JPH1168510A - エネルギー閉じ込め型圧電フィルタ - Google Patents
エネルギー閉じ込め型圧電フィルタInfo
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- JPH1168510A JPH1168510A JP23174297A JP23174297A JPH1168510A JP H1168510 A JPH1168510 A JP H1168510A JP 23174297 A JP23174297 A JP 23174297A JP 23174297 A JP23174297 A JP 23174297A JP H1168510 A JPH1168510 A JP H1168510A
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- piezoelectric
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- vibrating
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 可及的に実装面積が小さくかつ結合容量の調
整が容易なエネルギー閉じ込め型圧電フィルタを提供す
る。 【解決手段】 片面に一対の振動電極4を備える片面側
電極パターンを形成し、他面に振動電極対4に厚み方向
で対向する共通電極10を備えて、単一の振動部を備え
る圧電基板1a及び1bを構成し、これらをスペーサ2
0a〜20cを介して積層し、さらに最外面の絶縁性キ
ャップ片30の表裏に形成したコンデンサ電極31,3
3により結合コンデンサCを構成し、これにより圧電基
板1a及び1bの振動部間を並列接続して構成した。こ
のため全体として、半分程度の平面積となり、結合コン
デンサの電極33が絶縁性キャップ片の上面に露出して
いるので、その一部の除去、導電材料の付加により、結
合コンデンサの静電容量を随意に調整できる。
整が容易なエネルギー閉じ込め型圧電フィルタを提供す
る。 【解決手段】 片面に一対の振動電極4を備える片面側
電極パターンを形成し、他面に振動電極対4に厚み方向
で対向する共通電極10を備えて、単一の振動部を備え
る圧電基板1a及び1bを構成し、これらをスペーサ2
0a〜20cを介して積層し、さらに最外面の絶縁性キ
ャップ片30の表裏に形成したコンデンサ電極31,3
3により結合コンデンサCを構成し、これにより圧電基
板1a及び1bの振動部間を並列接続して構成した。こ
のため全体として、半分程度の平面積となり、結合コン
デンサの電極33が絶縁性キャップ片の上面に露出して
いるので、その一部の除去、導電材料の付加により、結
合コンデンサの静電容量を随意に調整できる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数個の振動部を
有する圧電基板を備えたエネルギー閉じ込め型圧電フィ
ルタに関する。
有する圧電基板を備えたエネルギー閉じ込め型圧電フィ
ルタに関する。
【0002】
【従来の技術】この種のエネルギー閉じ込め型圧電フィ
ルタは、特開平7-263999号等で種々提案されている。こ
の圧電フィルタfは、図6,7で示すように,単一の圧
電基板aを備えるものであって、該圧電基板aの片面
(図7イ参照)に、左右二対の振動電極b,cを配設
し、内側の振動電極b,bを中央部に形成したコンデン
サ電極dと夫々接続するようにし、その他面(図7ロ参
照)に、振動電極対b,cに厚み方向で対向する左右二
つの共通電極e,eを形成し、共通電極e,eと接続す
る中央部のコンデンサ電極fをコンデンサ電極dに厚み
方向で対向するようにして形成している。そしてこれに
より、二組の振動電極対b,cと共通電極eとで、二つ
の振動部v,vを構成すると共に、コンデンサ電極f,
dにより、結合コンデンサCを構成するようにしてい
る。すなわち、一枚の圧電基板aに、左右二つの振動部
v,vを、中央部に結合コンデンサCを夫々担持してな
る。そしてかかる構成により図5と同様の等価回路を構
成している。
ルタは、特開平7-263999号等で種々提案されている。こ
の圧電フィルタfは、図6,7で示すように,単一の圧
