JP3063259U - かき貝浄化用水槽 - Google Patents

かき貝浄化用水槽

Info

Publication number
JP3063259U
JP3063259U JP1999002671U JP267199U JP3063259U JP 3063259 U JP3063259 U JP 3063259U JP 1999002671 U JP1999002671 U JP 1999002671U JP 267199 U JP267199 U JP 267199U JP 3063259 U JP3063259 U JP 3063259U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
water tank
pipe
siphon
main body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1999002671U
Other languages
English (en)
Inventor
俊郎 眞壁
Original Assignee
俊郎 眞壁
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 俊郎 眞壁 filed Critical 俊郎 眞壁
Priority to JP1999002671U priority Critical patent/JP3063259U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3063259U publication Critical patent/JP3063259U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Farming Of Fish And Shellfish (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】沈漬けしてあるかき貝全体に新鮮供給水が行き
渡るようにし、新鮮供給水を水槽底部全体まで満遍なく
行き渡らせ、排水をサイフォン現象により強制的に水槽
外部に排出する。 【解決手段】給水管12が多数の給水孔12aを有し、
水槽本体11の上方に設けられる。排出管13が下向き
の多数の通水孔を有し、水槽底部に間隙をあけて設けら
れる。サイフォン式排水管14が排出管13に連結され
る。サイフォン式排水管14の排水口14aは水槽本体
11の設定水位より低い位置で水槽本体11の外側に配
置される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、水槽内の篭にかき貝を収納重積し沈漬けしてある、かき貝に新鮮海 水を万遍なく供給し、かき殻に付着してある不純物、かき貝体内の不純物を新陳 代謝を促進させることで浄化させ、水槽内の汚水を強制的に水槽外に排出させ、 かき貝の貝毒等を軽減させるためのかき貝浄化用水槽に関する。
【0002】
【考案の背景】
近年、かき貝の養殖は、養殖漁場附近海水の汚濁が進行し、一般細菌、大腸菌 群最確数が時期により海水中に規定値より多く発生している。かき貝の加工基準 等は法的に規制されており、法的規制(法第7条/食品の規格基準)の一部を引 用すると、以下の1〜3のとおりである。
【0003】 1.原料用かきは、海水100ml当たり大腸菌群最確数が70以下の海域で 採取されたものであるか、またはそれ以外の海域で採取されたものであって10 0ml当たり大腸菌群最確数が70以下の海水または塩分濃度3%の人工海水を 用い、かつ、当該海水もしくは人工塩水を随時換え、または殺菌しながら浄化し たものでなければならない。
【0004】 2.原料かきを一時水中で貯蔵する場合は、100ml当たり大腸菌群最確数 が70以下の海水または塩分濃度3%の人工海水を用い、かつ、当該海水もしく は人工塩水を随時換え、または殺菌しながら浄化したものでなければならない。
【0005】 3.原料用かきは、水揚げ後すみやかに衛生的な水で十分洗浄しなければなら ない。
【0006】 上記一部引用内容より、生食用かきの成分規格では、一般細菌数は、検体1g につき50000個以下、大腸菌群最確数は、検体100gにつき230以下で なければならない。ゆえに、原料用かき貝について、水揚げ後すみやかに、10 0ml当たり大腸菌群最確数が70以下の海水を供給する水槽で、生食用かきの 成分規格をクリアするまで、水槽内にて捕食動作をさせ、体内の貝毒、細菌等を 放出する必要がある。そのために、かき貝浄化用水槽が用いられる。
【0007】
【従来の技術】
水槽上部より多数の噴孔を穿設した給水管を配設し、水槽側壁部底部より、水 槽外部に配管を立上げ、立上げ管の長さは水槽内上部水面までとし、新鮮供給水 を水槽に連続的に給水し、オーバーフローにて排出する。尚、水槽内には、かき 貝を篭に収納重積し、水槽内に所狭しに沈漬けしてある。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
図5は、従来の浄化水槽の一部切欠の斜視図である。図5に示す従来の浄化水 槽は、水槽本体1の上部より設けた給水管2により新鮮供給水を、水槽本体1の 内部に所狭しに沈積してあるかき貝収納篭3の上に給水し、オーバーフロー配管 4を水槽側面に取付けて水槽側壁部底部より水槽本体1の外部に立上げ、立上げ た配管4の長さは水槽1の内部の上部水面までとし、新鮮供給水を水槽本体1に 連続的に供給し、オーバーフローにて排出する仕組みとなっている。
【0009】 しかし、従来の浄化水槽では、新鮮供給水は、抵抗の少ない側壁、水槽側壁部 底部に設けた部位附近から外部に排出され、水槽側壁部排出部より反対側のほう には、新鮮供給水の循環が充分に行きわたらない。
【0010】 上記供給水の水槽本体1の内部の循環状況により、供給水排出部附近のかき貝 の体内浄化は出来うるが、排出部の反対側のかき貝は新鮮供給水が十分に行きわ たらない。即ち、水槽本体1の内部の、篭に重積し、所狭しに沈漬けしてあるか き貝全体には、新鮮供給水が行きわたらず、かき貝の体内浄化が、均一に行われ ない。
