JPH10244290A - 水槽水の濾過方法及び濾過装置 - Google Patents

水槽水の濾過方法及び濾過装置

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JPH10244290A
JPH10244290A JP9062447A JP6244797A JPH10244290A JP H10244290 A JPH10244290 A JP H10244290A JP 9062447 A JP9062447 A JP 9062447A JP 6244797 A JP6244797 A JP 6244797A JP H10244290 A JPH10244290 A JP H10244290A
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JP
Japan
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water
tank
filtration tank
dry
filtration
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JP9062447A
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English (en)
Inventor
Hidetada Nunotani
英忠 布谷
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Ii & S Kurieeshiyon Kk
Original Assignee
Ii & S Kurieeshiyon Kk
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 上置き型の濾過装置でありながら、水質に敏
感な魚類を飼育することができ、しかも水替えの間隔を
長くすることが可能な水槽水の濾過方法及び濾過装置を
提供する。 【解決手段】 水槽本体10の上部に濾過装置本体12
を設置し、この濾過装置本体12内に、物理的濾過手段
及び好気性バクテリア着床用濾材が充填されたドライ濾
過槽18と、嫌気性バクテリア着床用濾材が充填された
ウェット濾過槽17とを設ける。ドライ濾過槽18及び
ウェット濾過槽17の上方にシャワーパイプ21を配設
し、ポンプ19により水槽本体10から水を吸い上げ、
シャワーパイプ21によって散水した水の一部は、その
ままドライ濾過槽18を通過させて水槽本体10に戻
し、散水した水の残りの部分は、ウェット濾過槽17を
通した後、ドライ濾過槽18上に導入させ、ドライ濾過
槽18を通過させて水槽本体10に戻す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、鑑賞用魚
類、水草等を飼育、栽培するための水槽水の濾過方法及
び濾過装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、水槽に魚類や水草を入れて飼育、
栽培し、鑑賞する人が増えている。魚類や水草の飼育、
栽培には、水槽の水質を良好に保つことが極めて重要で
ある。すなわち、水槽水中では、魚類の糞や残った餌が
分解されてアンモニアが発生する。このアンモニアは、
水槽中の好気性バクテリアによって、亜硝酸塩を経て、
魚類に無害な硝酸に変化する。しかし、好気性バクテリ
アによる上記作用が不十分であると、アンモニアや亜硝
酸が増えて、魚類を死に至らせる。このため、水槽水を
濾材に通すことによって、濾材に着床した好気性バクテ
リアにより、発生したアンモニアを速やかに硝酸に変化
させることが必要となる。
【0003】このような濾過装置には、各種のものが知
られているが、基本的には、水槽水中のゴミなどを除去
するための、ウールマット等からなる物理的濾過手段
と、好気性バクテリアなどを着床させて、アンモニアを
硝酸に変えたりするための生物的濾過手段とを備えてい
る。また、設置場所によって、水槽本体の上部に設置す
る上置き型の濾過装置と、水槽本体の下部に設置する下
置き型の濾過装置が知られている。
【0004】図4には、従来の上置き型の濾過装置の一
例が示されている。この濾過装置41は、図示しない水
槽本体の水を、ポンプ43を用いて、矢印イの方向に吸
い上げ、シャワーパイプ44から散水し、底面に多数の
孔45aが設けられた受け皿45に載置されたウールマ
ット46を通過させて、浮遊物等を物理的に除去した
後、濾材42を通過させ、パイプ47から矢印ロの方向
に排出して、図示しない水槽本体に戻すようにされてい
る。
【0005】この濾過装置41においては、水が上方か
ら下方に通過して溜まらない、いわゆるドライ濾過槽を
なすので、濾材42が常に空気に触れる状態となってお
