JPH10306733A - ガスタービン過速防止装置 - Google Patents
ガスタービン過速防止装置Info
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- JPH10306733A JPH10306733A JP11941797A JP11941797A JPH10306733A JP H10306733 A JPH10306733 A JP H10306733A JP 11941797 A JP11941797 A JP 11941797A JP 11941797 A JP11941797 A JP 11941797A JP H10306733 A JPH10306733 A JP H10306733A
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Abstract
場合に回転上昇を抑えるための過速防止装置に関し、燃
料弁の絞り応答遅れをなくする。 【解決手段】 流調弁制御部6はS1で解列信号を検出
し、S2で制御モードを負荷から調速モードに切替え、
S3で設定値よりも実回転数が大となると、燃料弁絞り
制御信号を出力し、流調弁3を最小限の角度まで絞る。
圧調弁制御部4は圧力計5の差圧信号を入力し、OR回
路12を介し圧調弁2を絞り、圧力計5の差圧が4kg/c
m2一定に制御する。先行回路部10は、解列信号により
先行駆動信号発生回路11からOR回路12を介して1
0秒間信号を出力し、圧調弁2を先行して絞る。流調弁
3が絞られた時に、その前圧が上昇し、その高圧で燃料
流量が減少せず回転数が上昇するが、この前圧を先行し
て下げるので回転上昇を防ぐ。
Description
中に電力系統が遮断した場合にガスタービンの回転上昇
を抑えるためのガスタービン過速防止装置に関する。
断器、又は発電機遮断器がトリップすると、ガスタービ
ンはその直前の入熱により回転上昇に至る。
ほど高く、又、オイル焚きに比べガス焚きの方が燃料遮
断弁以降のボリューム(カロリーも含め)が大きくなる
ため高くなる。最悪の場合、回転数が過速度トリップ装
置動作設定値(111%以下)以上となり、オーバスピ
ードトリップに至ることがある。
図であり、上記に説明の電力系統遮断時の回転数上昇を
制御する制御部を有している。図において、1は燃料配
管、2は圧調弁で、弁の前圧力を調節する弁である。3
は流調弁で流量を制御する弁、4は圧調弁2の開度を制
御する圧調弁制御部、5は圧力計であり、流調弁3の入
口、出口間の差圧を検出し、その信号を圧調弁制御部4
へ入力する。6は流調弁制御部で、ガスタービンの回転
数により回転数が大きくなると流調弁3の開度を制御す
るものである。7はマニホールドで20個程の各燃焼器
に燃料を分配するものである。
調弁制御部6からの制御信号によりその開度が制御さ
れ、圧調弁制御部4は圧力計5からの流調弁3の入口、
出口間の差圧信号を入力し、その差圧が4kg/cm2一定と
なるように圧調弁2の開度を制御している。
の制御フローを詳細に付記した燃料系統図である。図に
おいて、流調弁制御部6ではS1で電力系が遮断した時
の解列(系統からの切り離し)信号があるか、否かを調
べ、解列信号があれば、S2において今まで負荷制御を
行っていた制御モードを調速モードに切替える。次にS
3では調速モードとなり、回転数をチェックし、あらか
じめ設定した回転数よりも実際の回転数が大きいかどう
かを調べる。設定回転数<実回転数を検出すると、S4
において燃料弁絞り制御信号を出力し、その信号により
流調弁3の開度をあらかじめ設定した最小角度まで絞
る。
荷遮断が発生した場合、制御モードの切替えが行われ、
実回転数が設定回転数より高い時、燃料弁の絞り制御信
号が発生し、流調弁3をある最小開度まで急閉する。
り、流調弁3を絞っても前圧が高いため流量は思ったほ
ど低下しない。その後、その差圧が4kg/cm2より高いた
め、圧調弁制御部4の制御により圧調弁3が自動的に絞
り込まれ、4kg/cm2をキープしようとする。このように
電力系統が遮断した場合に流量を絞っても直ちに低下し
ないため過速度トリップに至る場合がある。
が上昇しても問題はないが、ガスタービンは燃料弁を全
閉にすると失火トリップに至るためある最小開度までし
か絞り込まれない。
ビンの運転中に電力系統が遮断すると、ガスタービンの
回転数が上昇し、遮断する負荷が大きいと回転上昇率が
