JPH1169734A - 固定子鉄心の製造装置 - Google Patents

固定子鉄心の製造装置

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JPH1169734A
JPH1169734A JP22819897A JP22819897A JPH1169734A JP H1169734 A JPH1169734 A JP H1169734A JP 22819897 A JP22819897 A JP 22819897A JP 22819897 A JP22819897 A JP 22819897A JP H1169734 A JPH1169734 A JP H1169734A
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shaped steel
strip
block
stator core
steel plate
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JP22819897A
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Motohiro Miyaji
元広 宮地
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 固定子鉄心の寸法精度を高くすると共に、帯
状鋼板にスリットを形成することを不要にし、また、帯
状鋼板に突片部等を形成可能にする。 【解決手段】 本発明の固定子鉄心の製造装置は、帯状
鋼板14のスロット用凹部14aに嵌合するワーク曲げ
ピン25を有する多数のブロック21と、これら多数の
ブロック21を少なくとも円弧状部を有する環状に並べ
て配置すると共にこれら多数のブロックを上記環状配置
形態に沿って移動させるブロック移動手段とを備え、そ
して、ブロック21のワーク曲げピン25を帯状鋼板1
4のスロット用凹部14aに嵌合させた状態でブロック
21を環状配置形態の円弧状部に連続的に移動させるこ
とにより、帯状鋼板14を円環状に変形させるように構
成したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多数のスロット用
凹部が形成された櫛歯状の帯状鋼板を円環状に変形させ
ながら積層すると共に巻回することにより固定子鉄心を
製造する固定子鉄心の製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の固定子鉄心の製造装置として、
特開平2−23048号公報に記載された構成がある。
この構成では、図7及び図8に示すように、多数のスロ
ット用凹部1aが形成された帯状鋼板1をローラプレス
2により圧延させることにより、円環状に変形させてい
る。そして、上記構成では、円環状に変形させた帯状鋼
板1を巻回して積層することにより、固定子鉄心3を製
造している。この構成の場合、図9及び図10に示すよ
うに、帯状鋼板1におけるスロット用凹部1aの底部部
分の上部または下部にスリット1bを形成し、このスリ
ット1bにより圧延時の延びの差を吸収するようにして
いる。これにより、帯状鋼板1を円環状に変形させる作
業が良好に行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来構成の場合、帯状鋼板1には展延性のばらつきが存在
するため、ローラプレス2により帯状鋼板1を圧延させ
て円環状に変形させるだけでは、製造された固定子鉄心
3の寸法精度が不安定になるという欠点があった。ま
た、帯状鋼板1にスリット1bを形成するため、スリッ
ト1bにより磁路としての有効断面積が損なわれるとい
う欠点もあった。
【0004】更に、固定子鉄心3の内周部に取り付け用
の凸部を設けようとした場合、帯状鋼板1に上記凸部形
成用の突片部を形成する必要がある。しかし、このよう
に構成すると、突片部により帯状鋼板1の展延性のばら
つきが一層悪化するため、上記突片部を形成することは
実際には困難であった。
【0005】そこで、本発明の目的は、固定子鉄心の寸
