JPH11678A - 水質浄化装置 - Google Patents

水質浄化装置

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Publication number
JPH11678A
JPH11678A JP9157166A JP15716697A JPH11678A JP H11678 A JPH11678 A JP H11678A JP 9157166 A JP9157166 A JP 9157166A JP 15716697 A JP15716697 A JP 15716697A JP H11678 A JPH11678 A JP H11678A
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JP
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water
pipe
cleaning
processing unit
purification
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JP9157166A
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Inventor
Noriaki Ootsuka
典彰 大塚
Hideaki Ikeda
英明 池田
Daisuke Tanabe
大輔 田辺
Akihiro Yoshii
昭洋 吉井
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Tokico Ltd
Original Assignee
Tokico Ltd
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W10/00Technologies for wastewater treatment
    • Y02W10/10Biological treatment of water, waste water, or sewage

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  • Filtration Of Liquid (AREA)
  • Water Treatment By Sorption (AREA)
  • Biological Treatment Of Waste Water (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 洗浄により剥離された汚泥等が、次に浄化処
理を再開させた場合に処理部に直ちに吸引されてしまう
ことを防止でき、その結果、洗浄後に浄化処理能力が回
復した状態を良好に持続させることができる水質浄化装
置を提供する。 【解決手段】 通過する被処理水を浄化処理する処理部
29と、該処理部29内に配置された集水部16から被
処理水を吸引し処理部29外に配置された排水部19か
ら排出することにより水流を生じさせて処理部29に水
を通過させるポンプ37と、処理部29を洗浄する洗浄
装置38とを有し、ポンプ37の排水部19を、処理部
29に対し水平方向に離間配置させてなることにより、
処理部29内から強制的に汚泥等を処理部29外の水平
方向に離間した位置に排出させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば湖沼、池、
ダム、溜池、貯水池、河川、用水路、堀、運河、水槽等
において水を浄化する水質浄化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】湖沼、池、ダム、溜池、貯水池、河川、
用水路、堀、運河、水槽等の浄化対象において、水質汚
染対策として水を浄化する水質浄化装置を設置すること
が行われている。このような水質浄化装置として、通過
する被処理水を浄化処理する処理部と、該処理部内に配
置された集水部から被処理水を吸引し処理部外に配置さ
れた排水部から排出することにより水流を生じさせて処
理部に被処理水を通過させるポンプと、処理部を洗浄さ
せる洗浄装置とを有するものがある。これは、ポンプで
処理部に被処理水を通過させることで被処理水を浄化処
理するとともに、長期の浄化処理により処理部に汚泥等
で目詰りが生じて十分な浄化処理性能が得られなくなる
と、洗浄装置により汚泥等を除去するべく処理部を洗浄
するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記水質浄
化装置では、洗浄装置で処理部を洗浄する場合に、洗浄
により処理部から剥離される汚泥等が処理部からそのま
ま噴出させられるようになっており、このため、洗浄に
より剥離された汚泥等が、処理部近傍にあって次に浄化
処理を再開させた場合に処理部に直ちに吸引され、処理
部の浄化処理能力を直ちに低下させてしまうという問題
があった。したがって、本発明の目的は、洗浄により剥
離された汚泥等が、次に浄化処理を再開させた場合に処
理部に直ちに吸引されてしまうことを防止でき、その結
果、洗浄後に浄化処理能力が回復した状態を良好に持続
させることができる水質浄化装置を提供することであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の請求項1記載の水質浄化装置は、通過する
被処理水を浄化処理する処理部と、該処理部内に配置さ
れた集水部から被処理水を吸引し処理部外に配置された
排水部から排出することにより水流を生じさせて前記処
理部に被処理水を通過させるポンプと、前記処理部を洗
浄する洗浄装置とを有するものであって、前記ポンプの
前記排水部を、前記処理部に対し水平方向に離間配置さ
せてなることを特徴としている。洗浄装置で処理部を洗
浄する際に、ポンプで処理部内に配置された集水部から
被処理水を吸引し処理部外に配置された排水部から排出
させることにより、処理部内から強制的に汚泥等を処理
部外の水平方向に離間した位置に排出させることができ
る。
【0005】本発明の請求項2記載の水質浄化装置は、
通過する被処理水を浄化処理する処理部と、該処理部内
に配置された集水部から被処理水を吸引し処理部外に配
置された排水部から排出することにより水流を生じさせ
て前記処理部に被処理水を通過させる第一ポンプと、前
記処理部を洗浄する洗浄装置とを有するものであって、
前記処理部の外に配置され、該処理部の周囲の水を吸引
する第二ポンプを具備してなることを特徴としている。
洗浄装置で処理部を洗浄する際または洗浄した後に、第
二ポンプで処理部の周囲の水を吸引することで、洗浄に
より剥離された汚泥等を吸引除去できる。
【0006】本発明の請求項3記載の水質浄化装置は、
通過する被処理水を浄化処理する処理部と、該処理部内
に配置された集水部から被処理水を吸引し処理部外に配
置された排水部から排出することにより水流を生じさせ
て前記処理部に被処理水を通過させるポンプと、前記処
理部内に空気を噴出させる空気噴出孔が多数形成された
空気噴出管を有し前記空気噴出孔からの空気の噴出で該
処理部を洗浄する洗浄装置とを具備するものであって、
前記洗浄装置の前記空気噴出管を前記処理部の外側まで
延出させ前記空気噴出孔を前記処理部の外側まで配置し
てなることを特徴としている。洗浄装置で処理部を洗浄
する際に、空気噴出管の空気噴出孔から空気を噴出させ
ると、空気噴出管が処理部の外側まで延出され空気噴出
孔が処理部の外側まで配置されているため、処理部の外
側に空気が噴出し、水流を発生させて、洗浄により剥離
された汚泥等を処理部外側の水流で強制的に拡散させる
