JPH07171596A - 水質浄化装置 - Google Patents

水質浄化装置

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JPH07171596A
JPH07171596A JP5323919A JP32391993A JPH07171596A JP H07171596 A JPH07171596 A JP H07171596A JP 5323919 A JP5323919 A JP 5323919A JP 32391993 A JP32391993 A JP 32391993A JP H07171596 A JPH07171596 A JP H07171596A
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JP
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water
tank
foam
separation tank
stirring
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Application number
JP5323919A
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English (en)
Inventor
Masami Nomura
正己 野村
Takashi Nomura
隆 野村
Koji Kuroda
晃二 黒田
Shigeru Toda
茂 戸田
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BAIOKEMU KOGYO KK
Original Assignee
BAIOKEMU KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【構成】浄化する水の循環経路に、凝集剤を添加して攪
拌する攪拌槽2と、沈殿槽3と、泡沫分離槽4とを順次
設けると共に、浄化された水に水質浄化栄養細菌を添加
するための水質改善材添加装置28・29をさらに設け
る。 【効果】汚濁物質の除去による単なる水の透明度を上げ
るような浄化だけではなく、さらに、池等において自浄
作用を有する水質浄化栄養細菌が添加されるので、池水
自体の汚濁状態が内部から改善され、その分、例えば装
置の運転に係る経費を徐々に低下させても良好な水質状
態を維持できることとなるので、全体としての浄化効率
が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、池水等の浄化
に使用される水質浄化装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば特開平3−80985号公報に、
従来の水質浄化装置の具体例が開示されている。その装
置は、魚水槽等の水を浄化するもので、図6に示すよう
に、泡沫分離装槽51・濾過槽52とを設けて構成さ
れ、魚水槽53の水は、吸水ポンプ54によって、泡沫
分離槽51・濾過槽52を順次循環し、浄化される。
【0003】泡沫分離槽51内には、モータ55によっ
て水中で高速回転される回転羽根56が設けられ、この
回転羽根56の回転に伴って生じる水中での負圧によっ
て、上方から中空軸57を通して空気が吸い込まれ、水
中に微小気泡として吐出される。この泡が浮上する際
に、水中の汚濁物質が吸着され除去されて、水の浄化が
行われる。なお、水面に浮上した泡は、上方の泡除去用
ダクト58を通して泡貯留槽59に集められて液化さ
れ、液化水はドレインバルブ60を通して外部に排出さ
れる。
【0004】ところで、例えばゴルフ場などに設けられ
ている人工池の水に対しても、人工的な浄化が不可欠に
なってきている。このような人工池の多くは閉鎖系水域
を形成しており、しかも、自然の湖沼に比べて容量が小
さいために、流入する汚濁物質の蓄積が速く、短期間に
水質悪化を招来する。特に、ゴルフ場などの植栽地の土
壌地力が低下している場合には、肥料・農薬・除草剤・
殺虫剤などが使用されると、土中での硝化(分解・解
毒)性が悪く、これら使用された物質の大半は雨や散水
と一緒に池に流入する。このため、池水の富栄養化が起
き、また、溶存酸素の低下により水が汚濁されると同時
に、農薬・殺虫剤の影響で水中微生物や微小動物が死滅
し、汚染がさらに進む結果となっている。
【0005】このようなゴルフ場等における池水の浄化
の場合には、前記した魚水槽等の水を浄化する装置と例
示したものに比べ、池の容量に応じて、単位時間当たり
の処理能力をより大きくした装置が必要となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、池水等
の浄化に際しては、まず、水中の汚濁物質を除去するこ
とが基本ではあるものの、例えば前記した泡沫分離槽5
1や濾過槽52によって水の汚濁物質を除去するだけの
