射線照射等の手段で硬化さ
せた硬化性樹脂なども好ましい。市販されているものと
しては、例えば、アクリル樹脂ではBR85、BR8
0、BR113(以上三菱レイヨン製)、非晶質ポリオ
レフィン樹脂としてAPL6509、130A、291
S、150R(以上、三井石油化学工業製)、ゼオネッ
クス480、250、480S(以上日本ゼオン製)、
ポリビニルブチラール樹脂では3000−1(電気化学
工業製)、ポリビニルアルコール樹脂として、SMR−
20H、SMR−20HH、C−20、C−10、MA
−23、PA−20、PA−15(以上信越化学工業
製)、酢酸セルロース樹脂としてL−30、LT−35
(以上ダイセル化学工業製)、メラミン樹脂ではサイメ
ル303(三井サイアッド製)等があげられるが、もち
ろんそれらに限定されるものではない。
合、用いる樹脂は染料染着性の低いものが好ましい。そ
のような樹脂として、具体的には、アクリル系樹脂、ポ
リスチレン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリアミド
系樹脂、ポリビニルブチラール、ポリビニルアルコー
ル、酢酸セルロース樹脂などがあげられる。また、特開
平7−186557号公報に記載の非晶質ポリオレフィ
ン樹脂を用いることもできる。この他、ポリビニルブチ
ラール、メラミン、セルロース、アクリル系樹脂等をキ
レート、イソシアネート、放射線照射等の手段で硬化さ
せた硬化性樹脂なども好ましい。市販されているものと
しては、例えば、アクリル樹脂ではBR85、BR8
0、BR113(以上三菱レイヨン製)、非晶質ポリオ
レフィン樹脂としてAPL6509、130A、291
S、150R(以上、三井石油化学工業製)、ゼオネッ
クス480、250、480S(以上日本ゼオン製)、
ポリビニルブチラール樹脂では3000−1(電気化学
工業製)、ポリビニルアルコール樹脂として、SMR−
20H、SMR−20HH、C−20、C−10、MA
−23、PA−20、PA−15(以上信越化学工業
製)、酢酸セルロース樹脂としてL−30、LT−35
(以上ダイセル化学工業製)、メラミン樹脂ではサイメ
ル303(三井サイアッド製)等があげられるが、もち
ろんそれらに限定されるものではない。
【0113】また、自動給紙適性をよくするために、受
像要素の裏面を構成する層の少なくとも1層に、有機及
び/又は無機の充填剤を含有させても良い。具体的には
ポリエチレンワックス、ビスアマイド、ナイロン、アク
リル樹脂、架橋ポリスチレン、シリコン樹脂、シリコン
ゴム、タルク、炭酸カルシウム、酸化チタン等があげら
れるが特に限定はされず何でも使用できる。
像要素の裏面を構成する層の少なくとも1層に、有機及
び/又は無機の充填剤を含有させても良い。具体的には
ポリエチレンワックス、ビスアマイド、ナイロン、アク
リル樹脂、架橋ポリスチレン、シリコン樹脂、シリコン
ゴム、タルク、炭酸カルシウム、酸化チタン等があげら
れるが特に限定はされず何でも使用できる。
【0114】上記の中でも、プリンタの給紙ゴムローラ
ーの損耗や、転移によるローラーの摩擦特性の変動を抑
える点から特に好ましいのがナイロンフィラーである。
ナイロンフィラーとしては、分子量が10万〜90万
で、球状であり、平均粒子径が0.01〜30μmのも
のが好ましく、特に分子量が10万〜50万で、平均粒
子径が0.01〜10μmのものがより好ましい。ま
た、ナイロンフィラーの種類としては、ナイロン6やナ
イロン66と比較してナイロン12フィラーが耐水性に
優れ、吸水による特性変化もないためより好ましい。
ーの損耗や、転移によるローラーの摩擦特性の変動を抑
える点から特に好ましいのがナイロンフィラーである。
ナイロンフィラーとしては、分子量が10万〜90万
で、球状であり、平均粒子径が0.01〜30μmのも
のが好ましく、特に分子量が10万〜50万で、平均粒
子径が0.01〜10μmのものがより好ましい。ま
た、ナイロンフィラーの種類としては、ナイロン6やナ
イロン66と比較してナイロン12フィラーが耐水性に
優れ、吸水による特性変化もないためより好ましい。
【0115】ナイロンフィラーは、高融点で熱的にも安
定であり、耐油性、耐薬品性などもよいことから染料に
よって染着されにくい。また、自己潤滑性があり、摩擦
係数も低く、分子量が10万〜90万であると摩耗する
ことも殆どなく、相手材を傷つけることもない。また、
好ましい平均粒子径は、反射画像用熱転写受容要素の場
合は、0.1〜30μm、透過画像用熱転写受像要素の
場合は0.01〜1μmである。粒子径が小さすぎる
と、フィラーが裏面構成層中に隠れてしまい、十分な滑
り性の機能を果たさず、また、粒子径が大きすぎると、
裏面構成層から突出が大きくなり、結果的に摩擦係数を
高めたり、フィラーの欠落を生じてしまうため好ましく
ない。
定であり、耐油性、耐薬品性などもよいことから染料に
よって染着されにくい。また、自己潤滑性があり、摩擦
係数も低く、分子量が10万〜90万であると摩耗する
ことも殆どなく、相手材を傷つけることもない。また、
好ましい平均粒子径は、反射画像用熱転写受容要素の場
合は、0.1〜30μm、透過画像用熱転写受像要素の
場合は0.01〜1μmである。粒子径が小さすぎる
と、フィラーが裏面構成層中に隠れてしまい、十分な滑
り性の機能を果たさず、また、粒子径が大きすぎると、
裏面構成層から突出が大きくなり、結果的に摩擦係数を
高めたり、フィラーの欠落を生じてしまうため好ましく
ない。
【0116】なお、上記の充填剤は何れも市場で容易に
入手でき、例えばポリエチレンワックスではSPRAY
30(サゾール社製)、W950(三井石油化学工業
製)等、ナイロンフィラーとしては、例えばMW330
(神東塗料製)などがあげられる。充填剤の添加量は、
添加する層の樹脂100重量部に対して0.01〜20
0重量部の範囲が好ましい。
入手でき、例えばポリエチレンワックスではSPRAY
30(サゾール社製)、W950(三井石油化学工業
製)等、ナイロンフィラーとしては、例えばMW330
(神東塗料製)などがあげられる。充填剤の添加量は、
添加する層の樹脂100重量部に対して0.01〜20
0重量部の範囲が好ましい。
【0117】裏面層表面の中心線平均表面粗さRaは
0.5〜2.5μmが好ましい。また、単位面積当たり
の平均突起数が2000〜4500個/mm2であるこ
とが好ましい。このような性質を持たせる方法として
は、例えば上述のような充填剤を用いて調整するほか、
樹脂押しだしコーティング時の冷却ロールの表面形状を
前述のような性質にし、押し出し樹脂を冷却する際にそ
の形状を転写することによっても形成することが出来
る。
0.5〜2.5μmが好ましい。また、単位面積当たり
の平均突起数が2000〜4500個/mm2であるこ
とが好ましい。このような性質を持たせる方法として
は、例えば上述のような充填剤を用いて調整するほか、
樹脂押しだしコーティング時の冷却ロールの表面形状を
前述のような性質にし、押し出し樹脂を冷却する際にそ
の形状を転写することによっても形成することが出来
る。
【0118】滑性裏面層と、基材シートの間に、接着力
を高める目的で、中間層を設けても良い。好ましい中間
層の態様としては、反応硬化型の樹脂を有する中間層を
設ける。
を高める目的で、中間層を設けても良い。好ましい中間
層の態様としては、反応硬化型の樹脂を有する中間層を
設ける。
【0119】反応硬化型樹脂としては特開平6−255
276号公報に記載されたような熱硬化型樹脂及び/又
は電離放射線硬化型樹脂を使用するのが好ましい。
276号公報に記載されたような熱硬化型樹脂及び/又
は電離放射線硬化型樹脂を使用するのが好ましい。
【0120】同様の構成の中間層は、基材シートと受像
層の間に設けてもよい。
層の間に設けてもよい。
【0121】本発明の受像層は、特開平4−24199
3号公報に記載されたような方法で、表面をマット化処
理及び/又は光沢度調整をしてもよい。
3号公報に記載されたような方法で、表面をマット化処
理及び/又は光沢度調整をしてもよい。
【0122】本発明の受像要素には、受像層及び/又は
その近傍の層に透明な吸熱物質を含有させても良い。吸
熱物質近傍で蓄積し、受像層を膨張させることにより、
色材を有効に受像層中に転移させることができる。
その近傍の層に透明な吸熱物質を含有させても良い。吸
熱物質近傍で蓄積し、受像層を膨張させることにより、
色材を有効に受像層中に転移させることができる。
【0123】吸熱材料としては、各種の近赤外吸収色素
が用いられる。例えば、ニトロソ化合物及びその金属錯
塩、ポリメチン系色素、スクアリリウム系色素、チオー
ルニッケル塩、フタロシアニン系色素、トリアリルメタ
ン系色素、インモニウム系色素、ジインモニウム系色
素、ナフトキノン系色素、アントラキノン系色素等を用
いることができる。また、多くの透明な潜熱蓄熱材、例
えばパラフィンワックス等の鎖状炭化水素類、パラキシ
レン等の芳香族炭化水素類、フェノール類、ステアリン
酸等のカルボンサン類、C4H8O・117H2O等の包
接形水化物、各種のアルコール類、ポリエチレン等のガ
