JPH1167604A - 電解コンデンサの駆動用電解液 - Google Patents
電解コンデンサの駆動用電解液Info
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- JPH1167604A JPH1167604A JP22560897A JP22560897A JPH1167604A JP H1167604 A JPH1167604 A JP H1167604A JP 22560897 A JP22560897 A JP 22560897A JP 22560897 A JP22560897 A JP 22560897A JP H1167604 A JPH1167604 A JP H1167604A
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Abstract
ン化合物骨格とからなるボロジサリチル酸アミン塩を含
有してなる電解コンデンサの駆動用電解液。 【効果】 低比抵抗性と熱安定性と低臭気性とを兼ね備
えた高信頼性の低圧用アルミ電解コンデンサの駆動用電
解液を得ることができる。
Description
駆動用電解液に関し、特に、低比抵抗性と熱安定性と低
臭気性とを共に向上し得るアルミ電解コンデンサの駆動
用電解液を提供するものである。
動用電解液としては、一般に、γ−ブチロラクトンを主
溶媒に、マレイン酸水素トリエチルアミン塩またはフタ
ル酸水素トリエチルアミン塩を溶質として用いていた。
然しながら、マレイン酸水素トリエチルアミン塩を溶質
とした電解液では、熱安定性が悪く、また、フタル酸水
素トリエチルアミン塩を溶質とした電解液では、一般
に、電導性が悪く、満足し得る電解液とはなし得なかっ
た。また、電導性の良好なフタル酸水素トリエチルアミ
ン塩を溶質とした電解液もあるが、その臭気から作業性
が著しく悪いという難点があった。さらに、四級アンモ
ニウム塩系電解液では、電導度、熱安定性に優れていて
も、コンデンサとして使用した際にその封口部から電解
液が漏洩することがある。
技術の有する欠点を解消できる技術を提供することを目
的としたものである。本発明の前記ならびにそのほかの
目的と新規な特徴は、本明細書の全体の記述からもあき
らかになるであろう。
て、次の化1で表されるボロジサリチル酸骨格と次の化
2の式(1)、(2)または(3)で示される一般式を
有するアミン化合物骨格とからなるボロジサリチル酸ア
ミン塩を含有してなることを特徴とする電解コンデンサ
の駆動用電解液に係るものである。
R 1、R2、R3、R4およびR5は、同一または相異な
る、水素原子、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数1〜
7のアルキルアミノ基または環状基を示す。
1〜5のアルキル基の例としては、メチル基、エチル基
が挙げられる。また、炭素数1〜7のアルキルアミノ基
の例としては、トリメチルアミノ基、トリエチルアミノ
基が挙げられる。さらに、環状基の例としては、フェニ
ル基が挙げられる。
れる一般式を有するアミン化合物の例としては、トリメ
チルアミン、トリエチルアミン、ジメチルエチルアミン
が挙げられる。また、同式(2)で示される一般式を有
するアミン化合物の例としては、ジメチルイミダゾ−ル
が挙げられる。さらに、同式(3)で示される一般式を
有するアミン化合物の例としては、ジメチルピリミジン
が挙げられる。
ジサリチル酸骨格と化2で示される一般式を有するアミ
ン化合物骨格とからなるボロジサリチル酸アミン塩とし
ては、例えば、次の化3で示されるようなボロジサリチ
ル酸骨格よりなるアニオン成分とアミン化合物骨格より
なるカチオン成分とからなる塩が挙げられる。
酸アミン塩におけるカチオン(成分)とアニオン(成
分)との比は、特に制限がないが、前記目的からは、前
者対後者=1対3から2対1の間に調整されたものが望
ましい。また、その電解液中での塩濃度も、特に制限は
ないが、前記目的から全体組成中の1〜40重量%であ
ることが望ましい。
−ブチロラクトンを用いることが前記目的からまた当該
塩の溶解性等の観点から好ましい。γ−ブチロラクトン
を主溶媒として、他に、例えばエチレングリコ−ル、ジ
エチレングリコ−ル、グリセリンなどの多価アルコ−
ル、エチレングリコ−ルモノメチルエ−テル、エチレン
グリコ−ルモノエチルエ−テルなどのエ−テル化合物、
N−メチルホルムアミド、NN−ジメチルホルムアミド
などのアミド類、アセトニトリル、ブチロニトリルなど
のニトリル類、又は、バレロラクトンなどの環状エステ
ル、水などの1種又は2種以上を併用することができ
る。
の添加剤を含ませてもよい。添加剤として、含ホウ素化
合物、含リン化合物、ニトロ化合物、金属酸化物等の単
独または混合使用により、本発明による電解液を使用し
たコンデンサの更なる特性向上を図ることができる。
明する。
における電解液の組成と比抵抗、電解液の臭気を具体的
に例示し,従来の組成例と比較したものを表1に併せて
示した。尚、臭気に関しては、被験者5名に対するブラ
インド試験を行ない、その平均をとり、次の5段階で評
価した結果を示す。 酷い・・・XXX あり・・・XX 多少あり・・・X 殆ど無し・・・○ 無し・・・◎ 更に、表1の組成に基づく電解液を、密封容器に入れ、
105℃で熱安定性試験を行い、実施した結果を表2に
示した。
に比べ良好な比抵抗値を示していることが判る。また、
臭気の点においても、従来の電解液に比べ良好であるこ
とが判る。表2から従来の電解液は、105℃で100
0時間後に於いて、電解液の比抵抗値が増大したが、本
発明の電解液に於いては、比抵抗値の変化が少なく良好
な特性を示していることが判る。上記から、本発明の電
解液においては、信頼性の高い電解液特性を得ることが
できることが判る。
例にもとずき具体的に説明したが、本発明は上記実施例
に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲
で種々変更可能であることはいうまでもない。
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記のとおりである。すなわち、本発明によれば、低比抵
抗で、熱安定性が良好で、且つ、臭気のない電解液を提
供することができ、また、信頼性の高いアルミ電解コン
デンサ用電解液を得ることができた。
Claims (2)
- 【請求項1】 電解質として、次の化1で表されるボロ
ジサリチル酸骨格と次の化2の式(1)、(2)または
(3)で示される一般式を有するアミン化合物骨格とか
らなるボロジサリチル酸アミン塩を含有してなることを
特徴とする電解コンデンサの駆動用電解液。 【化1】 【化2】 但し、上記化2における式中のR 1、R2、R3、R4およ
びR5は、同一または相異なる、水素原子、炭素数1〜
5のアルキル基、炭素数1〜7のアルキルアミノ基また
は環状基を示す。 - 【請求項2】 電解液が、γ−ブチロラクトンを溶媒と
してなることを特徴とする、請求項1に記載の電解コン
デンサの駆動用電解液。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22560897A JPH1167604A (ja) | 1997-08-08 | 1997-08-08 | 電解コンデンサの駆動用電解液 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22560897A JPH1167604A (ja) | 1997-08-08 | 1997-08-08 | 電解コンデンサの駆動用電解液 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1167604A true JPH1167604A (ja) | 1999-03-09 |
Family
ID=16831997
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22560897A Pending JPH1167604A (ja) | 1997-08-08 | 1997-08-08 | 電解コンデンサの駆動用電解液 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1167604A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
1997
- 1997-08-08 JP JP22560897A patent/JPH1167604A/ja active Pending
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