浄化装置では、望ましい水質浄化効率は得られない。
【0007】つまり、池等の水の汚濁には、有機物質以
上に、各種のプランクトンやバクテリアの増殖が深く関
与しているが、一方では、これらの微生物は浄化の主役
にもなる二面性をもっている。このような有益水中微生
物が、前記のように農薬や殺虫剤の影響で死滅すること
により自浄作用が働かなり、このことが、汚濁原因とし
ての大きな原因ともなっている。したがって、水中汚濁
物質を、単に化学的・物理的に除去するだけでは、水の
自浄作用を担う有益水中微生物も除かれることとなっ
て、望ましい水の浄化は得られない。
【0008】一方、池水等の浄化にあたって、まず行う
べき水中汚濁物質の除去を、前記の泡沫分離法を利用し
て行うことができる。しかしながら、これを、例えば前
記した従来の泡沫分離槽51の構造をそのまま採用し、
これを単に大型化しただけの構成では、汚濁物質を除去
するにあたっても十分な浄化効率は得られない。
【0009】すなわち、前記の泡沫分離槽51において
は、水面に浮上した泡沫は、泡除去用ダクト58を通し
て、水面から上方へと排出するようになっているが、装
置の大形化に伴って泡を多量に発生させるように構成し
た場合、上記のように、水面からの上方への移動によっ
て泡沫の排除を行う構造では、多量の泡沫を水面から速
やかには排除し難く、汚濁物質を吸着した泡が水面上に
長時間滞留するものとなってしまう。このため、泡に吸
着されている汚濁物質が再度水中へと溶け込む頻度も多
くなり、このため、浄化効率が低下する。
【0010】本発明は、上記した従来の問題点に鑑みな
されたものであって、その目的は、特に池水等の浄化に
好適であり、また、処理能力を上げた場合でも浄化効率
を良好に維持し得る水質浄化装置を提供することにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の請求項1記載の水質浄化装置は、浄化す
る水の循環経路に、凝集剤を添加して攪拌する攪拌槽
と、沈殿槽と、泡沫分離槽とが順次設けられると共に、
浄化された水に水質浄化栄養細菌を添加するための水質
改善材添加装置がさらに設けられていることを特徴とし
ている。
【0012】請求項2記載の水質浄化装置は、外部より
導入される空気を微細泡沫にして水中に混入させる泡沫
発生装置を備えた泡沫分離槽を設けて成る水質浄化装置
であって、上記泡沫分離槽における泡沫発生箇所を囲う
筒体の内周面に沿わせて仕切板が設けられ、この仕切板
と筒体との間の空間を下側から覆う泡沫案内底壁を傾斜
状に設けて仕切板と筒体との間に泡沫案内路が形成され
ると共に、この泡沫案内路の最低部の箇所に、この案内
路を外部に連通させる泡沫排出路が接続される一方、上
記筒体の上面には、この筒体内の上方空間を密閉状にす
る蓋体が取付けられていることを特徴としている。
【0013】請求項3記載の水質浄化装置は、浄化する
水の循環経路に、凝集剤を添加して攪拌する攪拌槽と、
沈殿槽とを順次設けて成る水質浄化装置であって、上記
攪拌槽の内部に、処理水が底部側から導入される導入室
と、攪拌装置により処理水を攪拌する攪拌室とに区画す
る区画板が設けられ、導入室から攪拌室へと処理水を流
入させるための流入口が上記区画板における水面近くに
形成されると共に、凝集剤供給装置の凝集剤供給口が上
記流入口近傍に設けられていることを特徴としている。
【0014】請求項4記載の水質浄化装置は、浄化する
水の循環経路に沈殿槽と泡沫分離槽とが順次設けられ、
泡沫分離槽には、そのほぼ中央部で泡沫を発生する泡沫
発生装置が備えられた水質浄化装置であって、上記沈殿
槽の壁面から泡沫分離槽の壁面を貫通してこの泡沫分離
槽の中央部側まで延びる接続配管が、沈殿槽の水面レベ
ルに合わせてほぼ水平に設けられると共に、上記接続配
管における泡沫分離槽の壁面の貫通部位近傍の箇所に、
沈降する異物を上記壁面に沿わせて下方に案内する浮遊
沈殿物案内路がさらに接続されていることを特徴として
いる。
【0015】
【作用】請求項1記載の水質浄化装置においては、攪拌
槽にて凝集剤を添加して攪拌された水は沈殿槽に導か
れ、凝集剤の作用により凝集した水中の汚濁物質のう
ち、比重の大きいものがこの沈殿槽にて沈殿し除去され
る。次いで、汚濁物質のうちで水中に浮遊するものは、
泡沫分離槽にて気泡に吸着し、水面に浮上することによ
って、水中から除去される。こうして、汚濁物質が除去
され、浄化された水に、さらに、水質改善材添加装置に
て水質浄化栄養細菌が添加される。
【0016】したがって、上記では、汚濁物質の除去に
よる単なる水の透明度を上げるような浄化だけではな
く、さらに、池等において自浄作用を有する水質浄化栄
養細菌を添加して戻すようになっているので、池水自体
の汚濁状態が内部から改善されることとなり、その分、
例えば装置の運転に係る経費を徐々に低下させても良好
な水質状態を維持できることとなるので、全体としての
浄化効率が向上する。
【0017】請求項2記載の水質浄化装置においては、
泡沫分離槽の筒体内で発生された泡は、水中の汚濁物質