り、好気性バクテリアが着床しやすく、還元雰囲気にな
りにくいという特徴を有している。
【0006】図5には、従来の下置き型の濾過装置の一
例が示されている。この濾過装置51は、水槽本体61
の台を兼ねており、その内部に濾過槽56と、ポンプ5
7とが設置されている。濾過槽56は、仕切り壁56
a、56bによって3つの区画に別れ、各区画を図中矢
印ニ、ホで示すように水が流れるようになっている。ま
た、濾過槽56内には、好気性バクテリア等が着床しや
すい濾材52が充填されている。水槽本体61の底部を
貫通してパイプ53が取付けられ、パイプ53の上端か
らオーバーフローした水がパイプ53を通って、濾過槽
56の最初の区画に供給されるようになっている。濾過
槽56のパイプ53の下端に対向する部分には、底面5
4aが多孔板をなす受け皿54が配置され、この受け皿
54内に物理的濾過手段であるウールマット55が載置
されている。ポンプ57は、パイプ53内を通って立ち
上がる返送パイプ58を通して、濾過槽56を通過した
水を水槽本体61に戻すようになっている。
【0007】したがって、この濾過装置51では、水槽
本体61内の水がパイプ53の上端からオーバーフロー
して矢印ロの方向に落下し、受け皿54に載置されたウ
ールマット55を通過して、浮遊物等を物理的に除去さ
れた後、矢印ハの方向に落下して濾過槽56の最初の区
画に供給される。更に、水は、濾過槽56の仕切り板5
6a、56bにより仕切られた3つの区画を矢印ニ、ホ
の方向に流れ、濾過槽56に充填された濾材52を通過
する。濾材52には、好気性バクテリアが着床してお
り、水中に溶存する酸素を利用して、水中のアンモニア
を酸化して亜硝酸、更には硝酸に変化させる。更に、水
はポンプ57により、矢印ヘの方向に吸い出され、返送
パイプ58の中を矢印ト、チの方向に通過し、矢印リの
方向に排出されて水槽本体61に戻される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図4に
示した上置き型の濾過装置41は、水槽本体の強度上の
問題や、照明器具等の他の器具を配置する関係から、設
置スペースを広くとることができず、したがって一度に
処理できる水量が比較的少ないので、水質を長期に亙っ
て維持しにくく、水替えを頻繁に行わなければならない
という問題点があった。特に、海水魚の場合、海水のp
Hが8.2〜8.4と高く、アンモニアが無害なアンモ
ニウムにイオン化しにくくなるので、容量が小さくて濾
過処理能が低い上置き型の濾過装置で飼育することは困
難であった。
【0009】一方、図5に示した下置き型の濾過装置5
1は、水槽本体61の下方に配置されるので、広い内部
空間を利用でき、濾過槽56の容量を大きくして、比較
的大量の水を処理することができる。このため、水質を
長期に亙って維持しやすいという利点があるが、水槽本
体61の底部に孔を開けてパイプ53を立設するとい
う、いわゆるオーバーフロー加工が必要となり、水槽本
体61を設置するための専用の台を兼ねた構造となるの
で、設置場所をとると共に、製造コストも非常に高くな
るという問題点があった。
【0010】また、図5に示した濾過装置51では、濾
材52が常に水中に浸漬された状態にあるので、濾材5
2表面にゴミ等が付着して通水性が悪くなると、水中の
酸素が供給されにくくなり、濾材52の内部が嫌気状態
となって嫌気性バクテリアが増殖し、水中の硝酸を還元
して再び亜硝酸等に変化させ、魚類に害を与える虞れが
あった。
【0011】これに対して、図4に示した濾過装置41
では、濾材42が常時空気と接触しているので、嫌気性
バクテリアが繁殖しにくく、上記のような弊害は少な
い。しかし、好気性バクテリアによって水中の硝酸が増
加すると、水苔が発生して水が不透明に汚れやすくな
り、かつ、硝酸は前記のように亜硝酸等に還元される危
険性ももっているため、これを放置することはできな
い。このため、従来は、1箇月に2〜3回程度の間隔
で、水槽水の一部を取り出して水替えすることがどうし
ても必要とされていた。
【0012】したがって、本発明の目的は、水槽本体の
上部に置く上置き型の濾過装置でありながら、海水魚、
ディスカス、古代魚などの水質に敏感な魚類を飼育する
ことができ、しかも水替えの間隔を長期化することが可
能な水槽水の濾過方法及び濾過装置を提供することにあ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の第1は、水槽本体の上部に濾過装置本体を
設置し、この濾過装置本体内に、好気性バクテリア着床
用濾材が充填されたドライ濾過槽と、嫌気性バクテリア
着床用濾材が充填されたウェット濾過槽と、前記ドライ
濾過槽の上部に配置された物理的濾過手段と、前記ドラ
イ濾過槽及び前記ウェット濾過槽に亙ってそれらの上方
に配置されたシャワーパイプとを設け、前記水槽本体の