【0011】 本考案は、上記従来の問題点を解消し、沈漬けしてあるかき貝全体に新鮮供給 水が行き渡るようにし、新鮮供給水を水槽底部全体まで満遍なく行き渡らせ、排 水をサイフォン現象により強制的に水槽外部に排出することの出来るかき貝浄化 用水槽を提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するため、本考案に係るかき貝浄化用水槽は、水槽本体と、 給水管と、排出管と、サイフォン式排水管とを有し、前記給水管は、多数の給水 孔を有し、前記水槽本体の上方に設けられ、前記排出管は、下向きの多数の通水 孔を有し、水槽底部に間隙をあけて設けられ、前記サイフォン式排水管は、前記 排出管に連結され、排水口が前記水槽本体の設定水位より低い位置で前記水槽本 体の外側に配置されていることを、特徴とする。
【0013】 本願考案は、かき貝類の浄化を目的とした水槽であるから、かき貝を篭に重積 し、水槽内に所狭しに沈積収納する。このかき貝収納篭というのは、例えば図6 に示すような樹脂製の篭である。養殖されたかき貝を、水揚げし、かき貝洗浄機 により洗浄後、収納篭に、重積する。収納篭は、水槽底盤に敷設してある排出管 上に設置する。
【0014】 ところで、かき貝浄化の立場からは、篭に重積されたかき貝に満遍なく新鮮供 給水を供給する必要がある。本願考案では、水槽水面上部から供給された新鮮供 給水は、篭内のかき貝に接触後、水槽底部全面に敷設された排出管まで行き渡り 、外部に排出される。排出管は、水槽底部より間隙をあけて浮かせ、水槽底部全 面に均一に配列する。排出管には、下向きに多数の通水孔を配設する。通水孔は 、サイフォン式排水管との接続部に近いほど孔径が小さくなっており、水槽の全 面から新鮮供給水を、排出できるようになっている。尚、排出管下部に穴を配設 する事は、かき貝の残渣等が穴に詰まらないようにするためと、篭を排出管上に 設置した時、穴を塞がないようにするためである。
【0015】 排出管を、水槽側壁部底部に設けた逆U字状のサイフォン式排水管に連通せし め、更に当該サイフォン式排水管の頂部およびその近傍に水位調節管を設け、サ イフォン管式排水配管を経て、強制的に新鮮供給水を排出する。
【0016】 尚、新鮮供給水が停止した場合、水槽の水位が水槽底部まで下がらないように 、逆U字状のサイフォン式排水管の最上部の水平管の底部に、水槽上部水平面に 対して傾斜をつけてある。これにより、水槽内の水位が停止し、水位が下がった 時、サイフォン式排水管より空気が入り込み、サイフォンが停止する。水槽内の 水位は確保され、水位がそれ以上、低下しないようになっている。
【0017】 勿論、この際、排水管は不要な不純物を排出する機能も有している。又、排水 はサイフォン式排水管による下側からのサイフォン現象により強制的排出すると 共に、槽内の余分な水と不純物も効率的に排出される。
【0018】 更に、サイフォン式排水管の強制的排出は、流れを作り、新鮮供給水が上下全 般に亘って巡流し、常に新陳代謝し、代謝後の供給水は速やかに外部に排出され 、良好な浄化環境を維持できる。
【0019】
【考案の実施の形態】
以下、図面に基づき本考案の実施の形態を説明する。 本願考案の実施例を以下に説明する。図1に於て、かき貝浄化用水槽10は、 水槽本体11と、給水管12と、排出管13と、サイフォン式排水管14とから 成っている。図2は、水槽上部より底面を見た図である。
【0020】 給水管12は、水槽本体11の上部に設けられ、多数の給水孔12aを有して いる。各給水孔12aは水槽本体11の水面方向に向けられており、給水管12 は、各給水孔12aから新鮮な給水を水槽本体11の内部の水面全体に散水する 。図3に示すように、排出管13は、水槽底部11aに向かって下向きの多数の 通水孔13aを有し、水槽底部11aに間隙をあけて設けられている。通水孔1 3aは、水槽底部11aの面に対して等間隔で配置され、排出管13の末端13 b(図2参照)よりサイフォン式排水管14との接続部に近いほど孔径が小さく なっている。水槽本体11内の新鮮供給水は、上下全般に亘り均一に接触する。 排出管13は、水槽本体11の内部の余水を強制的に水槽本体11の外に排出す る。
【0021】 サイフォン式排水管14は、排出管13に連結され、排水口14aが水槽底部 11aより低い位置で水槽本体11の外側に配置されている。サイフォン式排水 管14は、水槽本体11の内部の水を水槽側壁から外部に強制的に排出するもの である。図3に示すように、逆U字状のサイフォン式排水管14は水槽側壁に取 付けられ、排出管13に連通している。図4に示すように、サイフォン式排水管 14は、その頂部14bに傾斜がつけられている。これにより、給水管12から の新鮮供給水が停止しても、排水口14aより空気が混入することで、サイフォ ンが停止する。このため、水槽内の水位は逆U字状のサイフォン式排水管14の 頂部14bより低下することはなく、かき貝を空気中に触れさせることがない。 従って、サイフォン式排水管14により、水槽の底面から強制的な吸引力によっ てかき貝の汚水や汚物を排出するので、効果的に水槽内を清掃することが出来る 。
【0022】 図6に示すかき貝収納篭15は、水槽底盤に敷設してある排出管13の上に設 置される。かき貝収納篭15には、全体に隙間のある篭を使用することが望まし い。かき貝収納篭15は、水槽本体11の内部に上下水平に等間隔に配置され、 新鮮供給水を効果的にかき貝に接触させることができるようになっている。
【0023】
【考案の効果】
以上の如く、本願考案によれば、かき貝の新陳代謝となる新鮮供給水は、槽内 の上下全般に亘って回流し、水槽底部に敷設された排出管からサイフォン式排水 管で強制的に外部に排出され、常にかき貝の浄化環境が良好に保持される効果が 得られるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案実施例のかき貝浄化用水槽の一部切欠の
斜視図である。
【図2】図1のかき貝浄化用水槽の排水管等の平面図で
ある。
【図3】図1のかき貝浄化用水槽の底面排水管とサイフ
ォン管の側面図である。
【図4】図1のかき貝浄化用水槽のサイフォン管の立面
図である。
【図5】従来のかき貝浄化水槽の一部切欠の斜視図であ
る。
【図6】従来のかき貝収納篭を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 かき貝浄化用水槽 11 水槽本体 12 給水管 13 排出管 14 サイフォン式排水管 15 かき貝収納篭