ことになる。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の水質浄化装置の第1の実
施の形態を図1〜図3を参照して以下に説明する。ま
ず、図1において符号11で示すものが水質浄化装置で
ある。この水質浄化装置11は、池あるいは湖沼等の浄
化対象としての水域10の水面10a下に水底10bに
固定された状態で配置される浄化処理ユニット12と、
陸側に設置される駆動装置13(図3参照)とから構成
されている。
【0008】浄化処理ユニット12は、ステンレス鋼や
塩化ビニル等の非腐食性の部材あるいは非腐食処理され
た鋼板等からなる箱体14を有しており、この箱体14
は、長方形状の底面部14aと該底面部14aの四辺か
ら垂直同側に延在する側面部14bとを有し、上端側の
みが全面的に開口部17とされた直方体状をなしてい
る。この箱体14の開口部17には、全面に網18が取
り付けられている。
【0009】この箱体14内には、その底面部14aの
近傍上側に、一側が該底面部14aに沿って水平に配置
されるとともに先端側が閉塞された円筒状の幹管15a
と、該幹管15aの水平延在部分から多数分岐して水平
側方に延出する先端側が閉塞された円筒状の枝管15b
とを有する集水管15が設けられている。そして、その
枝管15bには、被処理水が流通可能となるよう内外を
貫通する集水孔(集水部)16が所定の間隔で多数形成
されている。
【0010】また、集水管15は、その幹管15aの他
側を箱体14内において鉛直に延在するよう屈曲させて
おり、この状態で、箱体14の上端側に固定された取付
板20に固定されている。そして、この実施の形態にお
いて集水管15の幹管15aの他端側は、取付板20か
らさらに鉛直上側に突出し、その後、箱体14に対し水
平方向における離間方向に向け屈曲された後、略水平に
配置されており、その開口部19(排水部)を、水面1
0a下の水面10a近傍であって箱体14に対し水平方
向において離間した位置に配置した状態で、箱体14に
対し反対向きに開口させている。
【0011】取付板20には、集水管15の鉛直延在部
分に平行をなして近接するよう空気噴出管21が固定さ
れており、該空気噴出管21は、下端側が屈曲形状をな
して集水管15内の鉛直延在部分の下部に挿入されてい
る。空気噴出管21の集水管15内に位置する一端部の
円周側には内外を貫通させる空気噴出孔22が複数設け
られており、その他端部には連結管23の一端側が連結
されている。
【0012】また、箱体14内には、その底面部14a
と集水管15との間に、一側が該底面部14aに沿って
水平に配置されるとともにその一端側が閉塞された円筒
状の幹管24aと、該幹管24aの水平延在部分から多
数分岐して水平側方に延出する先端側が閉塞された円筒
状の枝管24bとを有する洗浄ノズル24が設けられて
いる。そして、枝管24bには、内外を貫通する空気噴
出孔25が全長にわたって所定の間隔で多数形成されて
いる。また、幹管24aの他側は、箱体14内におい
て、鉛直上方に延在するよう屈曲されて箱体14に固定
されており、その上端部に連結管26の一端側が連結さ
れている。なお、洗浄ノズル24を底面部14aと集水
管15との間で一つまたは複数の輪状に形成し、その円
周方向に空気噴出孔25を複数形成するようにしても良
い。
【0013】箱体14内には、集水孔16、網18の網
目および空気噴出孔25より径大の浄化材としての木炭
28が充填されしかも有機物を分解する好気性の微生物
が担持されて、処理部29が形成されている。そして、
箱体14と網18と処理部29とで浄化処理体30が構
成されている。
【0014】連結管23および連結管26は、陸側に設
けられた駆動装置13に導入されており、図3に示すよ
うに、該駆動装置13内で連結管23は浄化用コンプレ
ッサ32に連結管26は洗浄用コンプレッサ33にそれ
ぞれ連結されている。これら、コンプレッサ32,33
は、共に駆動装置13内に設けられたコントローラ34
に電気的に接続されている。このコントローラ34は、
図示せぬ外部電源に接続されており、この外部電源から
のコンプレッサ32およびコンプレッサ33への電力供
給の制御を行う。
【0015】ここで、コントローラ34が、浄化処理運
転を行うべく、洗浄用コンプレッサ33を運転させない
状態で浄化用コンプレッサ32を運転し連結管23を介
して空気噴出管21に向け圧縮空気を供給させると、該
圧縮空気は空気噴出孔22から噴出され集水管15の鉛
直延在部分内で気泡となって下から上へ移動し、この気
泡の移動で、該集水管15内に上方への水流が生じ、よ
って集水管15の集水孔16から処理部29の底面部1
4aの近傍の水を吸い込んで、開口部19から外部に排
出させる。これにより、強制的に浄化処理体30の外側
の水が箱体14の上部の開口部17のみから網18を通
過して導入され処理部29を通過して底面部14aの近
傍に至り、その際に、処理部29を構成する木炭28に
担持された好気性微生物に、アオコ等の藻類や有機質浮
遊物質、溶解性有機物質等が分解されることで水が浄化
される。そして、このように浄化処理された水が集水孔
16から集水管15内に集水され、該集水管15内を上
昇して上端の開口部19から浄化処理体30から離間し
た位置において浄化処理体30に対し反対向きに水域1
0に排出される。このような水の環流で水域10が浄化
される。
【0016】なお、この場合、コンプレッサ32、連結
管23、空気噴出管21および集水管15が、浄化処理
体13の内側から水を吸い込むことにより該浄化処理体
13に外側から内側への水流を発生させるエアリフト式
のポンプ37を構成している。ここで、空気噴出管21
の空気噴出孔22から噴出される空気量は、集水管15
内で生じる水流で被処理水が処理部29を高さ方向に
0.5〜4(cm/分)程度の速度で通過するように制
御される。
【0017】他方、コントローラ34は、洗浄処理運転
を行う際に、洗浄用コンプレッサ33を運転し該洗浄用
コンプレッサ33から連結管26に向け空気を供給させ
るとともに浄化用コンプレッサ32を運転し該洗浄用コ
ンプレッサ32から連結管23に向け空気を供給させ
る。すると、一方で洗浄ノズル24に供給された空気は
洗浄ノズル24の空気噴出孔25から噴出され、気泡と
なって、処理部29内を底面部14aの近傍から上方に
移動する。この気泡の移動による衝撃等で、処理部29
を構成する木炭28に振動が生じる。この振動や衝撃に
より、浄化処理を行うことで処理部29内で増殖した好
気性微生物あるいは好気性微生物が分解し生成した物質
や処理部29内の被処理水内に含まれる浮遊物からなる
汚泥等が木炭から剥離等される。
【0018】他方、空気噴出管21に供給された圧縮空
気は空気噴出管21の空気噴出孔22から噴出され、浄
化処理時と同様に、集水管15内に上方への水流を生じ
させ、よって集水管15の集水孔16から処理部29の
底面部14aの近傍の水を吸い込んで、開口部19から
外部に排出させる。これにより、洗浄ノズル24から噴
出される空気のみが処理部29内で上昇する一方、処理
部29内で木炭から剥離された汚泥等を含む水が、強制
的に集水管15の集水孔16から吸い込まれて、該集水
管15内を上昇して上端の開口部19から浄化処理体3
0から離間した位置において浄化処理体30に対し反対
向きに水域10に排出される。このようにして浄化処理
体30の処理部29が洗浄される。ここで、この場合、
コンプレッサ33、連結管26および洗浄ノズル24
が、浄化処理体30を洗浄する洗浄装置38を構成して
いる。
【0019】なお、コントローラ34は、例えば、タイ
