JPH116614A - 脱硫装置の脱硫バイパスダンパ閉移行時の通風制御方法 - Google Patents

脱硫装置の脱硫バイパスダンパ閉移行時の通風制御方法

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JPH116614A
JPH116614A JP15990797A JP15990797A JPH116614A JP H116614 A JPH116614 A JP H116614A JP 15990797 A JP15990797 A JP 15990797A JP 15990797 A JP15990797 A JP 15990797A JP H116614 A JPH116614 A JP H116614A
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desulfurization
bypass damper
desulfurization bypass
damper
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 脱硫バイパスダンパを開いた状態から閉じる
際に生じる差圧変動を抑制し得、ボイラ本体の炉内圧制
御に影響を及ぼしたりすることを防止し得る脱硫装置の
脱硫バイパスダンパ閉移行時の通風制御方法を提供す
る。 【解決手段】 脱硫バイパスダンパ9を開いた状態から
閉じる際に、それまで脱硫バイパスライン8の下流側か
ら上流側へ向けて流していたリサイクルガスをゆっくり
と減少させて行き、脱硫バイパスダンパ9が全閉となる
前に0とすると共に、脱硫バイパスダンパ9が全閉にな
る頃に、脱硫バイパスダンパ9の上流側と下流側の実際
の差圧13が脱硫バイパスダンパ差圧目標値17となる
ようにゆっくりと差圧制御に移行するようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、脱硫装置の脱硫バ
イパスダンパ閉移行時の通風制御方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、石炭等の硫黄分を含む燃料が使
用され、硫黄分を含む排ガスが排出されるボイラ設備に
おいては、排ガスから硫黄分を除去するための脱硫装置
が設けられる。
【0003】図3は斯かる従来の脱硫装置の排ガス制御
系統の一例を表わすものであって、1は硫黄分を含む排
ガスが排出されるボイラ本体、2はボイラ本体1から排
出される排ガスを煙突10へ導く排ガスライン、3は排
ガスライン2途中に設けられ且つボイラ本体1から排出
される排ガスを誘引する誘引通風機(IDF)、4は誘
引通風機3によって誘引される排ガスの流量を調整する
ための誘引通風機ガス流量制御ダンパ、5は前記誘引通
風機3の下流側の排ガスライン2途中に配設され且つ前
記排ガスから硫黄分を除去するための脱硫装置、6は脱
硫装置5の下流側の排ガスライン2途中に設けられた脱
硫通風機、7は脱硫通風機6によって誘引され且つ脱硫
装置5を通過する脱硫ガスの流量を調整するための脱硫
通風機ガス流量制御ダンパ、8は前記誘引通風機3と脱
硫装置5との間の排ガスライン2途中から分岐し且つ前
記脱硫通風機6の下流側の排ガスライン2途中に接続さ
れる脱硫バイパスライン、9は脱硫バイパスライン8途
中に設けられた脱硫バイパスダンパである。
【0004】前記誘引通風機ガス流量制御ダンパ4は、
ボイラ炉内圧制御指令に応じて出力される誘引通風機ガ
ス流量制御ダンパ開度指令11に基づいて開度調整され
るようになっている。
【0005】又、前記脱硫バイパスダンパ9途中には、
該脱硫バイパスダンパ9の上流側と下流側の差圧13を
検出する脱硫バイパスダンパ差圧検出器12が設けら
れ、前記誘引通風機ガス流量制御ダンパ4の上流側の排
ガスライン2には、ボイラ本体1から排出される排ガス
流量26を検出する排ガス流量検出器27が設けられ、
前記脱硫通風機ガス流量制御ダンパ7の上流側の排ガス
ライン2には、脱硫装置5を通過した脱硫ガス流量28
