JPH1167306A - バッテリーターミナル - Google Patents

バッテリーターミナル

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JPH1167306A
JPH1167306A JP9225320A JP22532097A JPH1167306A JP H1167306 A JPH1167306 A JP H1167306A JP 9225320 A JP9225320 A JP 9225320A JP 22532097 A JP22532097 A JP 22532097A JP H1167306 A JPH1167306 A JP H1167306A
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JP9225320A
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Inventor
Kazunori Yamashita
和紀 山下
Mitsuhiro Fujitani
光弘 藤谷
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

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  • Connection Of Batteries Or Terminals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数種のバッテリーポストに対応できるバッ
テリーターミナルを提供する。 【解決手段】 バッテリーターミナル10は、一対の対
向片11,11の基端側に相互に離れる側に湾曲させた
湾曲部12,12よりなる電極収容部13を備え、その
電極収容部13内にバッテリーポストPが収容可能とな
っている。そして、この電極収容部13は、内部に収容
した仕切部材20の押当片22,22によって仕切られ
ており、仕切部材20をスライド移動することによって
収容空間13Aの広さを広くも狭くもでき、大小のバッ
テリーポストP1,P2に対応できる。これにより、バ
ッテリーポストの種類に応じてバッテリーターミナルを
使い分けする煩わしさがなくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等に搭載さ
れるバッテリーのバッテリーポストに電線を接続するの
に用いるバッテリーターミナルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のバッテリーターミナルと
しては、特開平8−315889号公報に掲載されたも
のが知られており、これは図18に示すように、金属帯
材を環形に回曲して電極保持部1が形成されるととも
に、その両端から一対の脚片2,2が対向状に延出して
形成され、この脚片2,2にはボルト孔3が貫通形成さ
れている。そして、電極保持部1をバッテリーBに突設
されたバッテリーポストPに嵌合したのち、ボルト孔3
に通されたボルト4にナット5を螺合して締め付けると
両脚片2,2が互いに引き寄せられて電極保持部1が縮
径変形される。これにより、電極保持部1がバッテリー
ポストPの外周面に押し付けられて電極保持部1とバッ
テリーポストPとの接続が図られる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、バッテリー
ポストPには径寸法が異なる複数のものがあり、上記し
た従来のものでは電極保持部1の縮径変形に弾性限界が
あるから、1種類のバッテリーターミナルで複数種のバ
ッテリーポストに対応できず、バッテリーポストの種類
に応じた複数種のバッテリーターミナルを使い分けなけ
ればならないという煩わしさがあった。
【0004】本発明は上記のような事情に基づいて完成
され、複数種のバッテリーポストに対応できるバッテリ
ーターミナルの提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの手段として、請求項1の発明は、金属帯材を折り返
して対向させた一対の対向片のうち折返部側を相互に離
れる側に湾曲させて電極収容部を形成すると共に、両対
向片の先端同士の間にボルトを装着して備え、電極収容
部の内部にバッテリーポストを収容してボルト締め操作
すると、両対向片が相互に接近してバッテリーポストに
締め付け固定されるバッテリーターミナルにおいて、電
極収容部に収容され、両対向片の対向方向と直行する方