を吸着して水面に浮上した後、水面を側方に流れ、仕切
板を越えて泡沫案内路から泡沫排出路を通して外部に排
出される。
【0018】この場合、上記の泡沫案内路は泡沫が浮か
ぶ水面を周状に囲うように設けられているので、より広
い範囲を通して水面からの泡沫の排除が行われる。しか
も、水面に沿う側方への移動で泡沫が排除されるので、
例えば前述した従来例における水面から上方へと導いて
排除するものに比べ、水面上からの泡沫の排除がより速
やかに行われる。したがって、処理量を上げるために泡
沫の発生量を多くしても、泡沫に付着した汚濁物質が水
面上に滞留することがなくなるので、浄化効率が向上す
る。
【0019】さらに、上記においては、仕切板を越えさ
せて泡を泡沫案内路へと排除するにあたり、仕切板をオ
ーバーフローさせる水の流れを極力少なくすることがで
きる。すなわち、水面の上方空間は密閉状になされてお
り、泡沫案内路に排出された泡沫は、その傾斜形状に沿
って泡沫排出路へと一箇所に集まるが、少なくともこの
箇所の流路が泡沫で満たされると、上記の空間から泡沫
案内路・泡沫排出路を経て外部へと至る泡沫排出経路に
沿って圧力差が生じる。この圧力差が、水面の泡沫を泡
沫案内路へと押し出す力として作用し、泡沫は上記の泡
沫排出経路に沿って排出されることとなる。したがっ
て、浄化された水を泡沫と共に無駄に外部に放出させる
必要がないので、これによっても、浄化効率が向上す
る。
【0020】請求項3記載の水質浄化装置においては、
攪拌槽内の水の流れは、導入室の底部側から導入されて
上昇し、攪拌室への流入口を通して攪拌室内に流入して
攪拌された後、沈殿槽へと送られる。そして、このよう
な淀みのない流れを生じさせた状態で、上記において
は、流入口を通過する段階で、凝集剤供給装置の供給口
を通して凝集剤が添加される。
【0021】このように、流入口から攪拌室内へ流入す
る時点で凝集剤の添加を行い、その後、攪拌室内での攪
拌がすぐに行われることによって、攪拌室内に導入され
る水に凝集剤が万遍なく行き渡ると共に、例えば攪拌槽
の壁面に付着して残留することも殆ど生じずに、水中に
均一に分散するようになるので、沈殿槽での汚濁物質の
除去がより効率的に行われる。
【0022】請求項4記載の水質浄化装置においては、
沈殿槽内で、水よりも比重の大きな汚濁物質が沈殿して
除去された水は、さらに泡沫分離槽に導かれ、ここで、
水中に浮遊する比重の小さな汚濁物質がさらに泡沫分離
されて浄化される。
【0023】沈殿槽内では、通常、水の淀み箇所が生じ
ないように、例えば適当に仕切板を設けて上下方向に反
転する流れを生じさせる構成とされる。この場合、最終
的には、上昇してきた水を水面近くの位置から泡沫分離
槽に導くことによって、この槽に流入する水に、本来沈
殿槽内で沈降していく汚濁物質を極力含ませないように
することができる。
【0024】しかしながら、沈殿槽内で沈殿すべき汚濁
物質の一部は、上記のように上昇する水の流れに乗って
沈殿槽から流出する。この場合に、上記では、沈殿槽か
らの水は、接続配管内をほぼ水平に流れるようになって
いるので、水よりも比重の大きな汚濁物質は、この間、
水の流れによる上下方向の影響を受けず、このため、こ
の間で沈降していく。そして、これが、泡沫分離槽の壁
面近傍に設けた浮遊沈殿物案内路を通して下方に沈降さ
せることで、泡沫が発生する泡沫分離槽の中央部側には
導かれないようになっている。
【0025】これにより、泡沫分離槽内では、比重の軽
い汚濁物質を泡に吸着させ浮上させて除去する作用が、
上記の沈降する汚濁物質によって阻害されることはな
く、したがって、泡沫分離による汚濁物質の除去がより
確実に行われるので、浄化効率が向上する。
【0026】
【実施例】本発明の一実施例について図1ないし図4に
基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0027】図1に示すように、本実施例に係る水質浄
化装置1は、図において右下側の角部に攪拌槽2を備
え、この攪拌槽2に隣接する右上側に沈殿槽3が設けら
れている。また、沈殿槽3の左側に泡沫分離槽4が設け
られると共に、この泡沫分離槽4に隣接する左下側に濾
過槽5が設けられている。これら各槽2〜5は、それぞ
れ四角形の平面視形状で形成されると共に、全体として
も略四角形の平面視形状となるように、各々の各角部を
占める位置関係で配置されている。
【0028】一方、沈殿槽3と泡沫分離槽4との間のほ
ぼ中央の位置に、後述する放出配管24が接続された浄
水槽6が設けられている。なお、攪拌槽2と濾過槽5と
の間の空間部には、高所作業用床板7が敷設されてい
る。
【0029】上記攪拌槽2は、図2に示すように、基台
8上に立設された壁面9の中間高さ位置に、傾斜した底
板2aを設けて構成されている。この底板2aの下側の
空間に吸水ポンプ11が設けられ、この吸水ポンプ11
により、例えば池水が、吸水ポンプ11の吸入口に接続
された吸水配管12、吸水ポンプ11の吐出口に接続さ