水を吸い上げて前記シャワーパイプに供給し、前記シャ
ワーパイプから散水される水の一部を前記ドライ濾過槽
上に落とし、前記ドライ濾過槽中を上方から下方に通過
させて前記水槽本体に戻し、前記シャワーパイプから散
水される水の残りの部分を前記ウェット濾過槽に通水さ
せた後、前記ドライ濾過槽上に供給し、前記ドライ濾過
槽中を上方から下方に通過させて前記水槽本体に戻すこ
とを特徴とする水槽水の濾過方法を提供するものであ
る。
【0014】本発明の第2は、前記第1の発明におい
て、前記ウェット濾過槽内に上下に伸びて下端が底壁に
達しない仕切り壁を形成し、それによって形成された一
方の区画に前記嫌気性バクテリア着床用濾材を充填し、
他方の区画にはプロテインスキムマーを配置し、前記シ
ャワーパイプから散水される水の一部を、前記ウェット
濾過槽の前記一方の区画に上方から供給して、前記嫌気
性バクテリア着床用濾材を上方から下方に通過させた
後、前記仕切り壁の下端の隙間から他方の区画に流入さ
せ、他方の区画に配置したプロテインスキムマーによっ
て処理した後、他方の区画からオーバーフローさせて前
記ドライ濾過槽上に供給する水槽水の濾過方法を提供す
るものである。
【0015】本発明の第3は、前記第1又は第2の発明
において、前記シャワーパイプから散水される水の70〜
95%を前記ドライ濾過槽に供給し、残りの部分を前記ウ
ェット濾過槽に供給する水槽水の濾過方法を提供するも
のである。
【0016】本発明の第4は、前記第1〜3の発明のい
ずれか1つにおいて、前記ドライ濾過槽の途中の高さに
二重の多孔板を設け、この多孔板上に物理的濾過手段を
設置すると共に、前記多孔板の下方に前記好気性バクテ
リア着床用濾材を充填し、前記ドライ濾過槽上に供給さ
れる水を前記物理的濾過手段に通した後、前記多孔板に
よって分散させて前記好気性バクテリア着床用濾材を通
過させる水槽水の濾過方法を提供するものである。
【0017】本発明の第5は、水槽本体の上部に設置さ
れる濾過装置本体と、この濾過装置本体内を複数に区画
する仕切り壁と、前記区画の一つに好気性バクテリア着
床用濾材を充填して形成したドライ濾過槽と、前記区画
の別の部分に嫌気性バクテリア着床用濾材を充填して形
成したウェット濾過槽と、前記ドライ濾過槽の上部に配
置した物理的濾過手段と、前記ドライ濾過槽及び前記ウ
ェット濾過槽に亙ってそれらの上方に配置されたシャワ
ーパイプと、前記濾過装置本体内の更に別の区画に配置
された、前記水槽本体の水を吸い上げて前記シャワーパ
イプに供給するポンプとを備えており、前記シャワーパ
イプは、前記ドライ濾過槽上に散水する孔と、前記ウェ
ット濾過槽上に散水する孔とを有し、前記ドライ濾過槽
の下端には前記水槽本体内に水を戻す流出口が形成さ
れ、前記ウェット濾過槽は供給された水をオーバーフロ
ーさせて前記ドライ濾過槽上に供給する構造をなしてい
ることを特徴とする水槽水の濾過装置を提供するもので
ある。
【0018】本発明の第6は、前記第5の発明におい
て、前記ウェット濾過槽内に上下に伸びて下端が底壁に
達しない仕切り壁が形成され、それによって形成された
一方の区画に前記嫌気性バクテリア着床用濾材が充填さ
れ、他方の区画にはプロテインスキムマーが配置されて
おり、前記シャワーパイプの散水孔が前記ウェット濾過
槽の前記一方の区画に散水できる位置に形成され、前記
他方の区画が前記ドライ濾過槽に隣接して配置されてい
る水槽水の濾過装置を提供するものである。
【0019】本発明の第7は、前記第5又は第6の発明
において、前記シャワーパイプの前記ドライ濾過槽上に
散水する孔の数の方が、前記ウェット濾過槽上に散水す
る孔の数よりも多くされている水槽水の濾過装置を提供
するものである。
【0020】本発明の第8は、前記第5〜7の発明のい
ずれか1つにおいて、前記ドライ濾過槽の途中の高さに
二重の多孔板が設けられ、この多孔板上に物理的濾過手
段が設置されると共に、前記多孔板の下方に前記好気性
バクテリア着床用濾材が充填されている水槽水の濾過装
置を提供するものである。
【0021】本発明の第1によれば、水槽本体の水を吸
い上げてシャワーパイプによってその水の一部をドライ
濾過槽上に落とし、ドライ濾過槽の物理的濾過手段を通
過させて水中に浮遊するゴミ等を除去した後、好気性バ
クテリア着床用濾材を通過させて水槽本体に戻す。好気
性バクテリア着床用濾材は、水が上方から下方に通過し
て溜らないので、常に空気に触れた好気性雰囲気下にあ
り、着床した好気性バクテリアが活発に作用して、水中
のアンモニアを亜硝酸を経て魚類に無害の硝酸に変化さ
せる。また、物理的濾過手段によってゴミ等が除去され
るので、濾材が目詰まりすることが防止される。
【0022】一方、シャワーパイプに供給された水の他
の部分は、ウェット濾過槽中を通水された後、ドライ濾
過槽上に供給され、前記と同様にドライ濾過槽中を上方