マによって浄化処理および洗浄処理の運転と停止を制御
する。すなわち、浄化処理運転状態であらかじめ設定さ
れた浄化処理時間がタイマで計時されると、洗浄処理運
転状態に切り換えてあらかじめ設定された洗浄処理時間
がタイマで計時されるまでこの状態を維持し、洗浄処理
時間がタイマで計時されると、浄化処理運転状態に切り
換え、このような工程を繰り返し行うのである。ここ
で、コントローラ34はこのような時間による運転状態
の切り換えの他に、ポンプ37による圧力損失を測定し
て該圧力損失により運転状態の切り換えを行ってもよ
い。
【0020】以上のような構成の第1の実施の形態によ
れば、洗浄装置38で処理部29を洗浄する際に、ポン
プ37で処理部29内に配置された集水孔16から被処
理水を吸引し処理部29外に配置された開口部19から
排出させることにより、処理部29内から強制的に汚泥
等を処理部29外の水平方向に離間した位置に排出させ
ることができる。したがって、洗浄により剥離された汚
泥等が、処理部29の網18側から上方に噴出されて次
に浄化処理を再開させた場合に処理部29に網18側か
ら直ちに吸引されてしまうことを防止でき、その結果、
洗浄後に浄化処理能力が回復した状態を良好に持続させ
ることができる。なお、水域10の付近に沈殿池を設
け、集水管15の開口部19を該沈殿池まで延長して汚
泥を回収してもよく、このように構成すれば洗浄後の水
域10の景観をより良くすることができる。
【0021】さらに、第1の実施の形態によれば、浄化
処理においてポンプ37が水を吸引すると、浄化処理体
30には、唯一の上端側の開口部17からのみ水が導入
されて底面部14aの方向に移動することになる。すな
わち、ポンプ37が水を吸引すると、浄化処理体30に
は、開口部17が設けられた一方向における一端側から
のみ水が導入されることになり、このように、特定の方
向から浄化処理体30に吸込みを行わせることができ
る。これに加えて、浄化処理体30は、箱体14が直方
体形状をなしており、上下方向に直交するすなわち水平
方向の断面が略一定形状とされているため、上端側の開
口部17から底面部14a側に移動する際の流速が一定
することになる。したがって、浄化処理体30の処理部
29の全体にわたって、担持された微生物が汚染物質を
分解するに適した速度を得ることができる。
【0022】また、浄化処理体30の開口部17が上端
側に設けられ、ポンプ37の集水管15が浄化処理体3
0の底面部14aの近傍に一端開口部である集水孔16
を配置し、さらに該集水管15が水域10の水面10a
の近傍に他端開口部19を配置していることから、水中
における集水管15の上下延在部分の長さを長くするこ
とができるため、集水管15に空気噴出管21で空気を
噴出させて水流を生じさせる際の効率が向上し、浄化処
理体30の処理部29を通過する処理水量を増加でき
る。したがって、処理部29において効率よく浄化処理
を行うことができる。しかも、処理部29の上部から被
処理水を流入させるため、水面10aの近傍に特に多く
発生するアオコ等の藻類を効率よく除去できる。
【0023】さらに、第1の実施の形態によれば、空気
噴出管21から集水管15内の下部近傍に空気を噴出す
るエアリフト式のポンプ37を用いるため、処理部29
への水の通過による浄化は勿論、処理部29内への好気
性微生物への空気供給と、水域10の溶存酸素の維持に
よる魚等生態系の維持とが、容易な構造で実現でき、よ
って、設備コストおよび運転コストを低減させることが
でき、浄化処理を容易かつ安価に実施できる。
【0024】加えて、浄化処理ユニット12を水域10
の水底10bに固定するため、水域10外の岸等に別途
設置スペースを必要とせず、施工性を向上できるととも
に、水域10外への浄化処理ユニット12の設置による
美観の損傷をも防止できる。加えて、空気噴出管21と
連結管23とを着脱自在としかつ洗浄ノズル24と連結
管26とを着脱自在とすることで、処理部29を有する
浄化処理ユニット12をパッケージ状にできるため、そ
の製造性が向上でき、量産化が容易に実現できる。
【0025】さらに、処理部29の浄化材に木炭28を
用いており、該木炭28は、気孔率および比表面積が極
めて大きく、また、好気性微生物の生化学反応に必要な
ナトリウム(Na)、カリウム(K)、カルシウム(C
a)、マグネシウム(Mg)、鉄(Fe)、銅(C
u)、亜鉛(Zn)等の元素を含有しているため、木炭
28の単位重量当りの好気性微生物の担持量が増大し、
好気性微生物を良好に担持でき、よって、浄化処理効率
を向上することができる。
【0026】また、木炭28は、気孔径が活性炭より大
きいため、担持される好気性微生物により気孔が閉塞さ
れることを抑制することができるとともに、活性炭に担
持可能なバクテリアやプランクトン等の微生物の他に、
微小動物等の好気性微生物も担持でき、浄化処理効率を
向上することができる。加えて、好気性微生物が分解不
可な無機農薬や十分処理されていない工場排水等が、水
域10に誤って流入することがあっても、木炭に吸着す
ることができ、水域10の生態系を良好に維持すること
ができる。
【0027】次に、本発明の水質浄化装置の第2の実施
の形態を図4〜図6を参照して以下に説明する。水質浄
化装置51は、鉛直下方に凹む形状の坑52を有する水
域53の水面53a下に沈んだ状態で坑52の底52b
に固定される浄化処理ユニット54と、陸側に設置され
る駆動装置55(図5参照)とから構成されている。な
お、以下の説明における上下は配置時の状態における上
下である。
【0028】まず、浄化処理ユニット54について説明
する。浄化処理ユニット54は、多数の流入孔56が全
面に形成されるとともにそれぞれが正方形状をなして環
状に連結される四枚の側板部57と、これら側板部57
の下端開口側を閉塞するよう取り付けられるとともに多
数の図示せぬ流入孔が全面に形成された正方形状の下板
部58と、逆側の上端開口側を閉塞するよう取り付けら
れるとともに多数の図示せぬ流入孔が全面に形成された
正方形状の上板部59とからなる、略立方体状の外体6
0を有している。なお、外体60は、四枚の側板部57
のうちの一つの下部所定位置に流入孔56より大きい貫
通孔61が形成されている。外体60は、ステンレス鋼
等の非腐食性部材や非腐食処理された鋼板等からなるも
ので、下板部58の下面の外周側に固定された支持フレ
ーム62を介して坑52の底52b上に固定されてい
る。
【0029】そして、外体60には、該外体60の内側
に配置される第一管部64および第二管部65と、該外
体60の外側に配置される第三管部79および第四管部
80とからなる円筒の集水管体66が設けられている。
集水管体66は、第二管部65が貫通孔61に挿通され
た状態で外体60に取り付けられており、この取付状態
で、第二管部65は、外体60の下板部58に平行をな
してその略中心位置まで延在している。同取付状態で、
第一管部64は、第二管部65の第三管部79に対し反
対側から上方に、外体60の高さ方向の略中心位置まで
延在し開口部66aを上方に向けている。
【0030】集水管体66の開口部66aには、浄化材
としての木炭69の侵入を防ぐ目的で、開口部66aを
覆うように集水体70が取り付けられている。集水体7
0は、略円筒状をなすとともに、木炭69の径より小径
の集水孔(集水部)71が全面に多数、径方向に貫通形
成された円筒部72と、その一端開口部を閉塞するよう
に設けられるとともに、木炭69の径より小径の集水孔
(集水部)73が全面に多数、軸線方向に形成された円
板部74とからなっている。そして、集水体70は、開
