JPH11688A - 排水溜と排水溜における食用油脂分の分解消滅化方法 - Google Patents

排水溜と排水溜における食用油脂分の分解消滅化方法

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JPH11688A
JPH11688A JP18710697A JP18710697A JPH11688A JP H11688 A JPH11688 A JP H11688A JP 18710697 A JP18710697 A JP 18710697A JP 18710697 A JP18710697 A JP 18710697A JP H11688 A JPH11688 A JP H11688A
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drain
water
water supply
reservoir
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JP18710697A
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Hideya Kozama
英哉 小座間
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ABLE KURIEISHIYON KK
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  • Aeration Devices For Treatment Of Activated Polluted Sludge (AREA)
  • Purification Treatments By Anaerobic Or Anaerobic And Aerobic Bacteria Or Animals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】、飲食事業者は、厨房からの排水溜に溜った排
水中の食用油脂分が浮遊して、その油脂分が表層で固化
したり、その下層では腐敗して腐敗臭を放出することに
加えて、排水管に油脂分が付着して、厨房からの排水を
流れにくくするという問題があった。 【解決手段】 本発明は、厨房からの排水管6を排水溜
1に連通させ、その排水溜1を下水管5に連通させ、厨
房4から下水管5へ排水できるようにし、前記排水管6
と前記下水管5との間に配置された排水溜1に排水を貯
留させ、そこに好気性微生物を投入し、排水溜1内部に
設備したプロペラ回転装置または噴水装置による連続曝
気法によって液面に浮上した食用油脂分を分解消滅させ
る手段を有する排水溜であり、厨房からの排水を排水溜
に貯留させ、そこ食用油脂分を分解する好気性微生物を
流し込み、排水溜1内部に設備したプロペラ回転装置ま
たは噴水装置による連続曝気法によって好気性微生物を
活性化させ、液面に浮上した食用油脂分を一層分解し易
くしてなる排水溜における食用油脂分の分解消滅化方法
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は排水溜と排水溜における
食用油脂分の分解消滅化方法に関し、特に、食堂のよう
な食用油脂分を多く含んだ排水を流す厨房からの阻集油
脂分を、プロペラ回転装置または噴水装置による連続曝
気法による好気性微生物の活性化によって分解消滅させ
ることを特徴にした排水溜と排水溜における食用油脂分
の分解消滅化方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、厨房から流出した排水を下水
道に直接流すことは禁じられてきた。そこで、厨房から
流出した排水を、一旦、排水溜に溜めて処理することが
行なわれてきた。しかし、従来のグリストラップは油脂
分を上方に浮遊させることによって水と分離させること
はできたが、浮遊した油脂分が表層で固化したり、その
下層では腐敗して腐敗臭を放出することに加えて、排水
管に油脂分が付着して、厨房からの排水を流れにくくす
るという問題があった。従って、飲食事業者は毎日、或
いは数日に一度は、排水溜に溜った油脂分を取り除く掃
除をする必要があった。しかし、飲食事業者にとって、