電基板aを備えるものであって、該圧電基板aの片面
(図7イ参照)に、左右二対の振動電極b,cを配設
し、内側の振動電極b,bを中央部に形成したコンデン
サ電極dと夫々接続するようにし、その他面(図7ロ参
照)に、振動電極対b,cに厚み方向で対向する左右二
つの共通電極e,eを形成し、共通電極e,eと接続す
る中央部のコンデンサ電極fをコンデンサ電極dに厚み
方向で対向するようにして形成している。そしてこれに
より、二組の振動電極対b,cと共通電極eとで、二つ
の振動部v,vを構成すると共に、コンデンサ電極f,
dにより、結合コンデンサCを構成するようにしてい
る。すなわち、一枚の圧電基板aに、左右二つの振動部
v,vを、中央部に結合コンデンサCを夫々担持してな
る。そしてかかる構成により図5と同様の等価回路を構
成している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで上述の従来構
成にあっては、単一の圧電基板aに、左右二つの振動部
v,vを、中間部に結合コンデンサCを夫々担持してな
るものであるため、圧電基板aの形状が比較的大きな長
方形状となり、該圧電フィルタの実装面積が大きくなる
という問題があった。また、一体的に積層した後は、結
合コンデンサが積層体内に隠蔽され、このため、後発的
な結合容量の調整が困難であった。
成にあっては、単一の圧電基板aに、左右二つの振動部
v,vを、中間部に結合コンデンサCを夫々担持してな
るものであるため、圧電基板aの形状が比較的大きな長
方形状となり、該圧電フィルタの実装面積が大きくなる
という問題があった。また、一体的に積層した後は、結
合コンデンサが積層体内に隠蔽され、このため、後発的
な結合容量の調整が困難であった。
【0004】本発明は、かかる従来構成の問題点を除去
し、実装面積を可及的に小さくすると共に、結合コンデ
ンサの静電容量の調整を容易としたエネルギー閉じ込め
型圧電フィルタの提供を目的とするものである。
し、実装面積を可及的に小さくすると共に、結合コンデ
ンサの静電容量の調整を容易としたエネルギー閉じ込め
型圧電フィルタの提供を目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、片面に、面方
向で対向する一対の振動電極を備え、一方の振動電極を
側縁部に位置する入出力接続端に接続し、他方の振動電
極を他側縁部に位置する中間接続端に接続してなる片面
側電極パターンを形成し、他面に、前記振動電極対に厚
み方向で対向する共通電極を備え、該共通電極を側縁部
に位置するアース接続端と接続してなる他面側電極パタ
ーンを形成し、これにより、振動電極対と共通電極とで
振動部を形成してなる第1の圧電基板及び第2の圧電基
板を具備し、第1の圧電基板と第2の圧電基板を、各振
動部の振動を阻害しないように開口が形成されたスペー
サを隣接させて積層し、さらにその最外面に絶縁性覆板
を被着して一体化すると共に、一方の絶縁性覆板は高誘
電材料よりなり、その内面に第1の圧電基板と第2の圧
電基板の中間接続端に接続する内面コンデンサ電極を形
成し、該絶縁性覆板の外面に該コンデンサ電極と対向し
て結合コンデンサを形成する外面コンデンサ電極を形成
し、さらに第1の圧電基板と第2の圧電基板の二つの入
出力接続端を、外表面に露出状に形成した入力電極また
は出力電極に夫々接続し、同じく、両アース接続端及び
外面コンデンサ電極を、外表面に露出状に形成したアー
ス電極に接続してなる導通手段を備えたことを特徴とす
るエネルギー閉じ込め型圧電フィルタである。
向で対向する一対の振動電極を備え、一方の振動電極を
側縁部に位置する入出力接続端に接続し、他方の振動電
極を他側縁部に位置する中間接続端に接続してなる片面
側電極パターンを形成し、他面に、前記振動電極対に厚
み方向で対向する共通電極を備え、該共通電極を側縁部
に位置するアース接続端と接続してなる他面側電極パタ
ーンを形成し、これにより、振動電極対と共通電極とで
振動部を形成してなる第1の圧電基板及び第2の圧電基
板を具備し、第1の圧電基板と第2の圧電基板を、各振
動部の振動を阻害しないように開口が形成されたスペー
サを隣接させて積層し、さらにその最外面に絶縁性覆板
を被着して一体化すると共に、一方の絶縁性覆板は高誘