向でバッテリーポストの周面に当接してバッテリーポス
トの収容位置を規制する仕切部材を設け、この仕切部材
が、径寸法が異なる複数種のバッテリーポストに対応さ
せた複数の位置で対向片に選択的に係止されるようにし
たところに特徴を有する。
【0006】請求項2の発明は、請求項1記載のバッテ
リーターミナルにおいて、仕切部材をバッテリーポスト
に接離する方向にスライド可能に設けると共に、ボルト
締め操作で相互に接近させた両対向片のうち少なくとも
一方が、バッテリーポストの種類に応じた所定位置で仕
切部材に係止して仕切部材を固定するようにしたところ
に特徴を有する。
【0007】請求項3の発明は、請求項1記載のバッテ
リーターミナルにおいて、仕切部材に設けた延設部を対
向片に回転可能に取り付けることにより、仕切部材が電
極収容部に収容された回転位置と、電極収容部から退避
された回転位置とに切り替えられるようにすると共に、
ボルト締め操作で相互に接近させた両対向片のうち少な
くとも一方が、バッテリーポストの種類に応じた所定の
回転位置で延設部に係止して仕切部材を固定するように
したところに特徴を有する。
【0008】請求項4の発明は、請求項1ないし請求項
3のいずれかに記載のバッテリーターミナルにおいて、
対向片または仕切部材におけるバッテリーポストとの対
向部に、バッテリーポストの種類に応じた曲率をなす複
数の曲面を形成したところに特徴を有する。
【0009】請求項5の発明は、請求項1ないし請求項
4のいずれかに記載のバッテリーターミナルにおいて、
仕切部材に、相互に離れる方向に開脚され、バッテリー
ポストの外周面を2点支持する一対の押当片を備え、こ
の両押当片が両対向片の接近によって相互に近づく方向
に押され、バッテリーポストを押し出すようにしたとこ
ろに特徴を有する。
【0010】
【発明の作用及び効果】請求項1の構成によれば、仕切
部材の係止位置を切り替えることで、電極収容部のうち
両対向片の対向方向と直行する方向の広さを選択的に切
り替えることができる。そして、この広さを予めバッテ
リーポストの種類に適した広さに選択してから、ボルト
締め操作で両対向片をバッテリーポストに締め付ければ
よい。このように、本発明のバッテリーターミナルで
は、対向片を大きく変形させなくても仕切部材によって
電極収容部の収容広さを変更できるから、径寸法の異な
る複数種のバッテリーポストに対応でき、バッテリーポ
ストの種類に応じてバッテリーターミナルを使い分けす
る煩わしさがなくなる。
【0011】請求項2の構成によれば、仕切部材が対向
片にスライド可能に支持されているから、仕切部材の移
動が安定し、しかも、本来的に必要なボルト締め操作の
際に対向片が仕切部材に係止して自動的に係止部材が固
定されるから作業性もよい。
【0012】請求項3の構成によれば、仕切部材を回転
させるだけで、仕切部材を電極収容部に収容した状態と
電極収容部から退避させた状態とに切り替えて電極収容
部の広さを変更できるから、操作性がよい。また、請求
項2の場合と同様に、ボルト締め操作で仕切部材が自動
的に固定されるから係止作業も容易である。
【0013】請求項4の構成によれば、バッテリーポス
トの各種類に対応した曲率の曲面が備えられているか
ら、バッテリーターミナルとバッテリーターミナルとは
必ず面接触でき、電気接続が確実に行われる。
【0014】請求項5の構成によれば、両対向片が締め
付けられると、押当片がその対向部側へとバッテリーポ
ストを押し出すから、その押当片とその対向部との間で
バッテリーポストを強く挟むことができ、確実にバッテ
リーポストに固定できる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明のバッテリーターミ
ナルを具体化した実施形態について図を参照しつつ説明
する。 <第1実施形態>本実施形態は、図1から図7に示され
ている。自動車等に搭載されたバッテリーBのバッテリ
ーポストPは、一般に図1に示すように、鉛を素材とし
て上端側に向けて次第に径の小さくなったテーパ状の円
柱形に形成され、その径寸法の違いにより数種類のもの
がある。そして、その数種類のもののうち小さいタイプ
のバッテリーポストP1が図1から図3に示され、大き
いタイプのバッテリーポストP2が図6及び図7に示さ
れている。
【0016】本実施形態のバッテリーターミナル10
は、図2に示すように、導電性の金属帯材をその中央で
折り返して形成した一対の対向片11,11を備えてお
り、その対向片11,11の基端側には、対向片11,
11の基端部を相互に離れる側に湾曲させた一対の湾曲
