JPH116677A - コンテナー並びにヒートシンク - Google Patents

コンテナー並びにヒートシンク

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JPH116677A
JPH116677A JP10029823A JP2982398A JPH116677A JP H116677 A JPH116677 A JP H116677A JP 10029823 A JP10029823 A JP 10029823A JP 2982398 A JP2982398 A JP 2982398A JP H116677 A JPH116677 A JP H116677A
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heat sink
lid
fan
tray
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JP10029823A
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Stephen L Coffee
スティーブン・エル・コーヒー
James Joseph John Costello
ジェイムズ・ジョーゼフ・ジョン・コステロ
Winthrop A Eastman
ウィンスロップ・エー・イーストマン
Laurence R Giles
ローレンス・アール・ギルス
Jonathan H Godshall
ジョナサン・エイチ・ゴッズホール
Eve Heim-Grubb
− グラッブ イブ・ハイム
Ninh G Pham
ニン・ジー・ファム
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Original Assignee
Igloo Products Corp
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    • H10—SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10N—ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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Abstract

(57)【要約】 【目的】汎用性に優れたクラー／ウオーマーとなるコン
テナーを提供することである。 【構成】コンテナー２０は、物品を収容する一端が開口
した箱状の本体２２と、互いにかつ本体に対して取外し
可能に係合するトレイ５６と蓋５４とを備え、前記本体
の開口を開閉可能なドア集合体５２とを具備する。トレ
イは、固定されたテーブルの上面として使用可能な展開
位置と、蓋と係合した収容位置との間で１８０°回動で
き、蓋は、トレイがテーブルの上面として展開されたと
きに開かれ得るようにトレイとは独立して開成可能であ
り、蓋がコンテナーから開かれている間にトレイと蓋と
の係合が維持されるように、コンテナーと係合されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、食物や飲み物のた
めのクーラ並びにウオーマーとして選択的に使用可能な
改良されたコンテナーに関する。さらに、本発明は、自
動車並びに／もしくはドームルーム内で使用するのに適
し、組立て並びに補修が簡単で、並びに／もしくは能率
的な機能を有するような特長を有するポータブルコンテ
ナーに関する。
【０００２】
【従来の技術】代表的なクーラは、取外し可能なカバー
が装着される上開口を規定するようにベースから起立し
た壁を備え、断熱されたコンテナーの形態である。かく
して、このようなクーラは、２つの側壁と２つの端壁と
を備えた矩形を代表的にしており、また、クーラを携帯
するために各端壁には回動可能なハンドルが装着されて
いる。このような既知のクーラは、底もしくは後壁に単
独てせ配置されるように意図され、また、一縁に沿って
枢支されていようがいまいが、蓋は、摩擦適合により、
並びに／もしくは、コンテナーに蓋を選択的に係合し保
持し、回動可能に装着されたロック携帯ハンドルとの係
合により、コンテナーに簡単にロックされる。
【０００３】上述した形式の代表的なクーラは、氷箱
（アイスボックス）として使用される。かくして、食物
並びに／もしくは飲み物の冷却を保つ場合には、これら
はコンテナー内に収容され、冷却を維持するようにコン
テナー内に氷が追加される。このような氷箱は幾つかの
欠点を持っている。例えば、氷が溶けるのに従って、水
がコンテナーの底部に溜まるので、定期的にこれを除去
しなければならない。ときどき、溶けた氷を排出可能な
ように出口ポートがコンテナーに設けられている。今で
も、大部分は、単にハーメチックシールされたコンテナ
ーが、もし水による被害を避けるのであれば、コンテナ
ー内に配置され得る。さらに、長い間コンテナーを冷却
するためには、氷は繰り返し追加される必要がある。
【０００４】さらに、氷は、食物や飲み物の冷却を維持
するために必要であるが、比較的少量の食物のみが所定
のサイズのクーラ内で実際に貯蔵され、また、クーラの
重量は氷の存在により著しく増加する。
【０００５】コンテナーが電源と組み合わされたとき
に、コンテナー内の食物や飲み物が自動的に冷却される
ように、クーラ形式のコンテナー内に冷却システムを組
み入れることが提案されている。このような自動冷却に
おいては、氷は必要とはせず、かくして、コンテナー
は、比較されるサイズの従来の氷箱よりも食物や飲み物
を多く貯蔵することができる。クーラ内に冷却システム
を組み入れることを可能にする熱電子技術は、ＮＡＳＡ
により非常に発展され、嵩さばるコンプレッサーとパス
プシステムの必要性をなくした。さらに、冷却とは異な
って、このような新たに開発されたシステムは、システ
ムへの電力の極性を反転させることにより食物を暖める
のために使用することもできる。このような変更可能な
冷却並びに加熱システムは、知られており、ここでは詳
しい説明は省略する。
【０００６】ポータブルコンテナー内の積極的な冷却も
しくは加熱が可能になったので、上に蓋もしくはドアの
付いた通常の氷箱としての使用目的と、学校のドームル
ーム、ホテルもしくはオフィス用の前ドアの付いた冷凍
／加熱オーブンのような使用目的との両方に使用可能な
食物用のポータブルコンテナーを提供することが望まれ
ている。この形式の構成は、本明細書では参考として記
載されている米国特許Ｎｏ．５，３１９，９３７に開示
されている。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】上記米国特許´９３７
に開示されているような携帯可能な（ポータブル）冷却
／加熱コンテナーは幾つかの効果を奏するが、これの改
良が可能ではない訳ではない。例えば、クーラ（冷蔵
箱、冷凍箱）もしくはウオーマー（温蔵箱、加温箱）が
上方が開口する氷箱として使用される場合には、クーラ
だけでは、上の開口の蓋の上面以外には、トレイ、即
ち、テーブルトップ構造を提供できない。また、明らか
に、食物、飲み物、もしくは他のものが蓋の上に置かれ
ている間は、これらをどかさなければ蓋を開けることは
できない。さらに、熱電子ユニットが自動車で使用され
ている場合には、ユニットの高さのために不便をそし
て、時には、ドライバーや同乗者に危険な干渉を与え、
また、ユニットの重心が高いために倒れてしまう。さら
に、自動車での使用に適した熱電子クーラ／ウオーマー
は、これらが、自動車の後部座席もしくは運搬車の後部
で使用され得るように、自動車のダッシュボードのシガ
レットライターのソケットに差し込まれる長い電源コー
ドを代表的には有している。使用しないときにコードを
収納するか、コードが全長よりも短く使用されるときに
余分のコード部分を収納するための手段を備えることが
望まれている。１つの提案は、コンテナーの下後方部の
凹所内にコードを巻き取るための留め具を配置すること
である。しかし、このような留め具へのアクセスは容易
ではなく、この留め具はコンテナーの本体に形成された
凹所内に設けられるので、製造が複雑となり、製造コス
トが高くなる。