この掃除は、大変苦痛を伴う作業であり、その解決方法
が長い間、望まれてきた。そこで、考え出だされたの
が、排水溜に溜った油脂分を水に溶解させて円滑に流出
させるか、或いは、油脂を分解させる方法である。そこ
で用いられたのが、バイオや酵素と呼ばれるものであ
る。いずれも、自然微生物の働きに着目したものであ
り、それらが油脂分を分解するか、水溶化するはずであ
った。しかし、それらの効果はほんのいっときであり、
しばらくして必ず、油詰まりを再発させてしまうのであ
った。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、出願人は、こ
のバイオや酵素を利用してその効果を持続させることを
考えた。バイオは、通常、「微生物」と理解されてい
る。バクテリアや細菌と呼ばれることもあるが、種類を
特定することは学術的にも難しいが、それは複数の種類
の微生物が共存している状態の生命体であり、その個体
数も非常に膨大である。また、酵素と呼ばれるものは、
微生物を寄せ集め活性化させるための物質であり、触媒
的な働きをする。従って、酵素を含めて「バイオ」と総
称しても、決して、間違いではない。その種類を特定す
るのが難しいバイオであるが、それをを便宜上、次の三
種類に分けることはできる。 1 好気性微生物(空気のあるところで活動する) 2 嫌気性微生物(空気の希薄なところで活動する。そ
の一例は腐敗分解) 3 好気性微生物でも、嫌気性微生物でもない微生物、
または好気性微生物でもあり、嫌気性微生物でもある微
生物(環境条件により好気性にも嫌気性にもなる微生
物) そこで、排水に関わる問題で云えば、水中では嫌気性微
生物が優勢になり、空気に接している水面では、好気性
微生物が優勢に存在する。そこで、排水中の油脂分につ
いては、水面にあるので、好気性微生物を活発化させ分
解させるのが正しい方法論である。ところが、油脂分が
水の表面で固形化したり、水面下に浮遊してヘドロ状態
になると嫌気性微生物が活発化して腐敗する。その腐敗
は、腐敗菌(嫌気性微生物)によって起こり、しかも長
時間続くためアンモニア系の悪臭源となる。この腐敗の
危険性を回避し予防するためには空気の循環をよくして
やることしかないのであって、これが曝気法(エアレー
ション)である。しかし、その曝気法(エアレーショ
ン)について、従来、必ずしも理解が十分であったとは
いえない。曝気法として既に登場しているのは、水中ポ
ンプ方式であって、これは金魚や熱帯魚の飼育用水槽に
使用されるポンプを応用し、水中に空気を送り込む方式
である。これは一見有効に見えるが、微生物の生かし方
について誤解がある。出願人が狙いとするものは、同じ
曝気法でも、油脂分を浮かせた水面に空気を送り込むや
り方である。水中からではなく、水面に空気を送り込ん
で曝気するやり方である。好気性微生物は水面に近いと
ころで空気がふんだんに存在するところで活発化する。
それ故に、金魚や熱帯魚の飼育用水槽に使用される水中
ポンプが、この分野の曝気法として不十分であることが
わかる。そのような水中ポンプの場合、空気を送って泡
を作り出し、好気性微生物の活発化を図ろうとしている
が、実際には水面部分まで泡が到達せず、表層部の油脂
分に対する働きかけが弱い。油脂分は常に、表層部に存
在するので、下部からの微生物の反応が弱ければ当然、
油脂分は分解不全となり、また、そこに存在しているは
ずの好気性微生物は死滅するか、空気を求めて下水道へ
流れていってしまう。また、油脂分はいずれ嫌気性微生
物の優勢化により腐敗する。そこで発明したのが、水面
に空気を送る装置で、これは循環式ポンプによる散水方
式即ちシャワー方式であり、グリストラップ即ち排水溜
が小さければ回転翼による空気循環法でもよい。そこで
重要になるのが、好気性微生物の生かし方である。排水
の表面部に存在するのが好気性微生物である。この好気
性微生物が排水から分離された油脂分を好んで食べる。
食用油脂分は炭水化物(炭素C+水素H+酸素O)であ
り、微生物は空気中の酸素を取り入れながら油脂分を分
解して、二酸化炭素COや 水HOに変えてしまう
のである。従って、グリストラップ即ち排水溜内部は常
に酸素が供給されていなければならないが、グリストラ
ップ即ち排水溜は完全密閉でないので空気の入れ替えは
十分になされているし、噴水やプロペラ回転によって水