を検出する脱硫ガス流量検出器29が設けられている。
【0006】更に、前記誘引通風機ガス流量制御ダンパ
開度指令11に基づき脱硫通風機ガス流量制御ダンパ基
本開度指令15を出力する関数発生器14と、前記脱硫
バイパスダンパ差圧検出器12で検出した差圧13と脱
硫バイパスダンパ差圧目標値17(β[kPa])との
差を求め、差圧偏差信号18を出力する減算器16と、
該減算器16から出力される差圧偏差信号18を比例積
分処理し、該差圧偏差信号18を0とするための脱硫通
風機ガス流量制御ダンパ開度補正指令20を出力する比
例積分調節器19と、前記排ガス流量検出器27で検出
した排ガス流量26に基づき脱硫ガス流量目標値30を
出力する関数発生器31と、前記脱硫ガス流量検出器2
9で検出した脱硫ガス流量28と前記関数発生器31か
ら出力される脱硫ガス流量目標値30との差を求め、脱
硫ガス流量偏差信号32を出力する減算器33と、該減
算器33から出力される脱硫ガス流量偏差信号32を比
例積分処理し、該脱硫ガス流量偏差信号32を0とする
ための脱硫通風機ガス流量制御ダンパ開度補正指令34
を出力する比例積分調節器35と、前記脱硫バイパスダ
ンパ9全開時には前記比例積分調節器35からの脱硫通
風機ガス流量制御ダンパ開度補正指令34を信号22と
して出力する(b→c)一方、前記脱硫バイパスダンパ
9全閉時には前記比例積分調節器19からの脱硫通風機
ガス流量制御ダンパ開度補正指令20を信号22として
出力する(a→c)切換リレー21と、前記関数発生器
14から出力される脱硫通風機ガス流量制御ダンパ基本
開度指令15と前記切換リレー21から出力される信号
22との和を求め、脱硫通風機ガス流量制御ダンパ7へ
開度指令25を出力する加算器24とが具備されてお
り、前記脱硫通風機ガス流量制御ダンパ7は、加算器2
4から出力される開度指令25に基づいて開度調整され
るようになっている。
【0007】尚、前記関数発生器14には、図4に示さ
れるような関数が入力されており、該関数は、誘引通風
機ガス流量制御ダンパ開度指令11の増減に対し略比例
させて脱硫通風機ガス流量制御ダンパ基本開度指令15
を増減させることを表わしており、又、前記関数発生器
31には、図5に示されるような関数が入力されてお
り、該関数は、排ガス流量26に対し脱硫ガス流量目標
値30を常に所要量α[m3/h]だけ多く設定するこ
とを表わしている。
【0008】前述の如き従来の脱硫装置の排ガス制御系
統においては、脱硫装置5に故障等がなく、脱硫バイパ
スダンパ9が全閉の状態での通常の運転時には、ボイラ
炉内圧制御指令に応じて出力される誘引通風機ガス流量
制御ダンパ開度指令11に基づいて誘引通風機ガス流量
制御ダンパ4が開度調整されると共に、前記誘引通風機
ガス流量制御ダンパ開度指令11が関数発生器14へ入
力され、該関数発生器14において誘引通風機ガス流量
制御ダンパ開度指令11に基づき脱硫通風機ガス流量制
御ダンパ基本開度指令15が加算器24へ出力され、脱
硫バイパスダンパ差圧検出器12によって脱硫バイパス
ダンパ9の上流側と下流側の差圧13が検出され、減算
器16において差圧13と脱硫バイパスダンパ差圧目標
値17との差が求められて差圧偏差信号18が比例積分
調節器19へ出力され、該比例積分調節器19において
差圧偏差信号18が比例積分処理されて該差圧偏差信号
18を0とするための脱硫通風機ガス流量制御ダンパ開
度補正指令20が切換リレー21へ出力され、該切換リ
レー21から脱硫通風機ガス流量制御ダンパ開度補正指
令20が信号22として加算器24へ出力され、該加算
器24において前記関数発生器14から出力される脱硫
通風機ガス流量制御ダンパ基本開度指令15と前記切換
リレー21から出力される信号22との和が求められて
脱硫通風機ガス流量制御ダンパ7へ開度指令25が出力
され、脱硫通風機ガス流量制御ダンパ7が開度調整さ
れ、これにより、脱硫バイパスライン8における脱硫バ
イパスダンパ9の下流側圧力が上流側圧力よりも若干
(β[kPa]分)高くなるように制御が行われ、脱硫