【０００８】熱電子クーラ／ウオーマーで生じる他の問
題は、熱電子ユニット（熱電子エンジンと総称される）
の構成部品は、クーラ／ウオーマーユニットの本体並び
に／もしくは蓋の部分に設けられることである。かくし
て、熱電子エンジンを含む熱電子部品の装着、除去、補
修が、製造並びにメインテナンスの観点から難しい。最
後に、クーラ／ウオーマーユニットで使用される熱電子
エンジンの能力を最大にすることが常に望まれている。
【０００９】従って、本発明の目的は、上述した従来の
熱電子エンジンユニットの問題点を解決した熱電子クー
ラ／ウオーマーを提供することである。
【００１０】
【課題を解決するための手段】この目的は、本体と、互
いにかつ本体に対して取外し可能に係合するトレイと蓋
とを備えたドア集合体とを具備するコンテナーを提供す
ることにより達成される。このトレイは、（ｉ）トレイ
が、固定されたテーブルの上面として使用可能なような
展開位置と、蓋と係合した収容位置との間で移動可能な
ように１８０°回動でき、（ｉｉ）蓋は、トレイがテー
ブルの上面として展開されたときに開かれ得るようにト
レイとは独立して開成可能であり、もしくは、（ｉｉ
ｉ）蓋がコンテナーから開かれている間にトレイと蓋と
の係合が維持されるように、コンテナーと係合されてい
る。このトレイは、これが蓋から取外し可能でコンテナ
ーから離れた場所、例えば、食べ物や飲み物を支持する
ように自動車の搭乗者の膝の上やその上で書くために使
用されされ得るように蓋に取外し可能に装着されてい
る。
【００１１】また、本発明の目的は、自動車の乗客の動
きもしくは視界を妨げることが無く、コンテナーが自動
車の座席上に載置されここに維持され得るように、ま
た、例えば、上述したトレイと蓋の機能を果たすような
便利に使用され得るように、コンテナーの長さと幅とに
対して低い高さを有するコンテナーを提供することによ
り達成される。
【００１２】また、本発明の目的は、コード収納ホルダ
ーを備え、電源コードがこのホルダーの周りに都合良く
巻かれ得るようなハンドルを有するコンテナーを提供す
ることにより達成される。このホルダーはハンドルに配
置されているので、容易にアクセス可能で簡単に製造さ
れ得る。
【００１３】また、本目的は、ボックスの一側にハンド
ルと少なくとも１つの突出リブとを有し、ハンドルが下
方の収納位置にあるときに、コンテナーがハンドルの一
部と側方のリブで水平で安定した位置に一側で載置され
得、この結果、前面で開口する冷凍箱、冷蔵箱もしくは
加温箱として使用されるように設計されたコンテナーを
提供することにより達成される。前面を開口するドア
と、ハンドルとリブとにより果たされる支持面との間隙
により、支持面を引っ掻くことがなく、ドアの開閉を果
たすことができる。
【００１４】また、本発明の目的は、幾つかのねじもし
くは他の適当な取り付け手段により、単一のユニットと
してコンテナーに容易に着脱可能に“カセット”として
デザインされた熱電子エンジンとハウジングとを提供す
ることにより達成される。この結果、最小の労力で、コ
ンテナーの他の部品の不必要な変更をすることが無く、
熱電子エンジンの組み立て、修繕、並びに／もしくは変
更が可能となる。
【００１５】本発明の他の目的は、クーラ／ウオーマー
コンテナーに使用される形式のような熱電子ユニットの
機能を改良することである。この目的は、ヒートシンク
を効率良くかつ均一に空気が流れるような形状の入口端
面を有しフインで形成されたヒートシンクを熱電子エン
ジンに設けることにより達成される。
【００１６】本発明の目的、態様並びに特徴と、構造に
関連した部品の動作と機能の方法と、部品の組み合わせ
並びに製造の経済性とは、請求の範囲、並びに対応する
部品は同じ参照符号が付された図面を参照した以下の説
明で明らかになるであろう。
【００１７】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施例を添付図面
を参照して説明する。
【００１８】本発明に係わるポータブルクーラ／ウオー
マーは、図１で参照符号２０により示されている。図１
ないし図１０に示すように、クーラ／ウオーマー２０は
底壁６０から上方に延びた４つの側壁２４，２６，４
４，４６を備えた本体２２（例えば、図４並びに図５参
照）を有する。これら底壁６０と側壁２４，２６，４
４，４６とで隔室６２を規定している。前側壁２４と後
側壁４６とは、夫々複数のリブ４８を備え、また、端壁
２６，４４は、必要要件ではないが、好ましくは、リブ
構造となっていない。前壁、後壁、もしくは端壁として
側壁を称しているのは、本体２２の説明を単に便利にす
るためである前記本体２２の側壁並びに底壁は、ポリプ
ロピレンのような合成樹脂のモールド成型により、好ま
しくは形成されている。また、これら側壁並びに底壁
は、既知の方法により好ましくは断熱されている。
【００１９】クーラ／ウオーマー２０の上部は、後で詳
述する熱電子ユニット、好ましくは熱電子エンジンを覆
う熱電子ユニットカバーにより、好ましくは形成されて
いる。このクーラ／ウオーマーの前記上部は、蓋（蓋部
材）５４とトレイ（トレイ部材）５６とにより構成され
たドア集合体５２（図４並びに図５を参照）をさらに含
む。図１，図３並びに図７に示すように、これら蓋５４
とトレイ５６とは、夫々薄板形状（プレート状）をし、
上記一体となったドア集合体５２を構成するように、互
いに着脱可能となっている。例えば、図６並びに図８に
示すように、トレイ５６の下面には、これの４隅の各々
の近くに複数のタブ１０６が、好ましくは設けられてい
る。このトレイ５６のタブ１０６は、図４並びに図５に
示す、蓋５４の４隅近くに形成されたスロット８０内に
挿入されて係合される。これらタブ１０６とスロット８
０との相対的なサイズ、製造誤差、並びに夫々の部品の
摩耗に応じて、各スロット８０に対するタブ１０６の係
合状態が、摩擦適合、押圧適合、もしくはスナップ適合
と変化する。また、これらタブとスロットとによる構成
は、変更され得る。即ち、タブは蓋５４に形成され、こ
れらと係合するように対応するスロットはトレイ５６に
形成され得る。代わって、これらトレイ５６と蓋５４と
は、両者のうちの一方に形成され、他方に形成された対
応する開口と例えばスナップにより係合する突起のよう
な他の手段もしくは他の形態の突起により結合され得
る。
【００２０】前記トレイ５６と蓋５４とは、ポリプロピ
レンのような合成樹脂のモールド成型により、好ましく
は形成されている。図１，図３並びに図７から明らかな
ように、これらトレイ５６と蓋５４とは、これらが一体
的なドア集合体を構成するように互いに結合されたとき
に、滑らかで丸められ、審美的に気持ちの良い構造体と
なるように、エッジが好ましくは丸められている。さら
に、蓋５４は、既知の方法で、好ましくは断熱されてい
る。
【００２１】図６並びに図８に示すように、本発明に係
われば、トレイ５６は、蓋５４とは独立して本体２２に
対して回動可能となるように、構成並びに配設されてい
る。図示の実施の形態では、これは、短い横方向ポスト
９０と夫々係合する２つのＵ字形状のヒンジ８６（図４
並びに図７を参照）により達成される。これらポスト
は、熱電子ユニットカバー５０のエッジに形成された矩
形の凹所８８の夫々の対向端面から横方向に延びてい
る。各ヒンジ８６の幅は、前記凹所８８の夫々の幅より
も、好ましくは僅かに狭くなっている。例えば、図６か
ら理解できるように、ヒンジ８６がポスト９０に装着さ
れた状態で、トレイ５６は、一列に並んだ４つのポスト
を中心として回動可能である。代わって、さらに理解で
きるように、同様の機能は、１対の円錐形のポスト９０
に代わって、各凹所８８の全幅に渡って延びた１本のロ
ッドを設けることにより達成され得る。さらに、この機
能を果たすこれら構造は、ポストとヒンジとを交換して
も達成され得る。即ち、適当なヒンジを熱電子ユニット
カバー５０に設け、またこのヒンジに係合可能な対応し
たポストをトレイ５６のエッジに設けることによっても
達成できる。
【００２２】前記ヒンジ８６は、所望であれば、ポスト
９０とスナップ結合するクリップにすることもできる。
【００２３】例えば、図１並びに図３に示す収容位置か
ら、例えば、図６に示す、展開位置にトレイ５６を回動
させるためには、トレイ５６は、蓋５４とは分離されな