から下方に通過して水槽本体に戻される。ウェット濾過
槽中には、嫌気性バクテリア着床用濾材が充填されてお
り、嫌気性バクテリアは、好気性バクテリアによって生
成された硝酸を窒素に変えて外気に放出させる。このた
め、水中の硝酸が増加するのを防いで、水質を長期に亙
って良好に維持することができる。
【0023】なお、前記のように、嫌気性バクテリア
は、条件によっては硝酸を還元して亜硝酸に変化させる
こともあるが、仮にそのような作用がなされても、ウェ
ット濾過槽を通過した水をそのまま水槽に戻すことな
く、ドライ濾過槽に通して水槽に戻すので、ドライ濾過
槽を通るときに再び酸化されて硝酸となり、魚類に害を
与えることが防止できる。
【0024】上記のように、本発明によれば、好気性バ
クテリアによってアンモニアを硝酸に変えるのと併行し
て、生成した硝酸を嫌気性バクテリアによって窒素に変
えて外気に放出、除去するので、上置き型の容積の小さ
い濾過装置であっても水質を長期に亙って良好に維持す
ることができ、水替えの間隔を長くして労力を軽減する
ことができ、海水魚、ディスカス、古代魚等の濾過能力
の高いシステムを必要とする魚類、あるいは生餌等水質
の悪化を招きやすい餌を必要とする魚類の飼育が可能と
なる。
【0025】本発明の第2によれば、ウェット濾過槽内
に仕切り壁を設けて、一方の区画に嫌気性バクテリア着
床用濾材を充填し、他方の区画にプロテインスキムマー
を配置し、シャワーパイプから散水される水の一部を、
一方の区画の嫌気性バクテリア着床用濾材に通過させた
後、他方の区画に流入させてプロテインスキムマーによ
って処理し、他方の区画からオーバーフローさせてドラ
イ濾過槽上に供給するようにしたので、嫌気性バクテリ
ア着床用濾材への通水を確実にし、プロテインスキムマ
ーによって水中に浮遊する微細なタンパク質等を除去し
て水が汚れるのを防ぎ、水替えの間隔を更に長くするこ
とができる。
【0026】本発明の第3によれば、シャワーパイプか
ら散水される水の70〜95%をドライ濾過槽に供給し、残
りの部分をウェット濾過槽に供給することにより、水と
の接触時間の短いドライ濾過槽中の好気性バクテリア着
床用濾材に、多量の水が接触するようにして、好気性バ
クテリアの作用を高めることができる。
【0027】本発明の第4によれば、物理的濾過手段を
通過した水が、二重の多孔板によって分散して、下方の
好気性バクテリア着床用濾材に通水されるので、好気性
バクテリア着床用濾材の全体が平均して水と接触し、好
気性バクテリアを効果的に作用させることができる。
【0028】本発明の第5によれば、ポンプにより水槽
本体の水を吸い上げてシャワーパイプに供給すると、シ
ャワーパイプの孔から散水される水の一部はドライ濾過
槽上に落とされる。そして、水は、ドライ濾過槽の物理
的濾過手段を通過して水中に浮遊するゴミ等を除去され
た後、好気性バクテリア着床用濾材を通過して水槽本体
に戻される。このとき好気性バクテリアが活発に作用し
て、水中のアンモニアが亜硝酸を経て魚類に無害の硝酸
に変化する。また、物理的濾過手段によってゴミ等が除
去されるので、濾材が目詰まりすることが防止される。
【0029】一方、シャワーパイプに供給された水の他
の部分は、ウェット濾過槽中を通って、ドライ濾過槽上
に供給され、前記と同様にドライ濾過槽中を上方から下
方に通過して水槽本体に戻される。ウェット濾過槽中に
は、嫌気性バクテリア着床用濾材が充填されているの
で、嫌気性バクテリアによって水中の硝酸が窒素に変化
して外気に放出する。このため、水中の硝酸が増加する
のを防いで、水質を長期に亙って良好に維持することが
できる。
【0030】本発明の第6によれば、シャワーパイプか
ら散水される水の一部を、一方の区画の嫌気性バクテリ
ア着床用濾材上に供給すると、水は嫌気性バクテリア着
床用濾材を上方から下方に通過した後、他方の区画に流
入してプロテインスキムマーによって処理され、他方の
区画からオーバーフローしてドライ濾過槽上に供給され
る。このため、嫌気性バクテリア着床用濾材への通水が
確実になされ、プロテインスキムマーによって水中に浮
遊する微細なタンパク質等が除去されるので、水が汚れ
るのを防ぎ、水替えの間隔を更に長くすることができ
る。
【0031】本発明の第7によれば、水との接触時間の
短いドライ濾過槽中の好気性バクテリア着床用濾材に、
多量の水が接触するようにして、好気性バクテリアの作
用を高めることができる。
【0032】本発明の第8によれば、物理的濾過手段を
通過した水を、二重の多孔板によって分散させて、下方
の好気性バクテリア着床用濾材に通水することができ、
水との接触時間が短いドライ濾過槽中の好気性バクテリ
アを効果的に作用させることができる。
【0033】
【発明の実施の形態】図1〜3には、本発明による水槽
の濾過装置の一実施例が示されている。図1は濾過装置
を水槽本体の上部に設置した状態を示す斜視説明図、図