法精度を高くすることができると共に、帯状鋼板に形成
するスリットを不要にすることができ、また、帯状鋼板
に突片部等を形成することができる固定子鉄心の製造装
置を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の固定子鉄心の製
造装置は、多数のスロット用凹部が形成された帯状鋼板
を円環状に変形させながら積層すると共に巻回すること
により固定子鉄心を製造する装置において、前記帯状鋼
板のスロット用凹部に挿入される凸部を有する多数のブ
ロックと、これら多数のブロックを少なくとも円弧状部
を有する環状に並べて配置すると共にこれら多数のブロ
ックを前記環状配置形態に沿って移動させるブロック移
動手段とを備え、そして、前記ブロックの凸部を前記帯
状鋼板のスロット用凹部に挿入させた状態で前記ブロッ
クを前記環状配置形態の円弧状部に連続的に移動させる
ことにより、前記帯状鋼板を円環状に変形させるように
構成したところに特徴を有する。
【0007】上記構成によれば、凸部が帯状鋼板のスロ
ット用凹部に挿入されているブロックが環状配置形態の
円弧状部に沿って移動すると、帯状鋼板が円弧状に曲げ
られる。従って、多数のブロックが連続的に移動される
と共に帯状鋼板が送り出されると、帯状鋼板は円環状に
変形される。この場合、帯状鋼板は円弧状に並んで移動
する複数のブロックの凸部により強制的に変形されるこ
とから、帯状鋼板に展延性のばらつきがあったとして
も、帯状鋼板は円環状に正確に変形される。このため、
固定子鉄心の寸法精度が高くなる。また、帯状鋼板にス
リット等を形成する必要がなくなるので、磁路としての
有効断面積が損なわれることもない。更に、帯状鋼板に
突片部等を形成しても、帯状鋼板を円環状に正確に変形
させることができる。
【0008】また、上記構成の場合、帯状鋼板のうちの
ティースに対応するティース用突片部の隣接するティー
ス用突片部間の変形前の突設ピッチをP1とし、隣接す
るティース用突片部間に形成されるスロット用凹部間の
変形後のピッチをP2とし、隣接する前記ティース用突
片部間の変形後の突設ピッチをP3とし、P1≦P2≦
P3が成り立つように構成することが好ましい。更に、
円弧状部を、半円環状部とすることが好ましい構成であ
る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明をアウタロータ形電
動機の固定子鉄心を製造する装置に適用した一実施例に
ついて、図1ないし図6を参照しながら説明する。ま
ず、図2は固定子鉄心の製造装置11の概略全体構成を
示す図である。この図2において、製造装置11の基台
12は、全体としてほぼ長円形状の環状をなすように構
成されている。この基台12は、左半円環部12a、右
半円環部12b、これら半円環部12a、12bの対向
する各端部を接続する直線部分12c、12dを有して
いる。上記基台12の上面部には、凹部からなるガイド
部13が設けられており、このガイド部13内をワーク
である帯状鋼板14が摺動移動するように構成されてい
る。
【0010】そして、基台12の図2中奥側の直線部分
12cには、右下方へ傾斜する傾斜面部15及びこの傾
斜面部15に連続する貫通通路16が形成されている。
この貫通通路16の下部開口部17がワーク入口となっ
ており、このワーク入口17から帯状鋼板14が導入さ
れるように構成されている。この帯状鋼板14には、図
1にも示すように、多数のスロット用凹部14aが打ち
抜き等により形成されており、帯状鋼板14はいわゆる
櫛歯状鋼帯となっている。尚、帯状鋼板14は、上記ワ
ーク入口17に導入される時点では、直線状の形態であ
る。
【0011】また、基台12の左半円環部12aの端部
と直線部分12dとが接続する部分には、左半円環部1
2aの円周方向に連続するように円弧状部12eが設け
られている。この円弧状部12eの上面部には、図4に
も示すように、右下方へ傾斜する傾斜面部18が設けら
れている。この傾斜面部18の先端部がワーク出口19
となっており、このワーク出口19から帯状鋼板14が
下方へ向けて排出されるように構成されている。また、