中の酸素も保証されているのであって、酸素欠乏の懸念
はない。そこで、微生物の最適の棲み処を作ってやるこ
とと、微生物の最も効果的な活動環境を用意してやるこ
との二点を本発明の課題とする。このようにして、曝気
法を適正に行うことにより、好気性微生物が空気を求め
て下水道に逃げ出すこともなく、活性化した好気性微生
物が常に、細胞分裂を繰り返して、膨大な個体数に増殖
しているので、死滅する危険性はないのである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、厨房からの排
水管6を排水溜1に連通させ、その排水溜1を下水管5
に連通させ、厨房4から下水管5へ排水できるように
し、前記排水管6と前記下水管5との間に配置された排
水溜1に排水を貯留させ、そこに好気性微生物を投入
し、排水溜1内部に設備したプロペラ回転装置または噴
水装置による連続曝気法によって液面に浮上した食用油
脂分を分解消滅させる手段を有する排水溜であり、厨房
からの排水を排水溜に貯留させ、そこ食用油脂分を分解
する好気性微生物を流し込み、排水溜1内部に設備した
プロペラ回転装置または噴水装置による連続曝気法によ
って好気性微生物を活性化させ、液面に浮上した食用油
脂分を一層分解し易くしてなる排水溜における食用油脂
分の分解消滅化方法である。
【0005】
【作用】本発明は、上記のように構成したので、排水溜
1の規模が比較的小さい場合には、その排水溜1の内部
にプロペラ回転装置を設備することにより、本発明の目
的を達成することができる。厨房からの排水は排水溜に
貯留する。そこに、好気性微生物を流し込む。食用油脂
分は貯留した排水の表層部へ浮上しており、プロペラ用
モーターによりプロペラが回転する時、プロペラの先端
が排水の表層部を跳ね上げる。グリスフィルターを使用
した場合、第1槽でプロペラの回転により連続曝気が行
なわれる。その曝気により好気性微生物が活性化され、
繁殖し得るので食用油脂分の分解が促進される。油脂分
解された排水は、グリスフィルターを通って下水道へ流
出する。グリスフィルターの他に堰板を使用する場合、
油脂分解された排水は、堰板を溢流して下水道へ流出す
る。モーターはリバーシブルモーターを使用するので、
プロペラに油脂が付着してプロペラの回転に負荷がかか
ったとしても、逆回転させることによりその問題は解決
できる。モーター本体や電気配線すべて、防水性とす
る。排水溜1の内部に噴水装置を設備した場合も、原理
は同じである。水中ポンプは循環式であって、水中から
給水管を通って揚水された水は、噴水頭から水面へむか
ってシャワーをかける。その排水溜1には、好気性微生
物が投入され、食用油脂分は貯留した排水の表層部へ浮
上しているので、そのシャワーにより好気性微生物が活
性化する。好気性微生物は油脂分に取り付き、酸素を呼
吸しながらその有機物をC、H、Oなどに分解する。微
生物は分解したC、H、Oをガス化したCHとH
に変えて排出するが、これらは水溶性なので水にもど
る。空気の補充は、排水溜の上蓋や排水口、下水口から
行なわれ、シャワーによってそれが水面へ絶えず補給さ
れる。スプリンクラー方式で行なうシャワーも、上記シ
ャワーによる場合と同じ働きをする。排水の流動方向に
平行をなす排水溜の片側の壁面に沿って散水管を配管し
た場合も、その両側の壁面に沿って散水管を配管した場
合も、水中ポンプにより給水管を通って排水を揚水し、
その散水管の多数の穴から液面へ向かってシャワーを降
らせるのであるが、これもまた、上記シャワーによる場
合と同じ働きをする。
【0006】
【実施例1】ここで、本発明を図面に従って説明する。
図1、2、3は、規模が比較的小さい排水溜1にプロペ
ラ回転装置を設備した例を示す。厨房4からの排水管6
を排水溜1に連通させ、その排水溜1を下水管5に連通
させ、厨房4から下水管5へ排水できるようにする。前
記排水管6と前記下水管5との間に配置された排水溜1
に排水を貯留させ、そこに好気性微生物を投入する。食
用油脂分は貯留した排水の表層部へ浮上しており、プロ
ペラ用モーター10によりプロペラ2が回転する時、プ
ロペラの先端16が排水の表層部を跳ね上げる。図1に
は、1枚のグリスフィルター11を示す。その場合、第
1槽でプロペラの回転により連続曝気が行なわれる。そ