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】水槽本体と、給水管と、排出管と、サイフ
    ォン式排水管とを有し、 前記給水管は、多数の給水孔を有し、前記水槽本体の上
    方に設けられ、 前記排出管は、下向きの多数の通水孔を有し、水槽底部
    に間隙をあけて設けられ、 前記サイフォン式排水管は、前記排出管に連結され、排
    水口が前記水槽本体の設定水位より低い位置で前記水槽
    本体の外側に配置されていることを、 特徴とするかき貝浄化用水槽。
JP1999002671U 1999-04-21 1999-04-21 かき貝浄化用水槽 Expired - Lifetime JP3063259U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1999002671U JP3063259U (ja) 1999-04-21 1999-04-21 かき貝浄化用水槽

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1999002671U JP3063259U (ja) 1999-04-21 1999-04-21 かき貝浄化用水槽

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3063259U true JP3063259U (ja) 1999-10-29

Family

ID=43196976

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1999002671U Expired - Lifetime JP3063259U (ja) 1999-04-21 1999-04-21 かき貝浄化用水槽

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3063259U (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA1060289A (en) Fish culture tank
US4265751A (en) External biological aquarium filter
US6365044B1 (en) Buoyant media filter with diffuser
KR200383183Y1 (ko) 양식장용 사육수조
US5640930A (en) Automatic cleaning aquarium
KR101318263B1 (ko) 순환여과식 양식시스템용 침전장치
JP3063259U (ja) かき貝浄化用水槽
CN111869617A (zh) 一种养殖系统的水循环利用控制系统
JP2002017200A (ja) 展示水槽
CN112889741A (zh) 水生生物养殖系统
JP2000050796A (ja) 茶生葉洗浄装置
JP2009050249A (ja) 底面に傾斜を付け、排水装置を設けた水槽。
CN113647339A (zh) 一种自清洁循环过滤奶牛饮水槽
JP3427091B2 (ja) 魚用水浄化装置
JP3045661B2 (ja) 飼育濾過装置
JPH0847354A (ja) 魚介類飼育水槽
JPH0662703A (ja) 活魚用水槽
CN109707020A (zh) 一种溶解添加洁厕块内洁厕剂的装置
JPH10244290A (ja) 水槽水の濾過方法及び濾過装置
CN205005701U (zh) 一种动物用节水饮水器
WO2004017726A1 (en) Water recycling aquacultural equipment and its application
JP2917219B1 (ja) 魚介類の循環式飼育装置
KR0167135B1 (ko) 양어장 물 여과 장치
CN219182382U (zh) 母猪产床
JP2000050797A (ja) 茶生葉洗浄装置

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term