れた揚水配管13を通して、上記攪拌槽2内に流入す
る。
【0030】攪拌槽2は、図1に示すように、内部に、
円筒形の内槽(区画板)2bを有する二重タンク構造と
なっており、この内槽2bによって、内部に攪拌室が形
成されると共に、その外側は、池水が導入される導入室
として形成されている。上記揚水配管13は、その開口
位置が内槽2bの外側に位置するように取付けられ、し
たがって、この揚水配管13を通して攪拌槽2内に流入
した水は、内槽2bの外側から流入口2cを通して内槽
2b内に導かれる。
【0031】一方、図2に示すように、攪拌槽2の上方
には、水中の浮遊物を凝集させて例えば沈殿し易くする
ための硫酸アルミニウム、アルミン酸ナトリウム、ポリ
塩化アルミニウム等の凝集剤を定量ずつ供給する凝集剤
供給装置14と、内槽2b内のほぼ中央部に位置する回
転羽根(攪拌装置)15を回転駆動するための攪拌モー
タ16とが設けられている。
【0032】前記流入口2cは、内槽2bにおける水面
近くの箇所に形成されており、そして、凝集剤供給装置
14は、その下端の凝集剤供給口14aが、上記流入口
2cに近接する位置で開口するように設けられている。
このように、流入口2cから内槽2b内へ流入する時点
で凝集剤の添加を行い、その後、内槽2b内で上記回転
羽根15により攪拌することによって、凝集剤が万遍な
く均一に分散した攪拌状態が得られる。
【0033】上記内槽2bには、図3に示すように、沈
殿槽3側の周面の内側に仕切板2dがさらに設けられて
いる。そして、この仕切板2dで区画された周面には、
上記沈殿槽3に通ずる第1配管17が接続されている。
したがって、内槽2b内で攪拌された水は、上記仕切板
2dの下端と底板2aとの間から、第1配管17を通し
て沈殿槽3に導かれる。
【0034】沈殿槽3は、その中央部で上下方向に延び
る略円筒状の内管3aと、この内管3aを囲う外管3b
とを内部に設けて構成されている。上記第1配管17は
内管3aの周面に開口するように接続されている。これ
により、第1配管17を通して内管3a内に流入した水
は、この内管3a内を下方に向かって流れ、次いで、内
管3aの下端から横方向に広がった後、内管3aと外管
3bとの間、および、外管3bとその外側の壁面9との
間を上昇する。このような沈殿槽3内の流れの中で、前
記攪拌槽2で添加された凝集剤の作用により汚濁物質が
凝集し、比重の大きなものは流れの中から分離されて沈
殿する。一方、紙面奥側の壁面9には、水面レベルの高
さ位置に流出口3cが形成されており、この流出口3c
を通して、沈殿槽3内から、前記泡沫分離槽4へと水が
流出する。
【0035】なお、上記の外管3bは、内管3aの下側
から横方向に広がり、流出口3cに向かって上昇する水
の流れを極力緩やかに、また、全体的に一様な流れとな
るように、下側を末広がり状に形成すると共に、上部側
に段差部を設けて形成されている。これにより、上記の
ような水の流れからの汚濁物質の沈降が効率的に行われ
る。
【0036】一方、上記沈殿槽3内には、その円錐状の
底板3dに沿って、汚泥掻き取りブレード3eが配設さ
れている。沈殿槽3内に沈殿した汚泥を排出するとき、
底板3d下端の密閉栓3fを開け、沈殿槽3の上方に設
けられている操作ハンドル3gによって上記汚泥掻き取
りブレード3eを回転させることにより、底板3d上に
堆積していた汚泥を、密閉栓3fを通して下方の汚泥タ
ンク18内へと速やかに、かつ、汚泥残りを生じさせる
ことなく、排出することができる。
【0037】沈殿槽3の前記流出口3cは、図1に示す
ように、比較的断面積の大きなダクトから成る水平な第
2配管(接続配管)21によって、前記泡沫分離槽4に
接続されている。この泡沫分離槽4は、図4に示すよう
に、下端側に下すぼまりのテーパ部を有する筒体から成
る分離タンク4aを内部に備えている。
【0038】この分離タンク4aの内側における上部側
には、仕切板としての環状内壁4bが同心状に設けら
れ、この環状内壁4bと、分離タンク4aの壁面との間
には、この間に泡沫案内路としての環状通路の底板をな
す周方向案内板4cが、泡沫案内底壁として傾斜状に設
けられている。そして、この傾斜した周方向案内板4c
における最低位の箇所に、下方に延びる泡沫排出路4d
が接続され、この泡沫排出路4dは、分離タンク4aを
貫通して、泡沫分離槽4の底板4eに達する形状で設け
られている。
【0039】前記第2配管21は、図1に示すように、
分離タンク4aの壁面を貫通し、その内側の環状内壁4
bにおける上部側に開口するように接続されている。ま
た、この第2配管21における泡沫分離槽4の壁面9の
貫通部位近傍の箇所には、その底部に開口が設けられ、
この開口を囲うように、下方向(紙面奥側)に延びる沈
降物案内壁21aが、第2配管21に接続されている。
したがって、沈殿槽3から第1配管21を通して分離タ
ンク4aへと送られる水の流れの中に、本来沈殿槽3内
で沈降すべき汚濁物質が含まれている場合には、上記の