の曝気により好気性微生物が活性化され、繁殖するので
食用油脂分の分解が促進される。油脂分解された排水
は、グリスフィルター11を通って下水道5へ流出す
る。図3は、グリスフィルター11の他に2枚の堰板8
を使用したところを示す。油脂分解された排水は、堰板
8を溢流して下水道5へ流出する。モーター10はリバ
ーシブルモーターを使用するので、プロペラに油脂が付
着してプロペラの回転に負荷がかかったとしても、逆回
転させることによりその問題は解決できる。このように
して、本発明は、排水溜1内部に設備したプロペラ回転
装置による連続曝気法によって液面に浮上した食用油脂
分を分解消滅させる手段を有する排水溜1を提供する。
【0007】
【実施例2】図4、5、6、7、8、9は、規模が比較
的大きい排水溜1に噴水装置を設備した例を示す。厨房
からの排水管6を排水溜1に連通させ、その排水溜1を
下水管5に連通させ、厨房4から下水管5へ排水できる
ようにする。前記排水管6と前記下水管5との間に配置
された排水溜1に排水を貯留させ、そこに、好気性微生
物を投入する。排水溜1内部に設備した噴水装置による
連続曝気法によって液面19に浮上した食用油脂分を分
解消滅させる手段を有する排水溜1である。図5に示す
ように、水中ポンプ9は循環式であって、水中から給水
管18’’を通って揚水された水は、噴水頭13から水
面19へ向かってシャワーとなって降りかかる。その排
水溜1には、好気性微生物が投入されており、食用油脂
分は貯留した排水の表層部へ浮上しているので、そのシ
ャワーにより好気性微生物が活性化する。好気性微生物
は油脂分に取り付き、酸素を呼吸しながらその有機物を
C、H、Oなどに分解する。微生物は分解したC、H、
Oをガス化したCHとHOに変えて排出するが、こ
れらは水溶性なので水にもどる。空気の補充は、排水溜
の上蓋や排水口、下水口から行なわれ、シャワーによっ
て空気が水面へ絶えず補給される。
【0008】
【実施例3】図4はスプリンクラー方式による噴水装置
を示す。天蓋にスプリンクラー7とモータ14が取り付
けられ、そのモータ14から給水管18’を垂下させ、
その給水管18’の下端部に水中ポンプ9を取り付け、
水中ポンプ9により給水管18’を通って排水を揚水
し、スプリンクラーヘッドから水面19へむかってシャ
ワーを17をかけてなる排水溜1であり、そのシャワー
により好気性微生物が活性化し、それが油脂分を分解す
るのは、上記噴水装置の場合と同じである。
【0009】
【実施例4】図6、7は排水の流動方向に平行をなす排
水溜1の片側の壁面に沿って散水管15を配管した場合
の排水溜1であり、図8、9は、排水の流動方向に平行
をなす排水溜1の両側の壁面に沿って散水管15を配管
した場合の排水溜1である。そのいずれの場合も、循環
式水中ポンプ9により水中から給水管18を通って揚水
され、 その散水管の多数の穴から液面へ向かってシャ
ワーを降らせるのであるが、これもまた、上記シャワー
による場合と同じ働きをする。
【00010】
【実施例5】本発明は、図1、2、3の、規模が比較的
小さい排水溜1にプロペラ回転装置に適用する排水溜に
おける食用油脂分の分解消滅化方法である。厨房からの
排水を排水溜に貯留させ、そこ食用油脂分を分解する好
気性微生物を流し込み、排水溜1内部に設備したプロペ
ラ回転装置による連続曝気法によって好気性微生物を活
性化させ、液面に浮上した食用油脂分を一層分解し易く
してなる排水溜における食用油脂分の分解消滅化方法で
あり、また、排水溜に、少なくとも1枚のグリスフィル
ターを縦方向に起立させて排水溜を複数の槽に区分させ
ることができ、また、排水溜に、少なくとも1枚の堰板
を縦方向に起立させて複数の槽に区分させることがで
き、溢流を可能にしてなる排水溜における食用油脂分の
分解消滅化方法である。プロペラ回転装置のモータはリ
バーシブルモータを使用する。
【00011】
【実施例6】図4、5、6、7、8、9の規模が比較的
大きい排水溜1に、噴水装置を設備した例である。厨房
からの排水管6を排水溜1に連通させ、その排水溜1を
下水管5に連通させ、厨房4から下水管5へ排水できる
ようにする。前記排水管6と前記下水管5との間に配置
された排水溜1に排水を貯留させ、そこに、食用油脂分
を分解する好気性微生物を流し込み、排水溜1内部に設