傾斜面部18の基端部の上方には、後述する引き外し爪
部20が設けられている。
【0012】さて、基台12の上部には、図2に示すよ
うに、多数のブロック21を環状例えば長円形状に並べ
て配置するためのブロックガイド22が配設されてい
る。このブロックガイド22は、長円形状の外周壁部2
3と、この外周壁部23の内側に所定の距離をおいて配
置された長円形状の内周壁部24とから構成されてい
る。そして、外周壁部23と内周壁部24との間に、上
記多数のブロック21が並べて配設されている。この場
合、外周壁部23の内周部上部及び内周壁部24の外周
部上部には、段部23a及び24aが形成されており、
これら段部23a及び24aの上に、ブロック21の両
端部に突設された凸部が摺動可能に載置支持されてい
る。
【0013】また、図1に示すように、各ブロック21
のうちの外周壁部23の内周部に当接する辺部21a
は、外周壁部23の半円形部23bの曲率とほぼ等しい
曲率に形成され、内周壁部24の外周部に当接する辺部
21bは直線状に形成されている。そして、各ブロック
21のうちの外周壁部23及び内周壁部24に当接しな
い対向する辺部21c、21dは、平行直線部21c
1、21d1と傾斜直線部21c2、21d2とを有し
ている。
【0014】上記構成の場合、外周壁部23及び内周壁
部24の直線部分間に配置されている隣接するブロック
21は、辺部21c、21dの平行直線部21c1、2
1d1を互いに当接させている。また、外周壁部23及
び内周壁部24の半円形部23b、24b間に配置され
ている隣接するブロック21は、辺部21c、21dの
傾斜直線部21c2、21d2を互いに当接させてい
る。これにより、外周壁部23及び内周壁部24の半円
形部23b、24b間に配置されているブロック21
は、放射状に配置された形態となっている。そして、各
ブロック21は、隣接するブロック21が上述したよう
に当接して並んだ状態でブロックガイド22内を例えば
左回り方向に移動することが可能なように構成されてい
る。
【0015】また、各ブロック21の下面部の中央部に
は、凸部である例えばワーク曲げピン25が下方に向け
て突設されている。このワーク曲げピン25は、ブロッ
ク21が少なくとも外周壁部23及び内周壁部24の半
円形部23b、24b間に位置しているときに、帯状鋼
板14のスロット用凹部14aに嵌合するように構成さ
れている。更に、各ブロック21の上面部における上記
ワーク曲げピン25の両側部位には、嵌合凹部26、2
7が形成されている。尚、ブロックガイド22の内周壁
部24の内部における左右端部には、軸支孔28a、2
9aを有する軸支部28、29が配設されている。
【0016】次に、上記多数のブロック21を移動駆動
する機構について説明する。上記ガイドブロック22の
左の半円形部の上には、円形の回転板30が回転可能に
設けられている。この回転板30は、その下面中心部に
突設された軸部(図示しない)を上記ガイドブロック2
2の軸支部28の軸支孔28aに嵌合させることによ
り、回転可能に支持されている。また、回転板30の上
面中心部には、内周面部に歯部を有する嵌合孔30aが
形成されている。この嵌合孔30aには、駆動モータ3
1の回転軸(図示しない)に設けられたギヤ32が嵌合
されて噛合されている。上記駆動モータ31により回転
板30が回転駆動されるように構成されている。
【0017】さて、上記回転板30には、ブロック21
の一対の嵌合凹部26、27に嵌合する対をなすピン3
3、34が複数対上下動可能に設けられている。これら
複数対のピン33、34は、ブロックガイド22の左の
半円形部に放射状に配置されたブロック21に対応する
ように放射状に配設されている。各ピン33、34は、
図4にも示すように、回転板30に形成された貫通孔3
0b内に挿入されている。上記貫通孔30bの下部部分
は径大に形成されており、この部分に配設されたコイル
ばね35により各ピン33、34は下方へ付勢されてい
る。そして、各ピン33、34のうちの回転板30の下
面から突出した部分がブロック21の嵌合凹部26、2
7に嵌合するように構成されている。