ければならない。従って、トレイ５６を蓋５４に支持さ
せるように設けられた構造体、好ましい例では、蓋５４
に形成されたスロット８０と係合するトレイ５６に設け
られたタブ１０６、の抵抗に打ち勝つ必要がある。トレ
イ５６を蓋５４から分離させるときのトレイ５６の把持
を助けるために、把持インデント（凹み）１０４が、図
５に示すように、ヒンジ８６とは反対側のトレイ５６の
エッジに設けられている。
【００２４】図１並びに図２に示すように、収容位置で
トレイ５６が蓋５４に取着され、また、ドア集合体５２
が閉じた状態で、トレイ５６は、例えば、ピクニックや
オートモービルのときに、食物や飲み物を上に支持する
テーブル上面として使用できる支持面５８を有する。こ
のトレイ５６の上面には、２つの突出した側部９２と１
つの突出した端部９４とが設けられている。さらに、図
３から明らかなように、収容位置にある時に、トレイ５
６は、好ましくは熱電子ユニットカバー５０の上面より
僅かに下方にある。従って、この熱電子ユニットカバー
５０のエッジと、前記突出した側部９２と、突出した端
部９４とにより、前記支持面５８を囲む突出した周辺部
を規定しており、この結果、支持面５８上に置かれたも
のが、この面より滑り落ちることが防止される。
【００２５】図６並びに図８に示すように、トレイ５６
が展開位置に回動されると、これは、また、例えば、ピ
クニックやオートモービルのときに、食物、飲み物、並
びに他のものを上に支持するテーブル上面もしくはトレ
イとして使用できる第２の支持面６６を有する。図６並
びに図８から理解できるように、このトレイ５６が展開
位置にあるときには、これは熱電子ユニットカバー５０
の上に乗って、これにより支持される。
【００２６】トレイ５６が第２の支持面６６を提供すよ
うにテーブル上面として展開された状態で、トレイ５６
の２つの側部エッジ９８と１つの端部エッジ１０２と
は、第２の支持面６６の上方に突出して、この第２の支
持面上に載置された物が滑り落ちるのを防止する突出し
た周エッジを規定している。さらに、トレイ５６の上面
の前記突出した部分９４により、トレイ５６の下面側に
溝１００が形成されており、これは小さい物を支持する
のに有用である。
【００２７】前記トレイ５６は、蓋５４から真直ぐに持
ち上げることにより、独立したトレイとして使用可能な
ように、コンテナー２０から完全に取り外され得る（図
４並びに図５を参照）。
【００２８】トレイ５６は、比較的薄く、非断熱部材で
あることが好ましいが、図４，図５並びに図８から明ら
かなように、蓋５４は、厚い部材で、好ましくは既知の
方法で断熱される。蓋５４は、ヒンジ集合体により、本
体２２の一端側で本体２２の一方の側壁の上面に取着さ
れている。このヒンジ集合体は、本体の対応する係合構
造体と係合するように蓋５４に設けられた係合構造体を
有する。この実施の形態では、ヒンジ構造体は、蓋５４
の一端に形成された２つの切欠領域７０を有する。これ
ら切欠領域７０内には、これらの外側エッジから延びた
短い円形突出部、即ち、ポスト７２が夫々設けられてい
る。図５では１つのポスト７２のみが示されているが、
第２のポストが、図５に示すポスト７２と一直線上に、
反対の切欠領域７０内に設けられていることは理解でき
よう。
【００２９】前記切欠領域７０の幅よりも僅かに狭い幅
を好ましくは有する２つの突出した半円筒部材７４が、
端壁４４の上エッジに設けられている。各半円筒部材７
４の外端には外方に面した円形開口７６が形成されてい
る。これら開口７６は、切欠領域７０内に延びたポスト
７２を夫々受ける。これらポスト７２の開口７６中への
挿入により、蓋５４は本体２２に回動可能に装着され
る。従って、図７並びに図８に示されるように、蓋５４
は、アラインメントされたポスト７２を中心としてコン
テナー２０の本体２２に対して回動可能となっている。
【００３０】前記開口７６に対するポスト７２の係合
は、最終の消費者により取外し可能とならないように工
場で好ましくはプレス適合により行われる。しかし、代
わって、開口７６に対するポスト７２の係合は、取外し
可能な摩擦適合もしくはスナップ適合でも良い。さら
に、本発明の最も広い態様に係われば、ヒンジ結合が、
例えば、枢支ポストと、これらに対応するように切欠領
域（部分）７０と突出部材７４との両側に形成された対
応する受け開口とを夫々設けることによるか、ポストと
受け開口とを交換するか、即ち、各切欠領域７０の一側
もしくは両側に受け開口を、そして各突出部材７４の一
側もしく両側に対応するポストを設ける等の他の手段に
よりなされ得る。
【００３１】図７に示すように、蓋５４は、この蓋５４
のエッジに形成された留め用凹所８２によりヒンジ集合
体とは反対の端部で本体２２の残りの部分に結合される
この留め用凹所８２は、熱電子ユニットカバー５０のエ
ッジに設けられた留め用突起８４と係合可能である。こ
れら留め用凹所８２と突起８４との位置は交換可能であ
る。従って、蓋５４は、ヒンジ集合体と、留め用凹所８
２と突起８４との両者によってコンテナー２０の本体２
２に取着される。
【００３２】図６に示すように、蓋５４が閉じられ、ま
たトレイ５６が独立したテーブルの上面として取外しも
しくは展開された状態で、支持面６８は、蓋５４の上面
に提供される。
【００３３】蓋把持用凹所７８が、ヒンジ集合体とは反
対側の蓋の端部方向で蓋５４の両側に好ましくは形成さ
れており、これら凹所７８を掴むことにより前記留め用
凹所８２内の留め用突起８４の摩擦係合に打ち勝って蓋
を開くことができる。さらに、図７から理解できるよう
に、トレイ５６を本体２２に結合するためにクリップヒ
ンジが使用されると、トレイ５６が蓋５４の上に持たら
されたときに、ドア集合体５２は、留め構造体（凹所８
２と突起８４）と、ヒンジポスト９０に係合したクリッ
プヒンジとの両方により、閉成が維持される。
【００３４】図６ないし図８から理解できるように、蓋
５４とトレイ５６とが、単一の一体的なドア集合体５２
として開くことができるか、トレイ５６がテーブル上面
として展開されているときには、蓋５４がトレイ５６と
は独立して開くことができる。
【００３５】図８に示すように、蓋５４の下面側には、
中に適当なガスケットを収容するための周溝８４が外周
近くに、好ましくは形成されている。このようなガスケ
ットは、隔室６２を効果的にシールするために、蓋５４
と、本体２２の側壁の上エッジとの間に改良されたシー
ルを与える。また、熱電子ユニットカバー５０は蓋５４
のための座部の一部を形成する棚部１８４（図７を参
照）を有する。
【００３６】上述したような蓋とトレイとの構成は、積
極的な冷却並びに暖め能力を有する装置、即ち、熱電子
エンジン、と共に使用されるように図示されている。し
かし、本発明の広い態様に係われば、上述した蓋とトレ
イとの効果は、一般的な断熱クーラもしくは熱電子ユニ
ットもしくは他の冷却のための電気機械的手段を備えて
いない他のコンテナーでも得られる。
【００３７】一般的なクーラでは、ユニットの全高さ
は、全幅と同じかこれよりも長く、また、全長と同じか
これよりも長い。従って、一般的なクーラは、１もしく
はこれよりも大きい高さ／幅アスペクト比並びに高さ／
長さアスペクト比を有するであろう。これは幾つかの効
果を奏する。第１に、ユニットが高すぎると、自動車の
座席上で使用されたときに、ユニットは搭乗者に邪魔に
なる。さらに、１もしくはこれよりも大きいアスペクト
比を有するユニット、特に、代表的にはクーラの上部に
位置された熱電子エンジンが設けられたユニットにおい
ては、重心が比較的高くなっている。かくして、このよ
うなユニットは、走行している自動車の座席のようなほ
んらい不安定な面上で、特に使用される場合には不安定
である。
【００３８】図１ないし図３に示すように、本発明のコ
ンテナー２０の高さは、上が開口した氷箱として使用さ
れるときには、ユニットの幅と長さとの両者よりも短
い。従って、このコンテナー２０は、１もしくはこれよ
りも小さい高さ／幅アスペクト比並びに高さ／長さアス
ペクト比を有する。このために、このユニットは、これ
が自動車の座席上で使用されるときに、搭乗者の邪魔に
なり難く、また、より安定している。
【００３９】限定されるものではないが、本発明に従っ
て構成されたユニットは、約１１．２５インチ（約２
８．５ｃｍ）の全高さと、約１９インチ（約４８．２ｃ