備した噴水装置による連続曝気法によって好気性微生物
を活性化させ、液面に浮上した食用油脂分を一層分解し
易くしてなる排水溜における食用油脂分の分解消滅化方
法である。図5に示すように、水中ポンプ9は循環式で
あって、水中から給水管18’’を通って揚水された水
は、噴水頭13から水面19へ向かってシャワーとなっ
て降りかかる。その排水溜1には、好気性微生物が投入
されており、食用油脂分は貯留した排水の表層部へ浮上
しているので、そのシャワーにより好気性微生物が活性
化する。好気性微生物は油脂分に取り付き、酸素を呼吸
しながらその有機物をC、H、Oなどに分解する。微生
物は分解したC、H、Oをガス化したCHとHOに
変えて排出するが、これらは水溶性なので水にもどる。
空気の補充は、排水溜の上蓋や排水口、下水口から行な
われ、シャワーによってそれが水面へ絶えず補給され
る。
【0012】
【実施例7】図4はスプリンクラー方式による噴水装置
を示す。実施例3の排水溜1において実施する食用油脂
分の分解消滅化方法である。
【0013】
【実施例8】図6、7は排水の流動方向に平行をなす排
水溜1の片側の壁面に沿って散水管15を配管した場合
の図であり、図8、9は、排水の流動方向に平行をなす
排水溜1の両側の壁面に沿って散水管15を配管した場
合の図である。そのいずれの場合も、循環式水中ポンプ
9により水中から給水管18を通って揚水され、その散
水管の多数の穴から液面へ向かってシャワーを降らせる
のであるが、これもまた、実施例6、7の場合と同じ働
きをする。
【0014】
【効果】本発明は、上記のように構成したので、排水溜
に、好気性微生物の最適の棲み処を作ってやることがで
き、プロペラ回転装置、或いは噴水装置による曝気法に
よりその排水溜に好気性微生物の最も効果的な活動環境
を用意してやることができる効果がある。 このように
して、曝気法を適正に行うことにより、好気性微生物が
空気を求めて下水道に逃げ出すこともなく、活性化した
好気性微生物が常に、細胞分裂を繰り返して、膨大な個
体数に増殖するので、浮遊した食用油脂分を一層効果的
に分解消滅させることができる効果がある。その結果、
排水溜に浮遊した油脂分が表層で固化したり、その下層
では腐敗して腐敗臭を放出することもなく、排水管に油
脂分が付着して、厨房からの排水を流れにくくすること
もない。 従って、飲食事業者は、排水溜に溜った油脂
分を取り除くという大変苦痛を伴う掃除をする必要がな
いという効果がある。本発明は、浄化槽に応用すること
もできる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプロペラ回転装置を備えた排水溜の内
部構造の概念図である。
【図2】本発明の図1と同じ排水溜の内部構造の概念図
であって、グリスフィルターを有しない場合の図であ
る。
【図3】本発明のプロペラ回転装置を排水溜に使用した
場合の排水溜の内部構造の概念図であって、グリスフィ
ルターとともに堰板を有する。
【図4】本発明のスプリンクラー装置を備えた排水溜の
内部構造の概念図である。
【図5】本発明の噴水装置を備えた排水溜の内部構造の
概念図である。
【図6】本発明の排水溜の片側にのみシャワー用散水管
を設けてシャワーを散水させる形式の排水溜の内部構造
の側面図である。
【図7】本発明の排水溜の両側にシャワー用散水管を設
けてシャワーを散水させる形式の排水溜の内部構造の平
面図である。
【図8】本発明の排水溜の両側にシャワー用散水管を設
けてシャワーを散水させる形式の排水溜の内部構造の正
面図である。
【図9】本発明の排水溜の両側にシャワー用散水管を設
けてシャワーを散水させる形式の排水溜の内部構造の側
面図である。
【符号の説明】
1 グリストラップ即ち排水溜 2 プロペラ 3 プロペラ用モーター軸 4 厨房 5 下水管 6 厨房から
の排水管 7 スプリンクラー 8 堰板 9 水中ポンプ 10 プロペラ
用モーター 11 グリスフィルター 12 堰板を有
する排水溜 13 噴水頭 14 スプリン
クラー用モーター 15 シャワー散水管 16 プロペラ
先端の水との接触部 17 シャワー 18 シャワー
散水管への給水管 19 液面 18’ スプリ
ンクラーへの給水管 18’’噴水頭への給水管

