JP2005131455A - 中空の浄化媒体および浄化装置 - Google Patents

中空の浄化媒体および浄化装置 Download PDF

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Abstract


【課題】 本発明は、従来の水槽式飼育器の生物的浄化装置では出来なかった、簡素な浄化媒体および浄化装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 内部が中空であり、内部と外部との隔壁に多数の細孔を有することを特徴とする中空の個体1、あるいは中空の浄化媒体によれば、中空の固体あるいは浄化媒体の表面、細孔内に好気性菌が育成繁殖し、内部に嫌気性細菌が生育繁殖する。
そして、魚介類等の排泄物や餌の残り等から発生した有害なアンモニアや窒素分は、好気性菌により硝酸塩に転換することができるとともに、中空の内部の嫌気性菌によって該液体中の硝酸塩から窒素を分解することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、魚介類を飼育する水槽、生簀、あるいは海域、湖の海水、淡水等の液体を、浄化細菌等のバクテリアによって浄化する、中空の浄化媒体、およびそれを備えた浄化装置に関する。
従来、この種の浄化装置としては、例えば、特開2000−279991号公報には、図15に示すように、好気性濾過槽と密閉式嫌気性フィルター装置とを備えたものが開示されている。
図15において、ボックス型の嫌気用底面フィルター体58は、水槽63の外部に設けたオーバーフロー式の好気性濾過槽50内に設定されている。
すなわち、すのこ状となるように上板部に複数の通水孔を開穿形成し、夫々一端開口側を密閉式嫌気性フィルター装置60に接続させ、長手方向に沿って複数に開穿形成した噴出孔を対向させるようにして吸い込み用と吐き出し用の一対のシャワーパイプ59を内部両端に配置させて成るボックス型の嫌気用底面フィルター体58を水性生物飼育用の水槽63の外部に設けた垂直間仕切り52を有するオーバーフロー式の好気性濾過槽50に隣接する水室内底部に設ける。
このオーバーフロー式の好気性濾過槽50は、垂直間仕切り52を介して2つの好気性濾過室53A,53Bに分割され、夫々の好気性濾過室内には好気性濾過材54が充填され、さらに夫々の好気性濾過室53A,53Bの底面には通水孔(図示せず)が設けてある。
そして、好気性濾過槽50に隣接する水室には、後付け可能な上側開口の桶状のオーバーフロー用嫌気ボックス55を設置してあり、さらに、オーバーフロー用嫌気ボックス55の隣には、水槽63内の吐き出し口56に連通したポンプ部51が取り付けられている。
また、57は好気性濾過室53Aに連通させた吸い込み口である。そして、嫌気用底面フィルター体58のすのこ状上板部上面にパウダー状の砂61または透水性で且つ酸素不透過性のスクリーン部材を敷設し、該嫌気用底面フィルター体58内部の水を前記密閉式嫌気性フィルター装置60を介して環流させて還元処理してから前記通水孔を介してすのこ状上板部上面のパウダー状の砂61または透水性で且つ酸素不透過性のスクリーン部材に接触させるようにしてある。
また、パウダー状の砂61の上にパンチボードまたはネットを介して砂利62を敷設し、ポンプ部51によりオーバーフロー式好気性濾過槽50内の濾過水を砂利62の上から接触させるようにしてある。
しかしながら、このような従来の生物的浄化装置においては、好気性濾過槽と密閉式嫌気性フィルター装置との実質的に2組の装置が設けられており、装置が複雑となっている。
また、汚染浄化用中空セラミックボールとしては、特開平7−60277号公報に示すように、内部に密閉中空空間部を有するものが開示されている。
しかしながら、このように内部が密閉された汚染浄化用中空セラミックボールにおいては、内部が密閉されているため、嫌気性菌を寄宿することができない。
特開2000−279991号公報 特開平7−60277号公報