ラス転移点の低い高分子物質も用いられる。更には光異
性化反応熱を利用した光化学反応蓄熱材等も用いられ
る。
が用いられる。例えば、ニトロソ化合物及びその金属錯
塩、ポリメチン系色素、スクアリリウム系色素、チオー
ルニッケル塩、フタロシアニン系色素、トリアリルメタ
ン系色素、インモニウム系色素、ジインモニウム系色
素、ナフトキノン系色素、アントラキノン系色素等を用
いることができる。また、多くの透明な潜熱蓄熱材、例
えばパラフィンワックス等の鎖状炭化水素類、パラキシ
レン等の芳香族炭化水素類、フェノール類、ステアリン
酸等のカルボンサン類、C4H8O・117H2O等の包
接形水化物、各種のアルコール類、ポリエチレン等のガ
ラス転移点の低い高分子物質も用いられる。更には光異
性化反応熱を利用した光化学反応蓄熱材等も用いられ
る。
【0124】本発明の受像要素には、クッション性をあ
げるために、気泡を含有させた層を設けても良い。
げるために、気泡を含有させた層を設けても良い。
【0125】気泡を含有させる手段としては、熱膨張性
の中空粒子やカプセル状の中空ポリマーを用いることが
出来る。また、熱で分解して酸素、炭酸ガス、窒素など
のガスを発生するジニトロペンタメチレンテトラミン、
ジアゾアミノベンゼン、アゾビスイソブチルニトリル、
アゾジカルボアミド等の分解型発泡剤を用いてもよい。
の中空粒子やカプセル状の中空ポリマーを用いることが
出来る。また、熱で分解して酸素、炭酸ガス、窒素など
のガスを発生するジニトロペンタメチレンテトラミン、
ジアゾアミノベンゼン、アゾビスイソブチルニトリル、
アゾジカルボアミド等の分解型発泡剤を用いてもよい。
【0126】気泡含有層中に含有させる気泡の種類は、
クッション性、断熱性の点から独立気泡が好ましく、例
えば特開平6−270559号公報に記載されたような
ものが挙げられる。
クッション性、断熱性の点から独立気泡が好ましく、例
えば特開平6−270559号公報に記載されたような
ものが挙げられる。
【0127】また、気泡含有層自体に公知の接着剤を含
有させても良いが、基材シートとの接着性を挙げるため
に、基材シートと気泡含有層の間にプライマー層を設け
ても良い。かかるプライマー層としては、例えば特開平
5−270152号公報に記載のものなどを用いること
が出来る。
有させても良いが、基材シートとの接着性を挙げるため
に、基材シートと気泡含有層の間にプライマー層を設け
ても良い。かかるプライマー層としては、例えば特開平
5−270152号公報に記載のものなどを用いること
が出来る。
【0128】本発明において、インクシートは、支持体
とその上に設けたインク層から少なくとも形成され、該
インク層は、熱転写可能なポストキレート色素を含有す
るインク層からなる色素含有領域、及び熱転写性色素を
実質的に含有せず、かつ熱転写可能な紫外線吸収剤を含
有するインク層からなる紫外線吸収剤含有領域を少なく
とも有する。ここで、「熱転写性色素を実質的に含有し
ない」とは、熱転写で受像要素に形成される色素画像の
品質を低下する量及び/又は質の熱転写性色素を含有し
ないことを意味する。
とその上に設けたインク層から少なくとも形成され、該
インク層は、熱転写可能なポストキレート色素を含有す
るインク層からなる色素含有領域、及び熱転写性色素を
実質的に含有せず、かつ熱転写可能な紫外線吸収剤を含
有するインク層からなる紫外線吸収剤含有領域を少なく
とも有する。ここで、「熱転写性色素を実質的に含有し
ない」とは、熱転写で受像要素に形成される色素画像の
品質を低下する量及び/又は質の熱転写性色素を含有し
ないことを意味する。
【0129】インクシート用支持体としては、寸法安定
性がよく、感熱ヘッドでの記録の際の熱に耐える限り特
に制限がなく、公知のものを使用することができる。
性がよく、感熱ヘッドでの記録の際の熱に耐える限り特
に制限がなく、公知のものを使用することができる。
【0130】本発明において、色素含有領域のインク層
は基本的に熱転写性ポストキレート色素及びバインダー
から少なくとも形成され、メタルソース含有領域のイン
ク層は基本的にメタルソース及びバインダーから少なく
とも形成される。
は基本的に熱転写性ポストキレート色素及びバインダー
から少なくとも形成され、メタルソース含有領域のイン
ク層は基本的にメタルソース及びバインダーから少なく
とも形成される。
【0131】インク層のバインダーとしては、例えばセ
ルロース付加化合物、セルロースエステル、セルロース
エーテル等のセルロース系樹脂、ポリビニルアルコー
ル、ポリビニルホルマール、ポリビニルアセトアセター
ル、ポリビニルブチラール等のポリビニルアセタール樹
脂、ポリビニルピロリドン、ポリ酢酸ビニル、ポリアク
リルアミド、スチレン系樹脂、ポリ(メタ)アクリル酸
系エステル、ポリ(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリ
ル酸共重合体等のビニル系樹脂、ゴム系樹脂、アイオノ
マー樹脂、オレフィン系樹脂、ポリエステル樹脂等を挙
げることができる。これらの樹脂の中でも、保存性の優
れたポリビニルブチラール、ポリビニルアセトアセター
ルあるいはセルロース系樹脂が好ましい。
ルロース付加化合物、セルロースエステル、セルロース
エーテル等のセルロース系樹脂、ポリビニルアルコー
ル、ポリビニルホルマール、ポリビニルアセトアセター
ル、ポリビニルブチラール等のポリビニルアセタール樹
脂、ポリビニルピロリドン、ポリ酢酸ビニル、ポリアク
リルアミド、スチレン系樹脂、ポリ(メタ)アクリル酸
系エステル、ポリ(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリ
ル酸共重合体等のビニル系樹脂、ゴム系樹脂、アイオノ
マー樹脂、オレフィン系樹脂、ポリエステル樹脂等を挙
げることができる。これらの樹脂の中でも、保存性の優
れたポリビニルブチラール、ポリビニルアセトアセター
ルあるいはセルロース系樹脂が好ましい。
【0132】インク層のバインダーとして、更に下記の
ような樹脂を用いることができる。
ような樹脂を用いることができる。
【0133】特公平5−78437号公報に記載の、イ
ソシアネート類と、ポリビニルブチラール、ポリビニル
ホルマール、ポリエステルポリオール及びアクリルポリ
オールから選択される活性水素を有する化合物との反応
生成物、イソシアネート類が、ジイソシアネート又はト
リイソシアネートである上記反応生成物、及び活性水素
を有する化合物100重量部に対して、10〜200重
量部の量である上記反応生成物;天然及び/又は半合成
水溶性高分子の分子内水酸基をエステル化及び/又はウ
レタン化した有機溶媒可溶性高分子、天然及び/又は半
合成水溶性高分子としては、α−グルコースのα−1,
4−グルコシド結合の重合体であるデンプン、β−グル
コースのβ−1,4−グルコシド結合の重合体であるセ
ルロースの水溶性誘導体、ピラノース環のβ−1,4−
グルコシド結合の重合体であるアルギン酸、ブドウ糖の
3量体であるマルトトリオース、α−D−1,6−グル
コースの1,6結合によって繰り返し結合した水溶性多
糖類であるプルラン、蔗糖からつくられるD−グルコピ
ラノースを単位とする重合体であるデキストラン、D−
グルコースが、1,3結合でβ−グルコシド結合した直
鎖のβ−1,3−グルカンであるカードラン等;特開平
3−264393号公報に記載のアセチル化度が2.4
以上かつ総置換度が2.7以上の酢酸セルロース;ポリ
ビニルアルコール(Tg=85℃)、ポリ酢酸ビニル
(Tg=32℃)、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体
(Tg=77℃)等のビニル樹脂、ポリビニルブチラー
ル(Tg=84℃)、ポリビニルアセトアセタール(T
g=110℃)等のポリビニルアセタール系樹脂、ポリ
アクリルアミド(Tg=165℃)等のビニル系樹脂、
脂肪族ポリエステル(Tg=130℃)等のポリエステ
ル樹脂等;特開平7−52564号公報に記載の、イソ
シアネート類と、含有するビニルアルコール部分の重量
が15〜40%であるポリビニルブチラールとの反応生
成物、上記イソシアネート類がジイソシアネート又はト
リイソシアネートである上記反応生成物、具体的には、
パラフェニレンジイソシアネート、1−クロロ−2,4
−フェニレンジイソシアネート、2−クロロ−1,4−
フェニレンジイソシアネート、2,4−トルエンジイソ
シアネート、2,6−トルエンジイソシアネート、ヘキ
サメチレンジイソシアネート、4,4′−ビフェニレン
ジイソシアネート、4,4′,4″−トリメチル−3,
3′,2−トリイソシアネート−2,4,6−トリフェ
ニルシアヌレート等;特開平7−32742号公報に記
載の、式Iのフェニルイソシア変性ポリビニルアセター
ル樹脂;特開平6−155935号公報に記載の、イソ
シアネート反応性セルロース又はイソシアネート反応性
アセタール樹脂の1種と、イソシアネート反応性アセタ
ール樹脂、イソシアネート反応性ビニル樹脂、イソシア
ネート反応性アクリル樹脂、イソシアネート反応性フェ
ノキシ樹脂及びイソシアネート反応性スチロール樹脂か