部12,12よりなる電極収容部13が備えられ、そこ
にバッテリーポストPが収容される。また、両対向片1
1,11の先端部は、相互に並行して延びた締付部1
4,14となっており、この両締付部14,14にはボ
ルト15が貫通されている。そして、このボルト15に
ナット16を螺合させて締め付けることにより、両対向
片11,11が互いに接近して電極収容部13内のバッ
テリーポストPを締め付け固定する。
【0017】湾曲部12は、図2の左右方向に長くなっ
ており、この湾曲部12のうち同図の左側は金属帯材の
折曲部17となっている。そして、この折曲部17の内
側には、曲率の異なる小曲面17Aと大曲面17Bとが
備えられている。より詳細には、折曲部17の中央が、
小さいバッテリーポストP1の外形形状に対応して上端
側に向けて次第に径の小さくなった小曲面17Aをなし
(図3参照)、その小曲面17Aの両側が、大きいバッ
テリーポストP2の外形形状に対応して上端側に向けて
次第に径の小さくなった大曲面17Bとなっている。こ
れにより、大小のバッテリーポストP1,P2がともに
金属帯材に面接触できる。また、折曲部17の下部に
は、図1に示すように、電線接続部18が延設されてお
り、その先端に設けられた圧着バレル18Aに電線19
の端末が圧着接続されている。
【0018】両対向片11,11の間には、図2に示す
ように、仕切部材20が配置されている。この仕切部材
20は、対向片11と同じ幅寸法(図1参照)の一対の
金属板を重ね合わせて形成した平板部21と、その両金
属板の一端部を斜めに開脚させて二股状(図2参照)に
形成した一対の押当片22,22とを備えている。そし
て、この押当片22,22が電極収容部13内に収容さ
れて前記折曲部17との間にバッテリーポストPを収容
するための収容空間13Aを形成する。そして、押当片
22は、両対向片11,11の対向方向と直行する方向
でバッテリーポストPの周面に当接してバッテリーポス
トPの収容位置を規制する。
【0019】また、仕切部材20の平板部21は両対向
片11,11の締付部14,14の間に配置されると共
に、図1に示すように、締付部14の上下の縁部に直角
曲げして形成した上下壁24,24によって同図の左右
方向にスライド移動可能に支持されている。これによ
り、電極収容部13における押当片22の仕切位置が変
位し、仕切部材20が図2の左側に位置した場合は、収
容空間13Aが狭くなって小さなバッテリーポストP1
に適した広さとなり、右側に位置した場合には、収容空
間13Aが広くなって大きなバッテリーポストP2に適
した広さとなる。
【0020】さて、仕切部材20と対向片11との間に
は、以下の位置決め機構が設けられ、仕切部材20を大
小のバッテリーポストP1,P2に対応させて2箇所に
位置決め固定できるようになっている。この位置決め機
構には、図2における対向片11の右端部から内側へと
直角曲げした係止片25,25が備えられ、この係止片
25,25がボルト15の締め付け操作によって平板部
21側に迫り出すようになっている。そして、本バッテ
リーターミナル10を小さいバッテリーポストP1に取
り付けるためには、仕切部材20を図2の左側に位置さ
せ、係止片25を平板部21の右端面に係止させればよ
く(図1参照)、また、大きいバッテリーポストP2に
取り付けるには、仕切部材20を図2の右側に位置さ
せ、係止片25を平板部21に設けた係止孔21Bに係
止させればよい構造となっている(図6(d)参照)。
【0021】また、平板部21に形成した前記ボルト1
5を貫通させるための長孔21Cは(図1)参照、その
両端にボルト15が当接すると、丁度、仕切部材20が
大小のバッテリーポストP1,P2用に位置決めされる
ようになっている。さらに、仕切部材20を小さいバッ
テリーポストP1用の位置とすると、上下壁24に設け
た突起24A(図1参照)、平板部21に形成した窪み
21A(図4参照)に係止する。
【0022】前記押当片22,22は、図2に示すよう
に、バッテリーポストPを2点支持可能な角度で開脚し
ている。また、押当片22の先端部は丸く折り返されて
対向片11の両湾曲部12に隣接しており、ボルト締め
操作によって両湾曲部12,12同士が接近すると、そ
れに挟まれるようにして押当片22,22が閉脚する。
これにより、押当片22,22がバッテリーポストPを
支持する2つの支持点間の距離が狭まり、バッテリーポ
ストPが対向片11の折曲部17側に押し付けられる。
また、仕切部材20のうち押当片22の下方には、図3
に示すように、バッテリーポストPを押当片22と対向