本発明は、従来の水槽式飼育器の生物的浄化装置では出来なかった、簡素な浄化媒体および浄化装置を提供することを目的とする。
上述した目的を達成するため、請求項1の発明にあっては、中空の固体が、内部が中空であり、内部と外部との隔壁に多数の細孔を有することを特徴としている。
また、請求項2の発明によれば、中空の固体の隔壁の少なくとも一部がセラミックで成形されていることを特徴としている。
さらに、請求項3の発明にあっては、上記中空の個体が、浄化細菌の寄宿可能な浄化媒体であることを特徴としている。
そして、請求項4の発明においては、中空の浄化媒体において、内部が中空であり、内部と外部との隔壁に多数の細孔を有し、該細孔を通して液体が浸透して中空の内部が該液体で充満され、該隔壁の表面付近には好気性菌が寄宿し、中空の内部には嫌気性菌が寄宿可能であることを特徴としている。
上述の固体、あるいは浄化媒体を、水槽式飼育器の生物的浄化装置等に採用することにより、上記中空の固体の表面、細孔内に好気性菌が育成繁殖し、内部に嫌気性細菌が生育繁殖する。
そして、魚介類等の排泄物や餌の残り等から発生した有害なアンモニアや窒素分は、好気性菌により硝酸塩に転換させられる。
更に、該固体あるいは浄化媒体の内部には海水等の液体が浸透し、内部は全て該液体で充填された状態であり、内部の酸素は、該浄化媒体表面近傍における好気性濾過細菌の生育活動により消費され無酸素状態となり、濾過細菌の中でも嫌気性菌が活動できる状態となっている。この嫌気性菌によって該液体中の硝酸塩から窒素を分解する、いわゆる脱窒機能を特徴とする。
請求項5の発明は、魚介類を飼育する水槽式飼育器の浄化装置において、請求項1乃至4に記載の上記中空の浄化媒体又は中空の個体を多数充填したことを特徴としている。
このように構成された浄化装置では、アンモニアや窒素分を硝酸塩に転換させるとともに、硝酸塩から窒素を分解する脱窒機能をも有し、水槽内の水替えを比較的長期間必要としない。
請求項6の発明の大型多段型の浄化装置は、閉鎖性水域の液体の浄化内において、内部に多段の浄化槽を形成し、該各浄化槽に請求項1乃至4に記載の上記中空の個体又は上記中空の浄化媒体を多数充填したことを特徴としている。
上述の大型多段型の浄化装置では、閉鎖され水質が悪化する傾向にある水域の水を連続的に浄化し排出することによって水質の悪化が抑制される。
請求項7の発明の砕波性を有する形状のブロックは、内部が中空であり、内部と外部との隔壁に多数の細孔を有する中空の浄化媒体を、表面に多数設けたことを特徴としている。
また、請求項8の発明の砕波性を有する形状のブロックは、壁に多数の細孔を有する浄化媒体片を該ブロックの表面に多数配設し、且つ、上記ブロックと上記浄化媒体片とで中空を形成していることを特徴としている。
さらに、請求項9の発明の海水の浄化装置は、請求項7又は8に記載の上記ブロックを、海岸線に配設したことを特徴としている。
上述の砕波性を有する形状のブロック、あるいは、海水の浄化装置では、一般に海岸線を護岸する際に減少する干潟が有する水域浄化機能を補う。
各請求項に記載の発明は、固体あるいは浄化媒体が中空かつ多数の細孔を有しているため、海水等の液体の浸透が容易で、内部を全て該液体で充填することが出来る。
固体あるいは浄化媒体の表面には細孔が無数空いており、自然発生的に濾過細菌等のバクテリアが寄宿生育する。
一般的に濾過砂等の表面に生育する濾過細菌等と同様に酸素存在下においては、好気性菌のみが成育し浄化作用を呈するが、本発明においては更に中空内部の無酸素状態により中空内部近傍において酸素が存在しない中で作用する嫌気性菌が生育繁殖し、このような浄化媒体により海水中に含まれる有害なアンモニアや有機物を硝酸塩経て窒素と二酸化炭素に分解させる。
このような浄化機能により該液体が浄化される。
水槽式濾過装置で使用された場合、従来の浄化機能では比較的短期間で必要とされた水替えが比較的長期間でも良好な水質が維持できる効果を有する。
また、海岸線の護岸により減少する干潟が有する浄化機能を補うことが出来るし、このときの浄化に必要なエネルギはゼロである。