口側を集水管体66の第一管部64の開口部66aに向
けて該第一管部64の外側に嵌められており、この状態
で図示せぬホースバンド等で固定される。この固定状態
において、集水体70の中心位置となる点は、外体60
の中心位置となる点に一致されている。
【0031】外体60の内側の隙間には、流入孔56お
よび集水孔71,73より径大の浄化材としての木炭6
9が充填されしかも有機物を分解する好気性の微生物が
担持されて、処理部76が形成されている。なお、処理
部76と外体60とで浄化処理体77が構成されてい
る。
【0032】集水管体66の第三管部79は、外体60
への取付状態において第二管部65の外端位置から、該
第二管部65に直交して上方に延出している。第四管部
80は、第三管部79の上端位置から浄化処理体77に
対し水平方向において反対向きに略水平に配置され、開
口部66b(排水部)を、水面53a下の水面53a近
傍かつ浄化処理体77より上側であって浄化処理体77
に対し水平方向において離間した位置に、該浄化処理体
77に対し反対向きに開口させている。
【0033】集水管体66の第三管部79の下部位置に
は円筒状の空気噴出管81が嵌合固定されている。該空
気噴出管81の集水管体66内に突出する一端側の先端
部は閉塞されており、該先端部近傍の円周側には集水管
体66内において開口する図示せぬ空気噴出孔が複数形
成されている。該空気噴出管81の他側は、第三管部7
9の外側において上方に向け屈曲延在され、連結管82
を介して陸側に設置された駆動装置55に連結されてい
る。
【0034】浄化処理体77の外体60の下側には、先
端側が閉塞された円筒状の洗浄ノズル84が支持フレー
ム62に支持固定された状態で設けられている。この洗
浄ノズル84は、固定状態において、その一側を下板部
58に沿わせており、この部分にはその内部を外部に連
通させる空気噴出孔85が複数所定の間隔でほぼ全長に
わたって形成されている。洗浄ノズル84の他側は、側
板部57の外側であって集水管体66に対し反対側の位
置において側板部57と平行をなすよう鉛直延在され
て、連結管86を介して駆動装置55に連結されてい
る。なお、洗浄ノズル84を、下板部58の下側で一つ
または複数の輪状に形成し、その円周方向に空気噴出孔
85を多数形成してもよい。
【0035】そして、この実施の形態においては、浄化
処理体77の集水管体66の突出側に対し反対外側に、
第一管部88および第二管部89からなる円筒の集水管
体90が設けられている。集水管体90は、第一管部8
8を側板部57に平行に鉛直延在させた状態で図示せぬ
取付部材で例えば外体60に取り付けられている。この
取付状態で、第二管部89は、第一管部88の上端位置
から浄化処理体77に対し水平方向において反対向きに
略水平に配置され、上側の開口部(排水部)90bを、
水面53a下の水面53a近傍かつ浄化処理体77より
上側であって浄化処理体77に対し水平方向において離
間した位置に、該浄化処理体77に対し反対向きに開口
させている。
【0036】集水管体90の下側の開口部90aには、
開口部90aを覆うように集水体92が取り付けられて
いる。集水体92は、略円筒状をなすとともに、集水孔
93が全面に多数、径方向に貫通形成された円筒部94
と、その一端開口部を閉塞するように設けられるととも
に、図示せぬ集水孔95が全面に多数、軸線方向に形成
された円板部96とからなっている。そして、集水体9
2は、開口側を集水管体90の第一管部88の開口部9
0aに向けて該第一管部88の外側に嵌められており、
この状態で図示せぬホースバンド等で固定される。この
固定状態において、集水体92は坑52の底52bに近
接され、しかも処理部76に近接してその下側に配置さ
れている。
【0037】集水管体90の第一管部88の下部位置に
は円筒状の空気噴出管98が嵌合固定されている。該空
気噴出管98の集水管体90内に突出する一端側の先端
部は閉塞されており、該先端部近傍の円周側には集水管
体90内において開口する図示せぬ空気噴出孔が複数形
成されている。該空気噴出管98の他側は、第一管部8
8の外側において上方に向け屈曲延在され、連結管99
を介して陸側に設置された駆動装置55に連結されてい
る。
【0038】次に、駆動装置55について説明する。駆
動装置55は、陸側に設置される筐体100を有してお
り、図5に示すように、空気噴出管81側の連結管82
は筐体100内で電磁式の三方の切換弁101に連結さ
れ、洗浄ノズル84側の連結管86および空気噴出管9
8側の連結管99は筐体100内で電磁式の三方の切換
弁102に連結されている。切換弁101は、筐体10
0内に配置されたコンプレッサ103の空気吐出側に連
結される一方で連結管104を介して切換弁102に連
結されている。
【0039】切換弁101は、コンプレッサ103の吐
出側を連結管104に連通させることなく連結管82に
連通させる状態と、連結管82に連通させることなく連
結管104に連通させる状態とに切り換えられるように
なっている。切換弁102は、連結管104を連結管8
6に連通させることなく連結管99に連通させる状態
と、連結管99に連通させることなく連結管86に連通
させる状態とに切り換えられるようになっている。これ
ら、切換弁101,102およびコンプレッサ103
は、筐体100内に設けられたコントローラ105に電
気的に接続されている。このコントローラ105は、図
示せぬ外部電源に接続されており、外部電源からのコン
プレッサ103および切換弁101,102への電力供
給の制御を行う。
【0040】ここで、コントローラ105が切換弁10
1を、コンプレッサ103の吐出側を連結管104に連
通させることなく連結管82に連通させる状態とすると
ともに、コンプレッサ103を駆動状態とすると、コン
プレッサ103から連結管82を介して空気噴出管81
に向け圧縮空気が供給される。すると、該圧縮空気は該
空気噴出管81の図示せぬ空気噴出孔から噴出され集水
管体66の第三管部79内で気泡となって下から上へ移
動し、この気泡の移動で、該集水管体66の第三管部7
9内に上方への水流すなわちエアリフトが生じて、集水
体70から処理部36の中心近傍の水を吸い込み、集水
管体66を通じて開口部66bから処理部76の外部に
排出させる。これにより、強制的に処理部76の外側の
水が、側板部57の流入孔56、上板部59および下板
部58の流入孔から、処理部76内に導入され、処理部
76を中心に向け移動して中心の集水体70に至り、そ
の際に、処理部76を構成する木炭69に担持された好
気性微生物に、アオコ等の藻類や有機質浮遊物質、溶解
性有機物質等が分解されることで水が浄化される。そし
て、このように浄化処理された水が集水体70から集水
管体66内に吸引され、該集水管体66内を移動して外
方に突出するの開口部66bから水域53に排出され
る。このような水の環流で水域53が浄化される。
【0041】ここで、処理部76内を通過する水の流速
が、0.5〜4(cm/分)程度となるように、空気噴
出管81の図示せぬ空気噴出孔から噴出される空気量が
制御される。このときの、コンプレッサ103、切換弁
101、連結管82、空気噴出管81、集水管体66お
よび集水体70が、処理部76の内側から水を吸い込む
ことにより該処理部76に外側から内側への水流を発生
させるエアリフト式の第一ポンプ106を構成してい
る。
【0042】また、コントローラ105が、コンプレッ
サ103を駆動状態として、切換弁101を、コンプレ
ッサ103の吐出側を連結管82に連通させることなく
連結管104に連通させる状態とし、切換弁102を、