ｍ）の長さと、約１３．５インチ（約３４．２ｃｍ）の
幅とを有するように設定されている。一方、今日市場で
入手できる熱電子ユニットを備えたクーラ／ウオーマー
は、約１６．５インチ（約４１．９ｃｍ）の全高さと、
約９．５インチ（ ｃｍ）の長さと、約１２．６３イ
ンチ（約３２ｃｍ）の幅とを有する。
【００４０】図１に示すように、本発明のクーラ／ウオ
ーマー２０は、ユニットの全長に渡って延びたＵ字形状
の曲がった（ｂａｉｌ）形式のハンドル（ハンドル部
材）２８を、好ましくは有する。このハンドル２８は、
横延出部４３により接続された２つの脚部４１を有する
（図２並びに図５を参照）。また、このハンドル２８の
脚部４１の端部４２は、端壁２６，４４の中心で本体２
２に枢支されている。
【００４１】ハンドル２８の好ましい構造は、ハンドル
２８の全長に渡って互いにほぼ平行に延びた２つの延出
部３６，３８を有する。これら延出部３６，３８は、こ
れらの間を延びた複数のクロスリブ４０により接続され
ている。このような構成は、強く軽いハンドル構造とな
る。
【００４２】熱電子クーラ／ウオーマー機能を備えたク
ーラ／ウオーマーユニットは、壁に設けられたソケット
や自動車のシガレットライター受けのような電源に熱電
子エンジンを接続することができるように、電源コード
を必要とする。このような電源コード、特に、乗用車の
後部座席もしくはライトバンの後部でクーラ／ウオーマ
ーユニットを使用することが望まれる自動車で使用され
る電源コードは、約８フイート（約２．４ｍ）以上にな
る。従って、コードが絡まないように使用されないとき
には、余分なコードを便利に収納する機能を要すること
が望まれている。かくして、本発明の一態様に係われ
ば、コードホルダー３０がハンドル２８の脚部４１に好
ましくは装着される。このホルダー３０は、２つの長手
方向リブ部材３４により、ハンドル２８にこれと離間し
て接続される長手方向延出部３２を有する。尚、このコ
ードホルダー３０は、ハンドル２８と一体的にモールド
成型されることが好ましい。
【００４３】上部が開口する箱としてポータブルクーラ
／ウオーマーユニットを使用することに加えて、前面開
口のオフィスもしくはドームルーム用サイズのクーラも
しくはウオーマとしてユニットを使用することが度々望
まれる。本発明は、本体２２の少なくとも一側に間隔を
形成する構造体を形成して、ユニットがこの側で設置さ
れ、ドア集合体がユニットが支持された面に傷を付ける
ことがなく、容易に回動されて開けられるように、汎用
性を有する。図９に示し、また、図１，図２並びに図４
から理解できるように、本発明に係われば、上記間隔を
形成する構造体は、本体２２の後側４６に形成された複
数のリブ４８と、ハンドル２８の横延出部４３とにより
形成されている。この横方向延出部４３は、ハンドルが
下方に畳まれているときには、本体２２の一側から外方
に延出する。図１に示すように、溝１８２が、後側４６
の全長と両端壁２６，４４の全長の１／２に沿って延び
るように形成されている。この溝１８２は、ハンドルが
収納され得る便利な邪魔にならない場所を提供する。図
２並びに図９から理解できるように、この溝１８２の深
さとハンドル２８の厚さとは、ハンドル２８が収納され
た状態で、上記間隔を形成する構造体を規定するように
ハンドル２８の一部が後側４６から外方に突出するよう
に、設定されていることが望ましい。従って、ユニット
２０が後側４６を下にして設置された状態では、ユニッ
トは、ハンドル２８の横延出部４３とリブ４８との上で
安定して支持される。
【００４４】種々の図で示されるように、本発明の好ま
しい実施の形態においては、前記リブ４８は、前壁２４
と後壁４６との下部に設けられている。しかし、本発明
の広い態様においては、リブ４８は、前壁２４と後壁４
６との上部に設けられて、上述した間隔を形成する構造
体が側壁のリブにより全体に渡って規定されるようにし
ても良い。
【００４５】本発明の他の態様は、図１０並びに図１１
に示されている。本発明に係われば、熱電子ユニット、
即ち、熱電子エンジン１０８は、一体的なモジュールの
“カセット”として組み合わされている。このカセット
は、クーラ／ウオーマーユニット２０の他の部分に対し
て容易に装着並取外しが可能となっている。この熱電子
ユニット１０８は、ねじもしくは他の適当な取付け部材
によりクーラ／ウオーマーユニットに好ましくは装着さ
れる。本発明の好ましい実施の形態においては、複数の
取付け孔１１６が側壁の上面に、ここに熱電子ユニット
１０８を装着可能なように形成されている。また、この
熱電子ユニット１０８は、複数の締付け孔１７０（図１
０、図１２（Ａ），（Ｂ）が形成されている。さらに、
前壁、後壁並びに両側壁の内側の上エッジから上面に渡
って凹所１１２，１１４が図１に示すように形成されて
いる。これら凹所１１２，１１４は、クーラ／ウオーマ
ーの本体２２中への熱電子ユニット１０８の設置を可能
にしている。
【００４６】前記熱電子ユニット１０８は、電力コード
（図示せず）が差し込まれるプラグ１１０を有する。一
方、この電力コードは熱電子エンジン中にしっかりと配
線されるし、また、熱電子エンジンがバッテリーパック
のようなポータブル電源を有することもできる。
【００４７】熱電子ユニットカバー５０は、熱電子ユニ
ット１０８が装着されているときに、これを覆うように
配置されている。そして、この位置で、この熱電子ユニ
ットのカバー５０は、ねじもしくは他の適当な取付け部
材により、好ましくは固定される。この熱電子ユニット
１０８は、後で詳述する１もしくは複数のファンを有す
る。従って熱電子ユニット１０８のカバー５０は通気窓
１７８を有し、これらを介して空気は、カバー５０の外
から中へ、また中から外へと流され得る。
【００４８】上記熱電子ユニット１０８の組立てを図１
１を参照して以下に説明する。
【００４９】説明のために、熱電子ユニット１０８は、
本体２２のクーラ／ウオーマー隔室６２内に配置される
部分としての内側半体と、クーラ／ウオーマーの隔室６
２の外に配置されるカセットの部分としての外側半体と
に分けられている。絶縁パネル１２６は、外側半体から
内側半体を分けている。この絶縁パネル１２６は、好ま
しくは電気的絶縁性を有し、また、熱電子ユニット１０
８の種々の部品を受けるための複数の開口並びに他の形
態を備えている。
【００５０】前記絶縁パネル１２６の矩形開口１５４内
には、熱電子モジュール１３８が配置される。この熱電
子モジュール１３８の構造と機能とは、良く知られてい
るのでここでは説明を省略する。この熱電子モジュール
１３８は、モジュール支持装置１４０内に配置される。
この支持装置１４０は、モジュール１３８とほぼ同じサ
イズの正方形もしくは長方形のフレームを、好ましくは
有する。好ましくは、アルミニウムで形成されたスペー
サ手段１４４が、熱電子モジュール１３８と熱的に接触
するように配置されている。
【００５１】前記絶縁パネル１２６の外側半体には、外
プレート１２４と外ヒートシンク１２２とが配置されて
いる。また、この外側半体上には、ファン用のモータ１
３２と、このモータ１３２と動作的に接続された、即
ち、モータにより駆動されるように接続された外遠心フ
ァン１３４とが設けられている。さらに、ファン用モー
タを収容するカップ１６４が外プレート内に設けられ、
このカップ１６４は絶縁パネル１２６内に配置されたカ
ップ１５２内に収容されている。外ファンカバー１２０
は、外ファン１３４と外ヒートシンク１２２とを覆っ
て、ファンの周りにスクロールハウジング１２１を、ま
たヒートシンクの周りに空気プレナム室を夫々形成す
る。
【００５２】前記外プレート１２４の構造は図１２
（Ａ），（Ｂ）に詳しく示されている。図１２（Ａ），
（Ｂ）に示すように、外プレート１２４は、前記外ヒー
トシンクを収容するための開口１５８を有し、またモー
タを収容するカップ１６４、即ち容器は、外プレート１
２４の上面の下で延びている。スロット１６１が、この
中にプラグを挿入するために外プレート１２４の一端側
に設けられ得る。しかし、電力コードが熱電子エンジン
にしっかりと接続されている場合には、勿論、プラグは
不要である。配線クリップ構造体１６２が、熱電子カセ
ット１０８内に配線を装着させるために、好ましくは設
けられている。さらなるクリップ構造体１６０が外ファ