2は同状態を示す模式断面図、図3は物理的濾過手段を
支持する受け皿の底壁に設けた二重の多孔板を底面側か
ら見た斜視図である。
【0034】図1、2において、10は、透明アクリル
樹脂、ガラスなどで形成された水槽本体であり、その内
部は、図示しない水又は海水が入れられ、魚類や水草の
飼育及び栽培が行われる。本発明による濾過装置11
は、この水槽本体10の上部に設置されている。濾過装
置11は、上方から見て水槽本体10の背面側の約半分
のスペースを占める大きさとなっている。水槽本体10
の上部の前面側の残ったスペースには、図示しない照明
器具等が取付けられるようになっている。
【0035】濾過装置11は、アクリル樹脂等の合成樹
脂で形成した直方体形状の濾過装置本体12を有してい
る。濾過装置本体12は、透明でも、半透明又は不透明
でもよい。半透明又は不透明の場合は、内部に設置され
た器具が見えにくいので美観が保たれるという利点が得
られ、透明の場合には、内部に設置される濾材等の汚れ
具合を確認しやすいという利点が得られる。濾過装置本
体12内には、仕切り板13、14、15が形成され、
複数の区画に仕切られている。このうち、仕切り板14
は、その下端が濾過装置本体12の底壁まで達すること
なく所定の隙間を設けてあり、両側の区画を底部で連結
して一つの区画にしている。
【0036】そして、濾過装置本体12の一端面12a
と仕切り板13との間の区画がポンプ室16をなし、仕
切り板13と15の間の区画がウェット濾過槽17をな
し、仕切り板15と濾過装置本体12の他端面12bの
間の区画がドライ濾過槽18をなしている。ウェット濾
過槽17は、前記仕切り板14によって導入部17aと
流出部17bとに別れ、それらの区画が底部で連通して
いる。
【0037】また、仕切り板15は、その高さが隣接す
る仕切り板14よりも低くなっており、流出部17bに
溜まる水の水位が仕切り板15の高さを超えると、ウェ
ット濾過槽17の水がドライ濾過槽18にオーバーフロ
ーして導入されるようになっている。
【0038】ポンプ室16には、ポンプ19が設置され
ている。ポンプ19には、水槽本体10内に伸びる吸引
パイプ20と、上記ウェット濾過槽17及びドライ濾過
槽18に亙ってそれらの上方に伸びるシャワーパイプ2
1とが連結され、吸引パイプ20から吸い上げた水をシ
ャワーパイプ21から散水するようになっている。な
お、吸引パイプ20の下端にはストレーナ22が取付け
られている。シャワーパイプ21には、ウェット濾過槽
17の導入部17a上の位置に設けられた散水孔23
と、ドライ濾過槽18上の位置に設けられた散水孔24
とが設けられ、散水孔24の方が散水孔23よりも数多
く形成されている。それによって、シャワーパイプ21
から散水される水の約70〜95%がドライ濾過槽18に供
給され、残りの部分がウェット濾過槽17に供給される
ようになっている。
【0039】ドライ濾過槽18の途中の高さの所には、
二重の多孔板25を有する受け皿26が設置されてい
る。図3に示すように、二重の多孔板25は、受け皿2
6の底壁をなす多孔板25aと、この多孔板25aに枠
体27を介して取付けられたもう1枚の多孔板25bと
で構成されている。また、枠体27も多数の孔が形成さ
れ、多孔板をなしている。この受け皿26は、ドライ濾
過槽18の途中の高さのところに着脱可能に支持され、
その上に、例えばウールマット等の物理的濾過手段が配
置される。
【0040】ドライ濾過槽18の底部には、格子状に組
まれた通水性の支持板28が配置されており、上記多孔
板25の下方であって上記支持板28上の部分には、図
示しない好気性バクテリア着床用濾材が充填されてい
る。好気性バクテリア着床用濾材としては、サンゴ砂等
の天然の濾材を用いることもできるが、櫛歯状の多数の
突起を表面に有し、全体としてボール状をなす合成樹脂
製の濾材を用いることもできる。上記合成樹脂製の好気
性バクテリア着床用濾材としては、例えば「ドライボー
ル」(商品名、マーフィード株式会社)などが知られて
いる。なお、ドライ濾過槽18の底面には、濾過された
水を水槽本体10に戻す流出口29が取付けられてい
る。
【0041】ウェット濾過槽17は、前記のように、仕
切り板14によって導入部17aと流出部17bとに別
れ、それらの区画が底部で連通した構造をなしている。
そして、導入部17aの下部には多孔板30が設置さ
れ、その上部に図示しない嫌気性バクテリア着床用濾材
が充填されている。嫌気性バクテリア着床用濾材として
は、好気性バクテリア着床用濾材と同様なもの、例えば
サンゴ砂等を用いることもできるが、嫌気性バクテリア
が着床しやすいようにそれ専用に作られたもの、例えば
「デニボール」、「デニファ」(いずれも商品名、有限
会社野辺商会)等を用いるのが好ましい。また、この導
入部17aには、上記嫌気性バクテリア着床用濾材を半