前の未処理の排ガスが脱硫バイパスライン8の脱硫バイ
パスダンパ9を経て外部へ漏洩することが防止される。
【0009】一方、万が一、脱硫装置5の図示していな
いガスガスヒータやミストエリミネータ等が故障したよ
うな場合に、脱硫バイパスダンパ9が開かれると、排ガ
ス流量検出器27で検出された排ガス流量26に基づき
関数発生器31から脱硫ガス流量目標値30が減算器3
3へ出力され、該減算器33において、脱硫ガス流量検
出器29で検出された脱硫ガス流量28と前記関数発生
器31から出力される脱硫ガス流量目標値30との差が
求められて脱硫ガス流量偏差信号32が比例積分調節器
35へ出力され、該比例積分調節器35において減算器
33から出力される脱硫ガス流量偏差信号32が比例積
分処理されて該脱硫ガス流量偏差信号32を0とするた
めの脱硫通風機ガス流量制御ダンパ開度補正指令34が
切換リレー21へ出力され、該切換リレー21から脱硫
通風機ガス流量制御ダンパ開度補正指令34が信号22
として加算器24へ出力され、該加算器24において前
記関数発生器14から出力される脱硫通風機ガス流量制
御ダンパ基本開度指令15と前記切換リレー21から出
力される信号22との和が求められて脱硫通風機ガス流
量制御ダンパ7へ開度指令25が出力され、脱硫通風機
ガス流量制御ダンパ7が開度調整され、これにより、脱
硫ガス流量28が脱硫ガス流量目標値30となるよう
に、即ち排ガス流量26に対し脱硫ガス流量28が常に
所要量α[m3/h]だけ多くなるように制御が行われ
る。
【0010】ここで、排ガス流量26に対し脱硫ガス流
量28が常に所要量α[m3/h]だけ多くなるという
ことは、脱硫バイパスライン8の下流側から上流側へ向
け所要量α[m3/h]の脱硫後の排ガス(リサイクル
ガス)が流れて脱硫装置5の上流側の排ガスライン2へ
戻されることとなり、この結果、脱硫前の未処理の排ガ
スが脱硫バイパスライン8の脱硫バイパスダンパ9を経
て煙突10から大気へ放出されることがなくなる。
【0011】こうして、脱硫装置5の図示していないガ
スガスヒータやミストエリミネータ等の故障時に脱硫バ
イパスダンパ9が開かれた場合にも、硫黄分を含む排ガ
スが未処理のまま脱硫バイパスライン8を経由して煙突
10から大気へ放出されることを防止し得るようになっ
ている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述の如き
脱硫装置の排ガス制御系統においては、ボイラ本体1の
起動時のように、硫黄分の少ない軽油等の燃料が使用さ
れる場合には、ボイラ本体1から排出される排ガスを脱
硫装置へ導入する必要がないため、脱硫バイパスダンパ
9は全開となっており、前記ボイラ本体1の起動完了
後、燃料が硫黄分の少ない軽油等から石炭へ切り換えら
れると、脱硫バイパスダンパ9が閉じられるが、その
際、脱硫バイパスライン8の下流側から上流側へ向けて
リサイクルガスがまだ流されている状態から、突然、脱
硫バイパスダンパ9の上流側と下流側の差圧制御に移行
することから、差圧13に変動が生じ、誘引通風機3の
作動によって制御されているボイラ本体1の炉内圧制御
に影響を及ぼしたりする虞れがあった。
【0013】本発明は、斯かる実情に鑑み、脱硫バイパ
スダンパを開いた状態から閉じる際に生じる差圧変動を
抑制し得、ボイラ本体の炉内圧制御に影響を及ぼしたり
することを防止し得る脱硫装置の脱硫バイパスダンパ閉
移行時の通風制御方法を提供しようとするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、誘引通風機と
脱硫装置との間の排ガスライン途中から分岐し且つ脱硫
通風機の下流側の排ガスライン途中に接続される脱硫バ
イパスライン途中に、脱硫バイパスダンパを設けてなる
脱硫装置の脱硫バイパスダンパ閉移行時の通風制御方法
であって、脱硫バイパスダンパを開いた状態から閉じる
際に、それまで脱硫バイパスラインの下流側から上流側
へ向けて流していたリサイクルガスをゆっくりと減少さ
せて行き、脱硫バイパスダンパが全閉となる前に0とす