連結管104を連結管86に連通させることなく連結管
99に連通させる状態とすると、コンプレッサ103か
ら連結管104,99を介して空気噴出管98に向け圧
縮空気が供給される。すると、該圧縮空気は空気噴出管
98の図示せぬ空気噴出孔から噴出され集水管体90の
第一管部88内で気泡となって下から上へ移動し、この
気泡の移動で、該集水管体90の第一管部88内に上方
への水流すなわちエアリフトが生じて、集水体92から
坑52の底52bの近傍であって浄化処理体77の外側
近傍の水を強制的に吸い込み、集水管体90を通じて開
口部90bにおいて浄化処理体77から離れた位置に排
出させる。これにより、浄化処理により生成されあるい
は洗浄処理で排出されて坑82の底52bに溜まってい
た汚泥等が水とともに集水管体90を通じて坑82の外
であって浄化処理体77から離れた位置に排出させられ
る。このときの、コンプレッサ103、切換弁101,
102、連結管99,104、空気噴出管98、集水管
体90および集水体92が、浄化処理体77の外に配置
され、該浄化処理体77の周囲の水を吸引する第二ポン
プ107を構成している。
【0043】さらに、コントローラ105が、コンプレ
ッサ103を駆動状態として、切換弁101を、コンプ
レッサ103の吐出側を連結管82に連通させることな
く連結管104に連通させる状態とするとともに、切換
弁102を、連結管104を連結管99に連通させるこ
となく連結管86に連通させる状態とすると、コンプレ
ッサ103から連結管104,86に空気が供給され
て、該連結管86に連通された洗浄ノズル84の空気噴
出孔85から噴出され、気泡となって、該洗浄ノズル8
4の上側の浄化処理体77の下板部58の図示せぬ流入
孔から処理部76内に入り、処理部76内を上方に移動
する。この気泡の移動による衝撃等で、処理部76を構
成する木炭69に振動が生じる。この振動や衝撃によ
り、浄化処理を行うことで処理部76内で増殖した好気
性微生物あるいは好気性微生物が分解し生成した物質や
処理部76内の被処理水内に含まれる浮遊物からなる汚
泥等が木炭69から剥離等され、気泡の移動で生じる水
流等で浄化処理体77の外側に排出される。このように
して浄化処理体77の処理部76が洗浄される。ここ
で、このときの、コンプレッサ103、切換弁101,
102、連結管104,86および洗浄ノズル84が、
浄化処理体77を洗浄する洗浄装置108を構成してい
る。
【0044】次に、上記構成の第2の実施の形態の作動
を図6に示すフローチャート等を参照して以下に説明す
る。図示せぬ外部電源からコントローラ105に電力が
供給されると、コントローラ105は、第一ポンプ10
6を作動させるべく、切換弁101を、コンプレッサ1
03の吐出側を連結管104に連通させることなく連結
管82に連通させる状態とするとともに(ステップSA
1)、コンプレッサ103を駆動状態とする(ステップ
SA2)。これにより、コンプレッサ103から連結管
82を介して空気噴出管81に向け圧縮空気が供給さ
れ、集水体70から処理部76の中心近傍の水を吸い込
み集水管体66を通じて開口部66bから浄化処理体7
7から離れた位置に排出させて、水域53を浄化処理さ
せる。
【0045】そして、コントローラ105は、ステップ
SA2におけるコンプレッサ103の駆動の開始後、カ
ウンタt1をリセットし、カウントを開始する(ステッ
プSA3)。このカウンタt1のカウントをあらかじめ
設定された時間T1(例えば1週間)と比較し(ステッ
プSA4)、T1<t1となると、コントローラ105
は、浄化処理で生成されて坑52の底52bに溜まった
汚泥を除去する汚泥除去処理の時期になったと判定し
て、第一ポンプ106を停止させかつ第二ポンプ107
を作動させるべく、切換弁101を、コンプレッサ10
3の吐出側を連結管82に連通させることなく連結管1
04に連通させる状態とし(ステップSA5)、切換弁
102を、連結管104を連結管86に連通させること
なく連結管99に連通させる状態とする(ステップSA
6)。
【0046】これにより、コンプレッサ103から連結
管99を介して空気噴出管98に向け圧縮空気が供給さ
れ、集水体92から坑52の底52bの近傍であって浄
化処理体77の外側近傍の水を集水管体90で強制的に
吸い込み浄化処理体77から離れた位置に排出させる。
これにより、浄化処理により生成され坑52の底52b
に溜まっていた汚泥等が水とともに集水管体90を通じ
て坑52の外の浄化処理体77から離れた位置に排出さ
せられる。
【0047】そして、コントローラ105は、ステップ
SA6における切換弁102の切り換え後、カウンタt
3をリセットし、カウントを開始する(ステップSA
7)。このカウンタt3のカウントをあらかじめ設定さ
れた時間T3と比較し(ステップSA8)、T3<t3
なると、コントローラ105は第二ポンプ107による
汚泥除去処理を終了させる時期となったと判定し、切換
弁102を、コンプレッサ103の吐出側を連結管99
に連通させることなく連結管82に連通させる状態とし
て浄化処理を再開させ(ステップSA9)、ステップS
A3に戻る。
【0048】ステップSA10において、長期間浄化処
理を行い処理部76に目詰りが進んで目標とする浄化性
能が得られなくなる洗浄時期となったか否かを判定し、
洗浄時期になったと判定しない場合はステップSA4に
戻る。ここで、ステップSA10の判定においては、例
えば別途設けた圧力センサにより検出した集水管体66
の内端部における吸込圧力があらかじめ設定した値以上
となった場合に洗浄時期であると判定したり、あるい
は、あらかじめ設定された一定時間、浄化処理が行われ
た場合に洗浄時期であると判定する。
【0049】そして、ステップSA10において、洗浄
時期であると判定すると、コントローラ105は、洗浄
装置108を作動させるべく、切換弁101を、コンプ
レッサ103の吐出側を連結管82に連通させることな
く連結管104に連通させる状態とするとともに(ステ
ップSA11)、切換弁102を、連結管104を連結
管99に連通させることなく連結管86に連通させる状
態とする(ステップSA12)。これにより、コンプレ
ッサ103から連結管86に空気が供給されることで洗
浄装置が作動され、洗浄ノズル84の空気噴出孔85か
ら空気が噴出されて、浄化処理体77の処理部76が洗
浄される。
【0050】そして、コントローラ105は、ステップ
SA12における切換弁102の切り換え後、カウンタ
2をリセットし、カウントを開始する(ステップSA
13)。このカウンタt2のカウントをあらかじめ設定
された時間T2と比較し(ステップSA14)、T2<t
2となると、コントローラ105は洗浄装置108によ
る洗浄処理を終了させる時期となったと判定し、洗浄処
理で浄化処理体77から排出されて坑52の底52bに
溜まった汚泥を除去する汚泥除去処理を第二ポンプ10
7に行わせるべく、ステップSA6に進む。すると、上
述と同様、切換弁102を、連結管104を連結管86
に連通させることなく連結管99に連通させる状態とす
る。
【0051】これにより、コンプレッサ103から連結
管99を介して空気噴出管98に向け圧縮空気が供給さ
れ、集水体92から坑52の底52bの近傍であって浄
化処理体77の外側近傍の水を集水管体66で強制的に
吸い込み浄化処理体77から離れた位置に排出させる。
これにより、洗浄処理により浄化処理体77から排出さ
れ坑52の底52bに溜まっていた汚泥等が水とともに
集水管体90を通じて坑52外の浄化処理体77から離
れた位置に排出させられる(このステップSA6の以降
も上述と同様)。ここで、浄化処理体77から排出され