ら選ばれる1種の樹脂及びポリイソシアネート化合物を
含有する組成物の硬化物;ポリビニルブチラール樹脂
(好ましくは分子量が6万以上、ガラス転移温度が60
℃以上、より好ましくは70℃以上110℃以下、ビニ
ルアルコール部分の重量%がポリビニルブチラール樹脂
中10〜40%、好ましくは15〜30%のもの);ア
クリル変性セルロース系樹脂、セルロース系樹脂として
は、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、
エチルヒドロキシセルロース、ヒドロキシプロピルセル
ロース、メチルセルロース、酢酸セルロース、酪酢酸セ
ルロース等のセルロース系樹脂(好ましくはエチルセル
ロース)、上記セルロース系樹脂をアクリル樹脂で変性
する際に使用する有機溶剤としては、例えば、ギ酸メチ
ル、ギ酸エチル、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル
系溶剤、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブ
チルケトン、シクロヘキサノン、イソホロン等のケトン
系溶剤、トルエン、ベンゼン、キシレン等の炭化水素系
溶剤、n−ブチルエーテル等のエーテル系溶剤が挙げら
れ、セルロース系樹脂は好ましくは約5〜50重量%の
濃度で使用する。
ソシアネート類と、ポリビニルブチラール、ポリビニル
ホルマール、ポリエステルポリオール及びアクリルポリ
オールから選択される活性水素を有する化合物との反応
生成物、イソシアネート類が、ジイソシアネート又はト
リイソシアネートである上記反応生成物、及び活性水素
を有する化合物100重量部に対して、10〜200重
量部の量である上記反応生成物;天然及び/又は半合成
水溶性高分子の分子内水酸基をエステル化及び/又はウ
レタン化した有機溶媒可溶性高分子、天然及び/又は半
合成水溶性高分子としては、α−グルコースのα−1,
4−グルコシド結合の重合体であるデンプン、β−グル
コースのβ−1,4−グルコシド結合の重合体であるセ
ルロースの水溶性誘導体、ピラノース環のβ−1,4−
グルコシド結合の重合体であるアルギン酸、ブドウ糖の
3量体であるマルトトリオース、α−D−1,6−グル
コースの1,6結合によって繰り返し結合した水溶性多
糖類であるプルラン、蔗糖からつくられるD−グルコピ
ラノースを単位とする重合体であるデキストラン、D−
グルコースが、1,3結合でβ−グルコシド結合した直
鎖のβ−1,3−グルカンであるカードラン等;特開平
3−264393号公報に記載のアセチル化度が2.4
以上かつ総置換度が2.7以上の酢酸セルロース;ポリ
ビニルアルコール(Tg=85℃)、ポリ酢酸ビニル
(Tg=32℃)、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体
(Tg=77℃)等のビニル樹脂、ポリビニルブチラー
ル(Tg=84℃)、ポリビニルアセトアセタール(T
g=110℃)等のポリビニルアセタール系樹脂、ポリ
アクリルアミド(Tg=165℃)等のビニル系樹脂、
脂肪族ポリエステル(Tg=130℃)等のポリエステ
ル樹脂等;特開平7−52564号公報に記載の、イソ
シアネート類と、含有するビニルアルコール部分の重量
が15〜40%であるポリビニルブチラールとの反応生
成物、上記イソシアネート類がジイソシアネート又はト
リイソシアネートである上記反応生成物、具体的には、
パラフェニレンジイソシアネート、1−クロロ−2,4
−フェニレンジイソシアネート、2−クロロ−1,4−
フェニレンジイソシアネート、2,4−トルエンジイソ
シアネート、2,6−トルエンジイソシアネート、ヘキ
サメチレンジイソシアネート、4,4′−ビフェニレン
ジイソシアネート、4,4′,4″−トリメチル−3,
3′,2−トリイソシアネート−2,4,6−トリフェ
ニルシアヌレート等;特開平7−32742号公報に記
載の、式Iのフェニルイソシア変性ポリビニルアセター
ル樹脂;特開平6−155935号公報に記載の、イソ
シアネート反応性セルロース又はイソシアネート反応性
アセタール樹脂の1種と、イソシアネート反応性アセタ
ール樹脂、イソシアネート反応性ビニル樹脂、イソシア
ネート反応性アクリル樹脂、イソシアネート反応性フェ
ノキシ樹脂及びイソシアネート反応性スチロール樹脂か
ら選ばれる1種の樹脂及びポリイソシアネート化合物を
含有する組成物の硬化物;ポリビニルブチラール樹脂
(好ましくは分子量が6万以上、ガラス転移温度が60
℃以上、より好ましくは70℃以上110℃以下、ビニ
ルアルコール部分の重量%がポリビニルブチラール樹脂
中10〜40%、好ましくは15〜30%のもの);ア
クリル変性セルロース系樹脂、セルロース系樹脂として
は、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、
エチルヒドロキシセルロース、ヒドロキシプロピルセル
ロース、メチルセルロース、酢酸セルロース、酪酢酸セ
ルロース等のセルロース系樹脂(好ましくはエチルセル
ロース)、上記セルロース系樹脂をアクリル樹脂で変性
する際に使用する有機溶剤としては、例えば、ギ酸メチ
ル、ギ酸エチル、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル
系溶剤、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブ
チルケトン、シクロヘキサノン、イソホロン等のケトン
系溶剤、トルエン、ベンゼン、キシレン等の炭化水素系
溶剤、n−ブチルエーテル等のエーテル系溶剤が挙げら
れ、セルロース系樹脂は好ましくは約5〜50重量%の
濃度で使用する。
【0134】前記各種のバインダーは、その1種を単独
で使用することもできるし、またその2種以上を併用す
ることもできる。
で使用することもできるし、またその2種以上を併用す
ることもできる。
【0135】本発明において、インクシートは、色素を
含有する領域の次にメタルソースを含有する領域を設け
る組み合わせを繰り返し有するインク層の構成を有す
る。色素含有領域は色相において異なる2以上の色素含
有領域とすることができ、例えば、色素含有領域がイエ
ロー色素を含有する領域、マゼンタ色素を含有する領
域、及びシアン色素を含有する領域からなり、これらの
色素含有領域の次にメタルソース含有領域が形成された
態様、色素含有領域が黒色色素を含有するインク層から
なり、該領域の次にメタルソース含有領域が形成された
態様、及び色素含有領域がイエロー色素を含有する領
域、マゼンタ色素を含有する領域、シアン色素を含有す
る領域及び黒色色素を含有する領域からなり、これらの
色素含有領域の次にメタルソースを含有する領域が形成
された態様等が挙げられる。
含有する領域の次にメタルソースを含有する領域を設け
る組み合わせを繰り返し有するインク層の構成を有す
る。色素含有領域は色相において異なる2以上の色素含
有領域とすることができ、例えば、色素含有領域がイエ
ロー色素を含有する領域、マゼンタ色素を含有する領
域、及びシアン色素を含有する領域からなり、これらの
色素含有領域の次にメタルソース含有領域が形成された
態様、色素含有領域が黒色色素を含有するインク層から
なり、該領域の次にメタルソース含有領域が形成された
態様、及び色素含有領域がイエロー色素を含有する領
域、マゼンタ色素を含有する領域、シアン色素を含有す
る領域及び黒色色素を含有する領域からなり、これらの
色素含有領域の次にメタルソースを含有する領域が形成
された態様等が挙げられる。
【0136】本明細書において、「黒色色素」は、黒色
の色相を有する色素の他に例えばそれぞれ黒色でない2
種以上の色素を組み合わせて黒色を得る態様、例えばイ
エロー色素、マゼンタ色素及びシアン色素を混合して黒
色の色相を得るような2種以上の色素を組み合わせる態
様を包含する。
の色相を有する色素の他に例えばそれぞれ黒色でない2
種以上の色素を組み合わせて黒色を得る態様、例えばイ
エロー色素、マゼンタ色素及びシアン色素を混合して黒
色の色相を得るような2種以上の色素を組み合わせる態
様を包含する。
【0137】キレート前の色素の色はキレート後の色素
の色と同じ場合もあるし、大きく変わる場合もある。本
明細書において、イエロー色素、マゼンタ色素、シアン
色素及び黒色色素におけるイエロー、マゼンタ、シアン
及び黒色はキレート後の色素の色を意味する。
の色と同じ場合もあるし、大きく変わる場合もある。本
明細書において、イエロー色素、マゼンタ色素、シアン
色素及び黒色色素におけるイエロー、マゼンタ、シアン
及び黒色はキレート後の色素の色を意味する。
【0138】次に、図面を参照して本発明のインクシー
トのインク層の配置について説明する。図1は色素含有
領域がイエロー色素を含有する領域、マゼンタ色素を含
有する領域、及びシアン色素を含有する領域からなり、
これらの色素含有領域の次にメタルソースを含有する領
域が形成される態様の1例を示し、同図において、イン
クシート1は、イエロー色素を含有する領域1Y、マゼ