【0018】ここで、図3に示すように、回転板30の
うちの右半部分は、カバー部材36で覆われている。こ
のカバー部材36には、上記ピン33、34を上方へ移
動させるピン抜き部37が設けられている。このピン抜
き部37は、ピン33、34の軸部を挿通させるスリッ
ト部38、39と、このスリット部38、39の各両側
に設けられピン33、34の頭部33a、34aを載せ
て支持するガイド部40、41、42、43とから構成
されている。これらガイド部40、41、42、43の
両端部には、それぞれ傾斜部が形成されている。
【0019】上記構成の場合、図3及び図4に示すよう
に、回転板30が回転してピン33、34の軸部が上記
スリット38、39内に入ると共に、ピン33、34の
頭部33a、34aがガイド部40〜43の傾斜部上に
載って案内される。これにより、ピン33、34が上方
へ移動開始され、更に、ピン33、34の頭部33a、
34aがガイド部40〜43の平坦部上に載るようにな
ると、ピン33、34の下端部が回転板30の下面から
突出しなくなる(図5も参照)。これによって、ピン3
3、34の下端部がブロック21の嵌合凹部26、27
から抜ける。
【0020】また、ピン33、34の頭部33a、34
aがガイド部40〜43の反対側の傾斜部上に載るよう
になると、ピン33、34が下方へ移動開始される。そ
して、ピン33、34の頭部33a、34aが回転板3
0上に載るようになると、ピン33、34の下端部がブ
ロック21の嵌合凹部26、27に嵌合するように構成
されている。この場合、ピン33、34がブロック21
の嵌合凹部26、27に嵌合している状態で、駆動モー
タ31の回転力が回転板30を介してブロック21に伝
達されてブロック21が移動駆動される構成となってい
る。
【0021】一方、ガイドブロック22の右の半円形部
の上には、図2に示すように、前記回転板30とほぼ同
じ構成の回転板44が回転可能に設けられている。この
回転板44は、その下面中心部に突設された軸部(図示
しない)を上記ガイドブロック22の軸支部29の軸支
孔29aに嵌合させることにより、回転可能に支持され
ている。また、回転板44の上面中心部には軸部45が
突設されており、この軸部45にプーリ46の嵌合孔4
6aが嵌合固着されている。これにより、回転板44と
プーリ46が一体に回転する構成となっている。尚、プ
ーリ46の外周部には歯が形成されている。
【0022】そして、上記プーリ46と駆動モータ31
の回転軸に設けられた歯付きのプーリ(図示しない)と
には、歯付きベルト47が掛けられている。これによ
り、駆動モータ31により歯付きベルト47及びプーリ
46を介して回転板44が前記回転板30に連動して回
転駆動されるように構成されている。
【0023】また、回転板44には、ブロック21の一
対の嵌合凹部26、27に嵌合する対をなすピン48、
49が複数対上下動可能に設けられている。これら複数
対のピン48、49は放射状に配設されており、その可
動構造は前記回転板30のピン33、34と同じであ
る。そして、回転板44のうちの左半部分は、前記カバ
ー部材36と左右対称の構成のカバー部材(図示しな
い)で覆われている。
【0024】また、回転板44の回転に伴い、上記カバ
ー部材に設けられたピン抜き部によって、ピン48、4
9が上記ブロック21の嵌合凹部26、27に嵌合し、
そして、ピン48、49がブロック21の嵌合凹部2
6、27から抜けるように構成されている。このピン4
8、49の嵌合及び嵌合解除の動作は、回転板30のピ
ン33、34の動作とほぼ同じである。尚、上記構成の
場合、ブロックガイド22、ギヤ32、回転板33、4
4、駆動モータ31、ピン33、34、48、49等に
よりブロック移動手段が構成されている。
【0025】次に、上記構成の固定子鉄心の製造装置1
1の動作について、図6も参照して説明する。まず、図
3に示すように、直線状をなす帯状鋼板14を基台12
のワーク入口17から挿入し、傾斜面部15からガイド
部13上へ送り出す。尚、帯状鋼板14の送り出し動作
は、図示しない帯状鋼板送り装置により行われる。そし
て、ガイド部13上へ送り出された帯状鋼板14のスロ