ると共に、脱硫バイパスダンパが全閉になる頃に、脱硫
バイパスダンパの上流側と下流側の実際の差圧が脱硫バ
イパスダンパ差圧目標値となるようにゆっくりと差圧制
御に移行することを特徴とする脱硫装置の脱硫バイパス
ダンパ閉移行時の通風制御方法にかかるものである。
【0015】上記手段によれば、以下のような作用が得
られる。
【0016】脱硫バイパスダンパを開いた状態から閉じ
る際に、それまで脱硫バイパスラインの下流側から上流
側へ向けて流していたリサイクルガスをゆっくりと減少
させて行き、脱硫バイパスダンパが全閉となる前に0と
すると共に、脱硫バイパスダンパが全閉になる頃に、脱
硫バイパスダンパの上流側と下流側の実際の差圧が脱硫
バイパスダンパ差圧目標値となるようにゆっくりと差圧
制御に移行すると、脱硫バイパスダンパの上流側と下流
側の差圧に変動が生じなくなり、誘引通風機の作動によ
って制御されているボイラ本体の炉内圧制御に影響を及
ぼしたりすることがなくなる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図示
例と共に説明する。
【0018】図1及び図2は本発明を実施する形態の一
例であって、図中、図3〜図5と同一の符号を付した部
分は同一物を表わしており、基本的な構成は図3〜図5
に示す従来のものと同様であるが、本図示例の特徴とす
るところは、図1及び図2に示す如く、関数発生器31
の代りに、脱硫バイパスダンパ9全開時には排ガス流量
26に対する脱硫ガス流量目標値30の増加分36(α
[m3/h])を信号37として出力する(b→c)一
方、前記脱硫バイパスダンパ9全閉時には0[m3
h]の信号38を信号37として出力する(a→c)切
換リレー39と、該切換リレー39から出力される信号
37がα[m3/h]から0[m3/h]へ切り換えられ
る際にその変化率を設定値以下の範囲内に制限する処理
を行って信号40を出力する変化率制限器41と、前記
排ガス流量26に前記変化率制限器41から出力される
信号40を加算し、減算器33へ脱硫ガス流量目標値3
0を出力する加算器42を設けると共に、脱硫バイパス
ダンパ9全開時には脱硫バイパスダンパ差圧検出器12
で検出した差圧13をそのまま信号43として出力する
(b→c)一方、前記脱硫バイパスダンパ9全閉時には
脱硫バイパスダンパ差圧目標値17(β[kPa])を
信号43として出力する(a→c)切換リレー44と、
該切換リレー44から出力される信号43が差圧13そ
のものから脱硫バイパスダンパ差圧目標値17へ切り換
えられる際にその変化率を設定値以下の範囲内に制限す
る処理を行って信号45を減算器16へ出力する変化率
制限器46とを設けた点にある。
【0019】前記切換リレー39は、図2に示す如く、
脱硫バイパスダンパ9の閉指令が出力された場合、或い
は脱硫バイパスダンパ9が全閉となっている場合におい
てOR回路47から出力される論理和信号48により、
(b→c)の状態から(a→c)の状態へ切り換えられ
るようになっており、又、切換リレー44,21につい
ては、脱硫バイパスダンパ9の閉指令が出力されてから
ある時間遅れをもって脱硫バイパスダンパ9が全閉とな
る前にONとなるオンディレイタイマ49から出力され
る遅延信号50により、(b→c)の状態から(a→
c)の状態へ切り換えられるようになっている。尚、図
2中、51,52,53はNOT回路であり、脱硫バイ
パスダンパ9の閉指令が出力されず且つ脱硫バイパスダ
ンパ9が全閉でなくなって開かれた場合に、切換リレー
39,44,21がそれぞれ(a→c)の状態から(b
→c)の状態へ切り換えられるようになっている。
【0020】これにより、前記切換リレー39と変化率
制限器41との作動により、脱硫バイパスダンパ9が全
閉になる前に信号40の値がα[m3/h]から0[m3
/h]となるようにゆっくりと切り換えが行われるよう
になっていると共に、前記切換リレー44と変化率制限
器46との作動により、脱硫バイパスダンパ9が全閉に
なる頃に信号45の値が差圧13そのものから脱硫バイ