る汚泥は比重が大きく短時間で沈降するため、第二ポン
プ107による吸引は短時間ですむ。
【0052】以上のような構成の第2の実施の形態によ
れば、洗浄装置108で処理部76を洗浄した後、第一
ポンプ106を作動させる前に、第二ポンプ107で浄
化処理体77すなわち処理部76の周囲の水を吸引し、
洗浄により剥離された汚泥等を吸引除去する。したがっ
て、洗浄により剥離された汚泥等が、次に浄化処理を再
開させた場合に処理部76に直ちに吸引されてしまうこ
とを防止でき、その結果、洗浄後に浄化処理能力が回復
した状態を良好に持続させることができる。また、降雨
時等において土砂が浄化処理体77の近傍に流入してき
ても、第二ポンプ107を作動させることで該土砂を排
除することができる。
【0053】次に、本発明の水質浄化装置の第3の実施
の形態を図4、図7および図8を参照して以下に、第2
の実施の形態との相違部分を中心に以下に説明する。第
3の実施の形態は第2の実施の形態に対し駆動装置55
の構成が異なっている。すなわち、第3の実施の形態で
は、駆動装置55の筐体100内において、洗浄装置1
08の連結管86がコンプレッサ109の吐出側に直接
連結されるとともに、連結管82および連結管99が電
磁式の三方の切換弁110を介して別のコンプレッサ1
11の吐出側に連結されている。これにより、コンプレ
ッサ109、連結管86および洗浄ノズル84が洗浄装
置108を構成し、また、コンプレッサ111、切換弁
110、連結管82、空気噴出管81、集水管体66お
よび集水体70が第一ポンプ106を構成し、さらに、
コンプレッサ111、切換弁110、連結管99、空気
噴出管98、集水管体90および集水体92が第二ポン
プ107を構成している。
【0054】次に、上記構成の第3の実施の形態の作動
を図8に示すフローチャート等を参照して以下に説明す
る。図示せぬ外部電源からコントローラ105に電力が
供給されると、コントローラ105は、第一ポンプ10
6を作動させるべく、切換弁110を、コンプレッサ1
11の吐出側を第二ポンプ107側の連結管99に連通
させることなく第一ポンプ106側の連結管82に連通
させる状態とするとともに(ステップSB1)、コンプ
レッサ111を駆動状態とする(ステップSB2)。こ
れにより、コンプレッサ111から連結管82を介して
空気噴出管81に向け圧縮空気が供給され、集水体70
から処理部76の中心近傍の水を集水管体66で吸い込
み開口部66bから浄化処理体77から離れた位置に排
出させて、水域10を浄化処理させる。
【0055】そして、コントローラ105は、ステップ
SB2におけるコンプレッサ111の駆動の開始後、カ
ウンタt1をリセットし、カウントを開始する(ステッ
プSB3)。このカウンタt1のカウントをあらかじめ
設定された時間T1(例えば1週間)と比較し(ステッ
プSB4)、T1<t1となると、コントローラ105
は、浄化処理で生成されて坑52の底52bに溜まった
汚泥を除去する汚泥除去処理の時期になったと判定し
て、第二ポンプ107を作動させるべく、切換弁110
を、コンプレッサ111の吐出側を連結管82に連通さ
せることなく連結管99に連通させる状態とする(ステ
ップSB5)。これにより、コンプレッサ111から連
結管99を介して空気噴出管98に向け圧縮空気が供給
され、集水体92から坑52の底52bの近傍であって
浄化処理体77の外側近傍の水を集水管体90で強制的
に吸い込み浄化処理体77から離れた位置に排出させ
る。これにより、浄化処理により生成され坑52の底5
2bに溜まっていた汚泥等が水とともに集水管体90を
通じて坑52外の浄化処理体77から離れた位置に排出
させられる。
【0056】そして、コントローラ105は、ステップ
SB5における切換弁110の切り換え後、カウンタt
3をリセットし、カウントを開始する(ステップSB
6)。このカウンタt3のカウントをあらかじめ設定さ
れた時間T3と比較し(ステップSB7)、T3<t3
なると、コントローラ105は第二ポンプ107による
汚泥除去処理を終了させる時期となったと判定し、切換
弁110を、コンプレッサ111の吐出側を連結管99
に連通させることなく連結管82に連通させる状態とし
て浄化処理を再開させ(ステップSB8)、ステップS
B3に戻る。
【0057】ステップSB9において、長期間浄化処理
を行い処理部76に目詰りが進んで目標とする浄化性能
が得られなくなる洗浄時期となったか否かを第2の実施
の形態と同様に判定し、洗浄時期になったと判定しない
場合は、ステップSB4に戻る。そして、ステップSB
9において、洗浄時期であると判定すると、コントロー
ラ105は、第二ポンプ107および洗浄装置108を
同時に作動させるべく、切換弁110を、コンプレッサ
111の吐出側を連結管82に連通させることなく連結
管99に連通させる状態とするとともに(ステップSB
10)、コンプレッサ109を駆動状態とする(ステッ
プSB11)。これにより、コンプレッサ109から連
結管86に空気が供給されることで洗浄ノズル84の空
気噴出孔85から空気が噴出され、浄化処理体77の処
理部76が洗浄されるとともに、コンプレッサ111か
ら連結管99を介して空気噴出管98に向け圧縮空気が
供給され、集水体92から坑52の底52bの近傍であ
って浄化処理体77の外側近傍の水を洗浄で排出される
汚泥等とともに集水管体90で強制的に吸い込み浄化処
理体77から離れた位置に排出させる。
【0058】そして、コントローラ105は、ステップ
SB11における切換弁110の切り換え後、カウンタ
2,t3をリセットし、カウントを開始する(ステップ
SB12)。そして、まず、カウンタt2のカウントを
あらかじめ設定された時間T2と比較し(ステップSB
13)、T2<t2となると、コントローラ105は洗浄
装置108による洗浄処理を終了させる時期となったと
判定し、コンプレッサ109を停止させる(ステップS
B14)。次にカウンタt3のカウントをあらかじめ設
定された時間T3(T2<T3)と比較し(ステップSB
15)、T3<t3となると、コントローラ105は、洗
浄後も一定時間維持されていた第二ポンプ107による
汚泥除去処理を終了させる時期となったと判定し、切換
弁110を、コンプレッサ111の吐出側を連結管99
に連通させることなく連結管82に連通させる状態とし
て浄化処理を再開させ(ステップSB16)、ステップ
SB3に戻る。
【0059】以上のような構成の第3の実施の形態によ
れば、洗浄装置108による処理部76の洗浄中および
洗浄後に、第二ポンプ107で浄化処理体77すなわち
処理部76の周囲の水を吸引し、洗浄により剥離された
汚泥等を吸引除去する。したがって、洗浄により剥離さ
れた汚泥等が、次に浄化処理を再開させた場合に処理部
76に直ちに吸引されてしまうことを防止でき、その結
果、洗浄後に浄化処理能力が回復した状態を良好に持続
させることができる。
【0060】なお、第2,第3の実施の形態において
は、水域53に形成された坑52に浄化処理ユニット5
4を配置することにより、汚泥等の拡散を防止し汚泥等
の第二ポンプ107による吸引除去を確実なものとした
が、このような坑52がない場合には、図9に示すよう
に、浄化処理ユニット54の支持フレーム62が載置固
定される底板113を設け、該底板113の外周囲に浄
化処理ユニット54の水平方向における外側を一定間隔
を開けて囲むように堰114を立設固定させてもよい。
このような堰114を用いた場合には、降雨時に水域5
3に流入した土砂が浄化処理ユニット54の近傍に推積
してしまうことを防止できるため、このような土砂によ