分くらいの高さまで充填し、その上部で隔離用の魚等を
飼うこともできる。
【0042】流出部17bには、必要に応じて、図示し
ないウッドストーン等を配置し、エアレーションするこ
とによって、プロテインスキムマーの代用とすることが
できる。すなわち、ウッドストーン等で微細な泡を発生
して、タンパク質等からなる水中の微細なゴミを押し上
げ、これをオーバーフローさせてドライ濾過槽18に導
入し、ウールマット等の物理的濾過手段によって除去す
ることができる。なお、ウェット濾過槽17の底面に
は、水抜き用の栓31が取付けられている。
【0043】本発明の濾過装置11には、上記の他に、
紫外線を発生するランプの周囲に水槽水を循環させるよ
うにした殺菌灯や、オゾナイザーなどを取付けてもよ
い。
【0044】次に、上記濾過装置11を用いた本発明の
水槽水の濾過方法の一実施例について説明する。ポンプ
19により、吸引パイプ20を通して水槽本体10内の
水を吸い上げ、シャワーパイプ21に供給すると、吸い
上げられた水の一部は、シャワーパイプ21の散水孔2
3から流出してウェット濾過槽17の導入部17a上に
落下し、吸い上げられた水の残りは、シャワーパイプ2
1の複数の散水孔24から流出してドライ濾過槽18上
に落下する。この場合、散水孔23の数よりも散水孔2
4の数の方が多いので、ドライ濾過槽18上により多く
の水が散水される。
【0045】ドライ濾過槽18上に散水された水は、受
け皿26上に設置されたウールマット等の物理的濾過手
段を通ってゴミ等を除去され、更にその下方に充填され
た好気性バクテリア着床用濾材を通過する。好気性バク
テリア着床用濾材は、その表面に着床した好気性バクテ
リアによって、水中のアンモニアを亜硝酸、更には硝酸
に変化させ、魚類に有害なアンモニアが蓄積するのを防
ぐ。好気性バクテリア着床用濾材を通過した水は、ドラ
イ濾過槽18の底面の流出口29から水槽本体10内に
戻される。このように、ドライ濾過槽18では、水が上
方から下方に通過して溜らないので、好気性バクテリア
着床用濾材は、常に空気に触れる状態に維持され、好気
性バクテリアの作用を活発にすることができる。
【0046】一方、ウェット濾過槽17の導入部17a
に散水された水は、嫌気性バクテリア着床用濾材を通過
し、仕切り板14の下端の隙間を通って隣の流出部17
bに移動する。嫌気性バクテリア着床用濾材は、その表
面に着床した嫌気性バクテリアによって、水中の硝酸を
窒素に変えて外気に放出させ、水中の硝酸濃度を下げる
効果をもたらす。それによって、水苔等の発生を防止
し、水質を長期に亙って良好に維持し、水替えサイクル
を長くして労力を軽減することができる。
【0047】流出部17bに移動した水は、今度は、上
方に向かって移動し、仕切り板15の上端からオーバー
フローしてドライ濾過槽18に導入される。流出部17
bにおいて、ウッドストーン等でエアレーションする
と、プロテインスキムマーの代用になり、発生した微細
な泡によって、タンパク質等からなる水中の微細なゴミ
が押し上げられて除去される。オーバーフローしてドラ
イ濾過槽18に導入された水は、物理的濾過手段及び好
気性バクテリア着床用濾材によって前記と同様な作用を
受けて、流出口29から水槽本体10に戻される。
【0048】ところで、水槽水がウェット濾過槽17の
嫌気性バクテリア着床用濾材を通過するとき、嫌気性バ
クテリアによって硝酸を亜硝酸に変える悪い作用を受け
る虞れもあるが、本発明では、ウェット濾過槽17を通
過した水をドライ濾過槽18に通して水槽本体10に戻
すので、ウェット濾過槽17で仮に硝酸が亜硝酸に変え
られても、ドライ濾過槽18で再び硝酸に変えられて水
槽本体10に戻されるので、嫌気性バクテリアによる害
を防ぐことができる。
【0049】
【実施例】
実施例 図1〜3に示した構造の濾過装置11を用い、水槽本体
10の水を循環させて水質の変化を検査した。
【0050】水槽本体10として、90cm×45cm×45cmの
大きさのものを用い、濾過装置本体12は、その上部に
丁度載る87cm×25cm×40cmの大きさのものを用いた。水
槽本体10には、約160 Lの海水を入れ、魚としてコバ
ルトスズメを10匹入れて、20日間飼育した後、タテキン
1匹、チョウチョウウオ5匹、クマノミ4匹を追加し
て、通常の条件で飼育した。
【0051】ドライ濾過槽18の上部に設置する物理的
濾過手段としては、一般的なウールマットを用い、ドラ
イ濾過槽18の下部に充填する好気性バクテリア着床用
濾材としては、「ドライボール」(商品名、マーフィー
ド株式会社)を用いた。また、ウェット濾過槽17の導
入部17aに充填する嫌気性バクテリア着床用濾材とし
ては、「デニボール」及び「デニファ」(いずれも商品
名、有限会社野辺商会)を併用した。
【0052】上記の条件でポンプ19により水槽本体1