片11の折曲部との間に案内するためのテーパ状の案内
壁21Dが形成されている。
【0023】次に、本実施形態の作用・効果を説明す
る。まず、本実施形態のバッテリーターミナル10を小
さい径寸法のバッテリーポストP1に取り付ける場合に
ついて説明する。そのためには、ボルト15を緩めて対
向片11,11同士を離し、図1に示すように、仕切部
材20を同図の左側に移動させる。すると、長孔21C
の同図の右側端部とボルト15との当接によって仕切部
材20の位置が決まり、押当片22と折曲部17との間
の収容空間13Aが小さなバッテリーポストP1に適し
た広さとなる。そして、折曲部17とバッテリーポスト
P1とのテーパ角度を合わせるようにして、収容空間1
3AにバッテリーポストP1を挿入する。このとき、多
少位置がずれてバッテリーポストP1が押当片22の下
側に当接しても、突起24Aと窪み21Aとの係止によ
り仕切部材20は軽い当接程度では動かず、バッテリー
ポストP1が押当片22の下側の案内壁21Dに案内さ
れて折曲部17と押当片22との間に挿入され、その折
曲部17の小曲面17Aに面接触する。この状態でトル
クレンチを用いてボルト15を締め付ける。すると、両
対向片11,11同士が接近し、図5(a)に示すよう
に、係止片25が仕切部材20の端面と向かい合い、仕
切部材20の図1右側への移動を規制する。そして、さ
らにボルト15を締めていくと、対向片11,11の湾
曲部12に押されて押当片22,22が閉脚方向にたわ
む。これにより、バッテリーポストP1が小曲面17A
に強く押しつけられ、もってバッテリーターミナル10
がバッテリーポストP1に確実に電気接続されて固定さ
れる。
【0024】次に、バッテリーターミナル10を大きい
バッテリーポストP2に取り付ける場合について説明す
る。この場合は、ボルト15を緩めて対向片11同士を
離し、仕切部材20の位置に関係なく、バッテリーポス
トP2をバッテリーターミナル10の収容空間13A内
に押し込めばよい。すると、図6(b)に示すように、
バッテリーポストPが案内壁21Dに斜めに当接し、そ
こで、さらに強く押し込むと、突起24Aと窪み21A
との係止がはずれて、仕切部材20が図6の右側に移動
し、収容空間13Aが広くなる。そして、バッテリーポ
ストP2が収容空間13Aの正規位置に収まって、図7
に示すように、バッテリーポストP2の外周面がバッテ
リーターミナル10の大曲面17Bに面接触する。この
とき、仕切部材20は、図6(d)に示すように、長孔
21Cの同図の左側端部とボルト15との当接によって
位置が決められ、係止片25が係止孔21Bの開口と対
面する。この状態でトルクレンチを用いてボルト15を
締め付ける。すると、図5(b)に示すように、両対向
片11,11が接近して係止片25,25が係止孔21
B内に挿入され、仕切部材20を位置決めする。さら
に、ボルト15を締めていくと、仕切部材20の押当片
22が対向片11,11の湾曲部12に押されて閉脚方
向にたわみ、バッテリーポストP2が大曲面17Bに強
く押しつけられ、もってバッテリーターミナル10がバ
ッテリーポストP2に確実に電気接続されて固定され
る。
【0025】このように、本実施形態のバッテリーター
ミナル10では、対向片11を大きく変形させなくても
仕切部材20の移動によって電極収容部13の収容可能
広さ(収容空間13Aの広さ)を変更できるから、径寸
法の異なる大小のバッテリーポストP1,P2に対応で
き、バッテリーポストの種類に応じてバッテリーターミ
ナルを使い分けする煩わしさがなくなる。しかも、仕切
部材20はスライド可能に支持されているから、移動が
安定し、その上、本来的に必要なボルト締め操作によっ
て係止片25が自動的に仕切部材20に係止して所定の
位置に固定できるから作業効率もよい。また、大小のバ
ッテリーポストP1,P2に対応した曲率の曲面17
A,17Bを備えて、バッテリーポストP1,P2に必
ず面接触できるから、電気接続が良好になされる。さら
に、両対向片11が締め付けられると押当片22がバッ
テリーポストPを対向側に押し付けて強く挟むことがで
き、確実にバッテリーポストに固定できる。
【0026】<第2実施形態>本実施形態は、図8から
図11に示されている。この実施形態のバッテリーター
ミナル30は、図8に示すように、仕切部材31がボル
ト15を中心に回動可能に取り付けられている点を特徴
とする。そして、図8及び図9に示すように、仕切部材
31の押当片32が電極収容部13内に収容された状態
で、押当片32と折曲部17との間の空間で小さいバッ
