JP2005218278A - 回転電機の回転子鉄心の製造方法および製造装置 - Google Patents

回転電機の回転子鉄心の製造方法および製造装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ブランク材6を精度良く巻き取ることができ、その結果、軸孔の真円度を向上できる回転子鉄心の製造方法および製造装置を提供すること。
【解決手段】ブランク材6が巻き取り装置に供給されると、ブランク材6の切欠き部4に内側ガイド部13が挿入され、且つスロット2に外側ガイド部12が挿入されて、回動機構により内側ガイド部13と外側ガイド部12とが芯金11と一体に回動する。
これにより、ブランク材6は、内側ガイド部13と外側ガイド部12とにガイドされ、径方向位置が規制されながら、芯金11の回動方向(巻き取り方向)に塑性変形されて、芯金11に巻き取られる。この方法によれば、ブランク材6の突片部7に変形荷重が集中することはなく、突片部7に座屈や変形、あるいは重なり等の不具合が生じないので、突片部7の内側に形成される軸孔の真円度を向上できる。
【選択図】図1

Description

回転電機に使用される回転子鉄心の製造方法および製造装置に関する。
従来、回転子鉄心の製造方法として、鋼板材よりプレスで打ち抜いた多数のコアシートを板厚方向に積層して、各コアシートの中心に開けられた孔に回転軸を挿通して固定する方法がある。しかし、この製造方法では、鋼板材よりコアシートを円板状に打ち抜くため、廃材が多く発生し、材料の歩留りが悪くなる。
これに対し、例えば、特許文献1には、帯状鋼板の一辺側に多数のスロットを有し、他辺側に多数の内径切溝を有するブランク材をプレス加工にて製作した後、このブランク材を、内径切溝が内径側、スロットが外径側に配置される様に、所定の曲率半径で塑性変形させながら芯金の外周に巻き取ることで、螺旋状に連続したコアシートを製造し、このコアシートを板厚方向に積層する方法が開示されている。この製造方法によれば、コアシートを円板状に打ち抜く必要がないため、廃材を少なくでき、材料の歩留りを向上できる。
特開昭53−128702号公報
ところが、特許文献1の公知技術では、ブランク材を所定の曲率半径で塑性変形させながら芯金に巻き取る際に、内径切溝が形成されたブランク材の内径側に変形荷重が集中する。この場合、周方向に隣合う内径切溝同士の間に設けられる略台形形状の突片部の先端で変形荷重を支えることになるため、突片部が座屈や変形、あるいは隣合う突片部同士が重なる等の不具合を生じることがある。
特に、特許文献1の方法により、スロット数が多い回転子鉄心を製造する場合には、必然的に内径切溝が深く形成され、且つ突片部の幅が小さくなるため、突片部の形状が極細の略台形形状となり、上記の様な不具合(座屈、変形、重なり)が発生し易くなる。
その結果、突片部に座屈や変形等が生じると、突片部の内側に形成される軸孔(回転軸を挿通するための孔)の真円度が低下し、回転軸を挿通するために必要な真円度を確保できなくなるという問題が生じる。
本発明は、上記事情に基づいて成されたもので、その目的は、ブランク材を精度良く巻き取ることができ、その結果、軸孔の真円度を向上できる回転子鉄心の製造方法および製造装置を提供することにある。
(請求項1の発明)
本発明は、帯状鋼板の一辺側に巻線を挿入するためのスロットが等間隔に連続して形成され、帯状鋼板の他辺側に凹凸形状を成す切欠き部と突片部とが交互に連続して形成されたブランク材を準備し、このブランク材を所定の曲率半径で塑性変形させながら螺旋状に巻き取ることにより、突片部の内側に回転軸を挿通するための軸孔が形成され、且つ周方向に隣合う突片部同士の間に切欠き部が存在する回転子鉄心を製造する方法であって、ブランク材を巻き取る際に、スロットと切欠き部の両方をガイドして、ブランク材の径方向位置を規制しながら巻き取ることを特徴とする。
上記の方法によれば、ブランク材を巻き取る際に、ブランク材の位置を径方向に拘束できるので、ブランク材の位置ずれを防止でき、精度良くブランク材を巻き取ることができる。この結果、ブランク材の突片部に変形荷重が集中することはなく、突片部の先端で変形荷重を支える必要がないので、突片部に座屈や変形、あるいは重なり等の不具合が生じることはなく、突片部の内側に形成される軸孔の真円度を向上できる。