ンカバー１２０を装着するために設けられている。図１
１に示すように、外ファンカバー１２０は、外ファンカ
バー１２０を外プレート１２４に取着させるために、こ
れらクリップ構造体１６０中に挿入されて係合する複数
のフランジ１８６を有する。代わって、ファンカバー１
２０は、ねじのような機械的な適当な取り付け具により
外プレート１２４に取着され得る。
【００５３】前記絶縁パネル１２６の内側半体には、内
プレート１２８と、内ヒートシンク１５０と、ファン用
のモータ１３２に動作的に接続される内遠心ファン１４
６と、内ファンカバー１３０とが配置されている。この
内ファンカバー１３０は、内ファン１４６の下方にスク
ロール室１３１を、また、内ヒートシンク１５０の周り
に空気プレナム室１３３を形成する。この内プレート１
２８の構造は、図１２（Ｃ），（Ｄ）に詳しく示されて
いる。この内プレート１２８は、内ヒートシンク１５０
を収容するための開口１７２と、絶縁パネル１２６に形
成された１５２（図１１を参照）カップ１５２の端部を
収容するための円形エンボス部２００とを有する。ま
た、この内プレート１２８は、複数のクリップ１７６を
有し、この中に内ファンカバー１３０のフランジ１８８
が適合されることにより、内ファンカバー１３０は内プ
レート１２８に装着されている。また、ファンカバー１
３０は、ねじのような機械的な取り付け具によっても内
プレート１２８に装着され得る。２つの起立したボス１
４８が、ファンモータ１３２を所定の位置に装着できる
ようにねじもしくは他の取り付け具を受けるように設け
られている。
【００５４】また、前記内プレート１２８は、空気偏向
／拡散部材１７８を、好ましくは有する。カセット構造
体（熱電子ユニット）１０８がクーラ／ウオーマーユニ
ット内に設置されると、この空気偏向／拡散部材１７８
は下方に延びて、本体２２の隔室６２に入る。かくし
て、内ファン１４６により発生され、内ヒートシンク１
５０を通過した空気は、この空気偏向／拡散部材１７８
により本体の隔室６２内に向けられる。
【００５５】全体の構造は、内プレート１２８と外プレ
ート１２４との間に挟まれた絶縁パネル１２６を有する
サンドイッチ構造となっている。好ましくは、複数の起
立したボス１７４が内プレート１２８の上面に設けられ
ている。カセットが組み立てられるときに、これらボス
１７４は、絶縁パネル１２６に形成された複数の孔１５
６中に夫々挿入される。外プレート１２４は、好ましく
は複数の孔１６８を有する。代わって、サンドイッチ構
造は、一方のプレートに形成された孔と係合するように
他方のプレートから延びた、例えば突起もしくは他の突
出部のような他の手段により一緒に支持され得る。
【００５６】前記外ヒートシンク１２２と、内ヒートシ
ンク１５０と、熱電子モジュール１３８と、モジュール
支持装置１４０と、スペーサ手段１４４とは、一方のヒ
ートシンクから他方のヒートシンクに延びたボルトとナ
ットとの組み合わせのような２つの適当な取付け具によ
り、所定の位置に一緒に、好ましくは支持される。図１
１に示す実施の形態の変形例として、スペーサ手段１４
４は、マシーンニング、キャスティング、もしくはモー
ルドにより形成されたヒートシンクの一体的な一部で良
い。取り付け具は、モジュール支持装置１４０の両側に
固定された筒状部材１４２を貫通する。従って、モジュ
ール支持装置１４０、モジュール１３８、スペーサ手段
１４４、並びに絶縁パネル１２６は、外ヒートシンク１
２２と内ヒートシンク１５０との間に確実に挟持され、
スペーサ手段１４４は、既知の方法でモジュール１３８
と外ヒートシンク１２２との間の熱的接続を果たすこと
は理解できよう。
【００５７】本発明の他の態様においては、ヒートシン
ク構造を改良する。図１３に示すように、本発明の外ヒ
ートシンク１２２は、ほとんど一般的なデザインと同じ
である。これは、平坦な（プレート状の）ベース部分１
９４を有し、互いに平行に長手方向に延びた複数のフイ
ン１９２がベース部分１９４から垂直に延びている。し
かし、従来のフインが形成されたヒートシンクとは異な
り、このヒートシンク１２２は、好ましくは矩形ではな
い。
【００５８】図１３に示すように、外ヒートシンク１２
２は、外遠心ファン１３４に近接して配置されている。
例えば、ポータブネクウユニットの近接した境界地帯、
もしくはパーソナルコンピュータ内で度々必要なよう
に、遠心ファンが通常の矩形のヒートシンクに近接して
配置されていると、ファンにより発生されヒートシンク
を覆うハウジングにより指向される空気の流れの分布
は、ヒートシンクの幅全体に渡って均一とはならない。
これは、流れる空気が、夫々異なる角度でヒートシンク
のフインに接触するためである。このようにヒートシン
クを空気が不均一に流れると、空気が低速で流れるフイ
ンでの熱伝達が、空気が高速で流れるフインでの熱伝達
よりも一般的に低くなるので、流れる空気とヒートシン
クとの間の熱伝達が充分ではなくなる。これは、ファン
が充分な距離ヒートシンクから離れている場合には、ヒ
ートシンクに達する空気の流れが本質的に均一となるの
で、問題とならない。本発明の他の態様においては、ヒ
ートシンク構造を改良する。図１３に示すように、本発
明の外ヒートシンク１２２は、ほとんど一般的なデザイ
ンと同じである。これは、平坦な（プレート状の）ベー
ス部分１９４を有し、互いに平行に長手方向に延びた複
数のフイン１９２がベース部分１９４から垂直に延びて
いる。しかし、従来のフインが形成されたヒートシンク
とは異なり、このヒートシンク１２２は、好ましくは矩
形ではない。
【００５９】図１３に示すように、外ヒートシンク１２
２は、外遠心ファン１３４に近接して配置されている。
例えば、ポータブネクウユニットの近接した境界地帯、
もしくはパーソナルコンピュータ内で度々必要なよう
に、遠心ファンが通常の矩形のヒートシンクに近接して
配置されていると、ファンにより発生されヒートシンク
を覆うハウジングにより指向される空気の流れの分布
は、ヒートシンクの幅全体に渡って均一とはならない。
これは、流れる空気が、夫々異なる角度でヒートシンク
のフインに接触するためである。このようにヒートシン
クを空気が不均一に流れると、空気が低速で流れるフイ
ンでの熱伝達が、空気が高速で流れるフインでの熱伝達
よりも一般的に低くなるので、流れる空気とヒートシン
クとの間の熱伝達が充分ではなくなる。これは、ファン
が充分な距離ヒートシンクから離れている場合には、ヒ
ートシンクに達する空気の流れが本質的に均一となるの
で、問題とならない。
【００６０】本発明者達は、ファンに最も近いヒートシ
ンクの端面、即ち、入口端面を適当な形状にすることに
より、ヒートシンクの幅方向の空気の流速の分布の均一
性が改良されることを見出だした。図１３に示すヒート
シンク１２２は、ファン１３４に近接した入口端面（入
口端ライン）１９８と、この入口端面１９８よりもファ
ン１３４から離れた出口端面（出口端ライン）１９６と
を有する。ファン１３４は、ωで示す矢印方向へのファ
ン１３４の時計方向の回転がファン１３４から正接をな
して径方向外方に流れるように、動かされる後方に湾曲
した複数のブレード１９０を有する。カバー１２０（図
１３で仮想線で示されている）のスクロール部１２１
（同様に図１３で仮想線で示されている）は、空気の流
れを捕らえて所望の方向に排出する。時計方向に回転さ
れる遠心ファンの場合には、排出のほとんどは、ファン
並びにファンカバー上で見下した場合には、所定場所Ｄ
の軸Ｏ上で生じる。勿論、反時計方向に回転されるファ
ンでは、空気のほとんどは、図１３に示すスクロールハ
ウジング形態にとってファンの軸の下で排出される。
【００６１】ほとんどの排出がＤの所で生じるので、フ
ァンの軸Ｏの上に位置するフインは、入口端面が真直ぐ
で、かつ、ヒートシンクの中心がファンの中心Ｏとアラ
インメントされているのであれば、排出された空気のほ
とんどを捕らえるであろう。ヒートシンクを横切る空気
の分布を平均化するためには、もしくは、ヒートシンク
の中心を最大の空気が流れるように少くともするために
は、熱源、例えば、熱電子モジュールをヒートシンクの
中心に近接するように配置し、ヒートシンクの中心がフ
ァンの中心Ｏからずれ、この結果、ヒートシンクの中心
が排出領域Ｄとアラインメントさせる必要がある。しか