テリーポストP1を保持し、図11(a)〜(d)に示
すように、この状態から仕切部材31を180度回転さ
せて電極収容部13から押当片22を退避させ、この結
果、広くなった電極収容部13内で大きなバッテリーポ
ストP2を保持する。そして、各回転位置で仕切部材3
1を位置決めするために、以下の構成がとられている。
すなわち、仕切部材31の平板部33には、対向片11
側に突出した突起34が設けられると共に、対向片11
には、図11(c)に示すように、この突起34と係止
可能な係止孔35,36が、ボルト15の両側に形成さ
れており、この両者の係止により、図8に示した小さい
バッテリーポストP1用の姿勢と、図11(d)に示し
た大きいバッテリーポストP2用の姿勢とに切り替え可
能に位置決めできる。そして、小さいバッテリーポスト
P1用の姿勢では、仕切部材31の平板部33に設けた
長孔33Cの端部にボルト15が当接して、仕切部材3
1が同図の右側に押された力に対抗できるようになって
いる(図8参照)。また、仕切部材31の下面には受部
37が設けられており、大きいバッテリーポストP2を
押し込み操作する際に、この受部37にバッテリーポス
トP2の上端面が当接して自動的に仕切部材31が押し
上げられる。なお、上記した部位以外は、第1実施形態
と同様の構成であるから、重複した説明は省略する。こ
のように、本実施形態のような構成であっても、大小の
バッテリーポストP1,P2に対応でき、バッテリーポ
ストの種類に応じてバッテリーターミナルを使い分けす
る煩わしさがなくなる。しかも、仕切部材31を回転さ
せるだけで、仕切部材31を電極収容部13に収容した
状態と電極収容部13から退避させた状態とに切り替え
て電極収容部13の広さを変更できるから、操作性がよ
い。
【0027】<第3実施形態>本実施形態は、図12か
ら図18に示されている。
【0028】前記第1実施形態では、電極収容部13内
の空間のうち押当片22と折曲部17との間の空間13
AにバッテリーポストPが保持されたが、本実施形態で
はその反対側の押当片22と締付部14との間の空間1
3C(図13参照)でバッテリーポストが保持される。
また、本実施形態の仕切部材41は、スライド移動可能
に支持されているが、その支持機構部が第1実施形態と
は違う構成となっている。以下、第1実施形態と異なる
構成のみを説明し、重複した説明は省略する。
【0029】本実施形態の仕切部材41は、図13に示
すように、全体が電極収容部13に収まって両対向片1
1,11の湾曲部12,12間に差し渡されている。ま
た、図16(A)に示すように、仕切部材41のうち両
側部の上下には、一対の突片42,42が側方に向けて
突出されており、この突片42,42が図15に示すよ
うに湾曲部12の上面12Aとそれと平行となるように
湾曲部12の中間に形成したスリット12Bにスライド
可能に係合されている。さらに、図14に示すように、
湾曲部12には内側に突出する突部44が設けられてお
り、両対向片11を離反させない限り、仕切部材41が
この突部44を乗り越えてスライド移動できないように
なっている。そして、仕切部材41のうち対向片11の
締付部14側を向けた面は、小さいバッテリーポストP
1の外形形状に対応した小曲面43となっており、この
小曲面43との対向する湾曲部12,12の端部12
D,12D(図14参照)には、大きいバッテリーポス
トP2の外形形状に対応した大曲面45が備えられてい
る。
【0030】本実施形態のバッテリーターミナル30を
小さいバッテリーポストP1に固定する場合には、図1
4に示すように、仕切部材41を突部44より同図にお
ける左側に位置させて、電極収容部13のうちの同図の
左側の空間13Cを狭くして、そこに小さいバッテリー
ポストP1を収容する。また、大きいバッテリーポスト
P2に固定する場合には、図17に示すように、仕切部
材41を突部44より同図における右側に位置させて空
間13Cを広くし、そこにバッテリーポストP2を収容
する。そして、各場合においてボルト締め操作で対向片
11,11同士を接近させると、バッテリーポストPを
2点支持した両湾曲部12,12の端部12D,12D
間が狭まり、バッテリーポストP1,P2が押当片22
側に押し付けられて、本バッテリーターミナル30がバ
ッテリーポストP1,P2を強く保持できる。
【0031】このように、本実施形態のような構成であ
っても、大小のバッテリーポストP1,P2に対応で
き、バッテリーポストの種類に応じてバッテリーターミ
ナルを使い分けする煩わしさがなくなる。