電材料よりなり、その内面に第1の圧電基板と第2の圧
電基板の中間接続端に接続する内面コンデンサ電極を形
成し、該絶縁性覆板の外面に該コンデンサ電極と対向し
て結合コンデンサを形成する外面コンデンサ電極を形成
し、さらに第1の圧電基板と第2の圧電基板の二つの入
出力接続端を、外表面に露出状に形成した入力電極また
は出力電極に夫々接続し、同じく、両アース接続端及び
外面コンデンサ電極を、外表面に露出状に形成したアー
ス電極に接続してなる導通手段を備えたことを特徴とす
るエネルギー閉じ込め型圧電フィルタである。
【0006】かかる構成にあっては、単一の振動部を夫
々備える第1の圧電基板及び第2の圧電基板を積層して
なるものであるから、該圧電基板の面積を小さくでき、
全体としても、実装面積の減少化を図ることができる。
また、外面に結合コンデンサのコンデンサ電極が露出す
るから、該電極を除したり又は導電材料を付加すること
により、容易にその静電容量を調整することができる。
々備える第1の圧電基板及び第2の圧電基板を積層して
なるものであるから、該圧電基板の面積を小さくでき、
全体としても、実装面積の減少化を図ることができる。
また、外面に結合コンデンサのコンデンサ電極が露出す
るから、該電極を除したり又は導電材料を付加すること
により、容易にその静電容量を調整することができる。
【0007】ここで、上述の片面側電極パターンの入出
力接続端を、側縁部の中央から偏位した位置に形成する
と共に、第1の圧電基板と第2の圧電基板の表裏を反対
にして、他面側電極パターンのアース接続端を上下で一
致するようにして積層することができる。この場合に
は、アース接続端相互は上下で一致して、その接続が容
易となると共に、入出力接続端は側縁部の中央から偏位
した位置にあるから、圧電基板相互の反転により、前後
で対称位置となって、上下で一致することはない。この
ため、一方の圧電基板の入出力接続端には、入力電極が
接続され、他方の圧電基板の入出力接続端は、出力電極
が接続されるから、相互に短絡することは許されない
が、該入出力接続端相互が上下で重ならないから、相互
の絶縁を確保することが容易となる。
力接続端を、側縁部の中央から偏位した位置に形成する
と共に、第1の圧電基板と第2の圧電基板の表裏を反対
にして、他面側電極パターンのアース接続端を上下で一
致するようにして積層することができる。この場合に
は、アース接続端相互は上下で一致して、その接続が容
易となると共に、入出力接続端は側縁部の中央から偏位
した位置にあるから、圧電基板相互の反転により、前後
で対称位置となって、上下で一致することはない。この
ため、一方の圧電基板の入出力接続端には、入力電極が
接続され、他方の圧電基板の入出力接続端は、出力電極
が接続されるから、相互に短絡することは許されない
が、該入出力接続端相互が上下で重ならないから、相互
の絶縁を確保することが容易となる。
【0008】また、前記スペーサの周縁に凹所を形成
し、該凹所に供給した導電材料により、前記入出力接続
端の一方を入力電極に、他方を出力電極に夫々接続し、
アース接続端及び外面コンデンサ電極を、アース電極に
接続し、これを前記導通手段とすることができる。この
場合に、第1の圧電基板と第2の圧電基板が積層体内に
配設されていても、前記凹所を介して、所要電極又は接
続端相互の接続を、積層後に、後付される導電材料によ
っても容易に確保することができる。
し、該凹所に供給した導電材料により、前記入出力接続
端の一方を入力電極に、他方を出力電極に夫々接続し、
アース接続端及び外面コンデンサ電極を、アース電極に
接続し、これを前記導通手段とすることができる。この
場合に、第1の圧電基板と第2の圧電基板が積層体内に
配設されていても、前記凹所を介して、所要電極又は接
続端相互の接続を、積層後に、後付される導電材料によ
っても容易に確保することができる。
【0009】
【発明の実施の態様】図1〜図3に従って本発明の一実
施例にかかるエネルギー閉じ込め型圧電フィルタFの構
造を説明する。
施例にかかるエネルギー閉じ込め型圧電フィルタFの構
造を説明する。
【0010】この圧電フィルタFは、同一構造の第1の
圧電基板1a及び第2の圧電基板1bを、スペーサ20