ット用凹部14aには、ブロック21のワーク曲げピン
25が嵌合するようになる。
【0026】続いて、駆動モータ31の回転力により回
転板30、44及びピン33、34、48、49を介し
てブロックガイド22内の多数のブロック21が移動駆
動される。これにより、多数のブロック21がブロック
ガイド22内に案内されて長円形の環状配置形態で移動
する。そして、上記ブロック21の移動動作と共に、こ
れに同期して帯状鋼板14が送り出されるようになって
いる。
【0027】この後、帯状鋼板14のスロット用凹部1
4aにワーク曲げピン25が嵌合しているブロック21
がブロックガイド22の左の半円環状部内に入ると、該
ブロック21のワーク曲げピン25の開脚動作と該ブロ
ック21に隣接するブロック21のワーク曲げピン25
とによって、帯状鋼板14がブロック21の下面に形成
されたR部21e(図1参照)を支点として扇形に押し
広げられる。これにより、帯状鋼板14のうちのスロッ
ト用凹部14aの底部部分14b(図2も参照)が円弧
状に変形されるようになる。
【0028】以下、次のブロック21がブロックガイド
22の半円環状部内に入るたびに、該ブロック21のワ
ーク曲げピン25の開脚動作と該ブロック21に隣接す
るブロック21のワーク曲げピン25とによって、帯状
鋼板14のうちのスロット用凹部14aの底部部分14
bが円弧状に変形される動作が繰り返し実行されるよう
に構成されている。この結果、帯状鋼板14が円環状に
変形されていく。
【0029】ここで、図6に示すように、帯状鋼板14
のうちのティースに対応した隣接するティース用突片部
14c間の変形前の突設ピッチをP1とし、これらティ
ース用突片部14c間に形成されるスロット用凹部14
a間の変形後のピッチをP2とし、隣接するティース用
突片部14c間の変形後の突設ピッチをP3とすると、
次の関係式 P1≦P2≦P3 が成り立つように構成されている。
【0030】一方、ブロック21及び帯状鋼板14がブ
ロックガイド22の半円環状部の出口部に達すると、帯
状鋼板14は、図3及び図4に示すように、引き外し爪
部20によりブロック21から引き剥がされて、基台1
2の傾斜面部18に案内されるようになる。このとき、
ブロック21のワーク曲げピン25と帯状鋼板14のス
ロット用凹部14aとの嵌合も解除されるように構成さ
れている。
【0031】そして、基台12の傾斜面部18に案内さ
れた円環状の帯状鋼板14は、ワーク出口19から下方
へ排出された後、積層されると共に巻回されるように構
成されている。これにより、アウタロータ形電動機の固
定子鉄心が製造される。尚、帯状鋼板14には、図1に
示すように、固定子鉄心の内周部に取り付け用の凸部を
設けるための突片部14dが形成されている。この突片
部14dは、円弧状をなしていると共に、取り付け用の
孔14eを有している。
【0032】このような構成の本実施例によれば、多数
のブロック21がブロックガイド22の環状配置形態に
沿って移動するときに、半円環状部に位置するブロック
21のワーク曲げピン25により、帯状鋼板14が円弧
状に曲げられる。従って、多数のブロック21を連続的
に移動させると共に帯状鋼板14を送り出していくと、
帯状鋼板14は円環状に変形される。この構成の場合、
帯状鋼板14は半円環状に並んだ複数のブロック21の
ワーク曲げピン25により強制的に変形されることか
ら、帯状鋼板14に展延性のばらつきがあったとして
も、帯状鋼板14は円環状に正確に変形される。従っ
て、製造された固定子鉄心の寸法精度が高くなる。ま
た、帯状鋼板14にスリット等を形成する必要がなくな
るので、磁路としての有効断面積が損なわれることもな
くなる。更に、帯状鋼板14に取り付け用の突片部14
d等を形成しても、帯状鋼板14を円環状に正確に変形
させることができる。
【0033】また、上記構成の場合、帯状鋼板14のう
ちのティースに対応した隣接するティース用突片部14
c間の変形前の突設ピッチをP1とし、隣接するスロッ
ト用凹部14a間の変形後のピッチをP2とし、隣接す
るティース用突片部14c間の変形後の突設ピッチをP