以下、添付の図面を参照しながら、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の中空の浄化媒体の第1の実施の形態を、一部破談して示す図である。また、図2は、図1の断面図、図3は図2のA部拡大図である。
該浄化媒体(あるいは固体)1は、球状の中空となっており、その外部と内部を連通する細孔を多数有するセラミックで成形されている。
この中空の浄化媒体1を海水、水等の液体に浸けると、液体は細孔を通って内部に浸透し、内部は該液体で充満する。すると、このセラミック製の浄化媒体1の表面および細孔には、従来の濾過砂等の表面に生育する浄化細菌等と同様に、酸素存在下における好気性細菌が生育する。
なお、中空の浄化媒体1を液体に浸けた初期においては、中空内にも好気性細菌が育成すると考えられる。
この好気性細菌は、魚の排泄物や餌の残り等から発生した有害なアンモニアや窒素分を栄養源としてそれらを硝酸塩に転換する。
この時、細孔を通じて浄化媒体1の内部に侵入する海水に含まれる酸素は、表面等に育成している好気性細菌の浄化作用に伴い消費されるため、内部は酸欠あるいは無酸素状態となる。すると、浄化媒体1の内部には、自然発生的に嫌気性細菌等のバクテリアが寄宿生育する。
そして、この育成繁殖した嫌気性細菌により、海水中に含まれる硝酸塩が窒素と二酸化炭素に分解され、いわゆる脱窒が行われる。
発生した窒素はガス体となって存在するが、中空部分には外部より液体が浸透し、中空部分を該液体で連続的に満たす為、浄化媒体外部へと窒素が排出され、ガスが中空部分に満たされることは無い。
本発明においては、球状構造の強度の点から直径が30〜50mmで、肉厚が5〜10mm程度が妥当と考えられるが、本サイズから本実施の形態が制限されるものではない。
図4は、本発明の中空の浄化媒体の第1の実施の形態における部品および組立て状態を示す図である。
球状中空式の浄化媒体1は、半球状の二つ割れ成形品2を接着剤等により接合して形成される。
半球状の二つ割れ成形品2は、セラミック製であり、金型で容易に成形できる。
なお、中空式の浄化媒体は、半球状の二つ割れ成形品2の1個に、解放面を溶けたガラス等に浸けて固まらすことによっても成形できる。この場合、ガラス面は細孔を有しないが、セラミック製の半球状の成形品2の部分に多数の細孔が存在し、かつ中空を有しているので、十分に機能をはたす。
図5は、本発明の直方体状の中空の浄化媒体の第2の実施の形態における部品および組立て状態を示す図である。
直方体状の中空の浄化媒体4は、2個の箱状の成形品3を、接着剤等により接合して形成される。球状の中空の二つ割れ成形品2と同様に、箱状の成形品3は、セラミック製であり、金型により容易に成形できる。
なお、2個の成形品3の内、1個を小さくし、小さい成形品3を大きい成形品3の中に嵌め込むようにして、浄化媒体4を成形しても良い。このようにすれば、接着剤は不要となり浄化媒体4の製造が簡単になる。
図6は、本発明の円筒状の中空の浄化媒体の第3の実施の形態における部品および組立て状態を示す図である。
中空式円筒状の浄化媒体7は、円筒状の成形品6の両端に、塞ぎ板5を接着剤等により接合して形成される。球状の中空の二つ割れ成形品2と同様に、円筒状の成形品6および塞ぎ板5は、セラミック製であり、金型により容易に成形できる。
なお、塞ぎ板5は、必ずしもセラミック製である必要はなく、プラスチック製、ガラス製等の細孔の無いものでも良い。円筒状の成形品6が多数の細孔を有するセラミック製であるため、浄化媒体7の円筒部分の表面等に好気性細菌が育成し、内部に嫌気性細菌が育成する。
また、中空式円筒状の浄化媒体7が円盤に近い平たい形状の場合には、この逆に、円筒状の成形品6をプラスチック等の細孔の無いものとし、塞ぎ板5を多数の細孔を有するセラミック製とすることも可能である。
なお、塞ぎ板5を小さくし、円筒状の成形品6の中に嵌め込むようにしても良い。このようにすれば、接着剤は不要となり浄化媒体7の製造が簡単になる。更に、円筒状の成形品を、片方のみが解放されたコップ状のものとし、片方のみに塞ぎ板5を接合するようにしても良い。