aを介して積層し、さらにその上下に同様のスペーサ2
0b,20cを介して絶縁性覆板30,35を被着する
ことにより構成される。
圧電基板1a及び第2の圧電基板1bを、スペーサ20
aを介して積層し、さらにその上下に同様のスペーサ2
0b,20cを介して絶縁性覆板30,35を被着する
ことにより構成される。
【0011】図3に従って圧電基板1a,1bにつき説
明する。前記圧電基板1a,1bは、PbTiO3系,PbZrO3
系,PbTiO3-PbZrO3 系等の圧電セラミック材料からな
り、その表裏面には、電極パターン2,3が形成されて
いる。この圧電基板1a,1bの表裏に形成された電極
パターン2,3は、銀蒸着により形成したり、またはス
クリーン印刷を用いて形成される。
明する。前記圧電基板1a,1bは、PbTiO3系,PbZrO3
系,PbTiO3-PbZrO3 系等の圧電セラミック材料からな
り、その表裏面には、電極パターン2,3が形成されて
いる。この圧電基板1a,1bの表裏に形成された電極
パターン2,3は、銀蒸着により形成したり、またはス
クリーン印刷を用いて形成される。
【0012】この圧電基板1a,1bの片面側に形成さ
れた電極パターン2の形態を説明すると、その片面にあ
って、前後位置で対向状に振動電極4と、振動電極5と
が間隔を置いて形成されている。前記振動電極4は、一
側角縁に形成された入出力接続端6と接続している。す
なわち、入出力接続端6は、その側縁で中央から偏位し
た位置に形成され、後述するように、一方の圧電基板を
前後で反転すると、圧電基板1a,1bの入出力接続端
6,6は相互に上下方向で不一致となり、干渉し合わな
い。また振動電極5は、前記入出力接続端6と対角位置
の角縁に形成した中間接続端7と接続している。
れた電極パターン2の形態を説明すると、その片面にあ
って、前後位置で対向状に振動電極4と、振動電極5と
が間隔を置いて形成されている。前記振動電極4は、一
側角縁に形成された入出力接続端6と接続している。す
なわち、入出力接続端6は、その側縁で中央から偏位し
た位置に形成され、後述するように、一方の圧電基板を
前後で反転すると、圧電基板1a,1bの入出力接続端
6,6は相互に上下方向で不一致となり、干渉し合わな
い。また振動電極5は、前記入出力接続端6と対角位置
の角縁に形成した中間接続端7と接続している。
【0013】次に電極パターン3の形態を説明する。圧
電基板1a,1bの他面側にあって、この電極パターン
3は、前記振動電極対4,5に厚み方向で対向する共通
電極10を備える。この共通電極10は側縁の中央部に
形成したアース接続端12と接続している。
電基板1a,1bの他面側にあって、この電極パターン
3は、前記振動電極対4,5に厚み方向で対向する共通
電極10を備える。この共通電極10は側縁の中央部に
形成したアース接続端12と接続している。
【0014】そして、これにより、振動電極対4,5と
共通電極10とで、振動部Vを構成している。
共通電極10とで、振動部Vを構成している。
【0015】ここで、第1の圧電基板1aと第2の圧電
基板1bとは、一方をその表裏を前後方向に反転して、
電極パターン3,3側を対向させ、アース接続端12,
12の位置を上下で一致するようにして配置している。
一方、このような配置態様にあっては、一側縁で、入出
力接続端6,6の存する角縁位置は前後で反対位置とな
って、上下で一致することはない。このため、圧電基板
1aの入出力接続端6は、入力端として後述する入力電
極33と接続され、他方の圧電基板1bの入出力接続端
6は、出力端として後述する入出力電極34と接続され
るから、相互に短絡することは許されないが、該入出力
接続端6,6相互が上下で重ならないから、相互の絶縁
を確保することが容易となる。また、前記中間接続端
7,7も他側縁側で、前後で反対位置となる。
基板1bとは、一方をその表裏を前後方向に反転して、
電極パターン3,3側を対向させ、アース接続端12,
12の位置を上下で一致するようにして配置している。
一方、このような配置態様にあっては、一側縁で、入出
力接続端6,6の存する角縁位置は前後で反対位置とな
って、上下で一致することはない。このため、圧電基板
1aの入出力接続端6は、入力端として後述する入力電