パスダンパ差圧目標値17となるようにゆっくりと切り
換えが行われるようになっている。
【0021】尚、切換リレー39,44にそれぞれ、出
力をゆっくり切り換える機能がある場合には、変化率制
限器41,46は省略することができることは言うまで
もない。
【0022】次に、上記図示例の作動を説明する。
【0023】脱硫バイパスダンパ9が全開となっている
状態においては、切換リレー39,44,21はそれぞ
れ、(b→c)の状態に切り換えられており、排ガス流
量検出器27で検出された排ガス流量26に対して、増
加分36(α[m3/h])が切換リレー39と変化率
制限器41を介して信号40として加算器42で加算さ
れ、該加算器42から排ガス流量26にα[m3/h]
が加えられた脱硫ガス流量目標値30が減算器33へ出
力され、該減算器33において、脱硫ガス流量検出器2
9で検出された脱硫ガス流量28と前記加算器42から
出力される脱硫ガス流量目標値30との差が求められて
脱硫ガス流量偏差信号32が比例積分調節器35へ出力
され、該比例積分調節器35において減算器33から出
力される脱硫ガス流量偏差信号32が比例積分処理され
て該脱硫ガス流量偏差信号32を0とするための脱硫通
風機ガス流量制御ダンパ開度補正指令34が切換リレー
21へ出力され、該切換リレー21から脱硫通風機ガス
流量制御ダンパ開度補正指令34が信号22として加算
器24へ出力され、該加算器24において関数発生器1
4から出力される脱硫通風機ガス流量制御ダンパ基本開
度指令15と前記切換リレー21から出力される信号2
2との和が求められて脱硫通風機ガス流量制御ダンパ7
へ開度指令25が出力され、脱硫通風機ガス流量制御ダ
ンパ7が開度調整され、これにより、脱硫ガス流量28
が脱硫ガス流量目標値30となるように、即ち排ガス流
量26に対し脱硫ガス流量28が常に所要量α[m3
h]だけ多くなるように制御が行われ、脱硫バイパスラ
イン8の下流側から上流側へ向け所要量α[m3/h]
の脱硫後の排ガス(リサイクルガス)が流れて脱硫装置
5の上流側の排ガスライン2へ戻される。
【0024】前記脱硫バイパスダンパ9が全開の状態か
ら、脱硫バイパスダンパ9の閉指令が出力されると、前
記切換リレー39が(b→c)の状態から(a→c)の
状態へ切り換えられ、変化率制限器41の作動により、
脱硫バイパスダンパ9が全閉になる前に信号40の値が
α[m3/h]から0[m3/h]となるようにゆっくり
と切り換えが行われ、脱硫バイパスライン8の下流側か
ら上流側へ向けて流されていたリサイクルガスがゆっく
りと減少して行き、脱硫バイパスダンパ9が全閉となる
前に0[m3/h]となる。
【0025】続いて、前記切換リレー44,21は、脱
硫バイパスダンパ9の閉指令が出力されてからある時間
遅れをもって脱硫バイパスダンパ9が全閉となる前にO
Nとなるオンディレイタイマ49から出力される遅延信
号50により、(b→c)の状態から(a→c)の状態
へ切り換えられ、変化率制限器46の作動により、脱硫
バイパスダンパ9が全閉になる頃に信号45の値が、脱
硫バイパスダンパ差圧検出器12によって検出される脱
硫バイパスダンパ9の上流側と下流側の実際の差圧13
そのものから脱硫バイパスダンパ差圧目標値17となる
ようにゆっくりと切り換えが行われ、実際の差圧13と
脱硫バイパスダンパ差圧目標値17との差が減算器16
において求められて差圧偏差信号18が比例積分調節器
19へ出力され、該比例積分調節器19において差圧偏
差信号18が比例積分処理されて該差圧偏差信号18を
0とするための脱硫通風機ガス流量制御ダンパ開度補正
指令20が切換リレー21へ出力され、該切換リレー2
1から脱硫通風機ガス流量制御ダンパ開度補正指令20
が信号22として加算器24へ出力され、該加算器24
において関数発生器14から出力される脱硫通風機ガス
流量制御ダンパ基本開度指令15と前記切換リレー21
から出力される信号22との和が求められて脱硫通風機
ガス流量制御ダンパ7へ開度指令25が出力され、脱硫