し、これはスペースの有効な利用にはならない。
【００６２】代わって、本発明者達は、空気流の特性は
入口端面１９８の形状を改良することにより、もしく
は、ファンに対するヒートシンクの向きを代えて、排出
領域Ｄに直接接近したフインが排出領域の近くに配設さ
れていないフインよりもファンから離すことにより、改
良され得ることを発見した。従って、真直ぐな、即ち垂
直な入口端面を備えたヒートシンクと比較して、比較的
少ない割合の排出される空気が排出領域Ｄに近接したフ
インにより捕獲される。また、排出領域Ｄからさらに離
れたフインは、ヒートシンクを流れる全ての空気流の分
布がより均一とならないように比較的大きい割合の空気
を捕獲する。好ましくは、適当な入口端面の形状は、図
１３に示すように傾斜した平行四辺形としてヒートシン
クを形成することにより達成される。
【００６３】前記入口端面１９８は、フイン１９２に垂
直な直線から角度Θ1 だけ変位されている。このΘ1 の
大きさは、ハウジグ１２０のスクロール部１２１の形状
により決定される。現在ではΘ1 は１５°が望ましい。
排出端面１９６は、特別な形状にする必要はなく、フイ
ン１９２に垂直で良い。しかし製造を容易にするために
は、排出端面１９６は、角度Θ2 だけ垂直線よりも変位
することが望ましい。また、この角度Θ2 は、前記Θ1
と同じにするのが好ましい。また、図１３に示すよう
に、ファン１３４により発生される空気流がファンから
径方向に離れるように指向されるようにファンが時計方
向ωに回転されている状態で、端面１９８は、角度Θ1
だけ時計方向に垂直線から傾斜され、この結果、ヒート
シンクの上半分のフインは下半分のフインからさらに離
されている。一方、ファンのブレードの掃引（回転）が
径方向外方の流れがファンの反時計方向の回転により発
生されるように反対であれば、端面１９８は、垂直線か
ら角度Θ1 だけ反時計方向に傾斜される。
【００６４】ヒートシンクの幅方向により均一な空気流
の分布を果たさせるように排出端面を指向することは、
ヒートシンクの入口端面とファンとの間の距離がハウジ
ングの排出領域から離れて除々に減じるように、矩形の
ヒートシンクを傾けることにより、また達成され得る。
代わって、ファンの入口端は同様の孔かを達成するよう
に湾曲され得る。
【００６５】上述した現象は図１４（Ａ）ないし（Ｄ）
に示されている。図１４（Ａ）には、真直ぐな垂直入口
端面２１６を備えた矩形のヒートシンク２１０が示され
ている。ファン２００は、真直ぐな排出部Ｄを備えたス
クロールもしくは渦巻き形状のハウジング２０２内に配
置されている。空気流は、矢印Ａで概略的に示されてい
る。この矢印が大きくまた広くなるのに従って、空気流
の相対量が大きくなる。図１４（Ａ）から理解できるよ
うに、排出空気の最大量は、ヒートシンク２１０の上部
に捕獲されるが、ヒートシンクの下部は排出された空気
を僅かかほとんど捕獲しない。
【００６６】図１４（Ｂ）には、真直ぐな垂直入口端面
２１６を備えた矩形のヒートシンク２１０が示されてい
る。ファン２００は、少し制限され、内方に折曲された
排出部Ｄを備えたスクロールもしくは渦巻き形状のハウ
ジング２０６内に配置されている。図１４（Ｂ）から理
解できるように、ハウジング２０６の排出部が内方に折
曲されることにより、排出された空気の一部は上方のフ
インから離れるように導かれ、この結果、一般的には、
残りのフインが図１４（Ａ）に示す形状のハウジングの
場合よりも大きい量の排出された空気を捕獲することが
できる。
【００６７】図１４（Ｃ）には、真直ぐではあるが傾斜
付けられた入口端面２１４を備えた矩形のヒートシンク
２１２が示されている。ファン２００は、少し制限さ
れ、内方に折曲された排出部Ｄを備えたスクロール形状
のハウジング２０６内に配置されている。図１４（Ｃ）
から理解できるように、入口端面２１４のアラインメン
トにより、均一で比較的大きい量の排出された空気がヒ
ートシンク２１２の下方のフインにより捕獲される。こ
れは、上方のフインと排出領域Ｄとの間の距離が長くな
って、上方のフインの領域で排出された空気が広がって
より均一に分布するようになるためである。
【００６８】図１４（Ｄ）には、湾曲した入口端面２２
０を備えたヒートシンク２１８が示されている。ファン
２００は、少し制限され、内方に折曲された排出部Ｄを
備えたスクロール形状のハウジング２０６内に配置され
ている。図１４（Ｄ）から理解できるように、入口端面
２２０が湾曲していることにより、均一で比較的大量の
排出された空気がヒートシンク２１８の下方のフインに
より捕獲される。これは、図１４（Ｃ）に示す傾斜した
入口端面２１４と同様に、上方のフインと排出領域Ｄと
の間の距離が長くなって、上方のフインの領域で排出さ
れた空気が広がってより均一に分布するようになるため
である。
【００６９】本発明の上述した特定の実施の形態は、本
発明の機能的かつ教示的原理を説明するために図示され
かつ説明されたものであり、この原理から離脱しない範
囲でへんこうされることは理解され得よう。かくして、
本発明は、請求の範囲の精神並びに範囲内に包含される
全ての偏向を含む。
【図面の簡単な説明】
【図１】ハンドルが起立した携帯動作位置にある本発明
の実施の形態に係わるクーラ／ウオーマーの斜視図であ
る。
【図２】ハンドルが倒された収納位置にある本発明の実
施の形態に係わるクーラ／ウオーマーの平面図である。
【図３】ハンドルが収納位置にある本発明の実施の形態
に係わるクーラ／ウオーマーの正面図である。
【図４】ユニットの本体から取り外された蓋構造とトレ
イ構造とを示す本発明の実施の形態に係わるクーラ／ウ
オーマーの分解斜視図である。
【図５】図４とは反対方向からの分解斜視図である。
【図６】トレイがテーブル最上位置に展開されているク
ーラ／ウオーマーの斜視図である。
【図７】トレイ構造体が蓋構造体に装着され、また蓋が
開成位置に回動されているクーラ／ウオーマーの斜視図
である。
【図８】トレイがテーブル最上位置に展開されており、
また蓋構造体がトレイとは独立して開成位置に回動され
ているクーラ／ウオーマーの斜視図である。
【図９】トレイ構造体が蓋構造体に装着されており、ま
た蓋が開成位置に回動されている、前開口様式のクーラ
／ウオーマーの斜視図である。
【図１０】トレイも蓋も無く、また熱電子エンジンと熱
電子エンジンカバーとを備えたユニットの集合体を示
す、クーラ／ウオーマーの分解斜視図である。
【図１１】熱電子エンジンの分解斜視図である。
【図１２】（Ａ）並びに（Ｂ）は、夫々熱電子エンジン
カセットの外プレートの下面図並びに上面図であり、ま
た、（Ｃ）並びに（Ｄ）は、夫々熱電子エンジンカセッ
トの内プレートの下面図並びに上面図である。
【図１３】本発明に係わる傾斜平行四辺形として形成さ
れた、フインを備えたヒートシンクの平面図である。
【図１４】（Ａ）ないし（Ｄ）は、遠心ファンから４つ
の夫々異なる形態のヒートシンクへの空気の流れを夫々
説明するための図である。
【符号の説明】
２０…ポータブルクーラ／ウオーマー（コンテナーもし
くはクーラ／ウオーマーユニット）、２２…本体、２
４，２６，４４，４６…側壁、２８…ハンドル（ハンド
ル部材）、３０…コードホルダー、５０…熱電子ユニッ
トカバー、５２…ドア集合体、５４…蓋（蓋部材）、５
６…トレイ（トレイ部材）、５８，６６…支持面、６０
…底壁、６２…隔室、１０８…熱電子エンジン（熱電子
カセット）、１１０…プラグ、１２２，１５０…ヒート
シンク、１２４…外プレート、１２６…絶縁パネル、１
２８…内プレート、１３２…モータ、１３４，１４６…
遠心ファン１３８…熱電子モジュール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジェイムズ・ジョーゼフ・ジョン・コステ ロ アメリカ合衆国、テキサス州 77007、ヒ ューストン、スイート 165、ディターリ ング・ストリート 99 (72)発明者 ウィンスロップ・エー・イーストマン アメリカ合衆国、テキサス州 77224− 9322、ヒューストン、ピー・オー・ボック ス 19322 (72)発明者 ローレンス・アール・ギルス アメリカ合衆国、テキサス州 77224− 9322、ヒューストン、ピー・オー・ボック ス 19322 (72)発明者 ジョナサン・エイチ・ゴッズホール アメリカ合衆国、テキサス州 77224− 9322、ヒューストン、ピー・オー・ボック ス 19322 (72)発明者 イブ・ハイム − グラッブ アメリカ合衆国、テキサス州 77224− 9322、ヒューストン、ピー・オー・ボック ス 19322 (72)発明者 ニン・ジー・ファム アメリカ合衆国、テキサス州 77224− 9322、ヒューストン、ピー・オー・ボック ス 19322