【0032】なお、本発明は、上記した第1ないし第3
実施形態に限定されるものではなく、上記実施形態以外
にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態のバッテリーターミナル
を示す側断面図
【図2】その平面図
【図3】それが小さいバッテリーポストを保持した場合
の側断面図
【図4】仕切部材の仮止め機構を示す部分拡大断面図
【図5】仕切部材の位置決め機構を部分拡大平面図
【図6】大きいバッテリーポストに取り付けられた場合
の側断面図
【図7】その平面図
【図8】本発明の第2実施形態のバッテリーターミナル
を示す側断面図
【図9】仕切部材の仮止め機構を示す部分拡大断面図
【図10】小さいバッテリーポストを保持した状態の平
面図
【図11】大きいバッテリーポストに取り付けられた場
合の側断面図
【図12】本発明の第3実施形態のバッテリーターミナ
ルを示す側断面図
【図13】その平面図
【図14】その平断面図
【図15】その側面図
【図16】(a)仕切部材の背面図、(b)仕切部材の
側面図
【図17】大きなバッテリーポストを保持した状態の平
面図
【図18】従来のバッテリーターミナルを示す斜視図
【符号の説明】
10,30…バッテリーターミナル 11…対向片 13…電極収容部 17A,43…小曲面 17B,45…大曲面 20,31,41…仕切部材 21B…係止孔(係止部) 22,32…押当片 25…係止片(係止部) 33…平板部(延設部) 34…突起(係止部) 35,36…係止孔(係止部) 44…突部(係止部) B…バッテリー P…バッテリーポスト

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属帯材を折り返して対向させた一対の
    対向片のうち折返部側を相互に離れる側に湾曲させて電
    極収容部を形成すると共に、前記両対向片の先端同士の
    間にボルトを装着して備え、 前記電極収容部の内部にバッテリーポストを収容してボ
    ルト締め操作すると、前記両対向片が相互に接近して前
    記バッテリーポストに締め付け固定されるバッテリータ
    ーミナルにおいて、 前記電極収容部に収容され、前記両対向片の対向方向と
    直行する方向で前記バッテリーポストの周面に当接して
    前記バッテリーポストの収容位置を規制する仕切部材を
    設け、 この仕切部材が、径寸法が異なる複数種のバッテリーポ
    ストに対応させた複数の位置で前記対向片に選択的に係
    止されるようにしたことを特徴とするバッテリーターミ
    ナル。
  2. 【請求項2】 前記仕切部材を前記バッテリーポストに
    接離する方向にスライド可能に設けると共に、ボルト締
    め操作で相互に接近させた前記両対向片のうち少なくと
    も一方が、前記バッテリーポストの種類に応じた所定位
    置で前記仕切部材に係止して前記仕切部材を固定するよ
    うにしたことを特徴とする請求項1記載のバッテリータ
    ーミナル。
  3. 【請求項3】 前記仕切部材に設けた延設部を前記対向
    片に回転可能に取り付けることにより、前記仕切部材が
    前記電極収容部に収容された回転位置と、前記電極収容
    部から退避された回転位置とに切り替えられるようにす
    ると共に、 ボルト締め操作で相互に接近させた前記両対向片のうち
    少なくとも一方が、前記バッテリーポストの種類に応じ
    た所定の回転位置で前記延設部に係止して前記仕切部材
    を固定するようにしたことを特徴とする請求項1記載の
    バッテリーターミナル。
  4. 【請求項4】 前記対向片または前記仕切部材における
    前記バッテリーポストとの対向部に、前記バッテリーポ
    ストの種類に応じた曲率をなす複数の曲面を形成したこ
    とを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記
    載のバッテリーターミナル。
  5. 【請求項5】 前記仕切部材に、相互に離れる方向に開
    脚され、前記バッテリーポストの外周面を2点支持する
    一対の押当片を備え、この両押当片が前記両対向片の接
    近によって相互に近づく方向に押され、前記バッテリー
    ポストを押し出すようにしたことを特徴とする請求項1
    ないし請求項4のいずれかに記載のバッテリーターミナ
    ル。
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