3とし、P1≦P2≦P3が成り立つように構成する
と、帯状鋼板14を円環状に変形させる作業をスムーズ
に実現することができる。
【0034】尚、上記実施例では、ブロックガイド22
に円弧状部として半円環状部を設けたが、これに限られ
るものではなく、半円環状部よりも円弧が小さい円弧状
部または半円環状部よりも円弧が大きい円弧状部を設け
るように構成しても良く、このように構成した場合もほ
ぼ同じ作用効果を得ることができる。
【0035】
【発明の効果】本発明は、以上の説明から明らかなよう
に、帯状鋼板のスロット用凹部に嵌合する凸部を有する
多数のブロックと、これら多数のブロックを少なくとも
円弧状部を有する環状に並べて配置すると共にこれら多
数のブロックを環状配置形態に沿って移動させるブロッ
ク移動手段とを備え、環状配置形態の円弧状部に位置す
るブロックの凸部を帯状鋼板のスロット用凹部に嵌合さ
せることにより、帯状鋼板を円環状に変形させるように
構成したので、固定子鉄心の寸法精度を高くすることが
できると共に、帯状鋼板に形成するスリットを不要にす
ることができ、また、帯状鋼板に突片部等を形成するこ
とができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すものであり、ブロック
ガイド、ブロック及び帯状鋼板の部分上面図
【図2】固定子鉄心の製造装置の分解斜視図
【図3】固定子鉄心の製造装置の部分斜視図
【図4】固定子鉄心の製造装置の要部の縦断面図
【図5】図4中V−V線に沿う縦断面図
【図6】ブロック及び帯状鋼板の部分上面図
【図7】従来構成を示す固定子鉄心の製造装置の斜視図
【図8】帯状鋼板及びローラプレスを示す図
【図9】帯状鋼板の部分上面図
【図10】異なる帯状鋼板の部分上面図
【符号の説明】
11は固定子鉄心の製造装置、12は基台、12aは左
半円環部、12bは右半円環部、12eは円弧状部、1
3はガイド部、14は帯状鋼板、14aはスロット用凹
部、14bは底部部分、17はワーク入口、20は引き
外し爪部、21はブロック、22はブロックガイド、2
3は外周壁部、24は内周壁部、25はワーク曲げピン
(凸部)、26、27は嵌合凹部、30は回転板、31
は駆動モータ、33、34はピン、36はカバー部材、
37はピン抜き部、44は回転板、48、49はピンを
示す。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数のスロット用凹部が形成された帯状
    鋼板を円環状に変形させながら積層すると共に巻回する
    ことにより固定子鉄心を製造する固定子鉄心の製造装置
    において、 前記帯状鋼板のスロット用凹部に挿入される凸部を有す
    る多数のブロックと、 これら多数のブロックを少なくとも円弧状部を有する環
    状に並べて配置すると共に、これら多数のブロックを前
    記環状配置形態に沿って移動させるブロック移動手段と
    を備え、 前記ブロックの凸部を前記帯状鋼板のスロット用凹部に
    挿入させた状態で前記ブロックを前記環状配置形態の円
    弧状部に連続的に移動させることにより、前記帯状鋼板
    を円環状に変形させるように構成したことを特徴とする
    固定子鉄心の製造装置。
  2. 【請求項2】 前記帯状鋼板のうちのティースに対応す
    るティース用突片部の隣接するティース用突片部間の変
    形前の突設ピッチをP1とし、隣接する前記ティース用
    突片部間に形成されるスロット用凹部間の変形後のピッ
    チをP2とし、隣接する前記ティース用突片部間の変形
    後の突設ピッチをP3とし、P1≦P2≦P3が成り立
    つように構成したことを特徴とする請求項1記載の固定
    子鉄心の製造装置。
  3. 【請求項3】 前記円弧状部は、半円環状部であること
    を特徴とする請求項1または2記載の固定子鉄心の製造
    装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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