ンタ色素を含有する領域1M、及びシアン色素を含有す
る領域1Cの各インク層がこの順に設けられており、こ
れらの色素含有領域の次に熱転写性色素を含有せずメタ
ルソースを含有するインク層からなるメタルソース含有
領域1aが設けられ、この配列の組み合わせが繰り返さ
れている。
トのインク層の配置について説明する。図1は色素含有
領域がイエロー色素を含有する領域、マゼンタ色素を含
有する領域、及びシアン色素を含有する領域からなり、
これらの色素含有領域の次にメタルソースを含有する領
域が形成される態様の1例を示し、同図において、イン
クシート1は、イエロー色素を含有する領域1Y、マゼ
ンタ色素を含有する領域1M、及びシアン色素を含有す
る領域1Cの各インク層がこの順に設けられており、こ
れらの色素含有領域の次に熱転写性色素を含有せずメタ
ルソースを含有するインク層からなるメタルソース含有
領域1aが設けられ、この配列の組み合わせが繰り返さ
れている。
【0139】色素含有領域のインク層に含有させるポス
トキレート色素としては、熱転写が可能であれば特に制
限はなく、公知の各種の化合物を適宜に選定して使用す
ることができる。具体的には、例えば特開昭59−78
893号公報、同59−109349号公報、特願平2
−213303号明細書、同2−214719号明細
書、同2−203742号明細書に記載されているシア
ン色素、マゼンタ色素、イエロー色素などを使用するこ
とができる。上記色素の中でも、メタルソースと2座の
キレートを形成することができる色素を使用することが
好ましい。そのような色素として、例えば、下記一般式
(2)で表される色素等を挙げることができる。
トキレート色素としては、熱転写が可能であれば特に制
限はなく、公知の各種の化合物を適宜に選定して使用す
ることができる。具体的には、例えば特開昭59−78
893号公報、同59−109349号公報、特願平2
−213303号明細書、同2−214719号明細
書、同2−203742号明細書に記載されているシア
ン色素、マゼンタ色素、イエロー色素などを使用するこ
とができる。上記色素の中でも、メタルソースと2座の
キレートを形成することができる色素を使用することが
好ましい。そのような色素として、例えば、下記一般式
(2)で表される色素等を挙げることができる。
【0140】一般式(2) X1−N=N−X2−G 上記一般式(2)中、X1は、少なくとも一つの環が5
〜7個の原子から構成される芳香族の炭素環又は複素環
を完成するのに必要な原子の集まりを表わし、アゾ結合
に結合する炭素原子の隣接位の少なくとも一つが、窒素
原子又はキレート化基で置換された炭素原子である。X
2は、少なくとも一つの環が5〜7個の原子から構成さ
れる芳香族複素環又は、芳香族炭素環を表わす。Gはキ
レート化基を表す。前記色素の使用量は、通常、インク
シートのインク層1m2当たり0.1〜20gであり、
好ましくは0.2〜5gである。
〜7個の原子から構成される芳香族の炭素環又は複素環
を完成するのに必要な原子の集まりを表わし、アゾ結合
に結合する炭素原子の隣接位の少なくとも一つが、窒素
原子又はキレート化基で置換された炭素原子である。X
2は、少なくとも一つの環が5〜7個の原子から構成さ
れる芳香族複素環又は、芳香族炭素環を表わす。Gはキ
レート化基を表す。前記色素の使用量は、通常、インク
シートのインク層1m2当たり0.1〜20gであり、
好ましくは0.2〜5gである。
【0141】バインダーと色素との重量比は、1:10
〜10:1が好ましく、さらに好ましくは2:8〜7:
3の範囲である。
〜10:1が好ましく、さらに好ましくは2:8〜7:
3の範囲である。
【0142】本発明において、インクシートのメタルソ
ース含有領域に含有させるメタルソースとしては、前記
受像層に含有させるメタルソースとして記載した化合物
を用いることができる。メタルソース含有領域のインク
層のメタルソースの含有量は、受像層にメタルソースが
含有されている場合、バインダーに対して1〜100重
量%、好ましくは10〜50重量%であり、受像層にメ
タルソースが含有されていない場合はバインダーに対し
10〜250重量%、好ましくは50〜150重量%で
ある。インクシート中のメタルソース量が多すぎると、
ロール状態で保存時、ポストキレート色素がメタルソー
ス転写層に吸着され画像が汚染される懸念があり好まし
くない。
ース含有領域に含有させるメタルソースとしては、前記
受像層に含有させるメタルソースとして記載した化合物
を用いることができる。メタルソース含有領域のインク
層のメタルソースの含有量は、受像層にメタルソースが
含有されている場合、バインダーに対して1〜100重
量%、好ましくは10〜50重量%であり、受像層にメ
タルソースが含有されていない場合はバインダーに対し
10〜250重量%、好ましくは50〜150重量%で
ある。インクシート中のメタルソース量が多すぎると、
ロール状態で保存時、ポストキレート色素がメタルソー
ス転写層に吸着され画像が汚染される懸念があり好まし
くない。
【0143】本発明において、色素含有領域及びメタル
ソース含有領域のインク層には、前記の成分の他に、各
種の添加剤を適宜に添加することができる。添加剤とし
ては前述したような、シリコン樹脂、シリコンオイル
(反応硬化タイプも可)、シリコン変性樹脂、フッ素樹
脂、界面活性剤、及びワックス類等の離型性化合物、金
属微粉末、シリカゲル、金属酸化物、カーボンブラッ
ク、及び樹脂微粉末等のフィラー、バインダー成分と反
応可能な硬化剤(たとえばイソシアネート類やアクリル
類やエポキシ類等の放射線活性化合物)などを挙げるこ
とができる。
ソース含有領域のインク層には、前記の成分の他に、各
種の添加剤を適宜に添加することができる。添加剤とし
ては前述したような、シリコン樹脂、シリコンオイル
(反応硬化タイプも可)、シリコン変性樹脂、フッ素樹
脂、界面活性剤、及びワックス類等の離型性化合物、金
属微粉末、シリカゲル、金属酸化物、カーボンブラッ
ク、及び樹脂微粉末等のフィラー、バインダー成分と反
応可能な硬化剤(たとえばイソシアネート類やアクリル
類やエポキシ類等の放射線活性化合物)などを挙げるこ
とができる。
【0144】本発明において、インクシートは、支持体
とインク層とからなる2層構成に限られず、その他の層
が形成されていてもよい。例えば、受像層との融着や色
素の裏移り(ブロッキング)を防止する目的で、前記イ
ンク層の表面にオーバーコート層を設けてもよい。
とインク層とからなる2層構成に限られず、その他の層
が形成されていてもよい。例えば、受像層との融着や色
素の裏移り(ブロッキング)を防止する目的で、前記イ
ンク層の表面にオーバーコート層を設けてもよい。
【0145】またインクシートの支持体にはインク層の
バインダーとの接着性の改良や昇華性色素の支持体側へ
の転写や染着を防止する目的で下引層を有していてもよ
い。さらに支持体の裏面(インク層と反対側)には、ヘ
ッドの支持体に対する融着やスティッキング、インクシ
ートのシワが発生するのを防止する目的でスティッキン
グ防止層を設けてもよい。上記のオーバーコート層、下
引層及びスティッキング防止層の厚みは通常、0.1〜
1μmである。
バインダーとの接着性の改良や昇華性色素の支持体側へ
の転写や染着を防止する目的で下引層を有していてもよ
い。さらに支持体の裏面(インク層と反対側)には、ヘ
ッドの支持体に対する融着やスティッキング、インクシ
ートのシワが発生するのを防止する目的でスティッキン
グ防止層を設けてもよい。上記のオーバーコート層、下
引層及びスティッキング防止層の厚みは通常、0.1〜
1μmである。
【0146】インクシートは、インク層を形成する前記
各種の成分を溶媒に分散ないし溶解してなるインク層形
成用塗工液を調製し、これをインクシート用支持体の表
面に、例えばグラビア印刷方式で塗工し、乾燥すること
により製造することができる。形成するインク層の厚み
は、通常、0.2〜10μmが適当であり、好ましく
は、0.3〜3μmである。
各種の成分を溶媒に分散ないし溶解してなるインク層形
成用塗工液を調製し、これをインクシート用支持体の表
面に、例えばグラビア印刷方式で塗工し、乾燥すること
により製造することができる。形成するインク層の厚み
は、通常、0.2〜10μmが適当であり、好ましく
は、0.3〜3μmである。
【0147】本発明において、受像要素及び/又はイン
クシートに帯電防止機能を持たせても良い。帯電防止の
機能を持たせるためには、従来公知の技術を用いること
ができる。すなわち、金属、金属酸化物、炭素の微粉末
などの導電性物質、「帯電防止剤」と呼ばれる有機化合
物(陽イオン系、陰イオン系、両性イオン系、非イオン
系界面活性剤や、ポリシロキサン系等)、電子伝導性の
無機微粉末(酸化チタン、酸化亜鉛、酸化錫、酸化イン
ジウム等の微粉末に、不純物を混合して焼成し、結晶格
子を乱し、電子伝導性を高める、いわゆるドーピング処
理を施したもの)等、公知の導電性物質を用いることが
できる。上記のような導電性物質は、受像要素及び/又
はインクシートの構成層中の少なくとも1層に含有して
も良いし、導電性物質を含有した塗料を塗布した導電層