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 底壁と、この底壁から延出して物品収容
    隔室を規定する４つの側壁とを有する本体と、 前記物品収容隔室を閉じる閉成位置と、この物品収容隔
    室にアクセス可能な開成位置との間で、前記本体に対し
    て移動可能なように構成並びに配設された蓋部材と、 前記閉成位置と開成位置との間で前記蓋部材と共に移動
    可能なように蓋部材と係合される収容位置と、ほぼ上方
    に面した支持面を提供するように本体と係合される展開
    位置との間で、本体と蓋部材とに対して移動可能なよう
    に構成並びに配設されたトレイ部材とを具備し、また、
    前記蓋部材は、トレイ部材とは独立して前記開成位置と
    閉成位置との間で移動可能である、コンテナー。
  2. 【請求項２】 前記蓋部材とトレイ部材とは、夫々薄板
    形状をし、トレイ部材が収容位置にあるときに互いにほ
    ぼ平行に重なって配置されて、板状のドア集合体を一緒
    になって構成する、請求項１のコンテナー。
  3. 【請求項３】 前記蓋部材は、蓋回動軸を中心として本
    体に対して回動可能なように本体に接続されており、ま
    た、前記トレイ部材は、トレイ回動軸を中心として本体
    に対して回動可能なように本体に接続されている、請求
    項１のコンテナー。
  4. 【請求項４】 前記蓋回動軸は前記トレイ回動軸とほぼ
    平行をなして離間されている、請求項３のコンテナー。
  5. 【請求項５】 前記トレイ部材は、前記本体と蓋部材と
    の両方から取外し可能なように構成並びに配設されてい
    る請求項１のコンテナー。
  6. 【請求項６】 底壁と、この底壁から延出して物品収容
    隔室を規定する４つの側壁とを有する本体と、 前記物品収容隔室を閉じる閉成位置と、この物品収容隔
    室にアクセス可能な開成位置との間で、前記本体に対し
    て移動可能なように構成並びに配設され、また第１の係
    合構造体を有する蓋部材と、 第１の支持面と、第２の支持面と、第２の係合構造体と
    を有する蓋部材とを具備し、 前記第１の支持面は、この支持面上に載置されている物
    品が支持面の周囲から滑り落ちるのを防止するように支
    持面の周囲のエッジ近くに延出された突出部を有し、 前記第２の支持面は、前記第１の支持面とは反対側に位
    置し、かつ、この第２の支持面は、この支持面上に載置
    されている物品が支持面の周囲から滑り落ちるのを防止
    するように支持面の周囲のエッジ近くに延出された突出
    部を有し、また、 前記第２の係合構造体は、第１の係合構造体の第２の係
    合構造体への係合により、前記第１の支持面と第２の支
    持面との一方が提供されるようにトレイ部材を蓋部材に
    取外し可能に装着するように、前記蓋部材の第１の係合
    構造体と相補的である、コンテナー。
  7. 【請求項７】 前記トレイ部材は、さらに第１の回動接
    続構造体を有し、前記本体は、このトレイ部材の第１の
    回動接続構造体に対応した第２の回動接続構造体をさら
    に有し、また、前記トレイ部材の第１の回動接続構造体
    は、前記本体の第２の回動構造体と取外し可能なように
    係合するように構成並びに配置されており、第１の回動
    接続構造体が第２の回動接続構造体に係合されていると
    きに、第１の支持面と第２の支持面との他方が提供され
    る展開位置への、前記本体と蓋部材とに対する前記トレ
    イ部材の回動を可能にする、請求項６のコンテナー。
  8. 【請求項８】 前記トレイ部材は、前記閉成位置と開成
    位置との間で前記蓋部材と共に移動可能なように蓋部材
    に取外し可能に装着される収容位置と、前記第１の支持
    面と第２の支持面との他方を提供するように本体と係合
    される展開位置との間で移動可能なように構成並びに配
    設され、また、前記蓋部材は、トレイ部材とは独立して
    前記開成位置と閉成位置との間で移動可能である、請求
    項６のコンテナー。
  9. 【請求項９】 底壁と、この底壁から延出して物品収容
    隔室を規定する４つの側壁とを有する本体と、 前記物品収容隔室を閉じる閉成位置と、この物品収容隔
    室にアクセス可能な開成位置との間で、前記本体に対し
    て移動可能なように構成並びに配設された蓋部材と、 前記物品収容隔室を選択的に加温並びに冷却するように
    構成並びに配設され、電源に接続されるための電源コー
    ドを備えた電力温度調節装置と、 前記本体と蓋部材との少くとも一方に組み合わされ、コ
    ンテナーの携帯を可能にするハンドル部材とを具備し、
    このハンドル部材は、これに装着されたコード収納構造
    体を有し、このコード収納構造体は、これに前記電源コ
    ードが巻かれることによりこの電源コードを支持するよ
    うに構成並びに配設されている、中に収納されている物
    品の加温並びに冷却を保つために使用されるコンテナ
    ー。
  10. 【請求項１０】 前記ハンドル部材は、細長い部分を有
    し、また、前記コード収納構造体は、ハンドル部材の前
    記細長い部分から延出し、互いに長手方向に離間した２
    つの横方向リブ部材と、これら横方向リブ部材の先端に
    装着され、前記細長い部分に対してほぼ長手方向に延出
    した長手方向部とを有し、前記２つのリブ部材は、前記
    ハンドル部材の細長い部分と前記コード収納構造体の長
    手方向部分との間で電源コードが外に巻かれる構造体を
    構成している、請求項９のコンテナー。
  11. 【請求項１１】 前記ハンドル部材は、２つの脚部と、
    これら２つの脚部の夫々の第１の端部間で延びた横延出
    部とを有し、また、このハンドル部材は、このハンドル
    部材によりコンテナーの携帯が可能になる動作位置と、
    収納位置との間で移動可能なように前記本体の４つの側
    壁のうちの２つに前記２つの脚部の第２の端部で接続さ
    れており、また、前記コード収納構造体は、前記ハンド
    ル部材の２つの脚部の一方に対して長手方向に離間しか
    つこれから延びている２つの横方向リブ部材と、これら
    横方向リブ部材の先端に装着され、前記一方の脚部に対
    してほぼ長手方向に延びた長手方向部とを有し、そし
    て、前記２つの横方向リブ部材は、前記ハンドル部材の
    前記一方の脚部と前記コード収納構造体の長手方向部と
    の間で前記電源コードが巻かれる構造体を構成している
    請求項９のコンテナー。
  12. 【請求項１２】 底壁と、この底壁から延出して物品収
    容隔室を規定する２つの端壁並びに２つの側壁とを有す
    る本体と、 前記２つの端壁の一方と組み合わされ、前記物品収容隔
    室を閉じる閉成位置と、この物品収容隔室にアクセス可
    能な開成位置との間で、移動可能なように構成並びに配
    設され、また、コンテナーが本体の底壁を下にして載置
    されたときに、本体に対してほぼ上方に前記閉成位置か
    ら開成位置に移動可能であり、また、コンテナーが本体
    の２つの側壁の一方を下にして載置されたときに、本体
    に対してほぼ横方向に前記閉成位置と開成位置との間で
    移動可能な蓋部材と、 ２つの脚部と、これら２つの脚部の夫々の第１の端部間
    で延びた横延出部とを有し、コンテナーの携帯が可能に
    なる動作位置と、収納位置との間で移動可能なように前
    記本体の２つの側壁に前記２つの脚部の第２の端部で接