(請求項2の発明)
請求項1に記載した回転電機の回転子鉄心の製造方法において、1条の帯状鋼板より2本のブランク材を同時に成形するブランク材成形工程を有し、2本のブランク材は、1条の帯状鋼板に対し、互いの突片部と切欠き部とが交互に噛み合う様に二列状態で同時成形されることにより、切欠き部を切り抜いた部分が、相手側の突片部として形成されることを特徴とする。
この方法によれば、一方のブランク材の切欠き部を打ち抜いた部分が、そのまま他方のブランク材の突片部として形成されるので、廃材をより少なくでき、材料歩留りを更に向上できる。
(請求項3の発明)
請求項1に記載した回転電機の回転子鉄心の製造方法に使用される製造装置であって、ブランク材を巻き取るための巻き取り装置を備え、この巻き取り装置は、ブランク材を巻き取る際に、スロットをガイドする外側ガイド部と、切欠き部をガイドする内側ガイド部と、巻き取り軸を中心として外側ガイド部および内側ガイド部を回動させる回動機構とを有している。
これにより、外側ガイド部と内側ガイド部とでブランク材の径方向位置を規制しながら、巻き取り軸を中心として外側ガイド部と内側ガイド部とを回動させることにより、ブランク材を精度良く巻き取ることができ、軸孔の真円度を向上できる。
(請求項4の発明)
請求項3に記載した回転子鉄心の製造装置において、巻き取り装置は、外側ガイド部をブランク材の板厚方向に往復動させる外側ガイド部駆動機構を有し、この外側ガイド部駆動機構は、回動機構の動きに同期して機能し、巻き取り方向における第1の回動位置で外側ガイド部をスロットに挿入させ、第2の回動位置で外側ガイド部をスロットから抜き出すことを特徴とする。
ブランク材を巻き取る際に、外側ガイド部がスロットに挿入されたままでは、巻き取り装置に供給されるブランク材に外側ガイド部が干渉して巻き取り不能となる。これに対し、請求項4の発明では、スロットに挿入された外側ガイド部がブランク材と干渉する範囲に応じて、スロットから外側ガイド部を抜き出しておくことができるので、ブランク材と外側ガイド部との干渉を防止でき、連続してブランク材を巻き取ることができる。
(請求項5の発明)
請求項4に記載した回転子鉄心の製造装置において、巻き取り装置は、内側ガイド部をブランク材の板厚方向に往復動させる内側ガイド部駆動機構を有し、この内側ガイド部駆動機構は、回動機構の動きに同期して機能し、巻き取り方向における第3の回動位置で内側ガイド部を切欠き部に挿入させ、第4の回動位置で内側ガイド部を切欠き部から抜き出すことを特徴とする。
ブランク材を巻き取る際に、内側ガイド部が切欠き部に挿入されたままでは、巻き取り装置に供給されるブランク材に内側ガイド部が干渉して巻き取り不能となる場合がある(但し、切欠き部の大きさや形状により、内側ガイド部が切欠き部に挿入されたままでも、ブランク材に干渉しないこともある)。これに対し、請求項5の発明では、切欠き部に挿入された内側ガイド部がブランク材と干渉する範囲に応じて、切欠き部から内側ガイド部を抜き出しておくことができるので、ブランク材と内側ガイド部との干渉を防止でき、連続してブランク材を巻き取ることができる。
本発明を実施するための最良の形態を以下の実施例により詳細に説明する。
図1は回転電機の回転子鉄心を製造する一工程(ブランク材の巻き取り工程)を示す断面図である。
実施例1に示す回転子鉄心は、図3に示す様に、例えば、スタータモータに用いられる電機子鉄心1であり、外周に電機子コイル(図示せず)を挿入するためのスロット2が多数形成され、中心部に回転軸(図示せず)を挿通するための軸孔3が形成されている。また、スロット2と軸孔3との間には、略三角形状の切欠き部4が周方向等間隔に複数箇所設けられている。
この電機子鉄心1は、後述する製造装置(図6参照)を使用して、帯状鋼板5(図4参照)より連続して成形されたブランク材6を螺旋状に巻き取った後、板厚方向に積層して製造される。
ブランク材6には、図4に示す様に、幅方向の一端側(帯状鋼板5の一辺側)にスロット2が形成され、幅方向の他端側(帯状鋼板5の他辺側)に凹凸形状を成す切欠き部4と突片部7とが形成されている。