として少なくとも1層形成しても良い。もちろんその組
み合わせも好ましい。
クシートに帯電防止機能を持たせても良い。帯電防止の
機能を持たせるためには、従来公知の技術を用いること
ができる。すなわち、金属、金属酸化物、炭素の微粉末
などの導電性物質、「帯電防止剤」と呼ばれる有機化合
物(陽イオン系、陰イオン系、両性イオン系、非イオン
系界面活性剤や、ポリシロキサン系等)、電子伝導性の
無機微粉末(酸化チタン、酸化亜鉛、酸化錫、酸化イン
ジウム等の微粉末に、不純物を混合して焼成し、結晶格
子を乱し、電子伝導性を高める、いわゆるドーピング処
理を施したもの)等、公知の導電性物質を用いることが
できる。上記のような導電性物質は、受像要素及び/又
はインクシートの構成層中の少なくとも1層に含有して
も良いし、導電性物質を含有した塗料を塗布した導電層
として少なくとも1層形成しても良い。もちろんその組
み合わせも好ましい。
【0148】導電層として、上記のような導電性物質を
用いる場合、導電性塗料は通常の方法により調整できる
が、好ましくは、帯電防止剤はアルコール溶液または水
溶液の形で用い、電子伝導性の無機微粉末はそのままの
形で用い、バインダーとなるべき樹脂の有機溶剤溶液中
に前者であれば溶解もしくは分散、後者であれば分散す
ることにより調整する。
用いる場合、導電性塗料は通常の方法により調整できる
が、好ましくは、帯電防止剤はアルコール溶液または水
溶液の形で用い、電子伝導性の無機微粉末はそのままの
形で用い、バインダーとなるべき樹脂の有機溶剤溶液中
に前者であれば溶解もしくは分散、後者であれば分散す
ることにより調整する。
【0149】導電性塗料のバインダーとなるべき樹脂
は、熱硬化性のポリアクリル酸エステル樹脂、ポリウレ
タン樹脂等のような熱硬化性樹脂、又はポリ塩化ビニル
樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリエステル樹脂等
のような熱可塑性樹脂であることが好ましい。なお、塗
布、乾燥後(場合により硬化後)の導電層の表面固有抵
抗が1×1010Ωcm以下になるよう、バインダーと導
電性物質の比を決定することが好ましい。
は、熱硬化性のポリアクリル酸エステル樹脂、ポリウレ
タン樹脂等のような熱硬化性樹脂、又はポリ塩化ビニル
樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリエステル樹脂等
のような熱可塑性樹脂であることが好ましい。なお、塗
布、乾燥後(場合により硬化後)の導電層の表面固有抵
抗が1×1010Ωcm以下になるよう、バインダーと導
電性物質の比を決定することが好ましい。
【0150】調整した導電性塗料は通常の塗布方法、例
えばブレードコーター、グラビアコーターなどによるコ
ーティング、スプレーコーティング等が採用できる。
えばブレードコーター、グラビアコーターなどによるコ
ーティング、スプレーコーティング等が採用できる。
【0151】紙基材上に導電層を設けて帯電処理機能を
持たせる場合は、帯電防止剤の水溶液を塗布するか、前
記した電子導電性の無機微粉末を合成樹脂エマルジョ
ン、合成ゴムラテックス、水溶液樹脂の水溶液などの水
性塗料中に分散ないし溶解して乾燥塗膜を塗布形成する
とよい。合成樹脂エマルジョンとしてはポリアクリル酸
エステル樹脂やポリウレタン樹脂等のエマルジョン、合
成ゴムラテックスとしてはメチルメタクリレート−ブタ
ジエン、スチレン−ブタジエン等のゴムラテックス、水
溶性樹脂の水溶液としてはポリビニルアルコール樹脂、
ポリアクリルアミド樹脂、澱粉などの水溶液が例示でき
る。あるいはもっと簡易に帯電防止剤の水溶液をスプレ
ーコートしてもよい。
持たせる場合は、帯電防止剤の水溶液を塗布するか、前
記した電子導電性の無機微粉末を合成樹脂エマルジョ
ン、合成ゴムラテックス、水溶液樹脂の水溶液などの水
性塗料中に分散ないし溶解して乾燥塗膜を塗布形成する
とよい。合成樹脂エマルジョンとしてはポリアクリル酸
エステル樹脂やポリウレタン樹脂等のエマルジョン、合
成ゴムラテックスとしてはメチルメタクリレート−ブタ
ジエン、スチレン−ブタジエン等のゴムラテックス、水
溶性樹脂の水溶液としてはポリビニルアルコール樹脂、
ポリアクリルアミド樹脂、澱粉などの水溶液が例示でき
る。あるいはもっと簡易に帯電防止剤の水溶液をスプレ
ーコートしてもよい。
【0152】また、別の好ましい態様として、受像要素
やインクシートの芯材あるいは基材上に帯電防止層を設
ける場合、密着性を上げるために、特開平8−5294
5号公報に記載されているような、アクリル樹脂とエポ
キシ樹脂とからなる帯電防止樹脂からなる帯電防止層を
用いることもできる。
やインクシートの芯材あるいは基材上に帯電防止層を設
ける場合、密着性を上げるために、特開平8−5294
5号公報に記載されているような、アクリル樹脂とエポ
キシ樹脂とからなる帯電防止樹脂からなる帯電防止層を
用いることもできる。
【0153】このような帯電防止層は、上記の主剤及び
硬化剤を適当な比率で混合した塗工液を慣用の方法で、
インクシート及び/又は受像要素の芯材あるいは基材の
少なくとも一方の面又はそれらに設けたプライマー層や
接着層等の上に塗工及び乾燥して形成することができ
る。この帯電防止層は、インク層あるいは受像層を形成
する芯材又は基材の面に設けて、その上にインク層ある
いは受像層を設けても良く、また、インク層あるいは受
像層を形成する面と反対側の面に設けても良い。さら
に、この帯電防止層の面に別の層、例えば耐熱滑性層や
背面スリップ層等を設けても良い。塗工方法としては、
慣用の塗工手段で良い。
硬化剤を適当な比率で混合した塗工液を慣用の方法で、
インクシート及び/又は受像要素の芯材あるいは基材の
少なくとも一方の面又はそれらに設けたプライマー層や
接着層等の上に塗工及び乾燥して形成することができ
る。この帯電防止層は、インク層あるいは受像層を形成
する芯材又は基材の面に設けて、その上にインク層ある
いは受像層を設けても良く、また、インク層あるいは受
像層を形成する面と反対側の面に設けても良い。さら
に、この帯電防止層の面に別の層、例えば耐熱滑性層や
背面スリップ層等を設けても良い。塗工方法としては、
慣用の塗工手段で良い。
【0154】受像層中へ帯電防止剤を用いる場合は、帯
電防止剤は有機溶剤可溶性であることが好ましい。有機
溶剤可溶性の帯電防止剤としては、例えば特開平5−6
4979号公報に記載のものなどが挙げられる。
電防止剤は有機溶剤可溶性であることが好ましい。有機
溶剤可溶性の帯電防止剤としては、例えば特開平5−6
4979号公報に記載のものなどが挙げられる。
【0155】上記帯電防止剤を受像層に含有させる場合
は、受像層を形成する樹脂100重量部あたり0.1〜
10重量部の範囲で使用することが好ましい。使用量が
少なすぎると帯電防止効果が不十分であり、一方多すぎ
ると受像層の色素受容性や画像の保存性などが低下する
ので好ましくない。また、受像層の厚さ方向における帯
電防止剤の分布は、受像層の表面側の1/5の範囲内
に、帯電防止剤の50重量%以上が含有されるような分
布が好ましい。このように構成することにより、同一領
域の受像層に複数回の色素転写が行われても良好な帯電
防止性が安定して発揮される。尚、このような構成とす
るためには、受像層形成時の乾燥条件をなるべく遅く
し、受像層の樹脂に対して分子量の小さい帯電防止剤が
受像層の表面側へ密に分布するようにすることが好まし
い。
は、受像層を形成する樹脂100重量部あたり0.1〜
10重量部の範囲で使用することが好ましい。使用量が
少なすぎると帯電防止効果が不十分であり、一方多すぎ
ると受像層の色素受容性や画像の保存性などが低下する
ので好ましくない。また、受像層の厚さ方向における帯
電防止剤の分布は、受像層の表面側の1/5の範囲内
に、帯電防止剤の50重量%以上が含有されるような分
布が好ましい。このように構成することにより、同一領
域の受像層に複数回の色素転写が行われても良好な帯電
防止性が安定して発揮される。尚、このような構成とす
るためには、受像層形成時の乾燥条件をなるべく遅く
し、受像層の樹脂に対して分子量の小さい帯電防止剤が
受像層の表面側へ密に分布するようにすることが好まし
い。
【0156】本発明のインク層には、増感剤として、5
0〜150℃の融点を有する低分子量物質を含有しても
良い。融点が50℃未満であると、増感剤がインク層表
面に移行しやすく、ブロッキング等の問題が発生し、一
方融点が150℃を越えると増感作用が急激に低下する
ので好ましくない。
0〜150℃の融点を有する低分子量物質を含有しても
良い。融点が50℃未満であると、増感剤がインク層表
面に移行しやすく、ブロッキング等の問題が発生し、一
方融点が150℃を越えると増感作用が急激に低下する
ので好ましくない。
【0157】又、増感剤の分子量は100〜1500の
範囲が好ましい。分子量が100未満では、融点を50
℃以上に保持することが困難であり、一方、分子量が1
500を越えると熱転写時における増感剤の融解のシャ
ープさがなくなり、増感作用が不十分となるので好まし