    続されたハンドル部材と、 前記本体の一方の側壁に設けられた蓋間隔形成構造体と
    を具備し、この蓋間隔形成構造体は、コンテナーが一側
    壁を下にして設置面上に載置されたときに、この設置面
    と蓋部材のエッジとの間に間隔を規定して、前記蓋部材
    のエッジがコンテナーが上に載置された前記接地面をこ
    することが無く、蓋部材が前記閉成位置と開成位置との
    間で前記ほぼ横方向に自由に移動できるようにし構成並
    びに配設されており、また、この蓋間隔形成構造体は、
    前記一側壁の外面に形成された少くとも１つの突出リブ
    を有する、コンテナー。
  13. 【請求項１３】 前記蓋間隔形成構造体は、前記一側壁
    に設けられた１もしくは複数の突出リブを有する請求項
    １２のコンテナー。
  14. 【請求項１４】 前記一側壁は、底壁との反対側の外エ
    ッジに沿って形成された細長い凹所を有し、また、前記
    両端壁は、前記底壁との反対側の外エッジに沿って形成
    され、前記一側壁に形成された細長い凹所から前記ハン
    ドル部材の２つの脚部の夫々の第２の端部が前記端壁と
    接続する位置に延出した細長い凹所を有し、これら一側
    壁に形成された細長い凹所と側壁に形成された細長い凹
    所とは、収納位置にあるハンドル部材が中に挿入される
    ハンドル収納凹所を規定している、請求項１２のコンテ
    ナー。
  15. 【請求項１５】 前記ハンドル部材の横延出部は、ハン
    ドル部材が収納位置にあるときに、前記一側壁の外面に
    沿って位置され、また、前記蓋間隔形成構造体は、前記
    一側壁の外面に沿って位置されたハンドル部材の横延出
    部を有する、請求項１２のコンテナー。
  16. 【請求項１６】 底壁と、この底壁から延出して物品収
    容隔室を規定する４つの側壁とを有し、底壁と４つの側
    壁とが外部雰囲気と物品収容隔室との間でこれら底壁と
    ４つの側壁とを介して熱が伝わるのを防止するように断
    熱されている、本体と、 前記物品収容隔室を閉じる閉成位置と、この物品収容隔
    室にアクセス可能な開成位置との間で、移動可能なよう
    に構成並びに配設された蓋部材とを具備し、この蓋部材
    は、外部雰囲気と物品収容隔室との間で蓋部材を介して
    熱が伝わるのを防止するように断熱されおり、また、 前記底壁と、前記４つの側壁と、前記蓋部材とは、前記
    閉成位置にあるときに、コンテナーの幅と、長さと、高
    さとを夫々規定し、長さに対する高さのアスペクト比
    と、幅に対する高さのアスペクト比とは１以下であり、
    この結果、コンテナーが自動車の座席上に安定した位置
    で載置されることを可能にし、また、コンテナーが搭乗
    者の移動もしくは視野を妨げることがなく自動車の座席
    上で使用されることを可能にしている、中に収容されて
    いる物品の加温並びに冷却を保ち、自動車の座席上での
    使用に適したコンテナー。
  17. 【請求項１７】 ヒートシンクへと本体から熱を導くよ
    うにファンと共に使用され、ファンにより発生されヒー
    トシンクに導かれる空気流に熱を移すヒートシンクであ
    り、 平坦なベースと、 この平坦なベースからほぼ垂直に延出し、互いに平行な
    複数の細長いフインとを具備し、これら細長いフインの
    各々は、前記ファンに近接するように位置された入口端
    と、この入口端と比較してファンから遠く離れるように
    位置された排出端とを有し、また、前記複数の細長いフ
    インのほとんどの入口端は、第１の横方向端ラインに沿
    って配置され、また、この第１の横方向端ラインは前記
    複数の細長いフインに対して実質的に垂直ではない、ヒ
    ートシンク。
  18. 【請求項１８】 前記第１の横方向端ラインは、真直ぐ
    であり、前記複数の細長いフインとは所定角度を有して
    傾斜するように位置されている、請求項１７のヒートシ
    ンク。
  19. 【請求項１９】 前記所定角度は１５°である、請求項
    １８のヒートシンク。
  20. 【請求項２０】 前記複数の細長いフインのほとんどの
    排出端は、第２の横方向端ラインに沿って配置され、ま
    た、この第２の横方向端ラインは前記複数の細長いフイ
    ンに対して実質的に垂直ではない、請求項１７のヒート
    シンク。
  21. 【請求項２１】 前記第１の横方向端ラインと第２の横
    方向端ラインとは、ほぼ平行に延びており、前記複数の
    細長いフインとは所定角度を有して傾斜している、請求
    項２０のヒートシンク。
  22. 【請求項２２】 前記第１の横方向端ラインは湾曲して
    いる、請求項１７のヒートシンク。
  23. 【請求項２３】 底壁と、この底壁から延出して物品収
    容隔室を規定する４つの側壁とを有し、これら４つの側
    壁の各々は底壁と反対側に上エッジを有する、本体と、 前記物品収容隔室を閉じる閉成位置と、この物品収容隔
    室にアクセス可能な開成位置との間で、移動可能なよう
    に構成並びに配設された蓋部材と、 前記４つの側壁のうちの３つの上エッジに装着され、前
    記物品収容隔室を選択的に加温並びに冷却するように構
    成並びに配設された熱電子エンジンとを具備し、この熱
    電子エンジンは、この熱電子エンジンの組立てもしくは
    補修を容易にするように一体的なモジュールとして前記
    ３つの側壁の上エッジに着脱可能になるように構成並び
    に配設されている、中に収容されている物品を選択的に
    加温もしくは冷却するために使用されるコンテナー。
  24. 【請求項２４】 前記熱電子エンジンは、熱電子エンジ
    ンの複数の部品が装着可能となるように構成並びに配設
    された部品装着構造体と、 第１のファンと、 この第１のファンの近くに配設された第１のヒートシン
    クと、 前記部品装着構造体に装着され、第１のファンの周囲に
    ハウジングを、また第１のヒートシンクの周囲にプレナ
    ム室を夫々規定し、前記第１のファンと第１のヒートシ
    ンクと共に熱電子エンジンの第１の半体に配設されてい
    る第１のファンカバーと、 第２のファンと、 この第２のファンの近くに配設された第２のヒートシン
    クと、 前記部品装着構造体に装着され、第２のファンの周囲に
    ハウジングを、また第２のヒートシンクの周囲にプレナ
    ム室を夫々規定し、前記第１の半体と対向する熱電子エ
    ンジンの第２の半体に配設されている第２のファンカバ
    ーと、 前記部品装着構造体に装着され、前記第１並びに第２の
    ファンと動作的に接続されたファン用のモータと、 前記第１のヒートシンクと第２のヒートシンクとに熱的
    に接触するようにこれらの間に配置された熱電子モジュ
    ールとを有する請求項２３のコンテナー。
  25. 【請求項２５】 ヒートシンクへと本体から熱を導くよ
    うにファンと共に使用され、ファンにより発生されヒー
    トシンクに導かれる空気流に熱を移すヒートシンクであ
    り、 平坦なベースと、 この平坦なベースから延出し、互いに平行な複数の細長
    いフインとを具備し、これら細長いフインの各々は、前
    記ファンに近接するように位置された入口端と、この入
    口端と比較してファンから遠く離れるように位置された
    排出端とを有し、また、前記複数の細長いフインのほと
    んどの入口端は、第１の横方向端ラインに沿って配置さ
    れ、また、この第１の横方向端ラインは前記複数の細長
    いフインに対して実質的に垂直ではない、ヒートシン
    ク。
  26. 【請求項２６】 前記複数の細長いフインは、前記平坦
    なベースからほぼ垂直に延出している、請求項２５のヒ
    ートシンク。
JP10029823A 1997-02-14 1998-02-12 コンテナー並びにヒートシンク Pending JPH116677A (ja)

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