り浄化性能が停止してしまうことを防止できる。
【0061】さらには、浄化対象としての水域53に直
接設置するのではなく、図10に示すように、水域53
の近傍の陸地に水槽116を設置し、該水槽116内に
その底板117に支持フレーム62を固定させた状態で
浄化処理ユニット54を設置して、水域53から図示せ
ぬ水中ポンプ等で被処理水を供給管118を介して水槽
116内に供給させる一方、水槽116の上部に設けら
れた流出管119を介してオーバーフローする分を水域
53に戻すようにしてもよい。なお、第二ポンプ107
の吐出側は、別途設けた図示せぬ汚泥回収装置または沈
砂池等に接続し、吸引した汚泥等を水域には戻さないよ
うにしてもよい。ここで、図10では集水管66が第四
管部80を有さないものとされている。
【0062】このように構成すれば、水域53の水を抜
くことができない等の理由から、直接水域53に浄化処
理ユニット54を設置できない場合においても、水域5
3を浄化処理することができる。また、浄化処理ユニッ
ト54を水域53に設置するための土木工事等が不要で
あり設置が容易であるため、工費を低減することができ
る。なお、半地下または地下に水槽116を設置すれば
景観を損うこともない。
【0063】次に、本発明の水質浄化装置の第4の実施
の形態を図11および図12を参照して以下に説明す
る。第4の実施の形態の水質浄化装置121は、池ある
いは湖沼等の閉鎖系の水域122に浮遊されて用いられ
るもので、水域122に浮せるためのフロート123
と、該フロート123の下側に着脱自在に支持されて水
面122a下に配置されるカートリッジ化された浄化処
理体124とを有している。
【0064】浄化処理体124は、略円筒状をなしてお
り、フロート123で水面122a下に吊られた状態に
おいて軸線が鉛直方向に沿わされるようになっている。
なお、以下の説明においては、このようにフロート12
3で水域122に浮かされた状態について説明する。浄
化処理体124は、円筒状に形成されるとともに多数の
流入孔128が全面に形成された外円筒部129と、該
外円筒部129の内側に同軸状に配置されるとともに多
数の集水孔(集水部)131が全面に形成された内円筒
部132と、外円筒部129および内円筒部132の上
端面に外円筒部129と内円筒部132との間の隙間の
上方向の開口を閉塞するよう固定された有孔円板状の閉
塞部材135と、外円筒部129および内円筒部132
の下端面にこれらのすべての下方向の開口を閉塞するよ
う固定された円板状の閉塞部材137とを有している。
なお、閉塞部材135の外円筒部129と内円筒部13
2との間部分にも多数の流入孔136が形成されてお
り、閉塞部材137の外円筒部129と内円筒部132
との間部分にも多数の流入孔138が形成されている。
【0065】そして、閉塞部材135,137で閉塞さ
れる外円筒部129と内円筒部132との間の隙間に
は、流入孔128,136,138および集水孔131
より径大の浄化材としての木炭が充填されしかも有機物
を分解する好気性の微生物が担持されて処理部140が
形成されている。上側の閉塞部材135の孔には、閉塞
部材135,137および内円筒部132で画成される
内部隙間部141内に延在する円筒状の揚水管143
が、内円筒部132と同軸をなしかつその外周面が内円
筒部132の内周面と所定の間隔をあけた状態で嵌合固
定されており、これにより、内部隙間部141は処理部
140または揚水管143を介する以外での外部への連
通が不可とされている。
【0066】揚水管143は、内部隙間部141内にお
ける閉塞部材137の若干上側位置に下端開口部144
を開口させており、上端開口部(排水部)145をフロ
ート123の側方の水面122a位置に開口させてい
る。揚水管143には、円筒状の空気噴出管147が隙
間をもって挿通されており、該空気噴出管147は、下
端の噴出部148が揚水管143内において下端開口部
144より若干上側の中間所定位置に位置され、上部側
が揚水管143より上方に延出された状態で支持されて
いる。
【0067】そして、この実施の形態において、浄化処
理体124には、複数の円筒状の空気噴出管150が設
けられている。これら空気噴出管150は、第一管部1
51と第二管部152とからなる略L字状をなすもの
で、その第一管部151が、閉塞部材137の上側位置
にその上面に沿って、内円筒部132の若干内側位置か
ら半径方向に沿って、外円筒部129を貫通しさらに外
に所定長さ突出するように延在配置されている。第一管
部151には、その内部を外部に連通させる複数の図示
せぬ空気噴出孔が、内円筒部132より外側に全長にわ
たって形成されている。第二管部152は、第1管部1
51の内端位置に連結されるとともに内円筒部132の
内側に沿って立ち上げられており、全ての空気噴出管1
50の第二管部152は、閉塞部材135を通ってその
上側で一本の連結管155に連結されている。そして、
すべての空気噴出管150の第一管部151の空気噴出
孔形成範囲より第二管部152側には、開閉弁156が
設けられている。
【0068】フロート123には駆動装置157が設け
られている。この駆動装置157内には、コンプレッサ
158が設けられており、該コンプレッサ158の空気
吐出側には連結管155が接続されている。ここで、駆
動装置157には、コンプレッサ158および開閉弁1
56を制御するコントローラ159が設けられている。
コントローラ159は、浄化処理を行う際には、開閉弁
156をすべて閉塞させるとともにコンプレッサ158
を駆動させる。この状態では、コンプレッサ158から
供給された空気が空気噴出管147の噴出部148から
噴出され、気泡となって、揚水管143内で下から上へ
移動し、よって、揚水管143内に上方への水流が生じ
て、揚水管143の下端開口部144から内部隙間部1
41内の水が汲み上げられ上部開口部145から外部に
排出される。
【0069】これにより、強制的に浄化処理体124の
側部外側の水すなわち特にアオコ等の藻類を多く含む水
面122a近傍の水が、流入孔128,136,138
から処理部140に至り該処理部140を内方に通過し
て内円筒部132の集水孔131から内部隙間部141
に至る。そして、上記処理部140の通過時に、処理部
140を構成する濾過材に担持された好気性微生物によ
り、アオコ等の藻類や有機質浮遊物質、溶解性有機物質
等が分解されて水が浄化される。このようにして、処理
部140で浄化された水が揚水管143から外部に再び
排出され、このような水の環流で浄化対象122が浄化
される。ここで、コンプレッサ158、連結管155、
空気噴出管147および揚水管143が処理部140の
内側から水を吸引するポンプ161を構成している。
【0070】また、コントローラ159は、上記した実
施の形態と同様の判断で洗浄処理を行うべきタイミング
となったと判断すると、コンプレッサ158を駆動状態
としたまま開閉弁156をすべて開放させる。すると、
コンプレッサ158から供給された空気が連結管155
から空気噴出管147および全空気噴出管150に分配
されて空気噴出管147の噴出部148および各空気噴
出管150の空気噴出孔から噴出されることになり、各
空気噴出管150の空気噴出孔から噴出された空気は、
気泡となって、処理部140を主として上方に移動す
る。この気泡の移動による衝撃等で、処理部140を構
成する木炭に振動が生じて処理部140に詰っていた汚
泥等が剥離等され、気泡の移動で生じる水流等で、処理
部140の外側および内部隙間部141内に排出され
る。このとき、空気噴出管147の噴出部148から噴