くない。
範囲が好ましい。分子量が100未満では、融点を50
℃以上に保持することが困難であり、一方、分子量が1
500を越えると熱転写時における増感剤の融解のシャ
ープさがなくなり、増感作用が不十分となるので好まし
くない。
【0158】また、上記増感剤は、インク層を形成する
バインダー100重量部あたり1〜100重量部の割合
で使用することが好ましい。使用量が1重量部未満では
満足する増感作用が得難く、一方100重量部を越える
とインク層の耐熱性が低下するので好ましくない。
バインダー100重量部あたり1〜100重量部の割合
で使用することが好ましい。使用量が1重量部未満では
満足する増感作用が得難く、一方100重量部を越える
とインク層の耐熱性が低下するので好ましくない。
【0159】以上のごとき増感剤は、50〜150℃の
融点を有する限り、いずれの公知の低分子量物質でもよ
いが、好ましいものとしては、熱可塑性樹脂オリゴマ
ー、例えばポリウレタンオリゴマー、ポリスチレンオリ
ゴマー、ポリエステルオリゴマー、ポリアクリルオリゴ
マー、ポリエチレンオリゴマー、ポリ塩化ビニルオリゴ
マー、ポリ酢酸ビニルオリゴマー、エチレン/酢酸ビニ
ル共重合体オリゴマー、エチレンアクリル共重合体オリ
ゴマー、ポリオキシエチレンオリゴマー、ポリオキシプ
ロピレンオリゴマー、ポリオキシエチレンプロピレンオ
リゴマー等の各種オリゴマー、ミリスチン酸、パルミチ
ン酸、マルガリン酸、ステアリン酸、アラキン酸、モン
タン酸等の脂肪酸、カプロン酸アミド、カプリル酸アミ
ド、ラウリン酸アミド、ステアリン酸アミド、オレイン
酸アミド、エイコセン酸アミド等に脂肪酸アミド、ベヘ
ン酸メチル、パルミチン酸ペンタデシル、ステアリン酸
ヘキサコシル、カルバミン酸[1,4−フェニレンビス
(メチレン)]ビスジメチルエステル等に脂肪酸エステ
ル等、その他、1,4−ジシクロヘキシルベンゼン、安
息香酸、アミノベンゾフェノン、ジメチルテレフタレー
ト、フルオランテン、フェノール類、ナフタレン類、フ
ェノキシ類等の芳香族化合物、各種ワックス等が挙げら
れる。
融点を有する限り、いずれの公知の低分子量物質でもよ
いが、好ましいものとしては、熱可塑性樹脂オリゴマ
ー、例えばポリウレタンオリゴマー、ポリスチレンオリ
ゴマー、ポリエステルオリゴマー、ポリアクリルオリゴ
マー、ポリエチレンオリゴマー、ポリ塩化ビニルオリゴ
マー、ポリ酢酸ビニルオリゴマー、エチレン/酢酸ビニ
ル共重合体オリゴマー、エチレンアクリル共重合体オリ
ゴマー、ポリオキシエチレンオリゴマー、ポリオキシプ
ロピレンオリゴマー、ポリオキシエチレンプロピレンオ
リゴマー等の各種オリゴマー、ミリスチン酸、パルミチ
ン酸、マルガリン酸、ステアリン酸、アラキン酸、モン
タン酸等の脂肪酸、カプロン酸アミド、カプリル酸アミ
ド、ラウリン酸アミド、ステアリン酸アミド、オレイン
酸アミド、エイコセン酸アミド等に脂肪酸アミド、ベヘ
ン酸メチル、パルミチン酸ペンタデシル、ステアリン酸
ヘキサコシル、カルバミン酸[1,4−フェニレンビス
(メチレン)]ビスジメチルエステル等に脂肪酸エステ
ル等、その他、1,4−ジシクロヘキシルベンゼン、安
息香酸、アミノベンゾフェノン、ジメチルテレフタレー
ト、フルオランテン、フェノール類、ナフタレン類、フ
ェノキシ類等の芳香族化合物、各種ワックス等が挙げら
れる。
【0160】本発明の画像形成方法において、インクシ
ートのインク層が含有する色素及びメタルソースを受像
要素の受像層へ転写するのに用いられる加熱装置として
は、サーマルヘッド、ヒートローラー、金属板や耐熱性
シリコーンゴム等を用いた熱プレス、ホットスタンピン
グ方式等の公知の加熱装置を用いることができる。加熱
装置としては、装置の大きさや簡易性の点から、サーマ
ルヘッド又はヒートローラーを用いることが好ましい。
ートのインク層が含有する色素及びメタルソースを受像
要素の受像層へ転写するのに用いられる加熱装置として
は、サーマルヘッド、ヒートローラー、金属板や耐熱性
シリコーンゴム等を用いた熱プレス、ホットスタンピン
グ方式等の公知の加熱装置を用いることができる。加熱
装置としては、装置の大きさや簡易性の点から、サーマ
ルヘッド又はヒートローラーを用いることが好ましい。
【0161】熱転写記録装置として、例えば、図2に示
すような装置を用いることができる。図2において、1
0はインクシート供給ロール、1はインクシート、11
は使用されたインクシート1を巻き取る巻取ロール、1
2はサーマルヘッド、13はプラテンローラ、14はサ
ーマルヘッド12とプラテンローラ13との間に挿入さ
れた受像要素である。
すような装置を用いることができる。図2において、1
0はインクシート供給ロール、1はインクシート、11
は使用されたインクシート1を巻き取る巻取ロール、1
2はサーマルヘッド、13はプラテンローラ、14はサ
ーマルヘッド12とプラテンローラ13との間に挿入さ
れた受像要素である。
【0162】図2に示す熱転写記録装置を用い、インク
シートとして例えば図1に示すインクシートを用いて転
写画像を形成するには、まず、インクシート1のイエロ
ー色素を含有する領域1Yと受像要素の受像層とを重ね
合わせ、サーマルヘッドの熱印加により該領域のインク
層中のイエロー色素を画像データにしたがって受像要素
に移行させてイエロー画像を形成し、次いでこのイエロ
ー画像の上にマゼンタ色素を含有する領域1Mのインク
層から同様にしてマゼンタ色素を画像様に移行させ、次
いでこの転写画像の上にシアン色素を含有する領域1C
のインク層から同様にしてシアン色素を画像様に移行さ
せ、最後にこの画像の全面にメタルソース含有領域1a
のインク層からメタルソースを移行させて転写画像の形
成を完了する。
シートとして例えば図1に示すインクシートを用いて転
写画像を形成するには、まず、インクシート1のイエロ
ー色素を含有する領域1Yと受像要素の受像層とを重ね
合わせ、サーマルヘッドの熱印加により該領域のインク
層中のイエロー色素を画像データにしたがって受像要素
に移行させてイエロー画像を形成し、次いでこのイエロ
ー画像の上にマゼンタ色素を含有する領域1Mのインク
層から同様にしてマゼンタ色素を画像様に移行させ、次
いでこの転写画像の上にシアン色素を含有する領域1C
のインク層から同様にしてシアン色素を画像様に移行さ
せ、最後にこの画像の全面にメタルソース含有領域1a
のインク層からメタルソースを移行させて転写画像の形
成を完了する。
【0163】本発明において、メタルソースの転写は、
下記〜のような態様をとることができる。
下記〜のような態様をとることができる。
【0164】画像全面に均一に転写する 色素を転写したところのみに均一に転写する 色素の転写量に合わせてメタルソースの転写量をコン
トロールして転写する。
トロールして転写する。
【0165】上記態様における受像層の色味は、白地の
質がよりが良好、よりが良好である。また、制
御の容易性は、、、の順序でが最も容易であ
る。
質がよりが良好、よりが良好である。また、制
御の容易性は、、、の順序でが最も容易であ
る。
【0166】
【実施例】次に、本発明を実施例により更に具体的に説
明する。なお、以下の実施例において、「部」は「重量
部」を意味する。
明する。なお、以下の実施例において、「部」は「重量
部」を意味する。
【0167】実施例1 インクシートの作成 支持体として厚み6μmの耐熱保護層を有するポリエチ
レンテレフタレートフィルム(東レ(株)製、ルミラー
6CF531)の該保護層の裏面に、下記組成のイエロ
ー、マゼンタ、シアンの各インク層及びメタルソース含
有インク層をグラビア法により塗設し(乾燥後の厚み1
μm)、イエロー、マゼンタ、シアン各インク層及びメ
タルソース含有インク層を図1に示すような順(以下
「面順次」と記す)に形成したインクシートを得た。
レンテレフタレートフィルム(東レ(株)製、ルミラー
6CF531)の該保護層の裏面に、下記組成のイエロ
ー、マゼンタ、シアンの各インク層及びメタルソース含
有インク層をグラビア法により塗設し(乾燥後の厚み1
μm)、イエロー、マゼンタ、シアン各インク層及びメ
タルソース含有インク層を図1に示すような順(以下
「面順次」と記す)に形成したインクシートを得た。
【0168】 イエローインク層 下記ポストキレート色素Y−1 20部 ポリビニルアセタール(電気化学工業(株)製、KY−24) 80部 マゼンタインク層 下記ポストキレート色素M−1 20部 ポリビニルアセタール(電気化学工業(株)製、KY−24) 80部 シアンインク層 下記ポストキレート色素C−1 20部 ポリビニルアセタール(電気化学工業(株)製、KY−24) 80部 メタルソース含有インク層 Ni2+(NH2COCH2NH2)3・2B(C6H5)4 - (メタルソース(MS−1)) 表2に記載の量 ポリビニルアセタール(電気化学工業(株)製、KY−24) 表2に記載の量
【0169】
【化13】
【0170】受像要素の作成 支持体として厚み175μmの合成紙(王子油化(株)
製、YUPO)の表面に、下記組成のアンカー層と受像
層をこの順に塗設し、厚み0.5μmのアンカー層と、