高くなり、最悪の場合には過速度トリップ装置の動作設
定値以上となる場合があり、危険な状態となる。現状で
は前述のように燃料系統の流調弁と圧調弁を制御し、回
転数の上昇を抑えようとするが、その応答遅れにより過
速度トリップが避けられない場合がある。
に電力系統が遮継した場合において、燃料系統の弁を制
御しても応動遅れを生ずることなく弁を絞り、回転上昇
を抑え、過速度トリップに至ることのないガスタービン
過速防止装置を提供することを課題としてなされたもの
である。
手段を提供する。
弁、流調弁及び弁制御手段とを設けてなり、同弁制御手
段は電力系統遮断時にガスタービン回転数が設定値より
大きくなると、前記流調弁を最小角度に絞ると共に、同
流調弁の入口、出口前後の差圧を所定圧まで下げるよう
に前記圧調弁を絞ることにより前記燃焼器への燃料を絞
るガスタービン過速防止装置において、前記電力系統遮
断時の信号を受け、前記弁制御手段に先行して所定時間
前記圧調弁を絞る信号を出力する先行回路を設けたこと
を特徴とするガスタービン過速度防止装置。
断すると、その遮断信号によりその系統を切り離すが、
弁制御部が制御信号を出力し、流調弁を急激に所定の最
小角度まで絞り、燃焼器への燃料を絞って回転数上昇を
抑えようとする。この時、流調弁の入口、出口前後の差
圧は大きくなり、この大きな前圧により燃料流量は弁を
絞ったにもかかわらずあまり減少しない。又、この大き
な差圧を所定の圧力まで下げるように圧調弁が絞られ
る。従来では、これらの一連の制御により応答遅れが生
じ、この間にガスタービンの回転数が上昇し、過速度ト
リップに至る場合があった。
先行回路は電力系統遮断信号を受け、所定時間、例えば
10秒間、弁制御手段に先行して圧調弁を所定の角度だ
け絞り、流調弁の前圧を下げておく。これにより弁制御
部が流調弁を絞った際に流調弁の前圧は低くなっている
のでその燃料流量は急激に減少し、燃焼器への燃料も急
減するので応答遅れが生ずることなく、ガスタービンの
回転数上昇を抑え、過速度トリップ装置の設定値以上と
なることもない。
て図面に基づいて具体的に説明する。図1は本発明の実
施の一形態に係るガスタービン過速防止装置の系統図で
ある。図において、符号1乃至7は従来のものと同一機
能を有するので詳しい説明は省略し、そのまま引用して
説明するが、本発明の特徴部分は先行回路部10を設
け、圧調弁2を制御する点にある。以下にこの特徴につ
き詳しく説明する。
先行駆動信号発生回路11とOR回路12から構成され
る。先行駆動信号発生回路11は、所定の時間燃料系の
弁を駆動してその開度を所定の角度だけ絞るための信号
を出力する。12はOR回路で、通常運転時の圧調弁制
御部4からの信号か、あるいは先行駆動信号発生回路1
1からの信号のいずれかを出力するものである。
運転中に送電線系統遮断器か又は発電機遮断器がトリッ
プすると、解列信号が発生し、その系統を切り離すが、
流調弁制御部6では図2の従来例と同じく解列信号を検
出し、S1〜S4の各ステップにより制御信号を出力
し、流調弁3を急激に所定の最小角度に絞る。
が大きくなり、その前圧により燃料の流量はあまり低下
せず、この時の圧力計5の信号が圧調弁制御部4に入力
し、圧調弁制御部4はその前後の差圧が4kg/cm2一定と
なるように圧調弁2を絞る信号を出力し、OR回路12
を介して制御しようとする。この間の応答遅れによりガ
スタービンの回転数が上昇してしまう。
り解列信号有りを検出すると、その信号は先行回路部1
0内の先行駆動信号発生回路11に入力し、先行駆動信
号発生回路11は一定期間、例えば10秒間圧調弁2を
絞る信号をOR回路12へ出力する。
からの先行信号により直ちに圧調弁2を、圧調弁制御部
4の制御より所定の角度まで10秒間先行して絞るので
流調弁3の前圧の上昇を抑える。
りを検出し、S2〜S4の各ステップを経て流調弁3を
絞る信号を出力し、流調弁3を急激に最小角度まで絞
る。この時、流調弁3の前後の差圧が小さくなってお
り、そのため燃料の流量も直ちに減少し、ガスタービン
の回転数の上昇を防ぎ、過速度トリップに至ることもな
い。
らの信号は10秒間発生する例で説明したが、この時間
はガスタービンの容量、機種によって異るもので、例え
ば、タイマを内蔵させ、タイマにより時間を設定するよ
うにすれば適切なタイミングで圧調弁2を絞る信号を出
力することができ、そのタイミングを最適となるように
調整することができる。
は、ガスタービン燃焼器への燃料配管系に圧調弁、流調