0内の水を20L/分の流量で吸い上げて、そのうちの約
90%がドライ濾過槽18に散水され、残りがウェット濾
過槽17に散水されるようにして、濾過装置11に水を
循環させた。
【0053】上記の濾過装置11を用い、通常の方法で
水槽水の約1/3を水替えした後、上記の条件で60日間
水替えすることなく飼育し、水槽水の硝酸塩濃度((ml/
l )、NH3/NH4 +、亜硝酸量(mg)を測定した。これら
の結果を図6、7に示す。図6において、硝酸塩濃度は
A(直線)で表し、図7において、NH3/NH4 +はB
(直線)、亜硝酸量はC(一点鎖線)で表した。
【0054】比較例 一方、上記と同じ大きさの水槽本体61を用い、その下
部に図5で示したような下置き型の濾過装置51を設置
した。濾材52としては、ライブロック(生きたサンゴ
岩)3kgを用いた。水槽本体61内の海水の量や、魚の
種類及び数は上記と同じにし、ポンプ57により水槽本
体61内の水を27L/分の流量で循環させ、その他は通
常の条件で飼育した。なお、上記下置き型の濾過装置5
1の濾過槽56の容量は、本発明の濾過装置11のドラ
イ型濾過槽18及びウェット型濾過槽17の合わせた容
量の約2倍であった。
【0055】上記濾過装置51を用い、通常の方法で水
槽水の約1/3を水替えした後、上記の条件で60日間水
替えすることなく飼育し、水槽水の硝酸塩濃度((ml/l
) 、NH3/NH4 +、亜硝酸量(mg)を測定した。これら
の結果を図6、7に示す。図6において、硝酸塩濃度は
a(破線)で表し、図7において、NH3/NH4 +はb
(破線)、亜硝酸量はc(二点鎖線)で表した。
【0056】図6、7の結果から、本発明の濾過装置1
1によれば、従来の濾過装置51に比べて、濾過槽の容
量が著しく小さいにも係らず、硝酸塩濃度、NH3/NH
4 +、亜硝酸量のいずれも低く、水槽水の水質を長期に亙
って良好に維持できることがわかる。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の水槽水の
濾過方法及び濾過装置によれば、水槽本体から取り出し
た水の一部を、ドライ濾過槽に通して好気性バクテリア
着床用濾材によりアンモニアを硝酸に変化させると共
に、水槽本体から取出した水の残りをウェット濾過槽に
通して嫌気性バクテリア着床濾材により硝酸を窒素に変
えて除去するようにしたので、水槽内の水質を長期に亙
って良好な状態に維持することができ、水槽本体の上部
に置く上置き型の濾過装置であっても、海水魚、ディス
カス、古代魚などの水質に敏感な魚類を飼育することが
でき、しかも水替えの間隔を長くして労力を軽減するこ
とが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の水槽水の濾過装置の一実施例を示す斜
視説明図である。
【図2】同実施例の濾過装置の模式断面図である。
【図3】同実施例の濾過装置に用いる物理的濾過手段を
支持する受け皿の底面側から見た斜視図である。
【図4】従来の水槽水の濾過装置の一例を示す模式断面
図である。
【図5】従来の水槽水の濾過装置の一例を示す模式断面
図である。
【図6】実施例及び比較例における水槽水の硝酸塩濃度
の変化を示す図表である。
【図7】実施例及び比較例における水槽水のNH3/NH
4 +、亜硝酸量の変化を示す図表である。
【符号の説明】
10 水槽本体 11 濾過装置 12 濾過装置本体 13、14、15 仕切り板 16 ポンプ室 17 ウェット濾過槽 17a 導入部 17b 流出部 18 ドライ濾過槽 19 ポンプ 20 吸引パイプ 21 シャワーパイプ 23、24 散水孔 25 多孔板 26 受け皿 28 支持板 29 流出口 30 多孔板

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水槽本体の上部に濾過装置本体を設置
    し、この濾過装置本体内に、好気性バクテリア着床用濾
    材が充填されたドライ濾過槽と、嫌気性バクテリア着床
    用濾材が充填されたウェット濾過槽と、前記ドライ濾過
    槽の上部に配置された物理的濾過手段と、前記ドライ濾
    過槽及び前記ウェット濾過槽に亙ってそれらの上方に配
    置されたシャワーパイプとを設け、前記水槽本体の水を
    吸い上げて前記シャワーパイプに供給し、前記シャワー
    パイプから散水される水の一部を前記ドライ濾過槽上に
    落とし、前記ドライ濾過槽中を上方から下方に通過させ
    て前記水槽本体に戻し、前記シャワーパイプから散水さ
    れる水の残りの部分を前記ウェット濾過槽に通水させた
    後、前記ドライ濾過槽上に供給し、前記ドライ濾過槽中
    を上方から下方に通過させて前記水槽本体に戻すことを
    特徴とする水槽水の濾過方法。
  2. 【請求項2】 前記ウェット濾過槽内に上下に伸びて下