以上、3種の実施の形態を示したが、これに限定されるものではなく、浄化媒体は、基本的に中空構造でかつその壁に多数の細孔を有するものであればどのような形状でもよい。そして、浄化媒体の一部分は細孔を有しない素材で成形されていてもよい。
また、直方体状、円筒状の浄化媒体4、7の大きさは、最大幅が強度の点から30〜50mmで、肉厚が5〜10mm程度が妥当と考えられるが、本サイズから本実施の形態が制限されるものではない。
次に、本発明の球状、直方体状、あるいは円筒状の中空の浄化媒体1,4,7が充填された浄化装置の第1の実施の形態を、図7の斜視図および図8の断面図に示す。
図7、図8に示すように、水槽式飼育器は、水槽11と、水槽11の上部に設置された浄化装置12により構成されている。
水槽11には、淡水あるいは海水が入れられ、魚介類が飼育されている。浄化装置12は、側板14、底板13により構成されている。さらに、水槽11は、2個の中仕切り板15、16により上流側区画19、中央区画18、下流側区画17の3つの区画に仕切られている。
なお、上流側の中仕切り板16の下端は、底板13に接続にされているが、下流側の中仕切り板15の下端は、底板13から離れている。
上流側の区画には、水槽11内の水を循環させるための循環ポンプ20が設置されている。この循環ポンプ20から水槽11に向かって吸入管21が延びており、吸入管21の下端には取水口が取付けられている。
そして、循環ポンプ20の吐出側には、散水管22が接続されており、散水管22は、浄化装置12の中央区画18まで延びている。さらに、散水管22の下方には、散水のための多数の孔が開いている。
浄化装置12の中央区画18内の下方には、細孔26を有するスノコ板25が敷設されている。
そして該スノコ板25上には、球状、直方体状、あるいは円筒状の多数の細孔を有する中空式の浄化媒体1、4,7が充填されている。
この浄化媒体1、4,7上には、ウール製、布製等のフィルター24が敷設されている。
浄化装置12の下流側区画17には、オーバーフロー管27が設けられており、オーバーフロー管27は底板13を貫通し、その下端は水槽11内に達している。なお、浄化装置12の中央区画18および下流側区画17には、液体が充満しているため、浄化媒体1、4,7は液中に没している。
上述の浄化装置12により、水槽11内の液体は、循環ポンプ20により取水管21から汲み上げられ、散水管22により中央区画18に敷設されたフィルター24上に散水される。この時、液中の固形物はフィルター24上に残る。
フィルター24により濾された液体は、浄化媒体1、4,7に達すると、液中の酸素により、好気性細菌により浄化され、アンモニアや窒素分は硝酸塩に転換される。
一方、多数の細孔を有する中空状の浄化媒体1、4,7の内部には、酸素が存在しない中で作用する嫌気性細菌は育成しており、この嫌気性細菌により、硝酸塩は窒素と水に分解される。
このようにして浄化された液体は、中仕切り板15の下部を通過して下流区画17に入り、オーバーフロー管27の上端から水槽11内に戻る。
このように、多数の細孔を有する中空式の浄化媒体1、4,7が充填された浄化装置12によれば、中空式の浄化媒体1、4,7の表面において好気性細菌が浄化作用を呈す。
そして、この好気性細菌の浄化作用により発生した硝酸塩は、浄化媒体1,4,7の多数の細孔をとおり中空内部に侵入する。侵入した硝酸塩は嫌気性細菌により、窒素と二酸化炭素に分解される。
なお、上流側区画19は必ずしも必要ではなく、循環ポンプ20を中央区画18上に設け、取水管21は、中央区画18および底板13を貫通して水槽11に達するようにしてもよい。また、浄化装置12は、水槽11の上部に設けず、別置きにしてもよい。
次に、本発明の球状、直方体状、あるいは円筒状の中空の浄化媒体1,4,7が充填された浄化装置の第2の実施の形態を、図9の斜視図および図10の断面図に示す。