沈降物案内壁21aで囲われた浮遊沈殿物案内路を通し
て沈降し、これによって、分離タンク4a内へと流れる
水の中から分離され、図4に示す泡沫分離槽4の底板4
e上に沈殿する。
【0040】上記の第2配管21を通して分離タンク4
a内に送られてきた水は、環状内壁4bの内側に流入
し、その後、図中実線矢印で示すように、環状内壁4b
の内側を下方向に向かって流れ、分離タンク4aの下端
部まで達した後に反転して、この分離タンク4aの外側
を上昇した後、この泡沫分離槽4と前記濾過槽5とを区
画する壁面9に形成されている流出口4fを通して濾過
槽5へと導かれる。
【0041】一方、上記分離タンク4aの上面は蓋体4
gによって密閉されている。そして、この蓋体4gの中
央に、泡沫発生装置22が取付けられている。この泡沫
発生装置22は、その上端部に駆動モータ22aを備
え、分離タンク4a内のほぼ中央に位置する回転羽根2
2bが上記駆動モータ22aによって水中で高速回転さ
れる。このとき回転羽根22bの周囲で生じるキャビテ
ーション効果により、駆動モータ22aの周辺空気が、
中空軸22cを通して吸い込まれて回転羽根22bへと
送られ、さらに、この空気が、回転羽根22bにより微
細な気泡となって水中に吐出されるように構成されてい
る。
【0042】このように、水中に吐出された微細気泡の
一部は水中に溶け込んで、水中の溶存酸素量が増加す
る。そして、大半の微細気泡は水中を水面方向に上昇す
るが、このとき、水中に浮遊する汚濁物質がこれら気泡
に吸着する。これによって、浮遊物は微細気泡により水
面方向に浮上され、水中から分離されることとなって、
水の浄化が行われる。こうして浄化された水は、前述し
たように、流出口4fを通して濾過槽5へと送られる一
方、汚濁物質を吸着して浮上した泡は、環状内壁4bの
上端を外側に乗り越えた後、前記周方向案内板4cによ
って泡沫排出路4dへと導かれ、この泡沫排出路4dを
通して下方の汚泥タンク18へと排出される。
【0043】上記濾過槽5内には、その中央位置(図4
において紙面に沿う位置)に、上方から垂下した仕切板
5aが設けられている。この仕切板5aよりも図におけ
る手前側の上方位置に、前記流出口4fを通して泡沫分
離槽4からの水が、この濾過槽5内に流入する。したが
って、濾過槽5内に流入した水は、図2に示すように、
仕切板5aを挟んで流出口4f側では下降し、仕切板5
aよりも前記浄水槽6側では上昇するような流れを、濾
過槽5内で生じるようになっている。
【0044】そして、上記のような水の流れに交差する
ように、複数の平面状のフィルター板23…が、仕切板
5aの両側にそれぞれ設けられている。これらフィルタ
ー23を通して流れることにより、水中の微細な異物が
最終的に除去される。
【0045】なお、これらフィルター板23…は、壁面
9、或いは仕切板5aに一端側を回動可能に取付けら
れ、また、各フィルター板23…のほぼ中央箇所を支持
軸23a…に乗せて支持することで、それぞれやや傾斜
した状態で保持されている。この状態で、各フィルター
板23…の各先端側は壁面9、或いは仕切板5aから幾
分離れて位置し、濾過槽5内の水に対して各フィルター
板23…を迂回する流路が確保されている。したがっ
て、各フィルター板23…に目詰まりが生じた場合で
も、濾過槽5内での流れ抵抗の増加が抑えられるように
なっている。
【0046】濾過槽5と前記浄水槽6とを区画する壁面
9に、濾過槽5からの流出口5bが設けられており、こ
の流出口5bを通して、濾過槽5内を通過した水が浄水
槽6内に流入する。この浄水槽6には、図1に示すよう
に、流出口5bとは反対側に放出配管24が接続されて
いる。また、この浄水槽6内には、流出口5b側で下降
した後、放出配管24側で上昇する水の流れを生じさせ
る仕切板6aが、この浄水槽6内のほぼ中央に設けられ
ている。
【0047】さらに、上記浄水槽6内には、放出配管2
4の接続口側に、上下にスライド可能な水位調整板25
が設けられている。この水位調整板25を乗り越えた水
が浄水槽6内から放出配管24を通して放出される。し
たがって、水位調整板25上端の高さ位置に応じて、浄
水槽6内の水位が調節される。
【0048】また、この水質浄化装置1においては、沈
殿槽3と泡沫分離槽4との間は、断面積の比較的大きな
ダクト形状の第2配管21で接続され、また、泡沫分離
槽4と濾過槽5間、および濾過槽5と浄水槽6間は、そ
れぞれ、これらを区画する壁面9に形成した流出口4f
・流出口5bを通して各槽間の水の流れが生じるように
なっている。したがって、各槽間を送る際の流れ抵抗は
殆ど生じない。
【0049】また、例えば濾過槽5においても、前述の
ように流れ抵抗の増加が抑えられるようになっているの
で、沈殿槽3から泡沫分離槽4・濾過槽5・浄水槽6へ
と至る水の流れは、互いに同一の水面高さで保持され
る。これにより、装置全体の水面の高さ位置が上記水位
調整板25に応じた高さで保持され、水面の高さの差に
起因する流速の変化が抑えられ、全体にわたってゆっく