スロット2は、ブランク材6の長手方向に連続して等間隔に形成され、そのスロット2を打ち抜いた後に残る部分(ティース8と呼ぶ)が突起状に設けられている。また、ティース8の先端部には、一対の爪部8aが略V字状に形成されている。この爪部8aは、スロット2を介して電機子鉄心1に電機子コイルを巻線した後、スロット2の開口部を閉じる様に、スロット2側へ押し開かれることにより、電機子コイルを保持する機能を持たせている。
切欠き部4と突片部7は、ブランク材6の長手方向に交互に連続して形成され、切欠き部4を打ち抜いた後に残る部分が突片部7として形成される。切欠き部4は、略台形形状に打ち抜かれ、それに伴って形成される突片部7も略台形形状を有している。また、突片部7の先端は、ブランク材6の長手方向と平行な直線形状ではなく、軸孔3の円周を等分(実施例1では8等分)した円弧状に形成され、その円弧状の曲率半径rが、軸孔3に挿通される回転軸の半径と略同等に設けられている(図5参照)。
次に、電機子鉄心1の製造装置について説明する。
電機子鉄心1の製造装置は、図6に示す様に、ロール状に巻き付けられた帯状鋼板5より連続的にブランク材6を成形するブランク材成形機9と、成形されたブランク材6を巻き取る巻き取り装置10とを有している。
ブランク材成形機9は、帯状鋼板5からスロット2と切欠き部4とを打ち抜いて、図4に示すブランク材6を成形するプレス機である。
巻き取り装置10は、プレス成形されたブランク材6を巻き取るための芯金11と、ブランク材6を巻き取る際に、スロット2と切欠き部4とをガイドしながらブランク材6の径方向位置を規制するガイド手段(以下に説明する)、および芯金11と一体にガイド手段を回動させる回動機構(図示せず)等を備える。
芯金11は、回転軸と略同一の外径を有する断面円形(略真円)の巻き取り軸を形成し、回動機構の回動中心に設けられている。
ガイド手段は、ブランク材6を巻き取る際にスロット2をガイドする外側ガイド部12と、切欠き部4をガイドする内側ガイド部13、および外側ガイド部12と内側ガイド部13とをブランク材6の板厚方向に往復動させるガイド部駆動機構(図7参照)とを備える。
外側ガイド部12は、図1に示す様に、電機子鉄心1に設けられるスロット2の数と同数だけ周方向等間隔に、且つ芯金11の回動中心より等距離に配置され、ブランク材6を巻き取る際に順次スロット2に挿入されて、ブランク材6の径方向外側への移動を規制する。なお、スロット2に挿入される外側ガイド部12は、例えば、断面円形の棒状に設けられて、スロット2の底辺と周方向に隣合うティース8の両側辺とで形成される略コの字状の各辺に内接している。
内側ガイド部13は、図1に示す様に、電機子鉄心1に設けられる切欠き部4の数と同数だけ周方向等間隔に、且つ芯金11の回動中心より等距離に配置され、ブランク材6を巻き取る際に順次切欠き部4に挿入されて、ブランク材6の径方向内側への移動を規制する。なお、切欠き部4に挿入される内側ガイド部13は、例えば、断面円形の棒状に設けられて、切欠き部4の底辺と周方向に隣合う突片部7の両側辺とで形成される略コの字状の各辺に内接している。
ガイド部駆動機構は、外側ガイド部12を駆動する外側カム機構14と、内側ガイド部13を駆動する内側カム機構(図示せず)とで構成される。
外側カム機構14は、例えば、図7に示す様に、外側ガイド部12を図示下方へ押し出すためのカム14aと、外側ガイド部12を図示上方へ付勢するスプリング14bとを備え、回動機構の動きに同期して外側ガイド部12に上下運動を行わせる。
カム14aは、外側ガイド部12がスロット2に挿入された状態で回動した時に、ブランク材6と干渉しない範囲(例えば、図1に示すA位置からB位置までの範囲)だけ設けられている。従って、外側ガイド部12は、図1に示すA位置からB位置までの範囲では、図7(a)に示す様に、カム14aに押し出されてスロット2に挿入され、図1に示すB位置からA位置までの範囲では、図7(b)に示す様に、スプリング14bの反力により押し戻されて、スロット2から抜き出される。
内側カム機構は、外側カム機構14と同様の構成であり、回動機構の動きに同期して内側ガイド部13に上下運動を行わせる。但し、切欠き部4と突片部7の大きさ及び形状によっては、内側ガイド部13が切欠き部4に挿入された状態で、ブランク材6と干渉することなく、2周目以降も連続的にブランク材6を巻き取ることができる場合もある。この場合は、内側カム機構を廃止しても良い。
続いて、巻き取り装置10によるブランク材6の巻き取り工程について説明する。