極33と接続され、他方の圧電基板1bの入出力接続端
6は、出力端として後述する入出力電極34と接続され
るから、相互に短絡することは許されないが、該入出力
接続端6,6相互が上下で重ならないから、相互の絶縁
を確保することが容易となる。また、前記中間接続端
7,7も他側縁側で、前後で反対位置となる。
【0016】この圧電基板1a,1bは、スペーサ20
aを介して積層され、さらにその上下に同様のスペーサ
20b,20cが配設される。このスペーサ20a,2
0b,20cは、いずれも絶縁板により形成され、その
中央部に円形開口21が形成され、これにより、前記振
動部Vの振動を阻害しないようにしている。
aを介して積層され、さらにその上下に同様のスペーサ
20b,20cが配設される。このスペーサ20a,2
0b,20cは、いずれも絶縁板により形成され、その
中央部に円形開口21が形成され、これにより、前記振
動部Vの振動を阻害しないようにしている。
【0017】また、スペーサ20bの上面にはチタン酸
バリウム等の高誘電材料よりなる絶縁性覆板30が被着
され、スペーサ20cの下面には絶縁性覆板35が被着
され、これにより各部材が一体的に積層される。
バリウム等の高誘電材料よりなる絶縁性覆板30が被着
され、スペーサ20cの下面には絶縁性覆板35が被着
され、これにより各部材が一体的に積層される。
【0018】絶縁性覆板30は、その下面に内面コンデ
ンサ電極31が形成される。、この内面コンデンサ電極
31は前後縁に接続端縁32,32が延出されている。
この接続端縁32,32は、後述するように、中間接続
端7,7と接続する。また、絶縁性覆板30の上面には
外面コンデンサ電極33が、前記内面コンデンサ電極内
面コンデンサ電極31と対向して形成される。この外面
コンデンサ電極33は一側縁中央に形成されたアース接
続端34と接続される。またこのアース接続端34は、
圧電基板1a,1bのアース接続端12,12と上下で
一致する。
ンサ電極31が形成される。、この内面コンデンサ電極
31は前後縁に接続端縁32,32が延出されている。
この接続端縁32,32は、後述するように、中間接続
端7,7と接続する。また、絶縁性覆板30の上面には
外面コンデンサ電極33が、前記内面コンデンサ電極内
面コンデンサ電極31と対向して形成される。この外面
コンデンサ電極33は一側縁中央に形成されたアース接
続端34と接続される。またこのアース接続端34は、
圧電基板1a,1bのアース接続端12,12と上下で
一致する。
【0019】さらには、絶縁性覆板35の下面には、図
中左側縁の両角部に入力電極36,出力電極37が、右
側縁中央部にアース電極38が夫々形成される。尚、入
力電極36,出力電極37は、回路的に対称であるから
互換性がある。
中左側縁の両角部に入力電極36,出力電極37が、右
側縁中央部にアース電極38が夫々形成される。尚、入
力電極36,出力電極37は、回路的に対称であるから
互換性がある。
【0020】上述の積層構造にあって、第1の圧電基板
1aの図2の右前縁角に位置する中間接続端7と同じく
右前縁角に位置する内面コンデンサ電極31の接続端縁
32及び第2の圧電基板1bの右後縁角に位置する中間
接続端7と同じく右後縁角に位置する内面コンデンサ電
極31の接続端縁32は夫々接続される。また、右側縁
中央で、前記圧電基板1a,1bのアース接続端12,
12,外面コンデンサ電極33のアース接続端34及び
アース電極38は夫々接続される。さらにまた、第1の
圧電基板1aの入出力接続端6は入力電極36と、第2
の圧電基板1bの入出力接続端6は出力電極37と夫々
接続され、同じく、他面側電極パターン3はアース電極
38と接続される。
1aの図2の右前縁角に位置する中間接続端7と同じく
右前縁角に位置する内面コンデンサ電極31の接続端縁
32及び第2の圧電基板1bの右後縁角に位置する中間
接続端7と同じく右後縁角に位置する内面コンデンサ電
極31の接続端縁32は夫々接続される。また、右側縁
中央で、前記圧電基板1a,1bのアース接続端12,
12,外面コンデンサ電極33のアース接続端34及び
アース電極38は夫々接続される。さらにまた、第1の
圧電基板1aの入出力接続端6は入力電極36と、第2