    端が底壁に達しない仕切り壁を形成し、それによって形
    成された一方の区画に前記嫌気性バクテリア着床用濾材
    を充填し、他方の区画にはプロテインスキムマーを配置
    し、前記シャワーパイプから散水される水の一部を、前
    記ウェット濾過槽の前記一方の区画に上方から供給し
    て、前記嫌気性バクテリア着床用濾材を上方から下方に
    通過させた後、前記仕切り壁の下端の隙間から他方の区
    画に流入させ、他方の区画に配置したプロテインスキム
    マーによって処理した後、他方の区画からオーバーフロ
    ーさせて前記ドライ濾過槽上に供給する請求項1記載の
    水槽水の濾過方法。
  3. 【請求項3】 前記シャワーパイプから散水される水の
    70〜95%を前記ドライ濾過槽に供給し、残りの部分を前
    記ウェット濾過槽に供給する請求項1又は2記載の水槽
    水の濾過方法。
  4. 【請求項4】 前記ドライ濾過槽の途中の高さに二重の
    多孔板を設け、この多孔板上に物理的濾過手段を設置す
    ると共に、前記多孔板の下方に前記好気性バクテリア着
    床用濾材を充填し、前記ドライ濾過槽上に供給される水
    を前記物理的濾過手段に通した後、前記多孔板によって
    分散させて前記好気性バクテリア着床用濾材を通過させ
    る請求項1〜3のいずれか一つに記載の水槽水の濾過方
    法。
  5. 【請求項5】 水槽本体の上部に設置される濾過装置本
    体と、この濾過装置本体内を複数に区画する仕切り壁
    と、前記区画の一つに好気性バクテリア着床用濾材を充
    填して形成したドライ濾過槽と、前記区画の別の部分に
    嫌気性バクテリア着床用濾材を充填して形成したウェッ
    ト濾過槽と、前記ドライ濾過槽の上部に配置された物理
    的濾過手段と、前記ドライ濾過槽及び前記ウェット濾過
    槽に亙ってそれらの上方に配置されたシャワーパイプ
    と、前記濾過装置本体内の更に別の区画に配置された、
    前記水槽本体の水を吸い上げて前記シャワーパイプに供
    給するポンプとを備えており、前記シャワーパイプは、
    前記ドライ濾過槽上に散水する孔と、前記ウェット濾過
    槽上に散水する孔とを有し、前記ドライ濾過槽の下端に
    は前記水槽本体内に水を戻す流出口が形成され、前記ウ
    ェット濾過槽は供給された水をオーバーフローさせて前
    記ドライ濾過槽上に供給する構造をなしていることを特
    徴とする水槽水の濾過装置。
  6. 【請求項6】 前記ウェット濾過槽内に上下に伸びて下
    端が底壁に達しない仕切り壁が形成され、それによって
    形成された一方の区画に前記嫌気性バクテリア着床用濾
    材が充填され、他方の区画にはプロテインスキムマーが
    配置されており、前記シャワーパイプの散水孔が前記ウ
    ェット濾過槽の前記一方の区画に散水できる位置に形成
    され、前記他方の区画が前記ドライ濾過槽に隣接して配
    置されている請求項5記載の水槽水の濾過装置。
  7. 【請求項7】 前記シャワーパイプの前記ドライ濾過槽
    上に散水する孔の数の方が、前記ウェット濾過槽上に散
    水する孔の数よりも多くされている請求項5又は6記載
    の水槽水の濾過装置。
  8. 【請求項8】 前記ドライ濾過槽の途中の高さに二重の
    多孔板が設けられ、この多孔板上に物理的濾過手段が設
    置されると共に、前記多孔板の下方に前記好気性バクテ
    リア着床用濾材が充填されている請求項5〜7のいずれ
    か1つに記載の水槽水の濾過装置。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004074027A (ja) * 2002-08-19 2004-03-11 Fuji Kihan:Kk 曝気方法及び装置並びに前記曝気装置を備えた浄化装置
JP2008301787A (ja) * 2007-06-11 2008-12-18 Iris Ohyama Inc 水槽水浄化装置
WO2010010960A1 (ja) * 2008-07-19 2010-01-28 株式会社スプリング 観賞魚を上面から鮮明に見ることを目的とした水槽
CN102369903A (zh) * 2011-11-26 2012-03-14 徐伟宁 生态鱼缸
JP2019090603A (ja) * 2019-02-07 2019-06-13 ダイナエアー株式会社 散布トレイ、三流体熱交換器、及び湿式調湿装置
JP2021000577A (ja) * 2019-06-19 2021-01-07 順幸 佐藤 水質浄化システム

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