この浄化装置の第2の実施の形態の第1の実施の形態と異なる点は、下流側区画17にも本発明の浄化媒体1,4,7が充填されていることである。すなわち、上流側区画19および中央区画18には、浄化装置の第1の実施の形態と同様のものが設置されている。
そして、下流側区画17の下部には、細孔26を有するスノコ板25が敷設され、その上方には、図示しないホース、空気ポンプに接続された散気板28が敷設されている。その上に本発明の浄化媒体1、4、7が充填されている。なお、スノコ板25と散気板28とは、一体型としてもよい。
図9、図10において、浄化装置の第2の実施の形態と同様に、循環ポンプ20によって汲み上げられた液体は、中央区画18のウールフィルター24及び本発明の中空式の浄化媒体1、4、7上に散水される。更に液体は、中仕切り板15の下端をとおり、下流側区画17に流れ、本発明の中空式の浄化媒体1、4,7により浄化される。
また、中央区画18で消費された酸素は、ここで散気板28から供給された空気により曝気、補給される。曝気された液体は、オーバーフロー管27から水槽11内にオーバフローする。
この目的は、より高濃度の有機物を含む水のBODを効果的に下げて、より浄化を促進する為に行うものである。
図11、図12、図13は、本発明の浄化媒体1、4、7が充填されている大型多段式の浄化装置30として構成した、浄化装置の第3の実施の形態を示すものである。
大型多段式の浄化装置30は、浄化装置基礎31上に設置されている。そして浄化装置の内部は、下端が底に接続された円筒状の中仕切り板35a、35b、35cと、底に耐水の通路を有する円筒状の中仕切り板36a、36bにより、第1の浄化槽34aと第2の浄化槽34bと第3の浄化槽34cとに区画されている。
取水口フィルター32は、取水する際のゴミが浄化槽内に流入することを防止する。
図示しないホースおよび空気ポンプに接続された散気板33は、水中の有機物分解を効果的に行う為設置されている。
第1の浄化槽34aと第2の浄化槽34bと第3の浄化槽34cは、各々散気板33と中空式の浄化媒体1,4,7で構成されている。
取水口フィルター32を通過して流れ込んだ海水は、第1の浄化槽34a、第2の浄化槽34b、第3の浄化槽34cを通過する内に浄化されて、排水ポンプ37で系外に排出される。排水ポンプ37はモータ38によって駆動されている。
このように構成された装置によって、浄化が必要な水を連続的に浄化し系外に排出可能となる。
また、本実施の形態においては、3段の曝気槽を示したが、必要に応じ段数は変えられるため、浄化段数により本発明が制限を受けるものではない。さらに、大型多段浄化装置30の形状のも、多角形のものであってもよい。
図12は、本発明の浄化媒体1、4、7が充填されている大型多段式の浄化装置30の実施例の鳥瞰図を示すものである。
水域が堤防40、排水門41で閉鎖された水域は一般的に水質が悪化する傾向に有る。このような水域の浄化においては、閉鎖水域内に流入する水を連続的に浄化し排水することが望ましい。このような水域の浄化に対し、本装置は連続浄化機能を提供する。
図13は、本発明の浄化媒体1、4、7が充填されている大型多段浄化装置30の実施例の鳥瞰図を示すものである。
大型多段浄化装置の排水ポンプのエネルギ源として風力発電装置42等の自然エネルギも使用できる。
以上、本発明による浄化は海水をはじめ、陸地内の湖沼、川等や汚水処理設備などの浄化にも適用することが可能である。
次に、本発明の浄化媒体1,4,7を採用した浄化装置の第4の実施の形態を、図14の斜視図に示す。図14は、砕波性を有する形状のブロック43に、中空式の浄化媒体1,4,7を一部埋め込んだ構造としている。
護岸部分は潮の干満で空気に触れたり水面下となったり変化するが、中空式の浄化媒体1,4,7中に一端水が充満すると容易に流れ出ることが無い為、中空部分では比較的無酸素状態を保持しやすい。
このような構造によれは、砕波効果と同時に水域の浄化を可能とする浄化装置として利用することが可能となる。
よって、一般に海岸線を護岸する際に減少する干潟が有する水域浄化機能を補うことが出来る。