りした流れ状態が維持される。この結果、特に、沈殿槽
3における汚濁物質の沈殿や、泡沫分離槽4における汚
濁物質を吸着した泡の浮上に対し、各槽間の流れ方向の
影響が極力抑えられるので、各汚濁物質の分離がより確
実に行われる。
【0050】一方、図2に示すように、攪拌槽2と濾過
槽5との間の前記高所作業用床板7には、これに昇降す
るための階段26が付設されている。また、この階段2
6の隣に制御盤27が配設され、この制御盤27の下側
に、水質改善材添加装置を構成する貯留タンク28と注
入ポンプ29とが設けられている。貯留タンク28に
は、後述する水質改善材が収容されており、この水質改
善材を、注入ポンプ29を作動することによって、上記
放出配管24から放出される浄水に、図示しない供給配
管を通して添加するようになっている。
【0051】上記水質改善材は、マイクロ−BE・エン
ザイム−7・バイオストーン・TB−1(いずれも、バ
イオケム工業株式会社製品名)を適当に配合して成るも
のである。マイクロ−BEは、水中のアンモニア・硫化
水素・メタンガス等の有害物質を分解し、生理活性物質
に転換させる性質も持った有益な微生物を純粋培養し、
濃縮させた液体である。エンザイム−7は、水中微生物
には無害で、微細な浮遊藻類などを沈殿させ、透明度を
上げる微生物凝集酵素である。バイオストーンは、水質
汚染の元凶でもある炭酸ガスを金属塩類と結合させ不溶
性化し、無機物として沈殿させて、水中に溶存した炭酸
ガス(炭素源)をなくすことにより、緑化現象を低下さ
せる酵素であって、動植物には無害の物質である。TB
−1は、底面に堆積した有機質汚泥を分解し無機質に変
えていく嫌気性汚泥消化菌のことである。このような水
質改善材を最終的に添加した浄水が、放出配管24を通
して池等に戻される。
【0052】上記構成の水質浄化装置1における動作を
説明する。
【0053】吸水ポンプ11を作動することにより、池
等から吸い上げられた水は、攪拌槽2内に流入する。こ
の攪拌槽2で凝集剤の添加が行われると共に、回転羽根
15の回転により、凝集剤が水中に均一に分散される。
【0054】このとき、前記したように、攪拌槽2内の
水の流れは、揚水配管13から内槽2bの外側の底部に
流入した後に上昇し、流入口2cを通して内槽2b内に
流入する。そして、このような淀みのない流れを生じさ
せた状態で、流入口2cを通過する段階で、凝集剤供給
装置14の凝集剤供給口14aから凝集剤が添加され
る。
【0055】このように、流入口2cから流入する時点
で凝集剤の添加を行い、その後、すぐに攪拌が行われる
ことによって、凝集剤が万遍なく行き渡ると共に、攪拌
槽2の壁面9等に凝集剤が付着して残留することも殆ど
生じないものとなる。
【0056】上記のように、凝集剤が分散された水が、
次いで、沈殿槽3に送られる。この沈殿槽3において、
凝集剤の作用により汚濁物質が凝集し、まず、比重の大
きなものが沈殿し、流れの中から第1段階の汚濁物質の
除去が行われる。
【0057】その後、沈殿槽3から泡沫分離槽4へと送
られるが、このとき、沈殿槽3から、本来この沈殿槽3
内で沈殿すべき汚濁物質が水の流れに乗って流出してき
た場合、第2配管21内を水平に流れる際には、水の流
れによる上下方向の影響を受けず、このため、この間で
沈降していく。そして、これが、泡沫分離槽4の壁面9
の開口に接続された前記沈降物案内壁21a内を下方に
さらに沈降し、泡沫が発生する泡沫分離槽4の分離タン
ク4a内へと流れる水から分離される。
【0058】上記のように沈殿槽3から第2配管21を
通して分離タンク4a内に流入した水は、泡沫発生装置
22により発生される微細な空気の気泡が吹き込まれる
ことにより、水中の溶存酸素量がその飽和濃度まで増加
すると共に、水中を上昇する微細気泡に浮遊する汚濁物
質が吸着することによって、これら汚濁物質が水中から
分離され、第2段階の汚濁物質の分離が行われる。
【0059】一方、汚濁物質を吸着した泡は、図4に示
す水面Ws上から、環状内壁4bを越えて外側へと移動
し、周方向案内板4cによって泡沫排出路4dへと導か
れて下方の汚泥タンク18へと排出される。
【0060】ところで、上記のように、水面Ws上から環
状内壁4bの外側への泡の流れを生じさせる場合、通
常、処理水の水位を環状内壁4bよりも高くし、これに
よって、環状内壁4bをオーバーフローする水の流れを
生じさせて、この流れに乗せて、上記のような泡を外側
に排出することが必要である。この場合、泡の排出のた
めに浄化された水が排出されることなり、このために、
全体の浄化効率が低下するという不具合を生じる。
【0061】そこで、本実施例の水質浄化装置1では、
分離タンク4aの上面を蓋体4gで密閉した構造を採用
している。この構造においては、水面Wsが環状内壁4b
とほぼ同じ高さになるように前記水位調整板25を設定
した場合、水面Wsと蓋体4gとの間の空間に、泡沫発生
装置22により水中に送られる空気量に応じて泡が充満
してくる。そして、この泡で例えば泡沫排出路4dが塞