ブランク材成形機9でプレス成形されたブランク材6が巻き取り装置10に供給されると、そのブランク材6の切欠き部4に内側ガイド部13が挿入され、且つスロット2に外側ガイド部12が挿入されて、回動機構により内側ガイド部13と外側ガイド部12とが芯金11と一体に回動する。
これにより、ブランク材6は、内側ガイド部13と外側ガイド部12とにガイドされ、径方向位置が規制されながら、切欠き部4を挟んで隣合う突片部7の先端角部同士が周方向に近接する様に、芯金11の回動方向(巻き取り方向)に塑性変形されて、芯金11に巻き取られる。
この時、内側ガイド部13と外側ガイド部12は、ブランク材6が巻き取られるに従って、ブランク材6の切欠き部4とスロット2に順次挿入され、ブランク材6と干渉する範囲だけ、それぞれ切欠き部4とスロット2から抜き出される。
所定回数巻き取られたブランク材6は、螺旋状に連なるコアシート15(図6参照)を形成し、このコアシート15が板厚方向に積層されて、図2に示す電機子鉄心1が製造される。
(実施例1の効果)
実施例1に記載した電機子鉄心1の製造方法によれば、ブランク材6を巻き取る際に、ブランク材6に形成された切欠き部4に内側ガイド部13を挿入し、且つスロット2に外側ガイド部12を挿入して、両ガイド部12、13によりブランク材6の位置を径方向に拘束しながら巻き取るので、ブランク材6の位置ずれを防止でき、精度良くブランク材6を巻き取ることができる。その結果、ブランク材6の突片部7に変形荷重が集中することはなく、突片部7の先端で変形荷重を支える必要がないので、突片部7に座屈や変形、あるいは周方向に隣合う突片部7同士が重なる等の不具合が生じることはなく、突片部7の内側に形成される軸孔3の真円度を向上できる。
なお、実施例1に記載した巻き取り装置10では、巻き取り軸を形成する芯金11を備えているが、上記の様に、内側ガイド部13と外側ガイド部12とでブランク材6の位置を径方向に拘束しながら巻き取ることができるので、必ずしも芯金11を設ける必要はなく、芯金11が無くても、実施例1と同様に、精度良くブランク材6を巻き取ることはできる。
また、外側ガイド部12と内側ガイド部13は、全てのスロット2および切欠き部4に挿入できるだけの数を準備する必要はなく、ブランク材6の巻き取り時に、ブランク材6の位置ずれを防止でき、精度良くブランク材6を巻き取ることができれば、外側ガイド部12と内側ガイド部13の数を適宜減らすことも可能である。
図8はブランク材6の配置を示す平面図である。
実施例2では、1条の帯状鋼板5より2本のブランク材6を同時成形する場合について説明する。
例えば、実施例1に記載したブランク材6を帯条鋼板5よりプレス成形すると、スロット2及び切欠き部4を打ち抜いた部分が廃材となる。これに対し、1条の帯状鋼板5より2本のブランク材6を同時成形する場合には、図8に示す様に、互いの突片部7と切欠き部4とが交互に噛み合う様に、二列状態で2本のブランク材6を同時にプレス成形すれば、切欠き部4を打ち抜いた部分が、相手側の突片部7として形成することができる。
この方法によれば、一方のブランク材6の切欠き部4を打ち抜いた部分が、そのまま他方のブランク材6の突片部7として形成されるので、廃材をより少なくでき、材料歩留りを向上できる。特に、実施例1に記載したスタータモータに使用される電機子鉄心1、つまり、回転子の外径が比較的小さい割りに、スロット2の数が多く、且つ突片部7の長さが長い(切欠き部4の切り込み深さが大きい)場合は、切欠き部4を打ち抜いた部分の面積(突片部7の面積)が大きくなるため、上記の同時成形によれば、無駄な廃材をより少なくでき、歩留り向上に対し効果的である。
実施例1に記載した電機子鉄心1は、ティース8の先端に略V字状を有する一対の爪部8aが設けられているが、爪部8aが無く、且つティース8とスロット2の形状が反転する関係にある場合、つまり、スロット2を打ち抜いた形状が、そのままティース8の形状となる場合には、互いのティース8とスロット2とが交互に噛み合う様に、二列状態で2本のブランク材6を同時にプレス成形しても良い。この場合も、スロット2を打ち抜いた部分が、相手側のティース8として形成することができるので、廃材を少なくできる効果が得られ、材料歩留りを向上できる。