なお、砕波性を有する形状のブロック43は通常コンクリート製であるが、これに限定されるものではない。
本発明の中空の浄化媒体の第1の実施の形態の構造を、一部破談して示す図である。 図1の断面図である。 図2のA部拡大図である。 本発明の中空の浄化媒体の第1の実施の形態における部品および組立て状態を示す図である。 本発明の直方体状の中空の浄化媒体の第2の実施の形態における部品および組立て状態を示す図である。 本発明の円筒状の中空の浄化媒体の第3の実施の形態における部品および組立て状態を示す図である。 本発明の浄化装置の第1の実施の形態を示す図である。 図7の断面図である。 本発明の浄化装置の第2の実施の形態を示す図である。 図9の断面図である。 本発明の浄化装置の第3の実施の形態を示す図である。 本発明の浄化装置を堤防に適用した形態を示す平面図である。 本発明の浄化装置を堤防に適用した形態を示す鳥瞰図である。 本発明の浄化装置の第4の実施の形態を示す図である。 従来の浄化装置を示す斜視図である。
符号の説明
1 球状の中空の浄化媒体
2 球状の中空の浄化媒体の半球状の二つ割れ成形品
3 直方体状の浄化媒体の二つ割れ成形品
4 直方体状の中空の浄化媒体
5 塞ぎ板
6 円筒状の中空の浄化媒体の円筒状成形品
7 円筒状の中空の浄化媒体
11 水槽
12 浄化装置
13 底板
14 側板
15 中仕切り板
16 中仕切り板
17 下流側区画
18 中央区画
19 上流側区画
20 循環ポンプ
21 取水管
22 散水管
24 ウールフィルター
25 スノコ板
26 細孔
27 オーバフロー管
28 散気板
30 大型多段浄化装置
31 浄化装置基礎
32 取水口フィルター
33 散気板
34a 第1の浄化槽
34b 第2の浄化槽
34c 第3の浄化槽
35a、35b、35c 円筒状の中仕切り板
36a、36b 円筒状の中仕切り板
37 排水ポンプ
38 モータ
39 排水管
40 堤防
41 排水門
42 風力発電装置
43 砕波性を有する形状のブロック
50 好気性濾過槽
51 ポンプ部
52 垂直間仕切り
53A、53B 好気性濾過室
54 好気性濾過材
55 嫌気ボックス
56 吐き出し口
57 吸い込み口
58 嫌気用底面フィルター体
59 シャワーパイプ
60 密閉式嫌気性フィルター装置
61 砂
62 砂利
63 水槽

Claims (9)

  1. 内部が中空であり、内部と外部との隔壁に多数の細孔を有することを特徴とする中空の個体。
  2. 請求項1において、上記隔壁の少なくとも一部がセラミックで成形されていることを特徴とする中空の個体。
  3. 請求項1または2に記載の上記中空の個体が、浄化細菌の寄宿可能なものであることを特徴とする中空の浄化媒体。
  4. 内部が中空であり、内部と外部との隔壁に多数の細孔を有し、該細孔を通して液体が浸透して中空の内部が該液体で充満され、該隔壁の表面付近には好気性菌が寄宿し、中空の内部には嫌気性菌が寄宿可能であることを特徴とする中空の浄化媒体。
  5. 魚介類を飼育する水槽式飼育器の浄化装置において、請求項1乃至4に記載の上記中空の浄化媒体又は中空の個体を多数充填したことを特徴とする浄化装置。
  6. 閉鎖性水域の液体の浄化内において、内部に多段の浄化槽を形成し、該各浄化槽に請求項1乃至4に記載の上記中空の個体又は上記中空の浄化媒体を多数充填したことを特徴とする大型多段型の浄化装置。
  7. 内部が中空であり、内部と外部との隔壁に多数の細孔を有する中空の浄化媒体を、表面に多数設けたことを特徴とする砕波性を有する形状のブロック。
  8. 砕波性を有する形状のブロックにおいて、壁に多数の細孔を有する浄化媒体片を該ブロックの表面に多数配設し、且つ、上記ブロックと上記浄化媒体片とで中空を形成していることを特徴とする砕波性を有する形状のブロック。
  9. 請求項7又は8に記載の上記ブロックを、海岸線に配設したことを特徴とする海水の浄化装置。
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