がれる状態になって、上記の空間の外部への空気層を介
した連通が泡によって断たれると、この泡の層に、上記
空間から泡沫排出路4d下端の外部への開口端に向かう
方向に圧力差が生じる。この圧力差が、泡を上記の空間
から泡沫排出路4dへと押し出すように作用することと
なり、この結果、環状内壁4bをオーバーフローする水
の流れを生じさせずとも泡を排出することが可能とな
り、浄水を無駄に排出する必要がないので、装置全体の
浄化効率が向上する。
【0062】泡沫分離槽4で、前記のように、第2段階
の汚濁物質の分離が行われた水は、次いで、濾過槽5へ
と送られ、この濾過層5のフィルター板23…で水中の
微細な異物が最終的に除去される。その後、浄水槽6か
ら放出配管24に放出され、ここで、前記した水質改善
材が添加された浄水が池等に戻される。
【0063】このように本実施例の水質浄化装置1に池
等の水を循環させることにより、異物を除去して透明度
を上げるようなる浄化処理のみに止まらず、さらに、溶
存酸素濃度の向上や、前記の水質改善材による自浄作用
の働く水質に改変され、これによって、臭気やアオコの
発生のない清澄な状態が保たれる。この結果、例えば鯉
や鮒等の魚類の姿も常時鑑賞できるような状態を維持し
うる水質に、効率的に改変することができる。
【0064】なお、上記実施例は本発明を限定するもの
ではなく、本発明の範囲内で種々の変更が可能である。
例えば、上記実施例においては、泡沫分離槽4における
水面から泡を除去する際に、処理水の水位を環状内壁4
bとほぼ同等にし、これによって、環状内壁4bをオー
バーフローする水の流れを生じさせずに、泡を外側に排
出するようにした例を説明したが、このとき、若干のオ
ーバーフロー水を生じさせ、この流れで泡沫案内路方向
への泡の移動を加速させるようにすることもできる。こ
の場合、例えば図5に示すように、環状内壁4bの上端
を、V字、或いは波形の連なり形状で形成することによ
り、環状内壁4bをオーバーフローして流出する水を、
各V字状部の底部位置のみに限定することで、外部に流
出する水の量を極力抑えるようにすることができる。
【0065】
【発明の効果】以上のように、本発明の請求項1記載の
水質浄化装置は、浄化する水の循環経路に、凝集剤を添
加して攪拌する攪拌槽と、沈殿槽と、泡沫分離槽とが順
次設けられると共に、浄化された水に水質浄化栄養細菌
を添加するための水質改善材添加装置がさらに設けられ
ている構成である。
【0066】これにより、汚濁物質の除去による単なる
水の透明度を上げるような浄化だけではなく、さらに、
池等において自浄作用を有する水質浄化栄養細菌が添加
されるので、池水自体の汚濁状態が内部から改善され、
その分、例えば装置の運転に係る経費を徐々に低下させ
ても良好な水質状態を維持できることとなるので、全体
としての浄化効率が向上するという効果を奏する。
【0067】請求項2記載の水質浄化装置は、外部より
導入される空気を微細泡沫にして水中に混入させる泡沫
発生装置を備えた泡沫分離槽を設けて成る水質浄化装置
であって、上記泡沫分離槽における泡沫発生箇所を囲う
筒体の内周面に沿わせて仕切板が設けられ、この仕切板
と筒体との間の空間を下側から覆う泡沫案内底壁を傾斜
状に設けて仕切板と筒体との間に泡沫案内路が形成され
ると共に、この泡沫案内路の最低部の箇所に、この案内
路を外部に連通させる泡沫排出路が接続される一方、上
記筒体の上面には、この筒体内の上方空間を密閉状にす
る蓋体が取付けられている構成である。
【0068】これにより、汚濁物質を吸着して水面に浮
上した泡沫は、泡沫案内路へとより広い範囲を通して水
面から速やかに排除され、しかも、仕切板を越えさせて
泡を泡沫案内路へと排除するにあたり、仕切板をオーバ
ーフローさせる水の流れを極力少なくすることが可能
で、浄化された水を泡沫と共に無駄に外部に放出させる
必要がないので、これによっても、浄化効率を向上する
ことができるという効果を奏する。
【0069】請求項3記載の水質浄化装置は、浄化する
水の循環経路に、凝集剤を添加して攪拌する攪拌槽と、
沈殿槽とを順次設けて成る水質浄化装置であって、上記
攪拌槽の内部に、処理水が底部側から導入される導入室
と、攪拌装置により処理水を攪拌する攪拌室とに区画す
る区画板が設けられ、導入室から攪拌室へと処理水を流
入させるための流入口が上記区画板における水面近くに
形成されると共に、凝集剤供給装置の凝集剤供給口が上
記流入口近傍に設けられている構成である。
【0070】このように、流入口から攪拌室内へ流入す
る時点で凝集剤の添加を行い、その後、攪拌室内での攪
拌がすぐに行われることによって、攪拌室内に導入され
る水に凝集剤が万遍なく行き渡ると共に、例えば攪拌槽
の壁面に付着して残留することも殆ど生じずに、水中に
均一に分散するようになるので、沈殿槽での汚濁物質の
除去をより効率的に行うことができるという効果を奏す
る。
【0071】請求項4記載の水質浄化装置は、浄化する
水の循環経路に沈殿槽と泡沫分離槽とが順次設けられ、