出される空気によりポンプ161は吸引力は低下するも
のの吸引状態が維持されているため、内部隙間部141
に噴出された汚泥等は該ポンプ161で吸引されて浄化
処理体124の外に排出されることになる。このように
して処理部140内に詰っていた汚泥等が除去され、処
理部140が洗浄される。コンプレッサ158、連結管
155および空気噴出管150が処理部140を洗浄す
る洗浄装置162を構成している。
【0071】ここで、空気噴出管150は、処理部14
0の外側まで延出され空気噴出孔が処理部140の外側
まで配置されているため、上記のように処理部140を
洗浄する際に空気噴出管150の空気噴出孔から空気を
噴出させると、処理部140の外側にも空気が噴出し、
該処理部140の外側に水流を発生させて、洗浄により
剥離された汚泥等を処理部140の外側の水流で強制的
に拡散させることになる。したがって、洗浄により剥離
された汚泥等が、次に浄化処理を再開させた場合に処理
部140に直ちに吸引されてしまうことを防止でき、そ
の結果、洗浄後に浄化処理能力が回復した状態を良好に
持続させることができる。
【0072】なお、第4の実施の形態を、フロート12
3で浮かせるのではなく水底に設置することも可能であ
る。ここで、図12は、水域122の水深が浅いために
縦方向に坑164を設けその底164bに支持フレーム
165を介して浄化処理体124を固定した場合であ
る。この場合、坑164の壁面164cの近くまで空気
噴出管150を延在させることで、処理部140の洗浄
時に浄化処理体124を除く坑164の水平方向におけ
る略全面から上方に水流を発生させることができ、洗浄
時に排出される汚泥が坑164に沈降して推積してしま
うことを防止できる。なお、この場合、駆動装置157
は、図示は略すが陸側に配置されることになる。
【0073】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の請求項1
記載の水質浄化装置によれば、洗浄装置で処理部を洗浄
する際に、ポンプで処理部内に配置された集水部から被
処理水を吸引し処理部外に配置された排水部から排出さ
せることにより、処理部内から強制的に汚泥等を処理部
外の水平方向に離間した位置に排出させることができ
る。したがって、洗浄により剥離された汚泥等が、次に
浄化処理を再開させた場合に処理部に直ちに吸引されて
しまうことを防止でき、その結果、洗浄後に浄化処理能
力が回復した状態を良好に持続させることができる。
【0074】本発明の請求項2記載の水質浄化装置によ
れば、洗浄装置で処理部を洗浄する際または洗浄した後
に、第二ポンプで処理部の周囲の水を吸引することで、
洗浄により剥離された汚泥等を吸引除去できる。したが
って、洗浄により剥離された汚泥等が、次に浄化処理を
再開させた場合に処理部に直ちに吸引されてしまうこと
を防止でき、その結果、洗浄後に浄化処理能力が回復し
た状態を良好に持続させることができる。
【0075】本発明の請求項3記載の水質浄化装置によ
れば、洗浄装置で処理部を洗浄する際に、空気噴出管の
空気噴出孔から空気を噴出させると、空気噴出管が処理
部の外側まで延出され空気噴出孔が処理部の外側まで配
置されているため、処理部の外側に空気が噴出し、水流
を発生させて、洗浄により剥離された汚泥等を処理部外
側の水流で強制的に拡散させることになる。したがっ
て、洗浄により剥離された汚泥等が、次に浄化処理を再
開させた場合に処理部に直ちに吸引されてしまうことを
防止でき、その結果、洗浄後に浄化処理能力が回復した
状態を良好に持続させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の水質浄化装置の第1の実施の形態を
示す側断面図である。
【図2】 本発明の水質浄化装置の第1の実施の形態を
示す平面図である。
【図3】 本発明の水質浄化装置の第1の実施の形態の
駆動装置の構成を示すブロック図である。
【図4】 本発明の水質浄化装置の第2の実施の形態を
示す側断面図である。
【図5】 本発明の水質浄化装置の第2の実施の形態の
駆動装置の構成を示すブロック図である。
【図6】 本発明の水質浄化装置の第2の実施の形態の
コントローラによる制御内容を示すフローチャートであ
る。
【図7】 本発明の水質浄化装置の第3の実施の形態の
駆動装置の構成を示すブロック図である。
【図8】 本発明の水質浄化装置の第3の実施の形態の
コントローラによる制御内容を示すフローチャートであ
る。
【図9】 本発明の水質浄化装置の第2,第3の実施の
形態の一の変形例を示す側断面図である。
【図10】 本発明の水質浄化装置の第2,第3の実施
の形態の他の変形例を示す側断面図である。
【図11】 本発明の水質浄化装置の第4の実施の形態
を示す側断面図である。
【図12】 本発明の水質浄化装置の第4の実施の形態
の一の変形例を示す側断面図である。
【符号の説明】
11 水質浄化装置 16 集水孔(集水部) 19 開口部(排水部) 29 処理部 37 ポンプ 38 洗浄装置 51 水質浄化装置 66b 開口部(排水部) 71,73 集水孔(集水部) 76 処理部 106 第一ポンプ 107 第二ポンプ 108 洗浄装置 121 水質浄化装置 131 集水孔(集水部) 140 処理部 145 上部開口部(排水部) 150 空気噴出管 161 ポンプ 162 洗浄装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉井 昭洋 神奈川県川崎市川崎区富士見1丁目6番3 号 トキコ株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通過する被処理水を浄化処理する処理部
    と、該処理部内に配置された集水部から被処理水を吸引
    し処理部外に配置された排水部から排出することにより
    水流を生じさせて前記処理部に被処理水を通過させるポ
    ンプと、前記処理部を洗浄する洗浄装置とを有する水質
    浄化装置において、 前記ポンプの前記排水部を、前記処理部に対し水平方向
    に離間配置させてなることを特徴とする水質浄化装置。
  2. 【請求項2】 通過する被処理水を浄化処理する処理部
    と、該処理部内に配置された集水部から被処理水を吸引
    し処理部外に配置された排水部から排出することにより
    水流を生じさせて前記処理部に被処理水を通過させる第
    一ポンプと、前記処理部を洗浄する洗浄装置とを有する
    水質浄化装置において、 前記処理部の外に配置され、該処理部の周囲の水を吸引
    する第二ポンプを具備してなることを特徴とする水質浄
    化装置。
  3. 【請求項3】 通過する被処理水を浄化処理する処理部
    と、該処理部内に配置された集水部から被処理水を吸引
    し処理部外に配置された排水部から排出することにより
    水流を生じさせて前記処理部に被処理水を通過させるポ
    ンプと、前記処理部内に空気を噴出させる空気噴出孔が
    多数形成された空気噴出管を有し前記空気噴出孔からの
    空気の噴出で該処理部を洗浄する洗浄装置とを具備する
    水質浄化装置において、 前記洗浄装置の前記空気噴出管を前記処理部の外側まで
    延出させ前記空気噴出孔を前記処理部の外側まで配置し
    てなることを特徴とする水質浄化装置。
JP9157166A 1997-06-13 1997-06-13 水質浄化装置 Withdrawn JPH11678A (ja)

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