の圧電基板1bの入出力接続端6は出力電極37と夫々
接続され、同じく、他面側電極パターン3はアース電極
38と接続される。
【0021】次に、各電極相互を接続するための導通手
段を説明する。前記スペーサ20a〜20cの周縁の所
要位置には凹所22a〜22cが夫々形成されている。
そして、一体的に積層した後、各凹所22a〜22cに
導電材料40を埋入することにより、各電極の接続が導
電材料40を介して行なわれることとなる。すなわち、
凹所22a〜22cに埋入された導電材料40により、
各電極を接続するための導電路が形成されることとな
る。
段を説明する。前記スペーサ20a〜20cの周縁の所
要位置には凹所22a〜22cが夫々形成されている。
そして、一体的に積層した後、各凹所22a〜22cに
導電材料40を埋入することにより、各電極の接続が導
電材料40を介して行なわれることとなる。すなわち、
凹所22a〜22cに埋入された導電材料40により、
各電極を接続するための導電路が形成されることとな
る。
【0022】そして、図2,4で示すように、右側縁中
央(図2の位置を基準、以下同じ)で、スペーサ20a
の凹所22aを介して、圧電基板1a,1bのアース接
続端12,12,外面コンデンサ電極33のアース接続
端34及びアース電極38が導電材料40により相互に
接続される。また、圧電基板1a,1bの右前後角に位
置する中間接続端7,7と同じく右前後縁角に位置する
内面コンデンサ電極31の接続端縁32,32は、スペ
ーサ20bの凹所22b,22b及びスペーサ20cの
凹所22cを介して導電材料40により接続される。さ
らにまた、第1の圧電基板1aの入出力接続端6は、ス
ペーサ20bの左後縁角の凹所22b(図示せず)を介
して導電材料40により入力電極36と、第2の圧電基
板1bの入出力接続端6は、スペーサ20cの凹所22
cを介して導電材料40により出力電極37と夫々接続
される。この入力電極36は、入力側の外部電路が接続
され、出力電極37には出力側の外部電路が接続され
る。而して、所要の電路が構成されることとなる。
央(図2の位置を基準、以下同じ)で、スペーサ20a
の凹所22aを介して、圧電基板1a,1bのアース接
続端12,12,外面コンデンサ電極33のアース接続
端34及びアース電極38が導電材料40により相互に
接続される。また、圧電基板1a,1bの右前後角に位
置する中間接続端7,7と同じく右前後縁角に位置する
内面コンデンサ電極31の接続端縁32,32は、スペ
ーサ20bの凹所22b,22b及びスペーサ20cの
凹所22cを介して導電材料40により接続される。さ
らにまた、第1の圧電基板1aの入出力接続端6は、ス
ペーサ20bの左後縁角の凹所22b(図示せず)を介
して導電材料40により入力電極36と、第2の圧電基
板1bの入出力接続端6は、スペーサ20cの凹所22
cを介して導電材料40により出力電極37と夫々接続
される。この入力電極36は、入力側の外部電路が接続
され、出力電極37には出力側の外部電路が接続され
る。而して、所要の電路が構成されることとなる。
【0023】かかる構成の圧電フィルタFにあっては、
平面を従来構成の半分のほぼ正方形状とできて、実装面
積を約半分とすることができる。また、上下の絶縁性覆
板30,35が被着され、機械的かつ電気的に、電極パ
ターン2,3が保護される。
平面を従来構成の半分のほぼ正方形状とできて、実装面
積を約半分とすることができる。また、上下の絶縁性覆
板30,35が被着され、機械的かつ電気的に、電極パ
ターン2,3が保護される。
【0024】而して、かかる導通手段が付与されること
により、図5の等価回路が構成される。ここで、この構
成にあっては、結合コンデンサCの一側面の外面コンデ
ンサ電極33が絶縁性覆板30の上面に露出しているか
ら、その一部を除去したり、導電材料を付加することに
より、結合コンデンサCの静電容量を、完成後に随意に
調整することができる利点がある。
により、図5の等価回路が構成される。ここで、この構
成にあっては、結合コンデンサCの一側面の外面コンデ
ンサ電極33が絶縁性覆板30の上面に露出しているか
ら、その一部を除去したり、導電材料を付加することに
より、結合コンデンサCの静電容量を、完成後に随意に