通風機ガス流量制御ダンパ7が開度調整され、これによ
り、脱硫バイパスライン8における脱硫バイパスダンパ
9の下流側圧力が上流側圧力よりも若干(β[kPa]
分)高くなるように制御が行われ、脱硫前の未処理の排
ガスが脱硫バイパスライン8の脱硫バイパスダンパ9を
経て外部へ漏洩することが防止される。
【0026】このように、脱硫バイパスダンパ9を開い
た状態から閉じる際に、それまで脱硫バイパスライン8
の下流側から上流側へ向けて流されていたリサイクルガ
スをゆっくりと減少させて行き、脱硫バイパスダンパ9
が全閉となる前に0[m3/h]とすると共に、脱硫バ
イパスダンパ9が全閉になる頃に信号45の値が、脱硫
バイパスダンパ差圧検出器12によって検出される脱硫
バイパスダンパ9の上流側と下流側の実際の差圧13そ
のものから脱硫バイパスダンパ差圧目標値17となるよ
うにゆっくりと切り換えることにより、脱硫バイパスダ
ンパ9の上流側と下流側の差圧13に変動が生じなくな
り、誘引通風機3の作動によって制御されているボイラ
本体1の炉内圧制御に影響を及ぼしたりすることがなく
なる。
【0027】こうして、脱硫バイパスダンパ9を開いた
状態から閉じる際に生じる差圧変動を抑制し得、ボイラ
本体1の炉内圧制御に影響を及ぼしたりすることを防止
し得る。
【0028】尚、本発明の脱硫装置の脱硫バイパスダン
パ閉移行時の通風制御方法は、上述の図示例にのみ限定
されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内
において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0029】
【発明の効果】以上、説明したように本発明の脱硫装置
の脱硫バイパスダンパ閉移行時の通風制御方法によれ
ば、脱硫バイパスダンパを開いた状態から閉じる際に生
じる差圧変動を抑制し得、ボイラ本体の炉内圧制御に影
響を及ぼしたりすることを防止し得るという優れた効果
を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施する形態の一例の概要構成図であ
る。
【図2】本発明を実施する形態の一例における切換リレ
ーの切換回路図である。
【図3】従来例の概要構成図である。
【図4】図1及び図3に示される関数発生器14に設定
されている関数を表わす線図である。
【図5】図3に示される関数発生器31に設定されてい
る関数を表わす線図である。
【符号の説明】
2 排ガスライン 3 誘引通風機 4 誘引通風機ガス流量制御ダンパ 5 脱硫装置 6 脱硫通風機 7 脱硫通風機ガス流量制御ダンパ 8 脱硫バイパスライン 9 脱硫バイパスダンパ 13 差圧 17 脱硫バイパスダンパ差圧目標値 21 切換リレー 26 排ガス流量 28 脱硫ガス流量 36 増加分(α[m3/h]) 38 信号(0[m3/h]) 39 切換リレー 41 変化率制限器 44 切換リレー 46 変化率制限器

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誘引通風機と脱硫装置との間の排ガスラ
    イン途中から分岐し且つ脱硫通風機の下流側の排ガスラ
    イン途中に接続される脱硫バイパスライン途中に、脱硫
    バイパスダンパを設けてなる脱硫装置の脱硫バイパスダ
    ンパ閉移行時の通風制御方法であって、 脱硫バイパスダンパを開いた状態から閉じる際に、それ
    まで脱硫バイパスラインの下流側から上流側へ向けて流
    していたリサイクルガスをゆっくりと減少させて行き、
    脱硫バイパスダンパが全閉となる前に0とすると共に、
    脱硫バイパスダンパが全閉になる頃に、脱硫バイパスダ
    ンパの上流側と下流側の実際の差圧が脱硫バイパスダン
    パ差圧目標値となるようにゆっくりと差圧制御に移行す
    ることを特徴とする脱硫装置の脱硫バイパスダンパ閉移
    行時の通風制御方法。
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