弁及び弁制御手段とを設けてなり、同弁制御手段は電力
系統遮断時にガスタービン回転数が設定値より大きくな
ると、前記流調弁を最小角度に絞ると共に、同流調弁の
入口、出口前後の差圧を所定圧まで下げるように前記圧
調弁を絞ることにより前記燃焼器への燃料を絞るガスタ
ービン過速防止装置において、前記電力系統遮断時の信
号を受け、前記弁制御手段に先行して所定時間前記圧調
弁を絞る信号を出力する先行回路を設けたことを特徴と
している。このような構成により、先行回路が流調弁の
前圧の上昇を抑え、流調弁での燃料流量の絞りが応答遅
れがなく作用するのでガスタービンの電力系統遮断時の
回転数上昇を防止することができる。
防止装置の制御系統図である。
制御を示す系統図である。
である。
Claims (1)
- 【請求項1】 ガスタービン燃焼器への燃料配管系に圧
調弁、流調弁及び弁制御手段とを設けてなり、同弁制御
手段は電力系統遮断時にガスタービン回転数が設定値よ
り大きくなると、前記流調弁を最小角度に絞ると共に、
同流調弁の入口、出口前後の差圧を所定圧まで下げるよ
うに前記圧調弁を絞ることにより前記燃焼器への燃料を
絞るガスタービン過速防止装置において、前記電力系統
遮断時の信号を受け、前記弁制御手段に先行して所定時
間前記圧調弁を絞る信号を出力する先行回路を設けたこ
とを特徴とするガスタービン過速防止装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11941797A JP3835885B2 (ja) | 1997-05-09 | 1997-05-09 | ガスタービン過速防止装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11941797A JP3835885B2 (ja) | 1997-05-09 | 1997-05-09 | ガスタービン過速防止装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10306733A true JPH10306733A (ja) | 1998-11-17 |
JP3835885B2 JP3835885B2 (ja) | 2006-10-18 |
Family
ID=14760957
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11941797A Expired - Fee Related JP3835885B2 (ja) | 1997-05-09 | 1997-05-09 | ガスタービン過速防止装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3835885B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016050514A (ja) * | 2014-08-29 | 2016-04-11 | 三菱日立パワーシステムズ株式会社 | 燃料供給装置、燃焼器、ガスタービン、及び燃料供給方法 |
US10801361B2 (en) | 2016-09-09 | 2020-10-13 | General Electric Company | System and method for HPT disk over speed prevention |
-
1997
- 1997-05-09 JP JP11941797A patent/JP3835885B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2016050514A (ja) * | 2014-08-29 | 2016-04-11 | 三菱日立パワーシステムズ株式会社 | 燃料供給装置、燃焼器、ガスタービン、及び燃料供給方法 |
US10801361B2 (en) | 2016-09-09 | 2020-10-13 | General Electric Company | System and method for HPT disk over speed prevention |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3835885B2 (ja) | 2006-10-18 |
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