調整することができる利点がある。
【0025】上述の構成の圧電フィルタFは、あらかじ
め一枚の大板に同一の電極パターン等を縦横連続に形成
して、圧電基板,スペーサ,絶縁覆板を構成する多数単
位からなる複数枚のシートを積層した後、各単位ごとに
切断し、切り出された各個の凹所に導電材料を塗着充填
することにより量産性良く製造される。
め一枚の大板に同一の電極パターン等を縦横連続に形成
して、圧電基板,スペーサ,絶縁覆板を構成する多数単
位からなる複数枚のシートを積層した後、各単位ごとに
切断し、切り出された各個の凹所に導電材料を塗着充填
することにより量産性良く製造される。
【0026】
【発明の効果】本発明に係るエネルギー閉じ込め型圧電
フィルタFは、上述したように、片面に、一対の振動電
極4,5を備え、他面に、前記振動電極対4,5に厚み
方向で対向する共通電極10を備え、これにより単一の
振動部Vを担持してなる第1の圧電基板1a及び第2の
圧電基板1bを備え、この圧電基板1a,1bをスペー
サ20a〜20cを介して積層し、さらに最外面に配設
した絶縁性覆板30の表裏にコンデンサ電極31,33
を形成して、該電極相互により結合コンデンサCを構成
すると共に、該コンデンサCを第1の圧電基板1a及び
第2の圧電基板1bの振動部V,V間で並列接続して構
成したものである。
フィルタFは、上述したように、片面に、一対の振動電
極4,5を備え、他面に、前記振動電極対4,5に厚み
方向で対向する共通電極10を備え、これにより単一の
振動部Vを担持してなる第1の圧電基板1a及び第2の
圧電基板1bを備え、この圧電基板1a,1bをスペー
サ20a〜20cを介して積層し、さらに最外面に配設
した絶縁性覆板30の表裏にコンデンサ電極31,33
を形成して、該電極相互により結合コンデンサCを構成
すると共に、該コンデンサCを第1の圧電基板1a及び
第2の圧電基板1bの振動部V,V間で並列接続して構
成したものである。
【0027】このため、単一の振動部Vを夫々備える第
1の圧電基板1a及び第2の圧電基板1bを積層してな
るものであるから、全体として、従来構成の半分程度の
平面積となり、実装面積の減少化を図ることができる。
また、結合コンデンサCの一側面の外面コンデンサ電極
33が30の上面に露出しているから、その一部を除去
したり、導電材料を付加することにより、結合コンデン
サCの静電容量を、完成後に随意に調整することができ
る利点がある。
1の圧電基板1a及び第2の圧電基板1bを積層してな
るものであるから、全体として、従来構成の半分程度の
平面積となり、実装面積の減少化を図ることができる。
また、結合コンデンサCの一側面の外面コンデンサ電極
33が30の上面に露出しているから、その一部を除去
したり、導電材料を付加することにより、結合コンデン
サCの静電容量を、完成後に随意に調整することができ
る利点がある。
【図1】本発明に係るエネルギー閉じ込め型圧電フィル
タFの斜視図である。
タFの斜視図である。
【図2】圧電フィルタFの分解斜視図である。
【図3】圧電基板1a,1bの平面図イ及び裏面図ロで
ある。
ある。
【図4】導電材料40による導通手段を示す一部の拡大
縦断側面図である。
縦断側面図である。
【図5】圧電フィルタFの等価回路図である。
【図6】従来構成の圧電フィルタfの一部切欠斜視図で
ある。
ある。
【図7】圧電基板aの平面図イ及び裏面図ロである。
F 圧電フィルタ エネルギー閉じ込め型圧電フィルタ V 振動部 C 結合コンデンサ 1a,1b 圧電基板 2,3 電極パターン 4,5 振動電極 6 入出力接続端 7 中間接続端 10 共通電極 12 アース接続端 20a〜20c スペーサ 21 円形開口 22a〜22c 凹所 30 絶縁性覆板 31 内面コンデンサ電極 32 接続端縁 33 外面コンデンサ電極 34 アース接続端 35 絶縁性覆板 36 入力電極 37 出力電極 38 アース電極 40 導電材料
Claims (3)
- 【請求項1】片面に、面方向で対向する一対の振動電極
を備え、一方の振動電極を側縁部に位置する入出力接続
端に接続し、他方の振動電極を他側縁部に位置する中間
接続端に接続してなる片面側電極パターンを形成し、他
面に、前記振動電極対に厚み方向で対向する共通電極を