泡沫分離槽には、そのほぼ中央部で泡沫を発生する泡沫
発生装置が備えられた水質浄化装置であって、上記沈殿
槽の壁面から泡沫分離槽の壁面を貫通してこの泡沫分離
槽の中央部側まで延びる接続配管が、沈殿槽の水面レベ
ルに合わせてほぼ水平に設けられると共に、上記接続配
管における泡沫分離槽の壁面の貫通部位近傍の箇所に、
沈降する異物を上記壁面に沿わせて下方に案内する浮遊
沈殿物案内路がさらに接続されている構成である。
【0072】これにより、沈殿槽内で沈殿すべき汚濁物
質の一部が沈殿槽から流出しても、これは、接続配管内
のほぼ水平な水の流れの中で沈降し、さらに、泡沫分離
槽の壁面近傍で浮遊沈殿物案内路を通して下方に沈降す
るので、泡沫が発生する泡沫分離槽の中央部側には導か
れない。この結果、泡沫分離槽内では、比重の軽い汚濁
物質を泡に吸着させ浮上させて除去する作用が、上記の
沈降する汚濁物質によって阻害されることはなく、した
がって、泡沫分離による汚濁物質の除去がより確実に行
われるので、これにより、浄化効率を向上することがで
きるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における水質浄化装置の全体
を示す平面図である。
【図2】図1におけるA−A線方向から見た一部切欠き
正面図である。
【図3】図1におけるB−B線矢視断面図である。
【図4】図1におけるC−C線矢視断面図である。
【図5】本発明の他の実施例における泡沫分離槽内に設
けられた環状内壁の上端部形状を示す要部斜視図であ
る。
【図6】従来の水質浄化装置の一例を示す概略構成図で
ある。
【符号の説明】
1 水質浄化装置 2 攪拌槽 2b 内槽(区画板) 2c 流入口 3 沈殿槽 4 泡沫分離槽 4a 分離タンク(筒体) 4b 環状内壁(仕切板) 4c 周方向案内板(泡沫案内底壁) 4d 泡沫排出路 9 壁面 14 凝集剤供給装置 15 回転羽根(攪拌装置) 14a 凝集剤供給口 21 第2配管(接続配管) 22 泡沫発生装置 28 貯留タンク(水質改善材添加装置) 29 注入ポンプ(水質改善材添加装置)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】浄化する水の循環経路に、凝集剤を添加し
    て攪拌する攪拌槽と、沈殿槽と、泡沫分離槽とが順次設
    けられると共に、浄化された水に水質浄化栄養細菌を添
    加するための水質改善材添加装置がさらに設けられてい
    ることを特徴とする水質浄化装置。
  2. 【請求項2】外部より導入される空気を微細泡沫にして
    水中に混入させる泡沫発生装置を備えた泡沫分離槽を設
    けて成る水質浄化装置であって、 上記泡沫分離槽における泡沫発生箇所を囲う筒体の内周
    面に沿わせて仕切板が設けられ、この仕切板と筒体との
    間の空間を下側から覆う泡沫案内底壁を傾斜状に設けて
    仕切板と筒体との間に泡沫案内路が形成されると共に、
    この泡沫案内路の最低部の箇所に、この案内路を外部に
    連通させる泡沫排出路が接続される一方、上記筒体の上
    面には、この筒体内の上方空間を密閉状にする蓋体が取
    付けられていることを特徴とする水質浄化装置。
  3. 【請求項3】浄化する水の循環経路に、凝集剤を添加し
    て攪拌する攪拌槽と、沈殿槽とを順次設けて成る水質浄
    化装置であって、 上記攪拌槽の内部に、処理水が底部側から導入される導
    入室と、攪拌装置により処理水を攪拌する攪拌室とに区
    画する区画板が設けられ、導入室から攪拌室へと処理水
    を流入させるための流入口が上記区画板における水面近
    くに形成されると共に、凝集剤供給装置の凝集剤供給口
    が上記流入口近傍に設けられていることを特徴とする水
    質浄化装置。
  4. 【請求項4】浄化する水の循環経路に沈殿槽と泡沫分離
    槽とが順次設けられ、泡沫分離槽には、そのほぼ中央部
    で泡沫を発生する泡沫発生装置が備えられた水質浄化装
    置であって、 上記沈殿槽の壁面から泡沫分離槽の壁面を貫通してこの
    泡沫分離槽の中央部側まで延びる接続配管が、沈殿槽の
    水面レベルに合わせてほぼ水平に設けられると共に、上
    記接続配管における泡沫分離槽の壁面の貫通部位近傍の
    箇所に、沈降する異物を上記壁面に沿わせて下方に案内
    する浮遊沈殿物案内路がさらに接続されていることを特
    徴とする水質浄化装置。
JP5323919A 1993-12-22 1993-12-22 水質浄化装置 Pending JPH07171596A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101142345B1 (ko) * 2012-02-01 2012-05-02 주식회사 고려산업 비점오염 저감 종합처리장치
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