なお、実施例2に記載したブランク材6の成形方法は、2本同時に成形されるブランク材6を1セットとした場合に、1条の帯条鋼板5から複数セットを同時成形する場合にも適用できる。
実施例1に係る電機子鉄心を製造する一工程(ブランク材の巻き取り工程)を示す断面図である。 実施例1に係る電機子鉄心の平面図である。 実施例1に係る電機子鉄心の斜視図である。 実施例1に係るブランク材の平面図である。 実施例1に係る突片部の先端形状を示す平面図である。 実施例1に係る電機子鉄心の製造装置を示す模式図である。 実施例1に係る外側カム機構の構成を示す断面図である。 実施例2に係るブランク材の平面図である。
符号の説明
1 電機子鉄心(回転子鉄心)
2 スロット
3 軸孔
4 切欠き部
5 帯状鋼板
6 ブランク材
7 突片部
10 巻き取り装置
11 芯金(巻き取り軸)
12 外側ガイド部
13 内側ガイド部
14 外側カム機構(外側ガイド部駆動機構)

Claims (5)

  1. 帯状鋼板の一辺側に巻線を挿入するためのスロットが等間隔に連続して形成され、前記帯状鋼板の他辺側に凹凸形状を成す切欠き部と突片部とが交互に連続して形成されたブランク材を準備し、
    このブランク材を所定の曲率半径で塑性変形させながら螺旋状に巻き取ることにより、前記突片部の内側に回転軸を挿通するための軸孔が形成され、且つ周方向に隣合う前記突片部同士の間に前記切欠き部が存在する回転子鉄心を製造する方法であって、
    前記ブランク材を巻き取る際に、前記スロットと前記切欠き部の両方をガイドして、前記ブランク材の径方向位置を規制しながら巻き取ることを特徴とする回転電機の回転子鉄心の製造方法。
  2. 請求項1に記載した回転電機の回転子鉄心の製造方法において、
    1条の帯状鋼板より2本の前記ブランク材を同時に成形するブランク材成形工程を有し、2本の前記ブランク材は、前記1条の帯状鋼板に対し、互いの前記突片部と前記切欠き部とが交互に噛み合う様に二列状態で同時成形されることにより、前記切欠き部を切り抜いた部分が、相手側の前記突片部として形成されることを特徴とする回転電機の回転子鉄心の製造方法。
  3. 請求項1に記載した回転電機の回転子鉄心の製造方法に使用される製造装置であって、 前記ブランク材を巻き取るための巻き取り装置を備え、
    この巻き取り装置は、前記ブランク材を巻き取る際に、前記スロットをガイドする外側ガイド部と、前記切欠き部をガイドする内側ガイド部と、巻き取り軸を中心として前記外側ガイド部および前記内側ガイド部を回動させる回動機構とを有し、
    前記外側ガイド部と前記内側ガイド部とで前記ブランク材の径方向位置を規制しながら、前記外側ガイド部と前記内側ガイド部とを回動させることにより、前記ブランク材を巻き取ることを特徴とする回転子鉄心の製造装置。
  4. 請求項3に記載した回転子鉄心の製造装置において、
    前記巻き取り装置は、前記外側ガイド部を前記ブランク材の板厚方向に往復動させる外側ガイド部駆動機構を有し、この外側ガイド部駆動機構は、前記回動機構の動きに同期して機能し、巻き取り方向における第1の回動位置で前記外側ガイド部を前記スロットに挿入させ、第2の回動位置で前記外側ガイド部を前記スロットから抜き出すことを特徴とする回転子鉄心の製造装置。
  5. 請求項4に記載した回転子鉄心の製造装置において、
    前記巻き取り装置は、前記内側ガイド部を前記ブランク材の板厚方向に往復動させる内側ガイド部駆動機構を有し、この内側ガイド部駆動機構は、前記回動機構の動きに同期して機能し、巻き取り方向における第3の回動位置で前記内側ガイド部を前記切欠き部に挿入させ、第4の回動位置で前記内側ガイド部を前記切欠き部から抜き出すことを特徴とする回転子鉄心の製造装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007068310A (ja) * 2005-08-30 2007-03-15 Aisin Seiki Co Ltd 回転機の積層巻きコア
JP2009261218A (ja) * 2008-03-19 2009-11-05 Asmo Co Ltd 回転電機の積層鉄心及びその製造方法並びに回転電機の電機子

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