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】厨房からの排水管6を排水溜1に連通さ
    せ、その排水溜1を下水管5に連通させ、厨房4から下
    水管5へ排水できるようにし、前記排水管6と前記下水
    管5との間に配置された排水溜1に排水を貯留させ、そ
    こに好気性微生物を投入し、排水溜1内部に設備したプ
    ロペラ回転装置または噴水装置による連続曝気法によっ
    て液面に浮上した食用油脂分を分解消滅させる手段を有
    する排水溜。
  2. 【請求項2】厨房からの排水管6を排水溜1に連通さ
    せ、その排水溜1を下水管5に連通させ、厨房4から下
    水管5へ排水できるようにし、前記排水管6と前記下水
    管5との間に配置された排水溜1に排水を貯留させ、そ
    こに好気性微生物を投入し、排水溜1内部に設備したプ
    ロペラ回転装置による連続曝気法によって液面に浮上し
    た食用油脂分を分解消滅させる手段を有する排水溜。
  3. 【請求項3】厨房からの排水管6を排水溜1に連通さ
    せ、その排水溜1を下水管5に連通させ、厨房4から下
    水管5へ排水できるようにし、前記排水管6と前記下水
    管5との間に配置された排水溜1に排水を貯留させ、そ
    こに、好気性微生物を投入し、排水溜1内部に設備した
    噴水装置による連続曝気法によって液面に浮上した食用
    油脂分を分解消滅させる手段を有する排水溜。
  4. 【請求項4】排水溜に、少なくとも1枚のグリスフィル
    ターを縦方向に起立させて排水溜を複数の槽に区分させ
    てなる請求項2記載の排水溜。
  5. 【請求項5】排水溜に、少なくとも1枚の堰板を縦方向
    に起立させて複数の槽に区分させ、溢流を可能にしてな
    る請求項2記載の排水溜。
  6. 【請求項6】プロペラ回転装置のモータはリバーシブル
    モータを使用してなる請求項2記載の排水溜。
  7. 【請求項7】噴水装置は、水中から上方へ起立する給水
    管18’’を備え、その給水管18’’の下端部に水中
    ポンプ9を取り付け、その上端部に噴水頭13を備えて
    なり、水中ポンプ9により給水管18’’を通って排水
    を噴水頭13へ揚水し、噴水頭13から噴水可能にして
    なる請求項3記載の排水溜。
  8. 【請求項8】噴水装置は、天蓋に取り付けられたスプリ
    ンクラー7とモータ14を有し、そのモータ14から給
    水管18’を垂下させ、その給水管18’の下端部に水
    中ポンプ9を取り付けてなり、水中ポンプ9により給水
    管18’を通って排水を揚水し、スプリンクラーヘッド
    から散水することでなる請求項3記載の排水溜。
  9. 【請求項9】排水の流動方向に平行をなす排水溜の片側
    の壁面に沿って散水管を配管し、その長さのほぼ中間位
    置で散水管から給水管18を垂下させ、その給水管18
    の下端部に水中ポンプを取り付け、その水中ポンプ9に
    より給水管18’を通って排水を揚水し、その散水管の
    多数の穴から液面へ向かってシャワーを降らせ得るよう
    にしてなる請求項3記載の排水溜。
  10. 【請求項10】排水の流動方向に平行をなす排水溜の両
    側の壁面に沿って散水管を配管し、その長さのほぼ中間
    位置で両側の散水管からそれぞれ給水管18を垂下さ
    せ、その給水管18を底壁に至らない位置で90度内向
    きに屈曲させ、互いに接近する方向へ伸長させ、そのほ
    ぼ中間位置で両方から水中ポンプ9に接続させてなり、
    その水中ポンプ9により給水管18’を通って排水を揚
    水し、その散水管の多数の穴から液面へ向かってシャワ
    ーを降らせ得るようにしてなる請求項3記載の排水溜。
  11. 【請求項11】排水溜に使用するモーター本体や電気配
    線は全て防水性にしてなる請求項1記載の排水溜。
  12. 【請求項12】厨房からの排水を排水溜に貯留させ、そ
    こ食用油脂分を分解する好気性微生物を流し込み、排水
    溜1内部に設備したプロペラ回転装置または噴水装置に
    よる連続曝気法によって好気性微生物を活性化させ、液
    面に浮上した食用油脂分を一層分解し易くしてなる排水