備え、該共通電極を側縁部に位置するアース接続端と接
続してなる他面側電極パターンを形成し、これにより、
振動電極対と共通電極とで振動部を形成してなる第1の
圧電基板及び第2の圧電基板を具備し、 第1の圧電基板と第2の圧電基板を、各振動部の振動を
阻害しないように開口が形成されたスペーサを隣接させ
て積層し、さらにその最外面に絶縁性覆板を被着して一
体化すると共に、 一方の絶縁性覆板は高誘電材料よりなり、その内面に第
1の圧電基板と第2の圧電基板の中間接続端に接続する
内面コンデンサ電極を形成し、該絶縁性覆板の外面に該
コンデンサ電極と対向して結合コンデンサを形成する外
面コンデンサ電極を形成し、 さらに第1の圧電基板と第2の圧電基板の二つの入出力
接続端を、外表面に露出状に形成した入力電極または出
力電極に夫々接続し、同じく、両アース接続端及び外面
コンデンサ電極を、外表面に露出状に形成したアース電
極に接続してなる導通手段を備えたことを特徴とするエ
ネルギー閉じ込め型圧電フィルタ。 - 【請求項2】片面側電極パターンの入出力接続端を、側
縁部の中央から偏位した位置に形成すると共に、第1の
圧電基板と第2の圧電基板の表裏を反対として、他面側
電極パターンのアース接続端を上下で一致するようにし
て積層したことを特徴とする請求項1記載のエネルギー
閉じ込め型圧電フィルタ。 - 【請求項3】前記スペーサの周縁に凹所を形成し、該凹
所に供給した導電材料により、前記入出力接続端の一方
を入力電極に、他方を出力電極に夫々接続し、アース接
続端及び外面コンデンサ電極を、アース電極に接続して
なる導通手段を備える請求項1又は請求項2記載のエネ
ルギー閉じ込め型圧電フィルタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23174297A JPH1168510A (ja) | 1997-08-12 | 1997-08-12 | エネルギー閉じ込め型圧電フィルタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23174297A JPH1168510A (ja) | 1997-08-12 | 1997-08-12 | エネルギー閉じ込め型圧電フィルタ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1168510A true JPH1168510A (ja) | 1999-03-09 |
Family
ID=16928338
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23174297A Pending JPH1168510A (ja) | 1997-08-12 | 1997-08-12 | エネルギー閉じ込め型圧電フィルタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1168510A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6731187B2 (en) * | 2001-04-06 | 2004-05-04 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Dual mode piezoelectric filter with a relay electrode on the casing substrate |
-
1997
- 1997-08-12 JP JP23174297A patent/JPH1168510A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6731187B2 (en) * | 2001-04-06 | 2004-05-04 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Dual mode piezoelectric filter with a relay electrode on the casing substrate |
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