厚み4μmの受像層を形成し、受像要素である受像シー
トを得た。
製、YUPO)の表面に、下記組成のアンカー層と受像
層をこの順に塗設し、厚み0.5μmのアンカー層と、
厚み4μmの受像層を形成し、受像要素である受像シー
トを得た。
【0171】 アンカー層 ポリビニルブチラール(積水化学工業(株)製、エスレックBL−1) 90部 イソシアネート(日本ポリウレタン工業(株)製、コロネートHX) 10部 受像層 ポリビニルブチラール(積水化学工業(株)製、エスレックBX−1) 表2に記載の量 前記メタルソース(MS−1) 表2に記載の量 ポリエステル変性シリコン(信越化学(株)製、X−24−8300) 0.5部 画像の形成 A4昇華熱転写ラインプリンターを用いて、イエロー、
マゼンタ、シアンのベタ画像を形成し、さらに同じヘッ
ドでメタルソース含有インク層を介して加熱し、濃度
1.0のイエロー、マゼンタ、シアンの画像を形成し
た。
マゼンタ、シアンのベタ画像を形成し、さらに同じヘッ
ドでメタルソース含有インク層を介して加熱し、濃度
1.0のイエロー、マゼンタ、シアンの画像を形成し
た。
【0172】画像の耐光性の評価 前記各画像をそれぞれキセノンフェードメーター(7万
ルックス)に14日間暴露した後の濃度を測定し、濃度
の残存率を求めた、結果を下記表2に示す。
ルックス)に14日間暴露した後の濃度を測定し、濃度
の残存率を求めた、結果を下記表2に示す。
【0173】また、画像の吸収スペクトルからキレート
化率を求めた。その値を下記表2に示す。
化率を求めた。その値を下記表2に示す。
【0174】
【表2】
【0175】実施例2 インクシートの作成 支持体として厚み6μmのポリエチレンテレフタレート
フィルムシートのコロナ放電処理された表面に、下記組
成のイエロー、マゼンタ、シアンの各インク層及びメタ
ルソース含有インク層をグラビア法により、乾燥後の厚
みが1μmになるよう塗設し、イエロー、マゼンタ、シ
アン各インク層及びメタルソース含有インク層を図1に
示すような順(以下「面順次」と記す)に形成したイン
クシートを得た。また、コロナ放電処理されていない側
には、シリコーンオイル(X−41、403A、信越シ
リコーン社製)をスポイトで滴下して全面に広げ、背面
処理コートを行った。
フィルムシートのコロナ放電処理された表面に、下記組
成のイエロー、マゼンタ、シアンの各インク層及びメタ
ルソース含有インク層をグラビア法により、乾燥後の厚
みが1μmになるよう塗設し、イエロー、マゼンタ、シ
アン各インク層及びメタルソース含有インク層を図1に
示すような順(以下「面順次」と記す)に形成したイン
クシートを得た。また、コロナ放電処理されていない側
には、シリコーンオイル(X−41、403A、信越シ
リコーン社製)をスポイトで滴下して全面に広げ、背面
処理コートを行った。
【0176】 イエローインク層 前記ポストキレート色素Y−1 30部 ポリビニルアセタール (電気化学工業(株)製、デンカブチラールKY−24) 55部 ポリメチルメタアクリレート (東亜合成化学工業(株)製、レゼダGP−200) 10部 ウレタン変性シリコンオイル (大日精化工業(株)製、ダイアロマーSP−2105) 5部 マゼンタインク層 前記ポストキレート色素M−1 20部 ポリビニルアセタール (電気化学工業(株)製、デンカブチラールKY−24) 55部 ポリメチルメタアクリレート (東亜合成化学工業(株)製、レゼダGP−200) 20部 ウレタン変性シリコンオイル (大日精化工業(株)製、ダイアロマーSP−2105) 5部 シアンインク層 前記ポストキレート色素C−1 30部 ポリビニルアセタール (電気化学工業(株)製、デンカブチラールKY−24) 55部 ポリメチルメタアクリレート (東亜合成化学工業(株)製、レゼダGP−200) 10部 ウレタン変性シリコンオイル (大日精化工業(株)製、ダイアロマーSP−2105) 5部 メタルソース含有インク層 Ni2+(NH2COCH2NH2)3・2B(C6H5)4 - (メタルソース(MS−1)) 表3に記載の量 ポリビニルアセタール(電気化学工業(株)製、 デンカブチラールKY−24) 表3に記載の量 ポリメチルメタアクリレート (東亜合成化学工業(株)製、レゼダGP−200) 表3に記載の量 ウレタン変性シリコンオイル (大日精化工業(株)製、ダイアロマーSP−2105) 5部 受像要素の作成 支持体として厚み175μmの合成紙(王子油化(株)
製、YUPO)の表面に、下記組成を有する第1受像
層、第2受像層及び第3受容層をこの順にそれぞれ厚み
が0.2μm、3.0μm、0.5μmになるように積
層することにより、受像要素である受像シートを得た。
製、YUPO)の表面に、下記組成を有する第1受像
層、第2受像層及び第3受容層をこの順にそれぞれ厚み
が0.2μm、3.0μm、0.5μmになるように積
層することにより、受像要素である受像シートを得た。
【0177】 第1受像層 ポリビニルブチラール樹脂 (積水化学工業(株)製、エスレックBL−1) 90部 イソシアネート (日本ポリウレタン工業(株)製、コロネートHX) 10部 第2受像層 ポリビニルブチラール樹脂 (積水化学工業(株)製、エスレックBX−1) 表3に記載の量 前記メタルソース(MS−1) 40部 第3受像層 ポリエチレンワックスエマルジョン (東邦化学工業(株)製、ハイテックE−1000) 20部 ウレタン変性エチレンアクリル酸ポリマーエマルジョン (東邦化学工業(株)製、S−6254) 79部 ヒドロキシエチルセルロース(信越製、SM−15) 1部 画像の形成 A4昇華熱転写ラインプリンターを用いて、イエロー、
マゼンタ、シアンのベタ画像を形成し、更に同じヘッド
でメタルソース含有インク層を介して加熱し、濃度1.
0のイエロー、マゼンタ、シアンの画像を形成した。
マゼンタ、シアンのベタ画像を形成し、更に同じヘッド
でメタルソース含有インク層を介して加熱し、濃度1.
0のイエロー、マゼンタ、シアンの画像を形成した。
【0178】前記画像の耐光性及びキレート化率を実施
例1と同じ方法で測定した。
例1と同じ方法で測定した。
【0179】また、受像層の色味の評価は、試料の白地
部分の色味を目視で評価した。結果を下記表3に示す。
部分の色味を目視で評価した。結果を下記表3に示す。
【0180】
【表3】
【0181】表3及び以下の表において、受像層の色味
の欄の記号の意味は下記である。
の欄の記号の意味は下記である。
【0182】○:メタルソースの色は認められず、白地
として好ましい △:若干メタルソースの色味(本実施例及び比較例並び
に以下の実施例及び比較例においては緑み)を感じるが
実用上支障はない ×:メタルソースの色味がひどく、実用に耐え難い。
として好ましい △:若干メタルソースの色味(本実施例及び比較例並び
に以下の実施例及び比較例においては緑み)を感じるが
実用上支障はない ×:メタルソースの色味がひどく、実用に耐え難い。
【0183】実施例3 イエローマゼンタ及びシアンの各1領域ずつを形成する
各インク層を1領域の下記組成のモノクロインク層に変
えた以外は実施例2と同様にしてインクシートを作成
し、実施例2と同様にして画像の形成(濃度1.0のグ
レー)及び画像の評価を行った。結果を表4に示す。
各インク層を1領域の下記組成のモノクロインク層に変
えた以外は実施例2と同様にしてインクシートを作成
し、実施例2と同様にして画像の形成(濃度1.0のグ
レー)及び画像の評価を行った。結果を表4に示す。
【0184】 モノクロインク層 ポストキレート色素Y−1 10部 ポストキレート色素M−1 7部 ポストキレート色素C−1 13部 ポリビニルアセタール (電気化学工業(株)製、デンカブチラールKY−24) 55部 ポリメチルメタアクリレート (東亜合成化学工業(株)製、レゼダGP−200) 10部 ウレタン変性シリコンオイル (大日精化工業(株)製、ダイアロマーSP−2105) 5部 結果を表4に示す。
【0185】
【表4】
【0186】実施例4 インクシートとして、シアンインク層とメタルソース含
有インク層との間に実施例3のモノクロインク層を設け
たインクシートを用いた以外は実施例2と同様にして画
像の形成及び評価を行った。結果を表5に示す。
有インク層との間に実施例3のモノクロインク層を設け
たインクシートを用いた以外は実施例2と同様にして画
像の形成及び評価を行った。結果を表5に示す。
【0187】
【表5】
【0188】実施例5 実施例2において、受像要素を後述の組成にした以外は
実施例2と同様にして画像を形成し評価した。即ち支持
体として厚み175μmの合成紙(王子油化(株)製、
YUPO)の表面に、下記組成を有する第1受像層及び
第2受像層をこの順にそれぞれ厚みが0.5μm、4.
0μm、になるように積層することにより、受像要素で
ある受像シートを得た。結果を表6に示す。
実施例2と同様にして画像を形成し評価した。即ち支持
体として厚み175μmの合成紙(王子油化(株)製、
YUPO)の表面に、下記組成を有する第1受像層及び
第2受像層をこの順にそれぞれ厚みが0.5μm、4.