    溜における食用油脂分の分解消滅化方法。
  13. 【請求項13】厨房からの排水を排水溜に貯留させ、そ
    こ食用油脂分を分解する好気性微生物を流し込み、排水
    溜1内部に設備したプロペラ回転装置による連続曝気法
    によって好気性微生物を活性化させ、液面に浮上した食
    用油脂分を一層分解し易くしてなる排水溜における食用
    油脂分の分解消滅化方法。
  14. 【請求項14】厨房からの排水を排水溜に貯留させ、、
    そこ食用油脂分を分解する好気性微生物を流し込み、排
    水溜1内部に設備した噴水装置による連続曝気法によっ
    て好気性微生物を活性化させ、液面に浮上した食用油脂
    分を一層分解し易くしてなる排水溜における食用油脂分
    の分解消滅化方法。
  15. 【請求項15】排水溜に、少なくとも1枚のグリスフィ
    ルターを縦方向に起立させて排水溜を複数の槽に区分さ
    せてなる請求項13記載の排水溜。
  16. 【請求項16】排水溜に、少なくとも1枚の堰板を縦方
    向に起立させて複数の槽に区分させ、溢流を可能にして
    なる請求項13記載の排水溜における食用油脂分の分解
    消滅化方法。
  17. 【請求項17】プロペラ回転装置のモータはリバーシブ
    ルモータを使用してなる請求項13記載の排水溜におけ
    る食用油脂分の分解消滅化方法。
  18. 【請求項18】噴水装置は、水中から上方へ起立する給
    水管18’’を備え、その給水管18’’の下端部に水
    中ポンプ9を取り付け、その上端部に噴水頭13を備え
    てなり、水中ポンプ9により給水管18’’を通って排
    水を噴水頭13へ揚水し、噴水頭13から噴水可能にし
    てなる請求項14記載の排水溜における食用油脂分の分
    解消滅化方法。
  19. 【請求項19】噴水装置は、天蓋に取り付けられたスプ
    リンクラー7とモータ14を有し、そのモータ14から
    給水管18’を垂下させ、その給水管18’の下端部に
    水中ポンプ9を取り付けてなり、水中ポンプ9により給
    水管18’を通って排水を揚水し、スプリンクラーヘッ
    ドから散水することでなる請求項14記載の排水溜にお
    ける食用油脂分の分解消滅化方法。
  20. 【請求項20】排水の流動方向に平行をなす排水溜の片
    側の壁面に沿って散水管を配管し、その長さのほぼ中間
    位置で散水管から給水管18を垂下させ、その給水管1
    8の下端部に水中ポンプを取り付け、その水中ポンプ9
    により給水管18’を通って排水を揚水し、その散水管
    の多数の穴から液面へ向かってシャワーを降らせ得るよ
    うにしてなる請求項14記載の排水溜における食用油脂
    分の分解消滅化方法。
  21. 【請求項21】排水の流動方向に平行をなす排水溜の両
    側の壁面に沿って散水管を配管し、その長さのほぼ中間
    位置で両側の散水管からそれぞれ給水管18を垂下さ
    せ、その給水管18を底壁に至らない位置で90度内向
    きに屈曲させ、互いに接近する方向へ伸長させ、そのほ
    ぼ中間位置で両方から水中ポンプ9に接続させてなり、
    その水中ポンプ9により給水管18’を通って排水を揚
    水し、その散水管の多数の穴から液面へ向かってシャワ
    ーを降らせ得るようにしてなる請求項14記載の排水溜
    における食用油脂分の分解消滅化方法。
  22. 【請求項22】排水溜に使用するモーター本体や電気配
    線は全て防水性にしてなる請求項12記載の排水溜にお
    ける食用油脂分の分解消滅化方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002018460A (ja) * 2000-07-12 2002-01-22 Shikoku Chem Corp 含油廃水の処理方法及び装置
JP2008049261A (ja) * 2006-08-24 2008-03-06 Matsushita Electric Ind Co Ltd 酸素水生成装置

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