0μm、になるように積層することにより、受像要素で
ある受像シートを得た。結果を表6に示す。
【0189】
【表6】
【0190】 第1受像層 ポリビニルブチラール樹脂 (積水化学工業(株)製、エスレックBL−1) 90部 イソシアネート (日本ポリウレタン工業(株)製、コロネートHX) 10部 第2受像層 ポリビニルブチラール樹脂 (積水化学工業(株)製、エスレックBX−1) 表6に記載の量 前記メタルソース(MS−1) 表6に記載の量 ポリエステル変性シリコン (信越化学工業(株)製、X−24−8300) 1部 実施例6 実施例2において、受像要素を後述の組成にした以外は
実施例2と同様にして画像を形成し評価した。即ち、支
持体として厚み175μmの合成紙(王子油化(株)
製、YUPO)の表面に、下記組成を有する第1受像層
及び第2受容層をこの順にそれぞれ厚みが0.5μm、
4.0μm、になるように積層することにより、受像要
素である受像シートを得た。
実施例2と同様にして画像を形成し評価した。即ち、支
持体として厚み175μmの合成紙(王子油化(株)
製、YUPO)の表面に、下記組成を有する第1受像層
及び第2受容層をこの順にそれぞれ厚みが0.5μm、
4.0μm、になるように積層することにより、受像要
素である受像シートを得た。
【0191】 第1受像層 塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体樹脂 (ユニオンカーバイト(株)製、VYHD) 90部 イソシアネート(日本ポリウレタン工業(株)製、コロネートHX) 10部 第2受像層 塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体樹脂 (ユニオンカーバイト(株)製、VYHD) 表7に記載の量 前記メタルソース(MS−1) 表7に記載の量 エポキシ変性シリコン(信越化学工業(株)製、KF−393) 1部 アミノ変性シリコン(信越化学工業(株)製、KS−343) 1部 結果を下記表7に示す。
【0192】
【表7】
【0193】実施例7 受像要素を、実施例6の受像要素の第2受像層の組成中
のメタルソース(MS−1)を添加せず、その分樹脂の
量を増やした組成の受像要素とし、インクシートの各イ
ンク層の組成を下記表8に記載のとおりに変えたほかは
実施例2と同様の実験を行った。結果を表8に示す。
のメタルソース(MS−1)を添加せず、その分樹脂の
量を増やした組成の受像要素とし、インクシートの各イ
ンク層の組成を下記表8に記載のとおりに変えたほかは
実施例2と同様の実験を行った。結果を表8に示す。
【0194】
【表8】
【0195】実施例8 インクシートとして実施例3と同じインクシートを用い
たほかは実施例7と同様の実験を行った。その結果を下
記表9に示す。
たほかは実施例7と同様の実験を行った。その結果を下
記表9に示す。
【0196】
【表9】
【0197】実施例9 インクシートとして実施例4と同じインクシートを用い
たほかは実施例7と同様の実験を行った。その結果を下
記表10に示す。
たほかは実施例7と同様の実験を行った。その結果を下
記表10に示す。
【0198】
【表10】
【0199】
【発明の効果】請求項1〜10に係る発明によれば、装
置が大型化したり、処理時間が極端に長くなることな
く、受像層に形成された熱転写画像の保存性が改良され
る。
置が大型化したり、処理時間が極端に長くなることな
く、受像層に形成された熱転写画像の保存性が改良され
る。
【0200】請求項5〜8に係る発明によれば、上記効
果に加えて、受像層の色味が良好である効果が得られ
る。
果に加えて、受像層の色味が良好である効果が得られ
る。
【0201】請求項9に係る発明によれば、上記効果に
加えて、インクシートのインク層と受像層要素の受像層
との剥離性が向上する効果が得られる。
加えて、インクシートのインク層と受像層要素の受像層
との剥離性が向上する効果が得られる。
【図1】本発明の方法に用いられるインクシートに設け
る色素含有領域とメタルソース含有領域の配置の態様の
1例を示す平面図である。
る色素含有領域とメタルソース含有領域の配置の態様の
1例を示す平面図である。
【図2】本発明の方法に用いられる熱転写記録装置の一
例の概念図である。
例の概念図である。
1 インクシート 1Y イエロー色素を含有する領域 1M マゼンタ色素を含有する領域 1C シアン色素を含有する領域 1a メタルソースを含有する領域 10 インクシート供給ロール 11 巻取ロール 12 サーマルヘッド 13 プラテンローラ 14 受像要素
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山谷 自広 東京都日野市さくら町1番地コニカ株式会 社内
Claims (10)
- 【請求項1】 受像層を有する受像要素の該受像層と、
色素を含有するインクシートとを重ね合わせ、加熱装置
で画像様に加熱して該インクシートの色素を受像層に転
写し該受像層に画像を形成する方法において、該受像層
が金属イオン含有化合物を含有し、かつ該インクシート
として、金属イオン含有化合物とキレート可能な色素を
含有する色素含有領域と、金属イオン含有化合物を含有
し色素を実質的に含有しない金属イオン含有化合物含有
領域とが繰り返し形成されたインクシートを使用し、該
加熱装置で該インクシートの色素含有領域を画像様に加
熱して該受像層に該色素を画像様に転写して形成した転
写画像部に、更に該金属イオン含有化合物含有領域が含
有する金属イオン含有化合物を加熱転写することを特徴
とする画像形成方法。 - 【請求項2】 前記色素含有領域がイエロー色素を含有
する領域、マゼンタ色素を含有する領域、及びシアン色
素を含有する領域であり、これらの色素含有領域の次に
金属イオン含有化合物含有領域が形成されていることを
特徴とする請求項1記載の画像形成方法。 - 【請求項3】 前記色素含有領域が黒色色素を含有する
領域であり、該領域の次に金属イオン含有化合物含有領
域が形成されていることを特徴とする請求項1記載の画
像形成方法。 - 【請求項4】 前記色素含有領域がイエロー色素を含有
する領域、マゼンタ色素を含有する領域、シアン色素を
含有する領域及び黒色色素を含有する領域であり、これ
らの色素含有領域の次に金属イオン含有化合物含有領域
が形成されていることを特徴とする請求項1記載の画像
形成方法。 - 【請求項5】 受像層を有する受像要素の該受像層と、
色素を含有するインクシートとを重ね合わせ、加熱装置
で画像様に加熱して該インクシートの色素を受像層に転
写し該受像層に画像を形成する方法において、該受像層
が実質的に金属イオン含有化合物を含有せず、該インク
シートとして、金属イオン含有化合物とキレート可能な
色素を含有する色素含有領域と、金属イオン含有化合物
を含有し色素を実質的に含有しない金属イオン含有化合
物含有領域とが繰り返し形成されたインクシートを使用
し、該加熱装置で該インクシートの色素含有領域を画像
様に加熱して該受像層に該色素を画像様に転写して形成
した転写画像部に、更に該金属イオン含有化合物含有領
域が含有する金属イオン含有化合物を加熱転写すること
を特徴とする画像形成方法。 - 【請求項6】 前記色素含有領域がイエロー色素を含有
する領域、マゼンタ色素を含有する領域、及びシアン色
素を含有する領域であり、これらの色素含有領域の次に
金属イオン含有化合物含有領域が形成されていることを
特徴とする請求項5記載の画像形成方法。 - 【請求項7】 前記色素含有領域が黒色色素を含有する
領域であり、該領域の次に金属イオン含有化合物含有領
域が形成されていることを特徴とする請求項5記載の画
像形成方法。 - 【請求項8】 前記色素含有領域がイエロー色素を含有
する領域、マゼンタ色素を含有する領域、シアン色素を
含有する領域及び黒色色素を含有する領域であり、これ
らの色素含有領域の次に金属イオン含有化合物含有領域
が形成されていることを特徴とする請求項5記載の画像
形成方法。 - 【請求項9】 受像層及び/又はインクシートが離型剤
を含有することを特徴とする請求項1〜8のいずれか1
項記載の画像形成方法。 - 【請求項10】 加熱装置がサーマルヘッドであり、か
つ同一のサーマルヘッドで受像層への昇華性色素の転写
と金属イオン含有化合物の転写を行うことを特徴とする
請求項1〜9のいずれか1項記載の画像形成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10031116A JPH1170746A (ja) | 1997-02-13 | 1998-02-13 | 画像形成方法 |
Applications Claiming Priority (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2893497 | 1997-02-13 | ||
JP15986997 | 1997-06-17 | ||
JP9-28934 | 1997-06-17 | ||
JP9-159869 | 1997-06-17 | ||
JP10031116A JPH1170746A (ja) | 1997-02-13 | 1998-02-13 | 画像形成方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1170746A true JPH1170746A (ja) | 1999-03-16 |
Family
ID=27286375
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10031116A Pending JPH1170746A (ja) | 1997-02-13 | 1998-02-13 | 画像形成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1170746A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1520727A2 (en) | 2003-09-30 | 2005-04-06 | Konica Minolta Photo Imaging, Inc. | Image forming method using thermal transfer recording material |
JP2012187819A (ja) * | 2011-03-10 | 2012-10-04 | Dainippon Printing Co Ltd | 熱転写シートおよびそれを用いた情報記録体の製造方法 |
-
1998
- 1998-02-13 JP JP10031116A patent/JPH1170746A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1520727A2 (en) | 2003-09-30 | 2005-04-06 | Konica Minolta Photo Imaging, Inc. | Image forming method using thermal transfer recording material |
JP2012187819A (ja) * | 2011-03-10 | 2012-10-04 | Dainippon Printing Co Ltd | 熱転写シートおよびそれを用いた情報記録体の製造方法 |
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